JPH07282456A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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Publication number
JPH07282456A
JPH07282456A JP7184894A JP7184894A JPH07282456A JP H07282456 A JPH07282456 A JP H07282456A JP 7184894 A JP7184894 A JP 7184894A JP 7184894 A JP7184894 A JP 7184894A JP H07282456 A JPH07282456 A JP H07282456A
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JP
Japan
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laser light
objective lens
focusing
half mirror
photodetector
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Withdrawn
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JP7184894A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Wachi
滋明 和智
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対物レンズのフォーカシング方向とトラッキ
ング方向との位置、及びスキューの検出を簡易な構成に
より実現する光ピックアップ装置を実現する。 【構成】 レーザ光源1と、前記レーザ光源1から出射
されるレーザ光を光ディスク10のフォーカシング方向
に照射する対物レンズ4と、前記対物レンズ4の光軸上
に位置して配設され、前記レーザ光による光ディスク1
0からの反射戻り光の一部と前記レーザ光の一部とを折
曲させるハーフミラー5と、対物レンズ4とハーフミラ
ー5とが一体に組み合わせられて搭載され、これらをト
ラッキング方向とファーカシング方向との二軸方向に駆
動する二軸駆動機構6と、ハーフミラー5により折曲さ
れた反射戻り光と前記レーザ光源1から出射されたレー
ザ光とをそれぞれ受光する第1、第2の光検出器7、8
とを備える。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ等の光源
(以下、レーザ光源と称する。)から出射されるレーザ
光(以下、出射レーザ光と称する。)を対物レンズを通
じて光ディスク、光磁気ディスク等の円盤状記録媒体
(以下、光ディスクと称する。)に入射させると共に、
この光ディスクからの反射戻り光(以下、反射レーザ光
と称する。)を光検出器に導いて、光ディスクに記録さ
れた情報信号の読出しを行う光ピックアップ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクに対して情報信号の書
込み、又は読出しを行う記録再生装置には、レーザ光源
を有し、このレーザ光源から出射される出射レーザ光を
前記光ディスクの情報信号記録領域上に対物レンズを調
動させつつ集光させて照射し、反射レーザ光より情報信
号を検出するように構成された光ピックアップ装置が備
えられている。
【0003】また、記録再生装置には、この光ピックア
ップ装置に近接する位置に、ターンテーブルと、ドライ
ブ機構とが設けられている。このターンテーブルは、光
ディスクの情報信号の書込み、又は読出しの際、前記光
ディスクが載置され、この載置された光ディスクを書込
み、又は読出し位置にローディングする。この書込み、
又は読出し位置にローディングされた該光ディスクは、
前記ドライブ機構により回転駆動され、光ピックアップ
装置による光ディスクの情報信号の書込み、又は読出し
が行われる。
【0004】前記光ディスクは、一般にポリカーボネー
ト(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等
の透明な合成樹脂材料によって形成される基板と、前記
基板の主面上において、前記光ピックアップ装置によ
り、情報信号の書込み、又は読出しを可能なスパイラル
形状であるトッラクに情報信号が形成される情報信号層
と、前記基板と同様の材料により、前記情報信号層を機
械的及び化学的に保護するために、前記情報信号層上に
被覆形成される保護膜とにより構成される。また、この
光ディスクには、情報記録再生装置のドライブ機構の回
転軸が係合される回転駆動穴が開設されている。
【0005】以上のように構成された光ディスクは、熱
加圧成形、熱注入成形法等を含む製造工程により製造さ
れるが、この製造工程において生じる熱歪のために、前
記光ディスクに反りやうねりが生じる。その結果、前記
光ディスクの情報信号層において、該光ディスクの主面
の鉛直方向に位置ずれが発生するとともに、該情報信号
層におけるトラックの真円度が損なわれるといった現象
が生じる。
【0006】また、光ディスクに記録された情報信号を
記録再生する際、この光ディスクは、前記レーザ光源の
出射レーザ光が前記基板の主面上に鉛直方向から照射さ
れるように前記ターンテーブル上に載置され、前記回転
駆動穴を介し、ドライブ機構により回転駆動される。こ
のターンテーブルに載置する際、上述した光ディスクの
製造時の現象或いはターンテーブルの精度等により光デ
ィスクの主面にたわみが発生する。また、光ディスクに
前記回転駆動穴を穴明け加工する際には、光ディスクに
加工精度に応じた回転駆動穴の偏心が発生する。更に、
ターンテーブルが傾いた時は、光ディスクが傾き、この
傾きにより反射レーザ光も光ディスクの主面の鉛直方向
に対し傾きを生じる。また、この光ディスクの傾いた状
態の回転運動により、光ディスクにすりこぎ運動が生
じ、光ディスクの径方向の位置ずれを生じさせる。
【0007】このため、光ピックアップ装置では、以下
により情報信号の記録再生を行っている。初めに、対物
レンズを介して光ディスクに照射される出射レーザ光の
光軸に平行なフォーカシング方向、及び前記光軸と直交
するトラッキング方向において、反射レーザ光が光ディ
スクのトラックから正常に得られる対物レンズの位置
(以下、基準位置と称する。)からの位置ずれ、及び対
物レンズと光ディスクとの相対的な傾き(以下、スキュ
ーと称する。)を検出する。
【0008】この対物レンズの位置、及びスキューの検
出の際、対物レンズが基準位置とずれている場合は、反
射レーザ光を減少させるオフセット現象が生じる。この
オフセット現象を減少させるには、前記検出結果に基づ
き、対物レンズ駆動機構により、対物レンズを光ディス
クのトラックにおける基準位置との位置ずれを零とする
ように駆動させる。
【0009】次に、前記トラック内の対物レンズのフォ
ーカシング方向とトラッキング方向との位置ずれをフォ
ーカシングエラーとトラッキングエラーとして検出し、
このフォーカシングエラーとトラッキングエラーとを零
とするように対物レンズを駆動させた後、情報信号の記
録再生を行なう。
【0010】この対物レンズを駆動する対物レンズ駆動
機構は、例えば、対物レンズが取付られるボビンと、こ
のボビンをフォーカシング方向とトラッキング方向との
直交する二軸方向に変位可能に支持する一対の弾性支持
体と、これら一対の弾性支持体を固定支持する固定部と
からなる支持体ホルダが取付けられる磁気回路部を形成
するヨークとから構成される。
【0011】この光ディスクにおける対物レンズのトラ
ッキング方向の位置の検出について図8を参照して説明
を行う。図8に示すように、トラッキング方向における
対物レンズの位置検出機構は、フォーカシング方向(Z
軸方向)と、トラッキング方向(Y軸方向)とに調動さ
れる対物レンズ駆動機構16と、この対物レンズ駆動機
構16に嵌合される対物レンズ4と、前記対物レンズ駆
動機構16からトラッキング方向に立設される遮蔽板1
7と、この遮蔽板17の一部を挟むように配設される位
置用LED(発光ダイオード)18と、位置用光検出器
19と、このLED18及び位置用光検出器19を支持
する検出器ホルダ20とを備える。
【0012】上述した構成により、位置用LED18か
ら照射された光を、位置用光検出器19により検出する
ことにより、遮蔽板17が位置用LED18の光を遮る
光量を検出可能である。この遮蔽板17が位置用LED
18の光を遮る光量は、対物レンズ4が嵌合された対物
レンズ駆動機構16のトラッキング方向の位置の変化に
より変化するため、位置用光検出器19の光量検出によ
り対物レンズ4のトラッキング方向の基準位置との位置
ずれが検出可能である。
【0013】また、対物レンズ4のフォーカシング方向
における基準位置からの位置ずれについても、図8と同
様の機構をフォーカシング方向に構成することにより、
検出可能である。
【0014】次に、図9を参照してスキューの検出につ
いて説明を行う。図9に示すようにスキューの検出機構
は、ターンテーブルに載置された光ディスク10の主面
の斜め方向から光束を照射する位置に配設されるスキュ
ー用LED23と、スキュー用LED23から照射され
た光束の光ディスク10からの反射戻り光を検出するた
めのスキュー用光検出器24とを備える。
【0015】この構成により、スキューを生じた際は、
前記反射レーザ光のスキュー用光検出器24の受光面で
の受光量及び受光位置に変化を生じ、この変化を検出す
ることによりスキューの検出が可能である。
【0016】以上のトラッキング方向の位置検出機構、
フォーカシング方向の位置検出機構、及びスキューの検
出機構により、対物レンズ4のフォーカシング方向とト
ラッキング方向との位置、及びスキューが検出され、こ
の検出結果に基づき、対物レンズ4は基準位置との位置
ずれが零となるように対物レンズ駆動機構16により駆
動される。
【0017】このように対物レンズを基準位置との位置
ずれを補償するように駆動した後、フォーカシングエラ
ーとトラッキングエラーとを検出する。このフォーカシ
ングエラーとトラッキングエラーとの検出は、対物レン
ズ4を介して光ディスク10に出射レーザ光を照射し、
この照射による反射レーザ光を前記対物レンズ4に透過
させ、この対物レンズ4を透過した反射レーザ光を、ビ
ームスプリッタ等を用いて3個のレーザビームに分光さ
せ、各々のレーザビームを、記録再生用情報信号、トラ
ッキングエラー、及びフォーカシングエラーの検出用レ
ーザビームとし、各レーザビームを各光検出器に導く構
成により検出を行っている。
【0018】以上より、光ピックアップ装置は、フォー
カシングエラーとトラッキングエラーとの検出結果に基
づいて、フォーカシングエラーとトラッキングエラーと
を零にする方向に対物レンズ4を対物レンズ駆動機構1
6により駆動し、前記記録再生用情報信号を正確に検出
する。このように記録再生装置においては、光ピックア
ップ装置により光ディスクの情報信号の記録再生を正確
に行うことが可能とされる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、光ピ
ックアップ装置においては、初めに、光ディスクのトラ
ックにおけるフォーカシング方向とトラッキング方向と
の対物レンズ4の基準位置との位置ずれ、及びスキュー
が検出された後、基準位置からの位置ずれを零とするよ
うに対物レンズ4を対物レンズ駆動機構16により駆動
させる。次に、トラック内におけるフォーカシングエラ
ーとトラッキングエラーとを検出し、フォーカシングエ
ラーとトラッキングエラーとを零とするように対物レン
ズ4を対物レンズ駆動機構16により駆動させながら、
光ディスク10からの情報信号の記録再生を行うことに
より、情報信号記の記録再生を正確に行うことが可能で
ある。
【0020】ところで、従来の記録再生装置において
は、フォーカシング方向とトラッキング方向との対物レ
ンズ4の位置検出機構が、各々独立した位置検出機構に
よって構成されるとともに、これら各独立した位置検出
機構は、構成が複雑で、かつ、大きなスペースを必要と
する。このため、光ピックアップ装置が高価で、かつ大
型なものとなるという問題点があった。
【0021】また、スキューの検出機構は、前記対物レ
ンズ4の位置検出機構と独立した機構として形成する必
要がある。このため、光ピックアップ装置は、スキュー
検出のためのスペースと検出機構を必要とし、高価で、
かつ大型なものとなるという問題点があった。
【0022】本発明は、このような問題に鑑み、対物レ
ンズのフォーカシング方向とトラッキング方向との位
置、及びスキューの各検出を簡易な構成により実現する
光ピックアップ装置を提供することを目的に提案された
ものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ピックア
ップ装置は、レーザ光源と、前記レーザ光源から出射さ
れるレーザ光を円盤状記録媒体のトラックに照射する対
物レンズと、前記対物レンズの光軸上に位置して配設さ
れ、この対物レンズを介して円盤状記録媒体に照射され
た前記レーザ光の反射戻り光の一部と前記レーザ光源か
ら出射されるレーザ光の一部とを折曲させるハーフミラ
ーと、前記対物レンズとハーフミラーとが組み合わせら
れて搭載され、これらを前記フォーカシング方向とこの
フォーカシング方向に直交するトラッキング方向との二
軸方向に調動する二軸駆動機構と、前記ハーフミラーに
より前記折曲された反射戻り光の一部と前記レーザ光源
から出射されたレーザ光の一部とをそれぞれ受光する第
1の光検出器、及び第2の光検出器とを備える構成とし
た。
【0024】また、第1の光検出器、及び第2の光検出
器を各々4分割光検出器によって構成した。
【0025】
【作用】本発明における光ピックアップ装置において
は、円盤状記録媒体から反射される反射レーザ光とレー
ザ光源から出射される出射レーザ光との一部を、対物レ
ンズとともに二軸駆動機構に搭載したハーフミラーによ
り折曲させて、各々第1の光検出器と第2の光検出器と
に導く。そして、これら第1の光検出器と第2の光検出
器とにより検出された反射レーザ光と出射レーザ光との
検出光量により、対物レンズのフォーカシング方向とト
ラッキング方向との位置及び/又はスキューが検出され
る。このように、簡易な構成により対物レンズのフォー
カシング方向とトラッキング方向との位置及び/又はス
キューの各検出を可能とする。
【0026】また、対物レンズとハーフミラーとが二軸
駆動機構に組み合わせられて搭載されるため、ハーフミ
ラーにより第1の光検出器と第2の光検出器とに導かれ
た反射戻り光と出射レーザ光との検出結果に、対物レン
ズを追従性良く駆動可変させることができる。
【0027】また、第1の光検出器と第2の光検出器と
をそれぞれ4分割光検出器によって構成したことによ
り、対物レンズの位置及び/又はスキューの各検出を比
較的簡易な構成で高精度に行うことが可能である。
【0028】
【実施例】以下、本実施例に係る光ピックアップ装置に
ついて図1〜図7を参照して説明する。本実施例の光ピ
ックアップ装置は、図1に示すように、レーザ光源1
と、このレーザ光源1から光ディスク10に照射する出
射レーザ光を平行光に変換するコリメータレンズ2と、
コリメータレンズ2より出射された出射レーザ光を透過
させ、かつ光ディスク10からの反射レーザ光を折曲す
る光ビームスプリッタ3と、光ビームスプリッタ3を透
過したレーザ光を光ディスク10に照射する対物レンズ
4と、この対物レンズ4から光ディスク10に照射する
出射レーザ光の光軸上に位置して配設され、反射レーザ
光の一部と出射レーザ光の一部とを折曲するハーフミラ
ー5と、前記対物レンズ4と前記ハーフミラー5とが組
み合わせられて搭載され、これら対物レンズ4とハーフ
ミラー5とを前記出射レーザ光の光軸方向とこの光軸に
直交する方向とに駆動する二軸駆動機構6と、前記ハー
フミラー5により折曲された反射レーザ光と出射レーザ
光とを検出する第1、第2の光検出器7、8と、光ビー
ムスプリッタ3により折曲された反射レーザ光を集光す
る集光レンズ14と、集光レンズ14により集光された
反射レーザ光を検出するための情報信号検出器15とを
備えて構成される。
【0029】ここで、図1に示すように、対物レンズ4
から光ディスク10に照射する出射レーザ光の光軸方向
であるフォカシング方向をZ軸で表し、前記光軸に直交
し、光ディスク10の径方向であるトラッキング方向の
うち紙面に対し鉛直な方向をY軸で表し、前記トラッキ
ング方向のうち前記Y軸に直交する方向をX軸で表す。
この図1において、フォーカシング方向の対物レンズ4
から光ディスク10に向かう方向が(+)Z方向であ
り、トラッキング方向の紙面の表面から裏面の方向が
(+)Y方向である。また、ハーフミラー5から第2の
光検出器8に向かう方向が(+)X方向である。
【0030】前記光ビームスプリッタ3は、レーザ光源
1から出射された出射レーザ光をハーフミラー5に入射
する側面に1/4波長板3aが設けられる。この光ビー
ムスプリッタ3に入射される出射レーザ光は、第1の偏
光面を持つ直線偏光波(例えば、X軸方向と平行方向に
振動するP偏光波)のみを通過させる。この第1の偏光
面を持つ直線偏光波は、1/4波長板3aにより円偏光
波に変換される。この円偏光波は、ハーフミラー5及び
対物レンズ4を透過して、光ディスク10に入射する。
この光ディスク10に入射された円偏光波である出射レ
ーザ光は、光ディスク10で反射される。光ディスク1
0によって反射された反射レーザ光は、入射された円偏
光波と旋回方向が逆回転の円偏光波となる。このため、
反射レーザ光が1/4波長板3aを通過した際は、該第
1の偏光面に直交する第2の偏光面(例えば、Y軸方向
と平行方向に振動するS偏光波)を持つ直線偏光波とな
る。この第2の偏光面を持つ直線偏光波は、光ビームス
プリッタ3で反射折曲されて集光レンズ14に導かれ
る。
【0031】前記ハーフミラー5は、トラッキング方向
である出射レーザ光の光軸上に位置して、対物レンズ4
と組み合わせられ二軸駆動機構6に搭載される。このハ
ーフミラー5の光ディスク10に対向する側の面である
表面5aは、反射レーザ光が入射され、この反射レーザ
光の一部を折曲させ第1の光検出器7に導く。そして、
この表面5aからハーフミラー5を透過した反射レーザ
光は、光ビームスプリッタ3に入射される。
【0032】前記表面5aの裏面であるハーフミラー5
の裏面5bには、出射レーザ光が入射され、この入射さ
れた出射レーザ光の一部を折曲させ第2の光検出器8に
導く。また、この裏面5bからハーフミラー5を透過す
る出射レーザ光は、対物レンズ4に入射される。
【0033】前記二軸駆動機構6は、対物レンズ4が取
付けられるボビンと、このボビンをフォーカシング方向
とトラッキング方向との直交する二軸方向に変位可能に
支持する一対の弾性支持体と、これら一対の弾性支持体
の基端部を固定支持する固定部とからなる支持体ホルダ
が取付けられる磁気回路部を形成するヨークとから構成
される。この二軸駆動機構6には、上述したように前記
対物レンズ4とハーフミラー5とをトラッキング方向で
ある出射レーザ光の光軸上に一体に組合わせて配設さ
れ、これら対物レンズ4とハーフミラー5とをフォーカ
シング方向とトラッキング方向とに駆動可能である。
【0034】前記第1、第2の光検出器7、8は、各受
光面を(+)X方向、(―)X方向に向け、Y―Z平面
と平行に配設される。また、この第1、第2の光検出器
7、8は、Y―Z平面において、各々の受光面の中心点
を原点として直交する2直線により第1、第2、第3、
第4の4象限に4分割された第1、第2、第3、第4の
4分割フォトダイオード7a、7b、7c、7d及び8
a、8b、8c、8dにより構成される。この光検出器
7、8の第1、第2、第3、第4の4分割フォトダイオ
ード7a、7b、7c、7d及び8a、8b、8c、8
dの受光面での検出光量は、それぞれA1、B1、C1
1及びA2、B2、C2、D2として検出されるものとす
る。
【0035】この第1、第2の光検出器7、8は、対物
レンズのフォーカシング方向とトラッキング方向との位
置ずれ、フォーカシングエラーとトラッキングエラー、
及びスキューが無い状態で、反射レーザ光及び出射レー
ザ光のビームの中心点と前記第1、第2の光検出器7、
8光検器の受光面の原点とが重なるように配設される。
【0036】本実施例の光ピックアップ装置は、対物レ
ンズ4とハーフミラー5とがフォーカシング方向である
出射レーザ光の光軸上に一体に組合わせられ、フォーカ
シング方向とトラッキング方向とに駆動する二軸駆動機
構6に設けられる。この二軸駆動機構6に設けられたハ
ーフミラー5により一部が折曲された、反射レーザ光と
出射レーザ光とが照射される第1、第2の光検出器7、
8とにおいて、対物レンズ4のフォーカシング方向(Z
軸方向)とトラッキング方向(Y軸方向)との位置、及
びスキューを正確に検出する。
【0037】この正確に検出された対物レンズ4の位置
及びスキューの検出結果に従って、二軸駆動機構6によ
り対物レンズ4を基準位置に駆動させた後、フォーカシ
ングエラー及びトラッキングエラーを検出することによ
り、フォーカシングエラーとトラッキングエラーとが高
精度で検出される。前記高精度で検出されたフォーカシ
ングエラーとトラッキングエラーとに基づいて二軸駆動
機構6により、フォーカシングエラーとトラッキングエ
ラーとのを零とする方向に対物レンズ4が駆動される。
このため、対物レンズ4が高精度に調動され、情報信号
検出器15において、光ディスク10からの情報信号を
正確に得ることを可能にするものである。
【0038】以下、図2〜図7を参照にして、本実施例
の光ピックアップ装置により、対物レンズ4の位置及び
スキューを検出する場合の具体的な検出例について説明
する。本実施例の光ピックアップ装置の対物レンズ4の
基準位置に対し、フォーカシング方向或いはトラッキン
グ方向に位置ずれ、又は、スキューが生じている各場合
について、反射レーザ光と出射レーザ光との一部がハー
フミラー5により折曲され、第1、第2の光検出器7、
8に照射されたビームのビームスポットのフォーカシン
グ方向(Z軸方向)及びトラッキング方向(Y軸方向)
における位置を示しながら説明を行う。
【0039】初めに、スキューの傾きについて定義す
る。X−Z平面のY軸を回転軸とするタンジェンシャル
方向の傾きで、X軸から反時計方向へ回転する傾きの角
度を(+)θとする。また、Y−Z平面のX軸を回転軸
とするラジアル方向の傾きで、Y軸から反時計方向へ回
転する傾きの角度を(+)φとする。
【0040】前記タンジェンシャル方向の傾きの基準と
なるX軸とラジアル方向の傾きの基準となるY軸方向と
は、ともに光ディスク10の中心から外周への方向であ
るトラック半径方向である。この光ディスク10から情
報信号を検出する際は、所定のトラック半径方向の内周
側から外周側の全トラック半径の範囲において、対物レ
ンズ4を介して光ディスク10に照射される照射レーザ
光を移動させることで、光ディスク10の全面から反射
レーザ光を検出している。
【0041】本実施例では、前記所定のトラック半径方
向として、X軸方向、又はY軸方向を仮定して、スキュ
ーを生じた場合に、その所定のトラック半径方向のスキ
ューを補正するものである。ここで、ハーフミラー5の
表面と、ハーフミラー5により折曲されたレーザ光が照
射される第1、第2の光検出器7、8の受光面とを、前
記所定のトラック半径方向であるX軸方向とY軸方向と
のどちらに平行に配設するかにより、タンジェンシャル
方向とラジアル方向とのスキューは、互いにX軸とY軸
とを入れ換えた関係となる。
【0042】1)二軸駆動機構6がフォーカシング方向
に位置ずれを生じている場合 基準位置に対し二軸駆動機構6がフォーカシング方向の
(+)Z方向に位置ずれを生じている場合は、ハーフミ
ラー5も同方向に位置ずれを生じているため、反射レー
ザ光と出射レーザ光とのハーフミラー5に照射する位置
が(+)Z軸方向に位置ずれを生じる。このため、反射
レーザ光と出射レーザ光との一部がハーフミラー5によ
り折曲され、第1、第2の光検出器7、8に照射される
ビームスポットは共に(+)Z方向に位置ずれを生じ
る。
【0043】この二軸駆動機構6が(+)Z方向に位置
ずれを生じた場合の反射レーザ光と出射レーザ光との一
部がハーフミラー5により折曲され、第1、第2の光検
出器7、8に照射されたビームスポットの位置をそれぞ
れ図2(a)、(b)中に示す。図2(a)、(b)に
示すように、反射レーザ光と出射レーザ光とによるビー
ムスポットは共に、(+)Z方向に位置ずれを生じる。
つまり、第1、第2の光検出器7、8の各第1、第2の
4分割フォトダイオード7a、7b及び8a、8b側に
位置ずれを生じる。
【0044】以上より、基準位置に対する前記二軸駆動
機構6のフォーカシング方向への位置ずれFは、第1、
第2の光検出器7、8の各々の4分割フォトダイオード
の光量検出値、及びフォーカシング方向における、第
1、第2の光検出器7、8の検出光量のレベルを合わせ
るための規格化定数K1を用いて下記式より検出され
る。
【0045】F= (A1+B1)−(C1+D1) +K1・{(A2+B2)−(C2+D2)} [1]
【0046】2)二軸駆動機構6がトラッキング方向に
位置ずれを生じている場合 基準位置に対し二軸駆動機構6がトラッキング方向の
(+)Y方向に位置ずれを生じている場合は、ハーフミ
ラー5も同方向に位置ずれを生じているため、反射レー
ザ光と出射レーザ光とのハーフミラー5に照射する位置
が(+)Y方向に位置ずれを生じる。このため、反射レ
ーザ光と出射レーザ光との一部がハーフミラー5により
折曲され、第1、第2の光検出器7、8に照射されるビ
ームスポットは共に(+)Y方向に位置ずれを生じる。
【0047】この二軸駆動機構6が(―)Y方向に位置
ずれを生じた場合の反射レーザ光と出射レーザ光との一
部がハーフミラー5に折曲され、第1、第2の光検出器
7、8に照射されるビームスポットの位置をそれぞれ図
3(a)、(b)中に示す。図3(a)、(b)に示す
ように、反射レーザ光と出射レーザ光とによるビームス
ポットは共に、(−)Y方向に位置ずれを生じる。つま
り、第1、第2の光検出器7、8の各第1、第4の4分
割フォトダイオード7a、7d及び8a、8d側に位置
ずれを生じる。
【0048】以上より、基準位置に対する前記二軸駆動
機構6のトラッキング方向への位置ずれTは、第1、第
2の光検出器7、8の各々の4分割フォトダイオードの
光量検出値、及びトラッキング方向における、第1、第
2の光検出器7、8の検出光量のレベルを合わせるため
の規格化定数K2を用いて下記式より検出される。 T= (A1+D1)−(B1+C1)+K2・{(A2
2)−(B2+C2)} [2]
【0049】3)ラジアル方向(φ方向)にスキューを
生じている場合 二軸駆動機構6がラジアル方向に角度(+)φの傾きを
生じている場合は、出射レーザ光の光軸が、光ディスク
10の主面の鉛直方向から、ラジアル方向に角度(+)
φの傾きを生じ、同時にハーフミラー5にも同一方向に
傾きを生じる。このため、ハーフミラー5により一部が
折曲される反射レーザ光は、(−)Y方向に位置ずれを
生じて、第1の光検出器7に照射される。また、ハーフ
ミラー5により一部が折曲される出射レーザ光は、
(+)Y方向に位置ずれを生じて、第2の光検出器8に
照射される。
【0050】この二軸駆動機構6がラジアル方向に角度
(―)φの傾きを生じている場合の反射レーザ光と出射
レーザ光との一部がハーフミラー5で折曲され、第1、
第2の光検出器7、8に照射されるビームスポットの位
置をそれぞれ図4(a)、(b)中に示す。図4
(a)、(b)に示すように、反射レーザ光と出射レー
ザ光とによるビームスポットは、(+)Y方向、(−)
Y方向に位置ずれを生じる。つまり、第1、第2の光検
出器7、8の各第1、第2及び第3、第4の4分割フォ
トダイオード7b、7c及び8a、8d側に位置ずれを
生じる。
【0051】光ディスク10の主面がラジアル方向に角
度(+)φの傾きを生じている場合は、反射レーザ光が
X−Y平面において、Y軸から(+)X方向に角度
(+)φの傾きを生じる。このため、反射レーザ光のハ
ーフミラー5への入射位置が(+)Y方向に位置ずれを
生じる。このため、ハーフミラー5により一部が折曲さ
れる反射レーザ光は、(+)Y方向に位置ずれを生じ
て、第1の光検出器7に照射される。また、ハーフミラ
ー5により一部が折曲される出射レーザ光は、ハーフミ
ラー5に傾きを生じていないため、第2の光検出器8の
受光面の原点を中心とした原点の近傍にビームスポット
が照射される。
【0052】この光ディスク10がラジアル方向に
(−)φの傾きを生じた場合の反射レーザ光と出射レー
ザ光との一部がハーフミラー5により折曲され、第1、
第2の光検出器7、8に照射されるビームスポットの位
置をそれぞれ図5(a)、(b)中に示す。図5
(a)、(b)に示すように、前記反射レーザ光による
ビームスポットは、(−)Y方向に位置ずれを生じる。
つまり、第1の光検出器7の第3、第4の4分割フォト
ダイオード7a、7d側に位置ずれを生じる。また、出
射レーザ光によるビームスポットは位置ずれを生じな
い。つまり、第2の光検出器8の受光面の原点を中心と
した原点の近傍に照射される。
【0053】以上より、このラジアル方向のスキューR
は、第1、第2の光検出器7、8の各々の4分割フォト
ダイオードの光量検出値、及びラジアル方向における、
第1、第2の光検出器7、8の検出光量のレベルを合わ
せるための規格化定数K3を用いて下記式より検出され
る。 R= (A1+D1)−(C1+B1)−K3・{(A2
2)−(C2+B2)} [3]
【0054】4)タンジェンシャル方向(θ方向)にス
キューを生じている場合 二軸駆動機構6がタンジェンシャル方向に角度(+)θ
の傾きを生じている場合は、出射レーザ光の光軸が、光
ディスク10の主面の鉛直方向から、タンジェンシャル
方向に角度(+)θの傾きを生じ、同時にハーフミラー
5にも同一方向に傾きを生じる。このため、ハーフミラ
ー5により一部が折曲される反射レーザ光は、(−)Z
方向に位置ずれを生じて、第1の光検出器7に照射され
る。また、ハーフミラー5により一部が折曲される出射
レーザ光は、(+)Z方向に位置ずれを生じて、第2の
光検出器8に照射される。
【0055】この二軸駆動機構6がタンジェンシャル方
向に角度(+)θの傾きを生じた場合の反射レーザ光と
出射レーザ光との一部がハーフミラー5により折曲さ
れ、第1、第2の光検出器7、8に照射されるビームス
ポットの位置をそれぞれ図6(a)、(b)中に示す。
図6(a)、(b)に示すように、前記反射レーザ光と
出射レーザ光とによるビームスポットは、(−)Z方
向、及び(+)Z方向に位置ずれを生じる。つまり、第
1、第2の光検出器7、8の各第1、第4及び第2、第
3の4分割フォトダイオード7c、7d及び8a、8b
側に位置ずれを生じる。
【0056】光ディスク10の主面がタンジェンシャル
方向に角度(+)θの傾きを生じている場合は、反射レ
ーザ光がZ−Y平面において、Y軸から(−)Z方向に
角度(+)θの傾きを生じる。このため、反射レーザ光
のハーフミラー5への入射位置が(+)Z方向に位置ず
れを生じる。このため、ハーフミラー5により一部が折
曲される反射レーザ光は、(+)Z方向に位置ずれを生
じて、第1の光検出器7に照射される。また、ハーフミ
ラー5により一部が折曲される出射レーザ光は、ハーフ
ミラー5に傾きを生じていないため、第2の光検出器8
の受光面の原点を中心とした原点の近傍にビームスポッ
トが照射される。
【0057】この光ディスク10がタンジェンシャル方
向に(−)θの傾きを生じた場合の反射レーザ光と出射
レーザ光との一部がハーフミラー5により折曲され、第
1、第2の光検出器7、8に照射されたビームスポット
の位置をそれぞれ図7(a)、(b)中に示す。図7
(a)、(b)に示すように、前記反射レーザ光による
ビームスポットは、(−)Z方向に位置ずれを生じる。
つまり、第1の光検出器7の第1、第4の4分割フォト
ダイオード7a、7b側に位置ずれを生じる。また、出
射レーザ光によるビームスポットは位置ずれを生じな
い。つまり、第2の光検出器8の受光面の原点を中心と
した原点の近傍に照射される。
【0058】以上より、このタンジェンシャル方向のス
キューGは、第1、第2の光検出器7、8の各々の4分
割フォトダイオードの光量検出値、及びタンジェンシャ
ル方向における、第1、第2の光検出器7、8の検出光
量のレベルをを合わせるための規格化定数K4を用いて
下記式より検出される。 R= (A1+B1)−(C1+D1)−K4・{(A2
2)−(C2+D2)} [4]
【0059】以上の式[1]、[2]の位置ずれF、T
よりフォーカシング方向(Z軸方向)とトラッキング方
向(Y軸方向)とにおける基準位置からの対物レンズ4
の位置ずれが検出可能である。このため、対物レンズ4
のフォーカシング方向とトラッキング方向との位置を正
確に検出可能である。また、前記位置ずれF、Tが零と
なるように二軸駆動機構6を移動させた後に、フォカシ
ングエラーとトラッキングエラーとを検出することによ
り、フォカシングエラーとトラッキングエラーとを高精
度に検出可能である。
【0060】また、式[3]、[4]より、光ディスク
10の主面の平行方向に対する、光ディスク10又は、
対物レンズ4のラジアル方向(φ方向)、又はタンジェ
ンシャル方向(θ方向)とのスキューが検出可能であ
る。このため、対物レンズ4のフォーカシング方向とト
ラッキング方向との位置をより正確に検出し、また、出
射レーザ光が照射されているトッラック以外のトラック
のフォーカシング方向とトラッキング方向との位置を予
測することが可能である。
【0061】以上より、フォーカシング方向とトラッキ
ング方向との位置ずれ、及びラジアル方向、又はタンジ
ェンシャル方向のスキューの検出により、対物レンズ4
のフォーカシング方向とトラッキング方向との位置を正
確に検出し、対物レンズ4を位置ずれ及びスキューを補
償する位置に駆動後、フォカシングエラー、トラッキン
グエラーを検出することが可能である。このため、フォ
カシングエラーとトラッキングエラーとを更に高精度に
検出可能である。
【0062】従って、本実施例の光ピックアップ装置に
おいて、対物レンズ4と、ハーフミラー5と、この対物
レンズ4とハーフミラー5とを一体に組合せて設ける二
軸駆動機構6と、ハーフミラー5により一部が折曲され
た反射レーザ光と出射レーザ光とを検出する第1、第2
の光検出器7、8とを設けるという簡易な構成により、
対物レンズ4のフォカシング方向とトラッキング方向と
の位置及びラジアル方向、又はタンジェンシャル方向の
スキューを検出可能である。また、この対物レンズ4と
ハーフミラー5とは、一体に組合せられて形成されるた
め、ハーフミラー5により一部が折曲された反射レーザ
光と出射レーザ光とを検出する第1、第2の光検出器
7、8の検出結果に追従性良く対物レンズ4を、二軸駆
動機構6により駆動可変させることができる。
【0063】このため、本実施例の光ピックアップ装置
は、簡易な構成により、高速に対物レンズ4のフォーカ
シング方向及びトラッキング方向の調動を高精度に行う
ことを可能とする。このため、高性能で、小型かつ安価
な光ピックアップ装置の提供を可能とする。
【0064】また、第1、第2の光検出器7、8のフォ
トダイオードを分割型としない場合においても、第1、
第2の光検出器7、8の受光面に照射されるビームスポ
ットの位置により、対物レンズ4の位置及びスキューの
検出を可能とする。このため、対物レンズ4のフォーカ
シング方向及びトラッキング方向の調動の精度を向上さ
せながらも、より構成を簡易とする。このため、性能を
向上させながらもより小型で、かつより安価な光ピック
アップ装置の提供を可能とする。
【0065】なお、本実施例においては、一例として、
ハーフミラー5をフォーカシング方向と平行な出射レー
ザ光の光軸上に配設した場合を示したが、本発明はこの
実施例に何等限定されるものでは無い。例えば、対物レ
ンズ4とハーフミラー5との間にビームスプリッタ等を
配設させることにより、対物レンズ4とハーフミラー5
との間の光路を折曲させた場合においても、ハーフミラ
ー5と対物レンズ4とが一体に組み合わせられ、ハーフ
ミラー5により一部が折曲させられた反射レーザ光とレ
ーザ光源1から出射されるレーザ光とが受光される第1
の光検出器7と第2の光検出器8とを備える構成であれ
ば適用可能である。
【0066】また、本実施例においては、対物レンズ4
のフォーカシング方向とトラッキング方向との位置、及
びラジアル方向、又はタンジェンシャル方向のスキュー
の検出を行った場合の一例を示したが、本発明はこの実
施例に何等限定されるものでは無く、同一構成により、
対物レンズの位置とスキューとを別個に検出可能であ
る。このため、二軸駆動機構6の制御機構に対物レンズ
4の位置又はスキューのどちらか一方の検出結果しか利
用せず、前記制御機構等を簡略化することにより光ピッ
クアップ装置を更に小型かつ安価とすることも可能であ
る。
【0067】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の光ピックアップ装置によれば、対物レンズのフォー
カシング方向とトラッキング方向との位置及び/又はス
キューの各検出を簡易な構成により実現する。また、検
出の結果に追従性良く対物レンズを駆動可変させること
ができる。
【0068】このため、簡易な構成で対物レンズのフォ
ーカシング方向とトッラキング方向との位置及び/又は
スキューを正確に検出し、高速でトラックと対物レンズ
との位置ずれを零とするように対物レンズを駆動させた
後、トラック内でのフォーカシングエラーとトラッキン
グエラーとの検出を行い、この検出結果に基づき、対物
レンズをフォーカシング方向とトラッキング方向とに駆
動させることにより、対物レンズを調動させることがで
きる。
【0069】従って、簡易な構成により、対物レンズの
フォーカシング方向とトラッキング方向との調動を高速
かつ高精度に行い、円盤状記録媒体からの情報信号を正
確に検出することを可能とする。このため、小型かつ安
価で円盤状記録媒体からの情報信号を高速かつ正確に検
出する光ピックアップ装置の提供を可能とする。
【0070】また、第1、第2の光検出器を4分割する
ことにより、対物レンズの位置及び/又はスキューの各
検出を高精度とする。このため、円盤状記録媒体からの
情報信号の検出をより正確に行い、小型かつ安価で高速
な光ピックアップ装置の提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップ装置の構成を示す
概略図である。
【図2】本発明に係る光ピックアップ装置において、対
物レンズがフォーカシング方向に位置ずれを生じた場合
のビームスポットの位置を示す図であって、同図(a)
は円盤状記録媒体からの反射戻り光の位置を示し、同図
(b)はレーザ光源からのレーザ光の出射位置を示す。
【図3】同対物レンズがトラッキング方向に位置ずれを
生じている場合のビームスポットの位置を示す図であ
る。
【図4】同対物レンズがラジアル方向に傾きを生じた場
合のビームスポットの位置を示す図である。
【図5】同円盤状記録媒体がラジアル方向に傾きを生じ
た場合のビームスポットの位置を示す図である。
【図6】同対物レンズがタンジェンシャル方向に傾きを
生じた場合のビームスポットの位置を示す図である。
【図7】同円盤状記録媒体がタンジェンシャル方向に傾
きを生じた場合のビームスポットの位置を示す図であ
る。
【図8】従来の対物レンズの位置検出機構の構成を示す
概略図である。
【図9】従来のスキュー検出機構の構成を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 レーザ光源 4 対物レンズ 5 ハーフミラー 6 二軸駆動機構 7 第1の光検出器 8 第2の光検出器 10 円盤状記録媒体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、 前記レーザ光源から出射されるレーザ光を円盤状記録媒
    体のトラックに照射する対物レンズと、 前記対物レンズの光軸上に位置して配設され、この対物
    レンズを介して円盤状記録媒体に照射された前記レーザ
    光の反射戻り光の一部と前記レーザ光源から出射される
    レーザ光の一部とを折曲させるハーフミラーと、 前記対物レンズとハーフミラーとが組み合わせられて搭
    載され、これらを前記フォーカシング方向とこのフォー
    カシング方向に直交するトラッキング方向との二軸方向
    に調動する二軸駆動機構と、 前記ハーフミラーにより前記折曲された反射戻り光の一
    部と前記レーザ光源から出射されたレーザ光の一部とを
    それぞれ受光する第1の光検出器、及び第2の光検出器
    とを備え、 これら第1の光検出器、及び第2の光検出器の検出光量
    により、前記二軸駆動機構を調動して前記対物レンズの
    前記フォーカシング方向とトラッキング方向との位置及
    び/又はスキューを検出することを特徴とする光ピック
    アップ装置。
  2. 【請求項2】 第1の光検出器、及び第2の光検出器を
    各々4分割光検出器によって構成したことを特徴とする
    請求項1記載の光ピックアップ装置。
JP7184894A 1994-04-11 1994-04-11 光ピックアップ装置 Withdrawn JPH07282456A (ja)

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