JPH0727551B2 - 人数検出装置 - Google Patents

人数検出装置

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JPH0727551B2
JPH0727551B2 JP62101336A JP10133687A JPH0727551B2 JP H0727551 B2 JPH0727551 B2 JP H0727551B2 JP 62101336 A JP62101336 A JP 62101336A JP 10133687 A JP10133687 A JP 10133687A JP H0727551 B2 JPH0727551 B2 JP H0727551B2
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貴司 堀井
啓史 松田
秀和 姫澤
有貴 依藤
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、被検知人体から発せられる赤外線を検出して
人数を検出する赤外線受光式の人数検出装置に関するも
のである。
(背景技術) 本発明者らは、簡単且つ安価な構成で広い検知領域を有
する高精度の人数検出装置(特願昭61−281301号)を既
に提案している。第13図は、その構成を示すブロック図
である。この人数検出装置は、赤外線検出素子2と、前
記赤外線検出素子2の視野を円形走査させる円形走査光
学系1と、前記赤外線検出素子2の出力信号を増幅する
前置増幅部3と、前記前置増幅部3の出力信号を人数検
出に必要な信号に変換する信号処理部4と、前記信号処
理部4の出力信号に基づいて人数を判定する判断部5
と、前記判断部5の出力信号から人数情報を出力する出
力部6とから成り、広い検知領域内の人数を高精度に検
出できるようにしたものである。
第14図に円形走査光学系の一例を示す。同図(a)に示
すように、赤外線検出素子2の受光面前面より距離Rbの
位置に回転板10を配置し、回転板10中央の回転軸11を赤
外線検出素子2の受光面の視野中心c上に配置し、回転
板10をモータ等の駆動機構により回転させる。第14図
(b)に示すように、回転板10に長さLa,幅Daの長方形
状のスリットAを設け、物面Bから輻射された赤外線の
うちスリットAを通過したもののみが、赤外線検出素子
2に入射するように構成する。物面上における瞬時視野
は、スリットAの形状と相似であり、回転板10から物面
Bまでの距離をRaとすると、物面上の瞬時視野長Lv,及
び視野幅Dvは、次式のようになる。
また、円形走査における放射方向において、瞬時視野が
物面Bを見込む視野角をθとすると、θは次式のように
なる。
上記の瞬時視野が赤外線検出素子2の受光面の視野中心
cを軸として円形走査され、したがって、円形走査方式
による物面Bを見込む全視野角は2θとなる。
人数検出に当たり、物面上の瞬時視野幅Dvが人数分解能
を決定する主要因となり、人数分解能を上げるために
は、瞬時視野幅Dvは小さい方が良い。従って、スリット
Aの開口幅Daを小さくする必要があるが、赤外線受光量
がこれに比例して小さくなり、充分なS/N比を得られな
い場合が生じる。その場合には、スリットAの部分にシ
リンドリカルレンズを配置し、走査方向において集光作
用を持たせ、所定の瞬時視野幅Dvを得ると共に、必要は
光学利得を得るようにする。第14図において、スリット
Aの部分に凸面シリンドリカルレンズを配した場合、赤
外線検出素子2の受光面の直径をdとすると、物面上の
瞬時視野の視野長Lv,視野幅Dvは次式のようになる。
上式から分かるように、瞬時視野幅Dvは、シリンドリカ
ルレンズの開口幅Daによらず、適当なRb、あるいはdを
選択して所定の瞬時視野幅Dvを得ることができる。ま
た、シリンドリカルレンズの開口幅Daを大きくすること
により光学利得を増大させることができる。
また、光学利得を得るための他の手段として、第15図に
示すように、凹面シリンドリカルミラーM′を固定した
回転板10を赤外線検出素子2の受光面の視野中心cを軸
として回転させることも提案されている。シリンドリカ
ルミラーM′のミラー面から赤外線検出素子2の受光面
までの距離をRb、シリンドリカルミラーM′のミラー面
から物面Bまでの距離をRa、シリンドリカルミラーM′
のミラー長をLm,ミラー幅をDm,赤外線検出素子2の受光
面直径をdとすると、物面上の瞬時視野長Lv,及び視野
幅Dvは、シリンドリカルレンズを用いた場合と同様に次
式のようになる。
したがって、適当なRb,あるいはdを選択することによ
り、所定の瞬時視野幅Dvを得ることができ、シリンドリ
カルミラーM′のミラー幅Dmを大きくすることにより光
学利得を増大させることができる。円形走査における放
射方向において、瞬時視野が物面Bを見込む視野角θ
は、次式のようになる。
また、円形走査方式による物面Bを見込む全視野角は2
θとなる。
広い検知領域を得るためには、円形走査方式において、
物面Bを見込む全視野角を大きく取る必要があり、その
ためには、瞬時における受光面が物面Bを見込む角度θ
を大きく取る必要がある。
(3),(8)式よりθを大きくするためには、スリッ
ト長あるいはシリンドリカルレンズのレンズ長であるL
a、または、シリンドリカルミラーM′のミラー長Lmを
大きく取れば良い。しかしながら、赤外線検出素子2の
入射光に対する指向感度特性上、入射光と受光面視野中
心cのなす角度が大きくなるにつれて、感度は低下し、
ある角度以上では、感度は零となる。赤外線検出素子2
として用いられる焦電素子の指向感度特性の一例を第16
図に示す。この図から明らかなように、円形走査光学系
において、物面上を見込む全視野角は赤外線検出素子2
の指向感度特性により制限を受け、十分広く取れず、さ
らには、視野面において、周辺部ほど感度が低下し検知
領域内で感度の不均一性を生じるという問題点があっ
た。
本発明者らは、これらの問題点を解決すべく、第17図に
示すように、一方向が連続的な曲率変化を有する凹面
で、これと垂直な他の方向が凸面である変形鞍形ミラー
M″を、凸面の形成方向を半径方向として回転させるこ
とにより、半径方向の視野を広げることを提案した(特
願昭61−281302号参照)。これにより、均一な感度分布
で広い検知領域を有する人数検出装置を提供することが
できたが、より小形で光学利得の大きい光学系を有する
人数検出装置が望まれている。
(発明の目的) 本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、簡単且つ安価な構成で、均一
な感度分布で広い検知領域を有し、光学利得の大きな小
型の人数検出装置を提供するにある。
(発明の開示) 本発明に係る人数検出装置にあっては、上記の目的を達
成するために、第1図乃至第13図に示すように、赤外線
検出素子2と、反射面を前記赤外線検出素子2に向けた
ミラーMを前記赤外線検出素子2の視野中心cを軸とし
て回転させて前記赤外線検出素子2の視野を円形走査さ
せる円形走査光学系1と、前記赤外線検出素子の出力信
号を増幅する前置増幅部3と、前記前置増幅部3の出力
信号を人数検出に必要な信号に変換する信号処理部4
と、前記信号処理部4の出力信号に基づいて人数を判定
する判断部5と、前記判断部5の出力信号から人数情報
を出力する出力部6とから成る人数検出装置において、
前記ミラーMの円形走査方向についての反射面は連続的
な曲率変化を有する凹面であり、円形走査の半径方向に
ついての反射面は物面までの距離に比べて充分に小さい
焦点距離を有する凹面であって、該凹面の円形走査の半
径方向についての中心位置が前記ミラーの回転中心と略
一致していることを特徴とするものである。
本発明にあっては、このように、円形走査光学系1に用
いるミラーMにおける円形走査の半径方向についての反
射面は物面までの距離に比べて充分に小さい焦点距離を
有する凹面としたので、赤外線検出素子2の受光面Sか
ら見た光路は、第5図に示すように、ミラーMの反射面
にて反射し、ミラーMの前面で一度集光された後、再び
発散して円形走査の放射方向に広がるものであり、した
がって非常に広い視野を得ることができるものである。
つまり、変形鞍形ミラーM″を用いた従来例にあって
は、円形走査の半径方向についての反射面を凸面とする
ことにより放射方向についての視野を広げており、この
反射面を凹面とした場合には、放射方向についての視野
は狭くなると考えていたが、本発明のように、物面まで
の距離に比べて充分に小さい焦点距離を有する凹面とし
た場合には、物面からの赤外線がミラーMの前面で一度
集光されるので、放射方向についての視野を広げること
ができるのである。また、この凹面の円形走査の半径方
向についての中心位置がミラーMの回転中心と略一致す
るようにしたので、第8図(a)に示すように、従来例
(同図(b))に比べて、走査光学系を飛躍的に小形化
することができるものである。
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 第1図は本発明の一実施例に用いるミラーMの形状を示
す斜視図である。このミラーMは、X−X′線方向の反
射面は凹面で、X−X′線に直交する方向の反射面は連
続的な曲率変化を有する凹面であり、全体としてトーリ
ックミラーを変形した形状を有する。第2図は、第1図
のミラーMのX−X′線についての断面を示す図であ
り、斜線を施した部分がミラー面である。ミラーMの反
射面を赤外線検出素子2の受光面Sに向けると共に、赤
外線検出素子2の視野中心cを軸として、ミラーMをX
−X′線方向を半径方向として回転駆動させることによ
り、赤外線検出素子2の視野を円形走査させることがで
きる。X−X′線方向の凹面は瞬時視野を放射方向に拡
大する作用を有し、X−X′線に直交する方向の反射面
は走査方向での集光作用を有する。物面側の点B1から入
射する入射光は、ミラー端点M1を介して受光面Sに入射
し、物面側の点B2から入射する入射光は、ミラー端点M2
を介して受光面Sに入射するものとする。点B1からミラ
ー端点M1への入射光がX軸に垂直であるとすると、点B2
からミラー端点M2への入射光とY軸のなす角θが瞬時視
野におえる放射方向についての瞬時視野角となる。ミラ
ー面は円弧状とし、その曲率中心をNとする。受光面S
はミラー面の中央直下に配置する。すなわち、第2図に
示すように、X−Y座標を取り、点M1の座標を(X1,
Y1)、点M2の座標を(X2,Y2)、受光面Sの座標を(Xs,
Ys)とすると、 X2=−X1 …(9) Xs=O …(10) となるように設定する。これにより、ミラーMを走査光
学系の回転板に効率的に配置でき、小形で光学利得の大
きい光学系を提供できる。ミラーMの断面形状は、その
X軸方向の長さと、受光面Sの位置と、所望の瞬時視野
角θとを設定することにより、一意的に定まり、曲率中
心Nが決定される。
第3図において、ミラー面を示す円弧上で始径▲
▼から角度tの点をMtとする。物面上の点Pからの入射
光が点Mtを介して、受光面Sに入射するものとし、点Mt
における法線ntを元に、受光面Sからミラー面における
点Mtまでの距離Rbと、点Mtから物面上の点Pまでの距離
Raが求まる。ここで、距離Rbは、ミラー面の点Mtの位置
によって変動する。すなわち、 Rb=Rb(t) …(11) である。ミラーMの走査方向についての凹面は円弧状と
して、物面上の点Pからの入射光を受光面Sに集光させ
るためには、ミラー面上の点Mtにおいて、次式を満たす
焦点距離ftを有する凹面を走査方向に形成すればよい。
焦点距離ftを持つためには、ミラー面上の点Mtにおい
て、曲率半径Rtが、 Rt=2ft …(13) となるように、凹面を形成すればよい。ミラー面上、点
MtはミラーMの走査方向の中央にあり、線分▲▼
の延長線上に凹面曲率中心Ntを置き、線分▲▼
が曲率半径Rtに一致するような凹面を形成すれば良い。
(11),(12),(13)式より、 となり、Rb(t)は連続的に変化し、曲率半径Rtも連続
的に変化させる必要がある。さらに、ピントの合わせる
物面Bを、水平面に平行な面とし、ミラー面上の点Mtか
らピントの合致した平面までの距離をRとすると、距離
Rと距離Raの関係は、線分▲▼と法線ntのなす角
をθ,線分▲▼と受光面視野中心cのなす角を
θとすると、 となり、距離Raも連続的に変化する。このように、ピン
トの合わせる面をも考慮に入れて曲率半径を連続的に変
化させてミラーMの走査方向の凹面を形成すれば良い。
第4図に本実施例のミラーMの放射方向についての断面
形状の具体例を示す。受光面視野中心cからミラー端点
M1,M2までの距離を各々15mm、受光面Sからミラー端点M
1までの視野中心方向距離を30mm、凹面曲率半径を28.5m
mとし、円弧の始径▲▼が水平面となす角を76.71
75°とすると、物面上の点B2からの入射光が視野中心c
となす角は71.6464°となり、ミラーMを介して物面B
を見込む角度は71.6464°となり、走査光学系における
物面Bに対する全視野角は、143.2928°となる。第5図
に本実施例のミラーMによる物面Bからの集光状況を示
す。
第6図はミラーMの連続的に曲率が変化する走査方向の
凹面の曲率半径を示したものであり、ミラー面上の位置
は、始径▲▼からの角度tにより表している。ミ
ラーMの端点M1,M2における曲率半径はそれぞれ64.2108
mm、45.4898mmである。また、走査方向についてのミラ
ー幅は30mmとした。
第7図に上記走査光学系の直下3mの床面に人体が直立し
た場合の人体からの入射パワーの計算結果を示す。横軸
は、視野中心cからの人体の水平距離であり、縦軸は、
入射パワーの相対値である。黒丸でプロットした特性
は、第17図に示す変形鞍形ミラーM″を用いた場合の特
性であり、白丸でプロットした特性は、第1図に示すミ
ラーMを用いた場合の特性である。第7図を見れば、本
実施例のミラーMを用いることにより、光学利得が飛躍
的に向上していることが分かる。
第8図に、ミラーMを回転板10に配置した状況を示す。
同図(a)に示すように、ミラーMを設置する場合、回
転板10を円形とすると、最低で42.4mmの直径を有する円
板となる。これに対し、第17図に示す変形鞍形ミラー
M″では、最低で72.1mmの直径を有する回転板10が必要
となる(同図(b)参照)。すなわち、本発明のミラー
Mを用いることにより、光学系を著しく小形にすること
ができる。
ここで、前記光学系を用いる人数検出装置の全体構成を
第13図のブロック図に基づいて説明する。円形走査光学
系1にて集光された赤外線エネルギーは、赤外線検出素
子2にて受光され、電気信号に変換される。赤外線検出
素子2の出力は前置増幅部3で増幅された後、信号処理
部4内の帯域フィルターに入力して、不安定な低周波成
分と不必要な高周波成分をカットし、S/N比を向上させ
る。帯域フィルターの出力はA/D変換されて、判断部5
を構成するマイクロコンピュータに出力される。このマ
イクロコンピュータは円形走査光学系1の回転に同期し
て1回転毎にA/D変換された波形を逐次取り込む。判断
部5においては、予め検知領域内に人体が存在しない場
合の出力波形が参照波形データとしてメモリー内に記憶
されており、入力波形は、メモリー内の参照波形と比較
され、人体の有無及び人数が同時に判断される。本実施
例では、入力波形データと参照波形データとで比較演算
を行い、その結果を新たに比較処理波形データとし、比
較処理波形データにおいて、極大値を検出し、極大値の
数を人数としてカウントしている。比較処理波形データ
において、検出人数が0の場合には、現在の入力波形デ
ータが参照波形データとして更新され、メモリー内に記
憶される。このように参照波形データを用いて入力波形
データと比較演算を行うことにより、検知領域内の環境
変化に左右されることなく、高精度な人数検出を行うこ
とができる。出力部6においては、判断部5から与えら
れた人数情報を元に、人数情報を表示するようになって
いる。会議室などでは、室外に人数あるいは混雑度を表
示することにより、室外で他者が室内使用状況を把握で
きるようにする。また、個人が使用している部屋におい
ては、人数情報「0人」,「1人」,「2人以上」を元
に、室内状況を“不在1"、“在室”、“来客”として室
外に表示することにより、他者が容易かつ端的に室内状
況を把握することができる。さらに、人数情報を元に、
空調などの各種環境施設を安定且つ有効に動作させるこ
とができる。
実施例2 第9図は本発明の他の実施例に係る人数検出装置に用い
るミラーMの放射方向についての断面図である。このミ
ラーMは、放射方向についての凹面に楕円形状を用いて
おり、放射方向についての瞬時視野角を広げている。物
面側の点B1からの入射光はミラー端点M1を介して受光面
Sに入射し、物面側の点B2からの入射光はミラー端点M2
を介して受光面Sに入射するものとする。ここで、第9
図に示すように、X−Y座標を取り、点M1の座標を
(X1,Y1)、点M2の座標を(X2,Y2)、受光面Sの座標を
(Xs,Ys)とすると、 X2=−X1 …(16) Xs=0 …(17) となるように設定すれば、すなわち、ミラー端点M1,M2
の中央に視野中心cを置き、視野中心c上に赤外線検出
素子2の受光面Sを配置すれば、走査光学系の回転板に
ミラーMを効率的に配置でき、小形で光学利得の大きい
光学系を提供することができる。
,nは、ミラーMの端点M1,M2における法線ベクト
ルであり、物面側の点B1からミラー端点M1へ入射する光
線と、物面側の点B2からミラー端点M2へ入射する光線と
の交点をQとすると、凹面は点S,Qを2つの焦点とする
楕円形状にすれば良いことが分かる。点S,Qを結ぶ線分
▲▼の中点をNとすると、点Nが楕円形状の中心と
なる。この楕円形状は、ミラーMのX軸方向の長さと、
受光面Sの位置と、所望の瞬時視野角θとから一意的に
定まる。
第10図は本実施例のミラーMの放射方向についての断面
形状の具体例を示す。視野中心cからミラー端点M1,M2
までの水平方向距離を各々15mm、受光面Sからミラー端
点M1までの鉛直方向距離を30mmとする。楕円形状の焦点
は、点S,Qであり、点Qはミラー端点M1の直下22mmに位
置する。楕円形状は次式で示される。
点S,Qを通る直線をX軸とし、楕円形状の中心Nを原点
とするX−Y座標をとることにより、この楕円形状は、
a=27.7705〔mm〕、b=26.4377〔mm〕となる。この楕
円形上の任意の点M(X,Y)は、αをパラメータとして
次式で表される。
X=a/cosα …(19) Y=b・sinα …(20) 点M1でα=47.2436°、点M2でα=118.041°である。放
射方向の瞬時視野角θは、70.7977°となる。したがっ
て、走査光学系における物面Bに対する全視野角は141.
5954°となる。
第11図は本実施例のミラーMを用いた場合における物面
Bからの集光状況を示す。物面Bから受光面Sへの入射
光は全て焦点Qを通過する。そのため、走査光学系を保
護するために、透光部に赤外線透過材を用いた保護カバ
ーを装着した場合に、走査光学系の回転に応じて焦点Q
が通過する部分のみを窓とすれば良く、赤外線透過材が
少量で済み、構造的にも強固なものとなる。保護カバー
の形状は走査光学系全体を覆うようなものであれば良
く、特に限定するものではないが、例えば、半球状の凸
面を下方に向けたドーム状の形状とし、その中心部をミ
ラーMの回転中心軸上に配すると共に、焦点Qが通過す
る所定の高さの部分(及びその近傍)のみを環状の窓部
とし、この窓部に赤外線透過材を配し、その他の部分は
軽量で強固な遮光性材料で形成すれば良い。
なお、第9図に示す凹面形成方向と直交する方向の凹面
は、連続的な曲率変化を有する凹面であり、走査方向に
ついての集光作用を有する。この凹面の連続的な曲率変
化については、実施例1の場合と同様にして決定され
る。第12図は、▲▼を始径として、始径からの角
度tと走査方向凹面の曲率半径との関係を示す。走査方
向についてのミラー幅は30mmとした。本実施例にあって
も、実施例1の場合と同様に、光学利得が向上し、光学
系を小形化できる。
(発明の効果) 本発明は上述のように、赤外線検出素子の視野を円形走
査させるためのミラーの円形走査方向についての反射面
は連続的な曲率変化を有する凹面とし、円形走査の半径
方向についての反射面は物面までの距離に比べて充分に
小さい焦点距離を有する凹面としたので、簡単且つ安価
に構成でき、広い検出領域にわたり大きな光学利得と均
一な感度分布を得ることができ、しかも、円形走査の半
径方向についての凹面の半径方向の中心位置がミラーの
回転中心と略一致するようにしたので、走査光学系の回
転半径が小さくなり、走査光学系の小形化が可能である
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に用いるミラーの斜視図、第
2図乃至第4図は同上の断面図、第5図は同上のミラー
による集光状況を示す説明図、第6図は同上のミラーの
曲率半径の変化を示す図、第7図は同上のミラーの集光
力を示す特性図、第8図は同上のミラーの回転板への取
り付け状況を示す説明図、第9図及び第10図は本発明の
他の実施例に用いるミラーの断面図、第11図は同上のミ
ラーによる集光状況を示す説明図、第12図は同上のミラ
ーの曲率半径の変化を示す図、第13図は従来例のブロッ
ク図、第14図(a)は従来例に用いる光学系の概略構成
図、同図(b)は同上の要部底面図、第15図(a)は他
の従来例に用いる光学系の概略構成図、同図(b)は同
上の要部底面図、第16図は同上に用いる赤外線検出素子
の指向特性図、第17図はさらに他の従来例に用いる変形
鞍形ミラーの斜視図である。 1は円形走査光学系、2は赤外線検出素子、3は前置増
幅部、4は信号処理部、5は判断部、6は出力部、Mは
ミラーである。
フロントページの続き (72)発明者 松田 啓史 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 姫澤 秀和 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 依藤 有貴 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−60587(JP,A) 特開 昭62−229628(JP,A) 特開 昭52−156679(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線検出素子と、反射面を前記赤外線検
    出素子に向けたミラーを前記赤外線検出素子の視野中心
    を軸として回転させて前記赤外線検出素子の視野を円形
    走査させる円形走査光学系と、前記赤外線検出素子の出
    力信号を増幅する前置増幅部と、前記前置増幅部の出力
    信号を人数検出に必要な信号に変換する信号処理部と、
    前記信号処理部の出力信号に基づいて人数を判定する判
    断部と、前記判断部の出力信号から人数情報を出力する
    出力部とから成る人数検出装置において、前記ミラーの
    円形走査方向についての反射面は連続的な曲率変化を有
    する凹面であり、円形走査の半径方向についての反射面
    は物面までの距離に比べて充分に小さい焦点距離を有す
    る凹面であって、該凹面の円形走査の半径方向について
    の中心位置が前記ミラーの回転中心と略一致しているこ
    とを特徴とする人数検出装置。
JP62101336A 1986-11-26 1987-04-24 人数検出装置 Expired - Fee Related JPH0727551B2 (ja)

Priority Applications (4)

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