JPH07282665A - 耐屈曲用コードブッシュ及びその製造方法 - Google Patents
耐屈曲用コードブッシュ及びその製造方法Info
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- JPH07282665A JPH07282665A JP6074964A JP7496494A JPH07282665A JP H07282665 A JPH07282665 A JP H07282665A JP 6074964 A JP6074964 A JP 6074964A JP 7496494 A JP7496494 A JP 7496494A JP H07282665 A JPH07282665 A JP H07282665A
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Abstract
ルの寿命を伸ばす。 【構成】 本発明の耐屈曲用コードブッシュ3では、ケ
ーブル1の端末部を被覆する筒状体4の表面部に、周方
向に延びる一対の溝6,6が長手方向に沿って所定の間
隔tを隔てて形成されている。これら溝6,6…のう
ち、ケーブル1端末側から数えて3列目までの溝6,6
…内に溝埋め部7,7…を形成して、これら溝6,6…
の深さを、端末部から反対側に向かって順に深くしてい
る。
Description
ブルなど可撓性ケーブルの屈曲寿命を上げることができ
る耐屈曲用コードブッシュに関するものである。
いては、バーコードセンサとケーブルとの境目で過酷な
屈曲を繰返し受けるため、そのままでは、短期間でケー
ブルが断線してしまう。このような早期断線を防ぐた
め、バーコードセンサとケーブルとの境目には、従来よ
りコードブッシュが設けられており、これにより、屈曲
によってケーブルに加わるストレスを緩和している。
図9に示すように、バーコードリーダケーブル1の端末
部を所定の長さに亘って被覆して設けられる。耐屈曲用
コードブッシュ3の表面部には、ケーブル1の屈曲をお
さえるため、周方向に延びる一対の溝6,6が長手方向
に沿って所定の間隔tを隔てて形成されている。すなわ
ち、図10に示すように、耐屈曲用コードブッシュ3が
ケーブル1と一緒に曲げられると、曲げの内側にくる溝
6,6…が狭まってある程度のケーブル1の曲げは許容
するが、過大な曲げを受けたときには、これら内側の溝
6,6…がつぶれ、コードブッシュ3のそれ以上の曲げ
が抑制されることにより、ケーブル1の過酷な曲げもお
さえられる。
た耐屈曲用コードブッシュ3においては、上記の溝6,
6…が、全てブッシュ本体3の表面側からケーブル1表
面にまで深く入り込んでいる (バーコードセンサから離
れるに従い浅くなっている) ため、耐屈曲用コードブッ
シュ3の領域によっては本来の働きがなされずに、ケー
ブル1に局部的な屈曲を生じさせてしまうことがある。
すなわち、耐屈曲用コードブッシュ3が軟らかい材料で
作られている場合、特に過酷な屈曲を受けるバーコード
センサ側の領域 (図10中の領域A) では、内側の溝
6,6…がつぶれた後も、更にブッシュ本体3が変形し
て曲げられるため、ケーブル1には未だ溝6の幅寸法s
以上の急激な屈曲が加わる。逆に、耐屈曲用コードブッ
シュ3が硬い材料で作られている場合には、ケーブル1
とコードブッシュ3との境目 (図10中の領域B) に屈
曲が集中してしまい、その領域Bでの早期断線につなが
る。この場合には、ケーブル1の可撓性が損なわれるた
め、更にバーコードセンサの取扱上にも問題がある。
を確実に防止でき、ケーブル寿命を伸ばすことができる
耐屈曲用コードブッシュを提供することにある。
に本発明は、バーコードセンサ等の機器が連結されるケ
ーブルの端末部を筒状体により被覆すると共に、該筒状
体の表面部にその周方向に延びる溝を長手方向に沿って
所定の間隔を隔てて形成した耐屈曲用コードブッシュに
おいて、上記機器近くに形成される複数列の溝の深さ
を、当該機器より離れるに従い順に深くなるように形成
したものである。この発明においては、上記機器近くに
形成される複数列の溝を一列おきに浅くして浅溝部と
し、これら浅溝部を機器側から順に深くしてもよい。ま
た、ケーブルの端末部を被覆する筒状体は、樹脂モール
ドにより成形することが好ましく、使用する樹脂材とし
ては、硬度ショアA:70以下の柔軟性PVCが好まし
い。
器が連結されるケーブルの端末部を被覆すると共に、表
面部に周方向に延びる溝が長手方向に沿って所定の間隔
を隔てて形成された耐屈曲用コードブッシュの製造方法
において、上記ケーブルの端末部に所定機器を取り付け
た後、当該機器近くの溝がこれより離れて形成される溝
よりも浅くなるように形成された溝成形用突出部を有す
る金型を上記ケーブルの外周側に設置し、しかる後、樹
脂材によるモールド成形を行うようにしたものである。
この発明において、上記溝成形用突出部の突出長を予め
調整して、表面部に形成される溝を一列おきにかつ機器
側から反対側に順に深くしてもよい。
器側に形成される複数列の溝を、機器側から順に深くし
たので、耐屈曲用コードブッシュの機器側の領域が強め
られ曲がりにくくなる。このため、耐屈曲用コードブッ
シュを柔軟な材料で作っても、従来のように機器側の領
域で急激な屈曲を生じることがなく、全体として自然な
屈曲状態、即ち曲率半径が大きくかつ一様な状態が得ら
れる。
は、柔軟なものであればよいが、具体的には、硬度ショ
アA:70以下のPVC (ポリビニールクロライド) が
よい。硬度ショアA:70を越えると、耐屈曲用コード
ブッシュの曲がりが不十分となり、ケーブルとブッシュ
との境目 (機器側と反対側の領域) で急激な屈曲を生じ
ることとなるからである。
製造方法によれば、ケーブルの端末部に所定の機器を取
り付けた後、これらの外周側に金型を設置し、樹脂材に
よるモールド成形を行うようにしたので、上記金型に設
けた溝形成用突出部の突出長を予め設定しておけば、複
数列の溝を一括して形成できると共に、各列の溝の深さ
を高精度に調整できる。
説明する。
る。図において、1はバーコードリーダケーブルであ
り、このバーコードリーダケーブル1の端末には、バー
コードセンサ (図示せず) を連結するためのモジュラー
コネクタ2が取り付けられている。バーコードリーダケ
ーブル1とモジュラーコネクタ2との境目には、ケーブ
ル1の急激な屈曲を防止するため、耐屈曲用コードブッ
シュ3が取り付けられている。
リーダケーブル1の外周を所定長さに亘って被覆すると
共にモジュラーコネクタ2側から順に縮径する外観略円
錘状の筒状体4を有する。筒状体4の表面部 (外周面)
には、周方向に延びる一対の溝6,6が長手方向に沿っ
て所定の間隔tを隔てて配列形成されており、バーコー
ドリーダケーブル1に沿って各部の屈曲を吸収する溝部
51 ,52 …を設けた構造となっている。
した溝6,6…のうち、モジュラーコネクタ2寄り (筒
状体4の先端側) にある複数列の溝6,6…の内部に溝
埋め部7が形成され、これら複数列の溝6,6…の深さ
がモジュラーコネクタ2側から反対側に向かって順に深
くなるように設定されている。溝埋め部7を形成する範
囲A (溝の列数) は、モジュラーコネクタ2と反対側の
屈曲性が損なわれることのないよう、半分より手前位ま
でとする。図示する例では、モジュラーコネクタ2側か
ら数えて3列目までの溝6,6…の深さを、そのコネク
タ2側から順に深くしている。他方、モジュラーコネク
タ2と反対側 (筒状体4の基端側) の領域にある複数列
の溝6,6…は、従来と同様に、ともに筒状体4の外周
からケーブル1表面にまで貫通形成されており、モジュ
ラーコネクタ2より離れるに従って順に浅くなってい
る。
ように、筒状体4の外周上に互いに180°反対に位置
させて形成されており、これらの溝6,6の間に屈曲吸
収部8を区画形成している。ここに、筒状体4の基端側
では、図2(b) のように筒状体4を貫通して溝6,6…
が形成されているため、ケーブル1の屈曲は屈曲吸収部
8,8の変形によって吸収され、屈曲性は良好に維持さ
れている。他方、筒状体4の先端側では、図2(a) のよ
うに表面部にのみ浅く溝6,6…が形成されており、曲
げにくい構造となっている。特に、これら筒状体4の先
端側の溝6,6…はモジュラーコネクタ2に近づくほど
浅くなっており、筒状体4もコネクタ2に近づくほど曲
げにくい構造である。
ブッシュ3によれば、筒状体4に形成された溝6,6…
のうち、モジュラーコネクタ2側の領域Aにある複数列
の溝6,6…の深さを、そのコネクタ2側から反対側に
向かって順に深くしたので、最も過酷な屈曲を受ける上
記領域Aを強めて曲がりにくくすることができる。この
ため、バーコードセンサ (図示せず) を使用した時にケ
ーブル1に過酷な屈曲が繰返し加えられても、バーコー
ドリーダケーブル1は、図3に示すようにほぼ理想的と
いえるアール状態 (曲率半径が大きくかつ一様な状態)
で曲げられ、局部的に急激な屈曲を生じることがなくな
る。
コネクタ2側から3列目までの溝6,6…の深さを列毎
に調整したが、これに限られるものではない。要は、耐
屈曲用コードブッシュ3とケーブル1との境目の屈曲性
を損なうことがなければ、何列でも構わない。
コネクタ2側の複数列の溝6,6…全てについて深さ調
整を行ったが、図4に示すように、1列おきに (1列目
と3列目とに) 調整してもよい。この場合、図5のよう
に、ケーブル1の屈曲は、溝6,6内の溝埋め部7によ
り緩和されるため、中間の溝埋め部7のない溝6,6で
も屈曲が集中することはない。
コードブッシュ3をバーコードリーダケーブル1に適用
したが、可撓性が要求されるケーブルであれば、他のケ
ーブルにも適用できる。
製造方法を示した図である。
にモジュラーコネクタ2を取り付けて互いに結線する。
次に、これらバーコードリーダケーブル1およびモジュ
ラーコネクタ2の境目をモールド金型20内に設置す
る。このモールド金型20の内周面は略円錘形状に形成
されている。また、金型20の内周からは所定の間隔ご
とにリング状の溝成形用突出部21,21…が突出され
ている。これら溝成形用突出部21,21…の突出長
は、モジュラーコネクタ2側に作られる溝6がこれより
離れて形成される溝6よりも浅くなるように設定され
る。図では、モジュラーコネクタ2側から3番目までの
溝成形用突出部21,21…がコネクタ2側より順に大
きくなるように設定されているが、2番目の突出部21
については図に破線で示すごとくケーブル1にまで達し
ていてもよい。
型20を設置すると、次に、樹脂材によるモールド成形
を行うことにより、上記構造の耐屈曲用コードブッシュ
3が得られることとなる。
例として、図1に示すように、モジュラーコネクタ2側
から数えて3列目までの溝6,6…の深さを、コネクタ
2側から順に 0.5mm,1.0mm.1.5mmとした。ここで、耐屈
曲用コードブッシュ3の各部の寸法は、長さL2 = 55m
m 、外径D1 = 15mm ,D2 = 6.0mm、内径D3 =4.0m
m 、溝の間隔t= 3.8mm、溝の幅s= 1.2mmとした。ま
た、コードブッシュ3の材料は、モールド用柔軟性PV
Cで、硬度ショアA:60のものを用いた。
る6心ケーブル1上に取り付けて、屈曲テストを行っ
た。この屈曲テストでは、図7に示すように、ケーブル
1の一端側に重錘10 (重さ2.45N(0.25kgf))を取り付
けると共に、他端側のコネクタ2外周に押え板11を嵌
めた後、押え板11を試験機に把持させてケーブル1を
コードブッシュ3とともに左右に90°ずつ交互に屈曲
させた (図3中、→→→→→→…) 。な
お、このときの屈曲速度は、40サイクル/分である。
屈曲テストの結果、ケーブル1はほぼ理想的といえる状
態で曲げられ (図3参照) 、屈曲寿命 (導体断線に至る
までの屈曲回数) は、150万サイクル程度であった。
ように、心線14,14…を介在15と一緒に紙テープ
16 (厚さ0.03mm) で押巻きし、その上に、軟質PVC
製のシース17 (厚さ0.76mm) を施したものを用いた。
心線14は、導体12 (26AWG(3/23/0.05)、外径0.6mm)
上に、絶縁体13 (照射架橋ビニル, 厚さ0.1mm,外径0.
8mm)を施したものである。
ない屈曲用コードブッシュ3を製作した後、これを上記
6心ケーブル1 (図8) に取り付けて、屈曲テストを行
った。その結果は、図10に示すような屈曲形状とな
り、屈曲寿命は100万サイクル程度であった。
0%の寿命改善がなされ、屈曲保証回数を飛躍的に向上
できることがわかる。
単にケーブルの局部的な屈曲を防止することができるの
で、ケーブルの寿命を飛躍的に伸ばすことができる。
示す正面図である。
る。
を示す図である。
を示す正面図である。
態を示す図である。
説明するための図である。
するための図である。
である。
ュを示す正面図である。
示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 バーコードセンサ等の機器が連結される
ケーブルの端末部を筒状体により被覆すると共に、該筒
状体の表面部にその周方向に延びる溝を長手方向に沿っ
て所定の間隔を隔てて形成した耐屈曲用コードブッシュ
において、上記機器近くに形成される複数列の溝の深さ
を、当該機器より離れるに従い順に深くなるように設定
したことを特徴とする耐屈曲用コードブッシュ。 - 【請求項2】 バーコードセンサ等の機器が連結される
ケーブルの端末部を筒状体により被覆すると共に、該筒
状体の表面部にその周方向に延びる溝を長手方向に沿っ
て所定の間隔を隔てて形成した耐屈曲用コードブッシュ
において、上記機器近くに形成される複数列の溝を、一
列おきに浅くして浅溝部を形成すると共に、これら浅溝
部の深さを、上記機器より離れるに従い順に深く設定し
たことを特徴とする耐屈曲用コードブッシュ。 - 【請求項3】 上記筒状体が樹脂モールドにより成形さ
れていることを特徴とする請求項1記載の耐屈曲用コー
ドブッシュ。 - 【請求項4】 硬度ショアA:70以下のPVCにより
形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
耐屈曲用コードブッシュ。 - 【請求項5】 バーコードセンサ等の機器が連結される
ケーブルの端末部を被覆すると共に、表面部にその周方
向に延びる溝が長手方向に沿って所定の間隔を隔てて形
成された耐屈曲用コードブッシュの製造方法において、
上記ケーブルの端末部に所定の機器を取り付けた後、上
記機器近くの溝がこれより離れるに従い深くなるように
形成された溝成形用突出部を有する金型を、上記ケーブ
ルの外周側に設置し、しかる後、樹脂材によるモールド
成形を行うことを特徴とする耐屈曲用コードブッシュの
製造方法。 - 【請求項6】 バーコードセンサ等の機器が連結される
ケーブルの端末部を被覆すると共に、表面部にその周方
向に延びる溝が長手方向に沿って所定の間隔を隔てて形
成された耐屈曲用コードブッシュの製造方法において、
上記ケーブルの端末部に所定の機器を取り付けた後、上
記機器近くの溝が一列おきにかつ当該機器より離れるに
従い深くなるように形成された溝成形用突出部を有する
金型を、上記ケーブルの外周側に設置し、しかる後、樹
脂材によるモールド成形を行うことを特徴とする耐屈曲
用コードブッシュの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07496494A JP3338169B2 (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 耐屈曲用コードブッシュ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07496494A JP3338169B2 (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 耐屈曲用コードブッシュ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07282665A true JPH07282665A (ja) | 1995-10-27 |
JP3338169B2 JP3338169B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=13562504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07496494A Expired - Lifetime JP3338169B2 (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 耐屈曲用コードブッシュ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3338169B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013183498A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Hitachi Cable Ltd | グロメット付ケーブル |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP07496494A patent/JP3338169B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013183498A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Hitachi Cable Ltd | グロメット付ケーブル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3338169B2 (ja) | 2002-10-28 |
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