JPH07274661A - アオコ捕集装置 - Google Patents
アオコ捕集装置Info
- Publication number
- JPH07274661A JPH07274661A JP7056694A JP7056694A JPH07274661A JP H07274661 A JPH07274661 A JP H07274661A JP 7056694 A JP7056694 A JP 7056694A JP 7056694 A JP7056694 A JP 7056694A JP H07274661 A JPH07274661 A JP H07274661A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- fence
- collector body
- bloom
- water surface
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- Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 海や湖に発生するアオコの捕集に使用される
アオコ捕集装置の改良。 【構成】 ポンプ(1b)を内蔵して水面に浮かび、水
面近傍のアオコ(8)を水と共に吸込んでホース(1
d)で作業船(12)へ送る捕集装置本体(1)を取囲
んで、同様に水面に浮かぶ環状でカーテンウォール
(9)付きのフェンス(2)を設ける。そしてこのフェ
ンス(2)の内周に沿って水流発生器(3)を設け、捕
集装置本体(1)へ向けて水を噴出する。この噴出水に
より、捕集装置本体(1)から離れた水面のアオコ
(8)が、捕集装置本体(1)側へ移動させられて、効
率よく捕集される。
アオコ捕集装置の改良。 【構成】 ポンプ(1b)を内蔵して水面に浮かび、水
面近傍のアオコ(8)を水と共に吸込んでホース(1
d)で作業船(12)へ送る捕集装置本体(1)を取囲
んで、同様に水面に浮かぶ環状でカーテンウォール
(9)付きのフェンス(2)を設ける。そしてこのフェ
ンス(2)の内周に沿って水流発生器(3)を設け、捕
集装置本体(1)へ向けて水を噴出する。この噴出水に
より、捕集装置本体(1)から離れた水面のアオコ
(8)が、捕集装置本体(1)側へ移動させられて、効
率よく捕集される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海や湖に発生するアオ
コの捕集に使用されるアオコ捕集装置に関するものであ
る。
コの捕集に使用されるアオコ捕集装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アオコが海面や湖面に発生すると、やが
て腐敗して悪臭を放ち、水がにおったり魚等の生物が死
んでしまったりするので、これを除去する必要がある。
図8は従来のアオコ捕集装置の一例を示す断面図であ
る。すなわち、従来は水面に浮かび水中ポンプ(17)
を装備した捕集器(18)によって海水,湖水と共にア
オコ(8)を吸引し、吐出ホース(1d)を経由アオコ
除去船(12)に排出して処理していた。図中(1e)
は水中ポンプ(17)の翼,(1f)は動力線,(1
1)はクレーンである。
て腐敗して悪臭を放ち、水がにおったり魚等の生物が死
んでしまったりするので、これを除去する必要がある。
図8は従来のアオコ捕集装置の一例を示す断面図であ
る。すなわち、従来は水面に浮かび水中ポンプ(17)
を装備した捕集器(18)によって海水,湖水と共にア
オコ(8)を吸引し、吐出ホース(1d)を経由アオコ
除去船(12)に排出して処理していた。図中(1e)
は水中ポンプ(17)の翼,(1f)は動力線,(1
1)はクレーンである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のアオコ捕集
装置によれば、水域に波,風等がある場合、捕集器(1
8)近くのアオコ(8)は捕集されるが離れた位置のア
オコ(8)の捕集は難しく、捕集効率が極めて悪かっ
た。また、アオコ(8)以外の大きな固形物も捕集器
(18)に吸引されるので、水中ポンプ(17)の翼
(1e)が破損したり、吐出ホース(1d)が閉塞する
等の問題があった。
装置によれば、水域に波,風等がある場合、捕集器(1
8)近くのアオコ(8)は捕集されるが離れた位置のア
オコ(8)の捕集は難しく、捕集効率が極めて悪かっ
た。また、アオコ(8)以外の大きな固形物も捕集器
(18)に吸引されるので、水中ポンプ(17)の翼
(1e)が破損したり、吐出ホース(1d)が閉塞する
等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記従来の
課題を解決するために、ポンプを内蔵して水面に浮か
び、水面近傍に水吸込口を有する捕集器本体と、上記ポ
ンプの吐出口に接続された吐出ホースと、上記水吸込口
に設けられた格子状の網と、上記捕集器本体に鎖または
ロープで連結され、同捕集器本体を取囲んで水面に浮か
ぶ環状のフェンスと、同フェンスの下部に取付けられた
カーテンウォールと、同カーテンウォールの下縁に取付
けられた重りと、上記フェンスの内周に沿って設けら
れ、上記捕集器本体に向けて流体を噴出する手段とを備
えたことを特徴とするアオコ捕集装置を提案するもので
ある。
課題を解決するために、ポンプを内蔵して水面に浮か
び、水面近傍に水吸込口を有する捕集器本体と、上記ポ
ンプの吐出口に接続された吐出ホースと、上記水吸込口
に設けられた格子状の網と、上記捕集器本体に鎖または
ロープで連結され、同捕集器本体を取囲んで水面に浮か
ぶ環状のフェンスと、同フェンスの下部に取付けられた
カーテンウォールと、同カーテンウォールの下縁に取付
けられた重りと、上記フェンスの内周に沿って設けら
れ、上記捕集器本体に向けて流体を噴出する手段とを備
えたことを特徴とするアオコ捕集装置を提案するもので
ある。
【0005】
【作用】本発明においては、水面に浮かぶ捕集器本体を
取囲んで同様に水面に浮かぶカーテンウォール付きの環
状フェンスが設けられているので、風や波等で水面が変
動する場合でも、その変動に応じて上下動し、水面に漂
うアオコを捕集することができる。また、捕集器本体に
向けて流体を噴出する手段が環状のフェンスの内周に沿
って設けられているので、捕集器本体から離れた水面の
アオコも、捕集器本体側へ移動させられ効率良く捕集さ
れる。
取囲んで同様に水面に浮かぶカーテンウォール付きの環
状フェンスが設けられているので、風や波等で水面が変
動する場合でも、その変動に応じて上下動し、水面に漂
うアオコを捕集することができる。また、捕集器本体に
向けて流体を噴出する手段が環状のフェンスの内周に沿
って設けられているので、捕集器本体から離れた水面の
アオコも、捕集器本体側へ移動させられ効率良く捕集さ
れる。
【0006】更に捕集器本体の水吸込口に格子状の網が
設けられているので、アオコ以外の大きな固形物は吸込
まれない。そして、捕集器本体と環状のフェンスとが鎖
またはロープで連結されているので、捕集器本体とフェ
ンスとを一体化した状態でクレーン等により吊上げるこ
とができる。
設けられているので、アオコ以外の大きな固形物は吸込
まれない。そして、捕集器本体と環状のフェンスとが鎖
またはロープで連結されているので、捕集器本体とフェ
ンスとを一体化した状態でクレーン等により吊上げるこ
とができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す平面図、図
2は同じく断面図である。また図3は同第1実施例中の
捕集器本体の詳細図、図4はフェンス部の拡大断面図で
ある。
2は同じく断面図である。また図3は同第1実施例中の
捕集器本体の詳細図、図4はフェンス部の拡大断面図で
ある。
【0008】これらの図において、(1)は捕集器本体
であって、下部の吐出口(1c)には除去船(12)等
と連なる吐出ホース(1d)が接続されている。捕集器
本体(1)の底部にはモータ(1b)が装備されてポン
プ翼(1e)を回転させる。(1f)は動力線である。
また、(1a)は捕集器本体(1)を浮かせるためのフ
ロート室で、このフロート室(1a)には吊具(1g)
が設けられており、クレーン等で容易に吊上げることが
できるようになっている。吸込口(13)の上端高さは
水面下 100mm程度に位置している。この吸込口(13)
には格子状の網(14)を円周方向に設けて、アオコ
(8)以外の大きな固形物が吸込まれないようにしてい
る。
であって、下部の吐出口(1c)には除去船(12)等
と連なる吐出ホース(1d)が接続されている。捕集器
本体(1)の底部にはモータ(1b)が装備されてポン
プ翼(1e)を回転させる。(1f)は動力線である。
また、(1a)は捕集器本体(1)を浮かせるためのフ
ロート室で、このフロート室(1a)には吊具(1g)
が設けられており、クレーン等で容易に吊上げることが
できるようになっている。吸込口(13)の上端高さは
水面下 100mm程度に位置している。この吸込口(13)
には格子状の網(14)を円周方向に設けて、アオコ
(8)以外の大きな固形物が吸込まれないようにしてい
る。
【0009】(2)は浮環式のフェンスで、空気注入口
(2a)には空気ホース(2b)が接続され、除去船
(12)等に装備されてあるコンプレッサー(図示省
略)等により空気を浮環内に注入することにより、フェ
ンス(2)は円環状に広がる。フェンス(2)の下部に
はカーテンウォール(9)がフェンス(2)の円周に沿
って取付けられ、さらにカーテンウォール(9)の下縁
には重り(10)が取付けられて、フェンス(2)の下
側からアオコ(8)が外部へ流出しないようになってい
る。
(2a)には空気ホース(2b)が接続され、除去船
(12)等に装備されてあるコンプレッサー(図示省
略)等により空気を浮環内に注入することにより、フェ
ンス(2)は円環状に広がる。フェンス(2)の下部に
はカーテンウォール(9)がフェンス(2)の円周に沿
って取付けられ、さらにカーテンウォール(9)の下縁
には重り(10)が取付けられて、フェンス(2)の下
側からアオコ(8)が外部へ流出しないようになってい
る。
【0010】(3)は水流発生器であって、フェンス
(2)の内周に沿って、固定リング(6)により固定さ
れている。そしてその水供給口(3b)には除去船(1
2)等から連なる水ホース(3a)が接続されて、ポン
プ(図示省略)等で水を供給する。供給された水は噴出
口(3c)からジェット流(3d)となって捕集器本体
(1)に向かって噴出する。
(2)の内周に沿って、固定リング(6)により固定さ
れている。そしてその水供給口(3b)には除去船(1
2)等から連なる水ホース(3a)が接続されて、ポン
プ(図示省略)等で水を供給する。供給された水は噴出
口(3c)からジェット流(3d)となって捕集器本体
(1)に向かって噴出する。
【0011】(4)は鎖もしくはロープであって、フェ
ンス(2)と捕集器本体(1)とを四方で連結し、捕集
器本体(1)を固定させると共に、吊ロープとしての役
目を果たしている。すなわち捕集器本体(1)をクレン
(11)等で吊上げることによりフェンス(2)も一緒
に吊上げられる。(5)は浮子で、吐出ホース(1d)
をサポートして移動を容易にすると共に、吐出ホース
(1d)を浮かすことにより海底岩等による破損を防止
し、さらに捕集器本体(1)を安定させる効果も持って
いる。(7)は固定リング(6)同士を連結するロープ
であり、これによって固定リング(6)を等間隔に配置
することが容易となる。(15)はワンタッチ継手であ
り、これによって吐出ホース(1d)および水ホース
(3a)の接続,取外しが容易となる。
ンス(2)と捕集器本体(1)とを四方で連結し、捕集
器本体(1)を固定させると共に、吊ロープとしての役
目を果たしている。すなわち捕集器本体(1)をクレン
(11)等で吊上げることによりフェンス(2)も一緒
に吊上げられる。(5)は浮子で、吐出ホース(1d)
をサポートして移動を容易にすると共に、吐出ホース
(1d)を浮かすことにより海底岩等による破損を防止
し、さらに捕集器本体(1)を安定させる効果も持って
いる。(7)は固定リング(6)同士を連結するロープ
であり、これによって固定リング(6)を等間隔に配置
することが容易となる。(15)はワンタッチ継手であ
り、これによって吐出ホース(1d)および水ホース
(3a)の接続,取外しが容易となる。
【0012】次に、上記のように構成されたアオコ捕集
装置による捕集方法の一例を説明する。まず、折畳まれ
た状態のフェンス(2)の空気導入口(2a)に空気ホ
ース(2b),捕集器本体(1)の吐出口(1c)に吐
出ホース(1d)をそれぞれ接続すると共に、水流発生
器(3)の水供給口(3b)に水ホース(3a)を接続
する。ここでフェンス(2)に鎖もしくはロープ(4)
で連結された捕集器本体(1)を、除去船(12)に装
備されているクレーン(11)で吊上げてから、フェン
ス(2)の浮環内に空気を導入して円環状にした後に、
フェンス(2)と水流発生器(3)とを一体化している
固定リング(6)の位置調整を行なう。調整が完了次第
にアオコ捕集装置全体を所定の場所へクレーン(11)
で移動させ、海面または湖面に降ろす。
装置による捕集方法の一例を説明する。まず、折畳まれ
た状態のフェンス(2)の空気導入口(2a)に空気ホ
ース(2b),捕集器本体(1)の吐出口(1c)に吐
出ホース(1d)をそれぞれ接続すると共に、水流発生
器(3)の水供給口(3b)に水ホース(3a)を接続
する。ここでフェンス(2)に鎖もしくはロープ(4)
で連結された捕集器本体(1)を、除去船(12)に装
備されているクレーン(11)で吊上げてから、フェン
ス(2)の浮環内に空気を導入して円環状にした後に、
フェンス(2)と水流発生器(3)とを一体化している
固定リング(6)の位置調整を行なう。調整が完了次第
にアオコ捕集装置全体を所定の場所へクレーン(11)
で移動させ、海面または湖面に降ろす。
【0013】捕集器本体(1)に装備されているモータ
(1b)を除去船(12)からの遠隔操作により駆動し
てポンプ翼(1e)を回転させると、吸込口(13)か
ら海水もしくは湖水と共にアオコ(8)が吸引されて、
吐出口(1c)から吐出ホース(1d)を経て送り出さ
れ、除去船(12)に排出される。捕集器本体(1)に
装備されたポンプが正常に起動後に、除去船(12)に
装備されたポンプにより水流発生器(3)に水を供給す
る。そうすると、供給された水は噴出口(3c)からジ
ェット流(3d)となって捕集器本体(1)に向かって
噴出する。これにより、捕集器本体(1)から離れた水
面のアオコは捕集器本体(1)側へと移動させられ、効
率良く捕集される。
(1b)を除去船(12)からの遠隔操作により駆動し
てポンプ翼(1e)を回転させると、吸込口(13)か
ら海水もしくは湖水と共にアオコ(8)が吸引されて、
吐出口(1c)から吐出ホース(1d)を経て送り出さ
れ、除去船(12)に排出される。捕集器本体(1)に
装備されたポンプが正常に起動後に、除去船(12)に
装備されたポンプにより水流発生器(3)に水を供給す
る。そうすると、供給された水は噴出口(3c)からジ
ェット流(3d)となって捕集器本体(1)に向かって
噴出する。これにより、捕集器本体(1)から離れた水
面のアオコは捕集器本体(1)側へと移動させられ、効
率良く捕集される。
【0014】次の場所への移動は、クレーン(11)で
吊上げることにより容易に行なうことができる。作業終
了後は、その場でフェンス(2)内の空気を排出する操
作を除去船(12)側から行ない、クレーンで(11)
吊上げて除去船(12)に戻す。そして接続ホース(1
d),(2b),(3a)等を取外した後、フェンス
(2)を折畳んで収納する。
吊上げることにより容易に行なうことができる。作業終
了後は、その場でフェンス(2)内の空気を排出する操
作を除去船(12)側から行ない、クレーンで(11)
吊上げて除去船(12)に戻す。そして接続ホース(1
d),(2b),(3a)等を取外した後、フェンス
(2)を折畳んで収納する。
【0015】次に図5は本発明の第2実施例を示す平面
図、図6は同じく断面図である。また図7は同第2実施
例中のフェンス部の拡大断面図である。
図、図6は同じく断面図である。また図7は同第2実施
例中のフェンス部の拡大断面図である。
【0016】この第2実施例も、概略構造は前記第1実
施例とほぼ同じであるが、第1実施例の水流発生器
(3)の代わりに空気スプレイ器(16)が設けられて
いる。空気スプレイ器(16)の空気注入口(16a)には
除去船(12)から連なる空気ホース(16b)が接続さ
れ、コンプレッサー(図示省略)等によって空気(16c)
が供給されて、空気スプレイ器(16)の噴出口(16d)
から海面もしくは湖面に向かって噴出する。この噴出空
気(16c)によって、捕集器本体(1)から離れた水面の
アオコが捕集器本体(1)の方へ移動させられ、効率よ
く捕集される。
施例とほぼ同じであるが、第1実施例の水流発生器
(3)の代わりに空気スプレイ器(16)が設けられて
いる。空気スプレイ器(16)の空気注入口(16a)には
除去船(12)から連なる空気ホース(16b)が接続さ
れ、コンプレッサー(図示省略)等によって空気(16c)
が供給されて、空気スプレイ器(16)の噴出口(16d)
から海面もしくは湖面に向かって噴出する。この噴出空
気(16c)によって、捕集器本体(1)から離れた水面の
アオコが捕集器本体(1)の方へ移動させられ、効率よ
く捕集される。
【0017】上記のとおり本発明の実施例においては、
風や波等により水面が変動する水域でも、捕集器本体
(1)、フェンス(2)、それに水流発生器(3)もし
くは空気スプレイ器(16)が水面に連動した上下動を
するので、水面変動の影響は少なく、捕集器本体(1)
の駆動開始と共に、海面もしくは湖面に漂うアオコ
(8)は捕集されて行く。また、捕集器本体(1)から
離れた水面のアオコ(8)も水流発生器(3)もしくは
空気スプレイ器(16)によって捕集器本体(1)側へ
移動させられ効率良く捕集される。また、フェンス
(2)、水流発生器(3)、空気スプレイ器(16)は
いずれも軽量であるから、捕集器本体(1)とフェンス
(2)とを連結している鎖もしくはロープ(4)が吊ロ
ープとしての役割を果たし、捕集器(1)と共に一体化
された状態でクレーン(11)等によって吊上げること
ができるから、場所毎の移動を容易に行なうことができ
る。また、捕集器本体(1)のフロート室(1a)上面
に電磁石等を取付けておけば、吊ロープを捕集器本体に
掛ける手間が不要となり、除去船側から捕集装置を目的
場所へ設置したり引揚げたりする操作が容易となって、
数台の捕集装置の使用が可能となる。
風や波等により水面が変動する水域でも、捕集器本体
(1)、フェンス(2)、それに水流発生器(3)もし
くは空気スプレイ器(16)が水面に連動した上下動を
するので、水面変動の影響は少なく、捕集器本体(1)
の駆動開始と共に、海面もしくは湖面に漂うアオコ
(8)は捕集されて行く。また、捕集器本体(1)から
離れた水面のアオコ(8)も水流発生器(3)もしくは
空気スプレイ器(16)によって捕集器本体(1)側へ
移動させられ効率良く捕集される。また、フェンス
(2)、水流発生器(3)、空気スプレイ器(16)は
いずれも軽量であるから、捕集器本体(1)とフェンス
(2)とを連結している鎖もしくはロープ(4)が吊ロ
ープとしての役割を果たし、捕集器(1)と共に一体化
された状態でクレーン(11)等によって吊上げること
ができるから、場所毎の移動を容易に行なうことができ
る。また、捕集器本体(1)のフロート室(1a)上面
に電磁石等を取付けておけば、吊ロープを捕集器本体に
掛ける手間が不要となり、除去船側から捕集装置を目的
場所へ設置したり引揚げたりする操作が容易となって、
数台の捕集装置の使用が可能となる。
【0018】
【発明の効果】本発明においては、風や波等により水面
が変動する水域でも、捕集器本体、浮環式フェンス、お
よび捕集器本体に向けて流体を噴出する手段が、いずれ
も水面に連動した上下動を行なうので、水面変動の影響
は少なく、捕集器本体の駆動開始と共にアオコが捕集さ
れる。また捕集器本体に向けて流体を噴出する手段がフ
ェンスの内周に沿って設けられているので、フェンスの
直径も比較的大きくすることができ、捕集器本体のみで
は捕集されない離れた水面のアオコも捕集器本体側へ移
動させられ効率良く捕集される。本装置を数台同時運転
させれば、捕集時間も大幅に短縮されると共に、構造が
簡単なので製作費用が安価となる等、この種従来のアオ
コ捕集装置には全く見られない著しく顕著な効果を奏す
る。
が変動する水域でも、捕集器本体、浮環式フェンス、お
よび捕集器本体に向けて流体を噴出する手段が、いずれ
も水面に連動した上下動を行なうので、水面変動の影響
は少なく、捕集器本体の駆動開始と共にアオコが捕集さ
れる。また捕集器本体に向けて流体を噴出する手段がフ
ェンスの内周に沿って設けられているので、フェンスの
直径も比較的大きくすることができ、捕集器本体のみで
は捕集されない離れた水面のアオコも捕集器本体側へ移
動させられ効率良く捕集される。本装置を数台同時運転
させれば、捕集時間も大幅に短縮されると共に、構造が
簡単なので製作費用が安価となる等、この種従来のアオ
コ捕集装置には全く見られない著しく顕著な効果を奏す
る。
【図1】図1は本発明の第1実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図2】図2は同じく断面図である。
【図3】図3は第1実施例中の捕集器本体を示す詳細図
である。
である。
【図4】図4は第1実施例中のフェンス部を示す拡大断
面図である。
面図である。
【図5】図5は本発明の第2実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図6】図6は同じく断面図である。
【図7】図7は第2実施例中のフェンス部を示す拡大断
面図である。
面図である。
【図8】図8は従来のアオコ捕集装置の一例を示す断面
図である。
図である。
(1) 捕集器本体 (1a) フロート室 (1b) モータ (1c) 吐出口 (1d) 吐出ホース (1e) ポンプ翼 (1f) 動力線 (1g) 吊具 (2) 環状のフェンス (2a) 空気注入口 (2b) 空気ホース (3) 水流発生器 (3a) 水ホース (3b) 水供給口 (3c) 水噴出口 (3d) 水流 (4) 鎖,ロープ (5) 浮子 (6) 固定リング (7) 調整ロープ (8) アオコ (9) カーテンウォール (10) 重り (11) クレーン (12) 除去船 (13) 吸込口 (14) 格子状の網 (15) ワンタッチ継手 (16) 空気スプレイ器 (16a) 空気注入口 (16b) 空気ホース (16c) 噴出空気 (16d) 空気噴出口 (17) 水中ポンプ (18) 捕集器
Claims (1)
- 【請求項1】 ポンプを内蔵して水面に浮かび、水面近
傍に水吸込口を有する捕集器本体と、上記ポンプの吐出
口に接続された吐出ホースと、上記水吸込口に設けられ
た格子状の網と、上記捕集器本体に鎖またはロープで連
結され、同捕集器本体を取囲んで水面に浮かぶ環状のフ
ェンスと、同フェンスの下部に取付けられたカーテンウ
ォールと、同カーテンウォールの下縁に取付けられた重
りと、上記フェンスの内周に沿って設けられ、上記捕集
器本体に向けて流体を噴出する手段とを備えたことを特
徴とするアオコ捕集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7056694A JPH07274661A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | アオコ捕集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7056694A JPH07274661A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | アオコ捕集装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07274661A true JPH07274661A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13435230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7056694A Withdrawn JPH07274661A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | アオコ捕集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07274661A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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