JPH0727633U - ゴルフパター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイートスポットのほぼ真上からパターヘッ
ドを見てゴルフボールを打つことができるゴルフパター
を得る。 【構成】 パターヘッド１にスイートスポット１ｅに対
応して、パターヘッド１の上端面１ｇから下端面１ｈに
向かって延びる有底の孔１ｆを形成する。この孔１ｆ
は、パターヘッド１を真上から見たときにだけ、底面１
ｉの全形が見えるように形成する。そして有底の孔１ｆ
の底面１ｉをパターヘッド１の上端面１ｇと異なる色に
着色する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はゴルフパターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ゴルフプレイでパットを正確に打つためには、ゴルフパターのパターヘッドの 芯（スイートスポット）でゴルフボールを打たなければならない。従来のゴルフ パターの中には、図４に示すようにパターヘッド１０１の上端面１０２に線を印 刷したり溝を彫ることにより、パターヘッド１０１の上端にスイートスポット１ ０３に対応するマーク１０４を施して、スイートスポットの位置を顕在化させた ものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ボールをパターのスイートスポットでできるだけ正確に打つためには、ボール とパターのパターヘッドとを真上から見て打つ必要があると言われている。しか しながら、従来のマーク付きのゴルフパターでは、ゴルフボールとパターのスイ ートスポットを斜めからみても、パターヘッドの上端のマークが見えるため、プ レイヤーは必ずしもスイートスポットのほぼ真上からパターヘッドを見ることな くゴルフボールを打ってしまう。ゴルフボールをゴルフパターで打つ瞬間にプレ イヤーがスイートスポットのほぼ真上からパターヘッドを見ずにゴルフボールを 打つと、ゴルフボールがスイートスポットからずれて当たったり、ゴルフボール に対するパターヘッドの角度がずれるという問題が生じる。

【０００４】 本考案の目的は、スイートスポットのほぼ真上からパターヘッドを見てゴルフ ボールを打つことができるゴルフパターを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本願の考案は、パターヘッドの上端にスイートスポットに対応してマークを施 してなるゴルフパターを対象にする。請求項１の考案では、マークをパターヘッ ドの上端面から下端面に向かって延びる有底の孔により構成する。そして、この 孔をパターヘッドをほぼ真上から見たときに底面の全形が見えるように形成する 。孔の底面の全形が見えているか否かを明確に判断できるようにするためには、 底面の形状を真円、正方形、正三角形にように判別が容易な形とするのが好まし い。

【０００６】 請求項２の考案では、孔の底面の色と上端面の色とを異ならせる。色を異なら せる場合には、底面に着色してもよいが、底面に着色されたシート等を貼り付け てもよい。

【０００７】 請求項３の考案では、マークをパターヘッドの上端面から下端面に向かって延 びる貫通孔により構成する。そして、この貫通孔をパターヘッドをほぼ真上から 見たときに貫通孔の上端面開口部を通して下端面開口部の全形が見えるように形 成する。

【０００８】

【作用】

請求項１の考案のゴルフパターでは、斜め上方からスイートスポットを見ると 、孔の上端面開口部を通して見える孔の底面の形は変形して見える。例えば、底 面の全形が真円の場合には、斜め上方からスイートスポットを見ているときには 、真円の一部が切れた底面が見える。これに対して、スイートスポットのほぼ真 上からパターヘッドを見ると、真円形状の底面の全形を見ることができる。その ため、本考案のゴルフパターを用いて、有底の孔の底面の全形が見えるようにゴ ルフボールを打てば、初心者であってもスイートスポットのほぼ真上からパター ヘッドを見てゴルフボールを打つことができる。

【０００９】 請求項２の考案のように、孔の底面の色と上端面の色とを異らせると、孔の底 面の形状をはっきりと確認することができ、自分の目がスイートスポットのほぼ 真上に位置しているかどうかを簡単且つ確実に確認することができる。

【００１０】 請求項３の考案のように、マークを貫通孔により形成した場合、貫通孔を通し て地面の色または芝生の色が見える。そのため、上端面開口部を通して見える下 端面開口部の形状は容易に認識できる。よって有底の孔を用いた場合と同様の理 由で上端面開口部を通して下端面開口部の全形が見える姿勢でゴルフボールを打 てば、スイートスポットのほぼ真上から確実にパターヘッドを見てゴルフボール を打つことができる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。図１（Ａ）は本実施 例のゴルフパターのパターヘッドを上部から見た平面図であり、図１（Ｂ）は図 １（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図である。両図において、１はパターヘッドであり、２ はシャフトである。パターヘッド１はヘッド本体１ａとシャフト取付部１ｂとが 一体成形された構造を有している。ヘッド本体１ａはフェイス面１ｃと該フェイ ス面と対向する裏面１ｄとが平行をなすほぼ直方体形状を呈しており、フェイス 面１ｃの中心点がゴルフボールＧに対するパターのスイートスポット１ｅになっ ている。ヘッド本体１ａには、スイートスポット１ｅに対応する位置に円柱状の 有底の孔１ｆが形成されている。この孔１ｆはフェイス面１ｃと裏面１ｄのほぼ 中間の位置に、ヘッド本体１ａの上端面１ｇから下端面１ｈに向い且つ上端面１ ｇに対して垂直に延びている。孔１ｆの底面１ｉは、パターヘッド１をほぼ真上 から見たときに上端面開口部１ｊを通してその全形（本実施例では真円形）が見 える深さに形成されている。そして底面１ｉは上端面１ｇとは異なる色に樹脂系 の塗料等を用いて着色されている。そのため、図２に示すように、本実施例のゴ ルフパターのパターヘッド１をスイートスポット１ｅのほぼ真上の位置Ｅ1 から 見たときには、底面１ｉの全形を見ることはできるが、スイートスポット１ｅの ほぼ真上以外の位置Ｅ2 ，Ｅ3 からパターヘッド１を見ると底面１ｉの全形を見 ることはできない。

【００１２】 図３は本考案の他の実施例のゴルフパターのパターヘッドの部分断面図である 。この実施例では、ヘッド本体１０ａのスイートスポットに対応する位置に形成 した孔１０ｆが貫通孔になっている。そしてその他の構成は図１に示したゴルフ パターと同じ構造を有している。この実施例のゴルフパターでもパターヘッド１ ０をスイートスポットのほぼ真上から見ると貫通孔１０ｆの上端面開口部１０ｊ を通して下端面開口部１０ｉの全形が見える。

【００１３】 なお上記各実施例では有底の孔の上端面開口部と底面または貫通孔の上端面開 口部と下端面開口部とを同じ大きさ及び同じ形に形成しているが、本考案はこれ に限定されるものではなく、ゴルフパターパターヘッドをスイートスポットのほ ぼ真上の位置から見たときに、有底の孔の底面または貫通孔の下端面開口部の全 形が見えるものであれば、有底の孔の上端面開口部と底面または貫通孔の上端面 開口部と下端面開口部とを異なる大きさ及び異なる形に形成しても構わない。

【００１４】 また上記各実施例は、ヘッド本体がほぼ直方体のゴルフパターに本考案を適用 した例であるが、本考案はこれに限定されるものではなく、ヘッド本体が他の形 状に形成されたゴルフパターに本考案を適用しても構わない。

【００１５】

【考案の効果】

請求項１の考案のゴルフパターを用いて、有底の孔の底面の全形が見えるよう にゴルフボールを打てば、初心者であってもスイートスポットのほぼ真上からパ ターヘッドを見てゴルフボールを打つことができる。そのため、本考案のゴルフ パターを用いれば、ゴルフボールがスイートスポットからずれて当たったり、ゴ ルフボールに対するパターヘッドの角度がずれるのを防ぐことができる。

【００１６】 請求項２の考案によれば、孔の底面の色と上端面の色とを異らせるので、孔の 底面の形状をはっきりと確認することができ、自分の目がスイートスポットのほ ぼ真上に位置しているかどうかを簡単且つ確実に確認することができる。

【００１７】 請求項３の考案によれば、有底の孔を用いた場合と同様に上端面開口部を通し て下端面開口部の全形が見える姿勢でゴルフボールを打てば、スイートスポット のほぼ真上から確実にパターヘッドを見てゴルフボールを打つことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本考案の一実施例のゴルフパターのパ
ターヘッドを上部から見た平面図であり、（Ｂ）は図１
（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図である。

【図２】本考案の一実施例のゴルフパターを用いる場合
の態様を示す図である。

【図３】本考案の他の実施例のゴルフパターのパターヘ
ッドの部分断面図である。

【図４】従来のゴルフパターのパターヘッドの平面図で
ある。

【符号の説明】

１，１０，１０１ パターヘッド １ｅ，１０３ スイートスポット １ｆ 有底の孔（マーク） １０ｆ 貫通孔（マーク） １ｇ パターヘッドの上端面 １ｈ パターヘッドの下端面 １ｉ 底面 １０ｉ 下端面開口部 １ｊ，１０ｊ 上端面開口部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パターヘッドの上端にスイートスポット
   に対応してマークを施してなるゴルフパターにおいて、 前記マークが前記パターヘッドの上端面から下端面に向
   かって延びる有底の孔からなり、前記孔は前記パターヘ
   ッドをほぼ真上から見たときに底面の全形が見えるよう
   に形成されていることを特徴とするゴルフパター。
2. 【請求項２】 前記孔の前記底面の色と前記上端面の色
   とが異なっていることを特徴とする請求項１に記載のゴ
   ルフパター。
3. 【請求項３】 パターヘッドの上端にスイートスポット
   に対応してマークを施してなるゴルフパターにおいて、 前記マークが前記パターヘッドの上端面から下端面に向
   かって延びる貫通孔からなり、前記貫通孔は前記パター
   ヘッドをほぼ真上から見たときに前記貫通孔の上端面開
   口部を通して下端面開口部の全形が見えるように形成さ
   れていることを特徴とするゴルフパター。