JPH07283198A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07283198A
JPH07283198A JP6692794A JP6692794A JPH07283198A JP H07283198 A JPH07283198 A JP H07283198A JP 6692794 A JP6692794 A JP 6692794A JP 6692794 A JP6692794 A JP 6692794A JP H07283198 A JPH07283198 A JP H07283198A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SiON反射防止膜のエッチング除去特性を
改善する。 【構成】 SiON反射防止膜6を用いたKrFエキシ
マ・レーザ・リソグラフィによりレジスト・マスク7を
形成し、これをマスクとしてW−ポリサイド膜5を下層
側のポリシリコン膜3の一部を残してエッチングする。
次に、レジスト・マスク7を除去し、露出したSiON
反射防止膜6とポリシリコン膜3の残余部3rとをN2
アニール処理を経て各々改質層6m,3mに変化させ
る。その後、ドライエッチングで両方の改質層6m,3
mを同時に除去する。 【効果】 N2 アニールによりSiON反射防止膜6の
組成がSiNx に近づくので、エッチング条件が最適化
し易くなり、エッチング速度の低下やゲート電極5aの
異方性形状の劣化等の問題が回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特にエキシマ・レーザ・リソグフィ用の反射防止
膜として好適なSiON系材料膜のエッチング除去を良
好に行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化が加速度的に進行
するに伴い、その最小加工寸法も急速に縮小されてい
る。たとえば、量産ラインに移行されている現世代の1
6MDRAMの最小加工寸法は約0.5μmであるが、
次世代の64MDRAMでは0.35μm以下、次々世
代の256MDRAMでは0.25μm以下に縮小され
るとみられている。
【0003】この微細化度は、マスク・パターンを形成
するフォトリソグラフィ工程の解像度に大きく依存して
いる。0.35μm〜0.25μm(ディープ・サブミ
クロン)クラスの加工では、KrFエキシマ・レーザ光
(波長248nm)等の遠紫外光源が必要となる。しか
し、このような単色光を用いるプロセスではハレーショ
ンや定在波効果によるコントラストや解像度の低下が顕
著に現れるため、下地材料膜からの反射光を弱める目的
で反射防止膜を用いることが不可欠になると考えられて
いる。
【0004】この反射防止膜の構成材料として近年、S
iON(酸窒化シリコン)系材料が提案されている。そ
れは、この材料がエキシマ・レーザ・リソグラフィの行
われる遠紫外領域において良好な光学定数n,k(ただ
し、n,kは複素屈折率の実数部と虚数部係数とをそれ
ぞれ表す。)を有するからである。しかも、このSiO
N反射防止膜の光学定数は、成膜時のガス組成の制御を
通じて広範囲に変化させることが可能である。したがっ
て、下地材料膜の光学定数に応じて該SiON反射防止
膜の光学定数や膜厚を最適化すれば、極めて良好な解像
度をもってレジスト・パターンを形成することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にして形成されたレジスト・マスクを用いて下地材料膜
をエッチングした後には、レジスト・マスクを除去する
が、この時点で露出したSiON反射防止膜も次工程に
おいて除去するか、あるいは膜厚を減じておく方が望ま
しい。これは、SiON反射防止膜を下層材料膜のパタ
ーンの上に残したままこれを層間絶縁膜の一部として利
用すると、基板の表面段差の増大を招くからである。
【0006】しかし、SiONはその元素組成比がおお
よそSi:O:N=2:1:1であることからもわかる
ように50%前後をSiが占めており、そのドライエッ
チング特性もSiとSiOx (酸化シリコン)との中間
的である。したがって、エッチング条件の最適化は必ず
しも容易ではない。
【0007】すなわち、SiON系の反射防止膜を一般
的なSiOx 用のドライエッチング条件にしたがってフ
ルオロカーボン系ガスを用いてエッチングすると、エッ
チング速度が極端に低下する。これは、SiONがSi
x よりもSiリッチであるために、O原子によるC原
子の除去が進行せず、カーボン系ポリマーの堆積が過剰
となるからである。
【0008】一方、SiON系の反射防止膜を塩素系ガ
スを用いてSi用のエッチング条件でエッチングする
と、SiONがSiよりもOリッチであるために、エッ
チング時に大量のO* (酸素ラジカル)が放出される。
しかし、プラズマ中にO* を効率良く捕捉できる化学種
が存在しないためにO* は大過剰となり、下地材料のパ
ターン側壁面上に形成された側壁保護膜を除去し、さら
に露出したパターン側壁面を攻撃する。この結果、既に
形成された下地材料のパターンの異方性形状が劣化する
虞れが大きい。
【0009】特に、図11に示されるようなSi基板1
およびゲート酸化膜2上におけるタングステン(W)−
ポリサイド・ゲート電極加工のケースでは、下層側のポ
リシリコン層3eももちろんであるが、特に上層側のW
Six 層4eにおいて著しい浸触が発生し、結果的に形
状劣化を生じたゲート電極5e〔添字eは浸触されてい
る(eroded)ことを表す。〕が形成される。これ
は、SiON反射防止膜6aから発生したO* とプラズ
マ中のCl* との共同作用により、WSix 膜からWが
WClO* の形で高速に引き抜かれ、増速エッチングが
進行するからである。なお、SiON反射防止膜6aを
除去する前のゲート電極5a〔添字aは異方性形状(a
nisotropic)であることを表す。〕の異方性
形状は、図中に破線で示されるとおりである。ゲート電
極の異方性形状がこのように劣化すると、配線抵抗が設
計値から外れる他、LDD構造を作るためのサイドウォ
ールの形成が困難となる等の不都合を招く。
【0010】そこで本発明は、レジスト・パターニング
およびその下地材料膜のエッチング終了後に、SiON
反射防止膜の除去を容易に行うための半導体装置の製造
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、上述の目的に鑑みて提案されるものであり、
SiON系材料膜を所定のガス雰囲気中におけるアニー
ル処理を経て改質した後にエッチング除去するものであ
る。ここで、上記SiON系材料膜は、典型的にはプラ
ズマCVD法により成膜されるが、このときに用いられ
る原料ガスの組成によっては、水素原子を含む組成、す
なわちSiONH系材料膜とされる場合もある。
【0012】前記所定のガス雰囲気の代表例は、酸素系
ガス雰囲気および窒素系ガス雰囲気である。前者におけ
る改質は酸化シリコン系材料膜への組成近似、後者にお
ける改質は窒化シリコン系材料膜への組成近似となる。
さらに、上記アニール処理は、ファーネス・アニール、
あるいはハロゲン・ランプを用いたRTA(ラピッド・
サーマル・アニール)により行うことができる。特にR
TAの場合、酸素系ガス雰囲気下でこれを行えばいわゆ
るRTO(ラピッド・サーマル・オキシデーション)、
また窒素系ガス雰囲気下で行えばRTN(ラピッド・サ
ーマル・ナイトライデーション)と称されるプロセスと
なる。
【0013】ここで前記SiON系材料膜の実用上重要
な用途のひとつは、フォトリソグラフィにおける反射防
止膜としての用途である。このフォトリソグラフィは、
SiON系材料膜のさらに下地側の材料膜をエッチング
するためのレジスト・マスクを形成するために行われる
ものである。このときの下地側の材料膜は、導電膜であ
っても絶縁膜であっても良い。
【0014】通常の半導体装置の製造に用いられる導電
膜の典型的な例は、高融点金属シリサイド膜、ポリサイ
ド膜、高融点金属膜、Cu系材料膜等であり、いずれも
光反射率の高い膜である。ただし、本発明ではSiON
系材料膜を改質するためにアニール処理を行うため、導
電膜がある程度の耐熱性を備えていることが必要であ
る。かかる観点から、Al系材料膜は不適切である。
【0015】一方、絶縁膜の典型例はSiOx 系材料膜
である。ただし、半導体装置の製造に用いられる絶縁膜
は通常は透明であるため、この上に形成されるSiON
系材料膜は該絶縁膜からの反射光ではなく、さらにその
下層側の導電膜もしくはSi基板からの反射光を主とし
て防止するために設けられるものである。
【0016】本発明では、SiON系材料膜のアニール
処理を、レジスト・マスクを除去した後に行う。アニー
ル処理のタイミングをレジスト・マスクの形成前としな
いのは、改質に伴う光学定数の変化をフォトリソグラフ
ィ工程に影響させないためである。上記レジスト・マス
クの除去は、前記下地側の材料膜のドライエッチングが
すべて終了した後に行っても、あるいは残余部を多少残
した状態で終了した後に行っても良い。
【0017】前者の場合には、改質されたSiON系材
料膜は基本的には単独でエッチング除去されることにな
る。また、後者の場合には、SiON系材料膜の単独除
去ももちろん可能であるが、プロセスの効率を考える
と、下地側の材料膜の残余部と改質されたSiON系材
料膜とを同時除去することが特に有効である。これは、
上述のアニール処理の過程において、その時点で基板の
表面に露出している残余部がその構成材料によっては同
時に改質される可能性があり、この改質の内容に応じて
適切なエッチング条件を選択すれば同時除去が可能とな
るからである。
【0018】改質された前記SiON系材料膜のエッチ
ング除去は、ウェットエッチングもしくはドライエッチ
ングにより行うことができる。いずれのエッチングを選
択するかは、所望の選択比や形状、あるいはエッチング
除去すべき材料の種類に応じて決定すれば良い。たとえ
ば、SiON系材料膜と同時にパターン側壁面に付着し
ている側壁保護膜も除去したい場合には、等方的なエッ
チングが可能なウェットエッチングが適している。ま
た、SiON系材料膜の除去が下地側の材料膜の残余部
の除去を兼ねており、該残余部も異方的に加工したい場
合には、ドライエッチングが適している。
【0019】
【作用】本発明のポイントは、SiON系材料膜のエッ
チング除去に先立ち、予めこの膜をアニール処理により
改質し、エッチング除去を容易とする点にある。上記改
質を酸素系ガス雰囲気もしくは窒素系ガス雰囲気中で行
うと、各々酸化シリコン系材料膜もしくは窒化シリコン
系材料膜への組成近似が行われ、これによりSiON系
材料膜は相対的にSiリッチではなくなる。したがっ
て、SiON系材料膜は基本的に酸化シリコン用あるい
は窒化シリコン用のエッチング条件にもとづいて速やか
に除去できるようになる。これにより、従来のようなエ
ッチング速度の低下を生ずることは無くなる。まして、
Si用のエッチング条件を選択する必要は全く無いの
で、過剰なO* による異方性形状の劣化といった問題も
回避できる。
【0020】上記SiON系材料膜は反射防止膜として
典型的に用いられるが、アニール処理による改質はレジ
スト・マスクを除去した後に行うので、フォトリソグラ
フィにおける解像特性には何ら影響が及ばない。また、
ウェットエッチングあるいはドライエッチングによる上
記SiON系材料膜の除去は、下地側の材料膜のエッチ
ングがどの程度終了した段階でレジスト・マスクが除去
されるかに応じて単独で、あるいは該下地側の材料膜の
残余部と共に行われるが、いずれにしてもSiON系材
料膜は薄い膜であるからエッチング除去は短時間内に終
了し、何ら他所にダメージを与えることはない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0022】実施例1 本実施例は、W−ポリサイド・ゲート電極加工におい
て、W−ポリサイド膜をその上のSiON反射防止膜と
共にレジスト・マスクを介して異方性エッチングし、さ
らに該レジスト・マスクをアッシングした後、O2 雰囲
気中でアニール処理を施して該SiON反射防止膜を改
質し、これを希フッ酸処理で除去した例である。本実施
例のプロセスを、図1ないし図4を参照しながら説明す
る。
【0023】図1に、本実施例でエッチング・サンプル
として用いたウェハの構成を示す。ここでは、Si基板
1上に厚さ約8nmのゲート酸化膜2を介してW−ポリ
サイド膜5およびSiON反射防止膜6が順次積層さ
れ、さらにその上に所定の形状にパターニングされたレ
ジスト・マスク7が形成されている。ここで、上記W−
ポリサイド膜5は、下層側から順に、不純物を含有する
厚さ約50nmのポリシリコン膜3と厚さ約50nmの
WSix 膜4とが順次積層されたものである。また、上
記SiON反射防止膜6は、一例としてSiH4 /N 2
O混合ガスを用いたプラズマCVD法により厚さ29n
mに堆積されている。さらに、上記レジスト・マスク7
は、化学増幅レジスト材料(和光純薬社製;商品名WK
R−PT1)とKrFエキシマ・レーザ・ステッパを用
い、厚さ約1μm,パターン幅約0.25μmに形成さ
れている。
【0024】次に、このウェハをRFバイアス印加型有
磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、
一例として下記の条件で上記SiON反射防止膜6とW
−ポリサイド膜5とを一括してエッチングした。 Cl2 流量 72 SCCM O2 流量 8 SCCM ガス圧 0.4 Pa マイクロ波パワー 750 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 40 W(2 MHz) ウェハ載置電極温度 0 ℃(アルコール系冷
媒使用) このエッチングでは、エッチング・ガス中のO2 の寄与
によりSiOx 系の側壁保護膜(図示せず。)が形成さ
れながら異方性エッチングが進行し、図2に示されるよ
うに異方性形状を有するゲート電極5aが形成された。
なお図中、異方性(anisotropic)加工され
た材料層については、元の符号に添字aを付して示して
ある。
【0025】次に、通常のO2 プラズマ・アッシングに
よりレジスト・マスク7を除去した後、一例として下記
の条件によりO2 雰囲気によるファーネス・アニールを
行った。 O2 流量 10 リットル/分 アニール温度 850 ℃ アニール時間 25 分 このアニールにより、SiON反射防止膜6aは図3に
示されるように、SiOx により近い組成を有する改質
層6m〔添字mは改質された(modified)こと
を表す。〕に変化した。
【0026】次に、ウェットエッチングとして希フッ酸
処理を行い、図4に示されるように改質層6mの一部を
速やかに除去した。この希フッ酸処理におけるエッチン
グ機構は等方的であるから、ゲート電極5aの側壁面に
付着していたSiOx 系の側壁保護膜もこのとき同時に
除去された。これにより、ゲート電極5aの良好な異方
性形状を維持することができた。
【0027】なお、このときのゲート酸化膜2へのダメ
ージは最小限に抑えることができた。
【0028】実施例2 本実施例では、実施例1におけるW−ポリサイド膜のエ
ッチングを下層側のポリシリコン膜を若干残した状態で
終了し、レジスト・マスクをアッシングした後にN2
囲気中でアニール処理を施してSiON反射防止膜とポ
リシリコン膜の残余部とを改質し、これら両者をドライ
エッチングで同時に除去した。本実施例のプロセスを、
図5、図6、図4を参照しながら説明する。
【0029】図5は、実施例1で上述したW−ポリサイ
ド膜5のエッチングを、下層側のポリシリコン膜3に若
干の残余部3r〔添字rは残余(residual)で
あることを表す。〕を残した所で停止させた状態を示し
ている。ここで、残余部3rの膜厚はSiON反射防止
膜6aの膜厚とほぼ等しく設定されている。これは、後
工程において両者のドライエッチングをほぼ同時に終了
させるためである。
【0030】次に、通常のO2 プラズマ・アッシングに
よりレジスト・マスク7を除去した後、一例として下記
の条件によりN2 雰囲気によるファーネス・アニールを
行った。 N2 流量 10 リットル/分 アニール温度 900 ℃ アニール時間 25 分 このアニールにより、SiON反射防止膜6aは図6に
示されるように、SiNx に近い組成を有する改質層6
mに変化した。また、これと同時に、ポリシリコン層の
残余部3rもSiNx に一層近い組成を有する改質層3
mに変化した。
【0031】次に、このウェハを酸化膜エッチング用の
RFバイアス印加型有磁場マイクロ波プラズマ・エッチ
ング装置にセットし、一例として下記の条件により改質
層3m,6mを除去するためのドライエッチングを行っ
た。 CHF3 流量 45 SCCM O2 流量 5 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 900 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 100 W(800 kHz) ウェハ載置電極温度 0 ℃ このエッチングにより、改質層3m,6mが速やかに除
去され、前出の図4に示されるように良好な異方性形状
を有するゲート電極5aが得られた。なお、上記エッチ
ング条件は典型的なSiNx /SiOx 選択エッチング
条件であり、ゲート酸化膜2に対しても実施例1よりも
高い選択比を達成することができた。
【0032】実施例3 本実施例では、SiON反射防止膜を積層したSiOx
層間絶縁膜にコンタクト・ホールを開口するプロセスに
おいて、SiOx 層間絶縁膜のエッチングを下地のSi
基板が露出する直前で停止し、レジスト・マスクをアッ
シングした後、O2 雰囲気中でアニール処理を施してS
iON反射防止膜を改質し、改質されたSiON反射防
止膜とSiOx 層間絶縁膜の残余部とをドライエッチン
グで同時に除去した。本実施例のプロセスを、図7ない
し図10を参照しながら説明する。
【0033】図7に、本実施例でエッチング・サンプル
として用いたウェハの構成を示す。このウェハは、予め
拡散層12が形成されたSi基板11上に厚さ約1μm
のSiO2 層間絶縁膜13、厚さ50nmのSiON反
射防止膜14、およびホール・パターンにしたがった開
口部16を有する厚さ約1.0μmのレジスト・マスク
15が順次形成されたものである。
【0034】このウェハを有磁場マイクロ波プラズマ・
エッチング装置にセットし、一例として下記の条件でS
iON反射防止膜14の全体、およびSiO2 層間絶縁
膜13の膜厚の約95%をエッチングした。 CHF3 流量 45 SCCM CH2 2 流量 5 SCCM ガス圧 0.2 Pa マイクロ波パワー 1000 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 200 W(800 kH
z) ウェハ載置電極温度 0 ℃(アルコール系冷
媒使用) このエッチングにより、図8に示されるように、コンタ
クト・ホール17が途中まで形成され、その底面にはS
iOx 層間絶縁膜13の残余部13rが残った。
【0035】次に、通常のO2 プラズマ・アッシングに
よりレジスト・マスク15を除去した後、実施例1で上
述した条件と同じ条件でO2 アニールを行った。このア
ニールにより、図9に示されるように、SiON反射防
止膜14はSiOx に近似した組成を有する改質層14
mに変化した。このとき、SiOx 層間絶縁膜13の残
余部13rも同様に酸化性雰囲気に晒されるが、該残余
部13rの組成はこれ以上変化しない。
【0036】次に、一例として下記の条件で上記改質層
14mとSiO2 層間絶縁膜13の残余部13rの全面
エッチバックを行った。 CHF3 流量 40 SCCM CH2 2 流量 10 SCCM ガス圧 0.2 Pa マイクロ波パワー 1000 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 180 W(800 kH
z) ウェハ載置電極温度 0 ℃(アルコール系冷
媒使用) この条件は、先のエッチング条件に比べてCH2 2
流量比が高い分、SiO2 /Si間の選択比を向上させ
たものである。しかし、上述のアニール処理により形成
された改質層14mの組成がSiO2 に近づいているた
め、改質層14mとSiOx 層間絶縁膜13の残余部1
3rとはほぼ等しい速度で速やかにエッチングされた。
この結果、図10に示されるように、異方性形状を有す
るコンタクト・ホール17が完成した。また、当然のこ
とながら、下地のSi基板11(拡散層12)に対して
も高い選択比が確保された。
【0037】以上、本発明を3例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではなく、アニール処理条件、使用される酸素系ガ
スや窒素系ガスの種類、サンプル・ウェハの構成、使用
するドライエッチング装置、ドライエッチング条件等の
細目は適宜変更可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明ではSiON系材料膜のエッチング除去をアニール処
理を経て容易化することができる。したがって、実用的
なエッチング速度が達成され、しかも既に形成された下
地側の材料膜のパターンの異方性形状を損なうことがな
い。
【0039】上記SiON系材料膜は、エキシマ・レー
ザ・リソグラフィにおける反射防止膜として有望であ
り、そのエッチング除去特性の改善は次世代以降の半導
体装置の微細加工の精度や信頼性を高めることに大きく
貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をW−ポリサイド・ゲート電極加工に適
用した一プロセス例において、エッチング前のウェハの
状態を示す模式的断面図である。
【図2】図1のSiON反射防止膜とW−ポリサイド膜
とを異方的にエッチングした状態を示す模式的断面図で
ある。
【図3】図2のレジスト・マスクを除去し、さらにO2
アニールを行ってSiON反射防止膜を改質層に変化さ
せた状態を示す模式的断面図である。
【図4】図3の改質層を除去し、ゲート電極を完成した
状態を示す模式的断面図である。
【図5】本発明をW−ポリサイド・ゲート電極加工に適
用した他のプロセス例において、W−ポリサイド膜をポ
リシリコン膜の一部を残してエッチングした状態を示す
模式的断面図である。
【図6】N2 アニールを行って図5のSiON反射防止
膜とポリシリコン膜の残余部をそれぞれ改質層に変化さ
せた状態を示す模式的断面図である。
【図7】本発明をコンタクト・ホール加工に適用したプ
ロセス例において、エッチング前のサンプル・ウェハの
状態を示す模式的断面図である。
【図8】図7のSiON反射防止膜とSiOx 層間絶縁
膜がエッチングされ、コンタクト・ホールが途中まで開
口された状態を示す模式的断面図である。
【図9】図8のレジスト・マスクを除去し、さらにO2
アニールを行ってSiON反射防止膜を改質層に変化さ
せた状態を示す模式的断面図である。
【図10】図9の改質層とSiOx 層間絶縁膜の残余部
とを同時に除去した状態を示す模式的断面図である。
【図11】従来のW−ポリサイド・ゲート電極加工にお
いて、ゲート電極の異方性形状が劣化した状態を示す模
式的断面図である。
【符号の説明】
1,11 Si基板 3 ポリシリコン膜 3m (ポリシリコン膜3の)改質層 3r (ポリシリコン膜3の)残余部 4 WSix 膜 5 W−ポリサイド膜 5a ゲート電極 6,14 SiON反射防止膜 6m,14m (SiON反射防止膜6,14の)改質
層 7,15 レジスト・マスク 13 SiOx 層間絶縁膜 13r (SiOx 層間絶縁膜13の)残余部 17 コンタクト・ホール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiON系材料膜を所定のガス雰囲気中
    におけるアニール処理を経て改質した後にエッチング除
    去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記所定のガス雰囲気は酸素系ガス雰囲
    気であり、前記改質は酸化シリコン系材料膜への組成近
    似であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記所定のガス雰囲気は窒素系ガス雰囲
    気であり、前記改質は窒化シリコン系材料膜への組成近
    似であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記SiON系材料膜は、その下地側の
    材料膜をドライエッチングするためのレジスト・マスク
    を形成するフォトリソグラフィにおいて反射防止膜とし
    て用いられ、前記アニール処理は該レジスト・マスクを
    除去した後に行うことを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記レジスト・マスクの除去は、前記下
    地側の材料膜のドライエッチングをすべて終了した後に
    行うことを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記レジスト・マスクの除去は、前記下
    地側の材料膜のドライエッチングを残余部を残した状態
    で終了した後に行い、該残余部を改質された前記SiO
    N系材料膜と同時にエッチング除去することを特徴とす
    る請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 改質された前記SiON系材料膜のエッ
    チング除去は、ウェットエッチングにより行うことを特
    徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載
    の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 改質された前記SiON系材料膜のエッ
    チング除去は、ドライエッチングにより行うことを特徴
    とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法。
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