JPH07283213A - 窒化膜の成膜方法 - Google Patents
窒化膜の成膜方法Info
- Publication number
- JPH07283213A JPH07283213A JP9063494A JP9063494A JPH07283213A JP H07283213 A JPH07283213 A JP H07283213A JP 9063494 A JP9063494 A JP 9063494A JP 9063494 A JP9063494 A JP 9063494A JP H07283213 A JPH07283213 A JP H07283213A
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- JP
- Japan
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- gas
- furnace
- film
- wafer
- film thickness
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- Pending
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- Formation Of Insulating Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】CVD法の窒化膜の成膜方法に於いて、膜厚の
均一性を向上させる。 【構成】CVD法による成膜の前にウェーハ表面にNH
3 ガスにより窒化処理を施し、ウェーハの平面性状を改
善することで、後工程での成膜処理に於ける膜厚均一性
を改善する。
均一性を向上させる。 【構成】CVD法による成膜の前にウェーハ表面にNH
3 ガスにより窒化処理を施し、ウェーハの平面性状を改
善することで、後工程での成膜処理に於ける膜厚均一性
を改善する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CVD(Chemic
al Vapor Deposition)法により、
窒化膜を成膜する場合の成膜方法、特に膜厚の均一性を
向上させた窒化膜の成膜方法に関するものである。
al Vapor Deposition)法により、
窒化膜を成膜する場合の成膜方法、特に膜厚の均一性を
向上させた窒化膜の成膜方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1はウェーハに窒化膜(Si3 N4 )
の成膜を実施する縦型CVD装置の炉を示しており、該
縦型CVD装置の炉はアウタチューブ1、インナチュー
ブ2、前記アウタチューブ1の周囲に設けられた抵抗加
熱ヒータ(図示せず)を有し、前記アウタチューブ1、
インナチューブ2の下端にインレットフランジ3が連設
され、該インレットフランジ3の下端開口部はシールフ
ランジ4で閉塞されて構成される。
の成膜を実施する縦型CVD装置の炉を示しており、該
縦型CVD装置の炉はアウタチューブ1、インナチュー
ブ2、前記アウタチューブ1の周囲に設けられた抵抗加
熱ヒータ(図示せず)を有し、前記アウタチューブ1、
インナチューブ2の下端にインレットフランジ3が連設
され、該インレットフランジ3の下端開口部はシールフ
ランジ4で閉塞されて構成される。
【0003】前記シールフランジ4にはキャップ5を介
してボート6が立設され、該ボート6にウェーハ7が水
平姿勢で多段に装填される様になっている。
してボート6が立設され、該ボート6にウェーハ7が水
平姿勢で多段に装填される様になっている。
【0004】ウェーハ7に成膜する時は、前記抵抗加熱
ヒータ(図示せず)によりアウタチューブ1、インナチ
ューブ2内部を加熱し、ウェーハ7が装填されたボート
6を前記インナチューブ2内に装入し、前記シールフラ
ンジ4でアウタチューブ1、インナチューブ2を気密に
閉塞し、アウタチューブ1、インナチューブ2を排気口
8より真空ポンプにより真空排気し、ガス導入ノズル9
より反応ガスを導入する。該反応ガスはインナチューブ
2内を上昇し、アウタチューブ1とインナチューブ2の
間を下降し、前記排気口8より真空ポンプにより排気さ
れる。加熱されたウェーハ7が高温の反応ガスと接触す
ることでウェーハ7表面に窒化膜が堆積成膜される。
ヒータ(図示せず)によりアウタチューブ1、インナチ
ューブ2内部を加熱し、ウェーハ7が装填されたボート
6を前記インナチューブ2内に装入し、前記シールフラ
ンジ4でアウタチューブ1、インナチューブ2を気密に
閉塞し、アウタチューブ1、インナチューブ2を排気口
8より真空ポンプにより真空排気し、ガス導入ノズル9
より反応ガスを導入する。該反応ガスはインナチューブ
2内を上昇し、アウタチューブ1とインナチューブ2の
間を下降し、前記排気口8より真空ポンプにより排気さ
れる。加熱されたウェーハ7が高温の反応ガスと接触す
ることでウェーハ7表面に窒化膜が堆積成膜される。
【0005】更に、成膜作用を表1により説明する。
【0006】
【表1】
【0007】先ず、ボート6を前記炉内に装入し、
炉内を真空ポンプにより真空引きし、0.5Paの程度
迄減圧すると同時に炉内の温度を所定温度に安定させ
る。成膜時の圧力に調整する。反応ガス(SiH2
Cl2 ガス及びNH3 ガス)を炉内に導入し、成膜す
る。炉内をN2 ガスパージする。炉内にN2 ガス
を流し、更にリークさせ、減圧状態から大気状態に復帰
させる。ウェーハを取出す。
炉内を真空ポンプにより真空引きし、0.5Paの程度
迄減圧すると同時に炉内の温度を所定温度に安定させ
る。成膜時の圧力に調整する。反応ガス(SiH2
Cl2 ガス及びNH3 ガス)を炉内に導入し、成膜す
る。炉内をN2 ガスパージする。炉内にN2 ガス
を流し、更にリークさせ、減圧状態から大気状態に復帰
させる。ウェーハを取出す。
【0008】この時の膜厚分布を表2に示す。又、成膜
条件はガス流量、SiH2 Cl2 ガス70sccM、及
びNH3 ガス700sccM、圧力30Pa、温度68
0℃、成膜時間15分である。
条件はガス流量、SiH2 Cl2 ガス70sccM、及
びNH3 ガス700sccM、圧力30Pa、温度68
0℃、成膜時間15分である。
【0009】表2中、1〜9は図2中で示した測定点、
1〜9に対応し、Tはボート6の上部に位置するウェー
ハ、Cは中央、Bは底部に位置するウェーハを示してい
る。尚、上記対象としたウェーハの径は8inchである。
1〜9に対応し、Tはボート6の上部に位置するウェー
ハ、Cは中央、Bは底部に位置するウェーハを示してい
る。尚、上記対象としたウェーハの径は8inchである。
【0010】
【表2】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記窒化膜の成膜方法
ではウェーハの表面にそのまま成膜することになるの
で、成膜状態はウェーハの表面状態に大きく依存する。
即ち、ウェーハの表面に凹凸がある場合は、この凹凸に
成膜することになり、均一性が悪くなる原因となってい
た。
ではウェーハの表面にそのまま成膜することになるの
で、成膜状態はウェーハの表面状態に大きく依存する。
即ち、ウェーハの表面に凹凸がある場合は、この凹凸に
成膜することになり、均一性が悪くなる原因となってい
た。
【0012】上記表2で示す様に、従来の窒化膜の成膜
方法では単一のウェーハについての膜厚均一性は、最大
で±5.51%、全ウェーハについては±2.77%〜
±5.51%の膜厚のバラツキがあった。近年、LSI
の高集積化と共に膜厚の薄膜化が進んできている。当然
膜厚値の均一性の向上も望まれているが、現状では斯か
る要請を必ずしも満足しているとは言えなかった。
方法では単一のウェーハについての膜厚均一性は、最大
で±5.51%、全ウェーハについては±2.77%〜
±5.51%の膜厚のバラツキがあった。近年、LSI
の高集積化と共に膜厚の薄膜化が進んできている。当然
膜厚値の均一性の向上も望まれているが、現状では斯か
る要請を必ずしも満足しているとは言えなかった。
【0013】本発明は斯かる実情に鑑み、膜厚の均一性
を向上させようとするものである。
を向上させようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、CVD法によ
る窒化膜の成膜方法に於いて、成膜の前にウェーハ表面
にNH3 ガスにより窒化処理を施すことを特徴とするも
のである。
る窒化膜の成膜方法に於いて、成膜の前にウェーハ表面
にNH3 ガスにより窒化処理を施すことを特徴とするも
のである。
【0015】
【作用】NH3 ガスにより窒化処理を施すことでウェー
ハの平面性状が改善され、後工程での成膜処理に於ける
膜厚均一性が改善される。
ハの平面性状が改善され、後工程での成膜処理に於ける
膜厚均一性が改善される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例を
説明する。
説明する。
【0017】本実施例では、膜厚の均一性を改善する為
に成膜シーケンスの改良を行った。該本実施例の成膜シ
ーケンスを表3に示す。対象とするウェーハは従来のも
のと同様8inchウェーハである。
に成膜シーケンスの改良を行った。該本実施例の成膜シ
ーケンスを表3に示す。対象とするウェーハは従来のも
のと同様8inchウェーハである。
【0018】
【表3】
【0019】先ず、ボート6を前記炉内に装入し、
炉内を真空ポンプにより真空引きし、0.5Paの程度
迄減圧すると同時に炉内の温度を所定温度に安定させ
る。炉内をN2 ガスパージする。成膜時の圧力に調
整する。反応ガス(SiH2Cl2 ガス及びNH3 ガ
ス)を炉内に導入し、成膜する。炉内をN2 ガスパ
ージする。炉内にN2 ガスを流し、更にリークさせ、
減圧状態から大気状態に復帰させる。ウェーハを取出
す。
炉内を真空ポンプにより真空引きし、0.5Paの程度
迄減圧すると同時に炉内の温度を所定温度に安定させ
る。炉内をN2 ガスパージする。成膜時の圧力に調
整する。反応ガス(SiH2Cl2 ガス及びNH3 ガ
ス)を炉内に導入し、成膜する。炉内をN2 ガスパ
ージする。炉内にN2 ガスを流し、更にリークさせ、
減圧状態から大気状態に復帰させる。ウェーハを取出
す。
【0020】本実施例では、従来の窒化膜の成膜方法に
加え、成膜工程に入る前にNH3 ガスパージ工程を追加
している。具体的には、炉内の真空引き時間を短縮し、
短縮した時間に相当する時間、NH3 ガスをパージし、
ウェーハ7の表面にNH3 ガスによる窒化処理を施す。
加え、成膜工程に入る前にNH3 ガスパージ工程を追加
している。具体的には、炉内の真空引き時間を短縮し、
短縮した時間に相当する時間、NH3 ガスをパージし、
ウェーハ7の表面にNH3 ガスによる窒化処理を施す。
【0021】NH3 ガスを500sccM流しながら炉
内圧力を250Paに制御し、それを30分間継続す
る。NH3 ガスを高圧でパージすることによりウェーハ
表面のシリコンがNH3 によって直接窒化される。これ
がウェーハ表面の凹凸を緩和し滑らかな状態にする作用
がある。成膜工程に入る前にウェーハ表面状態が改善さ
れている為、SiH2 Cl2 ガスとNH3 ガスを用いて
窒化膜を堆積する従来の方法に比べ、ウェーハ表面の影
響を受けず、均一性の良い膜厚分布が得られる。
内圧力を250Paに制御し、それを30分間継続す
る。NH3 ガスを高圧でパージすることによりウェーハ
表面のシリコンがNH3 によって直接窒化される。これ
がウェーハ表面の凹凸を緩和し滑らかな状態にする作用
がある。成膜工程に入る前にウェーハ表面状態が改善さ
れている為、SiH2 Cl2 ガスとNH3 ガスを用いて
窒化膜を堆積する従来の方法に比べ、ウェーハ表面の影
響を受けず、均一性の良い膜厚分布が得られる。
【0022】本実施例に於ける膜厚分布を表4に示す。
【0023】
【表4】
【0024】上記表4で示す様に、本実施例による窒化
膜の成膜方法では単一のウェーハについての膜厚均一性
は最大で±2.51%、全ウェーハについては±1.3
3%〜±2.51%の膜厚のバラツキとなり、従来の成
膜方法に比べ大きく均一性が向上した。本実施例で得ら
れた膜厚均一性は、現在要請されている膜厚製造工程に
必要とされる要求を充分に満足するものである。
膜の成膜方法では単一のウェーハについての膜厚均一性
は最大で±2.51%、全ウェーハについては±1.3
3%〜±2.51%の膜厚のバラツキとなり、従来の成
膜方法に比べ大きく均一性が向上した。本実施例で得ら
れた膜厚均一性は、現在要請されている膜厚製造工程に
必要とされる要求を充分に満足するものである。
【0025】尚、上記実施例では従来の炉内真空引き時
間と、本実施例の炉内真空引き時間とN2 ガスをパージ
の時間との合計に等しくしたが、これら時間は状況に応
じて決定すればよく、必ずしも等しくする必要がないこ
とは言う迄もない。
間と、本実施例の炉内真空引き時間とN2 ガスをパージ
の時間との合計に等しくしたが、これら時間は状況に応
じて決定すればよく、必ずしも等しくする必要がないこ
とは言う迄もない。
【0026】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、従来の
工程にNH3 ガスパージを加えるだけで大幅な変更をす
る必要がなく、而も膜厚の均一性が著しく改善され、更
に炉内真空引き時間を短縮できるので、全体の処理時間
を変更する必要がなく生産性を低下させることなく均一
性の向上が図れる、等の優れた効果を発揮する。
工程にNH3 ガスパージを加えるだけで大幅な変更をす
る必要がなく、而も膜厚の均一性が著しく改善され、更
に炉内真空引き時間を短縮できるので、全体の処理時間
を変更する必要がなく生産性を低下させることなく均一
性の向上が図れる、等の優れた効果を発揮する。
【図1】縦型CVD装置の炉の概略を示す断面図であ
る。
る。
【図2】ウェーハの膜厚分布測定に於ける膜厚測定点を
示す図である。
示す図である。
1 アウタチューブ 2 インナチューブ 3 インレットフランジ 4 シールフランジ 5 キャップ 6 ボート 7 ウェーハ 8 排気口 9 ガス導入ノズル
Claims (1)
- 【請求項1】 CVD法による窒化膜の成膜方法に於い
て、成膜の前にウェーハ表面にNH3 ガスにより窒化処
理を施すことを特徴とする窒化膜の成膜方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9063494A JPH07283213A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 窒化膜の成膜方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9063494A JPH07283213A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 窒化膜の成膜方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07283213A true JPH07283213A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=14003929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9063494A Pending JPH07283213A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 窒化膜の成膜方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07283213A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6849497B2 (en) | 2002-11-26 | 2005-02-01 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method of fabricating a semiconductor integrated circuit including a capacitor formed on a single insulating substrate layer having lower boron dose in the vicinity of the surface thereof |
-
1994
- 1994-04-05 JP JP9063494A patent/JPH07283213A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6849497B2 (en) | 2002-11-26 | 2005-02-01 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method of fabricating a semiconductor integrated circuit including a capacitor formed on a single insulating substrate layer having lower boron dose in the vicinity of the surface thereof |
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