JPH07279212A - ロータンク内容器の構造並びにロータンク内容器を取付けたロータンク及びロータンクへのロータンク内容器の取付け方法 - Google Patents

ロータンク内容器の構造並びにロータンク内容器を取付けたロータンク及びロータンクへのロータンク内容器の取付け方法

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JPH07279212A
JPH07279212A JP7101194A JP7101194A JPH07279212A JP H07279212 A JPH07279212 A JP H07279212A JP 7101194 A JP7101194 A JP 7101194A JP 7101194 A JP7101194 A JP 7101194A JP H07279212 A JPH07279212 A JP H07279212A
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JP
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low tank
container
low
tank
caulking material
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JP7101194A
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Haruo Yamazaki
晴夫 山崎
Takao Maeda
恭男 前田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータンク内容器の取付け作業を容易に行な
う。 【構成】 ロータンク内側壁1aとロータンク内容器2
の第1の受け用段部11との間に上方に開口するコーキ
ング材塗布用の第1の凹部13を形成する。ロータンク
底部1bとロータンク内容器2の第2の受け用段部21
との間に側方に開口するコーキング材塗布用の第2の凹
部23を形成する。第2の凹部23へのコーキング材の
塗布は、ロータンク内容器2を上下逆にして第2の受け
用段部22にコーキング材を塗布した後、ロータンク内
容器2をロータンク1内に組込むことにより行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水洗便器などに用いら
れるロータンクとこれに関連するロータンク内容器の構
造及びロータンク内容器の取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ロータンク内の冷たい貯水に
よってロータンク壁が冷却されると、ロータンク外壁に
結露が生じて、床に結露水が落下するという問題があ
る。特にロータンクを合成樹脂で成形した場合には、ロ
ータンクの厚みをそれほど大きくとることができないた
め、ロータンク内壁とロータンク外壁との温度差が一層
大きくなって結露がより発生し易くなるという問題があ
る。
【0003】そこで、従来より、図11及び図12に示
すように、ロータンク1内にロータンク内容器2′を取
付けて、ロータンク内容器2′によって貯水4とロータ
ンク1内壁とを接触させないことにより、ロータンク1
内の冷たい貯水4によってロータンク壁1dが冷却され
るのを防ぎ、ロータンク外壁1cの結露を防止するよう
にしたものが知られている。つまり、ロータンク内側壁
1aとロータンク内容器2′との間に約5mmの空気層
3を設けて、ロータンク1と貯水4の断熱効果を高める
ようにしている。
【0004】また、上記空気層3に水が浸入するのを防
ぐために、シリコン9aを用いてロータンク内容器2′
をロータンク1に接着している。この接着手順として、
先ず、ロータンク1内にロータンク内容器2′を組込ん
だ後、ロータンク底部1bまでシリコンガン8を伸ばし
て、図13に示すように、ロータンク内容器2′の下部
開口2b周辺とロータンク底部1bとの接触部分を全周
に亘ってシリコンガン8でシリコン9aを塗布し、指又
はヘラ等で仕上げをする。その後、図14に示すよう
に、ロータンク内容器2′の上端面とロータンク内側壁
1aとの接触部分においても同様な作業を行なうように
している。
【0005】さらに、ロータンク1の上に合成樹脂製の
手洗いボウル部を取付ける場合において、手洗いボウル
部の底部にロータンク内に手洗い水を吐水するための吐
水孔を孔開け加工するにあたり、従来では、例えば手洗
いボウル部の成形時に孔開けを行なうとバリが型側に残
り、次ショットの成形品の表面に付着するおそれがある
ため、図15に示すように、型a′,b′による手洗い
ボウル部30′の成形時には吐水孔を開けず、成形後に
ドリルを用いて凹所51aの隔壁52を縦方向の切断部
50に沿って吐水孔60の孔開け加工を実施するように
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のよう
なロータンク内容器2′の取付け方法では、ロータンク
内容器2′の下部開口2b周辺とロータンク底部1bと
の接触部分にシリコン9aを塗布するにあたり、狭くて
深いロータンク底部1bに向けてシリコンガン8を使う
必要があり、このときロータンク壁1dが作業の邪魔に
なり、作業が非常にしづらいという問題がある。しか
も、図13及び図14のような塗布形状では、シリコン
9aの塗布量が不均一になり易く、接着強度の弱い部分
ができるおそれがある。特に指での仕上げを繰り返した
りすると、シリコン層が薄くなりすぎるおそれがあり、
接着強度が一層弱まるという問題がある。
【0007】一方、従来の合成樹脂製の手洗いボウル部
30′への吐水孔51の孔開け方法にあっては、図15
に示すように、吐水孔51周囲の凹所51aの内壁に縦
方向の切断部50が生じているため、切断部50が容易
に目につき、見苦しいばかりか、最近市販されている手
洗いボウル部30′に置くタイプの薬品等を用いた場合
は、上記切断部50は樹脂の表面層が破壊されているた
め、薬品による変色を受け易く、変色した部分が目立っ
て手洗いボウル部30′の外観を良好に保つことができ
なくなるという問題もあった。
【0008】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ロータンク内容器
の取付け作業を確実に行なえるようにしたロータンク内
容器の構造並びにロータンク内容器を取付けたロータン
ク及びロータンクへのロータンク内容器の取付け方法を
提供するにあり、さらに他の目的とするところは、手洗
いボウル部における吐水孔の加工を切断面が外部より見
えないように切断して行なうことにより、切断面に万一
変色が生じても吐水孔の外観を良好に保てるようにした
ロータンクを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るロータンク内容器の構造は、ロータン
ク1内に取付けられてロータンク内側壁1aとロータン
ク1内の貯水4との間に空気層3を形成するためのロー
タンク内容器2の構造において、上部開口2aと下部開
口2bを有する略筒形に形成されたロータンク内容器2
の上部外周面2cに、ロータンク内容器2の上端面2d
よりも低い位置からロータンク内側壁1aに向けて突出
する第1の突条11がロータンク内容器2の周方向全周
に突設され、ロータンク内容器2の上端面2dから第1
の突条11に至る第1の受け用段部12が形成されると
共に、ロータンク内容器2の下部開口2bの内周面に、
ロータンク内容器2の底面2eよりも高い位置から下部
開口2b内に向けて突出する第2の突条21が下部開口
2bの周方向全周に突設され、ロータンク内容器2の底
面2eから第2の突条21に至る第2の受け用段部22
が形成されて成ることを特徴とする。
【0010】また本発明に係るロータンク内容器を取付
けたロータンクは、ロータンク内側壁1aと上記ロータ
ンク内容器2の上部外周面2cとの間に、ロータンク内
側壁1aとロータンク内容器2の第1の受け用段部12
とで囲まれた上方に開口する第1の凹部13が形成され
ると共に、ロータンク底部1bとロータンク内容器2の
下部開口2bの内周面との間に、ロータンク底部1bと
ロータンク内容器2の第2の受け用段部22とで囲まれ
た側方に開口する第2の凹部23が形成され、上記第1
及び第2の凹部13,23内にコーキング材9が夫々充
填されて成ることを特徴とする。
【0011】さらに本発明に係るロータンクへのロータ
ンク内容器の取付け方法は、上記ロータンク内容器2の
上部開口2aを下向き、下部開口2bを上向きとなるよ
うにロータンク内容器2を上下逆にして、ロータンク内
容器2の下部開口2b側の第2の受け用段部22の全周
に亘ってコーキング材9を塗布した後、ロータンク内容
器2の上部開口2aを上向き、下部開口2bを下向きに
してロータンク内容器2をロータンク1内に組込み、ロ
ータンク内容器2の底面2eをロータンク底部1bに押
し付けて、ロータンク内容器2の第2の受け用段部22
に塗布したコーキング材9によりロータンク底部1bと
ロータンク内容器2の底面2eとを互いに接着し、その
後、ロータンク内側壁1aとロータンク内容器2の第1
の受け用段部12とで囲まれた上方に開口する第1の凹
部13の全周に亘ってコーキング材9を塗布して、ロー
タンク内側壁1aとロータンク内容器2の上部外周面2
cとを互いに接着することを特徴とする。
【0012】ここで、上記ロータンクへのロータンク内
容器の取付け方法において、ロータンク内容器2の底面
2eにコーキング材9を塗布し、このコーキング材9に
よりロータンク内容器2の底面2eとロータンク底部1
bとを互いに接着して成るのが好ましい。また、上記ロ
ータンク内容器を取付けたロータンクにおいて、ロータ
ンク1の上部に合成樹脂製の手洗いボウル部30が取付
けられ、手洗いボウル部3の底部に凹所60aが垂下突
設されると共に、凹所60aの下端部が切断面35とな
った吐水孔60が穿孔されて成るのが好ましい。
【0013】
【作用】本発明によれば、ロータンク内容器2をロータ
ンク1に取付けるにあたっては、ロータンク内容器2を
ロータンク1に組込む前に、ロータンク内容器2の下部
開口2b周辺に設けた第2の受け用段部22に全周に亘
ってコーキング材9を塗布しておくことにより、その
後、ロータンク内容器2の第2の受け用段部22を下に
してロータンク底部1bに押し付けるだけで、ロータン
ク底部1bとロータンク内容器2の第2の受け用段部2
2とで形成される第2の凹部23内のコーキング材9が
ロータンク底部1bに押し付けられてロータンク内容器
2の底面2eとロータンク底部1bとを確実に接着する
ことができる。次に、ロータンク内容器2の上部外周に
設けた第1の受け用段部12とロータンク内側壁1aと
の間に形成される第1の凹部13に全周に亘ってコーキ
ング材9を充填して、ロータンク内容器2の上部外周面
2cとロータンク内側壁1aとを接着した後に、各凹部
13,23からはみ出しているコーキング材9を指で仕
上げするという簡単な作業手順で済み、従って、従来の
ような狭くて深いロータンク底部に向けてシリコンガン
等を使ったりする必要がなくなり、ロータンク壁1dが
作業の邪魔にならなくなり、作業が非常に容易となる。
しかも、コーキング材9は上方又は側方に開口した凹部
13,23に夫々充填されるので、凹部13,23から
はみ出しているコーキング材9を指で仕上げを行なって
も、コーキング層が薄くなりすぎる心配がなく、指での
仕上げを繰り返してもコーキング層は薄くならず、高い
接着強度を維持できるようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例では、水洗便器に用いられ、内部にロー
タンク内容器2を取付け、上部にロータンク蓋90を取
付けたロータンク1を例示する。先ず、ロータンク内容
器2は、例えばスチロール製から成り、図2〜図4に示
すように、上部開口2aと下部開口2bを有する略筒形
に形成されている。このロータンク内容器2の上部外周
面2cには、ロータンク内容器2の上端面2dよりも低
い位置からロータンク内側壁1aに向けて突出する第1
の突条11がロータンク内容器2の周方向全周に突設さ
れており、ロータンク内容器2の上端面2dから第1の
突条11に至る第1の受け用段部12(図4(b))が
形成されている。また、ロータンク内容器2の下部開口
2bの内周面には、ロータンク内容器2の底面2eより
も高い位置から下部開口2b内に向けて突出する第2の
突条21が下部開口2bの周方向全周に突設されてお
り、ロータンク内容器2の底面2eから第2の突条21
に至る第2の受け用段部22(図4(c))が形成され
ている。さらに、上記各突条11,21は、ロータンク
内側壁1a及びロータンク底部1bに夫々当接すること
によってロータンク内容器2とロータンク内側壁1aと
の間に空気層3(図1)が形成されるようになり、従来
と同様、ロータンク1内の貯水4と、ロータンク内側壁
1aを接触させないようにして、ロータンク外壁1cに
結露を発生させない構造となっている。
【0015】一方、ロータンク1は、例えば合成樹脂
製、或いは陶器製から成り、図1に示すように、ロータ
ンク底部1bには、ロータンク1と便器(図示せず)と
を接続するためのボルト5、及び便器へ貯水4を排水す
る洗浄管等をロータンク底部1bへ取付けるための排水
用孔6が設けてある。尚、図1中、90はボールタッ
プ、91は操作ハンドル、92はバルブ部である。ここ
で、上記ロータンク内容器2をロータンク1内に取付け
た状態では、図4(d)に示すように、ロータンク内側
壁1aとロータンク内容器2の上部外周面2cとの間
に、ロータンク内側壁1aとロータンク内容器2の第1
の受け用段部12とで囲まれた上方に開口する第1の凹
部13が形成されると共に、図4(e)に示すように、
ロータンク底部1bとロータンク内容器2の下部開口2
b周辺との間に、ロータンク底部1bとロータンク内容
器2の第2の受け用段部22とで囲まれた側方に開口す
る第2の凹部23が形成され、これら各凹部13,23
内にシリコン等のコーキング材9を充填できるようにな
っている。
【0016】次に、ロータンク内容器2の取付け方法の
一例を説明する。先ず、ロータンク内容器2をロータン
ク1内に組込む前に、図5に示すように、ロータンク内
容器2の下部開口2bが上向きとなるようにロータンク
内容器2を上下逆にして、ロータンク内容器2の下部開
口2b周辺の第2の受け用段部22に全周に亘ってシリ
コンガン8にてシリコン9aを塗布する。このとき、ロ
ータンク内容器2の底面2eの1箇所又は複数箇所にも
シリコン9aを塗布しておくのが望ましい。その後、ロ
ータンク内容器2の下部開口2bを下向きにしてロータ
ンク内容器2をロータンク1内に組込む(図1の状
態)。このとき、図6に示すように、ロータンク内容器
2を浮き、ゆがみ等が生じないようにしながら上から押
さえ付けることにより、ロータンク底部1bとロータン
ク内容器2の第2の受け用段部22とで形成される第2
の凹部23内で上記シリコン9aが圧迫されてロータン
ク内容器2の底面2eとロータンク底部1bとを確実に
接着できる。その後、図7に示すように、ロータンク内
容器2の上部外周面2c側の第1の受け用段部12とロ
ータンク内側壁1aとの間に形成される第1の凹部13
にシリコンガン8にてシリコン9aを上方から充填する
ことにより、ロータンク内容器2の上部外周面2cとロ
ータンク内側壁1aとを確実に接着できる。そして、第
1及び第2の凹部23から夫々はみ出したシリコン9a
を指で仕上げをする(図6(c)の状態)という作業手
順でロータンク内容器2の取付け作業が終了する。
【0017】従って、従来のように狭くて深いロータン
ク底部1bに向けてシリコンガン8を使う必要がなくな
るので、ロータンク壁1dが作業の邪魔にならなくな
り、作業が非常にやり易くなり、そのうえ、第1及び第
2の凹部13,23内はシリコン9aで確実に充填され
るため、凹部13,23からはみ出しているシリコン9
aを指で仕上げを行なっても、シリコン層が薄くなりす
ぎる心配がなく、指での仕上げを繰り返してもシリコン
層は薄くならず、高い接着強度を維持できるようにな
る。さらに、ロータンク内容器2の底面2eにもシリコ
ン9aを塗布するようにしたから、ロータンク1に対す
るロータンク内容器2の接着強度をより一層高めること
ができる。尚、コーキング材9として、シリコン9a以
外の他の接着材を用いるようにしてもよい。
【0018】本発明の他の実施例として、ロータンク1
の上に図8及び図9に示す合成樹脂製の手洗いボウル部
30を取付けるようにしてもよい。この手洗いボウル部
30は、上記のようにロータンク1内にロータンク内容
器2を組込み、シリコン9aが硬化するまで静置した後
で、ロータンク1の上に取付けられるものであって、手
洗いボウル部30に固定ナット32にて固定された手洗
い吐水管31から手洗い水が吐水され、この手洗い水
は、手洗いボウル部30の底部中央付近の吐水孔60か
らロータンク1(図1)内に流れ落ちるようになってい
る。
【0019】ここで、合成樹脂製の手洗いボウル部30
に吐水孔60を孔開け加工するにあたり、本発明では、
図10に示すように、型a,bによる手洗いボウル部3
0の成形時には吐水孔60の凹所60aを手洗いボウル
部30の中央部付近に垂下突設させ、成形後、吐水孔6
0の切断面35がロータンク1の底面方向にのみ生じる
ように、凹所60aの下端部を水平方向の切断線Mに沿
って切断するものであり、これにより、通常の使用状態
で吐水孔60の切断面35が目につくことがなくなり、
最近市販されている手洗いボウル部30に置くタイプの
薬品等による染色の恐れを軽減でき、万一変色が生じて
も、変色が外部から容易に見えないので見苦しくなく、
また切断面35が薬品などにより変色しても、変色した
部分が目につかず、手洗いボウル部30の外観を良好に
保つことができるという利点がある。
【0020】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の発明によ
れば、ロータンク内に取付けられてロータンク内側壁と
ロータンク内の貯水との間に空気層を形成するためのロ
ータンク内容器の構造において、上部開口と下部開口を
有する略筒形に形成されたロータンク内容器の上部外周
面に、ロータンク内容器の上端面よりも低い位置からロ
ータンク内側壁に向けて突出する第1の突条がロータン
ク内容器の周方向全周に突設され、ロータンク内容器の
上端面から第1の突条に至る第1の受け用段部が形成さ
れると共に、ロータンク内容器の下部開口の内周面に、
ロータンク内容器の底面よりも高い位置から下部開口内
に向けて突出する第2の突条が下部開口の周方向全周に
突設され、ロータンク内容器の底面から第2の突条に至
る第2の受け用段部が形成されているから、ロータンク
内容器をロータンクに組込む前に、ロータンク内容器の
ロータンク内容器の下部開口周辺に設けた第2の受け用
段部に全周に亘ってコーキング材を塗布し、その後ロー
タンク内容器をロータンク内に組込むことによって、従
来のような狭くて深いロータンク底部に向けてシリコン
ガン等を使う必要がなくなるので、ロータンク壁が作業
の邪魔にならなくなり、ロータンク内容器の取付け作業
が非常にやり易くなる。しかも、第1及び第2の受け用
段部にコーキング材が入り込むことによって指での仕上
げを繰り返してもシリコン層が薄くなりすぎるおそれが
なく、接着強度が低下するのを防止できるという効果が
ある。
【0021】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載のロータンク内側壁とロータンク内容器の上部外
周面との間に、ロータンク内側壁とロータンク内容器の
第1の受け用段部とで囲まれた上方に開口する第1の凹
部が形成されると共に、ロータンク底部とロータンク内
容器の下部開口の内周面との間に、ロータンク底部とロ
ータンク内容器の第2の受け用段部とで囲まれた側方に
開口する第2の凹部が形成され、上記第1及び第2の凹
部内にコーキング材が夫々充填されて成るから、上記第
1及び第2の凹部にコーキング材が確実に充填されるの
で、従来のように指等による仕上げによってコーキング
材が薄くなりすぎるのを防止でき、従って、ロータンク
内容器とロータンクとの接着強度をより高めることがで
きるという効果がある。
【0022】また請求項3記載の発明によれば、請求項
1記載のロータンク内容器の上部開口を下向き、下部開
口を上向きとなるようにロータンク内容器を上下逆にし
て、ロータンク内容器の下部開口側の第2の受け用段部
の全周に亘ってコーキング材を塗布した後、ロータンク
内容器の上部開口を上向き、下部開口を下向きにしてロ
ータンク内容器をロータンク内に組込み、ロータンク内
容器の底面をロータンク底部に押し付けて、ロータンク
内容器の第2の受け用段部に塗布したコーキング材によ
りロータンク底部とロータンク内容器の底面とを互いに
接着し、その後、ロータンク内側壁とロータンク内容器
の第1の受け用段部とで囲まれた上方に開口する第1の
凹部の全周に亘ってコーキング材を充填して、ロータン
ク内側壁とロータンク内容器の上部外周面とを互いに接
着するようにしたから、ロータンク内容器の組込み前に
おいてロータンク内容器の下部開口周辺に設けた第2の
受け用段部に全周に亘ってコーキング材を容易に塗布で
き、且つ、ロータンク内容器の組込後においてロータン
ク内容器の上部外周の第1の凹部に全周に亘って上方か
らコーキング材を容易に充填でき、しかも、各凹部から
はみ出しているコーキング材を指で仕上げするという作
業手順で済むため、従来のような狭くて深いロータンク
底部に向けてシリコンガン等を使う必要がなくなり、ロ
ータンク壁が作業の邪魔にならなくなるので、作業が非
常に容易となる。しかも、コーキング材は上方又は側方
に開口した凹部に夫々充填されるので、凹部からはみ出
しているコーキング材を指で仕上げを行なっても、コー
キング層が薄くなりすぎる心配がなく、高い接着強度を
維持できるという効果がある。
【0023】また請求項4記載の発明によれば、請求項
3記載のロータンク内容器の底面にコーキング材を塗布
し、このコーキング材によりロータンク内容器の底面と
ロータンク底部とを互いに接着するようにしたから、請
求項3記載の効果に加えて、ロータンクに対するロータ
ンク内容器の接着強度をより一層高めることができると
いう効果がある。
【0024】さらに請求項5記載の発明によれば、請求
項2記載のロータンクの上部に合成樹脂製の手洗いボウ
ル部が取付けられ、手洗いボウル部の底部に凹所が垂下
突設されると共に、凹所の下端部が切断面となった吐水
孔が穿孔されているから、請求項2記載の効果に加え
て、切断面はロータンクの底面方向(外観上目につかな
い方向)にのみ生じるようになり、通常の使用状態で切
断面が目につくことはないので、見苦しくなく、また切
断面が薬品などにより変色しても、変色した部分が目に
つかなくなるので、吐水孔を含む手洗いボール部の外観
を良好に保つことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例に用いられるロータ
ンク内容器を取付けたロータンクの一部破断平面図、
(b)は一部破断正面図である。
【図2】(a)は同上のロータンク内容器の側面図、
(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB
−B線断面図である。
【図3】(a)(b)(c)は同上のロータンク内容器
の平面図、正面図、底面図である。
【図4】(a)は同上のロータンク内容器の断面図、
(b)はロータンク内容器の上部開口付近の断面図、
(c)はロータンク内容器の下部開口付近の断面図、
(d)は第1の凹部を説明する断面図、(e)は第2の
凹部を説明する断面図である。
【図5】(a)は同上のロータンク内容器を上下逆にし
た状態の斜視図、(b)はロータンク内容器の第1の受
け用段部付近の断面図である。
【図6】(a)(b)(c)は同上のロータンク内容器
とロータンクの第1の凹部にシリコンを充填する動作説
明図である。
【図7】(a)(b)(c)は同上のロータンク内容器
とロータンクの第2の凹部にシリコンを充填する動作説
明図である。
【図8】同上の手洗いボウル部の断面図である。
【図9】(a)(b)は同上の手洗いボウル部の平面図
及び一部破断正面図である。
【図10】(a)(b)(c)は同上の手洗いボウル部
の吐水孔の孔開け加工作業の動作説明図である。
【図11】(a)は従来のロータンク内容器を取付けた
ロータンクの断面図、(b)はロータンクの上部付近の
要部断面図、(c)はロータンクの底部付近の要部断面
図である。
【図12】(a)(b)は従来のロータンク内容器の側
面図及び断面図である。
【図13】(a)(b)(c)は従来のロータンク内容
器の底部の接着動作を説明する断面図である。
【図14】従来のロータンク内容器の上部の接着状態を
説明する断面図である。
【図15】(a)(b)(c)は従来の手洗いボウル部
の吐水孔の孔開け加工作業の動作説明図である。
【符号の説明】
1 ロータンク 1a ロータンク内側壁 1b ロータンク底部 2 ロータンク内容器 2a 上部開口 2b 下部開口 2c 上部外周面 2d 上端面 2e 底面 3 空気層 4 貯水 9 コーキング材 11 第1の突条 12 第1の受け用段部 13 第1の凹部 21 第2の突条 22 第2の受け用段部 23 第2の凹部 30 手洗いボウル部 35 切断面 51 吐水孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータンク内に取付けられてロータンク
    内側壁とロータンク内の貯水との間に空気層を形成する
    ためのロータンク内容器の構造において、上部開口と下
    部開口を有する略筒形に形成されたロータンク内容器の
    上部外周面に、ロータンク内容器の上端面よりも低い位
    置からロータンク内側壁に向けて突出する第1の突条が
    ロータンク内容器の周方向全周に突設され、ロータンク
    内容器の上端面から第1の突条に至る第1の受け用段部
    が形成されると共に、ロータンク内容器の下部開口の内
    周面に、ロータンク内容器の底面よりも高い位置から下
    部開口内に向けて突出する第2の突条が下部開口の周方
    向全周に突設され、ロータンク内容器の底面から第2の
    突条に至る第2の受け用段部が形成されて成ることを特
    徴とするロータンク内容器の構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロータンク内容器を取付
    けたロータンクにおいて、ロータンク内側壁とロータン
    ク内容器の上部外周面との間に、ロータンク内側壁とロ
    ータンク内容器の第1の受け用段部とで囲まれた上方に
    開口する第1の凹部が形成されると共に、ロータンク底
    部とロータンク内容器の下部開口の内周面との間に、ロ
    ータンク底部とロータンク内容器の第2の受け用段部と
    で囲まれた側方に開口する第2の凹部が形成され、上記
    第1及び第2の凹部内にコーキング材が夫々充填されて
    成ることを特徴とするロータンク内容器を取付けたロー
    タンク。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のロータンク内容器の上部
    開口を下向き、下部開口を上向きとなるようにロータン
    ク内容器を上下逆にして、ロータンク内容器の下部開口
    側の第2の受け用段部の全周に亘ってコーキング材を塗
    布した後、ロータンク内容器の上部開口を上向き、下部
    開口を下向きにしてロータンク内容器をロータンク底部
    に押し付けることにより、ロータンク内容器の第2の受
    け用段部に塗布したコーキング材によりロータンク底部
    とロータンク内容器の底面とを互いに接着し、その後、
    ロータンク内側壁とロータンク内容器の第1の受け用段
    部とで囲まれた上方に開口する第1の凹部の全周に亘っ
    てコーキング材を塗布して、ロータンク内側壁とロータ
    ンク内容器の上部外周面とを互いに接着することを特徴
    とするロータンクへのロータンク内容器の取付け方法。
  4. 【請求項4】 ロータンク内容器の底面にコーキング材
    を塗布し、このコーキング材によりロータンク内容器の
    底面とロータンク底部とを互いに接着して成ることを特
    徴とする請求項3記載のロータンクへのロータンク内容
    器の取付け方法。
  5. 【請求項5】 ロータンクの上部に合成樹脂製の手洗い
    ボウル部が取付けられ、手洗いボウル部の底部に凹所が
    垂下突設されると共に、凹所の下端部が切断面となった
    吐水孔が穿孔されて成ることを特徴とする請求項2記載
    のロータンク内容器を取付けたロータンク。
JP7101194A 1994-04-08 1994-04-08 ロータンク内容器の構造並びにロータンク内容器を取付けたロータンク及びロータンクへのロータンク内容器の取付け方法 Pending JPH07279212A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012202121A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Toto Ltd 洗浄水タンク装置
JP2019090193A (ja) * 2017-11-13 2019-06-13 Toto株式会社 タンク装置、及びタンク装置を備えた水洗大便器
JP2019090192A (ja) * 2017-11-13 2019-06-13 Toto株式会社 タンク装置

Cited By (3)

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