JPH07286232A - 繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板とその製造方法 - Google Patents

繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板とその製造方法

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JPH07286232A
JPH07286232A JP7907194A JP7907194A JPH07286232A JP H07286232 A JPH07286232 A JP H07286232A JP 7907194 A JP7907194 A JP 7907194A JP 7907194 A JP7907194 A JP 7907194A JP H07286232 A JPH07286232 A JP H07286232A
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JP
Japan
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bending deformation
steel sheet
steel
temperature
less
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Pending
Application number
JP7907194A
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English (en)
Inventor
Tadashi Ishikawa
忠 石川
Yuji Nomiyama
裕治 野見山
Toshinaga Hasegawa
俊永 長谷川
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繰り返し曲げ変形の耐久性に優れた構造用鋼
板を生産性よく製造する。 【構成】 構造用鋼の成分からなり、凝固後Ac3 以上
に加熱した構造用鋼の鋳片を適正な圧延条件にて圧延
後、繰り返し曲げ加工を受ける部位を局所熱処理により
表裏層部を粗大組織化させ、低降伏強度化することによ
り、強度と繰り返し曲げ耐久性を両立させた鋼板とその
製造方法。 【効果】 繰り返し曲げ変形を受ける構造物の強度と耐
久性を同時に向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繰り返し曲げ変形を受
ける部位の低サイクル疲労特性を向上させるために、当
該変形を受ける部位とその近傍のみを曲げモーメントの
大きな鋼板表裏層部を低降伏強度化し、板厚内層部によ
り構造物としての強度を保持させるよう複層化させた鋼
板とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械等の比較的小型な構造物の制作
には、省工程化のために曲げ加工が広く採用されるよう
になってきた。特に、曲げ加工部に更に繰り返しの曲げ
加工が作用する場合があり、その曲げ加工量が弾性範囲
であるスプリングバック量を超えると、数回〜数百回で
破断してしまうことが多く、耐久性の観点から改善が望
まれている。
【0003】このような性能は、低サイクル疲労現象と
して知られているが、その支配因子等は必ずしも解明さ
れていない。一般に高強度鋼板では伸び特性の確保が難
しく、破断寿命も短く、改善が必要である。また、軟鋼
等の強度の低い鋼材では、高強度鋼よりも破断寿命は長
いものの、構造物としての強度の確保や、鋼板表面の硬
度が低く使用中に摩耗したり疵ついたりして問題であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、繰り返し曲
げ変形の耐久性を向上させるために、当該変形を受ける
部位とその近傍の鋼板に対し、鋼板表裏層部の組織を改
善し得る鋼板とその製造技術を提供することを課題とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は次の通り
である。 (1)板厚の1mm以上30%以下の範囲にわたって、平
均円相当径で5μm以下のフェライト組織、もしくはベ
ーナイト組織を有し、且つその表層部組織の同一結晶方
位を有する集合組織コロニーのアスペクト比(長径/短
径の比)が4以上である表裏層組織を有し、板厚内部が
平均円相当粒径で5〜30μmのフェライト組織、もし
くはベーナイト組織を有する複層鋼板において、繰り返
し曲げ変形を受ける部位とその近傍の表裏層部を円相当
径で30μm以上の粗大フェライト組織にしたことを特
徴とする繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼
板。
【0006】(2)Ac3 点以上の温度の鋼片もしくは
鋼板を、圧延中途中水冷時の板厚をt0 、製品板厚をt
とした時、表層から板厚方向に1×t0 /t(mm)以
上、0.3×t0 の領域を2℃/sec以上の冷速でAr3
点以下まで急冷して、その後、当該表層部がAr3 以下
の温度から圧延を開始もしくは再開し、Ac1 点以上A
3 点以下の範囲で圧延して、板厚の1mm以上30%以
下の範囲にわたって、平均円相当径で5μm以下のフェ
ライト組織、もしくはベーナイト組織を有し、且つその
表層部組織の同一結晶方位を有する集合組織コロニーの
アスペクト比(長径/短径の比)が4以上である表裏層
組織を有し、板厚内部が平均円相当粒径で5〜30μm
のフェライト組織、もしくはベーナイト組織にし、更に
繰り返し曲げ変形の受ける部位とその近傍を加熱してA
1 −100℃からAc1 温度の範囲で120秒以上滞
留させることで、繰り返し曲げ変形を受ける部位とその
近傍の表裏層部の表層部を熱処理により円相当径で30
μm以上の粗大フェライト組織にしたことを特徴とする
繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板の製造方
法。
【0007】(3)Ar3 点以上の温度で30%以上の
圧下量で圧延後、更にAr3 点以下の温度域で10%以
上の圧下率で圧延して、更に、繰り返し曲げ変形の受け
る部位とその近傍を加熱してAc1 −100℃からAc
1 温度の範囲で120秒以上滞留させることで、板厚の
1mm以上30%以下の範囲にわたって、円相当径で30
μm以上の粗大フェライト組織にすることを特徴とする
繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板の製造方
法。
【0008】(4)Ac3 点以上の温度の鋼片もしくは
鋼板を、Ar3 点以上の温度から圧延を開始し、圧延中
任意のパスで冷却しながら圧延し、少なくともAr3
以下の温度域で10%以上の圧下率で圧延を実施して製
造した鋼板を、繰り返し曲げ変形の受ける部位とその近
傍を加熱してAc1 −100℃からAc1 温度の範囲で
120秒以上滞留させることで製造し、該鋼板が、板厚
の1mm以上30%以下の範囲にわたって、円相当径で3
0μm以上の粗大フェライト組織にすることを特徴とす
る繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板の製造
方法。局所的に熱処理する設備としては、熱処理の条件
が達成されれば特にその方法は限定しないが、電気的な
ヒーターによる加熱が温度の制御上優れている。本発明
において、対象とする構造用鋼は、例えば前記した特公
昭58−14849号公報に記載され、次記するよう
に、通常の溶接構造用鋼が所要の材質を得るために、従
来から当業分野での活用で確認されている作用・効果の
関係を基に定めている添加元素の種類と量を同様に使用
して同等の作用と効果が得られる。従って、これ等を含
む鋼を本発明は対象鋼とするものである。
【0009】これ等の各成分元素とその添加理由と量を
以下に示す。Cは、鋼の強度を向上する有効な成分とし
て添加するものであるが、0.20%を超える過剰な含
有量では、圧延後のフェライトの粒成長が顕著でないた
めに、0.20%以下に規制する。Siは溶鋼の脱酸元
素として必要であり、また強度増加元素として有用であ
るが、1.0%を超えて過剰に添加すると、鋼の加工性
を低下させ、溶接部の靭性を劣化させる。また、0.0
1%未満では脱酸効果が不十分なため、添加量を0.0
1〜1.0%に規制する。
【0010】Mnも脱酸成分元素として必要であり、
0.3%未満では鋼の清浄度を低下し、加工性を害す
る。また鋼材の強度を向上する成分として0.3%以上
の添加が必要である。しかし、Mnは焼入れ性を高め、
フェライト粒成長と遅延させすぎるため、2.0%を上
限とする。Alは、Al窒化物による鋼の微細化の他、
圧延過程での固溶、析出により、鋼の結晶方位の整合及
び再結晶に有効な働きをさせるために添加する。しか
し、添加量が少ないときにはその効果がなく、過剰の場
合には鋼の靭性を劣化させるので、Al:0.001〜
0.20%に限定する。
【0011】以上が、本発明が対象とする鋼の基本成分
であるが、母材強度の上昇のためにNi,Cu,Mo,
Nb,V等の合金元素を必要に応じて添加する場合、あ
るいは継手靭性の向上の目的のためにTi,B,Zr,
希土類元素,Mg等を必要に応じて添加する場合には、
炭素当量が高くなりすぎるとフェライト粒成長による低
降伏強度化が達成できないので、Cu:1%以下、N
i:1.5%以下、Nb:0.02%以下が望ましい。
【0012】
【作用】発明者らは、繰り返し曲げ変形による耐久性に
ついて調査するために、C:0.05〜0.16%、S
i:0.1〜0.4%、Mn:0.5〜1.5%、強度
確保のためCu:0〜0.8%、Ni:0〜0.8%、
V:0〜0.05%等の成分範囲の鋼材を用いて種々実
験を実施した。まず、繰り返し曲げ変形の耐久性を調査
するため、図4に示す試験片を用いて、曲げ半径10mm
で90度曲げ加工した試験片を繰り返し変位振幅を種々
変えた実験を行い破断寿命を測定した。その結果を図1
に示す。繰り返し曲げ変形振幅量が大きく塑性変形が残
留してしまう条件下では、降伏強度が低い方が耐久性が
大きく破断寿命が長かった。
【0013】また、繰り返し曲げ変形振幅量が小さく塑
性変形が残留しない場合には、塑性変形が残留する場合
より大幅な破断寿命の増大が観察された。このことは、
高降伏強度鋼の使用が、弾性変形内であるスプリングバ
ック変形内での繰り返し曲げ変形では耐久性の観点から
有利であることを示しているが、実際には、バウシンガ
ー効果により降伏強度の低下が生じ、高強度化しても破
断寿命の改善は期待できない。
【0014】したがって、繰り返し曲げ変形の耐久性を
向上させるためには、低降伏化が重要である。しかしな
がら、低降伏強度の鋼板は、疵がつき易くまた部材の衝
突等により損傷変形も受け易い。そこで、繰り返し曲げ
変形を受ける部位のみを低降伏強度化させ、繰り返し曲
げ変形を受けない部位の鋼板は特に表層の降伏強度は高
い方が望ましい。本発明は、これらの相容れない所要特
性を同時に満足させるため、鋼板表裏層部の硬さを増大
させた鋼板を製造し、且つ繰り返し曲げ変形を受ける部
位のみを局所的な熱処理を適用することにより、表裏層
部の組織を粗大化させ、低降伏強度化を実現させたもの
である。
【0015】図2に、粗大化させた組織を有する表裏層
部の厚みと、繰り返し曲げ変形の破断寿命の関係を示し
たものである。その結果、当該表層部の厚みが1mm以上
あれば、全厚が低降伏強度である鋼板と同等の耐久性を
有することが判明した。更に、図3に示すように、引張
試験を実施した結果、板厚の30%以上も低降伏強度化
してしまうと、強度が通常の軟鋼クラス以下となってし
まうため、低降伏強度化する領域は板厚の30%以下と
した。
【0016】本発明にかかる鋼材、すなわち少なくとも
板厚方向に巨視的に急激な降伏強度の変化を付与した鋼
板を製造する手段は、何等限定を要するものではない
が、例えば、昇温過程中のフェライトにある必要量の加
工を加えると、転位密度の高い超細粒組織層を形成で
き、その後の熱処理により表層部のみを高い転位密度を
活用してフェライト粒成長を生じさせ、粗大粒化するこ
とにより表層部のみを低降伏強度化できることを知見し
た。
【0017】
【実施例】実施例の供試鋼の成分を表1に、製造条件及
び得られた材質を表2に比較例と共に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】繰り返し曲げ変形の耐久性を評価するため
に、鋼板板厚の1.5倍の曲げ半径で90度曲げ加工し
た試験片を作製し、図4に示す方法で、繰り返し曲げ変
形をさせ、破断寿命を求めた。実施例では、繰り返し曲
げ変形による塑性変形の残留する変位振幅である22mm
の場合の結果を示した。
【0024】本発明例である試験番号1〜8は表層部が
内層部より降伏強度が低く、表層部のフェライト粒径は
30μm以上を有しており、繰り返し曲げ変形による破
断寿命はいずれも同一成分での比較例と比べ長かった。
【0025】一方、比較例9は所定の圧延中途中水冷、
昇温圧延を実施しているものの、局所的熱処理の温度が
高かったので、板厚全厚にわたり、フェライト粒径が粗
大化してしまい、繰り返し曲げ変形の破断寿命は長いも
のの、引張強度が400MPa以下で構造物としての健全
性の維持が困難である。
【0026】
【0027】比較例12は、所定の昇温圧延、その後の
冷却まで適用したが、Ar3 以下に冷却された領域が小
さすぎたので、局所的熱処理後のフェライト粗大化領域
が1mm以下となり、繰り返し曲げ変形での破断寿命の向
上は小さかった。比較例10,13は、通常の製造方法
を適用して製造した鋼板であり、降伏強度に対応した繰
り返し曲げ変形での破断寿命になっている。
【0028】
【発明の効果】例えばコンクリート型枠のような曲げ加
工により成形した部材を更に繰り返し曲げ変形を与えて
使用するような部材に対し、本発明にかかる鋼板を使用
することにより、耐久性の要求される部位のみを局所熱
処理等により改質し、その他の部分は耐久性と相反する
耐摩耗性や耐メカニカルダメッジ性等を有する機能を併
せもたせることが可能となった。したがって、前記部材
等の総合的な耐久性を向上させることが可能となり、当
業分野はもちろん、関連分野にもたらす効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】降伏強度と繰り返し曲げ変形による破断回数の
関係の図表。
【図2】粗大化させた表層部の厚みと繰り返し曲げ変形
による破断回数の関係の図表。
【図3】粗大化させた表層部の厚みと引張強度との関係
の図表。
【図4】(a),(b)は繰り返し曲げ変形による破断
寿命評価の試験片の説明図、(c)は試験方法の説明
図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繰り返し曲げ変形を受
ける部位の低サイクル疲労特性を向上させるために、当
該変形を受ける部位とその近傍のみを曲げモーメントの
大きな鋼板表裏層部を低降伏強度化し、板厚内層部によ
り構造物としての強度を保持させるよう複層化させた鋼
板とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械等の比較的小型な構造物の制作
には、省工程化のために曲げ加工が広く採用されるよう
になってきた。特に、曲げ加工部に更に繰り返しの曲げ
加工が作用する場合があり、その曲げ加工量が弾性範囲
であるスプリングバック量を超えると、数回〜数百回で
破断してしまうことが多く、耐久性の観点から改善が望
まれている。
【0003】このような性能は、低サイクル疲労現象と
して知られているが、その支配因子等は必ずしも解明さ
れていない。一般に高強度鋼板では伸び特性の確保が難
しく、破断寿命も短く、改善が必要である。また、軟鋼
等の強度の低い鋼材では、高強度鋼よりも破断寿命は長
いものの、構造物としての強度の確保や、鋼板表面の硬
度が低く使用中に摩耗したり疵ついたりして問題であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、繰り返し曲
げ変形の耐久性を向上させるために、当該変形を受ける
部位とその近傍の鋼板に対し、鋼板表裏層部の組織を改
善し得る鋼板とその製造技術を提供することを課題とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は次の通り
である。 (1)板厚の1mm以上30%以下の範囲にわたって、平
均円相当径で5μm以下のフェライト組織、もしくはベ
ーナイト組織を有し、且つその表層部組織の同一結晶方
位を有する集合組織コロニーのアスペクト比(長径/短
径の比)が4以上である表裏層組織を有し、板厚内部が
平均円相当粒径で5〜30μmのフェライト組織、もし
くはベーナイト組織を有する複層鋼板において、繰り返
し曲げ変形を受ける部位とその近傍の表裏層部を円相当
径で30μm以上の粗大フェライト組織にしたことを特
徴とする繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼
板。
【0006】(2)Ac3 点以上の温度の鋼片もしくは
鋼板を、圧延中途中水冷時の板厚をt0 、製品板厚をt
とした時、表層から板厚方向に1×t0 /t(mm)以
上、0.3×t0 の領域を2℃/sec以上の冷速でAr3
点以下まで急冷して、その後、当該表層部がAr3 以下
の温度から圧延を開始もしくは再開し、Ac1 点以上A
3 点以下の範囲で圧延して、板厚の1mm以上30%以
下の範囲にわたって、平均円相当径で5μm以下のフェ
ライト組織、もしくはベーナイト組織を有し、且つその
表層部組織の同一結晶方位を有する集合組織コロニーの
アスペクト比(長径/短径の比)が4以上である表裏層
組織を有し、板厚内部が平均円相当粒径で5〜30μm
のフェライト組織、もしくはベーナイト組織にし、更に
繰り返し曲げ変形の受ける部位とその近傍を加熱してA
1 −100℃からAc1 温度の範囲で120秒以上滞
留させることで、繰り返し曲げ変形を受ける部位とその
近傍の表裏層部の表層部を熱処理により円相当径で30
μm以上の粗大フェライト組織にしたことを特徴とする
繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板の製造方
法。
【0007】(3)Ar3 点以上の温度で30%以上の
圧下量で圧延後、更にAr3 点以下の温度域で10%以
上の圧下率で圧延して、更に、繰り返し曲げ変形の受け
る部位とその近傍を加熱してAc1 −100℃からAc
1 温度の範囲で120秒以上滞留させることで、板厚の
1mm以上30%以下の範囲にわたって、円相当径で30
μm以上の粗大フェライト組織にすることを特徴とする
繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板の製造方
法。
【0008】(4)Ac3 点以上の温度の鋼片もしくは
鋼板を、Ar3 点以上の温度から圧延を開始し、圧延中
任意のパスで冷却しながら圧延し、少なくともAr3
以下の温度域で10%以上の圧下率で圧延を実施して製
造した鋼板を、繰り返し曲げ変形の受ける部位とその近
傍を加熱してAc1 −100℃からAc1 温度の範囲で
120秒以上滞留させることで製造し、該鋼板が、板厚
の1mm以上30%以下の範囲にわたって、円相当径で3
0μm以上の粗大フェライト組織にすることを特徴とす
る繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板の製造
方法。局所的に熱処理する設備としては、熱処理の条件
が達成されれば特にその方法は限定しないが、電気的な
ヒーターによる加熱が温度の制御上優れている。本発明
において、対象とする構造用鋼は、例えば前記した特公
昭58−14849号公報に記載され、次記するよう
に、通常の溶接構造用鋼が所要の材質を得るために、従
来から当業分野での活用で確認されている作用・効果の
関係を基に定めている添加元素の種類と量を同様に使用
して同等の作用と効果が得られる。従って、これ等を含
む鋼を本発明は対象鋼とするものである。
【0009】これ等の各成分元素とその添加理由と量を
以下に示す。Cは、鋼の強度を向上する有効な成分とし
て添加するものであるが、0.20%を超える過剰な含
有量では、圧延後のフェライトの粒成長が顕著でないた
めに、0.20%以下に規制する。Siは溶鋼の脱酸元
素として必要であり、また強度増加元素として有用であ
るが、1.0%を超えて過剰に添加すると、鋼の加工性
を低下させ、溶接部の靭性を劣化させる。また、0.0
1%未満では脱酸効果が不十分なため、添加量を0.0
1〜1.0%に規制する。
【0010】Mnも脱酸成分元素として必要であり、
0.3%未満では鋼の清浄度を低下し、加工性を害す
る。また鋼材の強度を向上する成分として0.3%以上
の添加が必要である。しかし、Mnは焼入れ性を高め、
フェライト粒成長と遅延させすぎるため、2.0%を上
限とする。Alは、Al窒化物による鋼の微細化の他、
圧延過程での固溶、析出により、鋼の結晶方位の整合及
び再結晶に有効な働きをさせるために添加する。しか
し、添加量が少ないときにはその効果がなく、過剰の場
合には鋼の靭性を劣化させるので、Al:0.001〜
0.20%に限定する。
【0011】以上が、本発明が対象とする鋼の基本成分
であるが、母材強度の上昇のためにNi,Cu,Mo,
Nb,V等の合金元素を必要に応じて添加する場合、あ
るいは継手靭性の向上の目的のためにTi,B,Zr,
希土類元素,Mg等を必要に応じて添加する場合には、
炭素当量が高くなりすぎるとフェライト粒成長による低
降伏強度化が達成できないので、Cu:1%以下、N
i:1.5%以下、Nb:0.02%以下が望ましい。
【0012】
【作用】発明者らは、繰り返し曲げ変形による耐久性に
ついて調査するために、C:0.05〜0.16%、S
i:0.1〜0.4%、Mn:0.5〜1.5%、強度
確保のためCu:0〜0.8%、Ni:0〜0.8%、
V:0〜0.05%等の成分範囲の鋼材を用いて種々実
験を実施した。まず、繰り返し曲げ変形の耐久性を調査
するため、図4に示す試験片を用いて、曲げ半径10mm
で90度曲げ加工した試験片を繰り返し変位振幅を種々
変えた実験を行い破断寿命を測定した。その結果を図1
に示す。繰り返し曲げ変形振幅量が大きく塑性変形が残
留してしまう条件下では、降伏強度が低い方が耐久性が
大きく破断寿命が長かった。
【0013】また、繰り返し曲げ変形振幅量が小さく塑
性変形が残留しない場合には、塑性変形が残留する場合
より大幅な破断寿命の増大が観察された。このことは、
高降伏強度鋼の使用が、弾性変形内であるスプリングバ
ック変形内での繰り返し曲げ変形では耐久性の観点から
有利であることを示しているが、実際には、バウシンガ
ー効果により降伏強度の低下が生じ、高強度化しても破
断寿命の改善は期待できない。
【0014】したがって、繰り返し曲げ変形の耐久性を
向上させるためには、低降伏化が重要である。しかしな
がら、低降伏強度の鋼板は、疵がつき易くまた部材の衝
突等により損傷変形も受け易い。そこで、繰り返し曲げ
変形を受ける部位のみを低降伏強度化させ、繰り返し曲
げ変形を受けない部位の鋼板は特に表層の降伏強度は高
い方が望ましい。本発明は、これらの相容れない所要特
性を同時に満足させるため、鋼板表裏層部の硬さを増大
させた鋼板を製造し、且つ繰り返し曲げ変形を受ける部
位のみを局所的な熱処理を適用することにより、表裏層
部の組織を粗大化させ、低降伏強度化を実現させたもの
である。
【0015】図2に、粗大化させた組織を有する表裏層
部の厚みと、繰り返し曲げ変形の破断寿命の関係を示し
たものである。その結果、当該表層部の厚みが1mm以上
あれば、全厚が低降伏強度である鋼板と同等の耐久性を
有することが判明した。更に、図3に示すように、引張
試験を実施した結果、板厚の30%以上も低降伏強度化
してしまうと、強度が通常の軟鋼クラス以下となってし
まうため、低降伏強度化する領域は板厚の30%以下と
した。
【0016】本発明にかかる鋼材、すなわち少なくとも
板厚方向に巨視的に急激な降伏強度の変化を付与した鋼
板を製造する手段は、何等限定を要するものではない
が、例えば、昇温過程中のフェライトにある必要量の加
工を加えると、転位密度の高い超細粒組織層を形成で
き、その後の熱処理により表層部のみを高い転位密度を
活用してフェライト粒成長を生じさせ、粗大粒化するこ
とにより表層部のみを低降伏強度化できることを知見し
た。
【0017】
【実施例】実施例の供試鋼の成分を表1に、製造条件及
び得られた材質を表2に比較例と共に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】繰り返し曲げ変形の耐久性を評価するため
に、鋼板板厚の1.5倍の曲げ半径で90度曲げ加工し
た試験片を作製し、図4に示す方法で、繰り返し曲げ変
形をさせ、破断寿命を求めた。実施例では、繰り返し曲
げ変形による塑性変形の残留する変位振幅である22mm
の場合の結果を示した。
【0024】本発明例である試験番号1〜8は表層部が
内層部より降伏強度が低く、表層部のフェライト粒径は
30μm以上を有しており、繰り返し曲げ変形による破
断寿命はいずれも同一成分での比較例と比べ長かった。
【0025】一方、比較例9は所定の圧延中途中水冷、
昇温圧延を実施しているものの、局所的熱処理の温度が
高かったので、板厚全厚にわたり、フェライト粒径が粗
大化してしまい、繰り返し曲げ変形の破断寿命は長いも
のの、引張強度が400MPa以下で構造物としての健全
性の維持が困難である。
【0026】比較例12は、所定の昇温圧延、その後の
冷却まで適用したが、Ar3 以下に冷却された領域が小
さすぎたので、局所的熱処理後のフェライト粗大化領域
が1mm以下となり、繰り返し曲げ変形での破断寿命の向
上は小さかった。比較例10,13は、通常の製造方法
を適用して製造した鋼板であり、降伏強度に対応した繰
り返し曲げ変形での破断寿命になっている。
【0027】
【発明の効果】例えばコンクリート型枠のような曲げ加
工により成形した部材を更に繰り返し曲げ変形を与えて
使用するような部材に対し、本発明にかかる鋼板を使用
することにより、耐久性の要求される部位のみを局所熱
処理等により改質し、その他の部分は耐久性と相反する
耐摩耗性や耐メカニカルダメッジ性等を有する機能を併
せもたせることが可能となった。したがって、前記部材
等の総合的な耐久性を向上させることが可能となり、当
業分野はもちろん、関連分野にもたらす効果が大きい。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比で、 C :0.02〜0.2%、 Si:0.01〜1.0%、 Al:0.01〜0.2%、 Mn:0.3〜2.0%、 残部がFeと不可避的に含有する不純物元素よりなる化
    学成分を有し、それぞれ板厚の1mm以上30%以下の範
    囲にわたって、平均円相当径で5μm以下のフェライト
    組織、もしくはベーナイト組織を有し、且つその表層部
    組織の同一結晶方位を有する集合組織コロニーのアスペ
    クト比(長径/短径の比)が4以上である表裏層組織を
    有し、板厚内部が平均円相当粒径で5〜30μmのフェ
    ライト組織、もしくはベーナイト組織を有する複層鋼板
    において、繰り返し曲げ変形を受ける部位とその近傍の
    表裏層部を円相当径で30μm以上の粗大フェライト組
    織にしたことを特徴とする繰り返し曲げ変形性能の優れ
    た曲げ加工用鋼板。
  2. 【請求項2】 重量比で、 C :0.02〜0.2%、 Si:0.01〜1.0%、 Al:0.01〜0.2%、 Mn:0.3〜2.0%、 残部がFeと不可避的に含有する不純物元素よりなる化
    学成分を有する鋼板において、Ac3 点以上の温度の鋼
    片もしくは鋼板を、圧延中途中水冷時の板厚をt0 、製
    品板厚をtとした時、表層から板厚方向に1×t0 /t
    (mm)以上、0.3×t0 の領域を2℃/sec以上の冷速
    でAr3 点以下まで急冷して、その後、当該表層部がA
    3 以下の温度から圧延を開始もしくは再開し、Ac1
    点以上Ac3 点以下の範囲で圧延して、板厚の1mm以上
    30%以下の範囲にわたって、平均円相当径で5μm以
    下のフェライト組織、もしくはベーナイト組織を有し、
    且つその表層部組織の同一結晶方位を有する集合組織コ
    ロニーのアスペクト比(長径/短径の比)が4以上であ
    る表裏層組織を有し、板厚内部が平均円相当粒径で5〜
    30μmのフェライト組織、もしくはベーナイト組織に
    し、更に繰り返し曲げ変形の受ける部位とその近傍を加
    熱してAc1 −100℃からAc1 温度の範囲で120
    秒以上滞留させることで、繰り返し曲げ変形を受ける部
    位とその近傍の表裏層部の表層部を熱処理により円相当
    径で30μm以上の粗大フェライト組織にすることを特
    徴とする繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 重量比で、 C :0.02〜0.2%、 Si:0.01〜1.0%、 Al:0.01〜0.2%、 Mn:0.3〜2.0%、 残部がFeと不可避的に含有する不純物元素よりなる化
    学成分を有し、Ac3点以上の温度の鋼片もしくは鋼板
    を、Ar3 点以上の温度で30%以上の圧下量で圧延
    後、更にAr3 点以下の温度域で10%以上の圧下率で
    圧延して、更に、繰り返し曲げ変形の受ける部位とその
    近傍を加熱してAc1 −100℃からAc1 温度の範囲
    で120秒以上滞留させることで、板厚の1mm以上30
    %以下の範囲にわたって、円相当径で30μm以上の粗
    大フェライト組織にすることを特徴とする繰り返し曲げ
    変形性能の優れた曲げ加工用鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】 重量比で、 C :0.02〜0.2%、 Si:0.01〜1.0%、 Al:0.01〜0.2%、 Mn:0.3〜2.0%、 残部がFeと不可避的に含有する不純物元素よりなる化
    学成分を有した鋼板において、Ac3 点以上の温度の鋼
    片もしくは鋼板を、Ac3 点以上の温度から圧延を開始
    し、圧延中任意のパスで冷却しながら圧延し、少なくと
    もAr3 点以下の温度域で10%以上の圧下率で圧延を
    実施して製造した鋼板を、繰り返し曲げ変形の受ける部
    位とその近傍を加熱してAc1 −100℃からAc1
    度の範囲で120秒以上滞留させることで製造し、該鋼
    板が、板厚の1mm以上30%以下の範囲にわたって、円
    相当径で30μm以上の粗大フェライト組織にすること
    を特徴とする繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用
    鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】 重量比で、 C :0.02〜0.2%、 Si:0.01〜1.0%、 Al:0.01〜0.2%、 Mn:0.3〜2.0% 更に Ti:0.007〜0.020%、 Nb:0.003〜0.020%、 B :0.0003〜0.0010%、 V :0.01〜0.1%、 Cu:0.1〜1.0%、 Ni:0.1〜1.5% のうちの1種類以上をも含み、残部がFeと不可避的に
    含有する不純物元素よりなる化学成分を有し、それぞれ
    板厚の1mm以上30%以下の範囲にわたって、平均円相
    当径で5μm以下のフェライト組織、もしくはベーナイ
    ト組織を有し、且つその表層部組織の同一結晶方位を有
    する集合組織コロニーのアスペクト比(長径/短径の
    比)が4以上である表裏層組織を有し、板厚内部が平均
    円相当粒径で5〜30μmのフェライト組織もしくはベ
    ーナイト組織を有する複層鋼板において、繰り返し曲げ
    変形を受ける部位とその近傍の表裏層部を円相当径で3
    0μm以上の粗大フェライト組織にしたことを特徴とす
    る繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板。
  6. 【請求項6】 重量比で、 C :0.02〜0.2%、 Si:0.01〜1.0%、 Al:0.01〜0.2%、 Mn:0.3〜2.0% 更に Ti:0.007〜0.020%、 Nb:0.003〜0.020%、 B :0.0003〜0.0010%、 V :0.01〜0.1%、 Cu:0.1〜1.0%、 Ni:0.1〜1.5% のうちの1種類以上をも含み、残部がFeと不可避的に
    含有する不純物元素よりなる化学成分を有する鋼板にお
    いて、Ac3 点以上の温度の鋼片もしくは鋼板を、圧延
    中途中水冷時の板厚をt0 、製品板厚をtとした時、表
    層から板厚方向1×t0 /t(mm)以上、0.3×t0
    の領域を2℃/sec以上の冷速でAr3 点以下まで冷却し
    て、その後、当該表層部がAr3 以下の温度から圧延を
    開始もしくは再開し、Ac1 点以上Ac3 点以下の範囲
    で圧延して、板厚の1mm以上30%以下の範囲にわたっ
    て、平均円相当径で5μm以下のフェライト組織、もし
    くはベーナイト組織を有し、且つその表層部組織の同一
    結晶方位を有する集合組織コロニーのアスペクト比(長
    径/短径の比)が4以上である表裏層組織を有し、板厚
    内部が平均円相当粒径で5〜30μmのフェライト組
    織、もしくはベーナイト組織にし、更に繰り返し曲げ変
    形の受ける部位とその近傍を加熱してAc1 −100℃
    からAc1 温度の範囲で120秒以上滞留させること
    で、繰り返し曲げ変形を受ける部位とその近傍の表裏層
    部の表層部を熱処理により円相当径で30μm以上の粗
    大フェライト組織にすることを特徴とする繰り返し曲げ
    変形性能の優れた曲げ加工用鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 重量比で、 C :0.02〜0.2%、 Si:0.01〜1.0%、 Al:0.01〜0.2%、 Mn:0.3〜2.0% 更に Ti:0.007〜0.020%、 Nb:0.003〜0.020%、 B :0.0003〜0.0010%、 V :0.01〜0.1%、 Cu:0.1〜1.0%、 Ni:0.1〜1.5% のうちの1種類以上をも含み、残部がFeと不可避的に
    含有する不純物元素よりなる化学成分を有し、Ac3
    以上の温度の鋼片もしくは鋼板を、Ar3 点以上の温度
    で30%以上の圧下量で圧延後、更にAc3 点以下の温
    度域で10%以上の圧下率で圧延して、更に、繰り返し
    曲げ変形の受ける部位との近傍を加熱してAc1 −10
    0℃からAc1 温度の範囲で120秒以上滞留させるこ
    とで、板厚の1mm以上30%以下の範囲にわたって、円
    相当径で30μm以上の粗大フェライト組織にすること
    を特徴とする繰り返し曲げ変形性能の優れた曲げ加工用
    鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 重量比で、 C :0.02〜0.2%、 Si:0.01〜1.0%、 Al:0.01〜0.2%、 Mn:0.3〜2.0% 更に Ti:0.007〜0.020%、 Nb:0.003〜0.020%、 B :0.0003〜0.0010%、 V :0.01〜0.1%、 Cu:0.1〜1.0%、 Ni:0.1〜1.5% のうちの1種類以上をも含み、残部がFeと不可避的に
    含有する不純物元素よりなる化学成分を有した鋼板にお
    いて、Ac3 点以上の温度の鋼片もしくは鋼板を、Ar
    3 点以上の温度から圧延を開始し、圧延中任意のパスで
    冷却しながら圧延し、少なくともAr3 点以下の温度域
    で10%以上の圧下率で圧延を実施して製造した鋼板
    を、繰り返し曲げ変形の受ける部位とその近傍を加熱し
    てAc1 −100℃からAc1 温度の範囲で120秒以
    上滞留させることで製造し、該鋼板が、板厚の1mm以上
    30%以下の範囲にわたって、円相当径で30μm以上
    の粗大フェライト組織にすることを特徴とする繰り返し
    曲げ変形性能の優れた曲げ加工用鋼板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4206337A1 (de) * 2021-12-29 2023-07-05 Voestalpine Grobblech GmbH Grobblech und thermomechanisches behandlungsverfahren eines vormaterials zur herstellung eines grobblechs

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4206337A1 (de) * 2021-12-29 2023-07-05 Voestalpine Grobblech GmbH Grobblech und thermomechanisches behandlungsverfahren eines vormaterials zur herstellung eines grobblechs
WO2023126506A1 (de) * 2021-12-29 2023-07-06 Voestalpine Grobblech Gmbh Grobblech und thermomechanisches behandlungsverfahren eines vormaterials zur herstellung des grobblechs

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