JPH0728423Y2 - クラッチのレリーズベアリング駆動機構 - Google Patents

クラッチのレリーズベアリング駆動機構

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JPH0728423Y2
JPH0728423Y2 JP1989004280U JP428089U JPH0728423Y2 JP H0728423 Y2 JPH0728423 Y2 JP H0728423Y2 JP 1989004280 U JP1989004280 U JP 1989004280U JP 428089 U JP428089 U JP 428089U JP H0728423 Y2 JPH0728423 Y2 JP H0728423Y2
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JP
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thrust roller
clutch
release bearing
wire
slave piston
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JP1989004280U
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JPH0294938U (ja
Inventor
茂 柳原
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株式会社大金製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車等の車輌の摩擦クラッチに使用されるレ
リーズベアリング駆動機構に関する。
(従来技術) 一般に自動車の摩擦クラッチにおいて、クラッチの断続
を制御するためのレリーズベアリングは、リンク機構や
レバー機構等を介してクラッチペダルに連結されてい
る。
ところがリンク機構やレバー機構等を使用した構造で
は、各部の摩擦や変形が原因となってレリーズベアリン
グを正確に制御できない場合がある。また上記摩擦や変
形はレリーズベアリングに伝わる力を損失させる原因と
もなり、このことは特に油圧シリンダーとレバー機構等
を組合せた構造においても、クラッチの効率低下という
問題を引き起こす。
本願出願人は以上の問題を解決すべく、モータのみで回
転する回転部材と、レリーズベアリングに連結された軸
方向運動部材とを、転動体カム機構で連動連結したクラ
ッチのレリーズベアリング駆動機構を開発し、出願して
いる(特願昭63-214658)。
これによりレリーズ時の環状の平衡等が保たれるように
なった。しかしモータのみによる駆動では、モータ故障
の場合にバックアップがなく、また信頼性が十分とはい
えない。
(考案の目的) 本考案の目的は、転動体カム機構を利用することによ
り、環状の平衡力を保ち、レリーズの動作を円滑にする
と共に、モータ単独駆動に比べて信頼性の高いレリーズ
ベアリング駆動機構を提供することである。
(目的を達成するための技術的手段) 上記目的を達成するために本考案は、クラッチ軸心回り
に回転自在で軸方向には係止された筒形のスラストロー
ラと、該スラストローラの内側に嵌合して軸方向にのみ
移動可能な状態で静止部材に支持される筒形のスレーブ
ピストンと、スレーブピストンに連結するレリーズベア
リングを備え、スラストローラの内周面には、同一円周
上に半球面状のボール保持穴を3個以上形成してなるボ
ール穴列を、軸方向に間隔をおいて複数列形成し、各ボ
ール保持穴にそれぞれボールを嵌合保持し、スレーブピ
ストンの外周面には、断面形状が半円状の螺旋カム溝を
複数列形成し、該螺旋カム溝に上記ボールを転動可能に
係合し、スラストローラの外周端には扇形のガイドアー
ムを一体に形成し、ガイドアームに係合したワイヤーを
クラッチペダルに連動連結して、クラッチペダルの作動
によりワイヤーを介してスラストローラを回転するよう
にしている。
また操作力の軽減を図るために回転部材の駆動源とし
て、上記ワイヤーと共に駆動モータを併用することもで
きる。
(作用) クラッチペダルの踏み込み操作によりワイヤーを介して
回転部材を回転させると、転動体カム機構により回転運
動が軸方向運動に変換されて軸方向運動部材に伝わり、
軸方向運動部材と共にレリーズベアリングが軸方向に移
動してクラッチが切れる。
(実施例) 第1図は本考案を適用したレリーズベアリング駆動機構
の縦断面図を示しており、この第1図において、クラッ
チハウジング1はミッションケースあるいはエンジンに
固着されると共に、クラッチ軸2と同軸心の筒部3を一
体に有し、該筒部3の外周面に固定スリーブ(静止部
材)5が固定されている。固定スリーブ5の外周面には
スレーブピストン8が軸方向移動自在に嵌合し、該スレ
ーブピストン8の外周面にはスラストローラ10が回転自
在かつ軸方向移動不能に嵌合し、スレーブピストン8の
軸方向先端部(左端部)にはレリーズベアリング12が連
結されている。
スラストローラ10はその右端部の外周面が支持ベアリン
グ11のインナーレースに嵌着されており、上記ベアリン
グ11のアウターレースは、固定スリーブ5のフランジ部
5aに固着されたベアリングケース13に嵌着され、これに
よりスラストローラ10は固定スリーブ5に対して回転自
在となっている。
スレーブピストン8はその内周面にクラッチ軸心と平行
な縦溝28が形成され、該縦溝28には回転防止用の規制ロ
ーラ30が係合している。該規制ローラ30は、固定スリー
ブ5の半径方向に延びるローラ軸31に回転自在に支持さ
れている。即ち規制ローラ30によりスレーブピストン8
を回転不能に規制している。なお規制ローラ30及びそれ
に係合する縦溝28は、円周方向に等間隔を隔てて複数配
置されている。
レリーズベアリング12のアウターレースは、スレーブピ
ストン8に固着されたアウターケース12aの内周面に嵌
着され、インナーレースがインナーケース12bに嵌着さ
れ、該インナーケース12bは左端部につば状の当接部を
一体に有し、摩擦クラッチのダイヤフラムスプリング29
の内周端部に当接している。ダイヤフラムスプリング29
は図示しないが外周部分がプレッシャープレートに連結
しており、レリーズベアリング12によりダイヤフラムス
プリング29の内周端部を左方に押すことにより、プレッ
シャープレートをクラッチディスクのフェーシングから
離してクラッチ切り状態にするようになっている。
スラストローラ10とスレーブピストン8の間には、ボー
ル25及び螺旋カム溝27等からなる転動体カム機構が設け
られている。即ちスレーブピストン8の外周面に複数本
の螺旋カム溝27が形成されており、カム溝27の傾斜方向
及び傾斜角度はレリーズベアリング機構の所望の動作特
性に応じて適宜設定されている。スラストローラ10の内
周面には、円周方向に等間隔を隔てて複数個(3個以
上)の半球面状のボール保持穴20が形成されると共に、
環状のボールリテーナ24が配置され、ボール保持穴20及
びそれに対応するボールリテーナ24の保持孔にはボール
25が部分的に嵌合保持され、各ボール25はカム溝27に転
動自在に嵌合している。
前記スラストローラ10はプッシュプル形式のワイヤー33
を利用して回転駆動されるようになっている。即ちスラ
ストローラ10の左端部の外周面には半径方向外方に延び
る扇形のガイドアーム19が一体に形成されており、該ガ
イドアーム19の外周端部に形成されたガイド溝19a内に
ワイヤー(インナーワイヤー)33が配置されている。
第1図のII-II断面相当図を示す第2図において、ワイ
ヤー33はその一端部がガイドアーム19の円周方向端部に
固定されると共にガイドアーム19に巻き掛けられてクラ
ッチペダル45側へと延び、アウターワイヤー36内を通過
し、クラッチペダル45に連結されている。アウターワイ
ヤー36の両端部はそれぞれ適宜の固定部材にアジャスタ
40、41を介して固定されている。46はクラッチペダル用
のリターンばねであり、クラッチペダルをクラッチON側
へ付勢する。従ってクラッチペダル45を踏む込むとワイ
ヤー33を引張ってスラストローラ10を矢印A方向に回転
させ、クラッチペダル45から足を離すと、ワイヤー33の
後方への押し戻し力及びダイヤフラムばねの復元力等に
よりスラストローラ10は矢印A方向とは逆方向に回転す
る。
第3図はスラストローラ内周面の展開図を示しており、
ボール保持穴20は軸方向に間隔を隔てた各円周C1、C2上
にそれぞれ配列されている。即ち2列に配列されてお
り、またいわゆる千鳥状に交互に配置されている。
作動を説明する。クラッチペダル45を踏む込むと、ワイ
ヤー33は引張られ、スラストローラ10を第2図の矢印A
方向に回転する。スラストローラ10の回転と共に各ボー
ル25もクラッチ軸心回りに移動し、ボール25とこれらに
噛み合うカム溝27とのカム作用によりスレーブピストン
8を軸方向の左方に押す動かす。スレーブピストン8と
共にレリーズベアリング12は左方に移動し、ダイヤフラ
ムスプリング29を撓ませ、クラッチをレリーズする。
上記レリーズ動作において、ボール25は円周方向に複数
個配置され、また軸方向にも複数列配列されていること
により、スラストローラ10を円周方向並びに軸方向共に
平衡した保持力で保持し、また各ボール25にかかる荷重
負担も軽減する。
クラッチペダル45から足を離すと、リターンばね46によ
るワイヤー33の後方への押し戻し力及びダイヤフラムば
ね29の復元力等によりスラストローラ10は矢印A方向と
は逆方向に回転し、クラッチが接続される。
なお上記のようなワイヤーのみによる駆動方式は、レリ
ーズ荷重の比較的小さい(2000KN以下)クラッチに適し
ており、クラッチペダル踏力により効率90%以上のクラ
ッチオペレイションが可能である。
(別の実施例) (1)第4図は駆動機構としてモータ39をワイヤー33と
併用した例である。スラストローラ10の外周面に、ワイ
ヤー用のガイドアーム19と共に大ギヤ37を一体に形成
し、該ギヤ37を駆動モータ39の駆動ギヤ38に噛み合わせ
ている。モータは39はクラッチペダル45のストローク量
に対応して回転量が決まるように適宜の制御装置により
制御される。
その他の構造は第1図と同様であり、第1図と同じ部品
には同じ番号を付している。
第4図のようにモータ39を併用すると、レリーズ荷重の
大きい(25000KN以上)クラッチでも十分に対応でき、
モータ39自体も小容量で済む。
(2)同一円周内に配列された複数のボールよりなる列
を、軸方向に間隔を隔てて3列以上配列することもでき
る。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によると: (1)スラストローラ10の回転運動をスレーブピストン
8の軸方向運動に変換するカム機構として、スラストロ
ーラ10の内周面に形成された半球面状のボール保持穴20
と、該ボール保持穴20に嵌合保持されたボール25と、ス
レーブピストン8の外周面に形成されて上記ボール25が
転動可能に係合する螺旋カム溝27からなるカム機構を備
え、ボール25を円周方向に複数配列しているので、従来
のレバー機構あるいはリンク機構等を利用したレリーズ
ベアリング駆動機構と異なり、環状の平衡した力でレリ
ーズベアリングを直接駆動でき、摩耗や変形による操作
力の損失や狂いを防止し、レリーズベアリングの動作が
より一層円滑になる。
(2)クラッチペダル45に連結されたワイヤー33により
回転部材を回転駆動するようにしているので、モータ単
独駆動に比べて信頼性が高く、伝達効効率もよい。
(3)ワイヤー33とモータ39を併用することにより、レ
リーズ荷重の大きいクラッチにも十分対応でき、またモ
ータ単独駆動よりも一層信頼性が高くなり、操作力も軽
減される。勿論モータ容量も小さくて済む。
(4)ボール25の配列構造として、同一円周上にボール
保持穴20を3個以上配置し、かつ該ボール保持穴列を、
軸方向に間隔をおいて複数列形成しているので、スラス
トローラ10を円周方向並びに軸方向共に平衡した保持力
で保持し、かつボール個々にかかる荷重負担も軽減し
て、操作性が一層向上するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したレリーズベアリング駆動機構
の縦断面図、第2図は第1図のII-II断面相当図、第3
図はスラストローラの内周面展開部分図、第4図は請求
項2記載の考案を適用したレリーズベアリング駆動機構
の縦断面図、第5図は転動体カム機構の変形例であり、
スラストローラの内周面展開部分図である。2……クラ
ッチ軸、5……固定スリーブ(静止部材)、8……スレ
ーブピストン(軸方向運動部材)、10……スラストロー
ラ(回転部材)、12……レリーズベアリング、20、21…
…ボール保持穴、25、26……ボール(転動体)、27……
カム溝、33……ワイヤー、39……モータ、45……クラッ
チペダル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラッチ軸心回りに回転自在で軸方向には
    係止された筒形のスラストローラ(10)と、該スラスト
    ローラ(10)の内側に嵌合して軸方向にのみ移動可能な
    状態で静止部材に支持される筒形のスレーブピストン
    (8)と、スレーブピストン(8)に連結するレリーズ
    ベアリング(12)を備え、スラストローラ(10)の内周
    面には、同一円周上に半球面状のボール保持穴(20)を
    3個以上形成してなるボール穴列を、軸方向に間隔をお
    いて複数列形成し、各ボール保持穴(20)にそれぞれボ
    ール(25)を嵌合保持し、スレーブピストン(8)の外
    周面には、断面形状が半円状の螺旋カム溝(27)を複数
    列形成し、該螺旋カム溝(27)に上記ボール(25)を転
    動可能に係合し、スラストローラ(10)の外周端には扇
    形のガイドアーム(19)を一体に形成し、ガイドアーム
    (19)に係合したワイヤー(33)をクラッチペダルに連
    動連結して、クラッチペダルの作動によりワイヤー(3
    3)を介してスラストローラ(10)を回転するようにし
    たことを特徴とするクラッチのレリーズベアリング駆動
    機構。
  2. 【請求項2】スラストローラ(10)の駆動源として、上
    記ワイヤーと共に駆動モータを併用した請求項1記載の
    クラッチのレリーズベアリング駆動機構。
JP1989004280U 1989-01-17 1989-01-17 クラッチのレリーズベアリング駆動機構 Expired - Lifetime JPH0728423Y2 (ja)

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JPH0294938U JPH0294938U (ja) 1990-07-27
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57202025U (ja) * 1981-06-19 1982-12-22
JPS63184225U (ja) * 1987-05-19 1988-11-28
FR2623580B1 (fr) * 1987-11-25 1991-08-23 Valeo Dispositif de commande d'embrayage, notamment pour vehicules automobiles

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