JPH07283823A - 構内情報通信システム - Google Patents

構内情報通信システム

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JPH07283823A
JPH07283823A JP9307194A JP9307194A JPH07283823A JP H07283823 A JPH07283823 A JP H07283823A JP 9307194 A JP9307194 A JP 9307194A JP 9307194 A JP9307194 A JP 9307194A JP H07283823 A JPH07283823 A JP H07283823A
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Japan
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signal
frequent
optical
timing signal
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Kazuo Ichihara
和雄 市原
Tei Yano
禎 矢野
Takami Shiromizu
隆美 白水
Naoki Yamashita
直樹 山下
Motoyasu Nagashima
基恭 永島
Koji Nishimura
弘二 西村
Kazumasa Yanaka
一勝 谷中
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N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Corp
Victor Company of Japan Ltd
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N T T DATA TSUSHIN KK
Victor Company of Japan Ltd
NTT Data Communications Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 親機と、複数の子機との間で光を伝送媒体と
して空間に発信された光情報信号を相互に光無線で交信
する際、空間内での交信状態を監視する。 【構成】 本発明に係わる構内情報通信システム1にお
いて、親機10と複数の子機30との間で光情報信号を
相互に無線交信する際、とくに、空間内での交信状態が
頻繁であるか又は閑散であるかを親機10内に設けた交
信状態監視部22Aで判断して、交信状態監視部22A
の判断結果に基づいて交信状態が頻繁である時に親機1
0からパルス間隔が短い頻繁時のタイミング信号を子機
30に向けて発信する一方、交信状態が閑散である時に
親機10からパルス間隔が長い閑散時のタイミング信号
を子機30に向けて発信して、これら頻繁時のタイミン
グ信号又は閑散時のタイミング信号により子機30から
の送信を許可している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光発信手段及び光受信
手段を少なくとも備えた親機と、光発信手段及び光受信
手段を少なくとも備えた複数の子機との間で光を伝送媒
体として空間に発信された光情報信号を相互に(双方向
に)光無線で交信する際、親機と複数の子機との交信状
態が頻繁であるか、又は閑散であるかを判断して、親機
から頻繁時のタイミング信号又は閑散時のタイミング信
号を発信することにより子機からの送信を許可するよう
構成した構内情報通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、構内情報通信システムはLA
N(ローカル・エリア・ネットワーク)とも呼称されて
おり、例えば同一建物内,同一敷地内,学校のキャンパ
ス内など比較的狭い範囲内で、パソコン(Personal Comp
uter),プリンタなどのOA(Office Automation)用の
端末機器を複数台用意して各端末機器間を、有線及び/
又は無線を介して情報信号の授受を行うことができるシ
ステムである。
【0003】ところで、複数の端末機器間で情報信号の
授受を行う方法の一例として、光を伝送媒体とした光無
線データ伝送システムが特開平5−336115号公報
に開示されている。
【0004】図14は従来例の光無線データ伝送システ
ムを説明するための構成図、図15は従来例の光無線デ
ータ伝送システムにおいて、親機及び子機の構成を説明
するための概略構成図である。
【0005】図14に示した従来例の光無線データ伝送
システム100は、特開平5−336115号公報に開
示されており、ここで従来例の光無線データ伝送システ
ム100について簡略に説明すると、光発信手段及び光
受信手段及び制御部を備えた親機101には端末機器1
02が有線で接続されている。また、親機101と従属
して同一空間(同一無線交信エリア)内に分離して設置
され、且つ、光発信手段及び光受信手段及び制御部を備
えた複数の子機103(103A〜103D)にも端末
機器104(104A〜104D)が有線で夫々接続さ
れている。
【0006】また、親機101及び子機103の構成を
合わせて図15を用いて更に説明すると、光発信手段
は、外部から送られた電気的な情報信号,又は内部で発
生した電気的な情報信号を変調する変調部110と、変
調した電気的な情報信号を発光素子111aを用いて光
情報信号に変換してこの光情報信号を発光素子111a
から空間に発信する光発信部111とで概略構成されて
いる。一方、親機101及び子機103内の光受信手段
は、空間に発信された光情報信号を受光素子112aを
用いて光電変換する光受信部112と、光電変換した後
に元の電気的な情報信号に復調する復調部113とで概
略構成されている。
【0007】また、親機101及び子機103内には光
発信手段及び光受信手段を制御したり、親機側101と
接続した端末機器102の情報信号又は子機103と接
続した端末機器104の情報信号を授受するためにマイ
クロコンピュータなどを搭載した制御部114が設けら
れている。
【0008】更に、親機101及び子機103内には、
空間に光情報信号が有るか否かを検出するために光情報
信号のキャリアを検出するキャリア検出部115が設け
られており、このキャリア検出部115内では光受信部
112により光情報信号を受信した時にキャリア有りと
判断する一方、未受信の場合にキャリア無しと判断し
て、このキャリア有無結果を制御部114に知らせてい
る。これにより、制御部114はキャリアが無い時のみ
光発信部111から光情報信号を発信できるよう制御し
ている。
【0009】そして、親機101と複数の子機103と
の間で、親機101と接続した端末機器102の情報信
号又は子機103と接続した端末機器104の情報信号
を光を伝送媒体とした光情報信号を介して相互に光無線
で交信している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
よる従来例の光無線データ伝送システム100では、親
機101及び子機103共に光情報信号のキャリアを検
出していない時に、親機101と子機103との間で光
情報信号を相互に光無線で交信できるものの、複数の子
機103(103A〜103D)が光情報信号のキャリ
アを夫々検出していない時に、複数の子機103(10
3A〜103D)が略同時に親機101と交信したいと
望んだ場合には、複数の子機103(103A〜103
D)が略同時に光情報信号を親機101に向けて発信し
てしまうので、複数の子機103(103A〜103
D)同士で衝突(干渉)現象を起こしてしてしまい、夫
々送りたい光情報信号を壊してしまうなど問題が生じて
いる。
【0011】そこで、親機と複数の子機との間で光情報
信号を相互に光無線で交信する際、親機と複数の子機と
の交信状態が頻繁であるか、又は閑散であるかを判断し
て、この判断結果に基づいて複数の子機同士で生じる衝
突現象を防止することができる構内情報通信システムが
望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、イーサネット環
境下で電気的な情報信号を伝送するLANケーブルと必
要に応じて接続され、且つ、変調した電気的な情報信号
を発光素子を用いて光情報信号に変換してこの光情報信
号を該発光素子から空間に発信する光発信手段と、前記
空間に発信された光情報信号を受光素子を用いて光電変
換した後に元の電気的な情報信号に復調する光受信手段
と、該光発信手段及び該光受信手段を駆動する電源部と
を備えた親機と、前記親機と前記空間内に従属して設け
られ、且つ、変調した電気的な情報信号を発光素子を用
いて光情報信号に変換してこの光情報信号を該発光素子
から前記空間に発信する光発信手段と、前記空間に発信
された光情報信号を受光素子を用いて光電変換した後に
元の電気的な情報信号に復調する光受信手段と、該光発
信手段及び該光受信手段を駆動する電源部とを備えた親
機を備えた複数の子機と、前記子機と接続され、且つ、
該子機との間で情報信号を相互に授受する端末機器と、
前記親機と前記子機との間に必要に応じて設置され、且
つ、該親機と該子機との無線交信を中継する中継機とを
備えて、前記親機と前記子機側との間で前記LANケー
ブル側の情報信号又は前記端末機器側の情報信号を相互
に光無線で交信する構内情報通信システムであって、前
記親機側には、前記子機側からの光情報信号のキャリア
の有無を検出するキャリア検出部と、前記キャリア検出
部により前記キャリアが無い時に該キャリア無しの時間
を監視して前記空間内での交信状態が頻繁であるか、又
は閑散であるかを判断する交信状態監視部と、前記交信
状態監視部により交信状態が頻繁であると検出された時
に前記子機からの送信を許可するために頻繁時のタイミ
ング信号を短い間隔で間欠的に発生させる一方、前記交
信状態監視部により交信状態が閑散であると検出された
時に前記子機からの送信を許可するために閑散時のタイ
ミング信号を前記頻繁時のタイミング信号よりも長い間
隔で発生させるタイミング信号発生部と、前記頻繁時の
タイミング信号又は前記閑散時のタイミング信号を発信
させる光発信手段とを備え、前記子機側には、該子機内
の光受信手段を介して前記親機からの前記頻繁時のタイ
ミング信号又は前記閑散時のタイミング信号の有無を検
出するタイミング信号検出部と、前記親機への送信を希
望し、且つ、前記頻繁時のタイミング信号又は前記閑散
時のタイミング信号の有りを検出した時に光情報信号を
発信させる光発信手段とを備えたことを特徴とする構内
情報通信システムである。
【0013】また、第2の発明は、第1の発明の構内情
報通信システムにおいて、前記親機側の交信状態監視部
が閑散時であると判断した時に、前記タイミング信号発
生部は前記閑散時のタイミング信号の間隔を頻繁時より
も長い間隔で且つ前記キャリア無しの時間に応じて適宜
可変するよう構成したことを特徴とする構内情報通信シ
ステムである。
【0014】また、第3の発明は、イーサネット環境下
で電気的な情報信号を伝送するLANケーブルと必要に
応じて接続され、且つ、変調した電気的な情報信号を発
光素子を用いて光情報信号に変換してこの光情報信号を
該発光素子から空間に発信する光発信手段と、前記空間
に発信された光情報信号を受光素子を用いて光電変換し
た後に元の電気的な情報信号に復調する光受信手段と、
該光発信手段及び該光受信手段を駆動する電源部とを備
えた親機と、前記親機と前記空間内に従属して設けら
れ、且つ、変調した電気的な情報信号を発光素子を用い
て光情報信号に変換してこの光情報信号を該発光素子か
ら前記空間に発信する光発信手段と、前記空間に発信さ
れた光情報信号を受光素子を用いて光電変換した後に元
の電気的な情報信号に復調する光受信手段と、該光発信
手段及び該光受信手段を駆動する電源部とを備えた親機
を備えた複数の子機と、前記子機と接続され、且つ、該
子機との間で情報信号を相互に授受する端末機器と、前
記親機と前記子機との間に必要に応じて設置され、且
つ、該親機と該子機との無線交信を中継する中継機とを
備えて、前記親機と前記子機側との間で前記LANケー
ブル側の情報信号又は前記端末機器側の情報信号を相互
に光無線で交信する構内情報通信システムであって、前
記親機側には、前記子機側からの光情報信号のキャリア
の有無を検出するキャリア検出部と、前記子機側からの
光情報信号のうちでリンク要求信号の有無を検出するリ
ンク要求信号検出部と、前記キャリア検出部により前記
キャリアが無いと検出され、且つ、前記リンク要求信号
検出部により前記リンク要求信号がない時に該リンク要
求信号無しの時間を監視して前記空間内での交信状態が
頻繁であるか、又は閑散であるかを判断する交信状態監
視部と、前記交信状態監視部により交信状態が頻繁であ
ると検出された時に前記子機からの送信を許可するため
に頻繁時のタイミング信号を短い間隔で間欠的に発生さ
せる一方、前記交信状態監視部により交信状態が閑散で
あると検出された時に前記子機からの送信を許可するた
めに閑散時のタイミング信号を前記頻繁時のタイミング
信号よりも長い間隔で発生させるタイミング信号発生部
と、前記頻繁時のタイミング信号又は前記閑散時のタイ
ミング信号を発信させる光発信手段とを備え、前記子機
側には、該子機内の光受信手段を介して前記親機からの
前記頻繁時のタイミング信号又は前記閑散時のタイミン
グ信号の有無を検出するタイミング信号検出部と、前記
親機への送信を希望し、且つ、前記頻繁時のタイミング
信号又は前記閑散時のタイミング信号の有りを検出した
時に光情報信号を発信させる光発信手段とを備えたこと
を特徴とする構内情報通信システムである。
【0015】また、第4の発明は、第3の発明の構内情
報通信システムにおいて、前記親機側の交信状態監視部
が閑散時であると判断した時に、前記タイミング信号発
生部は前記閑散時のタイミング信号の間隔を頻繁時より
も長い間隔で且つ前記リンク要求信号無しの時間に応じ
て適宜可変するよう構成したことを特徴とする構内情報
通信システムである。
【0016】また、第5の発明は、第1の発明乃至第4
の発明の構内情報通信システムにおいて、前記子機側
に、前記親機への送信を希望し、且つ、該親機側の交信
状態監視部が頻繁であると判断した時のみ乱数を発生さ
せる乱数発生部を追加構成し、前記乱数を発生させた時
には前記頻繁時のタイミング信号の有りを検出し、且
つ、この頻繁時のタイミング信号を検出した後の該頻繁
時のタイミング信号の数と前記乱数とが合致した時にの
み前記子機内の光発信手段から光情報信号を発信させる
一方、前記親機への送信を希望し、且つ、該親機側の交
信状態監視部が閑散時であると判断した時には前記乱数
を用いることなく前記閑散時のタイミング信号の有りを
検出して前記子機内の光発信手段から光情報信号を発信
させることを特徴とする構内情報通信システムである。
【0017】更に、第6の発明は、第1の発明乃至第5
の発明の構内情報通信システムにおいて、前記親機側の
交信状態監視部が閑散時であると判断して、この閑散時
に前記親機と前記子機との間で交信が成立した後には交
信状態監視部を頻繁時の状態に一旦設定するよう構成し
たことを特徴とする構内情報通信システムである。
【0018】
【実施例】以下に本発明に係わる構内情報通信システム
の一実施例を図1乃至図13を参照して詳細に説明す
る。
【0019】図1は本発明に係わる構内情報通信システ
ムを説明するための概略構成図、図2は同構内情報通信
システムにおける情報信号のパケット形態を説明するた
めの図、図3は同構内情報通信システムにおいて、親機
の構成を示すブロック図、図4は図3に示した親機内で
タイミング信を発生させる動作を示すフローチャート、
図5は親機内のタイミング信号発生部から出力されるタ
イミング信号のうちで、交信状態が頻繁時のタイミング
信号と、交信状態が閑散時のタイミング信号とを説明す
るためのタイミングチャート、図6は親機から頻繁時の
タイミング信号と閑散時のタイミング信号とをパルス間
隔を違えて発信させた状態を示したタイミングチャー
ト、図7は同構内情報通信システムにおいて、変形例の
親機の構成を示すブロック図、図8は図7に示した変形
例の親機内でタイミング信を発生させる動作を示すフロ
ーチャート、図9は同構内情報通信システムにおいて、
子機の構成を示すブロック図、図10は同構内情報通信
システムにおいて、交信状態が頻繁な時における子機の
動作を示すフローチャート、図11は同構内情報通信シ
ステムで交信状態が頻繁な時における親機と複数の子機
との間で光情報信号を光無線で交信する動作を説明する
ためのタイミングチャート、図12は同構内情報通信シ
ステムにおいて、交信状態が閑散な時における子機の動
作を示すフローチャート、図13は同構内情報通信シス
テムで交信状態が閑散な時における親機と子機との間で
光情報信号を光無線で交信する動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【0020】本発明に係わる構内情報通信システムは、
周知のイーサネット環境下となるIEEE(アメリカ電
気電子技術者協会)802.3規格に準拠したCSMA
(Carrier Sense Multiple Access ): (搬送波感知多
重アクセス)方式を採用して、各種の端末機器間の情報
信号をイーサネット環境下で互換性をもって有線及び光
無線により相互に(双方向に)授受できるよう構成され
ている。尚、上記したイーサネット(Ethernet)とは、
1980年にアメリカのゼロックス社,DEC社,イン
テル社が共同開発したネットワークであり、LANに利
用され、ネットワークの構造はバス型である。また、ネ
ットワーク上のデータの伝送速度は10Mbps(Mega
bit per second )である。
【0021】また、本発明に係わる構内情報通信システ
ムは、必要に応じてLANケーブルと接続され、且つ、
発光素子を有する光発信手段及び受光素子を有する光受
信手段を備えた親機と、この親機と従属させて空間内に
分離して設置し、且つ、発光素子を有する光発信手段及
び受光素子を有する光受信手段を備えた複数の子機と、
子機と接続された端末機器とで概略構成して、親機の光
発信手段と子機の光受信手段との間,親機の光受信手段
と子機の光発信手段との間でLANケーブル側の情報信
号又は子機と接続した端末機器側の情報信号を光を伝送
媒体とした光情報信号により双方向に光無線で交信する
光無線線方式を採用しており、とくに、空間内での交信
状態が頻繁であるか又は閑散であるかを親機内に設けた
交信状態監視部で判断して、交信状態監視部の判断結果
に基づいて交信状態が頻繁である時に親機からパルス間
隔が短い頻繁時のタイミング信号を子機に向けて発信す
る一方、交信状態が閑散である時に親機からパルス間隔
が長い閑散時のタイミング信号を子機に向けて発信し
て、これら頻繁時のタイミング信号又は閑散時のタイミ
ング信号により子機からの送信を許可していることを特
徴としている。
【0022】即ち、図1に示した本発明に係わる構内情
報通信システム1において、複数室(例えばA室,B
室)は隣り合う室から光が入り込まないように不透明な
壁(光遮蔽材)Kなどを用いて周囲を間切りして形成さ
れている。また、各室(A室,B室)には、イーサネッ
ト環境下で電気的な情報信号を伝送するLANケーブル
2が同軸ケーブル,ツイストペア線,光ファイバケーブ
ルなどを用いて配線されている。
【0023】また、LANケーブル2から各室(A室,
B室)ごとに変換コネクタ3(3A,3B)により分岐
して、複数の親機10(10A,10B)まで有線で夫
々接続されている。上記変換コネクタ3は、詳細な図示
を省略するものの、情報信号をシリアルに授受するため
のBNCコネクタ又は電話モジュラコネクタがLANケ
ーブル2側に設置され、一方、情報信号を機能別にパラ
レル−シリアルに授受するための15ピンDSUBコネ
クタが親機10側に設置されている。
【0024】また、各室(A室,B室)内には、親機1
0(10A,10B)と光情報信号を相互に(双方向
に)光無線で交信する複数の子機30(30A〜30
,30B〜30B)が設置されている。更に、
これら複数の子機30(30A〜30A,30B
〜30B)には、パソコン(Personal Computer),プ
リンタなどのOA(Office Automation)用の端末機器5
0(50A〜50A,50B〜50B)が有線
で夫々接続されており、両者30,50間で電気的な情
報信号を相互に授受できるようになっている。
【0025】また、親機10と複数の子機30との間で
光情報信号を相互に光無線で交信する際、必要に応じて
中継機60が設置されている。この中継機60は、親機
10からの光情報信号を子機30に光無線で単に中継し
たり、あるいは子機30からの光情報信号を親機10に
光無線で単に中継する機能を備えている。この際、必要
に応じて中継機60を設置する理由は、親機10と子
機30との間に複数の光伝送路を形成してシステムの信
頼性を高めたり、あるいは光が直進しても例えばA室
内で親機10Aから比較的遠い位置に設置したため光無
線が届かない子機30Aがある場合とか、もしくは
不透明な仕切り板Sに遮られて光無線が届かない子機3
0A,30Aなどがある場合などにより中継機60
を適宜な場所に設置すれば良いものである。
【0026】尚、複数の親機10(10A,10B)を
LANケーブル2と接続しないでシステムを構築する場
合もあり、この場合には同室内の親機10と複数の子機
30との間で光無線で交信ができるものである。従っ
て、LANケーブル2は必要に応じて複数の親機10
(10A,10B)と結線されるものである。
【0027】また、上記親機10及び上記子機30は、
変調した電気的な情報信号を発光素子を用いて光情報信
号に変換してこの光情報信号を発光素子から空間に発信
する光発信手段と、空間に発信された光情報信号を受光
素子を用いて光電変換した後に元の電気的な情報信号に
復調する光受信手段と、光発信手段及び光受信手段を駆
動する電源部を少なくとも備えているが、これらの光発
信手段,光受信手段,電源部については後述する。
【0028】従って、上記から、例えばA室内に構成し
た一つの構内情報通信システム1Aは、空間を同じくし
たA室内だけが無線交信エリアとなっており、同様にB
室内に構成した他の構内情報通信システム1Bは、空間
を同じくしたB室内だけが無線交信エリアとなってい
る。この際、A室内に構成した一つの構内情報通信シス
テム1Aにおいては、親機10Aに対して子機30A
〜30A,中継機60が従属して設置されており、且
つ、親機10Aと比較的近い距離に配設した子機30A
,30Aは親機10Aと直接無線交信する一方、親
機10Aから比較的遠い距離に配設した子機30A
び仕切り板Sを介した子機30A,30Aは中継機
60を介して親機10Aと無線交信するようになってい
る。一方、B室内に構成した他の構内情報通信システム
1Bにおいては、親機10Bに対して子機30B,3
0Bが従属して設置されているものとして、以下説明
する。
【0029】そして、本発明に係わる構内情報通信シス
テム1における光情報信号のパケット形態としては、図
2(A)に示したように子機30から親機10にリンク
要求するためのリンク要求信号(ENQ信号,ENQUIRY
信号)とか、あるいは図2(B)に示したように親機1
0から子機30にリンク了解するためのリンク了解信号
(ACK信号,ACNOWLEDGE信号)とか、もしくは図2
(C)に示したようにLANケーブル(親機)側及び端
末機器(子機)側のデータ信号とかがある。この際“パ
ケット(packet)”とは、パケット交換方式で通信を行う
際に単位となるものであり、送信するデータの部分と、
宛先や送信元などを示す符号で構成されている。即ち、
LANケーブル2と接続した複数の親機10及び複数の
子機30と接続した複数の端末機器50には、夫々固有
のアドレス(送信元アドレス,宛先アドレス)として、
図2(C)に示したようにイーサネット環境下における
イーサネット・アドレスが16進で6BT(バイト)の
形態で夫々付与されており、更に、同一室内の親機1
0,複数の子機30,複数の端末機器50には室内固有
のID番号が16進で1BT(バイト)の形態で夫々付
与されている。また、一つの親機10に従属するイーサ
ネット・アドレス,ID番号は一つの親機10内の図示
しないアドレス・メモリテーブルのもとで管理されてお
り、異なる室間ではイーサネット・アドレスが参照さ
れ、同室内ではID番号が参照されている。従って、と
くに、同一室内の親機10,複数の子機30,複数の端
末機器50同士で情報信号を授受する場合には、短いア
ドレスのID番号を参照しているので、アドレス判断を
迅速に行うことができる。
【0030】更に、LANケーブル2と親機10との間
では第1伝送速度で電気的な情報信号が有線で授受され
るように設定されており、一方、親機10と子機30と
の間では第1伝送速度より遅い第2伝送速度で光情報信
号が交信できるように設定されている。この際、第1伝
送速度としては、イーサネット環境下の伝送速度10M
bps(Mega bit per second )に設定され、一方、第
2伝送速度としては、第1伝送速度より遅く、且つ、無
線交信を確実に行うことができるよう例えば伝送速度1
25Kbps(Kilo bit per second )に設定されてい
る。
【0031】また、ここでは親機10から複数の子機3
0,中継機60に送る光情報信号(親機送信信号10
a)はキャリア周波数fで周波数変調(FM変調)さ
れたものであり、一方、複数の子機30から親機10,
中継機60に送る光情報信号(子機送信信号30a)は
親機10とは異なるキャリア周波数fで周波数変調
(FM変調)されたものであり、更に、中継機60から
親機10,複数の子機30に送る光情報信号(中継機送
信信号60a)も親機10とは異なるキャリア周波数f
で周波数変調(FM変調)されたものである。
【0032】この際、必要に応じて設置された中継機6
0は、詳細な図示を省略するものの、光受信部及び光発
信部を備え、且つ、光受信部及び光発信部を駆動する電
源部を備えると共に、親機10からのキャリア周波数f
に周波数変調された親機送信信号10aを受信してキ
ャリア周波数fに周波数変調して子機30に向けて光
無線で発信したり、子機30からのキャリア周波数f
に周波数変調された子機送信信号30aを受信してその
まま光発信部から親機10に向けて光無線で発信する機
能を備え、単なる無線中継をしている。尚、中継機60
を必要としない場合には、複数の子機30のキャリア周
波数を親機10と同一のキャリア周波数fに設定して
も良く、更に、中継機60を用いた場合でも、複数の子
機30のキャリア周波数を親機10と同一のキャリア周
波数fに設定し、且つ、中継機60のキャリア周波数
を親機10とは異なるキャリア周波数fに設定する方
法もある。勿論、親機30からの親機送信信号10a,
子機30からの子機送信信号30a,中継機60からの
中継機送信信号60aを受信する側の各受信信号は、親
機受信信号(30a,60a)となり、子機受信信号
(10a,60a)となり、中継機受信信(10a,3
0a)となることは図示から明白である。
【0033】ここで本発明の要部を構成する親機10の
構成について先に用いた図1及び図3を併用して説明す
る。
【0034】図3において、親機10内には、LANイ
ンターフェース(以下、LAN I/Fと記す)11
と、親機10の送受信動作を制御すると共に、リンク了
解信号などの情報信号を発生する制御部12と、転送速
度の異なる情報信号をバッファするバッファメモリ13
と、光発信手段を構成するエンコーダ14,変調部1
5,光発信部17と、光受信手段を構成する光受信部1
8,復調部19,デコーダ20と、子機30又は子機3
0を中継した中継機60からのキャリアを検出するキャ
リア検出部21と、子機30側からのキャリアが無い時
にキャリア無しの時間を監視して空間内での交信状態が
頻繁であるか、又は閑散であるかを判断する交信状態監
視部22Aと、子機30側からのキャリアがない時に交
信状態監視部22Aの判断結果に基づいて頻繁時のタイ
ミング信号又は閑散時のタイミング信号を発生するタイ
ミング信号発生部16と、光発信手段,光受信手段など
を駆動する電源部24とが設けられている。
【0035】即ち、親機10内のLAN I/F11
は、LANケーブル2から分岐した変換コネクタ3を介
して直接有線で接続されている。ここで、LANケーブ
ル2と親機10との間では電気的な情報信号を有線で相
互に且つ常に授受できる状態に設定されている。この
際、LANケーブル2と親機10との間での情報信号
は、無線交信エリアの異なる各室(A室,B室)の子機
30(30A〜30A,30B〜30B)に接
続した端末機器50(50A〜50A,50B
50B)と相互に授受できる信号である。
【0036】また、LAN I/F11は、LANケー
ブル2側から第1伝送速度(10Mbps)の電気的な
情報信号と、子機30側からの第2伝送速度(125K
bps)の光情報信号を光電変換した後の電気的な情報
信号とを相互に変換して授受するための機能を備えてい
る。更に、LAN I/F11は、マイクロコンピュー
タなどを搭載した制御部12と接続され、更に制御部1
2にはバッファメモリ13が接続されている。
【0037】上記制御部12は、LANケーブル2と親
機10との間で有線による情報信号と、親機10と子機
30との間で光無線による光情報信号を光電変換した後
の電気的な情報信号とを適宜処理すると共に、親機10
内の送受信動作を制御している。また、制御部12は、
親機10から子機30へ送信するリンク了解信号などの
情報信号を発生している。
【0038】また、上記バッファメモリ13は、LAN
ケーブル2と親機10との間で有線による第1伝送速度
(10Mbps)の情報信号と、親機10と子機30と
の間で光無線による第2伝送速度(125Kbps)の
光情報信号を光電変換した後の電気的な情報信号とを一
時的に蓄えて、ここで蓄えた情報信号を必要に応じてタ
イミング良く制御部12を介してLANケーブル2側又
は子機30側に出力できるように設置されている。従っ
て、親機10内に簡単な構成によるバッファメモリ13
を備えたことで、本発明に係わる構内情報通信システム
1を安価に構成することができる。更に、LANケーブ
ル2と親機10との間では情報信号を有線で相互に且つ
常に授受できる状態に設定できると共に、伝送速度が異
なる第1伝送速度の情報信号と第2伝送速度の情報信号
とは、LANケーブル2側及び子機30側の情報信号授
受タイミングに作用されることがなくなるので、構内情
報通信システム1おける単位時間当たりに処理できる仕
事量,即ち,スループット(throughput)を向上するこ
とができる。
【0039】次に、親機10内の光発信手段を説明する
と、LANケーブル2側から送られた情報信号又は制御
部12で発生したリンク了解信号などの情報信号は、制
御部12と接続されたエンコーダ(符号化部)14で適
宜処理された後、変調部15に送られる。この変調部1
5内では、エンコーダ14で適宜処理された情報信号を
キャリア周波数fで周波数変調(FM変調)したり、
あるいは後述するタイミング信号発生部16によりタイ
ミング信号が間欠的に発生した時に制御部12の指令に
よりタイミング信号を周波数変調して、周波数変調した
情報信号又は周波数変調したタイミング信号を光発信部
17から光情報信号(親機送信信号10a)として光無
線で複数の子機30,中継機60に向けて発信してい
る。
【0040】また、上記光発信部17は、発光ダイオー
ドなどの発光素子17aを用いて親機10内の電気的な
情報信号を赤外光(例えば900nm 付近の近赤外線)に変
換して、この赤外光を全方位に発光して無線交信エリア
内に発信しており、この親機10から発信される光情報
信号,タイミング信号は最優先で複数の子機30及び中
継機60に向けて親機送信信号10aとして発信される
ようになっている。
【0041】次に、親機10内の光受信手段を説明する
と、複数の子機30から光無線で送信された子機送信信
号30aと、子機送信信号30aを中継した中継機60
から光無線で送信された中継機送信信号60aとは、光
受信部18で受信される。この光受信部18には、無線
交信エリア内を経由した赤外光(例えば900nm 付近の近
赤外線)を受光して電気的な情報信号に光電変換するp
inフォトダイオードなどの受光素子18aを用いて全
方位から受光している。
【0042】また、光受信部18で受信した子機送信信
号30a又は子機送信信号30aを中継した中継機送信
信号60aは、復調部19と後述のキャリア検出部21
とに送られ、復調部19内で先に説明したようにキャリ
ア周波数fに周波数変調された子機送信信号30a又
は中継機送信信号60aとが復調されて、その後、デコ
ーダ(復合化部)20で元の情報信号に戻されて、制御
部12に送られている。そして元の情報信号に戻された
後の情報信号は、LANケーブル2側に有線で送信した
り、親機10から再び複数の子機30及び中継機60に
向けて光無線で送信している。
【0043】更に、光受信部18で受信した子機30,
中継機60からの光情報信号(子機送信信号30a,中
継機送信信号60a)は、復調部19と同時にキャリア
検出部21に送られて、このキャリア検出部21内で同
一室内の子機送信信号30aのキャリア周波数f,又
は子機送信信号30aを中継した中継機送信信号60a
のキャリア周波数fの有無が夫々検出されて、キャリ
ア有無の結果を制御部12及び交信状態監視部22Aに
知らせている。
【0044】上記交信状態監視部22Aは、親機10に
電源を投入した際に制御部12の指令により内部に設け
たタイマー22aが動作を開始して、子機30側からの
キャリアが無い時にタイマー22aによりキャリア無し
の時間を監視して後述するように空間内での交信状態が
頻繁であるか、又は閑散であるかを判断し、この判断結
果をタイミング信号発生部16に送るので、タイミング
信号発生部16から頻繁時に対応したタイミング信号又
は閑散時に対応したタイミング信号が間欠的に発生され
る。また、交信状態監視部22Aにより交信状態が頻繁
であると判断した時のみ、子機30内に設けた後述の乱
数発生部42から乱数を発生させるようになっている。
【0045】また、上記タイミング信号発生部16は、
発信器16a,電子スイッチ16b,分周器16c,電
子スイッチ16d,タイミング信号波形整形回路部16
eで構成されている。即ち、キャリア検出部21により
子機30又は子機30を中継した中継機60からのキャ
リアが無い時に、発信器16aはパルス間隔が短いタイ
ミング信号を発生しており、このパルス間隔が短いタイ
ミング信号は交信状態監視部22Aで交信状態が頻繁と
判断された時に電子スイッチ16bの端子を側に接続
してこのままタイミング信号波形整形回路部16eに送
り、ここで立ち上がりエッジを基準に波形整形して図5
(A)に示したような頻繁時のタイミング信号として親
機10から子機30に向けて発信している。一方、交信
状態監視部22Aで交信状態が閑散と判断された時には
電子スイッチ16bの端子を側に切り換えて、発信器
16aで発生したパルス間隔が短いタイミング信号を分
周器16cに送っている。この分周器16c内では、パ
ルス間隔が短いタイミング信号をキャリア無しの時間巾
に応じて分周比(1:10),(1:100)でパルス
間隔が長いタイミング信号に夫々分周させたり、又は分
周を0FFしてタイミング信号無しの信号状態にしたり
して、交信状態が閑散である時のキャリア無しの時間巾
に応じて電子スイッチ16dを夫々切り換えてタイミン
グ信号波形整形回路部16eに送り、図5(B)〜図5
(D)に示したような閑散時(第1〜第3閑散時)のタ
イミング信号として親機10から子機30に向けて発信
している。そして、閑散時(第1〜第3閑散時)のタイ
ミング信号のパルス間隔は、図示から明らかなように、
頻繁時のタイミング信号のパルス間隔より長く設定さ
れ、且つ、キャリア無しの時間巾に応じてパルス間隔の
長さを適宜可変している。
【0046】この際、タイミング信号発生部16により
間欠的に発生された頻繁時のタイミング信号又は閑散時
のタイミング信号は、親機10と同室(同一無線交信エ
リア)内に設置した複数の子機30から子機送信信号3
0aを送信することを許可する機能を備えており、言い
換えると、親機10が頻繁時のタイミング信号又は閑散
時のタイミング信号を発生している時には親機10は複
数の子機30からの子機送信信号30aを受信待ちにな
っている。また、頻繁時のタイミング信号は、複数の子
機30が略同時に親機10に向けて送信した際に生じる
複数の子機30同士の衝突現象を防止する機能を備えて
いるが、これについては後述する。
【0047】ここで、更に上記構成による親機10内で
タイミング信号を発生させる動作について図3乃至図6
を併用して説明する。
【0048】図4に示すように、親機10に電源を投入
した後、親機10内で発生するタイミング信号のルーチ
ンが開始されると、ステップS0にて制御部12の指令
により交信状態監視部22A内に設けたタイマー22a
がスタートとキャリア無しの時間計測を行う。
【0049】次にステップS1にて、キャリア検出部2
1内では子機30又は子機30を中継した中継機60か
らのキャリアの有無が判断され、キャリアが無いと判断
されると、次のステップS2で発信器16aから短い間
隔のタイミング信号を間欠的に発生する。このタイミン
グ信号は、図5(A)に示したようにパルス間隔が短い
間隔Tに形成されており、且つ、空間内での交信状態が
頻繁な時に発生する頻繁時のタイミング信号として扱わ
れている。
【0050】次にステップS3にて、発信器16aから
頻繁時のタイミング信号が発生している状態で、再びキ
ャリア検出部21内では子機30又は子機30を中継し
た中継機60からのキャリアの有無が判断され、キャリ
アが無いと判断されると、キャリア無しの結果を直ちに
交信状態監視部22Aに送る。
【0051】次にステップS4にて、交信状態監視部2
2A内ではタイマー22aがキャリア無しの時間計測を
行っており、一方、タイマー22aの設定条件としてス
タートから30秒以内を交信状態が頻繁時であると定め
ていることから、30秒以内ではステップS4からステ
ップS3を繰り返して発信器16aから頻繁時のタイミ
ング信号を発生している。一方、タイマー22aがスタ
ートから30秒以上経過してもキャリアが無い場合に
は、交信状態監視部22Aは交信状態が閑散(第1閑散
状態)であると判断するので、交信状態監視部22Aの
指令により発信器16aと接続した電子スッチ16bを
分周器16c側に切り換えて分周器16cに接続すると
共に、分周器16cと接続した電子スッチ16dをまず
分周比1:10に設定して、ステップS5で分周器16
cから図5(B)に示したような第1閑散時のタイミン
グ信号を発生する。この第1閑散時のタイミング信号
は、頻繁時のタイミング信号を基準としてパルス間隔が
頻繁時のタイミング信号の短い間隔Tを10倍に分周さ
せて長い間隔10Tに形成している。
【0052】次にステップS6にて、発信器16aから
第1閑散時のタイミング信号が発生している状態で、再
びキャリア検出部21内では子機30又は子機30を中
継した中継機60からのキャリアの有無が判断され、キ
ャリアが無いと判断されると、キャリア無しの結果を直
ちに交信状態監視部22Aに送る。
【0053】次にステップS7にて、交信状態監視部2
2A内ではタイマー22aの設定条件としてスタートか
ら5分以内を交信状態が第1閑散時であると定めている
ことから、5分以内ではステップS7からステップS6
を繰り返して分周器16cから第1閑散時のタイミング
信号を発生している。一方、タイマー22aがスタート
から5分以上経過してもキャリアが無い場合には、交信
状態監視部22Aは交信状態が第2閑散状態であると判
断するので、交信状態監視部22Aの指令により、分周
器16cと接続した電子スッチ16dを分周比1:10
0に設定して、ステップS8で分周器16cから図5
(C)に示したような第2閑散時のタイミング信号を発
生する。この第2閑散時のタイミング信号は、頻繁時の
タイミング信号を基準としてパルス間隔が頻繁時のタイ
ミング信号の短い間隔Tを100倍に分周させて長い間
隔100Tに形成している。
【0054】次にステップS9にて、発信器16aから
第2閑散時のタイミング信号が発生している状態で、再
びキャリア検出部21内では子機30又は子機30を中
継した中継機60からのキャリアの有無が判断され、キ
ャリアが無いと判断されると、キャリア無しの結果を直
ちに交信状態監視部22Aに送る。
【0055】次にステップS10にて、交信状態監視部
22A内ではタイマー22aの設定条件としてスタート
から1時間以内を交信状態が第2閑散時であると定めて
いることから、1時間以内ではステップS10からステ
ップS9を繰り返して分周器16cから第2閑散時のタ
イミング信号が発生している。一方、タイマー22aが
スタートから1時間以上経過してもキャリアが無い場合
には、交信状態監視部22Aは交信状態が第3閑散状態
であると判断するので、交信状態監視部22Aの指令に
より、分周器16cと接続した電子スッチ16dを分周
OFFに設定して、ステップ11で分周器16cから
図5(D)に示したように第3閑散時にはタイミング信
号無しの信号を発生して、ステップS12にてキャリア
有りを待機している。即ち、第3閑散時に発生するタイ
ミング信号無しの信号は、言い換えるとパルス間隔を無
限大に設定したものである。
【0056】そして、頻繁時のタイミング信号,第1閑
散時のタイミング信号,第2閑散時のタイミング信号,
第3閑散時でタイミング信号無しの信号は、夫々のタイ
マー22aの設定時間に基づいて図6に示したようなタ
イミングで親機10から子機30に向けて発信されてい
る。
【0057】更に、ステップ1,ステップ3,ステップ
6,ステップ9,ステップ12にてキャリア検出部21
内で子機30又は子機30を中継した中継機60からの
キャリアが有ると判断されると、ステップ13〜ステッ
プ17にて交信状態監視部22A内に設けたタイマー2
2aを強制的にリセットして、ステップ0まで戻してし
まう。これによりキャリアが有った場合には、タイマー
22aを強制的にリセットした後、頻繁時のタイミング
信号が必ず発生する状態に設定される。従って、第1〜
第3閑散時にキャリア有りを検出して親機10と一つの
子機30との間で交信が成立した後には頻繁時の状態に
戻るため、次からは親機10と複数の子機30との間で
交信状態が頻繁になることを予測している。
【0058】このように、親機10内に交信状態が頻繁
であるか又は閑散であるかを判断するための交信状態監
視部22Aを設け、この交信状態監視部22Aの判断結
果に基づいてタイミング信号発生部16でパル間隔が短
い頻繁時のタイミング又はパル間隔が長い閑散時のタイ
ミングを発生させているので、とくに閑散時に親機10
内の発光素子17aを駆動するための電源部24の消費
電力を軽減でき、これに伴って発光素子17aの寿命を
伸ばすことができる。更に、必要に応じて中継機60を
設けた場合には、親機10からの頻繁時のタイミング又
は長い閑散時のタイミングを子機30に向けて中継する
中継機60も親機10と同様な効果を得ることができ
る。
【0059】次に、上記した親機10とはタイミング信
号の発生方法を一部変更して構成した変形例の親機10
からタイミング信号を発生させる例について図7,図8
を用いて上記とは異なる点を中心に簡略に説明する。
【0060】図7に示した変形例の親機10内には、子
機30又は子機30を中継した中継機60からのキャリ
アの有無を検出するキャリア検出部21の他に、子機3
0側からのリンク要求信号の有無を検出するリンク要求
信号検出部23を設けている。上記リンク要求信号検出
部23は制御部12と接続されており、子機30側から
送られたリンク要求信号を光受信手段で受信した後、制
御部12を介してリンク要求信号検出部23でリンク要
求信号の有無を検出している。勿論、リンク要求信号検
出部23を制御部12内に設けても良い。
【0061】更に、リンク要求信号検出部23内で子機
30側からのリンク要求信号の有無を検出した後、この
結果を交信状態監視部22Bに知らせている。また、交
信状態監視部22Bは、親機10に電源を投入した際に
制御部12の指令により内部に設けたタイマー22bが
動作を開始して、子機30側からのリンク要求信号が無
い時にタイマー22bによりリンク要求信号無しの時間
を監視して空間内での交信状態が頻繁であるか、又は閑
散であるかを判断し、この判断結果をタイミング信号発
生部16に送るので、タイミング信号発生部16から頻
繁時に対応したタイミング信号又は閑散時に対応したタ
イミング信号が間欠的に発生される。また、交信状態監
視部22Bにより交信状態が頻繁であると判断した時の
み、子機30内に設けた後述の乱数発生部42から乱数
を発生させるようになっている。
【0062】この変形例の親機10では、交信状態監視
部22B内で交信状態が頻繁であるか又は閑散であるか
を判断する際に、前記のようにキャリア無しの時間を参
照する代わりに子機30側からのリンク要求信号無しの
時間を参照している。この理由は、キャリアの有無を参
照した場合、例えば空間中に予期しないノイズが発生し
ていると、キャリアが無くともキャリア有りと誤認され
てしまうため、これを防ぐために子機30から送られる
確実なリンク要求信号の有無を検出することにより、交
信状態が頻繁であるか又は閑散であるかの判断をより確
実に行うことができる。
【0063】即ち、図8に示したように、親機10に電
源を投入した後、親機10内で発生するタイミング信号
のルーチンが開始されると、ステップS20にて制御部
12の指令により交信状態監視部22B内に設けたタイ
マー22bがスタートとリンク要求信号無しの時間計測
を行う。
【0064】次にステップS21にて、キャリア検出部
21内では子機30又は子機30を中継した中継機60
からのキャリアの有無が判断され、キャリアが無いと判
断されると、次のステップS22で発信器16aから短
い間隔のタイミング信号を間欠的に発生する。このタイ
ミング信号は、図5(A)に示したようにパルス間隔が
短い間隔Tに形成されており、且つ、空間内での交信状
態が頻繁な時に発生する頻繁時のタイミング信号として
扱われている。一方、ステップS21にて、仮に空間中
にノイズが発生していてキャリアが無くともキャリア有
りと誤認されてしまうと、ステップS33にてタイマー
22bを強制的にリセットしてステップS20まで戻る
ため、これを繰り返して空間中にノイズがなくなるのを
待てば良い。勿論、キャリアが有る場合もタイマー22
bを強制的にリセットしてステップS20まで戻る。
【0065】次にステップS23にて、発信器16aか
ら頻繁時のタイミング信号が発生している状態で、リン
ク要求信号検出部23内では子機30側からのリンク要
求信号の有無が判断され、リンク要求信号が無いと判断
されると、リンク要求信号無しの結果を直ちに交信状態
監視部22Bに送る。
【0066】次にステップS24にて、交信状態監視部
22B内ではタイマー22bがリンク要求信号無しの時
間計測を行っており、一方、タイマー22bの設定条件
としてスタートから30秒以内を交信状態が頻繁時であ
ると定めていることから、30秒以内ではステップS2
4からステップS23を繰り返して発信器16aから頻
繁時のタイミング信号を発生している。一方、タイマー
22bがスタートから30秒以上経過してもリンク要求
信号が無い場合には、交信状態監視部22Bは交信状態
が閑散であると判断するので、交信状態監視部22Bの
指令により発信器16aと接続した電子スッチ16bを
分周器16c側に切り換えて分周器16cに接続すると
共に、分周器16cと接続した電子スッチ16dをまず
分周比1:10に設定して、ステップS25で分周器1
6cから図5(B)に示したような第1閑散時のタイミ
ング信号を発生する。この第1閑散時のタイミング信号
は、頻繁時のタイミング信号を基準としてパルス間隔が
頻繁時のタイミング信号の短い間隔Tを10倍に分周さ
せて長い間隔10Tに形成している。
【0067】以下、同様にステップS26〜ステップS
28ではリンク要求信号検出部23内でリンク要求信号
が5分以上無いと判断されると、分周器16cから図5
(C)に示したような第2閑散時のタイミング信号を発
生し、ステップS29〜ステップS31ではリンク要求
信号検出部23内でリンク要求信号が一時間以上無いと
判断されると、分周器16cから図5(D)に示したよ
うに第3閑散時にはタイミング信号無しの信号を発生し
て、ステップS32にてキャリア有りを待機している。
【0068】更に、ステップ23,ステップ26,ステ
ップ29,ステップ32にてリンク要求信号検出部23
内で子機30側からのリンク要求信号が有ると判断され
ると、ステップ34〜ステップ37では交信状態監視部
22B内に設けたタイマー22bを強制的にリセットし
て、ステップ20まで戻してしまう。これによりリンク
要求信号が有った場合にはその後、頻繁時のタイミング
信号が必ず発生する状態に設定される。従って、第1〜
第3閑散時にリンク要求信号を検出して親機10と子機
30との間で交信が成立した後には次からの交信状態が
頻繁になることを予測して頻繁時の状態に設定される。
【0069】次に、本発明の要部を構成する子機30の
構成について先に用いた図1及び図9を併用して説明す
る。
【0070】図9にておいて、子機30内には、光受信
手段を構成する光受信部31,遅延部33,ゲート部3
4,復調部35,デコーダ36と、光発信手段を構成す
るエンコーダ39,変調部40,光発信部41と、親機
10からの頻繁時のタイミング信号又は閑散時のタイミ
ング信号を検出するタイミング信号検出部32と、子機
30の送受信動作を制御すると共に、リンク要求信号な
どの情報信号を発生する制御部37と、インターフェー
ス(以下、I/Fと記す)38と、親機10から頻繁時
のタイミング信号が発信されている時のみ複数の子機3
0同士の衝突現象を防止するために乱数を発生する乱数
発生部42と、光受信手段,光発信手段などを駆動する
電源部44とが設けられている。
【0071】まず、子機30内の光受信手段を説明する
と、親機10からの親機送信信号10aと、親機送信信
号10aを中継した中継機60からの中継機送信信号6
0aとは光受信部31内の受光素子31aで受信された
後、タイミング信号検出部32と遅延部33に与えられ
る。上記タイミング信号検出部32は、親機10から送
信される頻繁時のタイミング信号又は閑散時のタイミン
グ信号の有無を検出して、これらのタイミング信号の有
無識別結果をマイクロコンピュータなどを搭載した制御
部37に知らせると共に、親機10から頻繁時のタイミ
ング信号又は閑散時のタイミング信号が送信された時に
子機30から親機10へ送信することが許可されるよう
になっている。
【0072】一方、遅延部33に送られた親機10から
の親機送信信号10aと、親機送信信号10aを中継し
た中継機10からの中継機送信信号60aとはゲート部
34に送られる。このゲート部34内において、親機1
0で付加された頻繁時のタイミング信号又は閑散時のタ
イミング信号が通常のパケットを形成した情報信号とは
異なるため、ゲーティングして除去される。勿論、ゲー
ト部34内に入力される信号は、親機10からのタイミ
ング信号だけの場合とか、リンク了解信号などの情報信
号を含んだパケット形態とかであり、且つ、親機10か
ら中継機60を経由したパケット形態とかを含んでお
り、タイミング信号だけがゲーティングされている。
【0073】この後、ゲート部34を通過した信号は通
常のパケットを形成した情報信号のみとなるので、この
情報信号,即ち,先に説明したようにキャリア周波数f
に周波数変調された親機送信信号10a,又は親機送
信信号10aを中継してキャリア周波数fに周波数変
調された中継機送信信号60aとが復調部35で復調さ
れてデコーダ(復合化部)36で元の情報信号に戻され
て、制御部37に送られる。この際、復調部35内には
図示しないパンドパスフィルタによりキャリア周波数f
,fを分別している。そして元の情報信号に戻され
た後の情報信号は、インターフェース(以下、I/Fと
記す)38と有線で接続された端末機器50に送られ、
端末機器50で所定の仕事が行われる。
【0074】一方、子機30内の光発信手段を説明する
と、端末機器50からの情報信号は、I/F38,制御
部37を介して制御部37と接続されたエンコーダ(符
号化部)39で適宜処理された後、変調部40に送られ
る。勿論、制御部37で発生したリンク要求信号などの
情報信号もエンコーダ39で適宜処理された後、変調部
40に送られる。この変調部40内では、エンコーダ3
9で適宜処理された情報信号をキャリア周波数fで周
波数変調(FM変調)して光発信部41内の発光素子4
1aから光情報信号(子機送信信号30a)を親機1
0,中継機60に向けて光無線で発信している。
【0075】更に、制御部37には、本発明の要部の一
部となる乱数発生部42が電子スイッチ43を介して接
続されている。上記乱数発生部42は、親機10に設け
た交信状態監視部22A(又は22B)で交信状態が頻
繁時であると判断された時のみ、交信状態監視部22A
(又は22B)が電子スイッチ43を制御して乱数発生
部42を制御部37と接続している。従って、親機10
に設けたタイミング信号発生部16から頻繁時のタイミ
ング信号が子機30に向けて発信している時のみ乱数発
生部42が動作することになる。そして、乱数発生部4
2は、子機30と接続した端末機器50から情報信号を
転送したいと要求があり、これにより子機30から親機
10に向けて光情報信号を送信したいと望んだ時に、制
御部37からの指令により乱数nを発生させている。ま
た、制御部37内では乱数発生部42から発生された乱
数nと、子機30内で親機10からの頻繁時のタイミン
グ信号を検出した後の頻繁時のタイミング信号の数とを
比較及び計数して両数が合致した時点で、子機30から
親機10に向けてリンク要求信号(ENQ信号,ENQUIR
Y 信号),端末機器50からのデータ信号を送信するこ
とが許可されるようになっている。この一連の動作は後
述するように、親機10と同室(同一無線交信エリア)
内に複数の子機30を設置した場合、交信状態が頻繁で
ある時に複数の子機30が略同時に親機10に向けて送
信した際に生じる複数の子機30同士の衝突現象を防止
して、構内情報通信システム1の品質及び信頼性の向上
を図るためである。
【0076】ここで、親機10から頻繁時のタイミング
信号が発信されている時の子機30の動作について図
1,図2,図9及び図10を併用して説明する。
【0077】図10に示すように、子機30内のルーチ
ンが開始されると、まずステップS40にて子機30と
有線で接続した端末機器50から情報信号を転送したい
と要求がある時に、ステップS41にて交信状態監視部
22A(又は22B)内で交信状態が頻繁であるか否か
を判断して、交信状態が頻繁である場合には電子スイッ
チ43を制御して乱数発生部42を制御部37と接続す
る。
【0078】次に、ステップS42にて制御部37の指
令により乱数発生部42は1回目(#1)の乱数nを発
生させ、ステップS43でこの乱数nの値を制御部37
内のメモリ(図示せず)に一時的に記憶させる。
【0079】次にステップS44にて子機30が親機1
0から送信された頻繁時のタイミング信号をタイミング
信号検出部32内で検出した後、制御部37に頻繁時の
タイミング信号が有ると知らせると、ステップS45で
制御部37内の演算回路(図示せず)によりメモリに一
時的に記憶した乱数nの値が零“0”に至ったか否かを
比較し、ここで乱数nの値がまだ零“0”に至っていな
いならばステップS46でメモリに記憶した乱数nの値
から“1”を引いて再びステップS44に戻り、メモリ
内の乱数nの値が零“0”に至るまで繰り返す。この繰
り返し動作により、乱数nを発生した時の値と、頻繁時
のタイミング信号が有ると検出した後の頻繁時のタイミ
ング信号の数とが合致する。
【0080】次にステップS47にて、乱数nの値と頻
繁時のタイミング信号の数とが合致すると、子機30内
の制御部37からはREDY信号として図2(A)に示
したパケット形態のリンク要求信号(ENQ信号,ENQU
IRY 信号)が発生される。このリンク要求信号は光情報
信号の一形態となるものでもあり、リンク要求信号を変
調部40によりキャリア周波数fで周波数変調(FM
変調)して、光発信部41から親機10,中継機60に
向けて光無線で送信する。
【0081】次にステップS48にて、制御部37内の
タイマー(図示せず)をスタートさせて親機10からの
リンク了解信号を待つ。ここで、親機10はタイミング
信号を発信した後なのでリンク要求信号待ち状態となっ
ているから、子機30,中継機60を介した子機30か
らのリンク要求信号が届きしだい、親機10は光情報信
号の一形態となるリンク了解信号(ACK信号,ACNOWL
EDGE信号)を図2(B)に示したパケット形態で子機3
0,中継機60に向けて光無線で送信する。
【0082】次にステップS49にて、子機30内の制
御部37では親機10からのリンク了解信号を受信した
か否かを判断し、リンク了解信号を受信したと判断した
場合にはステップS50でリンク了解信号が自局宛許可
であるか否かを確認し、リンク了解信号が自局宛許可で
あればステップS51で図2(C)に示したデータのパ
ケット形態で子機30から親機10,中継機60に向け
て光無線で送信する。そして、データの送信が終了した
らステップS52で乱数発生部42から2回目(#2)
の乱数nを発生させて、ステップS53で子機30から
の送信を終了させる。
【0083】一方、ステップS49にて親機10からの
リンク了解信号が未受信ならば、ステップS54で所定
の待ち時間に対してタイムアップしたか否かを判断し、
リンク了解信号が届かない場合にステップS55で乱数
発生部42から2回目(#2)の乱数nを発生させて、
ステップS43まで戻る。
【0084】また、一方、ステップS50にて、親機1
0からのリンク了解信号が自局宛許可でない場合にもス
テップS56で乱数発生部42から2回目(#2)の乱
数nを発生させて、ステップS43まで戻る。
【0085】更に、ステップS44において、親機10
から送信された頻繁時のタイミング信号をタイミング信
号検出部32内で検知できない場合がある。この場合に
は、子機10が1回目(#1)の乱数nを発生させたも
のの、略同時に乱数を発生させた他の子機10の乱数の
値の方が小さく、他の子機10と親機10との無線交信
が先に成立している場合などであり、このように頻繁時
のタイミング信号を受信できない場合には、ステップS
57で制御部37内のタイマー(図示せず)をスタート
させて、ステップS58で所定の待ち時間に対してタイ
ムアップしたか否かを判断し、タイムアップしていない
場合にはステップS59を処理した後、ステップS60
で乱数発生部42から2回目(#2)の乱数nを発生さ
せて、ステップS43まで戻る一方、タイムアップして
しまった場合にはステップS61で子機10から親機1
0への送信を放棄して終了する。
【0086】次に、同一無線交信エリア内の例えばA室
内において、交信状態が頻繁であると判断された時に親
機10Aに従属した複数の子機30A,30Aとの
間で相互に光無線で交信する動作について、図1,図2
及び図11に示したタイムチャートを参照して説明す
る。尚、ここでは説明をわかりやすくするために、中継
機60を介した子機30A〜30Aの場合について
の説明を省略する。
【0087】図11(A)は親機10Aの送信状態を示
し、(B)は親機10Aの受信状態を示し、(C)は子
機30Aの送信状態を示し、(D)は子機30A
受信状態を示し、(E)は子機30Aの送信状態を示
し、(F)は子機30Aの受信状態を示している。ま
た、以下の説明では、子機30Aと子機30Aとは
略同時に乱数を発生させ、且つ、子機30A内の乱数
nの値は“3”に設定され、一方、子機30A内の乱
数nの値は“7”に設定されているものとして説明す
る。
【0088】まず、図11(A)に示した如く、親機1
0Aの送信状態において、時間tと時間tとの間で
は、子機30A,30Aからの子機送信信号30a
がないため、親機10Aは子機30A,30Aに向
けて短いパルス間隔で頻繁時のタイミング信号を間欠的
に発生している。
【0089】次に、時間tと時間tとの間では、親
機10Aがいずれか一方又は両方の子機30A,30
に最優先でLANケーブル2からの情報信号を図1
1(A)及び図2(C)に示したデータパケット形態で
送っている。
【0090】次に、時間tで親機10Aの子機30A
,30Aへの転送が終了すると、親機10Aから頻
繁時のタイミング信号が再び間欠的に発生され、時間t
で子機30Aが親機10Aに転送したいと希望し、
ここで子機30Aは乱数nの値=7に設定されたもの
とし、一方、時間tより頻繁時のタイミング信号が1
パルス分だけ遅れた時間tで子機30Aが親機10
Aに転送したいと希望し、ここで子機30Aは乱数n
の値=3に設定されたものとする。
【0091】次に、時間tから数えて頻繁時のタイミ
ング信号が3パルス経過した後の時間tにおいては、
先に説明したように、子機30A内において乱数3の
値と、頻繁時のタイミング信号が有ると検出した後の頻
繁時のタイミング信号の数3とが合致したので、子機3
0Aは親機10Aに向けて図11(C)及び図2
(A)に示したパケット形態のリンク要求信号(ENQ
信号)を発生する。このリンク要求信号を受け取った親
機10Aは、親機10A内で子機30Aからのキャリ
アが有ることを検知するので頻繁時のタイミング信号の
発信を停止すると共に、時間tにおいて直ちにリンク
了解信号(ACK信号)を図11(A)及び図2(B)
に示したパケット形態で指定された子機30Aに向け
て送信する。
【0092】次に、自分宛のリンク了解信号を受け取っ
た子機30Aは、時間tから時間tまでの間に端
末機器50Aからの情報信号を図11(C)及び図2
(C)に示したデータパケット形態で親機10Aに向け
て送信する。
【0093】一方、図11(F)に示した如く、時間t
で乱数nの値=7を発生した子機30Aは、親機1
0Aからの頻繁時のタイミング信号を4パルス目までは
受信できるものの、その後は親機10Aと子機30A
との交信により頻繁時のタイミング信号の発生が停止さ
れているため頻繁時のタイミング信号を7パルス目まで
は受信でき得ず、これにより図11(E)に示したよう
に子機30Aと親機10Aとの間での無線交信はこの
時点で成立せず、これにより子機30A,30A
士での送信時に生じる衝突現象が防止されるので、構内
情報通信システム1の品質及び信頼性の向上に大いに寄
与できる。従って、この後は子機30Aは乱数nを再
度設定し直して時間t以降に親機10Aとの交信を許
可されるまで待機するか、あるいは親機10Aとの交信
を放棄するなどの動作がなされている。
【0094】次に、交信状態が閑散であると判断された
時に親機10に従属した子機30との間で相互に光無線
で交信する動作について、図1,図2,図9,図12,
図13を参照して説明する。尚、ここでは説明をわかり
やすくするために、子機30を中継した中継機60の場
合についての説明を省略する。
【0095】図13(A)は親機10の送信状態を示
し、(B)は親機10の受信状態を示し、(C)は子機
30の送信状態を示し、(D)は子機30の受信状態を
示している。
【0096】図12及び図13に示すように、子機30
内のルーチンが開始されると、まずステップS70にて
子機30と有線で接続した端末機器50から情報信号を
転送したいと要求があると、ステップS71にて交信状
態監視部22A(又は22B)内で交信状態が閑散であ
るか否かを判断して、交信状態が閑散である場合には電
子スイッチ43を制御して乱数発生部42を制御部37
から切り離す。ここでは、交信状態が閑散であるので複
数の子機30同士で衝突現象が生じないため、乱数を使
用しない。
【0097】次に、ステップS72にて子機30が親機
10から送信されたパルス間隔が長い閑散時のタイミン
グ信号をタイミング信号検出部32内で検出する。そし
て、タイミング信号検出部32内で閑散時のタイミング
信号が有ると制御部37に知らせるので、制御部37は
閑散時のタイミング信号が有ることを判断して親機10
に向けて子機送信信号30aを送信できる状態であると
確認できる。ここでステップS73にて子機30内の制
御部37から最初にリンク要求信号を図13(C)及び
図2(A)に示したパケット形態で親機10に向けて送
信する。
【0098】次に、親機10は閑散時のタイミング信号
を発信した後なのでリンク要求信号待ち状態となってい
るから、子機30からのリンク要求信号が届きしだい、
親機10はリンク了解信号を図13(A)及び図2
(B)に示したパケット形態で子機30に向けて光無線
で送信する。
【0099】次に、ステップS74にて子機30内の制
御部37は親機10からのリンク了解信号を受信したか
否かを判断し、リンク了解信号を受信したと判断した場
合には、ステップS75でリンク了解信号が自局宛許可
であるか否かを確認し、リンク了解信号が自局宛許可で
あればステップS76で端末機器50からの情報信号を
図13(C)及び図2(C)に示したデータのパケット
形態で子機30から親機10に向けて光無線で送信し、
情報信号の送信を完了した後に終了する。
【0100】また、閑散時に親機10と一つの子機30
とで交信した後には、先に説明したようにこの後親機1
0と複数の子機30交信が頻繁となると予測されるの
で、交信終了後には図10に示した頻繁時の動作ルーチ
へ移行する。尚、ここでも親機10からの情報信号を子
機30に送信したい時には、親機10は最優先で子機3
0に向かって送信できることは先に説明した通りであ
る。
【0101】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる構内情報通
信システムにおいて、請求項1記載及び請求項2記載に
よると、親機と複数の子機との間で光情報信号を相互に
光無線で交信する際、親機は子機からの光情報信号のキ
ャリアが無い時にキャリア無しの時間を監視して空間内
での交信状態が頻繁であるか、又は閑散であるかを判断
し、交信状態が頻繁であると検出された時に子機からの
送信を許可するために頻繁時のタイミング信号を短い間
隔で間欠的に発生させる一方、交信状態が閑散であると
検出された時に子機からの送信を許可するために閑散時
のタイミング信号を頻繁時のタイミング信号よりも長い
間隔で発生させているので、この結果、とくに閑散時に
親機内の発光素子を駆動するための電源部の消費電力を
軽減でき、これに伴って発光素子の寿命を伸ばすことが
できる。更に、必要に応じて中継機を設けた場合には、
親機からの頻繁時のタイミング又は長い閑散時のタイミ
ングを子機に向けて中継する中継機も親機と同様な効果
を得ることができる。更に、例えばイーサネット環境下
で電気的な情報信号を伝送するLANケーブルに親機を
複数台接続して、且つ、複数の親機を複数室にわけて夫
々設置したような場合には、複数室内の各端末機器と情
報信号の授受ができ、且つ、秘守性の向上やレイアウト
の独立性が図れる。また、LANケーブル側と有線で接
続された親機に対して、とくに親機と光無線で交信する
子機側は移動が自由となり、従って子機側のレイアウト
変更を容易に行うことができることは明白である。
【0102】また、請求項3記載及び請求項4記載によ
ると、親機と複数の子機との間で光情報信号を相互に光
無線で交信する際、親機は子機からの光情報信号のうち
でリンク要求信号が無い時にリンク要求信号無しの時間
を監視して空間内での交信状態が頻繁であるか、又は閑
散であるかを判断し、交信状態が頻繁であると検出され
た時に子機からの送信を許可するために頻繁時のタイミ
ング信号を短い間隔で間欠的に発生させる一方、交信状
態が閑散であると検出された時に子機からの送信を許可
するために閑散時のタイミング信号を頻繁時のタイミン
グ信号よりも長い間隔で発生させているので、この結
果、上記請求項1記載及び請求項2記載と略同様な効果
を得ることができると共に、とくに交信状態が頻繁であ
るか又は閑散であるかを判断する際に、上記のようにキ
ャリア無しの時間を参照する代わりに子機側からのリン
ク要求信号無しの時間を参照しているので、キャリアの
有無を参照した場合、例えば空間中に予期しないノイズ
が発生していると、キャリアが無くともキャリア有りと
誤認されてしまうため、これを防ぐために子機から送ら
れる確実なリンク要求信号の有無を検出することによ
り、交信状態が頻繁であるか又は閑散であるかの判断を
より確実に行うことができる。
【0103】また、請求項5記載によると、請求項1記
載乃至請求項4記載の構内情報通信システムで交信状態
が頻繁であると判断された時のみ子機内で乱数を発生さ
せ、且つ、子機が親機からの頻繁時のタイミング信号を
検出した後の頻繁時のタイミング信号の数と乱数とが合
致した時にのみ子機内の光発信手段から光情報信号を発
信させる一方、交信状態が閑散時であると判断した時に
は乱数を用いることなく閑散時のタイミング信号の有り
を検出して子機内の光発信手段から光情報信号を発信さ
せているので、この結果、親機と同室(同一無線交信エ
リア)内に複数の子機を設置した場合、交信状態が頻繁
な時に複数の子機が略同時に親機に向けて送信した際に
生じる複数の子機同士の衝突現象を防止することがで
き、本発明に係わる構内情報通信システムの品質及び信
頼性の向上に大いに寄与できる。勿論、交信状態が閑散
な時に子機は乱数を発生する必要がない。
【0104】更に、請求項6記載によると、請求項1記
載乃至請求項5記載の構内情報通信システムで交信状態
が閑散であると判断された時、この閑散時に親機と子機
との間で交信が成立した後には交信状態監視部を頻繁時
の状態に一旦設定したので、この結果、閑散時に親機と
一つの子機との間で交信が成立し後には、次から親機と
複数の子機との間で交信状態が頻繁となると予測するこ
とにより、使用性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる構内情報通信システムを説明す
るための概略構成図である。
【図2】本発明に係わる構内情報通信システムにおける
情報信号のパケット形態を説明するための図である。
【図3】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、親機の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示した親機内でタイミング信を発生させ
る動作を示すフローチャートである。
【図5】親機内のタイミング信号発生部から出力される
タイミング信号のうちで、交信状態が頻繁時のタイミン
グ信号と、交信状態が閑散時のタイミング信号とを説明
するためのタイミングチャートである。
【図6】親機から頻繁時のタイミング信号と閑散時のタ
イミング信号とをパルス間隔を違えて発信させた状態を
示したタイミングチャートである。
【図7】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、変形例の親機の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示した変形例の親機内でタイミング信を
発生させる動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、子機の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、交信状態が頻繁な時における子機の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】本発明に係わる構内情報通信システムで交信
状態が頻繁な時における親機と複数の子機との間で光情
報信号を光無線で交信する動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図12】本発明に係わる構内情報通信システムにおい
て、交信状態が閑散な時における子機の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図13】本発明に係わる構内情報通信システムで交信
状態が閑散な時における親機と子機との間で光情報信号
を光無線で交信する動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図14】従来例の光無線データ伝送システムを説明す
るための構成図である。
【図15】従来例の光無線データ伝送システムにおい
て、親機及び子機の構成を説明するための概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1(1A,1B)…構内情報通信システム、2…LAN
ケーブル、10(10A,10B)…親機、12…制御
部、14…エンコーダ、15…変調部、16…タイミン
グ信号発生部、17…親機の光発信部、17a…発光素
子、18…親機の光受信部、18a…受光素子、19…
復調部、20…デコーダ、21…キャリア検出部、22
A,22B…交信状態監視部、23…タイミング信号検
出部、24…電源部、14,15,17…親機10内の
光発信手段、18,19,20…親機10内の光受信手
段、30(30A〜30A,30B〜30B
…子機、31…子機の光受信部、31a…受光素子、3
2…タイミング信号検出部、33…遅延部、34…ゲー
ト部、35…復調部、36…デコーダ、37…制御部、
39…エンコーダ、40…変調部、41…子機の光発信
部、41a…発光素子、42…乱数発生部、44…電源
部、31,33,34,35,36…子機30内の光受
信手段、39,40,41…子機30内の光発信手段、
50(50A〜50A,50B〜50B)…端
末機器、60…中継機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/22 (72)発明者 白水 隆美 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 山下 直樹 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 永島 基恭 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 西村 弘二 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 谷中 一勝 東京都江東区豊洲3丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イーサネット環境下で電気的な情報信号を
    伝送するLANケーブルと必要に応じて接続され、且
    つ、変調した電気的な情報信号を発光素子を用いて光情
    報信号に変換してこの光情報信号を該発光素子から空間
    に発信する光発信手段と、前記空間に発信された光情報
    信号を受光素子を用いて光電変換した後に元の電気的な
    情報信号に復調する光受信手段と、該光発信手段及び該
    光受信手段を駆動する電源部とを備えた親機と、 前記親機と前記空間内に従属して設けられ、且つ、変調
    した電気的な情報信号を発光素子を用いて光情報信号に
    変換してこの光情報信号を該発光素子から前記空間に発
    信する光発信手段と、前記空間に発信された光情報信号
    を受光素子を用いて光電変換した後に元の電気的な情報
    信号に復調する光受信手段と、該光発信手段及び該光受
    信手段を駆動する電源部とを備えた親機を備えた複数の
    子機と、 前記子機と接続され、且つ、該子機との間で情報信号を
    相互に授受する端末機器と、 前記親機と前記子機との間に必要に応じて設置され、且
    つ、該親機と該子機との無線交信を中継する中継機とを
    備えて、前記親機と前記子機側との間で前記LANケー
    ブル側の情報信号又は前記端末機器側の情報信号を相互
    に光無線で交信する構内情報通信システムであって、 前記親機側には、前記子機側からの光情報信号のキャリ
    アの有無を検出するキャリア検出部と、前記キャリア検
    出部により前記キャリアが無い時に該キャリア無しの時
    間を監視して前記空間内での交信状態が頻繁であるか、
    又は閑散であるかを判断する交信状態監視部と、前記交
    信状態監視部により交信状態が頻繁であると検出された
    時に前記子機からの送信を許可するために頻繁時のタイ
    ミング信号を短い間隔で間欠的に発生させる一方、前記
    交信状態監視部により交信状態が閑散であると検出され
    た時に前記子機からの送信を許可するために閑散時のタ
    イミング信号を前記頻繁時のタイミング信号よりも長い
    間隔で発生させるタイミング信号発生部と、前記頻繁時
    のタイミング信号又は前記閑散時のタイミング信号を発
    信させる光発信手段とを備え、 前記子機側には、該子機内の光受信手段を介して前記親
    機からの前記頻繁時のタイミング信号又は前記閑散時の
    タイミング信号の有無を検出するタイミング信号検出部
    と、前記親機への送信を希望し、且つ、前記頻繁時のタ
    イミング信号又は前記閑散時のタイミング信号の有りを
    検出した時に光情報信号を発信させる光発信手段とを備
    えたことを特徴とする構内情報通信システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の構内情報通信システムにお
    いて、 前記親機側の交信状態監視部が閑散時であると判断した
    時に、前記タイミング信号発生部は前記閑散時のタイミ
    ング信号の間隔を頻繁時よりも長い間隔で且つ前記キャ
    リア無しの時間に応じて適宜可変するよう構成したこと
    を特徴とする構内情報通信システム。
  3. 【請求項3】イーサネット環境下で電気的な情報信号を
    伝送するLANケーブルと必要に応じて接続され、且
    つ、変調した電気的な情報信号を発光素子を用いて光情
    報信号に変換してこの光情報信号を該発光素子から空間
    に発信する光発信手段と、前記空間に発信された光情報
    信号を受光素子を用いて光電変換した後に元の電気的な
    情報信号に復調する光受信手段と、該光発信手段及び該
    光受信手段を駆動する電源部とを備えた親機と、 前記親機と前記空間内に従属して設けられ、且つ、変調
    した電気的な情報信号を発光素子を用いて光情報信号に
    変換してこの光情報信号を該発光素子から前記空間に発
    信する光発信手段と、前記空間に発信された光情報信号
    を受光素子を用いて光電変換した後に元の電気的な情報
    信号に復調する光受信手段と、該光発信手段及び該光受
    信手段を駆動する電源部とを備えた親機を備えた複数の
    子機と、 前記子機と接続され、且つ、該子機との間で情報信号を
    相互に授受する端末機器と、 前記親機と前記子機との間に必要に応じて設置され、且
    つ、該親機と該子機との無線交信を中継する中継機とを
    備えて、前記親機と前記子機側との間で前記LANケー
    ブル側の情報信号又は前記端末機器側の情報信号を相互
    に光無線で交信する構内情報通信システムであって、 前記親機側には、前記子機側からの光情報信号のキャリ
    アの有無を検出するキャリア検出部と、前記子機側から
    の光情報信号のうちでリンク要求信号の有無を検出する
    リンク要求信号検出部と、前記キャリア検出部により前
    記キャリアが無いと検出され、且つ、前記リンク要求信
    号検出部により前記リンク要求信号がない時に該リンク
    要求信号無しの時間を監視して前記空間内での交信状態
    が頻繁であるか、又は閑散であるかを判断する交信状態
    監視部と、前記交信状態監視部により交信状態が頻繁で
    あると検出された時に前記子機からの送信を許可するた
    めに頻繁時のタイミング信号を短い間隔で間欠的に発生
    させる一方、前記交信状態監視部により交信状態が閑散
    であると検出された時に前記子機からの送信を許可する
    ために閑散時のタイミング信号を前記頻繁時のタイミン
    グ信号よりも長い間隔で発生させるタイミング信号発生
    部と、前記頻繁時のタイミング信号又は前記閑散時のタ
    イミング信号を発信させる光発信手段とを備え、 前記子機側には、該子機内の光受信手段を介して前記親
    機からの前記頻繁時のタイミング信号又は前記閑散時の
    タイミング信号の有無を検出するタイミング信号検出部
    と、前記親機への送信を希望し、且つ、前記頻繁時のタ
    イミング信号又は前記閑散時のタイミング信号の有りを
    検出した時に光情報信号を発信させる光発信手段とを備
    えたことを特徴とする構内情報通信システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載の構内情報通信システムにお
    いて、 前記親機側の交信状態監視部が閑散時であると判断した
    時に、前記タイミング信号発生部は前記閑散時のタイミ
    ング信号の間隔を頻繁時よりも長い間隔で且つ前記リン
    ク要求信号無しの時間に応じて適宜可変するよう構成し
    たことを特徴とする構内情報通信システム。
  5. 【請求項5】請求項1記載乃至請求項4記載の構内情報
    通信システムにおいて、 前記子機側に、前記親機への送信を希望し、且つ、該親
    機側の交信状態監視部が頻繁であると判断した時のみ乱
    数を発生させる乱数発生部を追加構成し、 前記乱数を発生させた時には前記頻繁時のタイミング信
    号の有りを検出し、且つ、この頻繁時のタイミング信号
    を検出した後の該頻繁時のタイミング信号の数と前記乱
    数とが合致した時にのみ前記子機内の光発信手段から光
    情報信号を発信させる一方、前記親機への送信を希望
    し、且つ、該親機側の交信状態監視部が閑散時であると
    判断した時には前記乱数を用いることなく前記閑散時の
    タイミング信号の有りを検出して前記子機内の光発信手
    段から光情報信号を発信させることを特徴とする構内情
    報通信システム。
  6. 【請求項6】請求項1記載乃至請求項5記載の構内情報
    通信システムにおいて、 前記親機側の交信状態監視部が閑散時であると判断し
    て、この閑散時に前記親機と前記子機との間で交信が成
    立した後には交信状態監視部を頻繁時の状態に一旦設定
    するよう構成したことを特徴とする構内情報通信システ
    ム。
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