JPH07274338A - 被覆電線の皮剥機構 - Google Patents

被覆電線の皮剥機構

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JPH07274338A
JPH07274338A JP6062723A JP6272394A JPH07274338A JP H07274338 A JPH07274338 A JP H07274338A JP 6062723 A JP6062723 A JP 6062723A JP 6272394 A JP6272394 A JP 6272394A JP H07274338 A JPH07274338 A JP H07274338A
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征二 金田
Mitsuhiro Kiguchi
光弘 木口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廉価で作業性がよく、しかも、他品種のワイ
ヤーハーネスに対応可能な小型の皮剥機構を提供する。 【構成】 電線送給経路PHを挟んで対をなす皮剥刃キ
ャリアR1、R2を設ける。皮剥刃キャリアR1、R2
は、複数種の皮剥刃20をそれぞれ一体的に担持してい
る。また、切込みユニット105に従動して電線送給経
路PHに対し相対的に変位することにより、電線Wに応
じた特定の皮剥刃20を相手方に対向させるものであ
る。 【効果】 専ら皮剥刃20を駆動するだけで、線種に応
じた皮剥刃20を選択できる。皮剥刃20を選択するた
めの機構が簡素化し、製品の小型化に大きく寄与する。
また、これにより、皮剥刃20の種類を増やすことも可
能になるので、より他品種のワイヤーハーネスに対応す
ることも可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆電線の皮剥機構に
関し、より詳細には、ワイヤーハーネスを製造する際
に、調尺された電線を切断する切断刃と一体的に駆動さ
れて被覆電線の皮剥を行なうのに最適な被覆電線の皮剥
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤーハーネスの製造は、被
覆された電線を調尺して切断し、切断された電線の端部
または中間部に皮剥加工を施して芯線を露出させ、さら
に露出された芯線を所定の端子と短絡させる工程を含ん
でいる。電線を切断し、皮剥する工程を自動化するため
に、種々の装置が提案されている。
【0003】例えば特開平2−46120号や、特開平
3−8217号は、所定の電線送給経路を挟んで対向す
る一対の皮剥刃を開示している。この皮剥刃は、互いに
V字形に形成されて向かい合っており、電線送給経路か
ら退避した電線解放位置から、電線送給経路に互いに接
近して電線を切り込む切込み位置に移動することによ
り、電線送給経路中の被覆された電線を切り込む(以
下、この工程を「切込み動作」という)ように構成され
ている。
【0004】そして、切込み動作が行なわれたまま状態
で、皮剥刃と当該電線とを電線の長手方向に相対的に変
位させることにより、切り込まれた電線の被覆部分を除
去する(以下、この工程を「皮剥動作」という)ように
している。ところで、ワイヤーハーネスには種々の電線
(例えば線径や被覆部分の厚み等が異なるもの)が用い
られることから、上述した装置においても、多様な種類
の電線に対応する必要がある。そこで、上述の切込み動
作において、種々の電線の皮剥を可能にするための被覆
電線の皮剥機構が多数提案されている。
【0005】その第1の態様としては、切込み動作にお
ける皮剥刃の接近距離を調整可能にした構成である(例
えば、特開昭60−16106号公報、特開昭61−2
73114号公報、特開平2−211015号公報、特
開平3−88292号公報、および特開平4−1499
83号公報参照)。これらの構成では、被覆部分の薄い
電線に切込み動作を行なう際に、各皮剥刃の接近間隔を
手動操作または自動操作によって調整することにより、
皮剥刃による切込み深さを電線の種類に対応させてい
た。
【0006】また、第2の態様として、特開平5−68
311号公報に開示された構成も知られている。この構
成では、切込み動作を行なっている皮剥刃を電線の回り
に周回させることにより、確実な切込み加工を行なうよ
うにしている。さらに、第3の態様として、特開昭60
−16106号公報に開示された構成も知られている。
この構成では、線種に応じた複数対の皮剥刃を用意し、
加工される電線に応じて皮剥刃を選択可能な構成を提案
している。ところで、上述のように、切込み動作と皮剥
動作とは、互いに皮剥刃の変位方向およびが違ってお
り、しかも、動作タイミングをシーケンシャルに連動さ
せる必要がある。そこで、従来の構成では、互いに対を
なす所定の皮剥刃を互いに電線送給経路に接近させて、
当該電線送給経路の所定位置にクランプされた電線の被
覆部分を切り込む切込みユニットと、被覆部分を切り込
んでいる皮剥刃を電線送給経路に沿って移動させること
により切り込まれた被覆部分を剥ぎ取る皮剥ユニット
と、両ユニットを駆動することにより、当該電線送給経
路に送給される被覆された電線に応じて皮剥刃を選択す
る皮剥刃キャリアとを設けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第1の態様のように、
単に皮剥刃の切込み深さを調整するだけでは、線種によ
っては、被覆部分の非切込み部分が多く残り、皮剥動作
に支障を来すという問題があった。特に、手動操作の場
合には、作業者の熟練度によって品質にばらつきが生じ
やすく、人的要因によるセットミス等が発生しやすかっ
た。また自動操作の場合には、構成が複雑になり、しか
も、装置を制御するにあたって1/100mm程度の精
度が要求されるため、実施が困難であった。
【0008】また、第2の態様においては、被覆部分の
切り残しを確実に防止することができるものの、切込み
動作および皮剥動作を行なう皮剥刃を周回させるための
構成が必要になり、その分、装置が複雑になるという問
題があった。また、電線の芯線は、被覆部分に対して必
ずしも正確な同心になっていないので、皮剥刃を回転さ
せることによって皮剥刃が芯線を傷つけたり、被覆部分
を切り残したりするという不具合があった。
【0009】さらに、第3の態様においては、線種に応
じて専用の皮剥刃を使用することができるので、上述の
問題は、解消することができるものの、皮剥刃を変更す
る際には、皮剥刃キャリアが、切込みユニットと皮剥ユ
ニットの双方を一体的に駆動する必要がある結果、両ユ
ニットを駆動可能な大型の機構を設ける必要があった。
当然のことながら、そのような皮剥刃変更ユニットは、
構造が複雑になり、コストも高くなる。また、皮剥刃キ
ャリアの機構が大きくなるために、交換可能な皮剥刃の
種類も制約され、他品種のワイヤーハーネスに充分対応
することができないという不具合もあった。
【0010】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、廉価で作業性がよく、しかも、他品種のワイヤ
ーハーネスに対応可能な小型の皮剥機構を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、所定の電線送給経
路を挟んで対をなし、複数種の皮剥刃をそれぞれ一体的
に担持しているとともに、電線送給経路に対して相対的
に変位することにより、電線に応じた特定の皮剥刃を対
にするべく相手方に対向させる皮剥刃キャリアと、対と
なる皮剥刃を互いに電線送給経路に接近させて、当該電
線送給経路の所定位置にクランプされた電線の被覆部分
を切り込ませる切込みユニットとを備えた被覆電線の皮
剥機構において、上記皮剥刃キャリアは、切込みユニッ
トに対して従動可能に配設されていることを特徴とする
被覆電線の皮剥機構である。
【0012】また、請求項2記載の構成は、請求項1記
載の被覆電線の皮剥機構において、切込みユニットは、
電線送給経路を挟んで対をなし、且つ、当該電線送給経
路と直交する方向に皮剥ユニットを往復駆動する一対の
基台部と、各基台部に配設されて対をなし、当該電線送
給経路に沿って皮剥刃キャリアを案内するガイド軸とを
含み、各皮剥刃キャリアは、各ガイド軸に担持される環
状体を含み、各皮剥刃は、環状体の径方向外方に向かい
外方側が対応する電線の種類に応じて開く略V字形の切
込み刃面を含むものである。
【0013】さらに、請求項3記載の構成は、請求項1
または2記載の被覆電線の皮剥機構において、切込みユ
ニットに併設され、皮剥刃と電線送給経路に沿って対向
するとともに、皮剥刃と一体的に変位することにより、
当該電線送給経路中に送給された電線を切断する切断刃
と、上記皮剥刃を駆動して切断刃との相対距離を調整す
る調整機構とをさらに設けたものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の構成では、皮剥刃キャリアが、
切込みユニットに対して従動可能に配設されているの
で、専ら複数種の皮剥刃を駆動するだけで、線種に応じ
た皮剥刃を選択することが可能になる。また、請求項2
記載の構成では、環状体を切込みユニットのガイド軸上
で回動させるだけで、皮剥されるべき電線に応じた皮剥
刃を電線送給経路に対向させることが可能になる。
【0015】さらに、請求項3記載の構成では、切断刃
に対する各環状体の相対距離を調整することにより、切
断された電線の端部から皮剥刃による切込み位置を所望
の寸法に変更することが可能になる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好まし
い実施例について詳述する。図1は、本発明の一実施例
における被覆電線の皮剥機構の概略を簡素化して示す斜
視図であり、図2は、上記皮剥機構を採用した連続端子
圧着機の概略平面図であり、図3は、上記皮剥機構の正
面略図であり、図4は、上記皮剥機構の背面略図であ
る。
【0017】先ず、図2を参照して、本実施例の皮剥機
構10は、電線を切断するとともに、その両端に皮剥加
工を施し、その後、連続的に圧着端子を皮剥された電線
の端部にかしめる連続端子圧着機1を構成している。こ
の連続端子圧着機1は、図示しない電線繰り出しロール
から繰り出される被覆電線Wを、紙面の上下方向に延び
る電線送給経路PHに沿って調尺しながら送給する一対
の送給ローラ2A、2Bと、電線送給経路PHの途中部
に配設された本実施例の皮剥機構10と、皮剥機構10
に併設され、電線送給経路PHを開閉することにより送
給された電線Wを切断する切断刃3と、皮剥機構10を
電線送給経路PHに沿って挟んだ状態で配設され、電線
Wの端部に圧着端子Tをかしめる一対の端子圧着装置
4、5とを備えている。
【0018】電線送給経路PHの上流側に配設されてい
る端子圧着装置4は、皮剥機構10よりも上流側で電線
Wをクランプして、軸41回りに回動することにより、
切断刃3により切断された電線Wの端部をかしめ装置4
2に搬送する移動クランプ43を備えている。他方、電
線送給経路PHの下流側に配設されている端子圧着装置
5は、皮剥機構10よりも下流側で電線Wをクランプし
て、切断刃3により切断された電線Wの端部をかしめ装
置51に搬送する多数の移動クランプ52を備えてい
る。移動クランプ52は、円盤状のインデックステーブ
ル53に固定されて当該インデックステーブル53の径
方向外方に突設されており、インデックステーブル53
の回動によって、切断された電線Wをかしめ位置に搬送
した後、回収容器6に切断された電線Wを搬送するよう
に構成されている。なお、下流側の移動クランプ52と
皮剥機構10との間には、電線送給経路PHに電線Wの
端部を案内するラッパ型のガイド部材7が設けられてい
る。
【0019】次に、図3を参照して、本実施例の皮剥機
構10は、載置面に載置されるベース部101と、ベー
ス部101の上に取り付けられるテーブル部102と、
テーブル部102の上に載置されるブロック部103と
を備えている。ブロック部103の上には、上記電線送
給経路PHと直交する方向(図の左右方向)に延びる一
対のガイドレール104が、当該ブロック部103の前
後に並んで配設されている。そして、このガイドレール
104の上に、切込みユニット105が設けられてい
る。
【0020】切込みユニット105は、各ガイドレール
104の上に連結された第1、第2の基台部105A、
105Bを含んでいる。各基台部105A、105B
は、ガイドレール104に直交して並列されており、互
いにガイドレール104に沿って接近または離反可能に
構成されているとともに、上記電線送給経路PHを両者
間に区画している。
【0021】第1の基台部105Aは、駆動系120に
連結されている。この駆動系120は、当該第1の基台
部105Aの側部に上端部が支軸121Aを介してリン
クされているとともに、下端部が支軸121Bを介して
ベース部101に固定されたフレーム101Aに軸支さ
れているリンクアーム121と、リンクアーム121の
途中部に固定された支点部122と、支点部122を介
してリンクアーム121を駆動する切込みカム123
と、切込みカム123を一方向に回転駆動する駆動モー
タ124(図3に回転軸のみ図示)とを備えたものであ
る。そして、駆動モータ124が切込みカム123を介
して支点部122を駆動することにより、リンクアーム
121が下端側の支軸121Bを中心に回動し、第1の
基台部105Aを図3の左右方向に駆動可能に構成され
ている。
【0022】ここで、図4に示すように、各基台部10
5Aの後端下部には、ガイドレール104の長手方向に
沿うラックギヤ1051A、1051Bが固定されてお
り、各ラックギヤ1051A、1051Bには、それぞ
れピニオンギヤ1052A、1052Bが噛合してい
る。各ピニオンギヤ1052A、1052Bは、互いに
噛合している。従って、上述のように、第1の基台部1
05Aが駆動され、第2の基台部105Bに対して接近
する方向に駆動された場合には、第1の基台部105A
に対応するピニオンギヤ1052Aが回動し、その回動
力がピニオンギヤ1052Bからラックギヤ1051B
に伝達されることにより、第2の基台部105Bも第1
の基台部105Aに対して接近する方向に変位する。ま
た、第1の基台部105Aが第2の基台部105Bに対
して離反する方向に駆動された場合には、第2の基台部
105Bも第1の基台部105Aに対して離反する方向
に変位する。
【0023】図1および図5を参照して、第1の基台部
105Aの所定位置には、互いに電線送給経路PHに沿
って対向する一対のホルダ1053A、1054Aが立
設されている。両ホルダ1053A、1054A間の所
定位置には、上記切断刃3が固定されている。切断刃3
の刃面3Aは、略V字形に形成されており、電線送給経
路PHに向かって開いている。
【0024】上記ホルダ1053A、1054Aは、ガ
イド軸1055Aを支持している。ガイド軸1055A
は、両ホルダ1053A、1054Aに対し、周方向お
よび円周方向に変位可能に横架されることにより、上記
電線送給経路PHと平行に延びている。ガイド軸105
5Aの上には、切断刃3をガイド軸1055Aの長手方
向に挟んで対向する、皮剥刃キャリアとしての第1、第
2のリボルバーR1、R2が担持されている。
【0025】図6に示すように、第1のリボルバーR1
は、環状体としての本体部R11と、本体部R11の一
面側に突設された第1のボス部R12と、本体部R11
の他面側に突設された第2のボス部R13とを一体に備
えている。本体部R11は、周方向に一定間隔を隔てて
多数の皮剥刃20を交換可能に備えている。各皮剥刃2
0は、本体部R11の直径方向に沿って本体部R11の
周面から外方へ突出しており、その切込み刃面21は、
本体部R11の径方向外方に向かって開いている。各切
込み刃面21は、被覆電線Wの線種に応じ形状が違って
おり、これによって使用される電線Wの種類に対応して
皮剥工程における切込み動作が行なえるように構成され
ている。なお、本体部R11の一面には、孔R16が同
一円周上に間隔をへだてて多数形成されている。この孔
R16は、図5に示すように、前端側のホルダ1053
Aを貫通する止定ピンPを嵌入させて、軸方向の移動を
許容した状態でガイド軸1055Aに対する周方向の相
対変位を規制するためのものである。なお、上記止定ピ
ンPは、ホルダ1053Aの上端に螺合するボルトBに
よって固定されている。また、取付け時において、第1
のリボルバーR1は、ガイド軸1055Aの所定位置に
固定される。
【0026】上記第2のボス部R13は、第2のリボル
バーR2を担持する滑り軸受を構成しており、軸方向に
延びるキー溝R14が形成されている。ボス部R13
は、本体部R11と一体に構成してもよく、別部材で構
成してもよい。図6に示すように、第2のリボルバーR
2は、環状体としての本体部R21と、本体部R21の
他面側に突設されたボス部R23とを一体に備えてい
る。
【0027】本体部R21は、第1のリボルバーR1と
同様に、周方向に一定間隔を隔てて多数種類の皮剥刃2
0を交換可能に備えている。本体部R21の中央部に
は、嵌入孔R22が形成されており、この嵌入孔R22
に上記第2のボス部R13を嵌入させて、第1のリボル
バーR1と一体的に連結可能に構成されている。ここ
で、嵌入孔R22の内周には、第2のボス部R23に形
成されたキー溝R14に対応する突起R24が形成され
ており、連結時にこの突起R24がキー溝R14に嵌合
させている。これにより、第2のリボルバーR2は、第
1のリボルバーR1に対し、周方向に相対変位不能、且
つ、軸方向に相対変位可能に構成されている。
【0028】第2のリボルバーR2に形成されたボス部
R23は、外周部の所定位置に周溝R25を備えてい
る。この周溝R25は、次に説明する調整機構30と連
結するためのものである。図5に戻って、調整機構30
は、切断刃3に対する各リボルバーR1、R2のガイド
軸1055A上での固定距離を調整するためものであ
る。
【0029】図示の通り、調整機構30は、互いに位相
が180°ずれた状態で偏心している第1、第2の駆動
カム31、32と、各駆動カム31、32に下端部が駆
動される第1、第2のリンクロッド301、302とを
備えている。各駆動カム31、32は、基台部105A
の下方に配設されており、それぞれ、基台部105Aの
長手方向に直交する軸31A、32Aによって両方向に
回動可能に構成されている。各軸31A、32Aは、そ
れぞれ個別に図示しない駆動モータによって駆動される
ものである。
【0030】第1、第2のリンクロッド301、302
は、何れも途中部が支軸301A、302Aによって基
台部105Aに軸支されている。各リンクロッド30
1、302の下端部は、転がりローラ体301B、30
2Bを介して駆動カム31、32に当接しており、各転
がりローラ体301B、302Bは、対応する駆動カム
31、32に転がり接触している。さらに、各リンクロ
ッド301、302の上端部には、ヨーク301C、3
02Cが一体的に形成されており、第1のリンクロッド
301のヨーク301Cは、ガイド軸1055Aに固定
されたロッド受け303を介してガイド軸1055Aの
後端部に連結されているとともに、第2のリンクロッド
302のヨーク302Cは、上記第2のリボルバーR2
のボス部R23に形成された周溝R25に連結されてい
る。
【0031】さらに、図5に示すように、後端側のホル
ダ1054Aとロッド受け303との間には、圧縮コイ
ルばね304が縮設されている。この圧縮コイルばね3
04は、ロッド受け303を介してヨーク301Cを後
方に付勢する。この結果、第1のリンクロッド301の
下端部は、支軸301A回りに時計回りに付勢されるの
で、転がりローラ体301Bは、常時第1の駆動カム3
1に押し付けられることになる。
【0032】他方、第2のリボルバーR2のボス部R2
3と後端側のホルダ1054Aとの間には、圧縮コイル
ばね305が縮設されている。この圧縮コイルばね30
5は、ボス部R23を介してヨーク302Cを前方に付
勢する。この結果、第2のリンクロッド302の下端部
は、支軸302A回りに反時計回りに付勢されるので、
転がりローラ体302Bは、常時第2の駆動カム32に
押し付けられることになる。
【0033】この構成では、第1の駆動カム31が例え
ば時計回りに回動すると、第1のリンクロッド301
は、圧縮コイルばね304の付勢力に抗して支軸301
A回りに反時計回りに回動する。この結果、ヨーク30
1Cがガイド軸1055Aに沿ってガイド軸1055A
を前方に押し込むので、第1のリボルバーR1は、ガイ
ド軸1055Aと一体的に前方に移動する。この結果、
第1のリボルバーR1に担持されている皮剥刃20と切
断刃3との間隔を広げて電線Wの皮剥長さを変更するこ
とが可能になる。この際、第2のリボルバーR2は、第
2のリンクロッド302に変位が阻止されているので、
ボス部R13の軸方向への滑りを許容し、第1のリボル
バーR1の相対変位を許容した状態で所定位置に停止し
たままになっている。また、第1の駆動カム31が、反
時計回りに回動して図示の位置に戻った場合、圧縮コイ
ルばね304の付勢力によってガイド軸1055Aが後
方に移動するので、第1のリボルバーR1は、ガイド軸
1055Aと一体的に後方に移動し、切断刃3に接近す
る。
【0034】他方、第2の駆動カム32が例えば時計回
りに回動すると、第2のリンクロッド302は、圧縮コ
イルばね305の付勢力に抗して支軸302A回りに時
計回りに回動する。この結果、ヨーク302Cがガイド
軸1055Aに沿って第2のリボルバーR2を後方に押
し込むので、第2のリボルバーR2は、ガイド軸105
5Aと相対的に後方へ移動する。この結果、第2のリボ
ルバーR2に担持されている皮剥刃20と切断刃3との
間隔を広げて電線Wの皮剥長さを変更することも可能に
なる。この際、第1のリボルバーR1は、ガイド軸10
55Aに固定された状態で、第1のリンクロッド301
に変位が阻止されているので、所定位置に停止したまま
第2のリボルバーR2の相対変位を許容している。ま
た、第2の駆動カム32が反時計回りに回動して、図示
の姿勢に戻ると、圧縮コイルばね305の付勢力によっ
て第2のリボルバーR2が前方に移動するので、第2の
リボルバーR2に取り付けられている皮剥刃20は、切
断刃3に接近する。
【0035】次に、図1および図7を参照して、第2の
基台部105Bの所定位置には、一対のホルダ1053
B、1054Bが立設されている。両ホルダ1053
B、1054B間の所定位置には、第1の基台部105
Aと同様に切断刃3が固定されており、その刃面3A
は、第1の基台部105Aに取り付けられた切断刃3と
協働して電線Wを切断できるように、電線送給経路PH
に向かって略V字形に開いている。
【0036】上記ホルダ1053B、1054Bは、ガ
イド軸1055Bを支持している。ガイド軸1055B
は、周方向および円周方向に変位可能に横架されること
により、上記電線送給経路PHと平行に延びている。ガ
イド軸1055Bの上には、上述と同様の第1、第2リ
ボルバーR1、R2が、切断刃3を挟んでガイド軸10
55Bの長手方向に対向している。そして、上記ガイド
軸1055B、第2のリボルバーR2には、上述の調整
機構30が連結されている。
【0037】図7を参照して、より詳細に説明すると、
本実施例の調整機構30は、第3、第4の駆動カム3
3、34を備えている。各カム33、34は、上記第
1、第2の駆動カム31、32を担持している軸31
A、32Aに一体的に固定されており、それぞれ第3、
第4のリンクロッド313、314と連結されている。
第3、第4のリンクロッド313、314は、何れも途
中部が支軸313A、314Aによって基台部105B
に軸支されているとともに、第1、第2のリンクロッド
301、302と同様の転がりローラ体313B、31
4Bを備えている。
【0038】第3のリンクロッド313の転がりローラ
体313Bは、ブロック部103に取り付けられたピス
トン360のロッドカム361を介して、第3の駆動カ
ム33に連結されている。なお、上記ピストン360に
は、圧縮コイルばね362が設けられており、その付勢
力によってロッドカム361を常時、第3の駆動カム3
3に付勢している。
【0039】また、第4のリンクロッド314の転がり
ローラ体314Bは、第2のリンクロッド302と同様
に、第2の駆動カム34に転がり接触している。さら
に、各リンクロッド313、314の上端部には、ヨー
ク313C、314Cが一体的に形成されており、第3
のリンクロッド313のヨーク313Cは、ガイド軸1
055Bに固定されたロッド受け315を介してガイド
軸1055Bの前端部に連結されているとともに、第4
のリンクロッド314のヨーク314Cは、上記ガイド
軸1055Bに担持されている第2のリボルバーR2の
ボス部R23に形成された周溝R25に連結されてい
る。
【0040】さらに、図7に示すように、前端側のホル
ダ1053Bとロッド受け315との間には、圧縮コイ
ルばね316が縮設されている。この圧縮コイルばね3
16は、ロッド受け315を介してヨーク313Cを前
方に付勢する。この結果、第3のリンクロッド313の
下端部は、支軸313A回りに反時計回りに付勢される
ので、転がりローラ体313Bは、常時ロッドカム36
1を介して第3の駆動カム33に押し付けられることに
なる。
【0041】他方、第2のリボルバーR2のボス部R2
3と後端側のホルダ1054Bとの間には、圧縮コイル
ばね317が縮設されている。この圧縮コイルばね31
7は、ボス部R23を介してヨーク314Cを前方に付
勢する。この結果、第4のリンクロッド314の下端部
は、支軸302A回りに反時計回りに付勢されるので、
転がりローラ体302Bは、常時第4の駆動カム34に
押し付けられることになる。
【0042】この構成では、第3の駆動カム33が例え
ば時計回りに回動すると、ガイド軸1055B上の圧縮
コイルばね316の付勢力により、第3のリンクロッド
313は、支軸313A回りに反時計回りに回動する。
これにより、ヨーク313Cがガイド軸1055Bに沿
ってガイド軸1055Bを前方に押し込むので、第1の
リボルバーR1は、ガイド軸1055Bと一体的に前方
に移動する。この結果、第1の基台部105Aの場合と
同様に、第1のリボルバーR1に担持されている皮剥刃
20と切断刃3との間隔を広げて電線Wの皮剥長さを変
更することが可能になる。この際、第2のリボルバーR
2は、第4のリンクロッド314に変位が阻止されてい
るので、第1のリボルバーR1の相対変位を許容した状
態で所定位置に停止したままになっている。また、第3
の駆動カム33が反時計回りに回動し、図示の状態に戻
ると、第3のリンクロッド313は、ガイド軸1055
B上の圧縮コイルばね316の付勢力に抗して、支軸3
13A回りに時計回りに回動する。これにより、ヨーク
313Cがガイド軸1055Bに沿ってガイド軸105
5Bを後方に移動させるので、第1のリボルバーR1
は、ガイド軸1055Bと一体的に後方へ移動し、切断
刃3に接近する。
【0043】他方、第4の駆動カム34が例えば時計回
りに回動すると、第4のリンクロッド314は、圧縮コ
イルばね317の付勢力に抗して支軸302A回りに時
計回りに回動する。この結果、ヨーク314Cがガイド
軸1055Bに沿って第2のリボルバーR2を後方に押
し込むので、第2のリボルバーR2は、ガイド軸105
5Bと相対的に後方へ移動する。この結果、第2のリボ
ルバーR2に担持されている皮剥刃20と切断刃3との
間隔を広げて電線Wの皮剥長さを変更することも可能に
なる。この際、第1のリボルバーR1は、ガイド軸10
55Bに固定された状態で、第3のリンクロッド303
に変位が阻止されているので、所定位置に停止したまま
第2のリボルバーR2の相対変位を許容している。ま
た、第4の駆動カム34が反時計回りに回動し、図示の
状態に戻ると、圧縮コイルばね317の付勢力によっ
て、第2のリボルバーR2が前方に移動するので、第2
のリボルバーR2に取り付けられている皮剥刃20は、
切断刃3に接近する。
【0044】そして、上述したように、第3の駆動カム
33は、軸31Aに固定されており、第4の駆動カム3
4は軸32Aに固定されている。従って、第1、第3の
駆動カム31、33は、同時に第1、第2の基台部10
5A、105Bに担持されている第1のリボルバーR
1、R1の位置調整を行なうことができるとともに、第
2、第4の駆動カム32、34は、協働して同時に第
1、第2の基台部105A、105Bに担持されている
第2のリボルバーR2、R2の位置調整を行なうことが
できる。
【0045】次に、本実施例の動作について説明する。
先ず、図1を参照して、電線Wを加工する前の初期状態
において、各リボルバーR1、R2は、ガイド軸105
5A、1055Bの直径に沿って水平に突出する皮剥刃
20、20同士を電線送給経路PHに向けて対向させて
いる。次に、図2を参照して、電線Wを加工する際に
は、電線Wを送給ローラ2A、2Bによって電線送給経
路PH内に送給する。送給された電線Wは、電線送給経
路PH中の所定位置に調尺された状態で停止され、各端
子圧着装置4、5の移動クランプ43、52によってク
ランプされる。次いで、駆動系120が作動し、切込み
ユニット105の各基台部105A、105Bが互いに
電線送給経路PHに向かって接近する。これにより、電
線送給経路PH内に送給された電線Wは、基台部105
A、105Bに併設された切断刃3によって切断される
とともに、切断された電線Wの各端部は、リボルバーR
1、R2に取り付けられている皮剥刃20、20によっ
て切込まれる。
【0046】この切込み動作が行なわれている状態で、
各端子圧着装置4、5の移動クランプ43、52は、互
いに切断刃3から電線Wを電線送給経路PHに沿って離
反させるように、変位させる。これにより、皮剥動作が
行なわれ、各電線Wの端部は、被覆部分が除去されて芯
線を露出させる。次いで、移動クランプ43、52が、
電線送給経路PHと直交する面上で回動して各電線Wの
端部をかしめ装置42、51に搬送することにより、電
線Wの端部に圧着端子Tがかしめられる。
【0047】ここで、電線送給経路PHの上流側で端子
Tがかしめられた電線Wは、再度、電線送給経路PH中
に戻されて、所定長さに調尺され、端子圧着装置5によ
って他端側の端子圧着工程に移行させられる。他方、端
子圧着装置5による端子圧着工程を終了して両端に端子
Tを有する電線Wは、インデックステーブル53の回動
動作によって収容容器6内に搬送される。
【0048】そして、上記動作を繰り返すことにより、
調尺された電線Wの両端に圧着端子Tを連続的にかしめ
ることが可能になる。次に、皮剥刃20の交換について
説明する。図5および図7を参照して、皮剥刃20を交
換する際には、先ず、装置の運転を停止し、前方のホル
ダ1053A、1053BからボルトBを螺脱させ、ピ
ンPを移動させて第1のリボルバーR1を対応するホル
ダ1053A、1053Bとの連結を遮断する。そし
て、ガイド軸1055A、1055Bを駆動することに
よりリボルバーR1を回動させるだけで、所望の皮剥刃
20を電線送給経路PHに向け、再度、ピンPを挿入し
た後、ボルトBで固定するだけでよい。
【0049】上述したように、両リボルバーR1、R2
は、ボス部R13のキー溝R14および嵌入孔R22
(いずれも図6参照)によって、周方向に回転不能に連
結されているので、第1のリボルバーR1を回動させる
だけで第2のリボルバーR2における皮剥刃20の交換
も行なうことが可能になる。以上説明したように、本実
施例においては、第1、第2のリボルバーR1、R2
が、切込みユニットの要部を構成する基台部105A、
105Bに対して従動可能に配設されているので、専ら
複数種の皮剥刃20を駆動するだけで、線種に応じた皮
剥刃20を選択することが可能になる。従って、本実施
例では、皮剥刃20を選択するための機構が簡素化し、
製品の小型化に大きく寄与する。また、これにより、皮
剥刃20の種類を増やすことも可能になるので、より他
品種のワイヤーハーネスに対応することも可能になる。
【0050】また、リボルバーR1、R2を基台部10
5A、105Bのガイド軸1055A、1055B上で
回動させるだけで、皮剥されるべき電線Wに応じた皮剥
刃20を電線送給経路PHに対向させることが可能にな
る。従って、皮剥刃20のレイアウトをコンパクトにま
とめることが可能になり、一層小型化に寄与することに
なる。しかも、リボルバーR1、R2を回動させるだけ
て所望の皮剥刃20を電線送給経路PHに対向させるこ
とができるので、作業性も向上する。
【0051】さらに、本実施例では、調整機構30によ
って切断刃3に対する各リボルバーR1、R2の相対距
離を調整することにより、切断された電線Wの端部から
皮剥刃20による切込み位置を所望の寸法に変更するこ
とが可能になる。従って、後工程において圧着される端
子の種類に応じて、皮剥の仕様を容易に変更することが
可能になるという利点がある。
【0052】このように、本実施例によれば、廉価で作
業性がよく、しかも、他品種のワイヤーハーネスに対応
可能な小型の皮剥機構10を提供することが可能にな
る。なお、上述した実施例は、本発明の好ましい具体例
を例示したものに過ぎず、本発明は、上記実施例に限定
されない。例えば、上述した実施例では、電線Wの切断
と皮剥とを一体的に行なう装置として具体化されている
が、例えば特開昭60−16106号公報に開示されて
いるような、皮剥専用機に採用することも勿論可能であ
る。その場合においても、リボルバーR1、R2を採用
して、切込みユニットに従動させることにより、先行例
に比べて大幅な小型化を図ることが可能であることは云
うまでもない。
【0053】また、上述した実施例では、手動操作によ
って、リボルバーR1、R2を回動させる構成を採用し
ているが、周知の駆動機構を利用して、自動的に回動で
きる構成にしてもよい。さらに、電線の端部に皮剥加工
を施す装置に限らず、特開平3−8217号公報に開示
されている装置のように、電線の途中部に皮剥加工を施
す装置に適用することも可能にである。
【0054】その他、本発明の要旨を変更しない範囲内
で種々の設計変更が可能であることは、云うまでもな
い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の構成では、専ら複数種の皮剥刃を駆動するだけ
で、線種に応じた皮剥刃を選択することが可能になるの
で、皮剥刃を選択するための機構が簡素化し、製品の小
型化に大きく寄与する。また、これにより、皮剥刃の種
類を増やすことも可能になるので、より他品種のワイヤ
ーハーネスに対応することも可能になる。
【0056】また、請求項2記載の構成では、環状体を
切込みユニットのガイド軸上で回動させるだけで、皮剥
されるべき電線に応じた皮剥刃を電線送給経路に対向さ
せることが可能になるので、皮剥刃のレイアウトをコン
パクトにまとめることが可能になり、一層小型化に寄与
することになる。しかも、環状体を回動させるだけて所
望の皮剥刃を電線送給経路に対向させることができるの
で、作業性も向上する。
【0057】さらに、請求項3記載の構成では、切断さ
れた電線の端部から皮剥刃による切込み位置を所望の寸
法に変更することが可能になるので、後工程において圧
着される端子の種類に応じて、皮剥の仕様を容易に変更
することが可能になるという利点がある。従って、本発
明によれば、廉価で作業性がよく、しかも、他品種のワ
イヤーハーネスに対応可能な小型の皮剥機構を提供する
ことが可能になるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における被覆電線の皮剥機構
の概略を簡素化して示す斜視図である。
【図2】上記皮剥機構を採用した連続端子圧着機の概略
平面図である。
【図3】上記皮剥機構の正面略図である。
【図4】上記皮剥機構の背面略図である。
【図5】上記皮剥機構に採用されている調整機構の概略
側面図である。
【図6】上記皮剥機構に採用されている皮剥刃キャリア
としてのリボルバーの概略分解斜視図である。
【図7】上記皮剥機構に採用されている調整機構の概略
側面図である。
【符号の説明】
10 皮剥機構 20 皮剥刃 105 切込みユニット R1 リボルバー(皮剥刃キャリア) R11 本体部(環状体) R2 リボルバー(皮剥刃キャリア) R21 本体部(環状体) PH 電線送給経路 W 被覆電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 征二 東京都北区堀船二丁目20番46号 日本たば こ産業株式会社内 (72)発明者 木口 光弘 東京都北区堀船二丁目20番46号 日本たば こ産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の電線送給経路を挟んで対をなし、複
    数種の皮剥刃をそれぞれ一体的に担持しているととも
    に、電線送給経路に対して相対的に変位することによ
    り、電線に応じた特定の皮剥刃を対にするべく相手方に
    対向させる皮剥刃キャリアと、 対となる皮剥刃を互いに電線送給経路に接近させて、当
    該電線送給経路の所定位置にクランプされた電線の被覆
    部分を切り込ませる切込みユニットとを備えた被覆電線
    の皮剥機構において、 上記皮剥刃キャリアは、切込みユニットに対して従動可
    能に配設されていることを特徴とする被覆電線の皮剥機
    構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の被覆電線の皮剥機構におい
    て、 切込みユニットは、電線送給経路を挟んで対をなし、且
    つ、当該電線送給経路と直交する方向に皮剥ユニットを
    往復駆動する一対の基台部と、各基台部に配設されて対
    をなし、当該電線送給経路に沿って皮剥刃キャリアを案
    内するガイド軸とを含み、 各皮剥刃キャリアは、各ガイド軸に担持される環状体を
    含み、 各皮剥刃は、環状体の径方向外方に向かい外方側が対応
    する電線の種類に応じて開く略V字形の切込み刃面を含
    むものである。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の被覆電線の皮剥機
    構において、 切込みユニットに併設され、皮剥刃と電線送給経路に沿
    って対向するとともに、皮剥刃と一体的に変位すること
    により、当該電線送給経路中に送給された電線を切断す
    る切断刃と、 上記皮剥刃を駆動して切断刃との相対距離を調整する調
    整機構とをさらに設けたものである。
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