JPH07275368A - 内腔治療具 - Google Patents
内腔治療具Info
- Publication number
- JPH07275368A JPH07275368A JP7350494A JP7350494A JPH07275368A JP H07275368 A JPH07275368 A JP H07275368A JP 7350494 A JP7350494 A JP 7350494A JP 7350494 A JP7350494 A JP 7350494A JP H07275368 A JPH07275368 A JP H07275368A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stent
- catheter
- shrunk
- heat
- lumen
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- Pending
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- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】ステント１は熱収縮性チューブ２によりカテー
テル３に収納される。 【効果】ステント１の拡張性を損なわず容易に収縮でき
る。
テル３に収納される。 【効果】ステント１の拡張性を損なわず容易に収縮でき
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、血管、尿管、胆管、腸
管などの体内管に挿入され拡張することにより治療を行
う内腔治療具に関する。
管などの体内管に挿入され拡張することにより治療を行
う内腔治療具に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、食生活の欧米化、高年齢化に伴
い、動脈疾患に代表される生体内管の疾患が増加し、こ
れらに対し外科的治療が行われてきた。しかしながら、
外科的治療は患者への肉体的負担が大きく、特に高齢者
に対しては姑息的手段を取らざるを得ないことも多かっ
た。また、手術に係わる経済的負担も大きいものであっ
た。このような背景の元、医療における技術革新は目覚
ましく進歩し、肉体的、経済的負担の軽減を目的とした
低侵襲性治療方法の開発が行われてきた。例えば、動脈
の狭窄病変に対し、金属から構成されたステントを留置
し血管内腔面から押し広げる方法や、血管拡張部位に人
工的な血管を留置する方法等がある。
い、動脈疾患に代表される生体内管の疾患が増加し、こ
れらに対し外科的治療が行われてきた。しかしながら、
外科的治療は患者への肉体的負担が大きく、特に高齢者
に対しては姑息的手段を取らざるを得ないことも多かっ
た。また、手術に係わる経済的負担も大きいものであっ
た。このような背景の元、医療における技術革新は目覚
ましく進歩し、肉体的、経済的負担の軽減を目的とした
低侵襲性治療方法の開発が行われてきた。例えば、動脈
の狭窄病変に対し、金属から構成されたステントを留置
し血管内腔面から押し広げる方法や、血管拡張部位に人
工的な血管を留置する方法等がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ステントや人工的な血管を用いる方法において、径方向
へ変化する治療具を細いカテーテルチューブの中へ挿入
する操作が必要となるが操作が難しく、挿入不可能な例
や予期せぬ塑性変形が残ってしまうという欠点があっ
た。
ステントや人工的な血管を用いる方法において、径方向
へ変化する治療具を細いカテーテルチューブの中へ挿入
する操作が必要となるが操作が難しく、挿入不可能な例
や予期せぬ塑性変形が残ってしまうという欠点があっ
た。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究し
た結果、ステントや人工的な血管などの拡張する内腔治
療具を熱収縮性樹脂、例えば熱収縮チューブに挿入し、
熱を加えて収縮させることにより、容易に収縮せしめら
れ、かつカテーテルなど搬送具に容易に収納されること
を見いだし本発明を完成させた。
た結果、ステントや人工的な血管などの拡張する内腔治
療具を熱収縮性樹脂、例えば熱収縮チューブに挿入し、
熱を加えて収縮させることにより、容易に収縮せしめら
れ、かつカテーテルなど搬送具に容易に収納されること
を見いだし本発明を完成させた。
【０００５】本発明の内腔治療具は、熱収縮性樹脂によ
り容易に収縮でき、適切な形状で収縮されることによ
り、細いカテーテルチューブ内への挿入が容易に行え
る。特に、内腔治療具のカテーテルチューブ内への挿入
時における過剰な応力による塑性変形が防止できる。
り容易に収縮でき、適切な形状で収縮されることによ
り、細いカテーテルチューブ内への挿入が容易に行え
る。特に、内腔治療具のカテーテルチューブ内への挿入
時における過剰な応力による塑性変形が防止できる。
【０００６】また、本発明の内腔治療具を熱収縮性樹脂
の収縮率の違いや加える熱量を変えることにより、各々
異なる径を有する内腔治療具が製造できる。この際、熱
収縮性樹脂は内腔治療具の全体が収縮できれば、少なく
ともその一部に設けられていればよい。これら異なる径
の内腔治療具を複数用意することにより、いかなるサイ
ズのカテーテルチューブにも確実に挿入でき、このこと
によりいかなるサイズの病変部位に治療も確実に可能と
なる。
の収縮率の違いや加える熱量を変えることにより、各々
異なる径を有する内腔治療具が製造できる。この際、熱
収縮性樹脂は内腔治療具の全体が収縮できれば、少なく
ともその一部に設けられていればよい。これら異なる径
の内腔治療具を複数用意することにより、いかなるサイ
ズのカテーテルチューブにも確実に挿入でき、このこと
によりいかなるサイズの病変部位に治療も確実に可能と
なる。
【０００７】ここでカバーされたステントを例に取り本
発明の内腔治療具の具体的な使用法を述べるが、本発明
はこれに限定されるものではない。ステントはＮｉ−Ｔ
ｉ（ニケル−チタン）合金などの金属より構成させ、そ
の形状としては、コイル状の物やシート状の物を筒状に
丸めた物などが挙げられる。
発明の内腔治療具の具体的な使用法を述べるが、本発明
はこれに限定されるものではない。ステントはＮｉ−Ｔ
ｉ（ニケル−チタン）合金などの金属より構成させ、そ
の形状としては、コイル状の物やシート状の物を筒状に
丸めた物などが挙げられる。
【０００８】ステントをカバーして径方向に縮小する熱
収縮性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレンな
どのポリオレフィン系樹脂や、ＰＦＡ（テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体）、ＦＥＰ（テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロビレン）やＰＴＦＥ（ポリテトラフルオロエチレ
ン）などのフッ素系樹脂や、ポリエステル系樹脂などが
挙げられる。また、各々の樹脂は収縮温度、溶融温度及
び縮小力が異なるため、ステントの物理的な特性により
適宣選択すればよい。
収縮性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレンな
どのポリオレフィン系樹脂や、ＰＦＡ（テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体）、ＦＥＰ（テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロビレン）やＰＴＦＥ（ポリテトラフルオロエチレ
ン）などのフッ素系樹脂や、ポリエステル系樹脂などが
挙げられる。また、各々の樹脂は収縮温度、溶融温度及
び縮小力が異なるため、ステントの物理的な特性により
適宣選択すればよい。
【０００９】収縮形態としては、熱収縮性樹脂からなる
チューブにステントを挿入するしたり、糸状あるいはテ
ープ状の熱収縮性樹脂をステントに巻き付ける等の方法
が挙げられ、熱を加えて収縮すればよい。また、熱収縮
性樹脂はステントの少なくとも一部を拘束していればよ
く適選できる。
チューブにステントを挿入するしたり、糸状あるいはテ
ープ状の熱収縮性樹脂をステントに巻き付ける等の方法
が挙げられ、熱を加えて収縮すればよい。また、熱収縮
性樹脂はステントの少なくとも一部を拘束していればよ
く適選できる。
【００１０】本発明の熱収縮性樹脂によって収縮された
内腔治療具のカテーテル先端部への挿入方法は特に限定
されないが、カテーテル先端部の内径より収縮した内腔
治療具をカテーテル先端部へ詰め込み、熱収縮性樹脂が
チューブであればその場で切り込みを入れるか予め切り
込みを入れておき、当該切り込みより熱収縮性樹脂を剥
がし取ればよく、また糸状あるいはテープ状であれば表
面に位置された端部より剥がせばよい。
内腔治療具のカテーテル先端部への挿入方法は特に限定
されないが、カテーテル先端部の内径より収縮した内腔
治療具をカテーテル先端部へ詰め込み、熱収縮性樹脂が
チューブであればその場で切り込みを入れるか予め切り
込みを入れておき、当該切り込みより熱収縮性樹脂を剥
がし取ればよく、また糸状あるいはテープ状であれば表
面に位置された端部より剥がせばよい。
【００１１】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに詳細に説
明する。 （実施例１）図１は、本発明の使用形態の一例を示す。
ステント１は熱収縮性チューブ２に収納され熱収縮され
て本発明に係わる熱収縮樹脂により収縮されたステント
１０となり、ステント１はカテーテル３の先端部に挿入
される。ステント１は大動脈解離を治療するものであ
り、線径１００μmのＮｉ−Ｔｉ合金線材を横糸とし、
１５μmのポリエステルモノフィラメントを縦糸として
用い、両糸を交織することにより得られる幅４cm、長さ
３cmのシート材を円筒状に丸めたものである。また、血
管内に挿入後の血液の漏出を防止するためにフッ素系エ
ラストマー樹脂（セフラルソフト；セントラル硝子(株)
製）をデッピングにより被覆した。
明する。 （実施例１）図１は、本発明の使用形態の一例を示す。
ステント１は熱収縮性チューブ２に収納され熱収縮され
て本発明に係わる熱収縮樹脂により収縮されたステント
１０となり、ステント１はカテーテル３の先端部に挿入
される。ステント１は大動脈解離を治療するものであ
り、線径１００μmのＮｉ−Ｔｉ合金線材を横糸とし、
１５μmのポリエステルモノフィラメントを縦糸として
用い、両糸を交織することにより得られる幅４cm、長さ
３cmのシート材を円筒状に丸めたものである。また、血
管内に挿入後の血液の漏出を防止するためにフッ素系エ
ラストマー樹脂（セフラルソフト；セントラル硝子(株)
製）をデッピングにより被覆した。
【００１２】円筒状に丸めたステントを内径８mmのポリ
エステル製熱収縮チューブ２（ヒシチューブ；三菱樹脂
(株)製）内に挿入し、１３０℃，１５分間の加熱処理を
行い収縮させた。収縮されたステント（熱収縮性チュー
ブを含む）の外径は４.２ｍｍであった。この時ステン
ト１の少なくとも一端部が露出するようにチューブ２を
設けた。
エステル製熱収縮チューブ２（ヒシチューブ；三菱樹脂
(株)製）内に挿入し、１３０℃，１５分間の加熱処理を
行い収縮させた。収縮されたステント（熱収縮性チュー
ブを含む）の外径は４.２ｍｍであった。この時ステン
ト１の少なくとも一端部が露出するようにチューブ２を
設けた。
【００１３】得られた熱収縮性チューブ２に収縮された
ステント１は、露出した部分を内径５ｍｍのカテーテル
３の先端部に挿入し、その場あるいは予め入れておいた
切り込み部４より熱収縮性チューブ２を剥がした。その
後ステント１のカテーテル３の先端部よりはみ出た部分
を指で押し込むことにより、ステント１をカテーテル３
の先端部に挿入することができた。
ステント１は、露出した部分を内径５ｍｍのカテーテル
３の先端部に挿入し、その場あるいは予め入れておいた
切り込み部４より熱収縮性チューブ２を剥がした。その
後ステント１のカテーテル３の先端部よりはみ出た部分
を指で押し込むことにより、ステント１をカテーテル３
の先端部に挿入することができた。
【００１４】次にステント１の拡張性について観察する
目的で、実験的大動脈解離モデル動物（動物種別；雑種
成犬）での実験を行った。透視下で経大腿動脈を経て胸
部大動脈まで先端部にステント１を挿入したカテーテル
３を誘導し、プッシングカテーテルにより押し出してス
テント１をエントリー部に留置した。ステント１は血管
の径方向へ拡張し大動脈内膜に密着した。血管造影での
観察により血管剥離部は完全に閉鎖されており、ステン
ト１の拡張性は確認できた。
目的で、実験的大動脈解離モデル動物（動物種別；雑種
成犬）での実験を行った。透視下で経大腿動脈を経て胸
部大動脈まで先端部にステント１を挿入したカテーテル
３を誘導し、プッシングカテーテルにより押し出してス
テント１をエントリー部に留置した。ステント１は血管
の径方向へ拡張し大動脈内膜に密着した。血管造影での
観察により血管剥離部は完全に閉鎖されており、ステン
ト１の拡張性は確認できた。
【００１５】（実施例２）線径２５０μmのステンレス
線材を使用し、外径２０mmの自己拡張性のコイルスプリ
グを作製し、厚さ３０μmのポリエステル製不織布を医
療用接着剤にて接着しステントを作製した。適当な形に
縮小させた後、製熱収縮チューブ（ヒシチューブ；三菱
樹脂(株)製）内に挿入し熱を加え収縮させた。ステント
は内径４mmのカテーテル先端部に挿入できた。
線材を使用し、外径２０mmの自己拡張性のコイルスプリ
グを作製し、厚さ３０μmのポリエステル製不織布を医
療用接着剤にて接着しステントを作製した。適当な形に
縮小させた後、製熱収縮チューブ（ヒシチューブ；三菱
樹脂(株)製）内に挿入し熱を加え収縮させた。ステント
は内径４mmのカテーテル先端部に挿入できた。
【００１６】実施例１と同様に動物実験による血管内で
の拡張性を確認したところ、良好に機能していることが
確認できた。
の拡張性を確認したところ、良好に機能していることが
確認できた。
【００１７】（比較例１）実施例２で作製したコイル型
ステントを、手で収縮させてカテーテル先端部への挿入
を試みたところ、ステントに変形が生じ、さらにカテー
テル先端部から押し出すことが出来なかった。
ステントを、手で収縮させてカテーテル先端部への挿入
を試みたところ、ステントに変形が生じ、さらにカテー
テル先端部から押し出すことが出来なかった。
【００１８】
【発明の効果】上述した通り本発明により熱収縮性樹脂
により収縮されたステントなどの内腔治療具が提供され
る。本発明によりステントなどの内腔治療具は、その拡
張性を失うことなく容易に収縮され、さらにカテーテル
などの搬送具に容易に挿入できる。
により収縮されたステントなどの内腔治療具が提供され
る。本発明によりステントなどの内腔治療具は、その拡
張性を失うことなく容易に収縮され、さらにカテーテル
などの搬送具に容易に挿入できる。
【図１】本発明の実施形態の一例を示す外観図。
１・・・ステント、２・・・熱収縮性チューブ、３・・・カテー
テル、１０・・・熱収縮樹脂により収縮されたステント
テル、１０・・・熱収縮樹脂により収縮されたステント
Claims (1)
- 【請求項１】体内管に挿入され拡張することにより治療
を行う内腔治療具において、熱収縮性樹脂により収縮さ
れていることを特徴とする内腔治療具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7350494A JPH07275368A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 内腔治療具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7350494A JPH07275368A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 内腔治療具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07275368A true JPH07275368A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13520158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7350494A Pending JPH07275368A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 内腔治療具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07275368A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004223262A (ja) * | 2003-01-23 | 2004-08-12 | Cordis Corp | ステント装着時の摩擦低減用潤滑剤及びステントデリバリーシステム |
| JP2010005179A (ja) * | 2008-06-27 | 2010-01-14 | Fujinon Corp | 可撓管の補修方法 |
-
1994
- 1994-04-12 JP JP7350494A patent/JPH07275368A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004223262A (ja) * | 2003-01-23 | 2004-08-12 | Cordis Corp | ステント装着時の摩擦低減用潤滑剤及びステントデリバリーシステム |
| JP2010005179A (ja) * | 2008-06-27 | 2010-01-14 | Fujinon Corp | 可撓管の補修方法 |
| US8365774B2 (en) | 2008-06-27 | 2013-02-05 | Fujifilm Corporation | Method for repairing flexible tube |
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