JPH0728312A - コロナ放電器用ワイヤクリーナー - Google Patents

コロナ放電器用ワイヤクリーナー

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JPH0728312A
JPH0728312A JP19699193A JP19699193A JPH0728312A JP H0728312 A JPH0728312 A JP H0728312A JP 19699193 A JP19699193 A JP 19699193A JP 19699193 A JP19699193 A JP 19699193A JP H0728312 A JPH0728312 A JP H0728312A
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JP
Japan
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wire
cleaner
charge
holding
cleaning
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JP19699193A
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Inventor
Hirotaka Kondo
広隆 近藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成でチャージワイヤに対する清掃部
材の挾持力を強くして清掃能力を上げる。 【構成】 ワイヤクリーナ材101の挾持厚bを、クリ
ーナ材挾持板102b,102c間幅aの1.2倍以上
になるように設定する。こうすることで、クリーナ材挾
持板102b,102c間に取り付けたときのワイヤク
リーナ材101の見かけ密度が十分に密になり、ワイヤ
クリーナ材101が帯電ワイヤ22を強力に挾持するこ
とが可能となり、帯電ワイヤ22の付着物を確実に除去
できる。また、クリーナ材挾持板102b,102cに
凸部102gを設ければ、ワイヤクリーナ材101の見
かけ密度を部分的に十分に密にでき、また、ワイヤクリ
ーナ材101の取り付けを容易にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置などに採用されるコロ
ナ放電器用ワイヤクリーナーに係り、詳しくは放電対象
物側に向けた開口を備えた放電器フレーム内で該放電器
フレーム長手方向に沿って張設されたチャージワイヤを
清掃するためのコロナ放電器用ワイヤクリーナーに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば複写機やレーザー普通紙フ
ァクシミリにおいて、大量枚数のコピーや受信を行った
後のコロナ放電器としての例えばコロナ帯電器のチャー
ジワイヤ表面には、チャージワイヤ長手方向に対して垂
直な方向に針状に生長した生成物が多数付着しており、
この針状生成物はコロナ放電器の放電に悪影響を及ぼし
て異常画像の原因となるため、異常画像が発生したらチ
ャージワイヤの清掃作業を実施していた。そして、従
来、コロナ放電器用ワイヤクリーナーとしては、例えば
特硬フェルトからなる清掃部材にスリットを形成し、該
スリットに例えばφ0.06mm程度のチャージワイヤを
挾持させた状態で清掃部材をチャージワイヤ長手方向に
往復移動させて、チャージワイヤ上の付着物を除去する
ように構成したものが知られている。
【0003】また、従来のコロナ放電器用ワイヤクリー
ナーとして、放電器フレームにセットしたとき放電器フ
レームの両側壁内面及び底部内面に当接し、かつ、放電
器フレーム内に張設されたチャージワイヤを挾持し得る
清掃部材を、その弛緩状態における放電器フレームの短
手方向に対応する方向の幅寸法が放電器フレームの短手
方向の内幅寸法よりも若干大きくなるようにした状態
で、しかも、その下方に隙間が形成されるように、該短
手方向に撓み変形自在な保持部材に保持させて構成した
ものが知られている(例えば、実開平3−65157号
公報参照)。このコロナ放電器用ワイヤクリーナーは放
電器フレームにセットすることで保持部材が該短手方向
に撓み、清掃部材が放電器フレームの両側壁内面及び底
部内面に当接し、かつ、チャージワイヤを挾持できる。
【0004】なお、従来のコロナ放電器用ワイヤクリー
ナーとしては上記以外にも種々のものがある。例えば、
実開平3−86364号公報には、クリーナーを安価に
製造し、しかも、チャージワイヤに対する負荷を清掃位
置によって変化させないようにするために、放電器フレ
ームの端部に当接し、ワイヤクリーナーの先端がチャー
ジワイヤを所定の押圧力で押圧しながら放電器フレーム
長手方向に沿って移動するように案内する当接部が設け
られたクリーナ本体と、チャージワイヤに当接するよう
にクリーナ本体の先端に設けられた清掃部とを弾性を有
する発泡材料で一体的に構成したものが開示されてい
る。また、特開昭51−133029号公報には、コロ
ナ放電器を画像形成装置から取り外すことなく清掃し、
しかも、チャージワイヤを断線、損傷させることなく清
掃するために、放電器フレーム内に放電器フレームと同
材質の摺動板を摺動自在に設け、チャージワイヤ及び放
電器フレームと摺擦する清掃部材が取り付けられた清掃
部材支持部材を、該摺動板に着脱自在に構成したものが
開示されている。また、特開昭61−160774号公
報には、チャージワイヤあるいは清掃部材の取付作業、
交換作業を簡略化するために、チャージワイヤを両側か
ら挾み込む清掃部材を一対の絶縁性プレートでその外側
から挾着して構成されたクリーニングパッド部材を、放
電器フレーム内に放電器フレーム長手方向に移動可能に
配設された移動部材に着脱可能に構成したものが開示さ
れている。また、特開平2−205870号公報には、
清掃時の断線事故を防止するために、放電器フレーム及
びクリーナーに摺動基準面を設け、該摺動基準面に沿っ
てクリーナーを摺動させることにより、チャージワイヤ
を一定の撓み量に変位させて清掃できるようにしたもの
が開示されている。また、特開平4−50972号公報
には、低コスト化、保守性の向上を図るために、清掃部
材をチャージワイヤ長手方向に沿って移動させるための
動力部を、コロナ放電器に対して着脱可能に構成したも
のが開示されている。また、特開平4−181273号
公報には、チャージワイヤが清掃部材のきれいな面に常
時挾持されるようにするために、清掃部材のチャージワ
イヤに当接する位置を変化させる手段を設けたものが開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記実開平
3−65157号公報においては、保持部材を一対の板
状部材で構成し、それぞれの板状部材を折り曲げてそれ
ぞれの板状部材に、チャージワイヤに対向する部分(以
下、ワイヤ対向部という)と、放電器フレームの底部内
面に対向する部分(以下、底部対向部という)と、放電
器フレームの側壁内面に対向する部分(以下、側面対向
部という)とを形成する例が開示されている。しかしな
がら、このような構成においては、上記ワイヤ対向部、
底部対向部及び側面対向部の清掃部材保持面の反対側に
は空間があるため、クリーナーを放電器フレームにセッ
トしても、側面対向部が該空間においてチャージワイヤ
側に変位するだけでワイヤ対向部はチャージワイヤ側に
変位せず、ワイヤ対向部に保持された清掃部材がチャー
ジワイヤに十分圧接しないでチャージワイヤの清掃が不
十分になるという問題点があった。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、簡単な構成でチャー
ジワイヤに対する清掃部材の挾持力を強くすることがで
き、チャージワイヤの付着物を確実に除去できるコロナ
放電器用ワイヤクリーナーを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、放電対象物側に向けた開口を
備えた放電器フレーム内で該放電器フレーム長手方向に
沿って張設されたチャージワイヤを清掃するためのコロ
ナ放電器用ワイヤクリーナーにおいて、該チャージワイ
ヤを挾持して清掃する清掃部材と、該清掃部材を挾持し
て支持する挾持部が設けられた支持部材とを設け、該清
掃部材の該挾持部により挾持される部分の厚さ寸法を、
該挾持部の清掃部材挾持幅寸法の1.2倍以上にしたこ
とを特徴とするものである。請求項2の発明は、放電対
象物側に向けた開口を備えた放電器フレーム内で該放電
器フレーム長手方向に沿って張設されたチャージワイヤ
を清掃するためのコロナ放電器用ワイヤクリーナーにお
いて、該チャージワイヤを挾持して清掃する清掃部材
と、該清掃部材を挾持して支持する挾持部が設けられた
支持部材とを設け、該挾持部に該清掃部材の少なくとも
一部を該チャージワイヤの方向に押圧する凸部を設けた
ことを特徴とするものである。請求項3の発明は、請求
項1又は2のコロナ放電器用ワイヤクリーナーにおい
て、上記清掃部材をその一部に形成されたスリットで上
記チャージワイヤを挾持するように構成し、かつ、該ス
リットが該チャージワイヤから上記放電対象物表面への
垂線方向以外の方向に向くように該清掃部材を上記支持
部材に取り付けたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明において清掃部材の挾持部によ
り挾持される部分の厚さ寸法は、支持部材の挾持部の清
掃部材挾持幅寸法の1.2倍以上なので、清掃部材は支
持部材の挾持部による挾持方向に圧縮されて支持部材に
取り付けられる。そして、このとき、清掃部材は変形し
て応力が高まり、チャージワイヤに対する挾持力が増大
する。請求項2の発明において支持部材の挾持部には、
該挾持部に挾持支持される清掃部材の少なくとも一部を
チャージワイヤの方向に押圧する凸部が設けられている
ので、清掃部材は支持部材の挾持部の該凸部による挾持
方向に圧縮されて支持部材に取り付けられる。そして、
このとき、清掃部材は少なくとも該凸部により押圧され
た部分で変形して応力が高まり、チャージワイヤに対す
る挾持力が増大する。請求項3の発明においては、チャ
ージワイヤを挾持するスリットが該チャージワイヤから
放電対象物表面への垂線方向以外の方向に向くように清
掃部材を支持部材に取り付けたので、チャージワイヤの
付着物が付きやすい放電対象物側部分に清掃部材を確実
に接触させることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)に用いられているコロナ
放電器に適用した実施例について説明する。図4は本実
施例に係る複写機の概略構成を示す正面図である。潜像
担持体としての感光体1は負極性に帯電され、感光体1
と同極性に帯電した現像剤としてのトナー9を用いるネ
ガ−ポジ現像方法を採用している。感光体1は、コロナ
放電器としての帯電チャージャ2で例えば約−750V
に一様に帯電され、露光装置(不図示)により電気的に
変調された光、例えばレーザー光3が照射され、多数の
微小画素としての微小ドットからなり、例えば約−50
Vの静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置
の現像ローラ4に担持されたトナー10によって現像さ
れ、感光体1上にトナー像が形成される。この現像時に
は、現像バイアス電源(不図示)により例えば約−53
0Vのバイアス電圧が現像ローラ4に印加され、感光体
1と現像ローラ4との対向部である現像領域に所定の現
像電界が形成される。なお、上記現像装置は、現像領域
における感光体1と現像ローラ4との間隙を所定の現像
ギャップに維持した状態で現像を行なう非接触現像方法
を採用している。
【0010】感光体1上に形成されたトナー像は、転写
紙5を介して転写チャージャ6によりトナー10の帯電
極性とは逆極性の正電荷を受け、転写紙5に転写され
る。トナー像が転写された転写紙5は、例えば分離チャ
ージャ(不図示)により余分な電荷が除電され、感光体
1から剥離された後、定着装置(不図示)により定着さ
れて固定化される。一方、感光体ドラム1上に残留した
トナーは、クリーニング装置7によりクリーニングさ
れ、さらに残留している負電荷は除電LED8により除
電され、初期化されて、次の画像形成動作に備える。
【0011】次に、上記帯電チャージャ2の構成につい
て説明する。帯電チャージャ2は断面が略コの字状に形
成され、図4において紙面垂直方向に延在し、開口21
1が感光体1に対向するように配設された放電器フレー
ム21と、放電器フレーム21内で放電器フレーム21
長手方向に張設されたチャージワイヤとしての帯電ワイ
ヤ22とから構成されている。そして、この帯電チャー
ジャ2においては、感光体1表面の帯電電位のムラを少
なくするために、放電器フレーム21の開口211側に
所定のバイアス電圧が印加されたグリッド電極23が設
けられている。ところで、以上のような帯電ワイヤ22
を有し、コロナ放電を行う帯電チャージャ2において
は、例えば長時間の放電を行った後などに帯電ワイヤ2
2表面に白色付着物(SiO2)が付着していることが
ある。そこで、本実施例に係る帯電チャージャ2におい
ては、ワイヤクリーナー10を設けて帯電ワイヤ22表
面に付着した白色付着物(SiO2)を清掃できるよう
にしている。以下、このワイヤクリーナー10について
説明する。
【0012】図1は帯電チャージャ2に設けられたワイ
ヤクリーナー10の概略構成図である。ワイヤクリーナ
ー10は、帯電ワイヤ22を挾持する清掃部材としての
ワイヤクリーナ材101と、ワイヤクリーナ材101を
挾持して支持する挾持部が設けられ、帯電チャージャ2
の放電器フレーム21内で放電器フレーム21長手方向
に移動可能に構成された支持部材としてのクリーナ材ホ
ルダ102と、クリーナ材ホルダ102に連結してクリ
ーナ材ホルダ102を移動させる摺動部材103とから
構成されている。上記ワイヤクリーナ材101は例えば
特硬フェルトからなり、その一部に形成されたスリット
101aで帯電ワイヤ22を挾持する。更に、ワイヤク
リーナ材101の底面101bには例えば両面テープ等
が取り付けられており、この両面テープ等によってクリ
ーナ材ホルダ102に確実に接着される。また、上記ク
リーナ材ホルダ102において上記挾持部は、ホルダ基
板102a上に設けられた一対のクリーナ材挾持板10
2b,102cで構成されている。更に、クリーナ材ホ
ルダ102において、ホルダ基板102aの一端部に
は、摺動部材103が連結される開口部102dが形成
されている。更に、クリーナ材ホルダ102において、
ホルダ基板102aの他端部は所定厚さに切り欠かれて
他の部分よりも薄く形成されている。そして、この薄く
された部分が、放電器フレーム21の一側面の内面にお
いて放電器フレーム21長手方向に形成された例えばガ
イド溝(不図示)等に係合し得る係合部102eとな
り、また、薄肉の係合部102eとホルダ基板102a
の厚肉部との境界面が、係合部102eをガイド溝(不
図示)に係合させたときに放電器フレーム21の側面の
内面に当接する移動基準面102fとなっている。ま
た、上記摺動部材103の一端部にはクリーナ材ホルダ
102の開口部102dに連結される連結爪103aが
設けられている。そして、摺動部材103は放電器フレ
ーム21の外側から、放電器フレーム21の底面に長手
方向に形成されたスリット(不図示)に連結爪103a
を通し、放電器フレーム21の内側で該連結爪103a
をクリーナ材ホルダ102の開口部102dに係合させ
てクリーナ材ホルダ102と連結される。更に、摺動部
材103は、図4に示すように他端部が帯電チャージャ
2に隣接して設けられた上記除電LED8の筐体側面に
沿うように、途中で曲げられて構成されており、この他
端部が摺動部材103を摺動させる際に操作する操作部
103bになっている。
【0013】以上の構成に係るワイヤクリーナー10に
おいては、除電LED8の筐体側面に沿うように設けら
れた摺動部材103の操作部103bを除電LED8長
手方向(紙面垂直方向)に移動させることによって(図
4参照)、クリーナ材ホルダ102が放電器フレーム2
1内において、係合部102eをガイド溝(不図示)に
係合させ、また、移動基準面102fを放電器フレーム
21の側面の内面に当接させながら放電器フレーム21
内を長手方向に移動する。その結果、スリット101a
で帯電ワイヤ22を挾持したワイヤクリーナ材101も
放電器フレーム21内を長手方向に移動し、帯電ワイヤ
22が清掃される。
【0014】ところで、図1に示したような帯電ワイヤ
22を挾持したワイヤクリーナ材101を移動させて、
帯電ワイヤ22の清掃を行うワイヤクリーナー10にお
いては、帯電ワイヤ22をワイヤクリーナ材101で強
く挾み込んで滑らせた方が、帯電ワイヤ22表面の付着
物を良好に除去できる。しかしながら、現在用いられて
いるワイヤクリーナーにおいては、クリーナ材ホルダ1
02の一対のクリーナ材挾持板102b,102c間の
幅(以下、挾持板間幅という)aは例えば3mm(公差+
0.3mm,−0)に設定され、ワイヤクリーナ材101
のクリーナ材挾持板102b,102cによって挾持さ
れる部分の厚さ(以下、挾持厚という)bは3mm(公差
±0.5mm)に設定されているので、ワイヤクリーナ材
101は帯電ワイヤ22を十分に強く挾み込むことがで
きない。
【0015】そこで、本実施例においては、ワイヤクリ
ーナ材101が帯電ワイヤ22を強力に挾み込んで、帯
電ワイヤ22表面の付着物を良好に除去できるようにす
るために、ワイヤクリーナ材101の挾持厚bを、上記
挾持板間幅aの1.2倍以上になるようにした。例え
ば、該挾持板間幅aが上記同様3mm(公差+0.3mm,
−0)に設定されている場合、該ワイヤクリーナ材10
1の挾持厚bを4.5mm(公差±0.5mm)に設定す
る。このように該ワイヤクリーナ材101の挾持厚bを
該挾持板間幅aの1.2倍以上に設定することによっ
て、ワイヤクリーナ材101はクリーナ材挾持板102
b,102cによる挾持方向に圧縮されてクリーナ材ホ
ルダ102のクリーナ材挾持板102b,102c間に
取り付けられる。そして、このとき、ワイヤクリーナ材
101は変形して応力が高まり、見かけ密度が十分に密
になる。その結果、ワイヤクリーナ材101が帯電ワイ
ヤ22を強力に挾持することが可能となり、帯電ワイヤ
22の付着物を確実に除去できる。
【0016】次に他の実施例について説明する。上記の
実施例のように挾持板間幅aに対してワイヤクリーナ材
101の挾持厚bを大きくとると、ワイヤクリーナ材1
01が帯電ワイヤ22を強力に挾持することが可能とな
り、帯電ワイヤ22の付着物を確実に除去できる。しか
しながら、挾持板間幅aに対してワイヤクリーナ材10
1の挾持厚bを大きくとりすぎると、ワイヤクリーナ材
101をクリーナ材挾持板102b,102c間に取り
付けることが困難になることがある。
【0017】そこで、本実施例においては、帯電ワイヤ
22の付着物を確実に除去できるようにワイヤクリーナ
材101の見かけ密度を密にしつつ、ワイヤクリーナ材
101の取り付け容易性を図るために、図2に示すよう
にクリーナ材ホルダ102のクリーナ材挾持板102
b,102cそれぞれの内面に凸部102gを設ける。
こうすることによって、ワイヤクリーナ材101は該凸
部102gによる挾持方向に圧縮されてクリーナ材ホル
ダ102のクリーナ材挾持板102b,102c間に取
り付けられる。そして、このとき、ワイヤクリーナ材1
01は該凸部102gにより押圧された部分で部分的に
変形して応力が高まり、該部分で見かけ密度が部分的に
十分に密になる。その結果、ワイヤクリーナ材101の
該凸部102gにより押圧された部分においては、帯電
ワイヤ22を強力に挾持することが可能となり、帯電ワ
イヤ22の付着物を確実に除去できる。また、ワイヤク
リーナ材101はクリーナ材挾持板102b,102c
に設けられた凸部102gにおいてのみ帯電ワイヤ22
の方向に押圧されるので、ワイヤクリーナ材101をク
リーナ材挾持板102b,102c間に容易に取り付け
ることができる。なお、本実施例において凸部102g
は、クリーナ材挾持板102b,102cそれぞれに複
数ずつ設けてもよい。
【0018】次に更に他の実施例について説明する。上
記のような帯電ワイヤ22を有する帯電チャージャ2に
おいて、帯電ワイヤ22からの負のコロナ放電により感
光体1表面に負の電荷が形成されるとき、多量の付着物
が付着するのは帯電ワイヤ22の感光体1側部分であ
る。ところが、例えば図4に示すようにスリット101
aが感光体1側に向くようにワイヤクリーナ材101が
クリーナ材ホルダ102に取り付けられていると、多量
の付着物が付着している帯電ワイヤ22の感光体1側部
分が十分に清掃されないことがある。
【0019】そこで、本実施例においては、図3に示す
ようにワイヤクリーナ材101を、スリット101aが
帯電ワイヤ22から感光体1表面への垂線方向以外の方
向、具体的には帯電ワイヤ22から感光体1表面への垂
線方向に対して直交する方向に向くように、クリーナ材
ホルダ102に取り付ける。こうすることによって、多
量の付着物が付着しやすい帯電ワイヤ22の感光体1側
部分にワイヤクリーナ材101を確実に接触させること
ができ、帯電ワイヤ22の該部分を良好に清掃できる。
なお、本実施例においては、上記実施例のように、挾持
板間幅aに対してワイヤクリーナ材101の挾持厚bを
大きくする構成にしておいてもよいし、また、クリーナ
材ホルダ102のクリーナ材挾持板102b,102c
それぞれの内面に凸部102gを設ける構成にしておい
てもよい。また、本実施例におけるスリット101aの
向きは、図3に示した向きに限らず、帯電ワイヤ22か
ら感光体1表面への垂線方向以外の方向、すなわち、こ
の垂線と交差する方向であればよい。
【0020】なお、以上の実施例においては、特硬フェ
ルトからなるワイヤクリーナ材101を用いた例につい
て説明したが、本発明はこれに限るものではなく、特硬
フェルトやスポンジ材等のように多数の気孔を有するも
のでなくても、変形可能な材料であればワイヤクリーナ
材101を構成できる。この場合でも、ワイヤクリーナ
材101は、クリーナ材ホルダ102のクリーナ材挾持
板102b,102c間に取り付けられることによっ
て、クリーナ材挾持板102b,102cによる挾持方
向に圧縮され、変形して応力が高まり、帯電ワイヤ22
に対する挾持力が増大する。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、清掃部材は、
支持部材の挾持部に取り付けられることでチャージワイ
ヤに対する挾持力が増大するので、チャージワイヤを強
い力で挾持することが可能となり、チャージワイヤの付
着物を確実に除去できるという効果がある。請求項2の
発明によれば、清掃部材は、支持部材の挾持部に取り付
けられることで少なくとも該挾持部の凸部により押圧さ
れた部分でチャージワイヤに対する挾持力が増大するの
で、清掃部材の該凸部により押圧された部分において
は、清掃部材がチャージワイヤを強い力で挾持すること
が可能となり、チャージワイヤの付着物を確実に除去で
きるという効果がある。また、清掃部材は支持部材の挾
持部に設けられた凸部においてのみチャージワイヤの方
向に押圧されるので、支持部材に対して取り付け易いと
いう効果がある。 請求項3の発明によれば、チャージ
ワイヤの付着物が付きやすい放電対象物側部分に清掃部
材を確実に接触させることができるので、チャージワイ
ヤの付着物が付きやすい放電対象物側部分を確実に清掃
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るワイヤクリーナーの概略構成図。
【図2】他の実施例に係るワイヤクリーナーのクリーナ
材ホルダの概略構成図。
【図3】他の実施例に係るワイヤクリーナーの概略構成
図。
【図4】実施例に係る複写機の概略構成を示す正面図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 10 ワイヤクリーナー 101 ワイヤクリーナ材 101a スリット 101b ワイヤクリーナ材底面 102 クリーナ材ホルダ 102a ホルダ基板 102b クリーナ材挾持板 102c クリーナ材挾持板 102d 開口部 102e 係合部 102f 移動基準面 102g 凸部 103 摺動部材 103a 連結爪 103b 操作部 2 帯電チャージャ 21 放電器フレーム 22 帯電ワイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電対象物側に向けた開口を備えた放電器
    フレーム内で該放電器フレーム長手方向に沿って張設さ
    れたチャージワイヤを清掃するためのコロナ放電器用ワ
    イヤクリーナーにおいて、 該チャージワイヤを挾持して清掃する清掃部材と、該清
    掃部材を挾持して支持する挾持部が設けられた支持部材
    とを設け、該清掃部材の該挾持部により挾持される部分
    の厚さ寸法を、該挾持部の清掃部材挾持幅寸法の1.2
    倍以上にしたことを特徴とするコロナ放電器用ワイヤク
    リーナー。
  2. 【請求項2】放電対象物側に向けた開口を備えた放電器
    フレーム内で該放電器フレーム長手方向に沿って張設さ
    れたチャージワイヤを清掃するためのコロナ放電器用ワ
    イヤクリーナーにおいて、 該チャージワイヤを挾持して清掃する清掃部材と、該清
    掃部材を挾持して支持する挾持部が設けられた支持部材
    とを設け、該挾持部に該清掃部材の少なくとも一部を該
    チャージワイヤの方向に押圧する凸部を設けたことを特
    徴とするコロナ放電器用ワイヤクリーナー。
  3. 【請求項3】上記清掃部材をその一部に形成されたスリ
    ットで上記チャージワイヤを挾持するように構成し、か
    つ、該スリットが該チャージワイヤから上記放電対象物
    表面への垂線方向以外の方向に向くように該清掃部材を
    上記支持部材に取り付けたことを特徴とする請求項1又
    は2のコロナ放電器用ワイヤクリーナー。
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