JPH0727782B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH0727782B2
JPH0727782B2 JP2115117A JP11511790A JPH0727782B2 JP H0727782 B2 JPH0727782 B2 JP H0727782B2 JP 2115117 A JP2115117 A JP 2115117A JP 11511790 A JP11511790 A JP 11511790A JP H0727782 B2 JPH0727782 B2 JP H0727782B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、雌端子を嵌装するコネクタに関し、特に相手
雄端子との嵌合、解除を確実にするとともに、雌端子と
ハウジングとの不完全な組み付けを防止できるコネクタ
に関するものである。
〔従来の技術〕
雌端子を嵌装し、相手側の雄端子と嵌合するコネクタの
従来例として、第12図、13図に示す特開昭58−212081号
公報記載の技術が提案されている。これらの図において
雌端子Fは、薄い金属板よりなる基板aの前端部にチャ
ンネル状乃至枠状の雄端子受容部F1、後端部に電線接続
部F2を有している。雄端子受容部F1内には、基板aの前
端を折り曲げ、側壁cの内側で基板aと上板dとの間を
後方に延びる弾性舌片bを形成している。
弾性舌片bは、2条のスリットにより三つに分割され、
その内の中央部の弾性ロック片b1は、中間に切り起こし
突起eが形成されるとともに、その先端部がほぼ直角に
折曲されて立ち上がり片fを形成している。弾性舌片b
の両側部b2は湾曲して、先端gが基板aとほぼ接するよ
うになっている。
雄端子Gは第13図に示すようにコネクタHに嵌装された
雌端子Fの上板dと弾性舌片bの間に挿入される。弾性
舌片bの中央部の弾性ロック片b1に形成された切り起こ
し突起eが雄端子Gに形成された孔hに嵌入して両者を
ロックする。雄端子Gは、弾性舌片bの弾性と、両側部
b2の先端gが基板aと接する反力によって、十分な接触
圧を受けて電気的に接続される。
上記ロックを解除するには、弾性ロック片b1の先端の立
ち上がり片fをコネクタHと一体的に設けられたレバー
iで押し下げ、切り起こし突起eを雄端子Gの孔hから
外せばよい。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記の従来技術においては、雄端子Gの長さl1
が、コネクタHの前面から立ち上がり片f前面までの距
離l2より長い場合、雄端子Gの先端が立ち上がり片fに
強く当たり、弾性舌片bや弾性ロック片b1を変形させる
ことがある。弾性ロック片b1が変形すると、雄端子Gの
孔hと切り起こし突起eが係合しなくなるという問題が
生じる。また、弾性舌片bが変形すると雌雄の端子の接
触圧が下がり、接触不良を起こす。つまり、立ち上がり
片fは嵌合解除に必須のものではあるが、弾性舌片bや
弾性ロック片b1の変形の原因になり得るという欠点があ
る。
また、雄端子Fは、コネクタH内のランスjと係合して
コネクタHの端子収容室内の所定の位置に嵌装される
が、ランスjとの係合が不完全であっても外部からは分
からず、雌雄の端子FとGが接触不良を起こす原因とな
り、問題となっていた。
本発明は上記の事実に鑑みてなされたもので、相手雄端
子との嵌合、解除が確実で、雄端子の圧接部分の変形の
心配がなく、しかも、コネクタハウジングとの組付け不
良を防止できるコネクタを提供することを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本発明は、コネクタハウジ
ング内の端子収容室に、係合部を有する雄端子とのロッ
ク機構を設けた雌端子を嵌装してなるコネクタにおい
て、 該雌端子が基板の前部に雄端子の係合部に対する被係合
部を有する雄端子の受容部、後部に電線接続部を連成
し、該雄端子受容部が基板と連続してチャンネル状乃至
枠状に形成され、該雄端子受容部の先端で前記基板をU
字状に折り返して該雄端子受容部内の後方に延びる弾性
舌片を形成し、該弾性舌片の先端を前記雄端子受容部の
後端から突出させ、前記コネクタハウジングに前記弾性
舌片の先端を露出する開口を設け、該開口内で、先端が
前記弾性舌片と対向してほぼ直交する方向に進退可能
で、かつ雄端子受容部と近接する解除部を備えた端子相
互のロック解除桿を設けた構成としている。
また、上記ロック解除桿に係止部を設けるとともに、コ
ネクタハウジングには該係止部と係合する解除桿用係止
部を設けた構成としてもよい。
また、ロック解除桿とコネクタハウジングとヒンジで回
動可能に連結された構成とすることもできる。
上記のいずれかの構成に加え、ロックク解除桿先端部に
解除部を形成し、該解除部に、コネクタハウジングの前
記開口の開口縁に係止する開口縁係止部を設けてもよ
い。
さらに、ロック解除桿とコネクタハウジングとの支点部
をコネクタハウジングの雄端子挿入側の端部近傍に設け
た構成とすることが望ましい。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は、本発明のコネクタの外観で、同図において、
Eはコネクタハウジング、内部に雌端子を嵌装してい
る。11はコネクタハウジングEとは別体に形成されたロ
ック解除桿である。
以下に雌端子D、コネクタハウジングE、解除桿11の順
に構成を説明する。
第2図、第3図は雌端子Dの図である。雌端子Dは、基
板1の前部に雄端子受容部D1、後部に電線接続部D2が連
成して構成されている。
基板1の先端の両側に起立連成した側壁2,2の一方の中
間部が折曲され、他方の側壁2まで架設されて上板3と
なっている。この上板3の自由端中央部3aが、相手側の
側壁2の凹部2aに嵌入して側壁2の先端面上に載り、凹
部2aの両側の凸片2bが折り曲げられて上板3を押さえ、
雄端子受容部D1を形成している。この上板3には外側か
ら押し込んで雄端子受容部D1内に突出させた2つの接触
突起3b,3bが形成されている。
基板1の前端と一体で、U字型に折り返し形成された弾
性舌片4は、2条のスリット4a,4aによって三つに分割
され、雄端子受容部D1内を後方に延びる。これらの内、
中央の弾性ロック片4bは、基板1とほぼ平行で、中間に
被係合部である切り起こし突起5が形成され、自由端が
雄端子受容部D1の後方から突出している。図示の場合は
上板3に凹部3cを形成することにより突出させている。
また、この弾性ロック片4bは両側端を下方に折り曲げ、
断面がコ字状の補強片4b、を設け、強度を持たせてい
る。一方、弾性舌片4の両側部の押圧片4cは基板1に対
して山形に湾曲して、先端が基板1と弾接している。押
圧片4c,4cの両先端は連結して一体となり両者が同時に
基板1に摺動可能である。
なお、上記のものはスリット4aにより弾性ロック片4bと
両側の押圧片4cとを形成したものであるが、一枚の弾性
舌片4を弾性ロック片4bとすることも可能である。
又、被係合部である切り起こし突起5を弾性ロック片4b
に設けたものを前記に示したが、該弾性ロック片4bと対
向する上板3の内側に切り起こし突起を設けてもよい。
基板1の弾性ロック片4bと対応する位置に、四辺の内の
三辺を切って切開した係止孔1aと、この係止孔の部分が
切り起こされた支持辺1bが形成されている。係止孔1aは
後述するコネクタハウジング内のランスとの係止のため
のものである。一方、支持片1bは弾性ロック片4bの弾性
限度を越える変形を防止するためのもので、弾性ロック
片4bより若干離れて設けられている。
次に、第4図、第5図によってコネクタハウジングEの
構成を説明する。コネクタハウジングEには内部に端子
収容室6があり、前方の雄端子挿入口6aと後方の雌端子
挿入口6bに連通している。端子収容室6の内部には、前
述のランス7があり、先端に係止用の突起7aが形成され
ている。コネクタハウジングEの上面には端子収容室6
の開口8が中央から後方に向かって穿設され、雌端子挿
入口6bと連通した状態である。また、雌端子挿入口6b側
の近傍には、上記開口8とコネクタ側面の中央付近を除
いてリブ状のストッパ9が形成され、コネクタ側面のス
トッパ9が欠せた部分には、突起状の解除桿用係止部10
が突設されている。
ロック解除桿11は、コネクタハウジングEとは別体に形
成され、後方にストッパ9に沿うコ字状の基部11bを有
する。基部11bの両先端には、上述したコネクタ側面の
ストッパ9が欠けた部分に嵌入する係止部11aがある。
一方、ロック解除桿11には操作部11eとその先端には解
除部11cが形成され、解除部11cの前面には後述する雄端
子にほぼ垂直に当接する解除部前面11dが、また後面に
はテーパ部11fが形成されている。
ロック解除桿11は、コネクタハウジングEの上方ないし
後方から嵌合され、係止部11aがコネクタハウジングE
の解除桿用係止部10を乗り越え、係止部11aの孔に解除
桿用係止部10の突起が嵌入し、同時に基部11bの前面が
ストッパ9の後面と当接して位置決め係止される。そし
て操作部11eの先端の解除部11cは、開口8を通じ端子収
容室内6内に突出する。
次に、第6図によって本発明の作用を説明する。
まず、ロック解除桿11をコネクタハウジングEに予め嵌
合しておく。その後、コネクタハウジングE内の端子収
容室6の後方の雌端子挿入口6bから雌端子Dを挿入す
る。雌端子Dには、予め電線12が電線圧着部D2に圧着さ
れている。端子収容室6内を進行した雌端子Dは、ま
ず、先端がロック解除桿11のテーパ部11fに当接する。
そしてこのテーパ面に沿ってスライドして操作部11eを
持ち上げながら、ハウジング内のランス7を乗り上げつ
つ進行し、やがて係止孔1a内にランス7の先端7aが嵌入
して位置決めされて、コネクタハウジングE内に係止固
定される。このとき、解除部11cは操作部11e自身の可撓
性により上板3の凹部3c(第2図)に嵌入し、操作部11
eは平らな状態に復帰し、雌端子Dの上板3の凹部3cと
解除部前面11dがほど近接した状態となる。
なお前記の場合は、ロック解除桿11を予めコネクタハウ
ジングEに嵌合させていたが、このロック解除桿11の取
付けは、雌端子Dの嵌装の後からでもよい。
以上でコネクタの組立が完了する。
次に、雄端子GをコネクタハウジングEの雄端子挿入口
6aより挿入し、雌端子Dの雄端子受容部D1に嵌入する。
雄端子Gは雌端子Dの上板3と弾性舌片4の間に挿入さ
れる。雄端子Gに穿設された被係合部としての雄端子係
止孔13に弾性ロック辺4bの係合部としての切り起こし突
起5が嵌入してロック機構を形成して両者をロックす
る。雄端子Gは、弾性舌片4の弾性と、押圧片4c,4cの
先端が基板と接する反力によって、上板3に形成された
接触突起3b,3bに充分な接触圧で押圧され、電気的に接
続される。
このとき、ロック解除桿11の解除部11cは、雌端子Dの
上板3と弾性舌片4との間に位置して、先端が弾性舌片
4と対向する。そして、雄端子Gの長さl1が、コネクタ
ハウジングEの前面からロック解除桿11の解除部前面11
dまでの距離l2より長ければ、解除部前面11dがストッパ
として働くことになる。また、雌端子D(上板3)と解
除部前面11dを当接(係合)させる場合には、雌端子D
はランス7とともに解除部11cにより二重に後方抜けを
防止できることとなる。
又、弾性ロック片4bの自由端は、ほぼ基板1と平行にな
っているので、雄端子Gから変形を起こすような有害な
力は受けない。
次に、雌雄端子D,Cの嵌合を解除する場合を説明する。
第6図の嵌合状態で、ロック解除桿11の先端解除部11c
に矢符号Yの力を加える。弾性ロック片4bの自由端が下
がり、雄端子係止孔13から切り起こし突起5が抜け出
る。同時にコネクタハウジングEに矢符号Zの力を加え
ると、雌端子4から雄端子Gを解除することができる。
次に、第7図によって雌端子Dの嵌装不良の防止につい
て説明する。
雌端子Dの係止孔1a内にランス7の先端7aが嵌入してい
ないと、ロック解除桿11の先端の解除部11cが、雌端子
Dの上板3に乗り上げ、ロック解除桿11がコネクタハウ
ジングEから大きく飛び出すため、雌端子Dが所定の位
置に嵌装されていないということが、外からでも明確に
識別できる。
また、コネクタハウジングE内に雌端子Dを挿入後に、
ロック解除桿11を後方より取付ける場合には、雌端子D
が不完全嵌装位置にあっても先端の解除部11cが雌端子
Dを押圧し、所定の位置に嵌装させる作用をも有するこ
とになる。
なお、ロック解除桿11の解除部11cは、弾性ロック片4b
を嵌合方向と直交する方向に移動できればよく、形状や
コネクタとの取付け構造は自在である。また、ロック解
除桿11をコネクタハウジングEと一体的に形成する構成
とすれば、上述したロック解除桿11をコネクタハウジン
グEに予め嵌合しておく場合と同様となる。
第8図及び第9図は、本発明の他の実施例で、可撓性の
ロック解除桿11がコネクタハウジングEとヒンジで連結
された例である。
コネクタハウジングEの先端部には、立上げ固定部11g
が一体的に連設され、これにヒンジ11hを介して拡幅さ
れたロック解除桿11の基部11bが回動可能に接続され、
外力の加わらない状態では、ヒンジ11hの付勢力によっ
て第8図(a)に示すようにコネクタハウジングEの外
部に起立した状態となる。この基部11bの他側から直線
的に幅狭となる操作部11eが、ハウジング上面と間隙l
を介して延設され、この操作部11eの先端とほぼ垂直に
解除部11cが立設される。そして、この解除部11c先端に
は案内斜面11iがあって、その後端には開口縁係止部11j
が形成され、コネクタハウジングEに形成された開口8
の開口縁8aと係合できるようになっている。
ロック解除桿11の係止部11aは、基部11bのコネクタハウ
ジングE側に相対向する一対の可撓片として立設され、
一方、コネクタハウジングEには、上記係止部11aと係
合可能な、斜面14aを有する溝状の解除桿用係止部14が
設けられている。
このロック解除桿11の先端解除部11cをコネクタハウジ
ングEに向けて押圧すると、まず、案内斜面11iが開口
縁8aに、また、係止部11aの先端も斜面14aに当接し、各
斜面がガイドとなって解除部11cを開口内に、また係止
部11aを解除桿係止部14内に進入させる。やがて、係止
部11aが斜面14aを乗り越えて解除桿係止部14と係合し、
その後、案内斜面11i後端の開口縁係止部11jが開口8内
に入って、開口縁8aと係合する。この後、間隙lを介し
て操作部11eを押圧すれば、解除部11cは操作部11eの可
撓性によって、さらにコネクタハウジングE内に進入す
るが、押圧した力を取り去っても、開口縁係止部11jが
開口縁8aと係合するので、第8図(b)の状態を維持
し、第8図(a)の状態には戻らない。なお、この実施
例ではロック解除桿11は係止部11aおよび開口縁係止部1
1jによって二重に係止していることになるが、どちらか
一方の係止でもよい。要は、ロック解除桿11の自由端側
に解除部11cの浮き上がりを防止する目的で係止部が少
なくとも1箇所以上あればよいのである。
第9図は前述した実施例の第6図に対応する図である。
雌端子Dは第6図と同様にコネクタハウジングE内に嵌
装され、ロック解除桿11先端の解除部11cは弾性ロック
片4bの先端に対向している。すなわち、解除部11cの進
退によって前述の実施例と同様に雌雄端子D,Cのロック
機構を解除することができる。なお、雌端子は第6図と
同様に嵌合され、その雄端子の先端は解除部11cの案内
斜面11iと反対側にある面11kに近接する。
また、雌端子Dの嵌合不良の場合、解除部11cを押し込
んでもコネクタハウジングE内の正規の位置(第8図
(b))にまで入ならくなり、解除部11cが外部に突出
した状態になるので、外部から直ちに嵌合不良を知るこ
とができるのは前述の実施例と同じである。
なお、この第8図、第9図の実施例においてはヒンジ11
bは同時にロック解除桿11とコネクタハウジングEとの
支点部11hとなっており、この支点部11hがコネクタの先
端側、つまり雄端子Gの挿入側にあり、前述の実施例で
は、ロック解除桿11の支点部(第4図に示す基部11bと
操作部11eとの連結部)がコネクタの後端側、つまり雌
端子Dの挿入側にあることに留意されたい。
すなわち、支点部がコネクタの後端側にあると、第10図
(a)に示すように解除部11cをY方向に押圧すると、
解除部11cの先端は弾性ロック片4bの先端側に相対的に
移動し、解除部11c先端と弾性ロック片4bとのラップ量
が少なくなり、ロック解除操作の安定性に欠け、解除し
にくくなることがある。
これに対し、第10図(b)に示す支点部がコネクタの先
端側にある場合は、前述のラップ量dが増加する方向に
移動するので、ロック解除操作の安定性が向上すること
になる。
第11図(a),(b)及び(c)は、第8図、第9図の
変形例で、ロック解除桿11がコネクタハウジングEと別
体に形成され、しかもロック解除桿の支点部がコネクタ
の先端側にある例である。第1図に示した実施例とはロ
ック解除桿11が別体であることでは共通するが、係止部
11a及び開口縁係止部11jの二箇所でコネクタハウジング
Eと係合する構成である点で第8図の実施例と共通す
る。
コネクタハウジングEにおける雄端子の挿入側端部には
周縁に沿ってリブ14bがコ字状に設けられ、その内周側
には斜面14aが、その斜面14aの下部には溝14cがそれぞ
れ形成される。
一方のロック解除桿11における基部11bの左右両側には
係止部11aが、また、この係止部11aの下面には、上記の
斜面14aに対応する斜面11a′が形成されている。
ロック解除桿11をコネクタハウジングEの上に載せて押
圧すると、基部11bを撓ませて斜面11a′が斜面14aに沿
って移動し、係止部11aが斜面14aを乗り越えて溝14bに
嵌入する。一方、解除部11cも上記と同時に案内斜面11i
にガイドされつつ開口8内に進入していたが、係止部11
aが溝14b内に嵌入した後、解除部11cの開口縁係止部11j
が開口縁8aと係合することとなる。
この場合にも第8図の実施例と同様、解除部11cの浮き
上がりを係止部11aにより防止することができれば、開
口縁係止部11jを省くこともできる。
以下は第8図、第9図に示した実施例と同様である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、雌端子の弾性舌片
が、雄端子から有害な変形を受けることがなくなり、雌
雄端子の接続部は、常に安定した接触圧を確保できるこ
とになる。
また、コネクタハウジング内の雌端子が嵌装不良であれ
ば、ロック解除桿が浮き上がるので、外部からも一見し
て識別でき、嵌装不良による雌雄端子の嵌合不良を確実
に防止できる。
さらに、ロック解除桿とコネクタハウジングとの支点部
をコネクタハウジングの雄端子挿入側の端部近傍に設け
た構成とすれば、ロック解除時のラップ量を増加する方
向に向いているので、解除作業が安定してできるように
なった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコネクタの組み立て状態を示す斜視
図、 第2図は雌端子の外観を示す斜視図、 第3図(a)は第2図のB−B断面図、(b)は(a)
の左側面図、(c)は(a)のC−C断面図、 第4図はコネクタハウジングとロック解除桿の分解斜視
図、 第5図は第1図に示すコネクタハウジングの断面図、 第6図は雄端子との嵌合状態を示す第1図のA−A断面
図、 第7図は第6図において雌端子が嵌装不良の場合を示す
断面図、 第8図は本発明の他の実施例の図で、(a)はロック解
除桿11がコネクタハウジングEの外部に起立した状態を
示す斜視図、(b)はロック解除桿11がコネクタハウジ
ングEの所定の位置に係止された状態を示す斜視図、 第9図は第8図(b)のA′−A′断面図、 第10図は解除部と弾性舌片との関係を示す要部断面図
で、(a)は支持点がハウジング後部にある場合、
(b)は前部にある場合、 第11図は本発明のさらに他の実施例で、(a)はコネク
タハウジングとロック解除桿との分解斜視図、(b)は
ロック解除桿の下方から見た斜視図、(c)は(a)と
反対側から見たコネクタハウジングの斜視図、 第12図は従来例の雌端子の斜視図、 第13図は従来例の雌雄端子の嵌合状態を示すコネクタの
断面図である。 D……雌端子、D1……雄端子受容部、D2……電線接続
部、E……コネクタハウジング、G……雄端子、1……
基板、4b……弾性舌片、8……開口、11……解除桿、11
a……係止部、11c……解除部、11h……ヒンジ又は支点
部、11j……開口縁係止部、10,14……解除桿係止部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コネクタハウジング内の端子収容室に、係
    合部を有する雄端子とのロック機構を設けた雌端子を嵌
    装してなるコネクタにおいて、 該雌端子が基板の前部に雄端子の係合部に対する被係合
    部を有する雄端子の受容部、後部に電線接続部を連成
    し、該雄端子受容部が基板と連続してチャンネル状乃至
    枠状に形成され、該雄端子受容部の先端で前記基板をU
    字状に折り返して該雄端子受容部内の後方に延びる弾性
    舌片を形成し、該弾性舌片の先端を前記雄端子受容部の
    後端から突出させ、前記コネクタハウジングに前記弾性
    舌片の先端を露出する開口を設け、該開口内で、先端が
    前記弾性舌片と対向してほぼ直交する方向に進退可能
    で、かつ雄端子受容部と近接する解除部を備えた端子相
    互のロック解除桿を設けたことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】ロック解除桿に係止部を設けるとともに、
    コネクタハウジングには該係止部と係合する解除桿用係
    止部を設けたことを特徴とする請求項1記載のコネク
    タ。
  3. 【請求項3】ロック解除桿とコネクタハウジングとがヒ
    ンジで回動可能に連結されたことを特徴とする請求項1
    記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】ロック解除桿先端部に解除部を形成し、該
    解除部に、コネクタハウジングの前記開口の開口縁に係
    止する開口縁係止部を設けたことを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】ロック解除桿とコネクタハウジングの支点
    部をコネクタハウジングの雄端子挿入側端部の近傍に設
    けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
    のコネクタ。
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