JPH07284937A - 棒材接続用自動溶接装置 - Google Patents

棒材接続用自動溶接装置

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JPH07284937A
JPH07284937A JP7307694A JP7307694A JPH07284937A JP H07284937 A JPH07284937 A JP H07284937A JP 7307694 A JP7307694 A JP 7307694A JP 7307694 A JP7307694 A JP 7307694A JP H07284937 A JPH07284937 A JP H07284937A
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素臣 尾形
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英次 鈴木
Masashi Uozumi
正志 魚住
Akira Higashiura
章 東浦
Katsuhiko Endo
克彦 遠藤
Takashi Oiwa
堅志 大岩
Hiroshi Kato
博 加藤
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KUMANO GIKEN KOGYO KK
Mitsui Construction Co Ltd
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Sato Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 棒材の端面間に溶接金属を充填してそれら棒
材を接続するに際して均一な溶け込みが得られる棒材接
続用自動溶接装置を提供する。 【構成】 溶接トーチ88を一対の鉄筋12および14
の長手方向に直角となる姿勢で保持する保持板94は、
溶接治具10に固定された自動溶接装置60の第1ガイ
ド板62および第2ガイド板64により、棒材の鉄筋1
2および14の軸心に平行な面内において移動可能に案
内されており、第1カム104および第2カム108が
回転駆動されると、第1カム104および第2カム10
8に係合する第1係合面98および第2係合面100が
形成された保持板94はその第1カム104および第2
カム108に従って駆動されるので、溶接トーチ88が
図8のCに示す軌跡に沿って往復振動させられるととも
に鉄筋12および14の長手方向に交差する方向へ移動
させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接トーチにより一対
の棒材間の隙間を溶融金属で充填することによりそれら
の鉄筋を直列に接合する棒材接続用自動溶接装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一対の鉄筋を軸方向に直列に溶接接続す
る手段としては、従来から加熱圧接法が広く知られてい
るが、近年、上記一対の鉄筋を軸方向に所定の隙間を隔
てて略同心に位置決めするとともに、断面が略U字形状
を成すセラミックス製バッキング材をその一対の鉄筋に
跨がって配置し、そのバッキング材により略半周が囲ま
れた前記隙間に溶接トーチによって溶融金属を充填する
方法が提案されている。本明細書では、このようにセラ
ミックス製バッキング材(CB)を用いて溶接トーチに
より一対の鉄筋を軸方向に接合する手法をエンクローズ
溶接のCB工法という。
【0003】このようなCB工法は、加熱圧接法のよう
に鉄筋を油圧シリンダなどを用いて相互に押圧する必要
がないため、建築現場などでも比較的簡便に接合作業を
行うことができるとともに、セラミックス製のバッキン
グ材は金属製に比べて放熱が少なく、少入熱で溶接でき
る他、溶接後はバッキング材を割ることによって容易に
取り外すことができるため接合部の外観検査が可能であ
るなど、種々の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記CB工
法は、作業能率および品質を高めるために自動的に行わ
れることが望まれる。これに対し、溶接ワイヤを鉄筋の
端面の間に位置させた状態の溶接トーチを、その溶接ワ
イヤが鉄筋の端面に挟まれた空間内を一方向に所定速度
で移動させ、溶接ワイヤが上記空間の端部に到達すると
反対側の端部に向かって移動させることにより溶接ビー
ドを重ねて上記空間内を充填するようにしたものが提案
されている。しかしながら、上記のような自動溶接装置
では、溶接ビードの表面が凸傾向となることおよび上記
空間の中央部の溶け込みが集中することのために、上記
空間を溶接金属にて充填する場合に溶接金属の溶け込み
が不充分となり、全体的に均一な溶け込みが得られない
傾向があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、棒材の端面間に溶接
金属を充填してそれら棒材を接続するに際して均一な溶
け込みが得られる棒材接続用自動溶接装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、溶接治具を用いて一
対の棒材の端面を所定の間隙を隔てて対向させた状態で
互いに固定し、溶接トーチを用いてその棒材の端面間に
溶接金属を溶かし込むことによりその一対の棒材を直列
に接合する棒材接続用自動溶接装置であって、(a)前
記溶接トーチを前記一対の棒材の長手方向に直角となる
姿勢で保持する保持部材と、(b)前記溶接治具に設け
られ、前記保持部材を前記棒材の軸心に平行な面内にお
いて移動可能に案内する案内手段と、(c)前記溶接ト
ーチを往復振動させるために前記保持部材に形成された
第1係合面と、(d)前記溶接トーチを前記棒材の長手
方向に対して交叉する方向に移動させるために前記保持
部材に形成された第2係合面と、(e)前記溶接治具に
設けられ、前記第1係合面と係合する第1カムおよび前
記第2係合面と係合する第2カムをそれぞれ回転駆動す
る回転駆動装置とを、含むことにある。
【0007】
【作用】このようにすれば、溶接トーチを前記一対の棒
材の長手方向に直角となる姿勢で保持する保持部材は、
溶接治具に設けられた案内手段により、棒材の軸心に平
行な面内において移動可能に案内される。このため、回
転駆動装置により第1カムおよび第2カムがそれぞれ回
転駆動されると、第1カムおよび第2カムに係合する第
1係合面および第2係合面が形成された保持部材はその
第1カムおよび第2カムに従って駆動されるので、溶接
トーチが往復振動させられるとともに棒材の長手方向に
対して交叉する方向に移動させられる。
【0008】
【発明の効果】上記のように溶接トーチが往復振動させ
られつつ棒材の長手方向に対して交叉する方向に移動さ
せられることから、棒材の端面間において形成される溶
接ビードの幅が大きくされるので、溶接ビードの表面が
凹傾向となるとともに上記端面間の中央部の溶け込みが
集中することが好適に解消される。したがって、上記棒
材の端面間の空間を溶接金属にて充填する場合に溶接金
属の溶け込みが不充分となることがなく、全体的に均一
な溶け込みが得られるとともに溶接品質が高められる。
【0009】ここで、好適には、前記保持部材に保持さ
れる溶接トーチの前記棒材に対する高さを調節する高さ
調節手段、すなわち自動溶接装置の溶接治具に対する高
さを調節する高さ調節手段が設けられる。このようにす
れば、溶接トーチの棒材に対する高さを棒材の径、溶接
ワイヤの種類、溶接電流などに応じて適宜調節すること
ができるので、好適な溶接条件を設定できる利点があ
る。
【0010】また、好適には、保持部材に保持される溶
接トーチの前記棒材に対する軸方向位置を調節する軸方
向位置調節手段、すなわち自動溶接装置の溶接治具に対
する軸方向位置を調節する軸方向位置調節手段が設けら
れる。このようにすれば、棒材を接続する溶接に際し
て、溶接トーチの中心位置すなわち溶接トーチから送り
出される溶接ワイヤを棒材の端面間に位置させる設定を
簡単に行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0012】図1はCB工法用の溶接治具10の平面図
であり、図2は溶接治具10の側面図であり、図3は溶
接治具10の断面図である。溶接治具10は、鉄筋1
2、14のCB工法による溶接に際してその端面を所定
の間隙を隔てつつ相対向した状態で同心に固定するとと
もに、セラミックス製バッキング材16を固定するため
のものである。このセラミックス製バッキング材16
は、上記鉄筋12、14の端面により挟まれた空間の外
周を覆うことにより、溶接金属の流出を防止し且つ溶接
後には破壊により簡単に除去されて、溶接金属の溶け込
み状態を接続部の外周から確認可能とするものである。
【0013】上記溶接治具10は、半円筒形状を成す本
体フレーム22の一方の側縁部にヒンジピン23を介し
てカバー20を回動可能に取り付けたものである。本体
フレーム22は、軸方向の中央にバッキング保持部材2
4、軸方向の両端部に一対の鉄筋受部材26をそれぞれ
備えている。また、カバー20は、表側から鉄筋12,
14を本体フレーム22上に挿入することが可能な開き
位置と、本体フレーム22との間で鉄筋12,14を挟
み込む閉じ位置との間の回動可能に本体フレーム22に
取り付けられているとともに、上記一対の鉄筋受部材2
6に対応する一対のカバー部材28と、その中間部分の
カバー部材30とに分割され、それぞれ独立に開閉でき
るようになっている。
【0014】上記バッキング保持部材24は、断面が略
U字形状を成すバッキング材16を位置決めして保持す
る部材である。このバッキング保持部材24上を覆蓋す
るカバー部材30には、ばね板を曲げ加工したキャッチ
32がヒンジピン23と反対側の端部に取り付けられて
おり、そのキャッチ32が自身のばね力によって本体フ
レーム22の外周面に押圧されることにより、カバー部
材30は図3に示す閉じ位置に保持されるとともに、そ
のばね力に抗して開くことができるようになっている。
また、このカバー部材30には、アーク溶接を行うため
の溶接トーチ88の先端部を挿入するために、上記閉じ
位置に保持された状態においてバッキング保持部材24
に対向する部分に開口36が形成されている。このカバ
ー部材30は防風カバーとして機能する。
【0015】一方、前記一対の鉄筋受部材26は、V字
形状の受面にて鉄筋12、14を受けるようになってい
る。この一対の鉄筋受部材26上をそれぞれ覆蓋する一
対のカバー部材28には、ヒンジピン23と反対側の端
部に係止突起38が設けられており、本体フレーム22
にヒンジピン40を介して回動可能に取り付けられたグ
リッパ42がその係止突起38に係止されることによ
り、カバー部材28は図2に示す閉じ位置に保持され
る。カバー部材28には、上記閉じ位置に保持された状
態において鉄筋受部材26に対向する位置に、カバー部
材28に固設されたナット46に螺合されている締付け
ボルト48が配設されている。締付けボルト48の先端
部には相対回転可能且つ軸方向の相対移動不能に取り付
けられた押圧金具50が備えられ、締付けボルト48が
締め込まれることにより押圧金具50と鉄筋受部材26
との間で鉄筋12、14が挟圧される。これにより、本
体フレーム22と鉄筋12、14とが一体的に固定され
るとともに、鉄筋12、14は鉄筋受部材26のV字形
状の受面によってさらに芯出しされる。
【0016】そして、上記溶接治具10には、後述の棒
材接続用自動溶接装置60を支持するために水平に突き
出す状態で本体フレーム22に溶接されたブラケット5
2と、このブラケット52の先端部に固定された装着用
ポスト54とが設けられている。この装着用ポスト54
は、断面矩形の角柱状であって、その端面にブラケット
52に形成された長穴56を通して固定ボルト58が締
着されることによりブラケット52に対して直角となる
姿勢で固定されるとともに、ブラケット52に設けられ
た調節ボルト59を利用して鉄筋12、14の軸心との
間の距離が調節されるようになっている。
【0017】図4、図5、および図6は、上記溶接治具
10に設けられた棒材接続用自動溶接装置60の第3固
定部材70を取り外した側面図、正面図、および平面図
をそれぞれ示している。図において、一対の第1ガイド
板62および第2ガイド板64が所定の間隙Dを上下方
向に隔てた状態で3つの第1固定部材66、第2固定部
材68、第3固定部材70により相互に固定されてい
る。それらガイド板62、64、および固定部材66、
68、70は自動溶接装置60のフレームを構成してい
る。
【0018】上記第2固定部材68と第3固定部材70
との間には、一対の移動部材72を案内するための一対
のガイドレール74が溶接治具10により同心に固定さ
れた鉄筋12、14の軸心と平行な方向に固設されてい
る。一対の移動部材72は、一対のガイドレール74と
摺接する案内溝78をそれぞれ備えており、前記装着用
ポスト54を嵌め入れるスリーブ82と頂板84を介し
て固定されている。高さ調整ボルト86は、その頂板8
4およびスリーブ82の上壁を貫通して螺合されてお
り、装着用ポスト54の上端面に当接して溶接トーチ8
8の高さ位置を調節する。また、上記一対の移動部材7
2の間に懸け渡された連結板90には、第2固定部材6
8を貫通する軸方向調節ボルト92が螺合されており、
溶接トーチ88の鉄筋12、14の長手方向の位置が調
節されるようになっている。本実施例では、上記高さ調
整ボルト86が高さ調節手段に対応し、上記軸方向調節
ボルト92が軸方向位置調節手段に対応している。
【0019】前記第1ガイド板62と第2ガイド板64
との間の間隙D内には、溶接治具10により同心に固定
された鉄筋12、14の長手方向と直角となる姿勢で溶
接トーチ88を保持する保持板94が摺動可能に配置さ
れており、その保持板94は、ガイド板62と64によ
って上記鉄筋12、14の軸心に平行な面内において移
動可能に案内されている。本実施例では、上記ガイド板
62と64が案内手段として機能している。
【0020】上記保持板94は、溶接トーチ88を固定
するための環状部材96が一端部に嵌め着けられるとと
もに、図7に詳しく示すように、円形の第1係合面98
および矩形の第2係合面100が他端部および中央部に
形成されている。第1係合面98は、ガイド板62に固
定された第1駆動モータ102の出力軸に固定された第
1カム104の外周面と同様の径を備えた円穴の内周面
であって、その第1カム104の外周摺動面(カム面)
105と摺動可能に嵌合されている。また、第2係合面
100は、ガイド板62に固定された第2駆動モータ1
06の出力軸に固定された第2カム108の外周面の径
と同様の幅寸法を備えた矩形穴の内周面であって、その
第2カム108の外周摺動面(カム面)109と摺動可
能に係合されている。
【0021】保持板94は、第1駆動モータ102の出
力軸に固定された第1カム104の回転に伴って第2カ
ム108との係合点を支点として回転することから、図
7の2点鎖線に示すようにその端部が周期的に回転する
ので、溶接トーチ88の中心すなわち溶接トーチ88か
ら送り出される溶接ワイヤ110は、図7のAに示す小
さな円状軌跡に沿って回転させられる。また、保持板9
4は、第2駆動モータ106の出力軸に固定された第2
カム108の回転に伴って第1係合面98の中心点を支
点として回転することから、図7のBに示す円弧に沿っ
て溶接トーチ88の中心すなわち溶接トーチ88から送
り出される溶接ワイヤ110が移動させられる。このた
め、上記第1カム104が第1駆動モータ102により
たとえば毎分5〜100回転程度の回転速度で駆動され
るとともに第2カム108が第2駆動モータ106によ
り第1カム104よりも数分の1乃至十数分の1の回転
速度で回転駆動されると、溶接トーチ88から送り出さ
れる溶接ワイヤ110は図8のCに示すような軌跡に沿
って移動させられる。すなわち、溶接ワイヤ110は、
鉄筋12および14の端面により挟まれた空間内におい
て所定の周期で往復振動しつつその空間の端部に向かっ
て移動させられ、その端部に向かう移動も往復的に繰り
返し行われる。
【0022】次に、上記のように構成された自動溶接装
置60の作動を説明する。先ず、図1に示すように、鉄
筋12および鉄筋14の端部をその端面が所定間隔を保
持しつつ相対向した状態で溶接治具10に固定する。次
いで、自動溶接装置60のスリーブ82に装着用ポスト
54を嵌め入れるとともに、その保持板94に溶接トー
チ88を取り着ける。そして、高さ調整ボルト86およ
び軸方向調節ボルト92によって溶接トーチ88から突
き出された溶接ワイヤ110が鉄筋12および鉄筋14
の端面により挟まれた空間内に位置するように、自動溶
接装置60の位置を調節する。図5および図9はこの状
態を示す。
【0023】次いで、溶接装置を起動させることにより
溶接トーチ88の先端部から炭酸ガス、不活性ガスなど
の被包ガスを放出させるとともに溶接トーチ88の先端
部の電極および溶接ワイヤ110と鉄筋12および14
の間に配置された放電開始金属112との間で放電させ
ることにより溶接ワイヤ110が溶解され、溶融金属の
充填が開始される。同時に、第1駆動モータ102およ
び第2駆動モータ106が予め設定された回転速度、た
とえば第1駆動モータ102の回転速度に対して第2駆
動モータ106がその数分の1乃至十数分の1の回転速
度で駆動されることにより、溶接ワイヤ110は図8の
Cに示す軌跡に沿って往復振動しつつ移動させられる。
溶接ワイヤ110は予め設定された速度で順次送り出さ
れるので、上記鉄筋12および14の端面により挟まれ
た空間内には溶接金属が自動的に充填される。
【0024】上記のように、本実施例では、溶接トーチ
88を一対の鉄筋12および14の長手方向に直角とな
る姿勢で保持する保持板94は、溶接治具10に固定さ
れた自動溶接装置60の第1ガイド板材62および第2
ガイド板64により、棒材の鉄筋12および14の軸心
に平行な面内において移動可能に案内されており、第1
駆動モータ102により第1カム104が回転駆動され
るとともに第2駆動モータ106により第2カム108
が回転駆動されると、第1カム104および第2カム1
08に係合する第1係合面98および第2係合面100
が形成された保持板94はその第1カム104および第
2カム108に従って駆動されるので、溶接トーチ88
が図8のCに示す軌跡に沿って往復振動させられるとと
もに鉄筋12および14の長手方向に対して交叉する方
向に移動させられる。したがって、鉄筋12および14
の端面間において形成される溶接ビードの幅が大きくさ
れるので、溶接ビードの表面が凹傾向となるとともに上
記端面間の中央部に溶け込みが集中することが好適に解
消されて、上記端面間の空間を溶接金属にて充填する場
合に溶接金属の溶け込みが不充分となることがなく、全
体的に均一な溶け込みが得られるとともに溶接品質が高
められるのである。
【0025】また、本実施例によれば、溶接ビードの幅
を大きくするために溶接トーチ88の溶接ワイヤ110
を送り出す位置を偏心させるとともにその溶接トーチ8
8を回転させつつ溶接を行う形式に比較して、装置が簡
単かつ小型となるとともに安価となる。
【0026】また、本実施例によれば、保持板94に保
持される溶接トーチ88の鉄筋12および14に対する
高さを調節する高さ調整ボルト86が設けられているの
で、溶接トーチ88の鉄筋12および14に対する高さ
をその鉄筋12および14の径、溶接ワイヤ110の種
類、溶接電流などに応じて適宜調節することができ、好
適な溶接条件を設定できる利点がある。
【0027】また、本実施例によれば、保持板94に保
持される溶接トーチ88の鉄筋12および14に対する
軸方向位置を調節する軸方向調節ボルト92が設けられ
ているので、鉄筋12および14を接続する溶接に際し
て、溶接トーチ88の中心位置すなわち溶接トーチ88
から送り出される溶接ワイヤ110をその鉄筋12およ
び14の端面間に位置させる設定を容易に行うことがで
きる利点がある。
【0028】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0029】たとえば、前述の実施例において、第1カ
ム104および第2カム108はその外周摺動面105
および109を有する偏心カムであったが、溝状のカム
面を有する溝カムであっても差し支えない。このような
場合には、その溝カム内に係合する係合突起が保持板9
4に設けられ、その係合突起の外周面が保持板94の係
合面に対応する。
【0030】また、前述の実施例では、溶接ワイヤ11
0は、鉄筋12、14の端面により挟まれた空間におい
て、図8の螺線状の軌跡Cに示すように鉄筋12、14
の軸方向に往復振動しつつ鉄筋12、14の端面に沿っ
て移動させられていたが、その軌跡Cは鋸歯状或いは矩
形歯状などの軌跡であっても差し支えない。
【0031】また、前述の実施例では、第1カム104
および第2カム108は、第1駆動モータ102および
第2駆動モータ106によって独立に駆動されていた
が、共通の駆動モータによって駆動されてもよい。この
場合には、第1カム104および第2カム108の相互
の回転速度が異なるようにするための減速ギヤ機構が共
通の駆動モータとの間に設けられる必要がある。このと
き、共通の駆動モータと減速ギヤ機構とが第1カム10
4および第2カム108をそれぞれ回転駆動させる回転
駆動装置として機能する。
【0032】また、前述の実施例では、鉄筋12、14
の端部を固定し且つ溶接トーチ88の先端部のアーク状
態を安定させるためにカバーする溶接治具10が用いら
れ且つ自動溶接装置60はその溶接治具10に設けられ
ていたが、溶接治具10に代えて、単に鉄筋12、14
の端部を固定する鉄筋固定装置が用いられてもよいので
ある。
【0033】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が装着される溶接治具を示す
平面図である。
【図2】図1の溶接治具の側面を示す図1のII−II視図
である。
【図3】図1の溶接治具の断面を示す図1のIII −III
視図である。
【図4】本発明の一実施例の自動溶接装置を示す第3固
定部材を除去した側面図である。
【図5】図4の自動溶接装置の正面図である。
【図6】図4の自動溶接装置の平面図である。
【図7】図4の自動溶接装置の保持板を示す平面図であ
る。
【図8】図4の自動溶接装置の作動により駆動される溶
接トーチから送り出される溶接ワイヤの移動軌跡の一例
を示す図である。
【図9】図4の自動溶接装置の溶接初期状態における溶
接トーチの位置を説明する図である。
【符号の説明】
10:溶接治具 12,14:鉄筋 60:自動溶接装置 62,64:ガイド板(案内手段) 88:溶接トーチ 94:保持板(保持部材) 102:第1駆動モータ、106:第2駆動モータ(回
転駆動装置) 104:第1カム 108:第2カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000172813 佐藤工業株式会社 富山県富山市桜木町1番11号 (71)出願人 000174943 三井建設株式会社 東京都千代田区岩本町3丁目10番1号 (71)出願人 592162483 熊野技研工業株式会社 大阪市平野区長吉六反3丁目6番22号 (71)出願人 000208525 株式会社ダイア 愛知県犬山市字下榎島33番地 (72)発明者 尾形 素臣 愛知県名古屋市名東区宝が丘289 三幸マ ンション307 (72)発明者 鈴木 英次 千葉県流山市駒木129番地の9 (72)発明者 魚住 正志 神奈川県厚木市金田1063 株式会社長谷工 コーポレーション技術研究所内 (72)発明者 東浦 章 神奈川県厚木市三田47−3 佐藤工業株式 会社中央研究所内 (72)発明者 遠藤 克彦 東京都千代田区岩本町3丁目10番1号 三 井建設株式会社内 (72)発明者 大岩 堅志 大阪府大阪市平野区長吉六反3丁目6番22 号 熊野技研工業株式会社内 (72)発明者 加藤 博 愛知県犬山市字下榎島33番地 株式会社ダ イア内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接治具を用いて一対の棒材の端面を所
    定の間隙を隔てて対向させた状態で互いに固定し、溶接
    トーチを用いて該棒材の端面間に溶接金属を溶かし込む
    ことにより該一対の棒材を直列に接合する棒材接続用自
    動溶接装置であって、 前記溶接トーチを前記一対の棒材の長手方向に直角とな
    る姿勢で保持する保持部材と、 前記溶接治具に設けられ、前記保持部材を前記棒材の軸
    心に平行な面内において移動可能に案内する案内手段
    と、 前記溶接トーチを往復振動させるために前記保持部材に
    形成された第1係合面と、 前記溶接トーチを前記棒材の長手方向に対して交叉する
    方向に移動させるために前記保持部材に形成された第2
    係合面と、 前記溶接治具に設けられ、前記第1係合面と係合する第
    1カムおよび前記第2係合面と係合する第2カムをそれ
    ぞれ回転駆動する回転駆動装置と、 を、含むことを特徴とする棒材接続用自動溶接装置。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102744549A (zh) * 2012-06-05 2012-10-24 芜湖鑫泰铜业有限公司 一种铜柱的焊接夹具
CN104646877A (zh) * 2013-11-20 2015-05-27 刘德玲 止水螺杆自动焊接装置

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