JPH07283540A - 多層プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板およびその製造方法

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JPH07283540A
JPH07283540A JP10072594A JP10072594A JPH07283540A JP H07283540 A JPH07283540 A JP H07283540A JP 10072594 A JP10072594 A JP 10072594A JP 10072594 A JP10072594 A JP 10072594A JP H07283540 A JPH07283540 A JP H07283540A
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hole
resin
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printed wiring
resin composition
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JP10072594A
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English (en)
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Yoichi Haruta
要一 春田
Haruhiko Yasui
晴彦 安井
Takeya Matsumoto
健也 松本
Tomio Kanbayashi
富夫 神林
Hideki Hiraoka
秀樹 平岡
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 めっきスルーホールを有する絶縁樹脂を含浸
した紙基材からなる内層用パネルに絶縁樹脂層および外
層の配線パターンを設けた多層プリント配線板におい
て、該めっきスルーホールの一部または全部には導電物
質が形成されて、外層の配線パターンと電気的に接続さ
れていることを特徴とするもの。 【効果】 紙基材の板厚方向に対する熱、吸湿等による
膨張収縮によるストレスが押さえられるので、めっきス
ルーホールにはクラックが入らなくなり、スルーホール
接続信頼性が高いものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は安価で信頼性の高い多層
プリント配線板およびその製造方法に関するものであ
る。特に従来はなかった高密度配線が可能でスルーホー
ル接続信頼性の高い紙基材による多層プリント配線板お
よびその製造方法を提供するものであり、該多層プリン
ト配線板は、パネル基板材料として多くのものに適用で
きるものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、多機能化に伴って、
現在プリント配線板はより高密度化の方向に進んでい
る。例えば、導体回路の細線化、高多層化、スルーバイ
アホールや、ブラインドバイアホ−ル、バリ−ドバイア
ホ−ル等のインタ−スティシャルバイアホ−ルを含むバ
イアホ−ルの小径化、多層化、薄型化、小型チップ部品
の表面実装による高密度実装等がある。しかしながら高
密度化に伴い従来の多層プリント配線板では高価格とな
る傾向があった。
【0003】従来、ガラスエポキシプリプレグ、ガラス
ポリイミドプリプレグを単数または複数枚介して両面に
銅はくを積層した銅張積層板の両面にエッチング処理を
施して内層用パネルの配線パターンを形成し、黒化処理
を行った後、プリプレグ、銅はくを適宜レイアップして
プレスにより加熱加圧積層し、続いて穴加工、めっき、
エッチング等の処理をしてパターン形成を行うことによ
り多層プリント配線板が製造されていた。
【0004】この製造方法では、上述のように熱プレス
を使用するため、内層用パネル、0.05〜0.2mm
厚のプリプレグ1〜2枚と銅はく、離型フィルムおよび
鏡面プレス板等をレイアップし、それを熱プレスあるい
は真空熱プレスで熱圧着し、その後取り出して解体する
等の作業が一般的に必要となる。すなわちこの製造方法
は、レイアップ、加熱時の温度上昇、加熱圧着、冷却、
解体等からなるバッチ生産となり、工数が大きい作業で
ある。
【0005】またガラスエポキシプリプレグやガラスポ
リイミドプリプレグは、材料価格が高いという問題もあ
った。材料価格の低減のためには、紙基材による多層プ
リント配線板が望まれていたが、紙基材の場合、板厚方
向の温度変化、吸湿蒸発等の膨張収縮がめっきスルーホ
ールの膨張収縮よりも大きくて、応力がめっきスルーホ
ールの剪断強度以上となり、クラックの発生さらには断
線を起こすおそれがある。このスルーホール接続信頼性
が得られないと言う理由から、紙基材による加熱加圧積
層法による多層プリント配線板は採用されていなかっ
た。
【0006】一部には紙基材の両面プリント配線板上に
絶縁層を印刷形成し、さらにその上に導電ペーストを印
刷形成するビルドアップ法の多層プリント配線板が実用
化されているが、印刷形成の精度は高くないので、高密
度配線には不向きであった。また紙基材の両面プリント
配線板上に絶縁層を形成し、さらにその上に銅めっきに
より導体パターンを形成するアディティブ法の多層プリ
ント配線板も検討されたが、導体パターンの接着強度お
よびその安定性が不十分であり、信頼性に欠けるという
欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来法の
欠点をなくし、安価な紙基材を使用した高密度配線かつ
高信頼性の多層プリント配線板およびその製造方法を提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の多層プリント配
線板は、絶縁樹脂を含浸した紙基材からなり、めっきス
ルーホールおよび両面に配線パターンを有する内層用パ
ネルの片面または両面に絶縁樹脂層を設け、さらにその
上に外層の配線パターンを設けた多層プリント配線板で
あって、前記内層用パネルの配線パターンと外層の配線
パターン間の絶縁樹脂層にブラインドホールが設けら
れ、該ブラインドホールには導電物質が形成されて前記
両配線パターンが電気的に接続されており、かつ前記内
層用パネルのめっきスルーホール部の一部または全部
が、導電物質の形成により外層の配線パターンと電気的
に接続しているか、或いは非導電性樹脂で充填されてい
ることを特徴とするものである。
【0009】また、前記内層用パネルのめっきスルーホ
ールが、絶縁樹脂層に設けた穴と連結され、多層プリン
ト配線板の新たなスルーホールを形成し、かつ該新たな
スルーホールには導電物質が形成されて、該多層プリン
ト配線板の外層の配線パターンが電気的に接続されてい
ることを特徴とするものである。
【0010】本発明による多層プリント配線板は、紙基
材による内層用パネルのめっきスルーホールを非導電性
樹脂或いは導電ペーストやめっき金属で補強するため、
紙基材の板厚方向に対する熱、吸湿等による膨張収縮に
よるストレスが押さえられるので、めっきスルーホール
にはクラックが入らなくなり、スルーホール接続信頼性
が高くなるものである。
【0011】また本発明の多層プリント配線板は、銅は
く上にアルカリ水溶液に可溶で加熱時の流動性が小さい
第1の樹脂組成物層を形成し、さらにその上に第1の樹
脂組成物よりもアルカリ水溶液に溶解しやすく熱ロール
による加熱時の流動性が大きい第2の樹脂組成物層を形
成して銅張絶縁シートを作成する工程;上記銅張絶縁シ
ートを、めっきスルーホールおよび両面の配線パターン
を有する内層用パネルに、熱ロールでラミネートして、
めっきスルーホールに樹脂組成物を充填する工程;ラミ
ネートした上記銅張絶縁シートの所定の位置の銅はくを
選択エッチングする工程;露出した樹脂組成物層をアル
カリ水溶液で溶解して、必要な配線パターンを露出させ
ブラインドホールを形成させると共にめっきスルーホー
ルに充填した樹脂の一部または全部を除去させる工程;
樹脂組成物を硬化させる工程;前記ブラインドホールお
よび/または充填した樹脂の一部または全部を除去させ
ためっきスルーホールに導電物質を形成して、層間の配
線パターンを電気的に接続させる工程より得られる。
【0012】本発明の多層プリント配線板の製造方法に
よれば、従来のように生産性の悪いレイアップ工程、熱
プレス工程、解体工程等の大きな工数を要するバッチ作
業の代わりに、連続的なラミネートにより多層プリント
配線板が容易に製造可能となる。銅張絶縁シートの内層
用パネルへのラミネートは片面づつ行ってもよく、両面
同時に行っても良い。しかも、従来一穴づつ明けていた
ブラインドホールをドリル加工の代わりに、本発明では
樹脂組成物のアルカリ溶解により一括でブラインドホー
ル或いはスルーホールの形成が可能となり生産性が著し
く向上する。
【0013】本発明で使用する銅張絶縁シートにおい
て、樹脂組成物の層は、アルカリ水溶液に可溶なベース
レジン(以下単に「ベースレジン」と称する。)を主成
分とするが、該ベースレジンとしてはアルカリ水溶液に
可溶なアクリル樹脂または/およびメタクリル樹脂(以
下「(メタ)アクリル樹脂」と称する。)が架橋後の絶
縁性や銅はく密着性に優れているので好ましい。樹脂組
成物にはベースレジン以外に、その種類および目的に応
じて、接着性補強剤(架橋剤)、活性エネルギー線硬化
反応開始剤、活性エネルギー線硬化反応促進剤および熱
硬化剤から選ばれる必要な成分を配合して得られる。さ
らに必要であれば、着色顔料、耐湿顔料、消泡剤、レベ
リング剤、チクソ性付与剤、重合禁止剤または沈降防止
剤等を適宜添加しても良い。
【0014】ここで、加熱時の流動性が大きいとは、表
面に配線パターンを有する絶縁基板からなる内層用パネ
ルの上に、銅張絶縁シートの第2の樹脂組成物の側を重
ねてラミネートする工程における加熱、通常は60〜1
20℃の範囲において、第2の樹脂組成物が溶融して内
層用パネルの配線パターン内に容易に流れ出し、パター
ンの凹部を埋めることができる流動性を有することを指
す。また加熱時の流動性が小さいとは、第2の樹脂組成
物が上記の流動性を示す加熱温度において、第1の樹脂
組成物が実質的に非流動性を維持することをいう。
【0015】本発明で使用する銅張絶縁シートに使用す
る樹脂組成物の加熱時の流動性は、ベースレジンの分子
量、架橋剤の種類、架橋剤の量によって制御できる。即
ち、ベースレジンの分子量が小さいほど、硬化前の流動
性がより高い架橋剤を使用するほど、架橋剤の量が多い
ほど、樹脂組成物の加熱時の流動性は大きくなる。
【0016】ベースレジンとしては、カルボキシル基、
フェノール性水酸基等のアルカリ溶解性の基を含有し、
紫外線、電子線等活性エネルギー線に硬化性を有しない
硬化性樹脂と、カルボキシル基、フェノール性水酸基等
のアルカリ溶解性の基、並びにアクリロイル基または/
およびメタクリロイル基等の光重合或いは光二量化する
感光性基とを含有する、活性エネルギー線に硬化性を有
する樹脂が挙げられる。
【0017】活性エネルギー線硬化性を有しない好まし
いベースレジンとしては、アルカリ水溶液に可溶な(メ
タ)アクリル樹脂、特にアクリル酸および/またはメタ
クリル酸(以下「(メタ)アクリル酸」と称する。)、
(メタ)アクリル酸エステル並びにスチレンまたはアク
リロニトリル等のビニルモノマーの共重合体が挙げられ
る。
【0018】活性エネルギー線硬化性を有する好ましい
ベースレジンとしては、感光性を有しアルカリ水溶液に
可溶な(メタ)アクリル樹脂、特に(メタ)アクリル酸
エステル、スチレンまたはアクリロニトリル等のビニル
モノマーと(メタ)アクリル酸との共重合体に、グリシ
ジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレート(以
下「グリシジル(メタ)アクリレート」と称する。)等
のグリシジル基含有不飽和化合物を開環付加したもの
(以下「開環付加物」と称する。)が、アルカリ溶解性
に優れ、また硬化後の絶縁抵抗および耐熱性に優れてい
るので好ましい。
【0019】この開環付加物は、溶剤(例えばジグライ
ムなどのエーテル類、エチルカルビトールアセテート、
エチルセロソルブアセテート、イソプロピルアセテート
等のエステル類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類)に、上記の共重合体を溶解し、グリシ
ジル(メタ)アクリレートをそのまま或いは溶剤で希釈
して適下しながら反応させて得られる。
【0020】この際、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノ
メチルエーテル、フェノチアジン等のラジカル重合禁止
剤を10〜10,000ppm、好ましくは30〜5,
000ppm、特に好ましくは50〜2,000ppm
の範囲で添加し、反応温度をこのましくは室温〜170
℃、さらに好ましくは40〜150℃、特に好ましくは
60〜130℃の範囲で行うのが良い。また、触媒とし
てテトラブチルアンモニウムブロマイド、トリメチルベ
ンジルアンモニウムクロライド等の四級アンモニウム
塩、トリエチルアミンなどの三級アミン等を添加しても
良い。
【0021】共重合体中のカルボキシル基にグリシジル
(メタ)アクリレートのエポキシ基を開環付加させる際
に、カルボキシル基の一部を残して適切な酸価になるよ
うにすれば、得られる樹脂はアルカリ可溶性となる。酸
価が小さくなりすぎてアルカリ溶解性が低下した場合
は、上記反応で生成した二級水酸基に酸無水物、例えば
無水マレイン酸、無水フタル酸、無水コハク酸、無水イ
タコン酸等を開環付加することにより酸価を上げること
ができる。
【0022】本発明で使用する樹脂組成物でアルカリ溶
解性の違う樹脂層とするには、ベースレジンの分子量、
架橋剤の種類を変える等種々の方法があるが、ベースレ
ジンの酸価を変えることが好ましい。ベースレジンの酸
価が高くなればなるほどそのベースレジンをベースとす
る樹脂組成物のアルカリ溶解性は高くなる。
【0023】本発明に使用する加熱時の流動性が小さい
樹脂組成物を構成するベースレジンは、その分子量(ゲ
ルパーミュエーションクロマトグラフによるスチレン換
算重量平均分子量)が20,000〜200,000の
範囲のものが好ましく、さらに好ましくは40,000
〜150,000である。分子量が小さすぎると加熱時
の流動性が大きくなり過ぎ、大きくなりすぎるとアルカ
リ溶解性が悪くなる。また、加熱時の流動性が大きい樹
脂組成物を構成するベースレジンとしては分子量が1,
000〜50,000のものが好ましく、さらに好まし
くは5,000〜30,000である。分子量が小さす
ぎると耐熱性、耐水性等が悪くなり、大きくなりすぎる
と加熱時の流動性が小さくなり過ぎる。
【0024】本発明で使用する樹脂組成物を構成するベ
ースレジンは、その酸価が0.2〜10.0meq/g
の範囲が好ましく、さらに好ましくは0.4〜5.0m
eq/gで、特に好ましくは0.6〜3.0meq/g
である。酸価が小さすぎるとアルカリ溶解性が悪くな
り、大きすぎると耐水性等が悪くなる。
【0025】本発明で使用する樹脂組成物には、架橋剤
として活性エネルギー線反応性化合物および/または熱
硬化性樹脂が使用できる。活性エネルギー線反応性化合
物としてはアクリル系、ポリエーテル系、ポリエステル
系、不飽和ポリエステル系、ウレタン系、エポキシ系、
ポリエステル/ウレタン系、ポリアセタール系、ポリブ
タジエン系等が使用できる。その例としては、単官能性
化合物としては2−エチルヘキシルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート;2官能性化合物としてはウレタンアク
リレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジ
アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、ヒドロキ
シピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリ
レート;多官能性化合物としてはトリメチロールプロパ
ントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリ
レート、ジペンタエリストールヘキサアクリレート、ト
リアリルイソシアヌレート等が挙げられ、これらの付加
物または縮合物も使用できる。熱硬化性樹脂としてはウ
レタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエ
ーテル樹脂、アルキド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、シリ
コン樹脂、酢酸ビニル樹脂等が挙げられる。
【0026】上記架橋剤としては特にウレタンアクリレ
ート、ポリプロピレングリコールジアクリレートおよび
ペンタエリスリトールトリアクリレートが好ましい。ウ
レタンアクリレートは表面銅はくと樹脂層との密着性を
高める作用を特に有し、ポリプロピレングリコールジア
クリレートは樹脂組成物の加熱後の流動性を高める作用
を特に有し、ペンタエリスリトールトリアクリレートは
樹脂組成物の硬化後の耐熱性を高める作用を特に有して
いる。上記架橋剤は1種または2種以上を、ベースレジ
ン100重量部に対して、20〜120重量部添加する
ことが望ましい。120重量部を超えるとアルカリ水溶
液による溶解性が悪くなり、樹脂残留物が生じ易い。2
0重量部未満では樹脂組成物と外層銅はく間の十分な密
着強度が得られない。
【0027】紫外線、電子線等活性エネルギー線硬化の
反応開始剤としては、ベンゾインエーテル系としてベン
ジル、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン;ケタール系
としてベンジルジアルキルケタール;アセトフェノン系
として2,2’−ジアルコキシアセトフェノン、2−ヒ
ドロキシアセトフェノン、p−t−ブチルトリクロロア
セトフェノン、p−t−ブチルジクロロアセトフェノ
ン;ベンゾフェノン系としてベンゾフェノン、4−クロ
ルベンゾフェノン、4,4’−ジクロルベンゾフェノ
ン、4,4’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン、o
−ベンゾイル安息香酸メチル、3,3’−ジメチル−4
−メトキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メ
チルジフェニルスルフィド、ジベンゾスベロン、ベンジ
メチルケタール;チオキサントン系としてチオキサント
ン、2−クロルチオキサントン、2−アルキルチオキサ
ントン、2,4−ジアルキルチオキサントン、2−アル
キルアントラキノン、2,2’−ジクロロ−4−フェノ
キシアセトン等が挙げられ、その配合量はベースレジン
100重量部に対して0.5〜10重量部が好ましい。
0.5重量部未満では反応が十分開始されなく、10重
量部を超えると樹脂層が脆くなる。
【0028】活性エネルギー線硬化の反応時の増感剤と
しては新日曹化工(株)製のニッソキュアEPA、EM
A、IAMA、EHMA、MABP、EABP等、日本
化薬(株)製のカヤキュアEPA、DETX、DMBI
等、Ward Blenkinsop社製のQunta
cure EPD、BEA、EOB、DMB等、大阪有
機(株)製のDABA、大東化学(株)製のPAA、D
AA等が挙げられる。その配合量はベースレジン100
重量部に対して0.5〜10重量部が好ましい。0.5
重量部未満では活性エネルギー線硬化の反応速度は向上
せず、10重量部を超えると反応が速くなり、シェルフ
ライフを低下させる。電子線照射で使用する場合は反応
増感剤を省いてもよい。
【0029】熱硬化剤としてはパーオキサイド系が使用
可能であるが、中でも保存安定性の面からジブチルパー
オキサイド、ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド等のアルキルパーオキサイドまたはアリー
ルパーオキサイドが好ましい。その量はベースレジン1
00重量部に対して0.01〜10重量部が好ましい。
0.01重量部未満では硬化時間が長くなり、10重量
部を超えるとシェルフライフが短くなり作業性が悪くな
る。紫外線照射、電子線照射等を行う場合には必ずしも
熱硬化剤を必要としないが、銅はくの接着安定性、はん
だ耐熱性等密着性を高めるためには熱硬化剤を添加した
方が好ましい。
【0030】ラミネートは熱ロールを用いると連続的に
ラミネートができるので生産性が良く好ましい。この場
合、圧力はエアー圧1〜5kg/cm2 とすることが好
ましい。
【0031】本発明における銅張絶縁シートは、銅はく
に塗布する加熱時の流動性が小さい樹脂組成物の層の厚
さは30〜70μm、加熱時の流動性が大きい樹脂組成
物は20〜40μmとすることが好ましい。
【0032】本発明の多層プリント配線板の製造方法に
おいて、樹脂組成物の層の硬化は加熱によって行うこと
ができるが、電子線のような活性エネルギー線によって
も可能である。加熱の場合その温度は80〜180℃の
範囲が好ましく、より好ましくは150〜170℃で3
0〜60分である。熱硬化で180℃を超えると内層用
パネルを構成する絶縁樹脂が劣化を起こし、80℃未満
では硬化に時間がかかると共に、架橋が不充分で絶縁抵
抗が充分に出ない恐れがある。
【0033】電子線照射の場合には150〜300kV
で10〜30Mradの条件がよく、バイアホール周辺
の樹脂組成物の層の硬化だけでなく銅はくを電子線が透
過することにより18〜35μm厚の銅はくの下の樹脂
組成物の層も硬化させることができる。
【0034】本発明の多層プリント配線板の製造方法で
用いる銅張絶縁シートを内層用パネルにラミネートする
際に、樹脂組成物と内層される配線パターンとの接着力
を確保するために、該配線パターン表面を粗面化処理、
ブラックオキサイド処理、ブラウンオキサイド処理、レ
ッドオキサイド処理等を施しておくと好ましい。
【0035】本発明で使用する銅はくに第1の樹脂組成
物の層および第2の樹脂組成物の層を形成した銅張絶縁
シートは、離型フィルムまたは離型紙を介して、ロール
状に巻き取っておくと、そのロール状の銅張絶縁シート
を内層用パネルに熱ロールで連続的にラミネートするこ
とができるので好ましい。
【0036】本発明のプリント配線板の製造において、
銅はくをエッチングして微細穴を設け、アルカリ水溶液
でその微細穴の樹脂層を溶解させて露出した内層用パネ
ルの配線パターンと外層の銅はくとを電気的に接続する
方法としては、無電解めっきまたは/および電解めっき
法、金、銀、銅、はんだ等の導電ペーストをスクリーン
印刷、ディスペンサー、ピン印刷等で塗布し乾燥硬化す
る方法等が使用できる。
【0037】本発明の多層プリント配線板の製造過程で
外層の銅はくに穴をエッチングで形成する際に、0.1
〜1.0mm程度のスリット状に直線的に穴を設けてお
けば、アルカリ溶解で銅はくをエッチングした後の露出
した樹脂組成物を溶解する際に、該スリット状の穴の下
の樹脂組成物も溶解できるため、従来機械加工を必要と
したVカット、Uカット加工の代用として利用できる。
従来は多層プリント配線板を形成し、電子部品を実装し
た後、多層プリント配線板を分割するために、Vカット
やUカットを1枚づつ加工していたが、本発明の多層プ
リント配線板の製造方法では化学的に一括して加工でき
るので生産性が著しく向上するものである。本発明の紙
基材多層プリント配線板は基材の種類にもよるが内層用
パネルの板厚0.8mm以下で分割が可能であり、スリ
ット状の溝に対応する内層用パネルの銅はくにも予めエ
ッチングでスリット状に銅はくを設けておけば内層用パ
ネルの板厚の厚いものも分割可能となる。また内層用パ
ネルに固いガラスエポキシを使用する場合には0.6m
m程度まで分割可能である。
【0038】
【実施例】
(ベースレジンの合成例1)n−ブチルメタクリレート
40重量部、メチルメタクリレート15重量部、スチレ
ン10重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート10重
量部、メタクリル酸25重量部およびアゾビスイソブチ
ルニトリル1重量部からなる混合物を、窒素ガス雰囲気
下で温度80℃に保持したプロピレングリコールモノメ
チルエーテル120重量部中に5時間かけて滴下した。
その後、1時間熟成、さらにアゾビスイソブチルニトリ
ル0.5重量部を加えて2時間熟成することによりカル
ボキシル基含有メタクリル樹脂を合成した。次に空気を
吹き込みながら、グリシジルメタクリレート20重量
部、テトラブチルアンモニウムブロマイド1.5重量
部、および重合禁止剤としてハイドロキノン0.15重
量部を加えて温度80℃で8時間反応させて分子量5
0,000〜70,000、不飽和当量1.14モル/
kgのカルボキシル基を有し、酸価1.2meg/gの
ベースレジンを合成した。
【0039】(ベースレジンの合成例2)n−ブチルメ
タクリレート50重量部、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート9重量部、スチレン6重量部、メタクリル酸32.
5重量部およびアゾビスイソブチルニトリル2重量部か
らなる混合物を、窒素ガス雰囲気下で温度90℃に保持
したプロピレングリコールモノメチルエーテル120重
量部中に5時間かけて滴下した。その後、1時間熟成
後、さらにアゾビスイソブチルニトリル1重量部を加え
て2時間熟成することによりカルボキシル基含有メタク
リル樹脂を合成した。次に空気を吹き込みながら、グリ
シジルメタクリレート20重量部、テトラブチルアンモ
ニウムブロマイド1.5重量部および重合禁止剤として
ハイドロキノン0.15重量部を加えて温度80℃で8
時間反応させて分子量25,000〜30,000、不
飽和当量1.14モル/kgのカルボキシル基を有し、
酸価2.0meg/gのベースレジンを合成した。
【0040】(第1の樹脂組成物の調製)合成例1のベ
ースレジン50重量部、架橋剤としてペンタエリストー
ルアクリレート(東亞合成化学工業社(株)製アロニッ
クスM−305)を25重量部、ウレタンアクリレート
(東亞合成化学工業社(株)製アロニックスM−160
0)25重量部および硬化剤として日本油脂(株)製パ
ークミルDを1.0重量部をよく混合して第1の樹脂組
成物を調製した。
【0041】(第2の樹脂組成物の調製)合成例2のベ
ースレジン50重量部、架橋剤としてアロニックスM−
305を25重量部、アロニックスM−1600を25
重量部および硬化剤としてパークミルDを1.0重量部
をよく混合して第2の樹脂組成物を調製した。
【0042】(銅張絶縁シートの作成)マット処理した
35μmの銅はく1のマット面に上記第1の樹脂組成物
をコンマコータでコーティングし、60℃、20分間乾
燥させて40μm厚の樹脂組成物の層2を形成し、上記
第1の樹脂組成物の層の上に第2の樹脂組成物を同様に
塗布乾燥して35μm厚の樹脂組成物の層3を形成し、
図1に示すような最外層用銅張絶縁シートを作成した。
【0043】(多層プリント配線板の作成)本発明の多
層プリント配線板の製造方法を図面に則して説明する。
図1〜図8は本発明の実施例1である導電ペーストによ
る多層プリント配線板の製造過程を説明するための概略
断面図である。図9〜図12は本発明の実施例2である
めっきによる多層プリント配線板の製造方法を説明する
ための概略断面図である。
【0044】(実施例1)板厚0.6mm紙フェノール
積層板6にスルーホール内のめっき厚25μmのめっき
スルホール7、50μmの銅配線パターン4を形成した
内層用パネル5を用意し、その内層用パネル5の銅配線
パターン4表面を亜塩素酸ナトリウム37g/リット
ル、水酸化ナトリウム10g/リットルおよびりん酸3
ナトリウム12水和物20g/リットルからなる溶液
で、95℃5分間処理し、よく水洗した後乾燥させ、黒
化処理を行った。
【0045】次に、図1〜図2に示すように内層用パネ
ル5の表面に離型フィルム8を介して銅張絶縁シートを
85℃で、メタルロール16により片面づつラミネート
を実施して内層用パネルを内蔵する銅張積層板を作成し
た。ここで第2の樹脂組成物層3は流動性が大きいので
銅配線パターン4間およびめっきスルーホール7内に流
れ込み、第1の樹脂組成物層2は樹脂流れが殆どないの
で下層の銅配線パターン4とほぼ接触するように銅張積
層板を作成した。
【0046】次に、図3〜図4に示すように離型フィル
ム8を剥離後引き続き銅張絶縁シートにエッチングレジ
スト21を形成し、ブラインドホール部分、スルーホー
ル部分および不要な銅はく部分を塩化第2銅エッチング
液で溶解除去し、銅はく1に穴10を形成した。
【0047】次に、図5に示すように銅はく1の穴10
の下の露出した樹脂層を2%水酸化ナトリウム溶液をス
プレー噴射で40℃、60秒間処理して膜はぎを行い、
続いて1%炭酸ナトリウム溶液をスプレー噴射で40
℃、80秒間処理して溶解させ、水洗、10%硫酸水溶
液で洗浄することにより下層の銅配線パターンが露出す
るように、めっきスルーホールを一部含むブラインホー
ル11、内層用パネル5の上の銅配線パターン4と外層
の銅はく1の間のブラインドホール12、めっきスルー
ホールを貫通するスルーホール13を有する積層パネル
を形成した。
【0048】次に、上記積層パネルを電子線を照射させ
た後、再度エッチングレジストを形成して最外層の銅は
くパターンをエッチングした。上記ブラインドホール1
1、12およびスルーホール13に内層用パネルのめっ
きスルーホール7、銅配線パターン4と外層の銅はくパ
ターン間を電気的に接続するための銀ペースト14を印
刷し、150℃45分間熱硬化させた。さらに銀ペース
ト14を被覆するカバーコート15としてソルダレジス
トを印刷形成し、銀ペーストを使用した紙基材多層プリ
ント配線板が得られた。
【0049】上記のように作成した銀ペースト多層プリ
ント配線板のブラインドホール12の導通抵抗、ブライ
ンドホール11およびスルーホール13の外層間、内層
スルーホール7と外層パターン間および内層スルーホー
ル7の導通抵抗、そしてバリードバイアホール9の導通
抵抗はいづれも、シリコンオイル260℃10秒、25
℃トリクロロエチレンに10秒、放置15秒を1サイク
ルとするオイルディップ試験を100サイクルした結果
殆ど変化を示さなかった。
【0050】(実施例2)実施例1の図1〜図5と同様
に、めっきスルーホールを一部含むブラインドホール1
1、内層用パネル5の上の銅配線パターン4と外層の銅
はく1間のブラインドホール12、めっきスルーホール
を貫通するスルーホール13を有する積層パネルを形成
した。
【0051】次に、上記積層パネルを電子線を照射させ
た後、上記ブラインドホール11、12およびスルーホ
ール13を形成したパネル全面を活性化処理した後、硫
酸銅9g/リットル、エチレンジアミン4酢酸12g/
リットル、2,2’ジピリジル10mg/リットル、3
7%ホルムアルデヒド3g/リットル、水酸化ナトリウ
ムでpH12.5に調整した30℃の無電解銅めっき
で、0.5〜1.0μmめっきした後、硫酸銅60g/
リットル、硫酸180g/リットル、塩化ナトリウム
0.07g/リットル、光沢剤(シェーリング社カパラ
シドGS818)10ml/リットルの40℃の電気銅
めっき溶液を使用し、2A/dm2 電流密度で20分め
っき17を施し、ピンホールの無い10〜15μmの析
出厚さの内層用パネルのスルーホールを含むめっきブラ
インドホール18、内層用パネルの銅配線パターンと外
層の銅配線パターンを接続するブラインドホール19お
よび内層用パネルのめっきスルーホールを貫通する両面
の外層銅パターンを接続するスルーホール20を形成し
た(図9)。
【0052】図10〜図12に示すように、再度エッチ
ングレジスト21を形成して最外層の銅はくパターンを
エッチングした。所定の部分にソルダレジスト22を印
刷形成してめっきによる紙基材多層プリント配線板が得
られた。
【0053】上記のように作成しためっきによる紙基材
多層プリント配線板のブラインドホール12の導通抵
抗、ブラインドホール11およびスルーホール13の外
層間、内層スルーホール7と外層パターン間および内層
スルーホール7の導通抵抗、そしてバリードバイアホー
ル9の導通抵抗はいずれも、シリコンオイル260℃1
0秒、25℃トリクロロエチレンに10秒、放置15秒
を1サイクルとするオイルディップ試験を100サイク
ルした結果殆ど変化を示さなかった。
【0054】(比較例)板厚0.6mm紙フェノール積
層板6にスルーホール内のめっき厚25μmのめっきス
ルーホール7、50μmの銅配線パターン4を形成した
内層用パネル5を用意した。スルーホール7の導通抵抗
はシリコンオイル260℃10秒、25℃トリクロロエ
チレンに10秒、放置15秒を1サイクルとするオイル
ディップ試験を20サイクルおこなったら断線した。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、従来なかった紙基材に
よるブラインドホール、スルーホールを有する多層プリ
ント配線板を、熱ロールで連続的に製造することがで
き、しかも穴加工を化学処理で容易に加工が可能とな
る。
【0056】すなわち、一般的な多層プリント配線板の
製造で行われる熱プレスを使用することなく銅張絶縁シ
ートを内層用パネルに連続的にラミネートすることによ
り多層導体を形成し、そしてブラインドホールおよびス
ルーホールを銅はくのエッチングと、樹脂の溶解をアル
カリ水溶液により容易にかつ一括して形成することがで
きるので、従来一穴づつ空けていた生産性の低いドリル
加工を使用しなくてもよく生産性が高い多層プリント配
線板の製造が可能となる。
【0057】また、本発明の多層プリント配線板は外層
に銅張絶縁シートをラミネートして平滑な銅はくにエッ
チングレジストを形成してパターンを形成することがで
きるので高密度配線パターンの形成が容易であるととも
に、ブラインドホールを化学的に溶解して形成するた
め、ドリル加工に比べて小径穴も容易に可能であり、高
密度配線の多層プリント配線板が得られる。
【0058】さらに本発明による多層プリント配線板
は、紙基材による内層用パネルのめっきスルーホールを
非導電性樹脂或いは導電ペーストやめっき金属で補強す
るため、紙基材の板厚方向に対する熱、吸湿等による膨
張収縮によるストレスが押さえられるので、めっきスル
ーホールにはクラックが入らなくなり、スルーホール接
続信頼性が高くなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層プリント配線板の製造過程におけ
る、めっきスルーホールおよび銅配線パターンを有する
内層用パネルと銅張絶縁シートを熱ロールで加熱圧着し
ている工程の概略断面図ある。
【図2】同製造過程における、内層用パネルのもう1面
に銅張絶縁シートを熱ロールでラミネートしている工程
の概略断面図ある。
【図3】同製造過程における、ラミネートした後にエッ
チングレジストを形成した状態を示す積層パネルの概略
断面図である。
【図4】同製造過程における、積層パネルの両面にエッ
チングにより銅はくに穴を形成した状態を示す概略断面
図である。
【図5】同製造過程における、外層銅はくパターンをエ
ッチングし、露出した樹脂をアルカリ溶解し、エッチン
グレジストを剥離した状態を示す概略断面図である。
【図6】同製造過程における、最外層の銅配線パターン
を形成した状態を示す概略断面図である。
【図7】同製造過程における、ブラインドホール、スル
ーホールに導電ペーストを形成した状態を示す概略断面
図である。
【図8】同製造過程におけるカバーコートを形成した状
態を示す概略断面図である。
【図9】本発明の多層プリント配線板製造方法のもう一
つの実施例としての製造過程における、全面にめっきを
施した状態を示す概略断面図ある。
【図10】同製造過程における、エッチングレジストを
形成させた後の概略断面図である。
【図11】同製造過程における、不要な銅はくのエッチ
ング除去を行った後の概略断面図である。
【図12】同製造過程における、所定の部分にソルダレ
ジストを形成した後の概略断面図である。
【符号の説明】
1 銅はく 2 第1の樹脂組成物層 3 第2の樹脂組成物層 4 銅配線パターン 5 内層用パネル 6 積層板 7 めっきスルーホール 8 離型フィルム 9 バリードバイアホール 10 銅はくに形成した穴 11 スルーホールを一部含むブラインドホール 12 ブラインドホール 13 スルーホール 14 銀ペースト 15 カバーコート 16 メタルロール 17 めっき 18 スルーホールを含むめっきブラインドホール 19 めっきブラインドホール 20 めっきスルーホール 21 エッチングレジスト 22 ソルダレジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神林 富夫 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1東亞 合成化学工業株式会社名古屋総合研究所内 (72)発明者 平岡 秀樹 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1東亞 合成化学工業株式会社名古屋総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁樹脂を含浸した紙基材からなり、め
    っきスルーホールおよび両面に配線パターンを有する内
    層用パネルの片面または両面に絶縁樹脂層を設け、さら
    にその上に外層の配線パターンを設けた多層プリント配
    線板であって、前記内層用パネルの配線パターンと外層
    の配線パターン間の絶縁樹脂層にブラインドホールが設
    けられ、該ブラインドホールには導電物質が形成されて
    前記両配線パターンが電気的に接続されており、かつ前
    記内層用パネルのめっきスルーホール部の一部または全
    部が、導電物質の形成により外層の配線パターンと電気
    的に接続しているか、或いは非導電性樹脂で充填されて
    いることを特徴とする多層プリント配線板。
  2. 【請求項2】 内層用パネルのめっきスルーホールが、
    絶縁樹脂層に設けた穴と連結され、多層プリント配線板
    の新たなスルーホールを形成し、かつ該新たなスルーホ
    ールには導電物質が形成されて、該多層プリント配線板
    の外層の配線パターンが電気的に接続されていることを
    特徴とする請求項1の多層プリント配線板。
  3. 【請求項3】 銅はく上にアルカリ水溶液に可溶で加熱
    時の流動性が小さい第1の樹脂組成物層を形成し、さら
    にその上に第1の樹脂組成物よりもアルカリ水溶液に溶
    解しやすく熱ロールによる加熱時の流動性が大きい第2
    の樹脂組成物層を形成して銅張絶縁シートを作成する工
    程;上記銅張絶縁シートを、めっきスルーホールおよび
    両面の配線パターンを有する内層用パネルに、熱ロール
    でラミネートして、めっきスルーホールに樹脂組成物を
    充填する工程;ラミネートした上記銅張絶縁シートの所
    定の位置の銅はくを選択エッチングする工程;露出した
    樹脂組成物層をアルカリ水溶液で溶解して、必要な配線
    パターンを露出させブラインドホールを形成させると共
    にめっきスルーホールに充填した樹脂の一部または全部
    を除去させる工程;樹脂組成物を硬化させる工程;前記
    ブラインドホールおよび/または充填した樹脂の一部ま
    たは全部を除去させためっきスルーホールに導電物質を
    形成して、層間の配線パターンを電気的に接続させる工
    程よりなることを特徴とする多層プリント配線板の製造
    方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000188482A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板
JP2001192570A (ja) * 1999-11-01 2001-07-17 Jsr Corp 導電層形成用水性分散液、導電層、電子部品ならびに回路基板およびその製造方法
JP2007103789A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Ngk Spark Plug Co Ltd 配線基板及びその製造方法
US8863378B2 (en) 2005-06-03 2014-10-21 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Method for manufacturing a wiring board
CN113225921A (zh) * 2021-05-17 2021-08-06 惠州中京电子科技有限公司 制作pcb板盲孔的方法

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