JPH07276371A - リニアフレネルレンズ用金型の製造方法 - Google Patents

リニアフレネルレンズ用金型の製造方法

Info

Publication number
JPH07276371A
JPH07276371A JP9794294A JP9794294A JPH07276371A JP H07276371 A JPH07276371 A JP H07276371A JP 9794294 A JP9794294 A JP 9794294A JP 9794294 A JP9794294 A JP 9794294A JP H07276371 A JPH07276371 A JP H07276371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
mold
roll
shaped
fresnel lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9794294A
Other languages
English (en)
Inventor
Isoroku Watanabe
一十六 渡辺
Satoshi Nakamae
聡 中前
Hiroshi Kojima
弘 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP9794294A priority Critical patent/JPH07276371A/ja
Publication of JPH07276371A publication Critical patent/JPH07276371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リニアフレネルレンズ用金型を切削する際
に,金型中心部で位置ずれを起こさず,かつ,輪状切削
溝の谷の深さを揃えたリニアフレネルレンズ用金型の製
造方法を提供する。 【構成】 ロ−ル状被切削体1の金型両端部から中心部
にいくにしたがって,切削角度が漸次小さくなるリニア
フレネルレンズ用金型の製造方法であって,(a)ロ−
ル状被切削体1を面出し工程で面出しし,(b)完成金
型の輪状切削溝の山に沿った前切削工程を行った後,
(c)輪状切削溝の本切削工程を行う。輪状切削溝の本
切削工程は,(c)−1:いずれか一方の端部より開始
し,反対側の端部で終了させるか,(c)−2:中心部
からいずれか一方の端部に向けて切削させた後,再び中
心部に戻り,旋盤送りのバックラッシュを避けるように
最中心部の位置設定を行った後反対の端部へ向けて切削
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,背面投射型プロジェク
ションテレビに用いるリニアフレネルレンズ用金型及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在,サーキュラーフレネルレンズシー
トとレンチキュラーレンズシートとを用いたプロジェク
ションスクリーンが最も一般的であるが,サーキュラー
フレネルレンズは同心円状にレンズが形成されているた
め,枚葉生産せざるを得ず,押し出し法で生産可能なレ
ンチキュラーレンズに比べて,生産性が悪く,生産コス
トを下げるのが困難であった。そのため,サーキュラー
フレネルレンズの代わりに,ロ−ル状の金型を用いて,
押し出し法やUV硬化法により連続生産が可能なリニア
フレネルレンズを交差させて用いることが提案されてい
る。
【0003】サーキュラーフレネルレンズ(同心円状に
分割されたレンズを持つ),リニアフレネルレンズは,
その中心から外周にいくにしたがって,レンズ角度が変
化する(一般的には大きくなる)ため,切削刃は,ワー
ク(被切削物)に対して,その径方向(リニアフレネル
レンズならばロ−ル状のワークの幅方向)に移動しなが
ら,その切削角度を変化させる必要がある。すなわち,
切削刃は,(A)横送り,(ワークの径あるいは幅方向
の移動),(B)切り込み,ワークに対して垂直に切り
込んでいき,所定の切削をした後,後退して切削刃を抜
く(フレネルレンズは一本ずつ溝を形成するので,一本
の溝を形成した後に,切削刃は,後退し,次いで横送り
される「1本切」),(C)円弧送りの動きをする。
【0004】ここで,「円弧送り」が切削角度の変化に
相当するが,この回転は,旋盤の刃物取付台上の点を回
転中心とすることができず,切削刃の刃先の頂点を中心
にして回転する必要があり,実際の切削の準備作業とし
ては,虚空にある一点を中心にして回転する円弧送り台
の,その回転中心に切削刃の先端を一致させるように調
整する必要がある。
【0005】サーキュラーフレネルレンズ型を切削する
場合には,図5(a)に示すように,ワーク(円形でも
角形でもよい)を回転させながら,最外周部から中心ま
で切削すれば,同心円状の型溝が全体に形成されること
になり,切削角度の変化は,0〜60°程度である。し
かしながら,リニアフレネルレンズを切削する場合に
は,図5(b)に示すように,ワーク(切削の簡便さ及
びシート成形が連続的に行えるという利点からロ−ル状
のものが好ましい)の全幅にわたって型溝を切削する必
要があり,しかも,ワークの中心部では,切削刃が全く
逆方向に反転して切削角度を変化させる必要があり,金
型の切削に困難性がある。
【0006】このような,リニアフレネルレンズ用金型
を製造する方法及び装置として,特開昭56−1722
9号公報の発明等幾つか提案されている。特開昭56−
17229号公報の方法では,図6(図6(a)はその
平面図,図6(b)は一部切欠の側面図)に示すよう
に,,上記の「円弧送り」のために,横送り,切り込み
の水平移動を行う旋盤の摺動体4の上にある刃物取付台
5を,虚空にある一点を中心にして回転するよう工夫が
なされている。すなわち,セットされた刃物8を回転軸
11を操作し,刃物取付台5を所望の角度に枢軸6を中
心として回転せしめてセットする上記の(C)円弧送り
を行い,ロ−ル状被切削体1を旋盤の回転軸を中心とし
て回転せしめて上記の(B)切り込み,(A)横送り,
(ワーク幅方向の移動)と順に繰り返しをおこなって,
輪状切削溝を形成する。
【0007】ところで,従来,プロジェクションスクリ
ーンに用いるサーキュラーフレネルレンズ及びリニアフ
レネルレンズを紫外線(UV)硬化性樹脂等を用いて成
形する場合には紫外線硬化性樹脂の硬化に伴う体積収縮
によるレンズの変形または歪みによるベース基材との密
着性不良を改善するために,フレネルレンズ部とベース
基材との間の樹脂層の厚さを,フレネルレンズ部の鋸歯
状部の体積が小さい中央部で厚く,体積の大きい端部で
薄く形成することが行なわれ,また,レンチキュラーレ
ンズなど他のレンズシートと組み合わせて使用する場合
に密着性を良くするため,レンズ頂部が同一平面にある
ことが好ましく,特開平5−100106号公報記載の
発明のように加圧によりロ−ル中央部が凹状に変形する
加圧ロ−ルを用い,フレネルレンズ部の底部とベース基
材との間の樹脂の量を中央部から周辺部にいくにしたが
って徐々に少なくするように加圧することによりレンズ
頂部が同一平面にあるフレネルレンズシートを得てい
た。
【0008】また,ロ−ル状の金型を用いてレンズシー
トを連続生産する場合には,成形されたレンズシートを
巻き取りロ−ルに巻き取る際に巻きむらが生じ,レンズ
シートに歪みを生じさせるという問題が発生するため,
この巻きむらを防ぐためにも,レンズシートの厚みが両
端部と中心部で一定,すなわち,成形されたレンズシー
トのレンズ頂部が同一平面上であることが好ましく,ロ
−ル状の金型を用いて上記のような構成のリニアフレネ
ルレンズシートを成形するためには,ロ−ル状被切削体
1の金型中心部が金型両端部に対して大きく凹状に切除
され,輪状切削溝の各溝の谷の深さが揃えられた金型が
必要となった。
【0009】このようなリニアフレネルレンズの金型を
上記で述べた装置を用いて製造しようとすると,前記の
ように,ロ−ル状被切削体の金型中心部を,金型両端部
に対して大きく凹状に切除する必要があり,しかも,中
心部での切削角度が零に近いので,中心部より外周部に
向けて切削を行うと,刃物の刃のない部分でロ−ル状被
切削体を切削する恐れがあるため,輪状切削溝をロ−ル
状被切削体1のいずれか一方の金型端部より金型中心部
へ向けて切削した後,反対側の金型端部より金型中心部
へ向けて切削する必要があった。それゆえに,金型切削
時のロ−ル状被切削体1に対する刃物8の軸方向の送り
が,金型中心部を境にして,その左右で逆になるため,
旋盤の送り精度やバックラッシュのために,金型中心部
で位置ずれを起こし易かった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記の問題
点を解決するためになされたものであり,リニアフレネ
ルレンズ用金型を切削する際に,中心部で位置ずれを起
こさず,さらに連続生産に適したリニアフレネルレンズ
用金型を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
手段は,ロ−ル状金型の両端部から中心部にいくにした
がって,切削角度が漸次小さくなる輪状切削溝を有し,
溶融樹脂または紫外線硬化性樹脂や電離放射線硬化性樹
脂の成形に使用するリニアフレネルレンズ用金型の製造
方法であって,ロ−ル状被切削体に対し予め形成しよう
とする輪状切削溝の山に沿うように前切削工程を行った
後に,輪状切削溝の本切削工程を行うことを特徴とする
リニアフレネルレンズ用金型の製造方法である。本発明
の請求項2記載の手段は,前記輪状切削溝の各溝の谷の
深さを揃えたことを特徴とする請求項1記載のリニアフ
レネルレンズ用金型の製造方法である。本発明の請求項
3記載の手段は,本切削工程を,ロ−ル状被切削体のい
ずれか一方の端部より開始し,反対側の端部で終了させ
ることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項記載の
リニアフレネルレンズ用金型の製造方法である。本発明
の請求項4記載の手段は,本切削工程を,ロ−ル状被切
削体の中心部からいずれか一方の端部に向けて切削させ
た後,再び中心部に戻り,中心部にて切削刃物の位置決
めをした後,反対側端部へ向けて切削させることを特徴
とする請求項1〜2のいずれか1項記載のリニアフレネ
ルレンズ用金型の製造方法である。
【0012】本発明者等は,当初,リニアフレネルレン
ズ用金型を切削する際に,金型中心部で位置ずれを起こ
さない,また,金型の谷の深さの揃った輪状切削溝の切
削を求めて,ロ−ル状被切削体1のいずれか一方の端部
より開始し,中心部へ向けて切削した後,そのまま,中
心部より,反対側端部へ向けて切削し,切削を終了する
方法を検討した。しかしながら,前記のように,金型の
谷の深さの揃ったレンズは,レンズ角度が零である中心
部より外周部へ向けて切削することは,刃物8の刃の無
い部分で切削する可能性が高く,また,最中心部で1回
の切削で削らなければならない量も多いため,刃物8を
傷め易い。そこで,予め,本切削工程後の完成した金型
の頂部(輪状切削溝の山)に沿った前切削工程を行うこ
とで,最中心部での,刃物8の刃の無い部分で金型を切
削する可能性をなくし,1回の切削で削らなければなら
ない量を減少させるため,刃物8を傷めることがなく,
その後,本切削工程,すなわち,各レンズピッチごとの
輪状切削溝を切る工程を,金型のいずれか一方の端部よ
り開始し,反対側の端部で終了させることで,一端から
他端への切削を旋盤の刃物8の送り方向を一定方向のま
まで可能とすることができるため,中心部での位置ずれ
を起こすことのないロ−ル状被切削体1の切削を可能と
した。
【0013】さらに,上記と同様に,予め,本切削工程
後の完成した金型の頂部(輪状切削溝の山)に沿った前
切削工程を行い,その後,本切削工程として,中心部か
ら一方の端部へ向けて切削した後,再び中心部に戻り,
中心部から他の端部へ向けて切削する方法によっても同
様な効果をあげることができる。この方法によれば,最
初と2回目の中心部の切削の前に,ロ−ル状被切削体1
の切削方向に旋盤の刃物8の空送りを行いながら,ロ−
ル状被切削体1の軸方向の位置合わせを行えば旋盤の刃
物8の送り方向が異なることによるバックラッシュの影
響を排し,中心部での位置ずれを起こすことなくロ−ル
状被切削体1の切削が可能である。また,本発明は,必
ずしも輪状切削溝の深さの揃った金型だけでなく,金型
中心部を両端部に対して凹状に切削する場合にはいずれ
も有効である。
【0014】
【作用】本発明は,ロ−ル状被切削体を切削して,レン
ズ頂部が同一平面にあるリニアフレネルレンズ用金型を
製造する際,ロ−ル状被切削体に対して,予め形成しよ
うとする輪状切削溝の頂部に沿うように前切削を行い,
その後,本切削方向を,位置合わせするための旋盤の刃
物の送り方向と同方向に行うので中心部での位置ずれを
起こすことのないロ−ル状金型を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下,図を用いて本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)図1は,本発明にかかる実施例の工程を説
明する側面図である。図1(a)は面出し工程であり,
まず,面長1600mmのロ−ル状被切削体1に対し,
面出しを行い,切削基準面を作成する。次いで,図1
(b)に示すように,前切削工程を行う。この前切削工
程では,最終成形物のリニアフレネルレンズの谷,すな
わち,ロ−ル状被切削体1上での山(次の図1(c)−
1に示す輪状切削溝の山103a)にあわせて切削す
る。この前切削工程は,金型中心部101を切削する際
に,浅い角度で切削するために,刃の無いところで金型
を切削しないように,あるいは,刃にかかる負担を軽減
するために行うものであるから,正確に山に合わせる必
要はなく,例えば,5μm程度外側を切削してもよい。
その後図1(c)−1に示すように,本切削工程を行
う。本切削工程は,一方の金型端部102aから金型中
心部101へ向けて本切削を開始し,金型中心部101
まで切削した後,刃物8を反転または交換し,金型中心
部101から他方の金型端部102bへ向けて切削を行
う。この際のロ−ル状被切削体1の本切削工程において
は,1ピッチ毎に逐次切削を行う「1本切」が好まし
い。
【0016】次に,前切削工程及び本切削工程での切削
深さについて説明する。一般に,サーキュラーフレネル
レンズでもそうであるが,切り込み深さ,すなわち,輪
状切削溝の谷の深さ103b一定の(輪状切削溝の各溝
の谷の深さを揃えた)フレネルレンズの金型は,図2
(a)に示すように,外側から両切フレネル部,片切フ
レネル部,等角プリズム部で構成される。これは,ある
角度,例えば,45°の刃先角の刃物8を用いて切削す
る場合には,レンズ角度が45°以上の部位では,図2
(b)に示すように,刃の両面が切削され,非レンズ面
も傾斜した形状となる(両切フレネル部)。それゆえ
に,この部位におけるレンズの高さ103c(図上dで
寸法で示す)は,その部位のレンズ角をφ,レンズピッ
チをptとして,次式で求められる。 レンズ角度が45°未満の部位では,片面のみで切削さ
れ,特に処理を施さなければ,非レンズ面は垂直に切り
立つ(片切フレネル部)。それゆえ,この部位における
レンズの高さは, d=pt・tanφ で求められる。一方,中心部では,図2(c)に示すよ
うに,図2(c)で,中心部寄りのレンズ角をφr ,そ
の次の外側のレンズ角をφr+ptとして,中心部寄りのレ
ンズの高さpt・tanφr の2倍である2pt・ta
nφr よりも,外側のレンズのレンズ高さpt・tan
φr+ptが大きい場合には,中心部寄りのレンズφr を切
削する際に,刃物8が外側のレンズφr+ptの山を削るこ
とになるため,中心部寄りのレンズを切削する際に,隣
のレンズを傷つけないように,等角プリズム部が設けら
れる。この等角プリズム部は,計算上では,2〜数ピッ
チあればよいが旋盤や刃物8取り付けの精度などを考慮
して,数十〜数百ピッチ存在させる。この部位のレンズ
も非レンズ面は垂直であるため,そのレンズの高さは, d=pt・tanφ により計算される。ロ−ル状被切削体1の前切削工程で
は,全切り込み深さ(輪状切削溝の谷の深さ103b)
から,上記各部位でのレンズの高さ103cを引いた深
さを毎ピッチ切削する。この際,前述したように,金型
の山(輪状切削溝の山103a)を正確にたどらなくて
もよいから,この前切削工程で切削する深さをなんらか
の曲線近似とし,その近似曲線に沿って切削するように
してもよい。上記の切削は,切削長さ1000.16m
m,ピッチ0.112mm,切り込み深さ0.15mm
で行われた。
【0017】図3は,このようにして形成されたロ−ル
状金型1aからリニアフレネルレンズを形成する状況を
説明する概略図である。図3(a)は,本発明の方法に
より形成された輪状切削溝の谷の深さの揃ったロ−ル状
金型1aの正面図を示し,図3(b)は,そのロ−ル状
金型1aを使用して,リニアフレネルレンズシートを形
成する概念を説明する図である。厚み0.1mmのポリ
エチレンテレフタレートからなる原反フイルム51(ベ
ースフイルム)を原反ロール56より供給し,ニップロ
−ル55とロ−ル状金型1aの間に挟持されるように巻
き付けた状態で導き,紫外線硬化性樹脂52を供給し,
紫外線ランプ53を照射して,紫外線硬化性樹脂52を
硬化させ,これをロ−ル状金型1aより剥離し,成形物
57とし,巻取ロ−ル54に巻き取ることにより,中心
部においてピッチずれのないリニアフレネルレンズシー
トを得ることができる。図3(c)は,レンズの山の高
さの揃った紫外線硬化性樹脂からなるフイルム状のリニ
アフレネルレンズシートの側面を示す。
【0018】(実施例2)実施例1において,図1
(a)の面出し工程及び図1(b)の前切削工程を終了
したあと,図1(c)−2に示すように,本切削工程と
して,金型中心部101から金型端部102aへ向けて
本切削し,その後,再び金型中心部101へ戻って,反
対の金型端部102bへ向けて切削する。この場合,再
び金型中心部101から切削を始める前に,旋盤の刃物
8をロ−ル状被切削体1の軸方向反対の金型端部102
bへ切削する時の送り方向と同じ方向に空送りして,中
心の位置合わせを行った後,上記反対の金型端部102
bへ向けて切削を行うことで,旋盤の刃物8の送りのバ
ックラッシュによる位置ずれを防止し,実施例1と同様
な効果を得ることができた。
【0019】(比較例)図4は,比較例のリニアフレネ
ルレンズ用金型の製造方法を説明する側面図であり,図
4(a)に示すように,面出し工程を行った後,すぐ
に,図4(b)に示すように,本切削工程に取り掛かっ
た。この場合には,(金型中心部101から切削した場
合は,金型中心部101の近傍では,図7(a)に示す
ように,切削角度が零に近いため,刃の無いところでロ
−ル状被切削体1を切削する可能性があるため,)通常
方式の,図4(b)のように,一方の金型端部102a
から切削を開始し,金型中心部101まで切削した後,
刃物8を反転,または,交換し,他方の金型端部102
bから再び金型中心部101へ向けて切削する。その結
果,最終の金型中心部101である図4(b)のA部
は,図4(c)に拡大して示すように,旋盤送りのバッ
クラッシュなどの原因で,中心部で位置ずれを起こし
た。
【0020】
【発明の効果】以上のように,本発明によれば,リニア
フレネルレンズ用金型切削時の旋盤刃物送りのバックラ
ッシュなどが原因となって発生する金型中心部でのピッ
チずれのない,かつ,輪状切削溝の谷の深さの揃ったリ
ニアフレネルレンズ用金型を得ることができる。また,
本発明の金型を用いることによって,レンズ歪みの少な
いリニアフレネルレンズシートを連続して生産すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の工程を説明する側面図であ
る。
【図2】本発明実施例の切削深さを説明する側面図であ
る。
【図3】本発明実施例のロ−ル状被切削体1からリニア
フレネルレンズを形成する状況を説明する概略図であ
る。
【図4】比較例のリニアフレネルレンズ用金型の製造工
程を説明する側面図である。
【図5】一般的なフレネルレンズの切削を説明する概念
図である。
【図6】公知のリニアフレネルレンズの製造装置を例示
する平面図及び側面図である。
【図7】一般的なリニアフレネルレンズ用金型製造の,
中心部または端部での切削開始時のそれぞれの刃先とロ
−ル状被切削体との関係を説明する概念図である。
【符号の説明】
1 ロ−ル状被切削体 1a ロ−ル状金型 101 金型中心部 102,102a,102b 金型端部 103 輪状切削溝 103a 輪状切削溝の山 103b 輪状切削溝の谷の深さ 103c レンズの高さ 8 刃物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロ−ル状金型の両端部から中心部にいく
    にしたがって,切削角度が漸次小さくなる輪状切削溝を
    有し,溶融樹脂または紫外線硬化性樹脂や電離放射線硬
    化性樹脂の成形に使用するリニアフレネルレンズ用金型
    の製造方法であって,ロ−ル状被切削体に対し予め形成
    しようとする輪状切削溝の山に沿うように前切削工程を
    行った後に,輪状切削溝の本切削工程を行うことを特徴
    とするリニアフレネルレンズ用金型の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記輪状切削溝の各溝の谷の深さを揃え
    たことを特徴とする請求項1記載のリニアフレネルレン
    ズ用金型の製造方法。
  3. 【請求項3】 本切削工程を,ロ−ル状被切削体のいず
    れか一方の端部より開始し,反対側の端部で終了させる
    ことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項記載のリ
    ニアフレネルレンズ用金型の製造方法。
  4. 【請求項4】 本切削工程を,ロ−ル状被切削体の中心
    部からいずれか一方の端部に向けて切削させた後,再び
    中心部に戻り,中心部にて切削刃物の位置決めをした
    後,反対側端部へ向けて切削させることを特徴とする請
    求項1〜2のいずれか1項記載のリニアフレネルレンズ
    用金型の製造方法。
JP9794294A 1994-04-13 1994-04-13 リニアフレネルレンズ用金型の製造方法 Pending JPH07276371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9794294A JPH07276371A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 リニアフレネルレンズ用金型の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9794294A JPH07276371A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 リニアフレネルレンズ用金型の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07276371A true JPH07276371A (ja) 1995-10-24

Family

ID=14205732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9794294A Pending JPH07276371A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 リニアフレネルレンズ用金型の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07276371A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998023978A1 (fr) * 1996-11-27 1998-06-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Procede de fabrication de feuille de lentille et d'ecran de projection
WO2002027399A1 (fr) * 2000-09-29 2002-04-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Lentille de fresnel, ecran, dispositif d'affichage d'image, procede de fabrication de moules pour lentilles et procede de fabrication de lentilles
KR100617492B1 (ko) * 2005-04-26 2006-09-01 한국표준과학연구원 등명기 렌즈의 금형 가공장치 및 그 가공방법
JP2009149025A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Mitsubishi Rayon Co Ltd プリズムシート成形用ロール金型製造方法
JP2012000996A (ja) * 2000-09-29 2012-01-05 Mitsubishi Electric Corp レンズ成形型製造方法およびレンズ製造方法
JP2013075454A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Dainippon Printing Co Ltd ロール金型、ロール金型の製造方法、光学シート及び映像表示装置
JP2014085531A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Dainippon Printing Co Ltd リニアフレネルレンズシート及びリニアフレネルレンズシートを製造するためのロール状の型
WO2015045192A1 (ja) * 2013-09-25 2015-04-02 大日本印刷株式会社 リニアフレネルレンズシート、透過型表示装置及びリニアフレネルレンズシートを製造するためのロール状の型
JP2015064497A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 大日本印刷株式会社 リニアフレネルレンズシート及び透過型表示装置
JP2015072475A (ja) * 2014-10-01 2015-04-16 大日本印刷株式会社 リニアフレネルレンズシート及びリニアフレネルレンズシートを製造するためのロール状の型

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6071443A (en) * 1996-11-27 2000-06-06 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Method of producing lens sheet and projection screen
WO1998023978A1 (fr) * 1996-11-27 1998-06-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Procede de fabrication de feuille de lentille et d'ecran de projection
JP2012000996A (ja) * 2000-09-29 2012-01-05 Mitsubishi Electric Corp レンズ成形型製造方法およびレンズ製造方法
WO2002027399A1 (fr) * 2000-09-29 2002-04-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Lentille de fresnel, ecran, dispositif d'affichage d'image, procede de fabrication de moules pour lentilles et procede de fabrication de lentilles
US6726859B2 (en) 2000-09-29 2004-04-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fresnel lens, screen, image display device, lens mold manufacturing method and lens manufacturing method
US7116476B2 (en) 2000-09-29 2006-10-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fresnel lens, screen, image displaying device, lens forming mold manufacturing method and lens manufacturing method
JP2012008583A (ja) * 2000-09-29 2012-01-12 Mitsubishi Electric Corp レンズ成形型製造方法およびレンズ製造方法
KR100617492B1 (ko) * 2005-04-26 2006-09-01 한국표준과학연구원 등명기 렌즈의 금형 가공장치 및 그 가공방법
JP2009149025A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Mitsubishi Rayon Co Ltd プリズムシート成形用ロール金型製造方法
JP2013075454A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Dainippon Printing Co Ltd ロール金型、ロール金型の製造方法、光学シート及び映像表示装置
JP2014085531A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Dainippon Printing Co Ltd リニアフレネルレンズシート及びリニアフレネルレンズシートを製造するためのロール状の型
WO2015045192A1 (ja) * 2013-09-25 2015-04-02 大日本印刷株式会社 リニアフレネルレンズシート、透過型表示装置及びリニアフレネルレンズシートを製造するためのロール状の型
JP2015064497A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 大日本印刷株式会社 リニアフレネルレンズシート及び透過型表示装置
US9291888B2 (en) 2013-09-25 2016-03-22 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Linear fresnel lens sheet, transmissive display device and roll-shaped mold for producing linear fresnel lens sheet
KR20160061285A (ko) * 2013-09-25 2016-05-31 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 리니어 프레넬 렌즈 시트, 투과형 표시 장치 및 리니어 프레넬 렌즈 시트를 제조하기 위한 롤 형상의 주형
US9623615B2 (en) 2013-09-25 2017-04-18 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Linear Fresnel lens sheet, transmissive display device and roll-shaped mold for producing linear Fresnel lens sheet
JP2015072475A (ja) * 2014-10-01 2015-04-16 大日本印刷株式会社 リニアフレネルレンズシート及びリニアフレネルレンズシートを製造するためのロール状の型

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6238611B1 (en) Method and apparatus for knurling a workpiece, method of molding an article with such workpiece and such molded article
JPH07276371A (ja) リニアフレネルレンズ用金型の製造方法
KR100461686B1 (ko) 선형스프링을성형하기위한방법및장치
US20060032346A1 (en) Curved surface cutting processing method
US20090025525A1 (en) Slitter blade assembly
JPH1058231A (ja) 研削ウォームのプロフィル形成方法および装置並びにプロフィル形成ツール
US5544549A (en) Process for the production of a steel punching sheet
KR20050098274A (ko) 불균일 두께의 림과 그 제조방법
JP2804910B2 (ja) 外周歯付円筒部品の成形方法及びその装置
JPH11207524A (ja) ねじ形成用切削工具の製造方法
JP3358426B2 (ja) フレネルレンズおよびその成型に用いるスタンパの製造方法
KR20040028687A (ko) 톱니 벨트용 모울드를 제조하기 위한 방법 및 장치
JP2004042259A (ja) 溝付きロールおよびその製造方法
KR920006557B1 (ko) 권철심용 스트립 절단방법 및 그 장치
US5009733A (en) Process for fabricating a circular frame
JPH0576949A (ja) 波形ばね成形装置
US10942303B2 (en) Method of manufacturing a member, optical member and optical element
JPH0457453B2 (ja)
JP2775555B2 (ja) 一対のロールを用いる多層シート材の加工装置の段差付アンビルロールの製造方法
US2338990A (en) Method of producing tools
US3244200A (en) Pitch spindle for winding apparatus
JP5678249B2 (ja) ベルト状金型の製造方法
JPH0585756A (ja) 模様付ガラス加工物を製造する装置およびその製造方法
CN218191873U (zh) 一种成形大曲率大角度弯曲构件的装置
US1626134A (en) Method of manufacture of cut matrices adapted for the production of photographic surfaces comprising refracting elements

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030404