JPH07274936A - 担体充填式微生物脱臭装置 - Google Patents

担体充填式微生物脱臭装置

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JPH07274936A
JPH07274936A JP6093873A JP9387394A JPH07274936A JP H07274936 A JPH07274936 A JP H07274936A JP 6093873 A JP6093873 A JP 6093873A JP 9387394 A JP9387394 A JP 9387394A JP H07274936 A JPH07274936 A JP H07274936A
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JP
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carrier
gas
deodorizing
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divided
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JP6093873A
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English (en)
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Masaaki Nakamura
正明 中村
Norihiro Hamakawa
則弘 浜川
Seiji Kugimiya
清治 釘宮
Yoshiaki Akiyoshi
義昭 秋吉
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、悪臭成分を含む排ガスの脱臭を行
うにあたり、担体充填層の圧力損失の低減を図る担体充
填式微生物脱臭装置を提供する。 【構成】 脱臭塔6の内部の長手方向上端部及び下端部
に空間部5f,5aを設け、この空間部の間に微生物が
生息し易い担体からなる複数の充填層3a〜3eを配設
した微生物脱臭装置において、有臭ガスの流入口1とガ
スの排出口2とを複数に分割し、この分割したガスの流
入口1a〜1cとガスの排出口2a〜2cとを、脱臭塔
の上下長手方向に充填層3a〜3eを介して交互になる
ように複数の空間部5b〜5fに配設した微生物脱臭装
置である。 【効果】 脱臭性能を維持しながら圧力損失を大幅に低
減することができ、安定した脱臭性能を確保するととも
に、設備費,運転費の低減を図り得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、悪臭成分を含む排ガス
の脱臭を行う担体充填式微生物脱臭装置の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】微生物脱臭装置は、一般に微生物が生息
し易い構造をした担体、例えばピートモス,多孔質セラ
ミックス等を充填物として詰めた装置に、悪臭成分を含
んだ排ガスを通すことによって、悪臭成分がその微生物
の生息,増殖等のエネルギー源として利用されることに
よって除去される。
【0003】図6,図7に、一般的な脱臭装置の従来例
(その1,その2)の構造を示す。図6に示す如く、担
体の充填層3を1段とし、処理しようとするガスを全量
通過させて脱臭する方法、及び図7に示す如く担体の充
填層3を直列に多段に設置し、処理しようとするガスを
全量通過させて脱臭する方法が一般的に用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】微生物を担持した充填
層を用いた脱臭装置における充填層の必要容積は、臭気
成分,濃度,臭気除去率等により定まる充填層に接触す
るガスの接触時間,すなわち滞留時間により決まる。
【0005】この滞留時間の逆数をSV値(空間速度 S
pase velocity :単位時間に充填層を通過するガス量を
充填層の容積で除した値、単位1/Hr)として表わ
し、脱臭装置の容量の決定に用いている。
【0006】臭気成分,濃度が同じ場合の脱臭性能は、
このSV値が同じなら同一である。一方通過するガスの
流速が小さい層流域では、充填層を通過するガスの圧力
損失は、一般的に通過するガスの流速にほぼ比例し、充
填層の層厚にも比例する。
【0007】前記図6及び図7に示す脱臭装置の方法に
よると、圧力損失を低く抑えて運転費を安くするために
は、塔径を大きくすればよいが、広い設置面積を必要と
する課題があった。
【0008】これに対し特開平5−15730号公報で
は、この課題を解決する方法が提示されているが、ここ
に示された方法は、各担持する充填層が塔内で各々単独
に仕切板及び周壁で分割されており、微生物に水分を供
給するための散水装置を、各々の分割段毎に設置する必
要があるほか、これらの散水装置を設置したり、ガスや
液を分散・集合するための空間を各充填層の上下に必要
とし、塔長が長くなり設備費や運転費が高くなるという
課題がある。
【0009】またこの充填する担体としては、種々の構
造をしたものが発表されており、その特性も様々であ
る。例えば、担体を充填した装置に排ガスを通した場合
の、ガス流速に対するガスの圧力損失も同様である。
【0010】一例として、図14に微生物脱臭装置用と
して人為的に製造された多孔質セラミックス担体と、微
生物脱臭装置の充填物としてよく使用されているピート
モスの両者のガス流速と圧力損失の関係を示す。この図
からも判るように、両者の圧力損失は大きく異なる。
【0011】更にこの両者の悪臭成分の除去性能にも差
があるため、複数の悪臭成分を含有する排ガスの場合に
は、両者を組み合わせて使用した方が除去効果を発揮す
ることがある。この場合、各々の充填物に見合った充填
塔を独立して設置し、圧力損失の大きい担体の充填塔の
直径を大きくし、全体の圧力損失が極度に大きくならな
いように計画するのが一般的である。
【0012】しかしながら、脱臭装置の殆どは生産設備
の付帯装置であり、狭い場所に設置するよう要求される
ことが多い。このため複数の担体を一つの塔の上下に充
填することがある。
【0013】この場合充填塔全体の圧力損失を小さくす
るためには、充填塔の直径を圧力損失の大きい担体の条
件に合わせて、塔径を大きくして通過流速を小さく押さ
えさせない限り、充填塔を通過するガスの圧力損失が大
きくなり、ガスの昇圧の為の動力が大きくなるという課
題があった。
【0014】本発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、微生物脱臭装置の脱臭性能に影響を与えずに、担体
充填層の圧力損失の低減を達成する担体充填式微生物脱
臭装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1) 前記課題を解決する本発明は、脱臭塔の内部の
長手方向上端部及び下端部に空間部を設け、前記両空間
部の間に、微生物が生息し易い担体からなる複数の充填
層を適宜間隔の空間部を有して配設し、上端部の空間部
には散水手段とガスの排出口とを配設し、下端部の空間
部にはガスの流入口と排水口とを配設してなる担体充填
式微生物脱臭装置において、前記ガスの流入口とガスの
排出口とをそれぞれ複数に分割し、この分割したガスの
流入口とガスの排出口とを、脱臭塔の上下長手方向に充
填層を介して交互になるように前記複数の空間部に配設
したことを特徴とする担体充填式微生物脱臭装置であ
る。
【0016】(2) 上記(1)項の担体充填式微生物
脱臭装置において、脱臭塔の内部に配設する微生物が生
息し易い担体からなる複数の充填層が、圧力損失の大き
く異なる2種以上の担体の場合、該圧力損失の大きい方
からなる担体の充填層を適宜間隔の空間部を有するごと
く複数段に分割するとともに、空間部へのガスの流入口
とガスの排出口とをそれぞれ複数に分割し、該ガスの流
入口とガスの排出口とを、脱臭塔の上下長手方向に充填
層を介して交互になるように前記分割された空間部に配
設することを特徴とするものである。
【0017】(3) 上記(1)項または(2)項の担
体充填式微生物脱臭装置において、複数に分割したガス
の流入口,およびまたはガスの排出口に、流量調整用抵
抗体を設けたことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】本発明の作用を、先ず図7に示す従来例(その
2)と、図1に示す実施例(その1)により詳細に説明
する。図7と図1のそれぞれの装置は、共に担体の充填
層3を5段設けた場合を示すが、以下に説明する本発明
の効果は、充填層の段数が複数段であれば成り立つもの
である。
【0019】先ず図7において、有臭ガスは流入口1か
ら脱臭塔6aの下部に設けられた第1の空間部5aに流
入した後、担体の充填層3a,3b,3c,3d,3e
を順次通過して上昇し、この間に脱臭されて排出口2よ
り排気される。
【0020】他方図1において、ガスの流入口1の分岐
したガスの流入口1a,1b,1cからガスの空間部5
a,5c,5eに流入した有臭ガスは、ガスの流れf
1,f2,f3,f4,f5の如く、各充填層3a,3
b,3c,3d,3eを並列に通過して脱臭された後、
排出口2a,2b,2cから並列に流出し、排気口2よ
り排気される。
【0021】ここで脱臭塔の水平断面積をA(m2 ),
充填層1段の層厚をh(m),脱臭塔に流入するガスの
総処理流量(流入口1を通過するガスの流量)をQ(m
3 /min)とすると、図7に示す従来例における脱臭
塔6aの圧力損失ΔP7は(1)式のように表される。
【0022】
【数1】 ΔP7=K・(Q/A)×(5h) ………(1)
【0023】ここでK{単位: mmAq/(m/min・m)}は、
一般に充填する担体の種類,形状,寸法,空間率等によ
り定まる係数である。
【0024】図1に示す実施例(その1)における脱臭
塔6において、塔の水平断面積A(m2 ),充填層1段
の層厚h(m)及び脱臭塔に流入するガスの総処理流量
Q(m3 /min)は従来例(7図)と同じとして、こ
れらの流入管,排出管の配管抵抗が、充填層の圧力損失
に比較して十分無視出来る程度に設計されているものと
すると(通常一般的には十分無視出来得る)、ガスの流
入口1からガスの流入口1a,1b,1cへの流量の分
配は、流入口1aが1/5・Q、流入口1b,1cがそ
れぞれ2/5・Qとなる。
【0025】またガスの排出口2a,2b,2cの流量
の分配は、排出口2a,2bが2/5・Q、排出口2c
が1/5・Qの如く自然に分配され、各充填層3a,3
b,3c,3d,3eを通過するガスの流量はq=Q/
5となり、均等に1/5に分配される。よって、ΔP1
=K・{(Q/5)/A}×hとなり、従来例の装置に
比べ1/25の圧力損失となる。
【0026】このように充填層3a,3b……の段数が
n段の場合には、1/(n×n)の圧力損失になる。脱
臭されたガスを大気に放散するような場合等で排出口を
特に集合する必要がない場合は、集合管を省略しても同
じ効果が得られる。
【0027】なお本発明によれば、排ガスは各充填層で
の圧力損失が同じになるように自然に各充填層に1/n
づつに分配されるが、充填物の特性に差があったり、流
入管や排出管の抵抗特性等に差があって、分配したガス
の流量にアンバランスを生じる場合には、図示は省略し
ているが、流入管や排出管に適宜弁やオリフィス等の流
量調節用抵抗体を設けて調節する。
【0028】本発明によれば、微生物に水分を供給する
ための散水装置4は、塔の最上段の充填層の上部一ヶ所
のみに設置するだけで、散水された水分は上段の充填層
から下部の充填層に順次自然に流下して行き、各充填層
の担体に十分供給される。
【0029】なお充填層の段数が5段(奇数)の場合の
他の例としては、図2の実施例(その2)に示すとお
り、6個ある空間部のうち偶数段の空間部5b,5d,
5fへ流入口1a,1b,1cを設け、残りの奇数段の
空間部へ排出口2a,2b,2cを設けてもよく、圧力
損失の低減効果は図1の実施例の場合と同じである。
【0030】更に充填層が4段(偶数)の場合には、流
入口,排出口の配設位置については、図3または図4の
実施例(その3,その4)に示すようにすればよい。
【0031】このように充填層が4段の場合において、
従来例の装置による場合の圧力損失ΔPは(2)式のよ
うになる。
【0032】
【数2】 ΔP=K・(Q/A)×(4h) ………(2)
【0033】これに対して、前記図3,図4に示す本発
明の実施例(その3,その4)における圧力損失は
(3)式に示すようになり、従来例に比べ1/16の圧
力損失となる。
【0034】
【数3】 ΔP4=K・{(Q/4)/A}×h ………(3)
【0035】次に、圧力損失の大きく異なる2種類の担
体を上下に充填した充填塔について説明する。
【0036】図8は従来例(その3)を示し、圧力損失
の異なる2種類の担体の充填層3及び3′を各々1段ず
つ上下に充填した場合を示す。
【0037】図9は従来例(その4)を示し、2種類の
担体のうちの一方の充填層3を4段に分割し、他方の担
体3′を1段にして直列に上下に充填した場合を示す。
【0038】図5は、本発明の実施例(その5)を示
し、2種類の担体のうち圧力損失の大きい方の担体の充
填層3を4分割し、圧力損失の小さい担体の充填層3′
を1段として上下に充填した場合である。
【0039】図8において、有臭ガスは流入口1から脱
臭塔6の下部に設けられた第1の空間5′に流入した
後、担体の充填層3′,3を順次通って上昇し、この間
に脱臭されて排出口2より排気される。
【0040】図9においては、有臭ガスは流入口1から
脱臭塔6の下部に設けられた第1の空間5′に流入した
後、担体の充填層3′,3a,3b,3c,3dを順次
通って上昇し、この間に脱臭されて排出口2より排気さ
れる。
【0041】一方図5において、ガスの流入口1から第
1の空間5′に流入したガスは、担体の充填層3′を通
過した後、第2の空間5aに流入し、流入したガスの一
部は担体の充填層3の第1段目の流れf1と、導管1
a′を通過し、流入口1b,1cに至る流れに分配され
る。
【0042】ガスの流入口1b,1cからガスの空間5
c,5eに流入したガス、及びガスの空間5aから分岐
したガスは、流れf1,f2,f3,f4の如く、各充
填層3a,3b,3c,3dを並列に通過し脱臭された
後、排出口2a,2bから並列に流出し排出口2より排
気される。
【0043】ここで脱臭塔6の水平断面積をA
(m2 ),充填層3′の層厚をh′(m),充填層3の
1段の層厚をh(m),脱臭塔6に流入する総処理流量
(流入口1を通過するガスの流量)をQ(m3 /mi
n)とすると、図9に示す従来例(その4)の装置にお
ける脱臭塔の圧力損失(ΔP9)は(4)式で表わされ
る。
【0044】
【数4】 ΔP9=K′・(Q/A)×h′+K・(Q/A)×(4h)………(4)
【0045】ここでK,K′{単位: mmAq/(m/min・
m)}は、一般に充填する担体の種類,形状,寸法,空間
率等により定まる係数で、Kは充填層3に関する係数、
K′は充填層3′に関する係数である。
【0046】図5に示す実施例(その5)の装置におい
て、塔の水平断面積A,充填層3′の層厚h′,充填層
3の1段の層厚hは上記図9と同じとして、これらの流
入管,排出管の配管抵抗が充填層の圧力損失に比較して
充分無視できる程度に設計されているものとすると(通
常一般的には充分無視出来る)、ガスの空間5aから分
岐して、充填層3の1段目を通過する流れf1の流量は
1/4・Qに、導管1a′に分岐するガスの流量は3/
4・Qに、更に流入口1bへの流量は2/4・Qに、流
入口1cへの流量は1/4・Qに自然に分配され、ガス
の排出口2a,2bの流量はそれぞれ2/4・Qに自然
に分配される。
【0047】従って充填層3の各段3a,3b,3c,
3dを通過するガスの流量はq=Q/4となり、均等に
1/4に分配される。よって圧力損失(ΔP5)は
(5)式で表わされるようになり、充填層3の圧力損失
は従来例(その4)に比べ、1/16の圧力損失とな
る。
【0048】
【数5】 ΔP5=K′・(Q/A)×h′+K・(q/A)×h =K′・(Q/A)×h′+K・(Q/(4・A))×h……(5)
【0049】本発明の方法によれば、塔内に仕切板や周
壁を設けず、かつ微生物への水分供給の為の散水装置を
塔の最上部に一ヶ所設けるだけで、圧力損失が小さく、
設置面積が小さく、運転費,設備費が安価で、微生物の
生息、増殖に必要な水分の供給が十分で、安定した脱臭
性能が確保される装置とすることが出来る。
【0050】
【実施例】実施例1として、1種類の担体を3段に分割
して充填した脱臭装置を選び、悪臭成分を含んだ排ガス
を処理した例について説明する。図10は担体の充填層
を3段とした従来例(その5)の装置を示し、図11は
これに本発明を適用した実施例(その6)を示す。
【0051】図10及び図11において、担体としてピ
ートモスを使用し、各充填層3a,3b,3cの層厚は
各々1メートル、塔の径は2.7メートルの円筒形の脱
臭塔の場合で、処理しようとする臭気ガスの総処理流量
は20m3 /minで、SV値は両者とも70(1/
Hr)であった。
【0052】図10に示す従来装置では、充填層を通過
するガスの流速は5.8センチメートル/秒で、脱臭塔
の圧力損失は290ミリメートル水柱であった。
【0053】本発明による図11の装置では、脱臭塔の
圧力損失は30ミリメートル水柱で、第1の空間5aに
流入するガスの流量は6.6m3 /min,第3の空
間5cに流入するガスの流量は13.4m3 /mi
n,第2の空間5bから流出するガスの流量は13.
1m3 /min,集合した後の排気管での流量は1
9.9m3 /minで、流量の分配はほぼ均等で、圧力
損失は作用の欄で記載したとおり、概ね1/(3×3)
=1/9と大幅に改善され、しかも表1(三点比較式臭
袋による臭気濃度)に示すように両者の脱臭性能には差
がなかった。
【0054】
【表1】
【0055】実施例2として、圧力損失の異なる2種類
の担体を充填した微生物脱臭装置を選び、図12に示す
従来例(その6)の装置の圧力損失と、図13に示すよ
うに本発明を適用した実施例(その7)の装置の圧力損
失について説明する。
【0056】図12及び図13において、セラミックス
製担体の充填層3′の層厚は2メートル,ピートモスの
充填層3a,3b,3cの層厚は各々1メートルで計3
メートルである。
【0057】図12の微生物脱臭塔に、塔内の空塔速度
が5.8センチメートル/秒で排ガスを通過させたとこ
ろ、セラミックス製担体部3′の圧力損失が5ミリメー
トル水柱,ピートモス充填部3a,3b,3cの圧力損
失が300ミリメートル水柱で、両者の合計は305ミ
リメートル水柱であった。
【0058】これに対し本発明の装置を用いた図13に
示す微生物脱臭塔に、塔内の空塔速度が図12と同じ
5.8センチメートル/秒で排ガスを通過させたとこ
ろ、セラミックス製担体部3′の圧力損失は5ミリメー
トル水柱と同一であったが、ピートモス部3a,3b,
3cの圧力損失は35ミリメートル水柱と、作用の欄で
記載したとおり概ね1(3×3)=1/9と大幅に減少
し、脱臭塔全体の圧力損失の合計は40ミリメートル水
柱と大幅に改善された。また脱臭性能は、表1に示すよ
うに両者に差はなかった。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の微生物脱臭
装置によれば、有臭ガスの流入口とガスの排出口を複数
に分割し、分割したガスの流入口とガスの排出口を塔の
上下長手方向に充填層を介して交互になるように配設す
ることにより、塔内に仕切板や周壁等を設けることな
く、かつ水分供給の為の散水装置を塔の最上部に一ヶ所
設けるだけで、脱臭性能を維持しながら圧力損失を大幅
に低減することができ、安定した脱臭性能を確保すると
ともに、設備費,運転費の低減を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微生物脱臭装置の実施例(その1)を
示す略側断面図である。
【図2】本発明の微生物脱臭装置の実施例(その2)を
示す略側断面図である。
【図3】本発明の微生物脱臭装置の実施例(その3)を
示す略側断面図である。
【図4】本発明の微生物脱臭装置の実施例(その4)を
示す略側断面図である。
【図5】本発明の微生物脱臭装置の実施例(その5)を
示す略側断面図である。
【図6】微生物脱臭装置の従来例(その1)を示す略側
断面図である。
【図7】微生物脱臭装置の従来例(その2)を示す略側
断面図である。
【図8】微生物脱臭装置の従来例(その3)を示す略側
断面図である。
【図9】微生物脱臭装置の従来例(その4)を示す略側
断面図である。
【図10】微生物脱臭装置の従来例(その5)を示す略
側断面図である。
【図11】本発明の微生物脱臭装置の実施例(その6)
を示す略側断面図である。
【図12】微生物脱臭装置の従来例(その6)を示す略
側断面図である。
【図13】本発明の微生物脱臭装置の実施例(その7)
を示す略側断面図である。
【図14】多孔質セラミックス担体とピートモスの両者
のガス流速と圧力損失の関係を示す図面である。
【符号の説明】 1,1a,1b,1c ガスの流入口 2,2a,2b,2c ガスの排出口 3,3a,3b…3e ピートモス又は圧力損失の大き
い担体の充填層 3′ 多孔質セラミックス又は圧力損失の
小さい担体の充填層 4 散水装置 5,5′ ガスの空間 5a,5b〜5f ガスの空間 6,6a 脱臭塔 7 排水及び散水用ポンプ f,f1,f2…f5 充填層を通過するガスの流れ Q ガスの流量 1a′ 導管 , …… ガスの流量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 釘宮 清治 北九州市戸畑区大字中原46−59 日鐵プラ ント設計株式会社内 (72)発明者 秋吉 義昭 北九州市戸畑区大字中原46−59 日鐵プラ ント設計株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱臭塔の内部の長手方向上端部及び下端
    部に空間部を設け、前記両空間部の間に、微生物が生息
    し易い担体からなる複数の充填層を適宜間隔の空間部を
    有して配設し、上端部の空間部には散水手段とガスの排
    出口とを配設し、下端部の空間部にはガスの流入口と排
    水口とを配設してなる担体充填式微生物脱臭装置におい
    て、前記ガスの流入口とガスの排出口とをそれぞれ複数
    に分割し、この分割したガスの流入口とガスの排出口と
    を、脱臭塔の上下長手方向に充填層を介して交互になる
    ように前記複数の空間部に配設したことを特徴とする担
    体充填式微生物脱臭装置。
  2. 【請求項2】 脱臭塔の内部に配設する微生物が生息し
    易い担体からなる複数の充填層が、圧力損失の大きく異
    なる2種以上の担体の場合、該圧力損失の大きい方から
    なる担体の充填層を適宜間隔の空間部を有するごとく複
    数段に分割するとともに、空間部へのガスの流入口とガ
    スの排出口とをそれぞれ複数に分割し、該ガスの流入口
    とガスの排出口とを、脱臭塔の上下長手方向に充填層を
    介して交互になるように前記分割された空間部に配設す
    ることを特徴とする請求項1記載の担体充填式微生物脱
    臭装置。
  3. 【請求項3】 複数に分割したガスの流入口,およびま
    たはガスの排出口に、流量調整用抵抗体を設けたことを
    特徴とする請求項1または2記載の担体充填式微生物脱
    臭装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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