JPH07280453A - るつぼ形誘導溶解炉 - Google Patents

るつぼ形誘導溶解炉

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Publication number
JPH07280453A
JPH07280453A JP9584294A JP9584294A JPH07280453A JP H07280453 A JPH07280453 A JP H07280453A JP 9584294 A JP9584294 A JP 9584294A JP 9584294 A JP9584294 A JP 9584294A JP H07280453 A JPH07280453 A JP H07280453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crucible
furnace
caster
frame
induction coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP9584294A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Oshima
省三 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP9584294A priority Critical patent/JPH07280453A/ja
Publication of JPH07280453A publication Critical patent/JPH07280453A/ja
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  • General Induction Heating (AREA)
  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】るつぼ形誘導溶解炉において、解体機によって
るつぼを炉枠から押し出して解体可能にすることであ
る。 【構成】るつぼ4の直下に位置する炉底キャスター8、
磁気遮蔽板15などの炉底構造物を部分的に欠落させ
て、炉底に開口した穴部16を設け、該るつぼ4の底部
に該穴部16に挿入されるキャスター栓17を一体に取
付け、該キャスター栓17に押付け力を作用させて炉枠
9に対してるつぼ4を押出し可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁誘導作用によって
るつぼ内に収容された金属を溶解する構成のるつぼ形誘
導溶解炉に関するものであり、更に詳しくは、るつぼの
解体を容易にしたるつぼ形誘導溶解炉に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】るつぼ形誘導溶解炉の基本構成は、炉枠
の底部に配設された炉底キャスターの上方に円筒状に巻
回された誘導コイルが配設されて、該誘導コイルの内周
面と該炉底キャスターの上面とをライニングしてるつぼ
が形成され、該誘導コイルの外側に磁路を構成する多数
本の鉄心が垂直に配設されて、該誘導コイルに通電して
生ずる電磁誘導作用によって前記るつぼ内の金属を溶解
するものである。
【0003】そして、何らかの原因でるつぼにクラック
などが発生した場合には、湯洩れなどが生じて継続使用
不能となるので、このるつぼを解体して、ライニングし
直す必要がある。従来におけるるつぼの解体は、解体作
業者がるつぼ内に入り込んで工具を使用して行っていた
が、近時解体機を使用してるつぼの解体が行われるよう
になった。この解体機によるるつぼの解体は、炉枠に対
してるつぼをその底部から頂部の側に向けて抜き出すも
のである。しかし、るつぼ形の誘導溶解炉には、その底
部と頂部とに磁気遮蔽板が設けられていて、この部分に
及ぶ磁気を遮蔽して、炉体構造物が過熱されるのを防止
する構造になっている。このため、解体機を使用して、
炉枠に対してるつぼを抜き出す場合には、炉底に設けら
れた磁気遮蔽板と解体機とが干渉してしまうことにな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、るつぼ形誘
導溶解炉において、解体機によってるつぼを炉枠から押
し出して解体可能にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の採用した手段は、炉枠の底部に炉底キャスタ
ー及び磁気遮蔽板が配設され、該炉底キャスターの上方
に円筒状に巻回された誘導コイルが配設されて、該誘導
コイルの内周面と該炉底キャスターの上面とをライニン
グしてるつぼが形成され、該誘導コイルの外側に磁路を
構成する多数本の鉄心が垂直に配設されて、該誘導コイ
ルに通電して生ずる電磁誘導作用によって前記るつぼ内
の金属を溶解する構成のるつぼ形溶解炉において、前記
るつぼの直下に位置する前記炉底キャスター、前記磁気
遮蔽板などの炉底構造物を部分的に欠落させて、炉底に
開口した穴部を設け、該穴部に挿入されるキャスター栓
を該るつぼの底部に一体に取付けたことである。
【0006】
【発明の作用】炉枠の底部に引掛け具が設けられている
場合には、架台に対して炉本体を回動させてほぼ水平な
注湯姿勢に近い姿勢にして、前記引掛け具に油圧シリン
ダの本体を引っ掛ける。この状態で油圧シリンダを作動
させると、そのロッドが突出すると共に、その突出力の
反力が炉枠に作用し、該ロッドによって、るつぼの底部
に一体に取付けられたキャスター栓が押し付けられて、
るつぼは、炉枠に対してその底部から頂部に向けて押し
出される。
【0007】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。図1は、るつぼ4を押し出している状態にお
ける本発明に係るるつぼ形誘導溶解炉の全体側面図であ
り、図2は、同じく平面図であり、図3は、溶解状態に
おけるるつぼ形誘導溶解炉の全体側面図であり、図4
は、炉本体Aの縦断面図であり、図5は、図4のX−X
線断面図である。図1及び図3において、炉本体Aは、
その上端部が架台1の上端部に軸心を同一にした一対の
ヒンジピン2を介して枢着され、該炉本体Aの上端部と
架台1の下端部とが一対の傾動用シリンダ3により連結
されている。よって、該一対の傾動用シリンダ3によっ
て前記一対のヒンジピン2の部分を中心にして炉本体A
を垂直面内で回動させると、その内部に設けられたるつ
ぼ4内の溶湯が出湯されるように構成されている。
【0008】次に、図4及び図5を参照にして、炉本体
Aの構成について説明する。炉本体Aは、その底部に環
状をした炉底フレーム5が設けられて、該炉底フレーム
5の外側に多数本の鋼柱6が周方向に沿って等間隔をお
いて垂直に配置されて、各鋼柱6の下端部は炉底フレー
ム5に固着されていると共に、その上端部はテーブル板
7に固着されている。炉底フレーム5の内側の部分が炉
底部を構成していて、この部分は、炉底キャスター(耐
火材)8で覆われている。このようにして、炉底フレー
ム5と、多数本の鋼柱6と、テーブル板7などが一体に
固着されて、炉枠9が構成される。
【0009】誘導コイル11は、円筒状に巻回されて前
記炉底キャスター8の上面に設置されている。該誘導コ
イル11の外側には多数本の鉄心12が円周方向に沿っ
てほぼ等間隔をおいて垂直に配設され、該鉄心12は、
前記鋼柱6に螺合された押付けボルト13により誘導コ
イル11の外周面に押し付けられている。円筒状に巻回
された誘導コイル11の内周面と前記炉底キャスター8
の上面とには、耐火材がライニングされて前記るつぼ4
が形成されている。該るつぼ4と誘導コイル11との間
にはコイルセメント14が介在されている。また、るつ
ぼ4とコイルセメント14との間には、薄い断熱層(図
示せず)が設けられている。
【0010】また、前記炉底キャスター8の底部には、
磁気遮蔽して炉底構造物が過熱されるのを防止するため
の磁気遮蔽板15が設けられている。本発明において
は、前記るつぼ4の直下に位置する炉底構成物である炉
底キャスター8、前記磁気遮蔽板15及び前記炉底フレ
ーム5は、いずれも円形となるように部分的に欠落され
て、炉底に開口した穴部16が設けられている。また、
前記るつぼ4の底面にはキャスター栓17が一体に取付
けられて、前記穴部16に挿入されている。このキャス
ター栓17の底面には、金属製の被押付け板18が一体
に取付けられている。更に、炉枠9を構成する炉底フレ
ーム5の底面における前記穴部16の両側の部分には、
るつぼ4を押し出すための油圧シリンダ19の本体19
aを引っ掛けるための一対のフック21が固着されてい
る。なお、図1、図3及び図4において、22,23
は、それぞれコイル押え、出湯口を示す。
【0011】図3に示される金属の溶解、或いは保温時
において、誘導コイル11に通電すると、図4で2点鎖
線で示されるように、縦断面において誘導コイル11を
取り囲むような磁路が生じて、鉄心12は該磁路の一部
を構成し、電磁誘導作用によってるつぼ4内の金属は加
熱されて、溶解、或いは保温される。この際、炉底部に
配置された前記磁気遮蔽板15は、その中央部が部分的
に欠落されているが、この欠落部に及ぶ磁束は、誘導コ
イル11及び鉄心12の直下、或いはその近辺に及ぶ磁
束に比較して、著しく少ないので、上記のように磁気遮
蔽板15の中央部を欠落させても、磁気遮蔽効果の低減
は少ない。また、炉本体Aの炉底部に設けられた前記穴
部16には、るつぼ4の底面に一体に取付けられたキャ
スター栓17が挿入されているために、耐火性の低下も
殆どない。
【0012】そして、何らかの原因でるつぼ4にクラッ
クなどが発生して継続使用不能となって、該るつぼ4を
解体するには、以下のようにして行う。即ち、図1及び
図2に示されるように、るつぼ4を押し出すための油圧
シリンダ19の本体19aの前端部には、一対の引掛け
ピン24が該本体19aの長手方向と直交する方向に沿
って取付けられている。そして、傾動用シリンダ3の作
動により、架台1に対して炉本体Aを傾動させてほぼ水
平な注湯姿勢に近い姿勢にして、該炉本体Aの炉底フレ
ーム5に固着された一対のフック21に、前記油圧シリ
ンダ19に取付けられた一対の引掛けピン24を引っ掛
けて、炉本体Aに対して油圧シリンダ19を支持させ
る。この状態において、油圧シリンダ19のロッド19
bを突出させると、該ロッド19bの先端の押付け板2
5が、前記キャスター栓17の底面に固着された被押付
け板18を押し付けることにより、その反力が炉枠9に
作用して、るつぼ4は、炉枠9に対してその底部から頂
部に向けて押し出される。このようにして、るつぼ4が
押し出されるのは、該るつぼ4とコイルセメント14と
の間には前記した薄い断熱層が設けられていると共に、
該断熱層と接しているるつぼ4の外周部は、溶湯と接す
る内周部と異なって、そのライニング材がガラス化せず
に粉体状態を維持しているためである。
【0013】なお、炉枠9に対してるつぼ押出し用の油
圧シリンダ19を着脱可能に装着するための引掛け具の
構造は、上記した一対のフック21に限定されるもので
はなく、炉枠9に対して油圧シリンダ19が着脱可能で
あって、しかも油圧シリンダ19の押付け力の反力が炉
枠9に作用する構造であれば、いかなるものであっても
よい。
【0014】
【発明の効果】本発明は、るつぼ形誘導溶解炉におい
て、るつぼの直下に位置する炉底キャスター、磁気遮蔽
板などの炉底構造物を部分的に欠落させて、炉底に開口
した穴部を設け、該るつぼの底部に該穴部に挿入される
キャスター栓を一体に取付けてあるので、炉枠の底部に
引掛け具が設けられている場合には、架台に対して炉本
体を回動させてほぼ水平な注湯姿勢に近い姿勢にして、
該引掛け具に油圧シリンダの本体を引っ掛けた状態で該
油圧シリンダを作動させると、そのロッドが突出して、
るつぼの底部に一体に取付けられたキャスター栓が押し
付けられて、るつぼは、炉枠に対してその底部から頂部
に向けて押し出される。この結果、るつぼ形誘導溶解炉
において、人手を介することなくるつぼの解体を行え
る。また、るつぼの直下に位置する炉底構造物を部分的
に欠落させて、炉底に開口した穴部を設けてあるため
に、炉底構造物を構成する磁気遮蔽板、炉底キャスター
などが部分的に欠落されるが、上記した理由によって、
磁気遮蔽効果の低減及び耐火性の低下は、いずれも殆ど
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】るつぼ4を押し出している状態における本発明
に係るるつぼ形誘導溶解炉の全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】溶解状態におけるるつぼ形誘導溶解炉の全体側
面図である。
【図4】炉本体Aの縦断面図である。
【図5】図4のX−X線断面図である。
【符号の説明】
4:るつぼ 8:炉底キャスター 9:炉枠 11:誘導コイル 12:鉄心 15:磁気遮蔽板 16:穴部 17:キャスター栓 19:油圧シリンダ 19a:油圧シリンダの本体 21:フック(引掛け具) 24:引掛けピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉枠の底部に炉底キャスター及び磁気遮
    蔽板が配設され、該炉底キャスターの上方に円筒状に巻
    回された誘導コイルが配設されて、該誘導コイルの内周
    面と該炉底キャスターの上面とをライニングしてるつぼ
    が形成され、該誘導コイルの外側に磁路を構成する多数
    本の鉄心が垂直に配設されて、該誘導コイルに通電して
    生ずる電磁誘導作用によって前記るつぼ内の金属を溶解
    する構成のるつぼ形溶解炉において、 前記るつぼの直下に位置する前記炉底キャスター、前記
    磁気遮蔽板などの炉底構造物を部分的に欠落させて、炉
    底に開口した穴部を設け、該穴部に挿入されるキャスタ
    ー栓を該るつぼの底部に一体に取付け、該キャスター栓
    に押付け力を作用させて炉枠に対してるつぼを押出し可
    能にしたことを特徴とするるつぼ形誘導溶解炉。
  2. 【請求項2】 前記炉枠の底部には、るつぼ押出し用の
    油圧シリンダの本体を引っ掛けるための引掛け具が設け
    られていることを特徴とするるつぼ形誘導溶解炉。
JP9584294A 1994-04-08 1994-04-08 るつぼ形誘導溶解炉 Pending JPH07280453A (ja)

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JP9584294A JPH07280453A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 るつぼ形誘導溶解炉

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JP9584294A JPH07280453A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 るつぼ形誘導溶解炉

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JP9584294A Pending JPH07280453A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 るつぼ形誘導溶解炉

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JP (1) JPH07280453A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002025172A1 (fr) * 2000-09-19 2002-03-28 Hikari Tech Co., Ltd. Dispositif de fusion des cendres

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002025172A1 (fr) * 2000-09-19 2002-03-28 Hikari Tech Co., Ltd. Dispositif de fusion des cendres
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