JPH072771Y2 - Pc鋼棒用回転治具 - Google Patents

Pc鋼棒用回転治具

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JPH072771Y2
JPH072771Y2 JP3854192U JP3854192U JPH072771Y2 JP H072771 Y2 JPH072771 Y2 JP H072771Y2 JP 3854192 U JP3854192 U JP 3854192U JP 3854192 U JP3854192 U JP 3854192U JP H072771 Y2 JPH072771 Y2 JP H072771Y2
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steel rod
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昭 本間
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Asahi Concrete Works Co Ltd
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Asahi Concrete Works Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、PC鋼棒用回転治具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図3に示す上下二分割タイプ
のボックスカルバート51は、上下一対のPC鋼棒5
2,53を用いて上下部材54,55を相互に接合緊結
することにより組付けられている。すなわち、下部部材
55のコンクリート中に予めアンボンドPC鋼棒53を
埋設し、当該PC鋼棒53の上端にカプラー56を装着
するとともに、下部部材55の上面に上部部材54を位
置決めして重ね合せることにより箱型形状に組立てる。
そののち、上部部材54のシース孔57内にPC鋼棒5
2を挿入し、当該PC鋼棒52の下端をカプラー56に
嵌合固定するとともに、PC鋼棒52の上端に締付ナッ
ト58を締付けるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上部部材5
4の上面に設けられる座ぐり部59は、ボックスカルバ
ート51の外観や強度上などの理由から開口部分が小さ
く形成されているので、PC鋼棒52を軸方向と直角に
回転させてカプラー56にねじ込むときに、作業者が直
接手でPC鋼棒52を回転させるのは困難であった。
【0004】一方、PC鋼棒52の上部ねじ部52aに
締付ナット58の他にロックナット(図示せず)を嵌め
込んで二重に配置するとともに、当該ロックナットを回
転しないように固定し、この状態でロックナットをスパ
ナ等により廻してPC鋼棒52を回転させることは可能
である。しかし、PC鋼棒52がカプラー56に充分に
締め込まれた後にロックナットを緩めてPC鋼棒52の
上部ねじ部52aから取り外すことは容易でない。すな
わち、上方のロックナットを逆回転させて外すときに下
方の締付ナット58をスパナ等で押えないと、PC鋼棒
52がロックナットと一緒に回転してカプラー56から
外れてしまうからである。ところが、座ぐり部59内で
は下方の締付ナット58をスパナ等で押えつけることは
難しいという問題を有している。
【0005】本考案はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、現場における施工作業の能
率向上を図ることが可能なPC鋼棒用回転治具を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本考案においては、組立てられた
上下部材を一対のPC鋼棒によって相互に接合緊結する
ときに用いられるPC鋼棒用回転治具であって、締付ボ
ルトが螺合する小径ねじ部と上側PC鋼棒の上部ねじ部
に螺合する大径ねじ部が設けられた治具本体を備え、該
治具本体を締め込んで前記小径ねじ部に螺入させた締付
ボルトの先端を前記大径ねじ部に螺合させた上側PC鋼
棒の上端に突き当てるように構成している。
【0007】
【作 用】本考案に係るPC鋼棒用回転治具では、小径
ねじ部に締付ボルトを螺入させた治具本体を大径ねじ部
を介して上側PC鋼棒の上部ねじ部に螺合させるととも
に、前記治具本体を締め込んで締付ボルトの先端を上側
PC鋼棒の上端に突き当てているため、これら締付ボル
トと上側PC鋼棒とが一体化し、前記締付ボルトを回転
させて締付けると、上側PC鋼棒が下側PC鋼棒に装着
したカプラーにねじ込まれるようになり、また上側PC
鋼棒のねじ込み作業終了後に締付ボルトを緩めると、治
具本体はこれを手で廻すことにより上側PC鋼棒から簡
単に取り外せる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図1および図2は本考案に係るPC鋼棒用
回転治具の一実施例を示している。図において、1は上
下二分割タイプのボックスカルバート(箱形の暗渠)で
あり、このボックスカルバート1は、上下一対のPC鋼
棒2,3を用いて上下部材4,5を相互に接合緊結して
組付けることにより構築されている。このため、上下部
材4,5には断面略コ字状のコンクリート製品が使用さ
れ、それぞれの開口部を対向配置させて上下に重ね合せ
ることにより、内部に矩形の空間を有するボックスカル
バート1を組立てるようになっている。
【0010】そして、上部部材4の両側部には、PC鋼
棒2を挿入するためのシース孔6が上下全長にわたって
穿設されている。このシース孔6は、プレストレス導入
時にPC鋼棒2と上部部材4のコンクリートとを絶縁す
る目的で設けられたものである。また、上部部材4の上
下面には、締付ナット7およびアンカプレート8やカプ
ラー9を収納する凹部(座ぐり部)10,11がシース
孔6と対応してそれぞれ設けられている。
【0011】一方、下部部材5の両側部には、アンボン
ドPC鋼棒3が上下方向に沿って埋設されており、この
アンボンドPC鋼棒3の埋込み位置は、上端が下部部材
5の上面付近に配置されるようになっている。また、下
部部材5の上面には、カプラー9を収納する凹部(座ぐ
り部)12がアンボンドPC鋼棒3に対応して設けられ
ている。しかして、アンボンドPC鋼棒3の上端は、下
部部材5の凹部12内において露出した状態で配設され
ている。
【0012】上記PC鋼棒2,3は、上下部材4,5の
上下方向の長さに対応する大きさに形成されているとと
もに、上下端部には雄ねじ部2a,3aが設けられ、カ
プラー9を介して連結されるようになっている。このカ
プラー9は筒状に形成されており、その内部にはPC鋼
棒2,3の雄ねじ部2a,3aと螺合する雌ねじ部9a
が設けられている。なお、カプラー9の外周壁には、回
り止めピン13がピン孔(図示せず)を介してカプラー
9の軸心と直交する方向に挿入配置されるようになって
いる。
【0013】また、上側PC鋼棒2の上部雄ねじ部2a
の上端には、組立てた上下部材4,5をPC鋼棒2,3
によって相互に接合緊結するときに用いるPC鋼棒用回
転治具14が取付けられている。この回転治具14は、
治具本体15および締付ボルト16からなり、治具本体
15は締付ボルト16の軸部16aが螺合するボルト用
ナット17と、上側PC鋼棒2の上部雄ねじ部2aに螺
合するPC鋼棒用ナット18とを備えている。このた
め、ボルト用ナット17の内部には締付ボルト16の軸
部16aと対応する小径ねじ部17aが設けられ、PC
鋼棒用ナット18の内部には上側PC鋼棒2の上部雄ね
じ部2aと対応する大径ねじ部18aが設けられてお
り、小径ねじ部17aは大径ねじ部18aよりも小さな
直径で形成されている。
【0014】そして、ボルト用ナット17は、PC鋼棒
用ナット18の上面に溶接などで同軸上に固着され、P
C鋼棒用ナット18と一体化して治具本体15を構成し
ており、これによって締付ボルト16を締付けたときに
上側PC鋼棒2のみが下方へ移動し、治具本体15は上
側PC鋼棒2の軸方向に沿って移動しないようになって
いる。また、PC鋼棒用ナット18の外側面には、回転
治具14を取り外すときに当該PC鋼棒用ナット18を
固定する取手19の一端が付設されており、従って取手
19は、回転治具14を上側PC鋼棒2の上端に取付け
た状態で、握り部19aが凹部10の開口よりも上方に
位置すべくほぼL字状に形成されている。
【0015】一方、上記締付ボルト16の軸部16a
は、ボルト用ナット17の高さよりも若干長く形成され
ており、これによって締付ボルト16をボルト用ナット
17に所定量ねじ込んだとき、先端がPC鋼棒用ナット
18の大径ねじ部18a内に突出し、上側PC鋼棒2の
上端面に突き当たるようになっている。また、締付ボル
ト16の頭部16bには、両端を溶接などで固着した線
条金具20がループ状に設けられており、線条金具20
内に丸棒などを通して廻すことによりスパナを用いない
でも締付ボルト16を回転しうるようにしたものであ
る。なお、線条金具20の代りに、T型丸棒,V型丸棒
又はアンボルトなどを締付ボルト16の頭部16bに設
けてもよい。
【0016】本実施例のPC鋼棒2,3とPC鋼棒用回
転治具14を用いてボックスカルバート1を構築するに
は、まず下部部材5のコンクリート中にアンボンドPC
鋼棒3を予め所定の高さ位置に埋設する。そして、この
アンボンドPC鋼棒3の上端に位置する雄ねじ部3aに
カプラー9を螺入させて装着し、回り止めピン13をピ
ン孔(図示せず)に入れて当該カプラー9の回転を阻止
しておく。また、回転治具14の治具本体15をなすボ
ルト用ナット17の小径ねじ部17aに締付ボルト16
の軸部16aをねじ込み、当該締付ボルト16の先端を
PC鋼棒用ナット18の大径ねじ部18a内に突出する
ように配置しておく。
【0017】次いで、この下部部材5の上面に上部部材
4の下面を位置ズレしないように重ね合せて箱形形状に
組立てる。また、締付ナット7を上側PC鋼棒2の上部
雄ねじ部2aの下端側に螺合させる。そののち、上部部
材4の上方から上側PC鋼棒2をアンカープレート8を
介してシース孔6内に挿入し、このPC鋼棒2の下端を
カプラー9の雌ねじ部9aに嵌合させる。また、上記し
た回転治具14を治具本体15の大径ねじ部18aを介
して上側PC鋼棒2の上部雄ねじ部2aに螺合させ、当
該PC鋼棒2の上端と締付ボルト16の先端が突き当た
るまで治具本体15を締め込む(図2参照)。
【0018】この状態で、線条金具20内に挿通させた
丸棒(図示せず)を廻して締付ボルト16の頭部16b
を回転させれば、これに伴って上側PC鋼棒2も軸方向
と直角に回転し、このPC鋼棒2のみが治具本体15を
残して下方へ移動することになり、下部雄ねじ部2aは
アンボンドPC鋼棒3に装着したカプラー9の雌ねじ部
9aにねじ込まれ、嵌合固定される。次いで、上側PC
鋼棒2の上端を締付ナット7によって締付ければ、上下
部材4,5は相互に接合緊結される。そして、上側PC
鋼棒2のねじ込み作業が終ったら、回転治具14の締付
ボルト16を緩める。すると、締付ボルト16の先端が
上側PC鋼棒2の上端より離れるため、治具本体15を
簡単に手で回すことが可能となり、回転治具14を上側
PC鋼棒2から取り外せば、ボックスカルバート1の組
付作業は完了する。
【0019】本実施例においては回転治具14を上側P
C鋼棒2の上端に取付けているため、上部部材4の上面
に座ぐり部たる凹部10が設けられていても締付ボルト
16を支障なく回転させることができる。また、回転治
具14は、治具本体15を締め込んで締付ボルト16の
軸部16aの先端を上側PC鋼棒2の上部雄ねじ部2a
の上端に突き当て、これら締付ボルト16と上側PC鋼
棒2とを一体化させているため、締付ボルト16の頭部
16bを回転させることにより上側PC鋼棒2の下部雄
ねじ部2aをカプラー9の雌ねじ部9a内に容易にねじ
込むことができる。しかも、上側PC鋼棒2のねじ込み
作業終了後には、取手19の握り部19aを持って治具
本体15を固定した状態で締付ボルト16を緩めれば、
回転治具14を上側PC鋼棒2から簡単に取り外すこと
ができる。
【0020】以上、本考案の一実施例につき述べたが、
本考案は既述の実施例に限定されるものではなく、本考
案の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
【0021】例えば、既述の実施例においては、ボルト
用ナット17とPC鋼棒用ナット18とを互いに固着す
ることによって治具本体15を構成したが、一体成形し
た治具本体15を用いてこれに小径ねじ部17aと大径
ねじ部18aを設けるようにしてもよい。
【0022】
【考案の効果】上述の如く、本考案に係るPC鋼棒用回
転治具は、組立てられた上下部材を一対のPC鋼棒によ
って相互に接合緊結するときに用いられるものであっ
て、締付ボルトが螺合する小径ねじ部と上側PC鋼棒の
上部ねじ部に螺合する大径ねじ部が設けられた治具本体
を備えており、この治具本体を締め込んで前記小径ねじ
部に螺入させた締付ボルトの先端を前記大径ねじ部に螺
合させた上側PC鋼棒の上端に突き当てるように構成し
たので、上部部材の上面に設けられる座ぐり部によって
締付ボルトの回転が困難になるということはなく、した
がって締付ボルトを正方向に回転させて締付けると上側
PC鋼棒が下側PC鋼棒に装着したカプラーに容易かつ
迅速にねじ込むことができ、また締付ボルトを逆方向に
回転させて緩めると治具本体を上側PC鋼棒から簡単に
取り外すことができ、現場における施工作業性が良くな
って作業能率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る回転治具とPC鋼棒を
用いて接合緊結されるボックスカルバートの上下部材を
示す断面図である。
【図2】上記回転治具を示す正面図である。
【図3】従来の方法でPC鋼棒を用いて接合緊結される
ボックスカルバートの上下部材を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボックスカルバート 2,3 PC鋼棒 2a,3a 雄ねじ部 4 上部部材 5 下部部材 6 シース孔 9 カプラー 10,11,12 凹部 14 PC鋼棒用回転治具 15 治具本体 16 締付ボルト 17 ボルト用ナット 17a 小径ねじ部 18 PC鋼棒用ナット 18a 大径ねじ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立てられた上下部材を一対のPC鋼棒
    によって相互に接合緊結するときに用いられるPC鋼棒
    用回転治具であって、締付ボルトが螺合する小径ねじ部
    と上側PC鋼棒の上部ねじ部に螺合する大径ねじ部が設
    けられた治具本体を備え、該治具本体を締め込んで前記
    小径ねじ部に螺入させた締付ボルトの先端を前記大径ね
    じ部に螺合させた上側PC鋼棒の上端に突き当てるよう
    に構成したことを特徴とするPC鋼棒用回転治具。
JP3854192U 1992-05-12 1992-05-12 Pc鋼棒用回転治具 Expired - Lifetime JPH072771Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP3854192U JPH072771Y2 (ja) 1992-05-12 1992-05-12 Pc鋼棒用回転治具

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JP3854192U JPH072771Y2 (ja) 1992-05-12 1992-05-12 Pc鋼棒用回転治具

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JPH0594383U JPH0594383U (ja) 1993-12-24
JPH072771Y2 true JPH072771Y2 (ja) 1995-01-25

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ID=12528149

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JP3854192U Expired - Lifetime JPH072771Y2 (ja) 1992-05-12 1992-05-12 Pc鋼棒用回転治具

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JPH0594383U (ja) 1993-12-24

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