JPH0728040A - 高分子分散型液晶複合膜およびその製造方法、並びに高分子分散型液晶光学素子 - Google Patents

高分子分散型液晶複合膜およびその製造方法、並びに高分子分散型液晶光学素子

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JPH0728040A
JPH0728040A JP17536193A JP17536193A JPH0728040A JP H0728040 A JPH0728040 A JP H0728040A JP 17536193 A JP17536193 A JP 17536193A JP 17536193 A JP17536193 A JP 17536193A JP H0728040 A JPH0728040 A JP H0728040A
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polymer
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dispersed liquid
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JP17536193A
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Shuichi Kita
修市 喜多
Shin Tabata
伸 田畑
Masaya Mizunuma
昌也 水沼
Hitoshi Koyama
均 小山
Akira Tamaya
晃 玉谷
Tatsuo Masumi
達生 増見
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相対透過率が90%に達する電圧V90が1
0V以下で、高コントラストの高分子分散型液晶複合膜
を得ることができる。 【構成】 高分子分散型液晶複合膜は、マトリックス高
分子前駆体の光重合体を主成分とするマトリックス1
と、液晶2とで構成されている。液晶2は、正の誘電異
方性を有し、複屈折が0.1以上で、その含有分率が7
0重量%〜85重量%である。マトリックス高分子前駆
体は、多官能成分を10重量%〜40重量%含有してい
る。マトリックスの屈折率(nm)と上記液晶の常光屈
折率(no)との差|nm−no|が0.04以下であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低電圧で駆動可能な高分
子分散型液晶複合膜およびその製造方法とそれを用いた
高分子分散型液晶光学素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高分子分散型液晶複合膜は、偏光板を必
要とせず、電圧で透過光量を制御することができるの
で、従来のTN液晶を用いた表示素子に比べ、高輝度の
表示素子を可能とする材料として、精力的に研究されて
いる。しかしながら、飽和電圧(透過率が飽和値に達す
る電圧)が高く、アクティブマトリックス駆動が可能な
高分子分散型液晶複合膜は得られていない。即ち、高分
子分散型液晶複合膜をアクティブマトリックス駆動する
ためには、飽和電圧は10V以下である必要があり、で
きれば5V以下が好ましく、例えば特開平4―6525
号公報に示されているように、飽和電圧を低下するため
に、液晶材料、高分子材料について種々検討され、マト
リックス高分子の屈折率(np)と液晶の常光屈折率
(no)との差|np−no|をできるだけ小さく(特開
平4―6525号公報によると|np−no|<0.0
3)することが必要で、特定の屈折率を有するマトリッ
クス高分子を選択する必要があると考えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
高分子分散型液晶複合膜に用いられ正の誘電異方性を有
する液晶の常光屈折率(no)は1.5程度あり、一般
の高分子材料の屈折率より大きく、|np−no|<0.
03の関係を満たす高分子材料が限定され、これまで、
上記特性を満足する高分子分散型液晶複合膜は得ること
の実用化がなされていないのが現状である。
【0004】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、相対透過率が90%に達する電圧V90
が10V以下で、高コントラストの高分子分散型液晶複
合膜およびその製造方法を得ることを目的とし、さら
に、それを用いた光学素子を得ることを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の高分子分散型
液晶複合膜は、マトリックス高分子を主成分とするマト
リックス、およびこのマトリックスに分散保持された液
晶を備えたものにおいて、上記液晶が、正の誘電異方性
を有し、複屈折が0.1以上で、その含有分率が70重
量%〜85重量%であり、重合により上記マトリックス
高分子となるマトリックス高分子前駆体が、多官能成分
を10重量%〜40重量%含有し、かつ上記マトリック
スの屈折率(nm)と上記液晶の常光屈折率(no)との
差|nm−no|が0.04以下であることを特徴とする
ものである。
【0006】請求項2の高分子分散型液晶複合膜の製造
方法は、請求項1に記載の光重合性マトリックス高分子
前駆体と、液晶とを相溶させて相溶体を得、|nm−no
|が0.04以下となるように、温度と光照度を制御し
て上記相溶体のマトリックス高分子前駆体を重合し、上
記相溶体をマトリックスと液晶とに相分離する方法であ
る。
【0007】請求項3の高分子分散型液晶複合膜は、請
求項1において、マトリックス高分子前駆体がアクリル
酸およびメタクリル酸誘導体を含有するものである。
【0008】請求項4の高分子分散型液晶複合膜の製造
方法は、請求項2において、マトリックス高分子前駆体
がアクリル酸およびメタクリル酸誘導体を含有するもの
の方法である。
【0009】請求項5の高分子分散型液晶複合膜は、請
求項1において、液晶が、分子内にハロゲン元素を有す
るネマティック液晶を含有するものである。
【0010】請求項6の高分子分散型液晶複合膜の製造
方法は、請求項2において、液晶が、分子内にハロゲン
元素を有するネマティック液晶を含有するものの方法で
ある。
【0011】請求項7の高分子分散型液晶光学素子は、
請求項1ないし6の高分子分散型液晶複合膜、並びにこ
の高分子分散型液晶複合膜を介して対向して設けた第1
および第2電極付き基板を備えたものである。
【0012】請求項8の高分子分散型液晶光学素子は、
請求項7において、第1および第2電極付き基板が、透
明電極付基板のものである。
【0013】請求項9の高分子分散型液晶光学素子は、
請求項7において、第1および第2電極付き基板の少な
くとも一方に、TFT(Thin Film Transistor)を形成
したものである。
【0014】請求項10の高分子分散型液晶光学素子
は、請求項7項において、第1電極付き基板が透明電極
であり、第2電極付き基板が光導電性を有する基板であ
るものである。
【0015】
【作用】図1(a)および(b)は、各々電圧無印加時
および電圧印加時の一般的な高分子分散型液晶複合膜の
動作原理図であり、1はマトリックス、2は液晶小滴、
3は液晶ディレクタ、4は入射光、5は散乱光、6は透
過光である。高分子分散液晶複合膜の光散乱のメカニズ
ムは、一般に以下のように考えられている。電圧無印加
時には、透明電極間のマトリックス相1中に液晶2が分
散した構造をしており、ネマチック液晶のディレクタ3
は液晶中でランダムな配向をしている{図1(a)}。
この時、液晶の平均屈折率とマトリックスの屈折率に差
があるので入射光4は散乱光5となる。電圧を印加する
と液晶が正の誘電異方性(Δε>0)を有する場合、液
晶分子は電場と平行に配向し、透明電極面に対し、垂直
に配向する{図1(b)}。マトリックスの屈折率(n
m)と液晶の常光屈折率(no)が近接していると、電極
に垂直に入射する光は散乱されることなく透過光6とな
る。即ち、高分子分散型液晶複合膜において、電圧印加
時の透過率を高めるためには、上記従来の特開平4―6
525号公報に示されている考えに対して、本発明で
は、マトリックスの屈折率(nm)と液晶の常光屈折率
(no)とが近接していることが望ましいと考えられ
る。つまり、請求項1において、高分子分散型液晶複合
膜のマトリックスの屈折率(nm)は、マトリックス高
分子前駆体単独で重合して得られるマトリックス高分子
の屈折率(np)とは異なっており、マトリックスの屈
折率(nm)はマトリックス高分子の屈折率(np)より
も大きくなる。さらに、高分子分散液晶複合膜における
光散乱は、マトリックスと液晶の屈折率差だけでなく、
液晶の複屈折の寄与も大きいことを見いだした。即ち、
複屈折が0.1以上の液晶を用いれば、マトリックスの
屈折率と液晶の常光屈折率との差を厳密になくする必要
がなく、|nm−no|が0.04以下であれば、高コン
トラストでしきい値電圧の低い高分子分散型液晶複合膜
を得ることができる。また、液晶の含有量は、全体の7
0重量%から85重量%の範囲にあり、70重量%未満
ではしきい値電圧が高くなり、85重量%を越えるとコ
ントラストが低下する。マトリックス高分子前駆体の単
官能成分と多官能成分の割合は、多官能成分が10から
40重量%の範囲にあり、10重量%未満ではコントラ
ストの低下や特性の経時変化、熱安定性の低下が起こ
り、40重量%を越えると、しきい値電圧の上昇や硬化
収縮が発生する。
【0016】光重合性のマトリックス高分子前駆体と液
晶との相溶体に、紫外線などを光照射して上記高分子を
光重合する過程で、相溶体は相分離し高分子分散型液晶
複合膜を製造する。この時、重合温度と照度を制御する
と、相溶体は、液晶とマトリックス高分子に完全に相分
離するのではなく、マトリックス高分子中に一部の液晶
化合物が分子状に溶解し(これがマトリックスとな
る)、マトリックスと液晶とに相分離することになる。
つまり、請求項2の高分子分散型液晶複合膜の製造方法
において、紫外線の照度、重合温度などを制御すること
により、高分子分散型液晶複合膜のマトリックス高分子
中に分子レベルで溶解する液晶の量を制御することがで
き、マトリックスの屈折率(nm)を制御することがで
きる。即ち、マトリックスの屈折率(nm)は、マトリ
ックス高分子前駆体のみを重合させたマトリックス高分
子の屈折率(np)並びに溶解する液晶の平均屈折率
(nav=(ne+2no)/3)およびその量を制御する
ことで調整できることがわかった。
【0017】請求項3および4において、マトリックス
高分子前駆体が、アクリル酸、メタクリル酸誘導体を含
有すると、マトリックスと液晶との相溶性および重合反
応の速度が向上する。
【0018】請求項5および6において、液晶が、分子
内にハロゲン元素を有するネマティック液晶を含有する
と、比抵抗、耐光性、耐紫外線および耐直流電圧が向上
する。
【0019】請求項7ないし10において、高コントラ
ストでしきい値電圧の低い高分子分散型液晶複合膜を用
いることにより、高コントラストでしきい値電圧の低い
高分子分散型液晶光学素子を得ることができる。
【0020】
【実施例】本発明で用いられるマトリックス高分子前駆
体である単官能のアクリル酸、メタクリル酸誘導体とし
ては、既存の化合物を用いることができる。これらの化
合物としては、例えば、2―エチルヘキシルアクリレー
ト(2EHA)、2―エチルヘキシルメタクリレート
(2EH)、2―ヒドロキシエチルアクリレート(2H
EA)、2―ヒドロキシエチルメタクリレート(2H
E)、n―ブチルアクリレート(nBA)、n―ブチル
メタクリレート(nB)、2―ヒドロキシブチルアクリ
レート(2HBA)、2―ヒドロキシブチルメタクリレ
ート(2HB)、ラウリルアクリレート(LA)、ラウ
リルメタクリレート(L)、イソボルニルアクリレート
(IBXA)、イソボルニルメタクリレート(IB
X)、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレー
ト、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシエチル
メタクリレート、フェノキシポリエチレングリコールア
クリレート{共栄社油脂化学工業(株)製,商品名:P
―200A}、2―ヒドロキシ3―フェノキシプロピル
アクリレート、トリメチロールプロパンアクリル酸安息
香酸エステル、臭素化フェニルアクリレート{第一工業
製薬(株)製,商品名:SR―804}、臭素化フェニ
ルメタクリレート{第一工業製薬(株)製,商品名:S
R―803}、臭素化フェノキシポリエチレングリコー
ルアクリレート{第一工業製薬(株)製,商品名:GX
6099}および臭素化フェノキシポリエチレングリコ
ールメタクリレート{第一工業製薬(株)製,商品名:
GX6045}等の単官能モノマーなどを挙げることが
できるが、これに限定されるものではない。また、複合
膜の相分離状態の熱的な安定性の観点から、単官能成分
と多官能成分の混合物を用いる。さらに、硬化収縮を少
なくするために、多官能オリゴマを用いることもでき
る。
【0021】また、上記単官能のアクリル酸、メタクリ
ル酸誘導体と混合して用いられる多官能のアクリ酸、メ
タアクリル酸誘導体はエチレンオキサイド変性ビスフェ
ノールAジアクリレート{共栄社油脂化学工業(株)
製,商品名:BP―4EA}、プロピレンオキサイド変
性ビスフェノールAジアクリレート{共栄社油脂化学工
業(株)製,商品名:BP―4PA}、エチレンオキサ
イド付加ビスフェノールAジメタクリレート{共栄社油
脂化学工業(株)製,商品名:BP―2EM}、ジメチ
ロールトリシクロデカンジアクリレート{共栄社油脂化
学工業(株)製,商品名:DCP―A}、エチレンオキ
サイド変性臭素化ビスフェノールAジアクリレート{第
一工業製薬(株)製,商品名:GX6183}おYBI
エチレンオキサイド変性臭素化ビスフェノールAジメタ
クリレート{第一工業製薬(株)製,商品名:GX60
94}などジアクリレート広く既存の化合物を用いるこ
とができ、日本化薬製,商品名:HBA−024Eや日
本化薬製,商品名:HBA―240Pなどの水素添加ビ
スA骨格を有するジアクリレートやトリアクリレート、
エチレングリコールジアクリレート等のエチレングリコ
ール変性ジアクリレートやエポキシアクリレート系、ウ
レタンアクリレート系{例えば東亜合成製,商品名:M
―1200など}およびポリエステルアクリレート系の
多官能オリゴマを挙げることができるが、これに限定さ
れるものではない。なお、上記マトリックス高分子前駆
体の単官能成分と多官能成分の割合は、多官能成分が1
0から40重量%の範囲にあり、10重量%未満ではコ
ントラストの低下や特性の経時変化、熱安定性の低下が
起こり、40重量%を越えると、しきい値電圧の上昇や
硬化収縮が発生する。
【0022】本発明において、光重合に光反応開始剤を
用いてもよく、光反応開始剤としては、これまでに知ら
れている光反応開始剤を広く用いることができる。例え
ば、アセトフェノン系のメルク製のダロキュア1116
(商品名:D1116)、ダロキュア953(商品名:
D953)、ダロキュア1173(商品名:D117
3)、チバガイギ製のイルガキュア184(商品名:I
184)、イルガキュア651(商品名:I651)お
よびイルガキュア907(商品名:I907)等やベン
ゾイン系のイルガキュア184(商品名:I184)、
ベンゾフェノン系の日本化薬製の商品名:カヤキュアM
BPなどを挙げることができるが、これに限定されるも
のではない。
【0023】本発明で使用される液晶は正の誘電異方性
を有し複屈折が0.1以上のものであれば、広く使用で
き屈折率、相溶性がマトリックス高分子前駆体と適合す
るものを選択すればよい。これらの液晶としては、例え
ば、メルク社製,商品名:BL001、BL002、B
L003、BL004、BL005、BL006、BL
009、BL011、BL0012、BL0013、B
L015、BL023、BL024、BL032、BL
033、BL034、BL035、BL036、BL0
37、BL038、BL045、BL046、ML10
01、ML1002、ML1003、ML1004、M
L1005、ML1006、ML1007、ML100
8、ML1009やTL202、TL204、TL20
5、ZLI―3651、ZLI―3771、ZLI―3
788、ZLI―4180、ZLI―4277、ZLI
―4580、ZLI―4581およびZLI―4749
などを挙げることができる。また、必要に応じてこれら
を混合して用いることができる。
【0024】さらに、アクティブマトリックスで駆動さ
せる光学素子においては、高分子分散型液晶複合膜の比
抵抗が5×1010Ω・cm以下であると、印加電圧が漏
電流により低下し、高分子分散型液晶複合膜に実効的に
印加される電圧が減少する、いわゆる保持率が低いとい
う問題がある。また、残像の低減や信頼性の観点からも
イオン性不純物の少ない材料の使用が望ましい。さら
に、高分子分散型液晶複合膜を作製する時の紫外線や使
用環境における光による液晶の劣化や、直流電圧による
液晶の劣化により比抵抗が低下し、上記問題点が発生す
る。比抵抗、耐紫外線性、耐光性、耐直流電圧に優れた
高分子分散型液晶複合膜を得るには、比抵抗が1011Ω
・cm以上有する液晶材料として塩素系又は弗素系の液
晶の使用が好ましい。これらの液晶材料としては、メル
ク社製TL202、TL204、TL205、ZLI―
3651、ZLI―3771、ZLI―3788、ZL
I―4180、ZLI―4277、ZLI―4580、
ZLI―4581、ZLI―4749などを挙げること
ができるが、これに限定されるものではない。しかしな
がら、これらの液晶はシアノ系液晶に比較し、複屈折や
誘電率異方性が低い。これらを改善するために、シアノ
系液晶を添加することで、特性を改善することもでき
る。シアノ系液晶の添加量は特に限定するものではない
が、余り多すぎると比抵抗が比抵抗が1011Ω・cm以
下に低下し、塩素系又は弗素系の液晶を用いる効果が低
下する。特に、塩素系のTL202、204、205は
シアノ系液晶と共融混合物となり、しきい値電圧やコン
トラストの改善効果が大きい。液晶の配合量は、全体の
70重量%から85重量%が好ましい。70重量%より
少ないとしきい値電圧が高くなり、85重量%を越える
とコントラストが低下する。即ち、比抵抗が高く、耐紫
外線性、耐直流電圧に優れた材料を用いて製造され、比
抵抗が5×1010Ω・cm以上有する高分子分散型液晶
複合膜は、高い電圧保持率を有し、アクティブマトリッ
クスで駆動する光学素子に好適であり、この高分子分散
型液晶複合膜を用いた光学素子は、高輝度光源を有する
プロジェクションTVに用いても、光劣化による比抵抗
の低下が防止されるという特徴を有し、これらの用途に
好適である。
【0025】実施例1〜10、比較例1〜8 実施例および比較例に用いた高分子分散型液晶複合膜の
マトリックス高分子前駆体の配合とマトリックス高分子
の屈折率(np)の値を表1に示した。なお、表中の数
字は重量部を表す。
【0026】
【表1】
【0027】実施例1〜10、比較例1〜8の高分子分
散型液晶複合膜の作製は以下の手順で行った。即ち、透
明電極付の10μmギャップのセルにマトリックス高分
子前駆体と液晶とを相溶状態でキャピラリ法で注入し、
それぞれ所定の温度で3分間静置後、高圧水銀灯で紫外
線を照射した。重合温度は、高分子分散型液晶前駆体の
相分離温度より、0.5℃〜20℃高い温度で、紫外線
照射度は5mW/cm2〜200mW/cm2の範囲で、
|nm−no|が0.04以下であり、V90が最低とな
る重合条件で製造した。なお、光量は全て約4Jであっ
た。
【0028】電気光学特性の測定は以下の手順で行っ
た。得られた高分子分散型液晶複合膜光学素子に30H
zの矩形波を印加しながら、電圧に対する透過率の変化
を測定した。光源の波長は543.5nm、集光角は5
度とした。図2は本発明に係わる高分子分散型液晶複合
膜の電気光学特性評価用光学系を示す構成図であり、7
は高分子分散型液晶複合膜光学素子、8はディテクタ、
9はピンホール、10はHe―Neレーザ、11は電源
装置、12は散乱光である。得られたしきい値電圧(V
10、V90)およびコントラスト比(V90印加時の
透過率/電圧無印加時の透過率)および比抵抗の測定結
果をnm、no、(nm―no)の値とともに実施例につい
て表2に、比較例について表3に示した。nmの値は、
各高分子分散型液晶複合膜と同じ製造条件(硬化温度、
紫外線照度)で、液晶が相分離しないで重合する最大の
液晶分率で複合膜を調製し、アッベの屈折計で測定した
屈折率を示した。
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】表によると、実施例の高分子分散型液晶複
合膜が、低しきい値電圧を示しているのに対して、|n
m−no|が0.04を越える比較例1〜3は、しきい値
電圧が高いことがわかる。これはマトリックスの屈折率
が高いため、液晶の配向変化による屈折率の整合が低電
圧側で起きたためである。このことを確かめるために、
実施例1と比較例1について、電気光学特性のしきい値
電圧(V90)と誘電率のしきい値電圧(Ve90)を
測定した。誘電率のしきい値電圧(Ve90)は、実施
例1、比較例1とも10Vであったが、電気光学特性の
しきい値電圧(V90)はそれぞれ表2および3に示し
たように、実施例1では9.5V、比較例1では15.
5Vと大きく異なった。Ve90が等しいことは電場に
対する液晶の応答は実施例1、比較例1でほぼ同じであ
ることを示している。一方V90が実施例1の方が低い
のはマトリックスの屈折率が液晶の常光屈折率よりも高
く(nm−no>0)、液晶が完全に配向するまでに、屈
折率が一致した為と考えられる。実施例1のマトリック
ス高分子の屈折率(np)は1.514であり、液晶B
L002の常光屈折率1.525よりも低いにも拘ら
ず、このような効果をもたらしたのは、光重合誘起相分
離過程で液晶がマトリックス高分子中に残存し、マトリ
ックスの屈折率(nm=1.530:表1)がマトリッ
クス高分子の屈折率よりも高くなったためである。即
ち、高分子分散型液晶複合膜のマトリックスの屈折率n
mは、溶解する液晶の量を制御することにより、マトリ
ックス高分子の屈折率npより大きくすることができ
た。さらに、実施例1、3、4、5、10の様に、nm
−noが正の場合には、誘電率のしきい値電圧と比較し
て、電気光学特性のしきい値電圧を低くできる。
【0032】一方、マトリックスの屈折率を高くする
と、コントラストが低下すると考えられる。即ち、電圧
を印加していない状態での液晶相とマトリックスの屈折
率差が小さくなるために、電圧オフ時の透過率が上昇す
ると考えられるからである。しかしながら、実施例1に
示したように、マトリックスの屈折率を高くしても、コ
ントラストの低下はほとんど見られなかった。これは、
高分子分散型液晶複合膜の光散乱には、液晶相とマトリ
ックスとの屈折率差だけでなく、液晶相の複屈折に起因
する光散乱も寄与しているためである。より詳細には、
透過光強度Itは、入射光強度をI0として、It=I0
exp(−τ・d)で表される。ここで、τは濁度と呼
ばれる散乱能を表すパラメータで大きいほど散乱能が高
く透過率が低くなる。dは試料の厚みである。高分子分
散型液晶複合膜の場合、τは|nm−nlc2に比例する
と考えられてきた{J.William Doan
e、”Liquid Crystals Applic
ation & Uses”Vol.1 Chapte
r14、World Scientific、(199
0)}が、これではnmが大きくなると、nm−nlcが小
さくなり、コントラストが低下することになり、本実験
結果を説明できない。即ち、本実験の結果、高分子分散
型液晶複合膜の光散乱の場合、τには|nm−nlc2
けでなくΔn2の寄与もあり、nmが大きくなり、nm
lcの寄与が小さくなっても、Δnの寄与があるためコ
ントラストが低下しないことが明らかとなった。この事
実は、高分子の球晶の光散乱については、既に見いださ
れている{「高分子実験学17、高分子の固体構造I
I」3章、共立出版(1984)}。また、Δnの寄与
を十分に得るためには、Δnが0.1以上の液晶を用い
る必要がある。
【0033】さらに、実施例で明かな様に、高分子分散
型液晶複合膜は、マトリックス高分子前駆体の屈折率
は、従来考えられていたように、液晶の常光屈折率と一
致していなくても、低しきい値電圧の特徴を有してい
る。最も顕著な例は、実施例6では、np=1.47
2、no=1.523(TL202)であり、屈折率差
は|np―no|=0.051と大きく、特開平4―65
25号公報による|np−no|<0.03の条件を満た
していないにも拘らず、低しきい値電圧で高コントラス
トを有している。これは、請求項2の製造方法により、
マトリックスの屈折率nmは1.491、|nm−no
=0.032となったためである。
【0034】実施例および比較例4以外に用いた液晶の
複屈折は全て0.1以上であるのに対し、比較例4で用
いた液晶の複屈折は0.0871と低いために、実施例
3と同じマトリックス高分子前駆体を用いてもコントラ
ストが低く、低しきい値電圧化の効果も十分ではない。
【0035】実施例と比較例5、6との比較から明らか
なように、実施例が低しきい値電圧でかつ高コントラス
トであるのと比べ、比較例の高分子分散型液晶複合膜
は、多官能成分が40重量%より多いと、高コントラス
トを示すが、しきい値電圧が高くなり(比較例5)、多
官能成分が10重量%より少ないと、低しきい値電圧を
示すが、コントラストが著しく低下する(比較例6)。
また、比較例7、8との比較から明らかなように、液晶
分率が85重量%を越えるとコントラストが低下し(比
較例7)、70重量%より少ないとしきい値電圧が高く
なる(比較例8)。
【0036】実施例6から10に示したように、ハロゲ
ン元素を分子内に有する液晶を用いることにより、比抵
抗が高く、しきい値電圧の低い高分子分散型液晶複合膜
が得られる。また、シアノ系液晶と混合することにより
(実施例7、8)、しきい値電圧とコントラストを改善
できることがわかる。
【0037】以上の様に実施例1から10は低電圧で駆
動可能な高分子分散型液晶複合膜を用いた光学素子であ
り、調光硝子として窓硝子などに使用し、遮光と透過を
切り変えるシャッタ機能を付加した窓などに広く応用で
きる。
【0038】実施例11 セルギャップを10μmの8万画素ポリシリコンTFT
アレイを試作し、実施例7の高分子分散型液晶複合膜に
用いたマトリックス高分子前駆体と液晶の相溶体をキャ
ピラリ注入し、実施例7と同様に紫外線で重合した。ポ
リシリコンTFTのオフ電流は10-11A、オン電流は
104Aであった。画素電極と並列に0.6pFの保持
容量を設けた。ポリシリコンTFTアレイの開口率は5
5%であった。対向基板には、TFT部のみを遮光する
マスクを設けた。このポリシリコンTFTパネルを6
V、30HzでTFT駆動し、図2に示した光学系でコ
ントラストを評価した結果、コントラストは100以上
であり、スタティック駆動とほぼ同じコントラストであ
った。スタティック駆動はTFTのゲートを常時開放し
た状態で駆動する方法で、高分子分散型液晶複合膜によ
るリーク電流による電圧低下の影響を受けない。従っ
て、TFT駆動とスタティック駆動でのコントラストを
比較することにより、高分子分散型液晶複合膜の比抵抗
の影響を評価でき、上記のようにして得られた高分子分
散型液晶光学素子であるアクティブマトリックス高分子
分散型液晶表示素子が、低しきい値電圧で高コントラス
トの特徴を有していることが実証された。
【0039】比較例9 実施例11と同様に、比較例1の高分子分散型液晶複合
膜を用いたポリシリコンTFTパネルを作製した。ただ
しセルギャップは6Vで駆動するために6.5μmとし
た。このパネルをTFT駆動した時のコントラストは1
0であり、スタティック駆動時のコントラスト30より
も著しく悪かった。
【0040】実施例12 実施例11で作製したポリシリコンTFTパネルを3枚
利用し、図3に示した光学系で、プロジェクションTV
を試作した。図3は本発明の高分子分散型液晶光学素子
を用いたプロジェクションTVの光学系を示す構成図で
あり、13は高分子分散型液晶光学素子、14は投射用
レンズ、15はピンホール、16はダイクロイックミラ
―、17は光源である。光源17に250Wのメタルハ
ライドランプを用い、対角60インチのゲイン5のスク
リーンに投射した。白色のピーク輝度500ルクス、コ
ントラスト100を得た。また、100時間連続動作後
もコントラストの低下は見られなかった。請求項9の高
分子分散型液晶光学素子を用いたプロジェクションTV
は、低しきい値電圧で高コントラスト、しかも、信頼性
に優れていることが実証された。
【0041】比較例10 比較例9で作製したポリシリコンTFTパネルを3枚利
用し、実施例12と同様にプロジェクションTVを試作
し、投射画像を評価した。白色のピーク輝度50ルク
ス、コントラスト10を得た。また、100時間連続動
作試験後のTFT駆動時のコントラストは5まで低下
し、スタティック駆動時のコントラスト30よりも著し
く悪かった。
【0042】実施例13 図4は本発明の高分子分散型液晶光学素子である空間変
調素子の断面構成図であり、18はガラス基板、19は
透明電極、20は光導電層、21は誘電体ミラー、22
は高分子分散型液晶複合膜である。このライトバルブの
作製方法を以下に示す。まず、ガラス基板18の表面に
ITOからなる透明電極19をスパッタ法により形成し
た。次に、この表面にアモルファスシリコンからなる光
導電体層20をプラズマCVD(Chemical Vapor Depos
ition)により形成した。アモルファスシリコンは高抵
抗を得るために小量のボロンをドーピングした。この
後、アモルファスシリコンの表面に、蒸着により誘電体
ミラー21を形成した。この積層基板とITOを蒸着し
たガラス基板をスペーサーを挟んで張り合わせ、そこに
実施例1〜10のマトリックス高分子前駆体と液晶の相
溶体をキャピラリ注入し、紫外線硬化し高分子分散型液
晶複合膜22とし、目的の空間変調素子を得た。この空
間変調素子を図5の光学系に設置し、電圧を印加した状
態で1kWメタルハライド光源の読み出し光を照射した
ところ、最大70%以上の高い反射率を示した。図5は
本発明の空間変調素子を用いた光学装置の構成図であ
り、23は書き込み光源、24は高分子分散型液晶複合
膜空間変調素子、25は電源装置、26は偏光ビームス
プリッタ、27は読みだし光源、28は投射スクリーン
である。反射光をスクリーンに投影するとコントラスト
100、高輝度1500ルクスの表示が得られた。即
ち、請求項10の高分子分散型液晶光学素子である空間
変調素子は、低しきい値電圧で高コントラストの特徴を
有していることがわかる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、液晶が、正の
誘電異方性を有し、複屈折が0.1以上で、その含有分
率が70重量%〜85重量%であり、マトリックス高分
子前駆体が多官能成分を10重量%〜40重量%含有
し、かつマトリックスの屈折率(nm)と液晶の常光屈
折率(no)との差|nm−no|が0.04以下である
ので、相対透過率が90%に達する電圧V90が10V
以下で、高コントラストの高分子分散型液晶複合膜を得
ることができる。
【0044】請求項2の発明によれば、光重合性マトリ
ックス高分子前駆体と、液晶とを相溶させて相溶体を
得、|nm−no|が0.04以下となるように、温度と
光照度を制御して上記相溶体の上記高分子を重合し、上
記相溶体をマトリックスと、液晶に相分離することによ
り、相対透過率が90%に達する電圧V90が10V以
下で、高コントラストの高分子分散型液晶複合膜の製造
方法を得ることができる。
【0045】請求項3および4によれば、マトリックス
高分子前駆体がアクリル酸、メタクリル酸誘導体を含有
することにより、液晶との相溶性および重合反応の速度
が向上する。
【0046】請求項5および6によれば、液晶が、分子
内にハロゲン元素を有するネマティック液晶を含有する
ことにより、比抵抗、耐光性、耐紫外線および耐直流電
圧が向上する。
【0047】請求項7ないし10の発明によれば、請求
項第1ないし第6に記載の高分子分散型液晶複合膜を用
いているので、低しきい値電圧で高コントラストの高分
子分散型液晶光学素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な高分子分散型液晶複合膜の動作原理図
である。
【図2】本発明に係わる高分子分散型液晶複合膜の電気
光学特性評価用光学系を示す構成図である。
【図3】本発明の高分子分散型液晶光学素子を用いたプ
ロジェクションTVの光学系を示す構成図である。
【図4】本発明の高分子分散型液晶光学素子である空間
変調素子の断面構成図である。
【図5】本発明の空間変調素子を用いた光学装置の構成
図である。
【符号の説明】
1 マトリックス 2 液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 均 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内 (72)発明者 玉谷 晃 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内 (72)発明者 増見 達生 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス高分子を主成分とするマト
    リックス、およびこのマトリックスに分散保持された液
    晶を備えたものにおいて、上記液晶が、正の誘電異方性
    を有し、複屈折が0.1以上で、その含有分率が70重
    量%〜85重量%であり、重合により上記マトリックス
    高分子となるマトリックス高分子前駆体が、多官能成分
    を10重量%〜40重量%含有し、かつ上記マトリック
    スの屈折率(nm)と上記液晶の常光屈折率(no)との
    差|nm−no|が0.04以下であることを特徴とする
    高分子分散型液晶複合膜。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光重合性マトリックス
    高分子前駆体と、液晶とを相溶させて相溶体を得、|n
    m−no|が0.04以下となるように、温度と光照度を
    制御して上記相溶体のマトリックス高分子前駆体を重合
    し、上記相溶体をマトリックスと液晶とに相分離する高
    分子分散型液晶複合膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のものにおいて、マトリ
    ックス高分子前駆体がアクリル酸およびメタクリル酸誘
    導体を含有することを特徴とする高分子分散型液晶複合
    膜。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のものにおいて、マトリ
    ックス高分子前駆体がアクリル酸およびメタクリル酸誘
    導体を含有することを特徴とする高分子分散型液晶複合
    膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のものにおいて、液晶
    が、分子内にハロゲン元素を有する液晶を含有すること
    を特徴とする高分子分散型液晶複合膜。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のものにおいて、液晶
    が、分子内にハロゲン元素を有する液晶を含有すること
    を特徴とする高分子分散型液晶複合膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6に記載の高分子分散型
    液晶複合膜、並びにこの高分子分散型液晶複合膜を介し
    て対向して設けた第1および第2電極付き基板を備えた
    高分子分散型液晶光学素子。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のものにおいて、第1お
    よび第2電極付き基板が、透明電極付基板であることを
    特徴とする高分子分散型液晶光学素子。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のものにおいて、第1お
    よび第2電極付き基板の少なくとも一方に、TFT(Th
    in Film Transistor)を形成したことを特徴とする高分
    子分散型液晶光学素子。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のものにおいて、第1
    電極付き基板が透明電極であり、第2電極付き基板が光
    導電性を有する基板であることを特徴とする高分子分散
    型液晶光学素子。
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