JPH07285706A - スリットストリップの巻取装置 - Google Patents

スリットストリップの巻取装置

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JPH07285706A
JPH07285706A JP7679194A JP7679194A JPH07285706A JP H07285706 A JPH07285706 A JP H07285706A JP 7679194 A JP7679194 A JP 7679194A JP 7679194 A JP7679194 A JP 7679194A JP H07285706 A JPH07285706 A JP H07285706A
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JP7679194A
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Akifumi Nakamori
顕文 中森
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RIYOOSEN ENGINEERS KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/513Modifying electric properties
    • B65H2301/5133Removing electrostatic charge

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストリップに悪影響を及ぼすことなく張力を
均一に保って幅方向に切断された多条のストリップを巻
き取る。 【構成】 二重構造にした固定ロッド38と拡縮ロッド
42を用いることで、ドラム34の拡縮とスリップリン
グ36の固定リング35に対する摩擦力の調節を行な
い、ストリップ32の条数や幅の変更に対して装置を大
型化することなく容易に対処し、簡単な構造でしかも作
業性良く巻取り張力を同一に保って各条のストリップ3
2の巻取りを行い、容易な作業性とメンテナンス性を確
保してストリップ32に悪影響を及ぼすことなく張力を
均一に保って幅方向に切断された多条のストリップ32
を巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、幅方向に複数条に切断
されたスリットストリップを各条同じ張力で巻取り胴に
巻き取るスリットストリップの巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延帯板等の薄物板材(ストリップ)を
連続的に幅方向に複数条に切断する設備には、切断され
たストリップ(スリットストリップ)を巻き取るための
巻取装置が備えられている。スリットストリップを巻き
取る場合、圧延等の都合によりストリップの両端程板厚
が薄くなるので、1本のリールで複数条のスリットスト
リップを巻き取ると、各スリットコイルが同径になずに
各スリットコイルの周長差により張力が均等にならず弛
み等の不具合が生じる。このため、ルーパを用いてライ
ン長の調節を行ったり、テンションパッド等の張力付与
装置を用いてスリットコイル全てを同じ張力で巻き取る
ようにして各スリットコイルの張力が均一になるように
している。しかし、ルーパを用いるとループピットが必
要になってライン長が長くなって設備費が高くなってし
まう。また、テンションパッド等によって強制的に張力
を与えると製品に疵が付いてしまう。そこで、ルーパや
テンションパッド等用いずにこれらの問題を解決した巻
取装置が提案されている。
【0003】図9乃至図11に基づいて従来の巻取装置
を説明する。図示の巻取装置はマルチドラム方式と称さ
れる巻取装置で、図9には巻取装置の全体、図10には
図9中のX-X 線矢視、図11には図9中のXI-XI 線矢視
を示してある。
【0004】図9に示すように、駆動装置1によって回
転される巻取軸2は軸方向に6分割され、6個の単巻胴
3が形成されている。複数条に切断されたストリップ
(スリットストリップ)は各条毎に各単巻胴3に巻き取
られる。図10、図11に示すように、巻取軸2の駆動
軸4には単巻胴3を構成する回転部5が軸方向に6箇所
設けられ、回転部5は軸受6に支持されている。軸受6
にはテンション調整用のシリンダ7が放射状に6個設け
られ、シリンダ7には回転部5に押し付けられるブレー
キパッド8がそれぞれ取り付けられている。一方、回転
部5の外周にはスライドピン9を介して3個の胴セグメ
ント10が支持され、各胴セグメント10は引張ばね1
1を介して駆動軸4の軸心方向(縮径方向)に付勢され
ている。回転部5には胴セグメント10を拡径方向に押
し出す拡大シリンダ12が設けられており、拡大シリン
ダ12の駆動によって胴セグメント10は引張ばね11
のばね力に抗して拡径される。シリンダ7及び拡大シリ
ンダ12には駆動軸4に設けられた油路13を介して油
圧が供給される。尚、図11中の符号で14は1条のス
トリップである。
【0005】上述した巻取装置では、各単巻胴3の胴セ
グメント10の外周に1条のストリップ14が巻き取ら
れていく。各単巻胴3でコイルの径が異なった場合、拡
大シリンダ12の駆動によって胴セグメント10を拡径
して各コイルの周速度を一致させる。また、ストリップ
14の張力に差が生じた場合、シリンダ7の駆動によっ
てブレーキパッド8の回転部5に対する押し付け力を調
整し、各単巻胴3の回転力を調節してストリップ14の
張力を均等に保つ。巻取り後は、各単巻胴3からコイル
を抜き外す。
【0006】次に、図12、図13に基づいて従来の他
の巻取装置を説明する。図示の巻取装置は電磁式の巻取
装置で、図12には巻取装置の要部の正面、図13には
図12中のXIII-XIII 線矢視を示してある。
【0007】図示しない駆動装置によって回転される巻
取軸15の15aの外周には電磁コア16が軸方向及び
周方向に複数配され、電磁コア16の外周にはドラムシ
ャフト17が設けられている。ドラムシャフト17には
セパレータディスク18が軸方向に複数設けられ、巻取
軸15はセパレータディスク18によって軸方向に複数
の単巻胴19に分割されている。各単巻胴19にはスリ
ップリング20を有する固定板21が嵌合し、固定板2
1の外周にはスリーブ22が取り付けられている。複数
条に切断されたストリップ23は、セパレータディスク
18によって仕切られた各単巻胴19のスリーブ22の
外周に巻き取られる。
【0008】上述した巻取装置では、各単巻胴19のス
リーブ22の外周に1条のストリップ23が巻き取られ
ていく。ストリップ23の張力を調整する場合、電磁コ
ア16を励磁してスリップリング20の一部をドラムシ
ャフト17に接触固定させ、各条のスリップリング20
をストリップ23の張力に応じてスリップさせながらス
トリップ23の巻取りを行なって張力を調整する。巻取
り後は、ドラムシャフト17からスリップリング20、
固定板21及びスリーブ22とコイルとを一体に取外
し、ドラムシャフト17からスリーブ22と一体のコイ
ルを外した後、スリーブ22からコイルを抜き外す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチドラム方
式の巻取装置は、単巻胴3毎にテンション調整用のシリ
ンダ7及び胴セグメント10を拡径方向に押し出す拡大
シリンダ12が設けられているので、巻取軸2に多数の
シリンダや油圧配管が存在し、構造が極めて複雑になる
と共に、単巻胴3内に油漏れが生じる虞がある。このた
め、構造の複雑化によりコストが嵩み、油漏れによりイ
ニシャルコストやメンテナンスコストが高くついてしま
う。また、巻取軸2の構造が複雑なため、単巻胴3の幅
が制限されてストリップ14の幅や条数によっては1台
の巻取装置では対処できず、複数台の巻取装置を必要と
し、装置が大掛かりになってしまい、巻取り作業性が悪
いものであった。
【0010】また、従来の電磁式の巻取装置は、電磁コ
ア16等の電気部品を内蔵しているため、メンテナンス
コストが非常に高くついてしまうと共に、コイルを抜き
外す際、一度ドラムシャフト17からスリップリング2
0、固定板21及びスリーブ22とコイルとを一体に取
外し、その後スリーブ22からコイルを抜き外す必要が
あり、手間がかかってしまう。また、スリップリング2
0及び固定板21を多数必要とし、生産性、メンテナン
ス性が悪いものであった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の構成は構成は、幅方向に複数条に切断されたス
リットストリップをドラムシャフトに支持された巻取り
胴に各条同じ張力で巻き取るスリットストリップの巻取
装置において、ドラムシャフトと同軸状に配され先端が
ドラムシャフトの先端から突出してドラムシャフトの軸
方向に往復動する拡縮ロッドと、拡縮ロッドの基端側に
設けられ拡縮ロッドを移動駆動させる拡縮ロッド駆動手
段と、拡縮ロッドの先端側に固定され軸心に対して傾斜
する傾斜部を有するスプレッダと、スプレッダの傾斜部
が軸方向に摺動自在に嵌合する摺動部を内周に有し拡縮
ロッドと共にスプレッダが軸方向に移動することにより
傾斜部を介してドラムシャフトの径方向に拡縮すると共
にドラムシャフトに対して回転方向に固定された状態の
ドラムと、ドラムの外周に回転不能且つ縮径方向に付勢
されて取り付けられドラムの拡径に応じて拡径自在な複
数の固定リングと、固定リングの間に回動可能に挟持さ
れ固定リングの拡径に応じて拡径自在で縮径方向に付勢
されてスリットストリップの各条がそれぞれ巻回される
複数のスリップリングと、ドラムシャフトと同軸状に配
され先端がドラムシャフトの先端から突出してドラムシ
ャフトの軸方向に往復動する固定ロッドと、固定ロッド
の基端側に設けられ固定ロッドを移動駆動させる固定ロ
ッド駆動手段と、固定ロッドの先端に取り付けられ固定
ロッドの移動により固定リングをドラムシャフトの先端
側の端面に押し付けて複数の固定リングの間にスリップ
リングを挟圧する押し付け金具とからなることを特徴と
する。
【0012】また、スリップリングに巻回されたスリッ
トストリップの外径を検出する検出手段と、検出手段の
検出情報に基づいて固定ロッド駆動手段の駆動力を制御
し押し付け金具によるスリップリングの挟圧力を調整し
て固定リングに対するスリップリングの摩擦力を調節す
ることで巻取り張力を制御する張力制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0013】また、固定リング及びスリップリングは、
複数のリング片が互いに周方向に移動自在に支持されて
いると共に、各リング片が引張ばねで連結されているこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用】ドラムシャフトの回転によりスリットストリッ
プの各条は各スリップリングの外周に巻回される。スリ
ップリングの外径を調整する場合、拡縮ロッド駆動手段
の駆動により拡縮ロッドをドラムシャフトの軸方向に移
動させ、スプレッダの傾斜部及び摺動部を介してドラム
をドラムシャフトの径方向に拡縮させる。スリットスト
リップの張力を調整する場合、固定ロッド駆動手段の駆
動により固定ロッドをドラムシャフトの軸方向に移動さ
せ、押し付け金具によるスリップリングの挟圧力を調節
する。スリットストリップが巻かれたコイルの外径は検
出手段によって検出され、検出情報に基づいて固定ロッ
ド駆動手段の駆動力が制御されて押し付け金具によるス
リップリングの挟圧力が調整され、固定リングに対する
スリップリングの摩擦力が調節される。また、固定リン
グ及びスリップリングは、複数のリング片が互いに周方
向に移動自在に支持されていると共に、各リング片が引
張ばねで連結されているので、縮径方向へは引張ばねの
ばね力によって移動するようになっている。
【0015】
【実施例】図1には本発明の一実施例に係るスリットス
トリップの巻取装置の断面、図2には図1中の要部の拡
大状態、図3には図2中のIII-III 線矢視、図4には図
3におけるドラムの拡縮状態を示してある。また、図5
には固定リングの正面、図6には図5中のVI矢視、図7
にはスリップリングの正面、図8には図7中のVII矢視
を示してある。
【0016】図1に示すように、巻取装置のドラムシャ
フト31の先端(図中右側)には幅方向に複数条(図示
例では20条)に切断されたスリットストリップ(スト
リップ)32を巻き取る巻取り胴33が備えられてい
る。巻取り胴33は、ドラムシャフト31の径方向に拡
縮自在なドラム34と、ドラム34の外周に回転不能に
支持された固定リング35と、固定リング35の間に回
動可能に挟持されるスリップリング36と、各スリップ
リング36の外周に設けられたゴムリング37とを備え
ている。ドラムシャフト31の軸心には中空の固定ロッ
ド38が軸方向に移動自在に支持され、固定ロッド38
の先端部39はドラムシャフト31の先端から突出して
いる。固定ロッド38の先端には押し付け金具40が固
定され、押し付け金具40とドラムシャフト31の先端
面41との間にスリップリング36を挟持した固定リン
グ35を保持するようになっている。固定ロッド38の
中空部には拡縮ロッド42が軸方向に移動自在に支持さ
れ、拡縮ロッド42の先端部43はドラムシャフト31
の先端から突出して固定ロッド38の先端部39内に位
置している。拡縮ロッド42先端には固定板44を介し
てスプレッダ45が取り付けられ、スプレッダ45は固
定ロッド38の先端部39の外周に摺動自在に嵌合して
いる。スプレッダ45の外周にはドラム34が支持さ
れ、ドラム34の外周に固定リング35及びスリップリ
ング36が支持されている。ドラムシャフト31の基端
(図中左側)には、固定ロッド38の移動駆動を行う固
定ロッド駆動手段としての保持シリンダ46が設けられ
ていると共に、拡縮ロッド42の移動駆動を行う拡縮ロ
ッド駆動手段としての拡縮シリンダ47が設けられてい
る。尚、図中48は切断されたストリップ32を仕切る
セパレータディスク、49はセパレータディスク48を
保持するセパレータロールである。尚、上記実施例で
は、中空の固定ロッド38の内側に拡縮ロッド42を支
持したが、拡縮ロッド42を中空にして拡縮ロッド42
の内側に固定ロッド38を支持するようにすることも可
能である。
【0017】図2乃至図4に基づいて巻取り胴33を詳
細に説明する。拡縮ロッド42先端に設けられたスプレ
ッダ45の外周には拡縮ロッド42の軸心に対して傾斜
する傾斜部51が設けられている。ドラム34は周方向
に4分割され、ドラム34の内周には傾斜部51と同じ
方向の傾斜を有する摺動部52が形成され、摺動部52
は断面コ字状となって傾斜部51に摺動自在に嵌合して
いる。つまり、拡縮ロッド42が軸方向に移動してスプ
レッダ45が移動すると、傾斜部51が摺動部52を摺
動して各ドラム34がドラムシャフト31の径方向に移
動し、ドラム34の全体がドラムシャフト31の径方向
に拡縮するようになっている。拡縮ロッド42が図2中
左側に移動するとドラム34は拡径し(図4中右半分の
状態)、拡縮ロッド42が図2中右側に移動するとドラ
ム34は縮径する(図4中左半分の状態)。ドラム34
の外周にはドラムシャフト31の軸方向に延びる溝53
が形成され、溝53には固定リング35の凸部54が係
合し、各固定リング35はそれぞれドラム34の外周に
回転不能に支持された状態になっている。固定リング3
5の数は、巻取り条数より1つ多い数になっている。固
定リング35の間にはスリップリング36(巻取り条数
に等しい数)が回動可能に挟持され、固定リング35と
スリップリング36は側面同士が摺接している。拡縮ロ
ッド42が図2中左側に移動することにより、押し付け
金具40によってスリップリング36を挟持した固定リ
ング35がドラムシャフト31の先端面41との間に保
持される。ストリップ32は紙スリーブ55を介してゴ
ムリング37の外周に巻き取られる。
【0018】図5、図6に基づいて固定リング35を説
明する。4分割されたドラム34に対応して固定リング
35は4分割され、4分割された固定リング35は同心
状態のリング片としての円弧片56となっている。各円
弧片56は拡縮自在(互いに周方向に移動自在)に連結
され、円弧片56同士は引張ばね57で連結されてい
る。つまり、ドラム34が拡径することにより固定リン
グ35は引張ばね57のばね力に抗して拡径し、ドラム
34が縮径することにより固定リング35は引張ばね5
7のばね力によって縮径する。
【0019】図7、図8に基づいてスリップリング36
を説明する。スリップリング36は固定リング35と同
様に4分割され、4分割されたスリップリング36は同
心状態のリング片としての円弧片58となっている。各
円弧片58は長孔59及び連結ピン60を介して拡縮自
在(互いに周方向に移動自在)に連結され、円弧片58
同士は引張ばね61で連結されている。つまり、ドラム
34が拡径することによりスリップリング36は引張ば
ね61のばね力に抗して拡径し、ドラム34が縮径する
ことによりスリップリング36は引張ばね61のばね力
によって縮径する。
【0020】スリップリング36の外周に巻き取られた
ストリップ32の外径は、図示しない外径検出手段によ
って検出され、外径検出手段の検出情報に基づいて保持
シリンダ46の駆動が図示しない張力制御手段によって
制御される。即ち、ストリップ32の巻取り状態に応じ
て押し付け金具40にる固定リング35の押し付け力が
調整され、固定リング35に対するスリップリング36
の摩擦力が調節され、ストリップ32の巻取り張力が制
御される。
【0021】次に上記構成のスリットストリップの巻取
装置の作用を説明する。ドラムシャフト31の回転によ
りストリップ32の各条は各スリップリング36の外周
にゴムリング37及び紙スリーブ55を介して巻回され
る。スリップリング36の外径を調整する場合、拡縮シ
リンダ47の駆動により拡縮ロッド42をドラムシャフ
ト31の軸方向に移動させ、スプレッダ45の傾斜部5
1及びドラム34の摺動部52を介してドラム34をド
ラムシャフト31の径方向に拡縮させる。
【0022】スリップリング36の外周に巻き取られた
ストリップ32の外径は、図示しない外径検出手段によ
って検出され、外径検出手段の検出情報に基づいて保持
シリンダ46の駆動が図示しない張力制御手段によって
制御される。つまり、ストリップ32の巻取り状態によ
って巻取り張力に変動が生じた場合、保持シリンダ46
の駆動により固定ロッド38がドラムシャフト31の軸
方向に移動され、押し付け金具40によるスリップリン
グ36を挟持した固定リング35の保持力が調整され
る。これにより、固定リング35に対するスリップリン
グ36の挟圧力(摩擦力)が調節され、ストリップ32
の巻取り張力が調整されて各条のストリップ32の巻取
り張力を同一に保つようになっている。
【0023】ドラム34の拡径時には固定リング35及
びスリップリング36は引張ばね57及び引張ばね61
のばね力に抗して拡径し、ドラム34の縮径時には固定
リング35及びスリップリング36は引張ばね57及び
引張ばね61のばね力によって縮径するようになってい
る。このため、固定リング35及びスリップリング36
は常時縮径方向に付勢された状態になり、ドラム34の
拡縮機構が簡素化される。また、外径検出手段のストリ
ップ32の外径検出情報に基づいて保持シリンダ46の
駆動が制御されるようになっているので、各条のストリ
ップ32の巻取り張力の調整が容易に行える。また、巻
取り胴33の部位にドラム34の拡縮駆動を行う拡縮シ
リンダ47及びスリップリング36の摩擦力を調節する
保持シリンダ46が存在しないので、巻取胴33の内部
に油圧配管等メンテナンスを必要とする部材がなく、油
漏れでストリップ32(コイル)を汚す虞がない。更
に、固定リング35に対するスリップリング36の摩擦
面が側面であるので、摩擦面積を広くとることができ、
放熱効果が大となる。
【0024】巻き取りが終了した後、巻き取られたスト
リップ32(コイル)は、紙スリーブ55と共にゴムリ
ング37から抜き取られる。従って、コイルの抜き取り
時に巻取り胴33の構成部材を分解及び再組み立てする
必要がなく、取扱が容易である。ストリップ32の条数
や幅が変更になった場合、固定リング35及びスリップ
リング36の数を変更することにより対処する。従っ
て、1本のドラムシャフト31で多数条に切断された任
意の幅のストリップ32に対応することができ、装置を
大型化することなく広い範囲の条数のストリップ32の
巻取りに適用することができる。
【0025】上述したスリットストリップの巻取装置で
は、二重構造にした固定ロッド38と拡縮ロッド42を
用いることで、ドラム34の拡縮とスリップリング36
の摩擦力の調節が行えるので、簡単な構造でしかも作業
性良く巻取り張力を同一に保って各条のストリップ32
の巻取りを行うことができる。また、ストリップ32の
条数や幅の変更に対して装置を大型化することなく容易
に対処することができる。また、巻取り胴33の内部に
油圧配管等メンテナンスを必要とする部材がないのでコ
イルに疵や汚れが付く事がない。
【0026】本発明のスリットストリップの巻取装置に
で巻き取られるストリップ32は、圧延帯鋼等の薄物帯
状板材、紙及びフィルム等、薄物帯状材料の全てに適用
可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明のスリットストリップの巻取装置
は、二重構造にした固定ロッドと拡縮ロッドを用いるこ
とで、ドラムの拡縮とスリップリングの摩擦力の調節が
行えると共に、ストリップの条数や幅の変更に対して装
置を大型化することなく容易に対処することができるの
で、簡単な構造でしかも作業性良く巻取り張力を同一に
保って各条のストリップの巻取りを行うことができる。
この結果、容易な作業性とメンテナンス性を確保した状
態で、ストリップに悪影響を及ぼすことなく張力を均一
に保って幅方向に切断された多条のストリップを巻き取
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスリットストリップの
巻取装置の断面図。
【図2】図1中の要部の拡大図。
【図3】図2中のIII-III 線矢視図。
【図4】図3におけるドラムの拡縮状態説明図。
【図5】固定リングの正面図。
【図6】図5中のVI矢視図。
【図7】スリップリングの正面図。
【図8】図7中のVIII-VIII 線矢視図。
【図9】従来の巻取装置の全体図。
【図10】図9中のX-X 線矢視図。
【図11】図9中のXI-XI 線矢視図。
【図12】従来の巻取装置の要部正面図。
【図13】図12中のXIII-XIII 線矢視図。
【符号の説明】
31 ドラムシャフト 32 ストリップ 33 巻取り胴 34 ドラム 35 固定リング 36 スリップリング 37 ゴムリング 38 固定ロッド 40 押し付け金具 41 先端面 42 拡縮ロッド 43 先端部 44 固定板 45 スプレッダ 46 保持シリンダ 47 拡縮シリンダ 51 傾斜部 52 摺動部 53 溝 54 凸部 56、58 円弧片 57、61 引張ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向に複数条に切断されたスリットス
    トリップをドラムシャフトに支持された巻取り胴に各条
    同じ張力で巻き取るスリットストリップの巻取装置にお
    いて、 ドラムシャフトと同軸状に配され先端がドラムシャフト
    の先端から突出してドラムシャフトの軸方向に往復動す
    る拡縮ロッドと、 拡縮ロッドの基端側に設けられ拡縮ロッドを移動駆動さ
    せる拡縮ロッド駆動手段と、 拡縮ロッドの先端側に固定され軸心に対して傾斜する傾
    斜部を有するスプレッダと、 スプレッダの傾斜部が軸方向に摺動自在に嵌合する摺動
    部を内周に有し拡縮ロッドと共にスプレッダが軸方向に
    移動することにより傾斜部を介してドラムシャフトの径
    方向に拡縮すると共にドラムシャフトに対して回転方向
    に固定された状態のドラムと、 ドラムの外周に回転不能且つ縮径方向に付勢されて取り
    付けられドラムの拡径に応じて拡径自在な複数の固定リ
    ングと、 固定リングの間に回動可能に挟持され固定リングの拡径
    に応じて拡径自在で縮径方向に付勢されてスリットスト
    リップの各条がそれぞれ巻回される複数のスリップリン
    グと、 ドラムシャフトと同軸状に配され先端がドラムシャフト
    の先端から突出してドラムシャフトの軸方向に往復動す
    る固定ロッドと、 固定ロッドの基端側に設けられ固定ロッドを移動駆動さ
    せる固定ロッド駆動手段と、 固定ロッドの先端に取り付けられ固定ロッドの移動によ
    り固定リングをドラムシャフトの先端側の端面に押し付
    けて複数の固定リングの間にスリップリングを挟圧する
    押し付け金具と、 を備えたことを特徴とするスリットストリップの巻取装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスリットストリップの
    巻取装置において、スリップリングに巻回されたスリッ
    トストリップの外径を検出する検出手段と、検出手段の
    検出情報に基づいて固定ロッド駆動手段の駆動力を制御
    し押し付け金具によるスリップリングの挟圧力を調整し
    て固定リングに対するスリップリングの摩擦力を調節す
    ることで巻取り張力を制御する張力制御手段とを備えた
    ことを特徴とするスリットストリップの巻取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のスリットストリップの
    巻取装置において、固定リングは、複数のリング片が互
    いに周方向に移動自在に支持されていると共に、各リン
    グ片が引張ばねで連結されていることを特徴とするスリ
    ットストリップの巻取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のスリットストリップの
    巻取装置において、スリップリングは、複数のリング片
    が互いに周方向に移動自在に支持されていると共に、各
    リング片が引張ばねで連結されていることを特徴とする
    スリットストリップの巻取装置。
JP7679194A 1994-04-15 1994-04-15 スリットストリップの巻取装置 Withdrawn JPH07285706A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102382282B1 (ko) * 2021-12-09 2022-04-04 (주)덕산메텍스 중심관의 장탈착이 용이한 보빈 및 이를 이용한 리코일러 장치

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KR102382282B1 (ko) * 2021-12-09 2022-04-04 (주)덕산메텍스 중심관의 장탈착이 용이한 보빈 및 이를 이용한 리코일러 장치

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