JPH0727485A - 水冷式真空熱処理炉における結露防止方法 - Google Patents

水冷式真空熱処理炉における結露防止方法

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JPH0727485A
JPH0727485A JP19922593A JP19922593A JPH0727485A JP H0727485 A JPH0727485 A JP H0727485A JP 19922593 A JP19922593 A JP 19922593A JP 19922593 A JP19922593 A JP 19922593A JP H0727485 A JPH0727485 A JP H0727485A
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Shinobu Inuzuka
忍 犬塚
Makoto Ogiwara
真 荻原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、炉内構造を著しく複雑にすることな
く、また別に大容量のヒータを必要とすることなく、本
来加熱後の被処理物を冷却するための循環ファンの回転
による発熱を利用して、結露を防止できる、水冷式真空
熱処理炉における結露防止方法を提供するものである。 【構成】本発明は、真空熱処理した被処理物を水冷式真
空熱処理炉から抽出するに際し、その炉扉を開く前に、
クーラ及びジャケットへの冷却水の送入を停止した状態
で引き続き循環ファンを回転させてその発熱により炉本
体及び炉蓋の内表面温度を外気温よりも高くしておくこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水冷式真空熱処理炉にお
ける結露防止方法に関する。水冷式真空熱処理炉を用い
て例えば鋼材を所定雰囲気下に真空熱処理することが行
なわれる。水冷式真空熱処理炉は、炉本体及び炉扉にジ
ャケットが周設されており、該ジャケットに冷却水を流
すことによって、被処理物の加熱時においては炉本体及
び炉扉を低温保護し、また加熱後の被処理物の冷却に際
してはその補助をなすようになっている。
【0002】ところで、真空熱処理後の被処理物を炉扉
を開いて水冷式真空熱処理炉から抽出するとき、それま
で冷却水で冷却されていた炉本体及び炉扉の内表面温度
が外気温よりも低いと、外気中の水蒸気がそれらの内表
面に結露する。結露したままで新たに被処理物を炉内へ
装入して加熱すると、結露した水滴が水蒸気になり、こ
れが被処理物を酸化して着色する等、被処理物に著しい
悪影響を及ぼす。被処理物の加熱に先立ち、結露した水
滴を水蒸気として真空排気することもできるが、その真
空排気には長時間を要し、余りにも効率が悪い。したが
って水冷式真空熱処理炉では、上記のような結露を防止
することが重要である。本発明はかかる結露防止方法の
改良に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、水冷式真空熱処理炉における結露
防止方法として、炉本体及び炉扉の内表面に沿い複数の
ヒータを配設し、該ヒータの発熱によりそれらの内表面
温度を外気温よりも高くしておいた後に、炉扉を開いて
真空熱処理後の被処理物を抽出することが行なわれてい
る。ところが、この従来法には、炉内構造が著しく複雑
になるという欠点がある。また炉本体及び炉扉に周設さ
れたジャケットへ炉外に設置のヒータで加熱した温水を
循環させることによりそれらの内表面温度を外気温より
も高くしておいた後に、炉扉を開いて真空熱処理後の被
処理物を抽出することも行なわれている。ところが、こ
の従来法には、相応に大容量のヒータが必要であるとい
う欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来法では、炉内構造が著しく複雑である
か、又は別に大容量のヒータが必要である点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、真空
熱処理した被処理物を水冷式真空熱処理炉から抽出する
に際し、その炉扉を開く前に、クーラ及びジャケットへ
の冷却水の送入を停止した状態で引き続き循環ファンを
回転させてその発熱により炉本体及び炉蓋の内表面温度
を外気温よりも高くしておくことを特徴とする水冷式真
空熱処理炉における結露防止方法に係る。
【0006】本発明において肝要な点は、本来加熱後の
被処理物を冷却するために用いる循環ファン、すなわち
クーラを介して冷却用ガスを循環させるための循環ファ
ンのいわば空回転による発熱を利用して、炉本体及び炉
扉の内表面温度を外気温よりも高くする処にある。
【0007】加熱後の被処理物を冷却するに際しては、
炉内装備の加熱用ヒータを切り、炉内へ冷却用の例えば
窒素ガスを導入し、クーラ及びジャケットへ冷却水を送
入しつつ、循環ファンを回転させる。かくして被処理物
を冷却した後、クーラ及びジャケットへの冷却水の送入
を停止するが、循環ファンは引き続き回転させる。かか
る回転により循環ファンは発熱し、その発熱により炉内
が加熱され、炉本体及び炉扉の内表面温度が外気温より
も高くなったところで、炉扉を開いて冷却後の被処理物
を水冷式真空熱処理炉から抽出する。炉本体及び炉扉の
内表面温度は外気温よりも高いので、これらの内表面に
外気中の水蒸気が結露することはない。
【0008】上記のような循環ファンの回転と共にジャ
ケット内の水を循環させるのが好ましい。例えば炉外に
設置した水受け容器とジャケットとを往路及び復路の配
管で接続し、往路の配管途中にポンプを介装して、ポン
プを作動させることによりジャケット内の水を循環させ
る。循環ファンの回転による発熱でジャケット内の水も
加熱されるが、この水を循環させないと、ジャケット内
の上部に温水が移行し、下部に冷水が移行するため、ジ
ャケットが周設された炉本体及び炉扉の内表面温度がそ
の上部と下部とで差が生じ、不均一になるからである。
【0009】また上記のような循環ファンの回転及びジ
ャケット内の水の循環に加えて該水を小容量のヒータで
加熱するのが好ましい。小容量のヒータは例えば上記往
路の配管途中に介装する。主体的には循環ファンの回転
による発熱で炉内を加熱するが、小容量のヒータがその
補助となるからである。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施状態を略示する断面図
である。炉本体11に炉扉12が開閉可能に被着されて
おり、炉本体11及び炉扉12にはジャケット11a,
12aが周設されている。炉内には断熱材21で囲繞さ
れた処理室22が形成されており、断熱材21の一部は
開閉扉21a,21b,21cになっていて、処理室2
2には加熱用のヒータ22a,22bが装備されてい
る。また炉内にはクーラ31及びその後方に循環ファン
41が装備されており、循環ファン41の駆動モータ4
2は炉本体11の外部に取付けられている。そして断熱
材21と炉本体11の内表面との間、断熱材21とクー
ラ31との間及びクーラ31と炉本体11の内表面との
間には冷却ガスを案内するための仕切板51,52,5
3が取付けられている。
【0011】炉本体11には炉内と連通して図示を省略
する真空ポンプが接続されており、また炉内と連通して
バルブ61を介装する冷却ガス送入用の配管71が接続
されていて、クーラ31にはバルブ62を介装する冷却
水送入用の配管72及び冷却水排出用の配管73が接続
されている。
【0012】ジャケット11aの下部には配管74,7
5が、またジャケット12aの下部には配管76がそれ
ぞれ接続されており、配管74,75,76の上流側は
バルブ63を介装する配管77に合流されている。ジャ
ケット11aの上部には配管78,79が、またジャケ
ット12aの上部には配管80がそれぞれ接続されてお
り、配管78,79,80の下流側は水受け容器91へ
と接続されている。水受け容器91には排水用の配管8
1が接続されており、その下部にはポンプ92、小容量
のヒータ93及び逆止弁94を介装する水循環用の配管
82が接続されていて、配管82の下流側は配管77に
合流されている。
【0013】被処理材Aを処理室22の室内で所定温度
に加熱した後、冷却する。冷却は、バルブ61を開いて
炉内へ冷却ガス、例えば窒素ガスを所定圧力まで導入
し、循環ファン41を回転させて行なう。この場合、開
閉扉21b,21cは開いており、ジャケット11a,
12aに送入した冷却水は配管78〜80を介して水受
けタンク91へと至り、配管81を介して排出させる。
【0014】かくして被処理材Aを冷却した後、バルブ
62,63を閉じた状態で、循環ファン41を引き続き
回転させる。循環ファン41の回転による発熱で炉内は
加熱される。炉本体11及び炉扉12の内表面温度が外
気温よりも高くなったところで、循環ファン41の回転
を停止し、炉扉12を開いて、被処理材Aを抽出する。
【0015】循環ファン41の回転と共にポンプ92を
作動させて、ジャケット11a,12aの内部の水を、
ジャケット11a,12a→配管78〜80→水受け容
器91→配管82(ポンプ92)→配管77→配管74
〜76→ジャケット11a,12aの経路で循環させ、
またこの際に小容量のヒータ93を入れて循環水を加熱
するのが好ましい。かかる水の循環により炉本体11及
び炉扉12の内表面が均一加熱され、また主体的には循
環ファン41の回転による発熱で炉内を加熱するが、小
容量のヒータ93がその補助となるからである。
【0016】図1について以上説明した実施状態にした
がい、13Cr鋼製の平板状機械部品を1030℃に加
熱し、30分間で50℃まで急冷して焼入れした後、引
き続き循環ファン41を回転させた。加熱及び冷却時に
ジャケット11a,12aに送入した冷却水の温度は2
0℃であり、駆動モータ42は55KWのものを使用し
た。30分後、炉本体11及び炉扉12の内表面温度が
全部位で45℃以上になり、外気温28℃よりも高くな
ったので、循環ファン41の空回転を停止し、炉扉12
を開いて平板状機械部品を抽出した。
【0017】同様にして平板状機械部品を焼入れした
後、引き続き循環ファン41を回転させると共にポンプ
92を作動させてジャケット11a,12aの内部の水
を循環させた。20分後、炉本体11及び炉扉12の内
表面温度が全部位で45℃以上になった。また同様にし
て平板状機械部品を焼入れした後、引き続き循環ファン
41を回転させると共にポンプ92を作動させ、同時に
小容量のヒータ93を入れて、ジャケット11a,12
aの内部の水を循環させた。ヒータ93は3KWのもの
を使用した。18分後、炉本体11及び炉扉12の内表
面温度が全部位で45℃以上になった。
【0018】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、炉内構造を著しく複雑にすることなく、また別
に大容量のヒータを必要とすることなく、本来加熱後の
被処理物を冷却するための循環ファンの回転による発熱
を利用して、結露を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施状態を略示する断面図。
【符号の説明】
11・・・炉本体、12・・・炉扉、11a,12a・
・・ジャケット、22・・・処理室、31・・・クー
ラ、41・・・循環ファン、61〜63・・・バルブ、
71〜82・・・配管、91・・・水受け容器、92・
・・ポンプ、93・・・ヒータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空熱処理した被処理物を水冷式真空熱
    処理炉から抽出するに際し、その炉扉を開く前に、クー
    ラ及びジャケットへの冷却水の送入を停止した状態で引
    き続き循環ファンを回転させてその発熱により炉本体及
    び炉蓋の内表面温度を外気温よりも高くしておくことを
    特徴とする水冷式真空熱処理炉における結露防止方法。
  2. 【請求項2】 循環ファンを回転させると共にジャケッ
    ト内の水を循環させる請求項1記載の水冷式真空熱処理
    炉における結露防止方法。
  3. 【請求項3】 循環途中で水をヒータにより加熱する請
    求項2記載の水冷式真空熱処理炉における結露防止方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100830194B1 (ko) * 2005-08-05 2008-05-16 히로히사 타니구치 연속식 금속 열처리 장치
CN102297585A (zh) * 2011-08-31 2011-12-28 太仓市华瑞真空炉业有限公司 一种双室真空炉的自锁装置
CN105552000A (zh) * 2015-12-14 2016-05-04 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种减压扩散炉及载板承载装置

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