JPH07275468A - パチンコ機の球払い出し方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はパチンコ機の球払い出し方法及び装
置に関し、特に、案内筒と爪付カムを用いて簡単な構成
で小形化を達成することを目的とする。 【構成】 本発明によるパチンコ機の球払い出し方法及
び装置は、案内筒(2,3)内を落下する球(10)を、前記案
内筒(2,3)の下部で回転する爪付カム(5,6)により払い出
す構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機の球払い出
し方法及び装置に関し、特に、案内筒と爪付カムを用い
た簡単な構成で小形化を達成するための新規な改良に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、用いられていたパチンコ機の払い
出し装置としては、例えば、特開昭５９−２１８１７３
号公報に示すスター歯車を用いた構成、特開平１−３０
８５８０号公報のスター歯車を用いた構成、特開平３−
４９７８６号公報のダブルスター歯車を用いた構成、特
開平４−５８９７２号公報のスター歯車を用いた構成、
特開平４−６４３７９号公報のスター歯車を用いた構
成、特開平５−１３７８４１号公報のスター歯車を用い
た構成があるが、何れもスター歯車とゼネバ機構等を用
いた構成であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のパチンコ機の球
払い出し装置は、以上のように構成されていたため、次
のような課題が存在していた。すなわち、球が供給され
る時などにおいて大きい力がかかり、モータが空回りさ
せられ球を放出してしまうことがあり、そのために、大
きいモータ、ウォームギヤ等の減速機構、ラッチ機構等
が必要となり、機構が複雑化及びコストアップとなって
いた。また、球の払い出しは、約２０個／秒が必要であ
り、長期使用による摩耗、球の噛み込みが発生してい
た。

【０００４】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、案内筒と爪付カムを用いた
簡単な構成で小形化を達成したパチンコ機の球払い出し
方法及び装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によるパチンコ機
の球払い出し方法は、案内筒内を落下する球を、前記案
内筒の下部で前記球に接しつつ回転する爪付カムにより
払い出す方法である。

【０００６】さらに詳細には、前記球は自重により落下
する方法である。

【０００７】本発明によるパチンコ機の球払い出し装置
は、球を球払い出し手段により払い出すようにしたパチ
ンコ機の球払い出し装置において、前記球の落下を案内
する案内筒と、前記案内筒の下部に設けられ前記球払い
出し手段を構成する爪付カムと、前記爪付カムを回転さ
せるためのモータとを備えた構成である。

【０００８】さらに詳細には、前記案内筒は、複数より
なり、前記爪付カムは前記案内筒ごとに設けられている
構成である。

【０００９】さらに詳細には、前記爪付カムのカム軸方
向は、前記案内筒の長手方向に対して直交している構成
である。

【００１０】さらに詳細には、前記爪付カムはその先端
に円弧状爪を有する構成である。

【００１１】

【作用】本発明によるパチンコ機の球払い出し方法及び
装置においては、案内筒内を自重により落下する球は、
この案内筒の下部に回転自在に設けられた爪付カムに当
接しており、この爪付カムを回転することによってこの
爪付カムの円弧状爪によって球が払い出される。

【００１２】

【実施例】以下、図面と共に本発明によるパチンコ機の
球払い出し方法及び装置の好適な実施例について詳細に
説明する。図１及び図２において符号１で示されるもの
は互いに並設された一対の第１、第２案内筒２，３を有
する案内筒体であり、この各案内筒２，３の下部には、
第１、第２切欠４，５が形成されている。

【００１３】前記各案内筒２，３の下部には、第１、第
２爪付カム６，７が互いに位相を異ならせた状態で回転
軸８に設けられ、この回転軸８は第２案内筒３の側部に
設けられたモータ９の回転軸１０に接続されており、こ
の各爪付カム６，７の先端には第１、第２円弧状爪６
ａ，７ａが形成されている。また、この回転軸８に設け
られた各爪付カム６，７のカム軸方向Ａは前記案内筒の
長手方向Ｂに対して直交して配設されている。

【００１４】次に、前述の構成において実際にパチンコ
の球を払い出す動作について述べる。まず、図１に示す
ように、各案内筒２，３内に球１０を複数個ずつ案内
し、他の後続の球１０はこの各案内筒２，３に傾斜して
接続された球供給部１１から次々に供給され、各案内筒
２，３内の球１０の数を少なくし、各爪付カム６，７に
対する負担を少なくすることができるように構成されて
いる。

【００１５】前述の状態において、モータ９を作動させ
て各爪付カム６，７を回転させると、各爪付カム６，７
は常に球１０と当接しつつ図２の（Ａ）の１／４回転か
ら（Ｄ）の４／４回転において初めて第１円弧状爪６ａ
にて第１案内筒２内で自重により落下する球１０が第１
切欠４から払い出される。また、同時に１８０°位相差
で回転する第２爪付カム７の第２円弧状爪７ａにて第２
案内筒３内の球１０が第２切欠５から払い出される。

【００１６】尚、前述の実施例では、２個の案内筒２，
３と爪付カム６，７を用いた場合について述べたが、各
々２個以上とすることもできる。また、モータ９は、通
常のモータ又はステップモータでよい。また、図３に示
すように、前記回転軸８に設ける爪付カム６，７を図３
に示すように、軸対称に一対の円弧状爪６ａ（７ａ）を
有する一体構成で、１／２回転で球を１個払い出し、１
回転で２個払い出すと共に、一対の案内筒２，３を用い
ることにより、１回転で４個払い出しを行うことができ
る。従って、図１の構成に比べると、モータの速度は１
／２でよく、モータの耐久性を向上させることができ
る。また、この案内筒２，３の数を多くすることによっ
て、多くの球１０の払い出しが可能となる。なお、符号
７Ａ，７ａは対で用いる場合を想定して用いているもの
である。

【００１７】

【発明の効果】本発明によるパチンコ機の球払い出し方
法及び装置は、以上のように構成されているため、次の
ような効果を得ることができる。すなわち、球を案内す
る案内筒と、この案内筒に係合する爪付カムにより球を
払い出す構成であるため、構成が簡単で安価となる。ま
た、案内筒内にはわずかな球しか案内しないので、筒形
カムやモータにかかる負荷を最小とすることができ、球
払い出しミスのない高い信頼性を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるパチンコ機の払い出し装置を示す
構成図である。

【図２】払い出し状態を示す説明図である。

【図３】他の実施例を示す構成図である。

【符号の説明】

２，３ 案内筒 ６，７ 爪付カム ６ａ，７ａ 円弧状爪 ９ モータ １０ 球 Ａ カム軸方向 Ｂ 長手方向

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 案内筒(2,3)内を落下する球(10)を、前
   記案内筒(2,3)の下部で前記球(10)に接しつつ回転する
   爪付カム(6,7)により払い出すことを特徴とするパチン
   コ機の球払い出し方法。
2. 【請求項２】 前記球(10)は自重により落下することを
   特徴とする請求項１記載のパチンコ機の球払い出し方
   法。
3. 【請求項３】 球(10)を球払い出し手段により払い出す
   ようにしたパチンコ機の球払い出し装置において、前記
   球(10)の落下を案内する案内筒(2,3)と、前記案内筒(2,
   3)の下部に設けられ前記球払い出し手段を構成する爪付
   カム(6,7)と、前記爪付カム(6,7)を回転させるためのモ
   ータ(9)とを備えたことを特徴とするパチンコ機の球払
   い出し装置。
4. 【請求項４】 前記案内筒(2,3)は複数よりなり、前記
   爪付カム(6,7)は案内筒(2,3)ごとに設けられていること
   を特徴とする請求項３記載のパチンコ機の球払い出し装
   置。
5. 【請求項５】 前記爪付カム(6,7)のカム軸方向（Ａ）
   は、前記案内筒(2,3)の長手方向（Ｂ）に対して直交し
   ている構成よりなることを特徴とする請求項３又は４記
   載のパチンコ機の球払い出し装置。
6. 【請求項６】 前記爪付カム(6,7)は、その先端に円弧
   状爪(6a,7a)を有することを特徴とする請求項３ないし
   ５の何れかに記載のパチンコ機の球払い出し装置。