JPH07274008A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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Publication number
JPH07274008A
JPH07274008A JP7029072A JP2907295A JPH07274008A JP H07274008 A JPH07274008 A JP H07274008A JP 7029072 A JP7029072 A JP 7029072A JP 2907295 A JP2907295 A JP 2907295A JP H07274008 A JPH07274008 A JP H07274008A
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Pending
Application number
JP7029072A
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English (en)
Inventor
Kozo Nakamura
浩三 中村
Yasuyuki Kojima
康行 小嶋
Nagaharu Hamada
長晴 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像信号を高速に復号化する装置を搭載して高
速な回線にも適用可能なファクシミリ装置を提供するこ
と。 【構成】画像信号を符号化した符号化信号を外部から受
信する受信手段と,受信した符号化信号を記憶する符号
メモリと,符号化信号を画像信号に復号化する復号化手
段と,復号化手段で復号化された画像信号を記憶する画
像メモリと,復号化された画像信号を記録する記録手段
と,復号化手段と画像メモリと記録手段とを接続して画
像信号を転送する画像バスと,システムを制御する制御
手段と,受信手段と符号メモリと復号化手段とを接続し
て符号化信号を転送する符号バスとを備えたファクシミ
リ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速ファクシミリで国
際規格として定められたMH符号(ModifiedHuffman Co
de)及びMR符号(Modified READ)の符号化及び復
号化を行う符号化,復号化装置を搭載したファクシミリ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、ファクシミリの概略を示すブロ
ック図である。ファクシミリでは、読取部1000によ
って原稿を走査し、画像(Video Data:VD)信号を生
成する。画像信号(以下、画像信号VD、または単にV
Dという。)は、符号化復号化装置2000によって符
号(Code Word)に変換され、さらに変復調装置3000
によって伝送路帯域の周波数に変換され、網制御装置4
000を介して伝送回線上に送信される。受信側では、
上記と逆の手続きで、符号から画像信号に変換し、記録
部5000にてハードコピーを得る。図1では全体を制
御する制御部(通常はマイクロコンピュータが用いられ
る)の説明を省略している。
【0003】画像電子学会誌‘77,Vol6,No.3
及び‘78,Vol7,No.1や画像電子学会誌“8
0,Vol9,No.1等の文献に記載があるように、符
号化復号化装置2000では、国際規格のMH符号及び
MR符号が用いられることが多い。
【0004】MH符号は、同一走査ライン上における2
つのとなり合ったビット変化点(画素の色、例えば白か
黒かが変化する点)の間のビット長の距離(Run Lengt
h:RL)を“符号”として変換するものである。MR
符号は、となり合った2つのライン上のビット変化点を
求め、すでに符号化して伝送したライン(参照ライン)
と、今符号化しようとしているライン(符号化ライン)
との変化点の相対的なビット位置の差を“符号”として
変換するものである。従来の符号化復号化装置は、符号
化時には画像信号の1ビットを1ワードとして記憶する
メモリを複数ライン分用意し、シリアルにメモリを走査
して変化点を求めていた。また、復号化時には、RLか
らカウンタ等を用いてシリアルに画像信号を復元してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、上記従来技
術はハードウエア量が多く、またメモリ等の高速動作が
要求されるという欠点があった。また、MH符号及びM
R符号は、高度な符号化方式であるため、通常マイクロ
コンピュータによるソフトウエアとハードウエアとを組
み合わせて処理する構成としている。しかし、ソフトウ
エアによる信号処理は低速であり、高速に符号化するに
は処理速度に限界があった。また、ハードウエアだけで
処理する構成とした場合でも、そのハードウエアが大規
模化し、またハードウエアがその処理に専用化されるの
で柔軟性に欠けるという問題があった。さらに、マイク
ロコンピュータのシステムバス上に画像信号記憶用のメ
モリ(例えば、通常8ビットが1ワードとなる)を接続
することにより、ハードウエア量を低減したものもある
が、ワード内のビット変化点は、シリアルに検出すると
いう手法を用いているため依然として高速化に問題が残
っていた。
【0006】符号化復号化処理を処理する場合、処理す
べき画像の処理単位(画素,変化点,ライン,ページ)
毎に分離し、分離したそれぞれの処理を処理階層とする
と、本発明と従来技術との違いは図2に示すようにな
る。
【0007】従来装置は、画像信号をシリアルに走査し
て変化点を検出する画素単位の処理をハードウエアで行
い、変化点情報から符号を生成する変化点単位以後の処
理をマイクロコンピュータを用いたソフトウエアが分担
する例が多い。この例では柔軟性は高いけれどもマイク
ロコンピュータの負担が重なり、高速な回線(例えば4
8Kb/sまたはそれ以上の)には適用しずらいという
問題があった。また、画像処理における符号化,復号化
のアルゴリズムに軽微な変更を加えようとしてもハード
ウエアが専用化しているために困難であったり、マイク
ロコンピュータを用いたことによる特長(例えばバス接
続によるインタフェイスの容易性等)を活かした柔軟な
システム構築が困難であったりして容易に拡張性を持た
すことができなかった。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、画像信号を高速に復号化する装置を搭載して高
速な回線にも適用可能なファクシミリ装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の技術的手段を採用したものである。
【0010】画像信号を符号化した符号化信号を外部か
ら受信する受信手段と、前記受信した符号化信号を記憶
する符号メモリと、前記符号化信号を画像信号に復号化
する復号化手段と,前記復号化手段で復号化された画像
信号を記憶する画像メモリと,前記復号化された画像信
号を記録する記録手段と,前記復号化手段と前記画像メ
モリと前記記録手段とを接続して前記画像信号を転送す
る画像バスと,システムを制御する制御手段と、前記受
信手段と前記符号メモリと前記復号化手段とを接続して
符号化信号を転送する符号バスとを備えたファクシミリ
装置としたものである。
【0011】
【作用】本発明は、送信されてきた符号化された信号を
記録する符号メモリと,前記符号化された信号から画像
信号を生成する復号化手段と,前記復号化された画像信
号を記録する画像メモリとを有し、符号メモリと復号化
手段との間及び復号化手段と画像メモリ間をそれぞれ別
の信号バスで接続することにより、高速にデータ転送が
可能となり、高速に復号化処理を行うものである。
【0012】
【実施例】図3以下を用いて本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
【0013】図3は、本発明になる符号化,復号化装置
(Codec)の全体ブロック図である。MPUI/F210
0は、マイクロコンピュータ(マイコン)とインタフェ
イスを取るもので、信号a−1〜信号a−10が入出力
される。信号a−1は、マイコンがCodec をアクセスす
るときのチップセレクト(Chip Select:CS)信号であ
る。信号a−2は、マイコンとCodec 間でデータの転送
を行うときのタイミング(Data Strobe :DS)信号で
ある。信号a−3は、マイコンからのCodec に対する読
み出しか書き込みを制御するリードライト(Read/Writ
e :R/W)信号である。信号a−1〜信号a−3は、
マイコンボードのコントロールバス(Control Bus :C
Bus)から入力される。信号a−4は、マイコンから
のアドレス(Address :A)信号である。信号a−1〜
信号a−4により、マイコンからCodec 内部の各レジス
タをアクセスするための信号C(外部制御信号と呼ぶ)が
作られる。信号a−5は、マイコンとCodec 間でデータ
のやりとりを行う信号(Data:D)で、マイコンのデー
タバス(Data Bus:DBus)と直結する。信号a−6
は、ダイレクトメモリアクセスコントローラ(Direct M
emory Access Controller :DMAC)に対して、外
部回路(通常はメモリ)とCodecの内のメモリ間で直接
にデータを転送するダイレクトメモリアクセス(Direct
Memory Access:DMA)を要求するDMA要求(DM
A Request:DRQT)信号である。信号a−7は、
DRQTに対する確認(DMA Acknowledge :DAC
K)信号を受けるものである。Codec は、DRQT信号
を出力すると、DACK信号が返るのを待ち、DACK
信号が返った後、DS信号のタイミングに合わせてData
の入出力を行う。信号a−8は、マイコンに対して割り
込み要求(Interrupt Request :IRQ)を行うもの
で、たとえば、1ライン分の処理が終了したときなどに
用いられる。信号でa−9はリセット(RESET)信
号で、Codec 内部が初期状態となる。信号a−10はク
ロック(CLK)信号で、Codec 内の処理のタイミング
の源となる。これらの信号を用いてマイコンとインタフ
ェイスする例は、通常市販されているマイコンと直結す
るLSIにあるので、ここでは、これ以上の説明は省略
する。このようにCodecは、MPU I/F2100を持
ち、マイコンのバスと直結できるため、システム構成が
容易でかつ小型化できるという効果がある。
【0014】制御部2200は、Codec 内の各ハードウ
エアに対して内部制御バスbを介してタイミングを供給
し、また各ハードウエアの状態を入力して次に何を行う
かを決定する部分で、マイクロプログラムを中心に構成
される。これについては図4を用いて詳細に説明する。
【0015】演算部2300は、ALU(Arithmetic L
ogic Unit:算術・論理演算部)とレジスタ群等から成
り、変化点のアドレスから、ランレグスRLを求めた
り、参照ラインと符号化ラインとの変化から位置の相対
差を求めたり、その逆の演算を行う部分である。これに
ついては図5を用いて詳細に説明する。
【0016】ビデオアドレス(Video Address :VA)
発生部2400は、画像信号を記憶するビデオメモリ
(Video Memory:VM)に対して、ビデオアドレス(Vi
deo Address :VA)信号d−10を発生する部分であ
る。これについては図6を用いて詳細に説明する。
【0017】テーブル(Table )部2500は、MH符号
及びMR符号の符号化テーブル及び復号化テーブルから
成り、演算部2300からのRLや相対差と、制御部22
00からのモード信号を入力してMH符号やMR符号に変
換したり、その逆を行う部分である。これについては、
図8,図9,表1〜表3を用いて詳細な説明を行う。変
化点検出部2600は、参照ライン及び符号化ラインの
画像信号を複数ビットを1ワードとして記憶しているメ
モリから、ワード単位で画像信号を取り込み、ワード内
の変化点の位置(ビットアドレスと呼ぶ)をパラレル処
理で検出する部分である。これについては図10,図1
1,表4を用いて詳細に説明する。
【0018】画像信号復元部2700は、復号化ライン
上のとなり合った2つの変化点のビットアドレスと,2
つの変化点間にワードアドレスの差があるか否かの情報
と,変化点間の画像信号の色情報から、ワード単位でパ
ラレルに画像信号を復元する回路である。これについて
は、図12,図13,表5を用いて詳細に説明する。ビ
デオバスインタフェイス(Video BusInterface:VBU
SI/F)2800は、画像信号を記憶しているVMに
対するインタフェイス信号及び、ビデオバス(Video Bu
s:VBus)を制御する信号及び、外部装置からDM
Aで画像信号を転送するための信号が入出力される。
【0019】信号d−1は、VBusをCodecが使うと
き、VBusの使用権の要求(VideoBus Request:BR
QT)信号で、Codec以外にも、VBus使用権を持つ
ものがある場合に出力される。
【0020】信号d−2は、BRQT信号d−1に対す
る確認(Video Bus Acknowledge :BACK)信号であ
る。
【0021】信号d−3は、Codec のVBus使用中
(Video Bus Enable:VBE)を示す信号である。
【0022】信号d−4は、Codecと外部装置(通常メモ
リ)間で画像信号の転送を行うとき、その転送タイミン
グ(Video Data Strobe :VDS)信号である。
【0023】信号d−5は、Codec と外部装置間でデー
タの転送を行うとき、Codec から外部装置へのデータ転
送(書込み)か、外部装置からCodec へのデータ転送
(読出し) かを外部装置に知らせるビデオバス読出し/
書込み(Video Bus Read/Write:VR/W)信号であ
る。
【0024】信号d−6は、画像信号生成部(通常ファ
クシミリでは読取部)からの画像信号のVMへの転送要
求(Trasport Data DMA Request:TDRQT)信号
である。
【0025】信号d−7は、TDRQT信号に対する確
認(Transport Data DMA Acknowledge :TDACK)信
号である。
【0026】信号d−8は、画像信号を受信する装置
(通常、ファクシミリでは記録部)からの、画像信号の受
信要求(Receive Data DMA Request:RDRQT)信号で
ある。信号d−9は、RDRQTに対する確認(RDRQT
Acknowledge :RDACK)信号である。
【0027】信号d−10は、ビデオメモリVMに対す
るCodec からのワードアドレス(Video Memory Word Ad
dress:VA)信号である。
【0028】信号d−11はVMとCodec 間で、画像信
号をワード単位で転送するビデオデータバス(Video Da
ta Bus:VDBus)である。
【0029】図4は、制御部2200の構成を詳細に説
明する図である。命令レジスタ(Instruction Registe
r:IR)2210は、外部制御装置(通常マイコン)
からのMH符号化命令等のマクロ命令を受けるレジスタ
である。マッピングROM(Read Only Memory)220
0は、命令レジスタIR2210に格納されたマクロ命令か
ら、そのマクロ命令を解読して実行するマイクロプログ
ラムを記憶しているROM2240 の先頭アドレスを発生する
ものである。シーケンサ2230は、マイクロプログラ
ムROM2240 のアドレスを発生するもので、割り込み制
御,サブルーチン制御,ジャンプアドレス発生等を行
う。パイプラインレジスタ2250は、マイクロプログ
ラムROM2240 からのマイクロ命令を格納するレジスタで
ある。パイプラインレジスタ2250の出力は、内部制
御バスbを介して各ハードウエアに動作指令として供給
される。また、その一部はシーケンサ2230にもフィ
ードバックされ、たとえば割り込み許可/不許可といっ
たふうにシーケンサ2230も制御する。スティタスレ
ジスタ(Status Register:SR)2260は、Codecの
内部状態を記憶するレジスタで、処理の終了状態や、デ
ータバッファレジスタ(Data Buffer Register:DB
R)2280のレデイ(Ready)状態をマイコンに知らせ
る。システムコントロールレジスタ(System Control R
egister :SCR)2270は、Codec のシステムを制
御する信号を格納するレジスタで、マイコンによって書
き込まれる。例えば、Codec がVBusを独占している
か否かや、Codec をウエイト(Wait)状態にしたり、1
ライン単位の処理か、マルチライン(ページモード:Pa
ge Mode)単位の処理かの制御等が、このレジスタで行わ
れる。マルチプレクサ(MPX)2290は、Codec が
アイドル状態(何もやる処理がない)や、Wait状態時
に、外部制御バスCの一部を内部制御バスbにつなぎ、
その他の状態時は、パイプラインレジスタ2250から
の信号を内部制御バスbにつなぐスイッチである。これ
により、マイコンが、内部制御バスbによって制御され
ているCodec 内のレジスタをアクセスすることができ
る。DBR2280 は、VDBusの信号d−11とDBusの信
号a−5との間のデータ転送を行うもので、マイコンか
らIR2210にシステムバス(System Bus:SBus)とV
Bus間のデータ転送指令を受けると、たとえば、VB
usからSBusへの転送時は、画像信号VDをDBR228
0 にセットし、SR2260のDBRレデイフラグをオン(O
N)してマイコンに知らせる。マイコンは、DBR2280 を
リードしてVDを得る。転送方向がこの逆の場合も同様
である。この動作については後で詳述する。
【0030】このように、制御部2200は、マイクロ
プログラミング制御方式を用いているため、柔軟な処理
が可能で、またタイミングはこの部分で集中して制御し
ているためLSI化時の設計が容易であるという効果が
ある。
【0031】図5は、演算部2300を詳細に説明した
ものである。レジスタファイル2310は、例えば2ポート
RAM(2Port Random Access Memory)等で構成でき、
各種の信号を記憶するものである。以下、ここでは1ワ
ード=1バイトの場合で説明を進める。レジスタファイ
ル2310には、符号化時は符号化ラインの、復号化時
は復号化ラインのアドレスとなる仮想アドレスレジスタ
Aチャンネル(VirtualAddress Register Achannel :V
ARA),参照ラインのアドレスとなる仮想アドレスレ
ジスタBチャンネル(VARB),読取部や記録部とV
M間で画像信号をDMA転送するときのライン(転送ラ
イン)のアドレスとなる仮想アドレスレジスタCチャン
ネル(VARC)、符号化ラインあるいは符号化ライン
の変化点の位置を記憶する一時記憶アドレスレジスタA
(Temporal Address Register A:TARA),参照ラ
インの変化点のアドレスを記憶する一時記憶アドレスレ
ジスタB(TARB)がある。これらのレジスタに格納
されるアドレスは、ラインの始端を仮想的にゼロアドレ
スとした仮想アドレスである。また、ワードアドレスと
ビットアドレスの両方を記憶するものである。演算部2
300では、全てこの仮想アドレスを用いている。仮想
アドレス方式の採用により、参照ラインの変化点と符号
化ラインの変化点の相対的アドレス差を求める場合に高
速に求めることができるという効果がある。また、水平
方向分のアドレス領域だけ記憶できる容量を持てば十分
であるため、レジスタファイルを小さくでき、かつ、AL
U2350を小さくできるという効果がある。また、一つの
レジスタでビットアドレスとワードアドレスの両方を記
憶しているため、ワード単位で画像信号をハンドリング
しているにもかかわらず、2つの変化点の距離が、ビッ
ト単位で高速に求まるという効果がある。レジスタファ
イル2310には、この他に、1ラインの画素数を記憶
するターミナルレジスタA,Bチャンネル(Terminal R
egister A,B Channel:TRAB)、ターミナルレジ
スタCチャンネル(TRC)と、画面の水平方向の画素
数を記憶する水平画素数レジスタ(Horizontal Width Re
gister:HWR)と、処理すべきライン数を記憶するラ
イン数レジスタ(Line Number Register:LNR)と、
1ラインの最小符号ビット数を記憶する最小符号長レジ
スタ(Minimum Code Length Register:MCLR)と、
Codec のワーキング用のレジスタA(General Register
A:GRA)、レジスタB(General Register B:GR
B)がある。これらのレジスタ群の使用方法の詳細につ
いてはマイクロプログラムフローの説明時に行う。Aラ
ッチ2320及びBラッチ2330は、レジスタファイ
ル2310のAポート及びBポートからの出力をラッチ
するものである。Aマスク2341及びBマスク234
2はそれぞれAラッチ2320及びBラッチ2330か
らの出力のうちビットアドレスをゼロにマスクするか、
あるいはマスクせずにビットアドレスを通すかを制御す
るものである。MPX2344 は、ALU2350 のAポートへの出
力を、Aラッチ2320の出力とするか、テーブル部2
500の出力とするかを選択するものである。MPX2343
は、ALU2350のBポートへの出力をBラッチ2330の
出力とするか、8とするかを選択するものである。ALU2
350 は、AポートとBポートから入力したデータを演算
するもので、例えばA−Bを出力するといったものであ
る。ALUSR2360は、ALU2350の演算結果の状態を記憶する
レジスタで、例えば、ゼロフラグやオーバフローフラグ
やアンダフローフラグ等である。等価比較器2370
は、ALU2350 の出力と、Bラッチ2330の出力が等価か否
かを判定する回路で、例えばAラッチ2320にVARAの
内容をラッチし、Bラッチ2330にTRABをラッチ
し、ALU2350 のAポートにAラッチ2350の出力でマ
スクされたものを入力し、Bポートに8を入力して、
(Aポート+Bポート)を実行してVARAのワードアド
レスをインクリメントしたとき、TRABと一致したか
否かを判定することができ、ライン端(LineEnd)が判定
できる。MPX2381 は、レジスタファイル2310へ書き
込データの下位3ビットを、ALU2350 の出力とするか、
変化点検出器2600からの変化点ビットアドレスとす
るかを選択するものである。これにより、変化点のビッ
トアドレスが高速にレジスタファイル2310に記憶で
きる効果がある。MPX2382 は、レジスタファイル231
0への書き込みデータをDBusのデータとするかALU2
350の出力とするかを選択するものである。これにより
TRAB,TRC,HWR,LNR,MCLRは、マイ
コンから直接パラメータとして設定できる。このためCo
dec は柔軟な処理が可能となる。例えば、TRABの値
をTRCの値より小さく設定すると、読取部からの画像
信号の一部を符号化できる。これらの更に詳しい説明は
マイクロプログラムフローを説明するときに行う。
【0032】図6はビデオアドレス発生部2400を詳
細に説明するものである。レジスタファイル2410
は、符号化あるいは復号化ラインの始端のVMの実ワー
ドアドレスを記憶するスタートアドレスレジスタA(St
art Address Register:SARA)と,参照ラインの始端の
VMの実ワードアドレスを記憶するスタートアドレスレ
ジスタB(SARB)と,転送ラインの始端のVMの実
ワードアドレスを記憶するスタートアドレスレジスタC
(SARC)から成る。アダー2420は、レジスタフ
ァイルの中のラインのスタートアドレスと演算部230
0からの仮想ワードアドレス(Virtual Word Address)を
加算して、VMの実ワードアドレス(ビデオアドレス:
Video Address)を生成する。このビデオアドレスは、ア
ドレスラッチ2430にラッチされ、VABusに出力
される。スタートアドレス(StartAddress)と仮想アド
レス(Virtual Address)とにより任意のビデオアドレス
を発生できる。MPX2450 は、レジスタファイル2410
への書き込みデータをVABUSd−11上の信号とするか、D
BUSa−5上の信号とするかを選択するものである。
1ライン分の処理が終了する毎に、マイコンに制御が移
るモード(ラインモードと呼ぶ)時は、1ライン毎にマ
イコンから直接スタートアドレスの設定をうける。これ
に対し、LNRに設定されたライン数分を連続して処理
するモード(ページ(Page)モードと呼ぶ)時は、ページ
の先頭でマイコンからスタートアドレスの設定をうける
だけで、後は、ライン毎にCodec が、レジスタファイル
2410のスタートアドレスとレジスタファイル231
0内のHWRの内容とを加算し、これを次のスタートア
ドレスとして記憶することにより、ページモード処理が
実現できる。この場合、マイコンは、1ページに1回ス
タートアドレスを設定するだけあとは全てCodec が行う
ため、マイコンの負荷が小さくなるという効果がある。
また、HWR及びLNR及びTR及びSARに適当な値
を設定することにより、Codec を用いて1画面内の任意
の矩形領域を高速に処理することができる。図7は、こ
のことを示すものである。図でHWは、画面の水平方向
の幅でこれをHWRに設定する。LNは、処理すべきラ
イン数でLNRに設定する。Tは1ラインの処理すべき
画素数でTRに設定する。SAは、ページの先頭のVM
のスタートアドレスでSARに設定する。しかる後に、
マイコンからマクロコマンドを受けると、Codec は、図
7の斜線部を連続して処理できる。
【0033】図8は、テーブル部2500のうち、符号
化テーブル部の詳細を説明するものである。ラッチ25
01は、ALU2350 の演算結果をラッチするものである。
モード判定回路2502は、ALU2350 の演算結果より符
号化時のモード(例えば、MH符号化時は、RLが64
以上か未満か)を判定し、シーケンサ2230に伝え
る。アドレス発生回路2503は、内部制御Busから
の信号及びラッチ回路2501にラッチされたALUの
演算結果を元に、符号化テーブルROM2504 への適切なア
ドレスを発生する。符号化テーブルROM2504 の出力は、
シフトレジスタ2505にロードされ、1ビット単位で
シフトして順にシリアル/パラレル(Serial/Paralle
l:S/P)変換器2507に送られる。S/P変換器2
507に8ビット生成されるとファーストイン/ファー
ストアウト(First In FirstOut:FIFO)メモリ25
08に書き込まれる。S/P変換器2507に8ビット
の符号が生成されるのをカウントするのは、演算部23
00のGRBとALU2350 である。このように、カウンタ
を持たず、ALUとレジスタでカウントしているため、
タイミングが集中管理でき、タイミング制御が容易であ
るという効果がある。ターミネート検出回路2506
は、シフトレジスタ2505に入った符号の終端を検出
するもので、これについては後ほど詳述する。FIFO
メモリ2508は、符号転送効率を上げるためのもので
ある。FIFOメモリ2508に符号がセットされると、外
部制御Busを介して、DRQTが出力される。DMACが
接続されている場合は、DACKによってFIFOメモ
リ2508がセクセスされる。DMACが接続されてい
ない場合は、マイコンがFIFOメモリ2508を直接リー
ドすることにより、符号を得ることができる。このよう
に、符号が直接DBus上に出力されるため、システム
設計が容易となる効果がある。また、パラレルに符号が
転送されるため、タイミングが容易でかつ高速であると
いう効果がある。
【0034】
【表1】
【0035】表1は、符号化テーブルROM2504 を説明す
るものである。アドレス欄のRL及び差は、ALU2350 の
演算結果が、アドレスとなっているものである。他の部
分は、内部制御Busからの信号によりアドレス発生回
路2503が生成したものである。このようにALU2350
の演算結果が直接にテーブルのアドレスとなるため、高
速に符号化テーブルを引くことができる。
【0036】
【表2】
【0037】表2はMH符号でRLが4である符号(1
011)を例にとり、テーブルを用いて符号化し、S/
P変換器2507に送り、符号の終結をターミネート検
出回路2506で検出する手法を説明するものである。
白のRLが4(=(100)2)であるという演算結果がAL
U2350 で得られると、テーブルのアドレスは表2(a)の
ように(000000100)2 となる。このとき、テーブル25
04には、上位ビットから順に(10111000000000)2とい
うデータが入っている。この上位4ビットは符号で、そ
の次のD9 ビットの「1」は、符号の終端を示すものであ
る。シフトレジスタ2505には、この値がロードされ
る。このシフトレジスタ2505は、シフトパルスを入
力すると、最下位ビットに「0」をつめていくタイプの
ものである。表2(b)のようにシフトする毎にシフトレ
ジスタ2505の最上位ビットがS/P変換器2507
にシフトされていく。4回シフトすると(1000000000000
0)2となるが、このパターンをターミネート検出回路2
506に入力されると、終了(Terminate)であると検出
し、その旨シーケンサに知らせる。シフト回数を演算部
2300のGRAでカウントし、1ライン分の符号化処
理終了時に、GRAに記憶されている。1ライン分の総
符号ビット数と、MCLRの最小符号ビット数とを比較
し、フイル(Fill)符号の数を制御できる。
【0038】図9は、復号化テーブル部を詳細に説明す
るものである。FIFO2510は、符号受信バッファである。
パラレル/シリアル(P/S)変換器2511は、8ビ
ット単位で受信した符号を1ビット毎順次ライン端(En
d of Line :EOL)検出回路2512及びアドレス発
生回路2513に供給するものである。P/S変換器2
511に付随して必要なカウンタの機能は、演算部23
00のGRBが実行する。このため、独自でタイミング
を有するカウンタが不要である。EOL検出回路251
2は、12ビットのS/P変換器と、S/P変換器の出
力が(000000000001)2 と一致するか否かを検出するゲー
トから成り、受信した符号パターンがEOLか否かを判
定するものである。EOL検出回路2512を独立して
設けることにより、伝送路誤りが発生して符号語のきれ
目を誤って認識したとしても確実にかつ高速にEOLを
検出できるという効果がある。アドレス発生回路251
3は、復号化テーブルROM2514 のアドレスを発生するも
ので、復号化テーブルROM2514 の先頭アドレス作成や、
受信符号と復号化テーブルROM2514 の出力から次のアド
レスを作成を行う。復号化方式はツリーサーチ方式を用
いており、これについては特願昭55−174592号に詳しく
述べているのでここでは表3を用いて簡単に説明するに
とどめる。ラッチ2515は、復号化テーブルROM2514
の出力を一時記憶するものである。
【0039】
【表3】
【0040】表3は、復号化テーブルROM2514 を説明す
るもので、ツリーサーチ方式で復号化を行うのに好適な
ように作成している。復号化テーブルROM2514 は、大き
く分けて3つの部分にアドレスが分割されている。すな
わち、MH白符号の部分と、MH黒符号の部分と、MR
符号の部分である。復号化テーブルROM2514 の内容は、
復号が未終了すなわち符号語の途中の状態時は次にアク
セスすべきアドレスの一部であり、符号語が完結し復号
が終了したときは、その符号のもつ情報である。シーケ
ンサ2230は、符号1ビットにつき1回復号化テーブ
ルROM2514 をサーチ、その出力から復号化した符号の持
つ意味を知る。復号化した符号の持つ情報は、MPX2344
を介して直接ALU2350のAポートに入っているため、高
速に変化点の位置を求めることができる。
【0041】図10は、変化点検出部2600を詳細に
説明するものである。参照ライン変化点検出器2610
と符号化ライン変化点検出器2620から成り、この2
つの動作はほぼ同じであるから、参照ライン変化点検出
器2610について説明する。MPX2614 は、VDBus
からのデータ→VDと、VDBusからのデータを反転
させたデータVDと、ラッチ2617からのデータのう
ち1つを選択するものである。マスク回路2616は、
MPX2614 から入力したデータを、ビットアドレスBAが
示すビットまで「1」にぬりつぶす回路で図11を用い
て詳細を説明する。ラッチ2617は、マスク回路26
16からの出力を一時記憶するものである。プライオリ
ティエンコーダ2618はラッチ2617から入力した
データに存在する最下位の「0」の位置を検出するもの
である。データに「0」が存在すると参照ライン変化点
フラグを「1」にして、変化点が存在することをシーケ
ンサ2230に知らせる。また、「0」の存在した位置
が変化点ビットアドレスとして演算部2300に出力さ
れる。このビットアドレスは直接レジスタファイル23
10に入力されるため、高速に変化点のビットアドレス
を記憶できる効果がある。またこの変化点ビットアドレ
スはMPX2619 を介してマスク回路2616にビットアド
レスBAとして出力される。MPX2619 は、演算部230
0のBラッチ2330からのBポートビットアドレス
(B-Port Bit Address )と、プライオリティエンコーダ
2618からの変化点ビットアドレスとを選択するもの
で、参照ラインの変化点の検出開始ビットアドレスを符
号化ラインの変化点のビットアドレスからにしたいとき
(これを、参照ラインアドレス戻しと呼ぶ)のみ、Bポ
ートビットアドレスが選択される。これについては、マ
イクロプログラムフローで詳細に説明する。排他OR(EXO
R)2611は、符号化開始点(a0 と呼ぶ)の色と、参
照ラインの変化点(b1 とb2 があり、b1 はa0 の真
上より右のa0 と反対色の変化点、b2 はb1 より右の
0 と同色の変化点)のうちb1 を検出するのかb2
検出するのかを選択する1 /b2信号を受け、MPX2614
を制御する。ゲート2612は、変化点フラグが「1」
でかつ参照ラインアドレス戻しが「0」のときのみ、MPX2
614 の入力データをラッチ2617の出力とするもので
ある。ORゲート2613は、変化点フラグが「1」かあ
るいはアドレス戻しが「1」のとき、マスク回路261
6をイネーブルにするものである。図11は、マスク回
路2616を詳細に説明するもので、デコーダ2616
−1とNANDゲート2616−2〜2616−9から
成る。
【0042】
【表4】
【0043】表4は、この変化点検出器の動作例を示し
たものである。初期条件として、VD=(00111000)2
0色=0,1 /b2=0,参照ライン変化点フラグ=
0,参照ラインアドレス戻し=0とする。第1回目のラ
ッチ時は、初期条件よりEXOR2611及びゲート2612の
出力は、共に「0」であるため、マスク回路2616への入
力データは、VDとなる。またマスク回路イネーブル信
号Eは、「0」であるため、マスク回路2616の出力
は、入力データを単に反転したものとなる。よってラッ
チ2617には(11000111)2 がラッチされる。よってプ
ライオリティエンコーダ2618の出力は、参照ライン
変化点フラグ=「1」,参照ライン変化点ビットアドレ
ス=3となる。第2回のラッチ時は、参照ライン変化点
フラグが「1」となっているため、ゲート2612の出
力が「1」となりマスク回路2616への入力データは
ラッチ2617の出力データ(11000111)2 となる。マス
ク回路イネーブル信号Eは「1」となっているため、マ
スク回路2616は入力データを反転し、かつ参照ライ
ン変化点ビットアドレスが示すビット位置まで「1」にぬ
りつぶしたデータ(00111111)2 を出力する。よって変化
点ビットアドレス6を得る。以下同様にして、変化点が
なくなるまでラッチをくり返すことにより、変化点ビッ
トアドレスを得ることができる。以上の説明から明らか
なように、この変化点検出器は8ビット内の任意の位置
の変化点のビットアドレスを1回のラッチで検出するこ
とができ、ラッチしたあと1ビット毎に調べる方式に比
べ高速に変化点を検出できるという効果がある。また、
変化点のビットアドレスを調べるのにカウンタを用いて
いないため、タイミング制御を全て制御部2200にて
行えるため、設計が容易で、LSI向きであるという効
果がある。
【0044】図12,図13及び表5は画像信号復元部
2700を詳細に説明するものである。
【0045】画像信号復元回路2701は、復元開始点
及び終了点のビットアドレスを演算部2300からのA
ポート及びBポートのビットアドレスから入力し、復元
開始点と終了点のワードアドレス差をALU2350 の演算結
果より入力し、復元データを生成するもので、図13は
その詳細回路を示し、表5はその真理値表である。ワー
ドアドレス差は、Aラッチ2320に復元開始点のアド
レスをラッチし、Bラッチ2330に復元終了点のアド
レスをラッチし、Aマスク2341及びBマスク234
2をオンにして、この2つのアドレスをALU2350 に入力
し、(B−A)を実行した結果がゼロか否かで得ること
ができる。このように、ビットアドレスをマスクする回
路2342,2343を演算部2300に設けたことに
より、ファイルレジスタ2310には、ビットアドレス
とワードアドレスの両方が記憶されているにもかかわら
ず、1回の演算結果で高速にワードアドレス差の有無を
判定できる効果がある。図13は画像信号復元回路27
01の詳細回路図で、デコーダ2701−1及び270
1−2とANDゲートから成る。この回路の動作は、表
5に示す真理値表のようになる。
【0046】
【表5】
【0047】すなわち、a0 の色が「0」の場合は、出
力は全て「0」となり、a0 の色が「1」で、ワードア
ドレス差がない場合は、Aポートビットアドレスの値を
x,Bポートビットアドレスの値をyとするとDx〜D
y-1までを「1」とし、他は「0」となり、a0 の色が
「1」でワードアドレス差がある場合、Dx〜D7までを
「1」となり、他は「0」となる。これより、ワード内
の復元画像信号は1回の演算で生成できる。これは、カ
ウンタを用いて1ビット毎に生成する方式に比べ、高速
でかつタイミング制御が容易であるという効果がある。
一時記憶レジスタ2702は、1つ前に復元した画像信
号を記憶するもので、メモリに1ワードの復元画像信号
が書き込まれるとクリアされる。論理和回路2703
は、画像信号復元回路2701の出力と、1時記憶レジ
スタ2702の出力の論理和をとるもので、これにより
1ワード内の画像信号が次々に復元できる。ラッチ回路
2704は、論理和回路2703からの1ワードの復元画像
信号をラッチし、VDBusに復元画像信号を出力する
ものである。復元画像信号は、1ワード毎にVMに書き
込まれる。以上詳述したように、画像信号復元部270
0は、完全にパラレルに画像信号を復元するため、高速
に画像信号を復元できるという効果がある。
【0048】以上、図3から図13及び表1から表5を
用いて、Codec のハード構成の詳細と、その動作の概略
を説明した。次に、図14から図16を用いて、Codec
の各種の処理モードにおける動作を状態遷移図を用いて
説明する。
【0049】図14は、符号化及び復号化処理モード時
の状態遷移図である。SI はアイドル状態をわ表わす。
【0050】SI 状態時に、マイコンから適当なパラメ
ータの設定を受けた後に、マクロコマンド(例えばMH
符号化コマンド)を入力すると、S1 の状態に遷移す
る。S1は所定の処理を1ライン分実行している状態
で、この時の動作の詳細はマイクロプログラムフローの
説明時に行う。1ライン分の処理が終了するまではS1
の状態で処理を実行しつづける。1ライン分の処理が終
了するとページモードでない場合は、処理終了フラッグ
をオンしてSI 状態に戻る。ページモード時は、S2
態に移り、ここでSARの内容とHWRの内容を加算
し、これをSARに記憶させることによりスタートアド
レスの更新を行い、LNRをデクリメントしてページエ
ンドの判定を行う。LNRの内容がゼロでなければペー
ジ端(Page End)でないと判定してS1 状態に移る。ペ
ージ端の時は、SI に戻る。このように、マイコンは1
ラインあるいは1ページに1回マクロコマンドを発行す
るだけで良いため、マイコンの負荷が軽減できる。
【0051】図15は、VMリードのマクロコマンドを
発行したときの、ラインモード時の状態遷移図である。
このコマンドは、マイコンのシステムバスと,ビデオバ
スが分離されているとき、マイコンがビデオバス上のV
Mをアクセスする場合に発行される。状態SI はアイド
ル状態である。このとき、マイコンから適当なパラメー
タの設定を受けVMリードコマンドを受けると、状態S
1 に移る。
【0052】S1 で、VBus専有権をCodec が持って
いる場合、ただちに状態S2 に移る。状態S1 でVBu
s専有権がない場合、BRQT信号を出力して、BAC
K信号を待つ。BACK信号が返ってくると状態S2
移る。状態S2では、SARの内容とVARの内容を加
算してビデオアドレスを出力し、VR/及びVDSを
出力してVMからVDを入力しDBRにラッチし、DB
Rレデイフラグをオンし、BRQTを解除し、状態S3
に移る。状態S3 は、マイコンからのDBRのリードあ
るいはDMACからのDACK信号入力を待つ。DBR
がアクセスされると、DBRレデイフラグをオフし、V
ARをインクリメントする。このとき、ライン端(Line
End)であればSI に移り、ライン端でなければS1
移る。このように、マイコンはDBRを介してVBus
上のメモリをアクセスできる。しかも、ビデオアドレス
はCodec が出力するため、アドレス空間の小さいマイコ
ンも大規模なメモリをアクセスできる効果がある。ま
た、ビデオアドレスはCodec が自動的にインクリメント
するため、高速にVMをアクセスできるという効果があ
る。
【0053】図16は、読取部あるいは記録部等とVM
間のデータ転送を行う場合の状態遷移図である。このデ
ータ転送は、マイコンからのマクロコマンドで実行する
のではなく、読取部あるいは記録部等からのTDRQT
あるいはRDRQTによって実行する。これらの信号
は、シーケンサ2230に割り込みとして入るため、図
20あるいは図21に示した動作を実行中もデータ転送
可能である。状態SI は転送終了フラグがオンとなって
いる状態である。このとき、マイコンからSARCにVMの
先頭アドレスの設定を受けると状態S1 に移る。状態S
1 は、TDRQTあるいはRDRQTを受け付けられる
状態である。状態S1 で、TDRQT信号あるいはRD
RQT信号が入力されると状態S2 に移る。状態S
2 は、Codec がVBus専有権を持っている場合は、何
ら意味をもたず、ただちに状態S3 に移る。Codec がV
Bus専有権を待っていない場合、状態S2 でBRQT
信号を出し、BACK信号が返えるまでこの状態にとど
まる。状態S2 でBACK信号が返えると状態S3 に移
る。状態S3 では、TDACK信号あるいはRDACK
信号を出力し、読取部あるいは記録部等に対しデータ転
送開始を知らせ、状態S4に移る。状態S4 では、ビデ
オアドレスと、VR/と、VDSを出力してVDを転
送した後、BRQTを解除し、状態S5 に移る。状態S
5 では、VARCをインクリメントする。このときライ
ン端でなければ状態S1 に移る。ライン端でかつページ
モードでなければ、転送終了フラグをオンして状態SI
に戻る。ライン端でかつページモードであれば状態S6
に移る。状態S6 では、スタートアドレスを更新し、L
NRをデクリメントする。このときページ端でなければ
状態S1 に移る。ページ端であれば、転送終了フラグを
オンして状態SI に戻る。以上詳述したように、例えば
符号化処理中にもデータ転送が行えるため、高速処理が
行えるという効果がある。また、データ転送は完全なパ
ラレル転送であるため、低速なメモリで高速にデータ転
送できるという効果がある。
【0054】次に、MR符号化,復号化処理のマイクロ
プログラムフローを用いて、Codecの内部動作を更に詳
しく説明する。まず、MR符号の方式について図17を
用いて簡単に説明する。
【0055】図17は、MR符号の方式を説明するもの
である。(イ)は変化点の定義を説明するもので、参照
ラインと符号化ラインの画素の状態を表わしている。斜
線の入った画素は黒画素を表わすものとする。図で、a
0 は符号化開始点、a1 ,a2 は符号化ラインの変化点
を表わす。b0 は、a0 の真上の参照ラインの点、b1
はb0 より右でa0 と反対色の第1番目の参照ライン変
化点、b2 は、b1より右で、a0 と同じ色の第1番目
の参照ラインの変化点を表わす。MR符号は、大きく分
けてパスモード(Pモードと略す)と垂直モード(Vモ
ードと略す)と水平モード(Hモードと略す)に分かれ
る。(ロ)はPモードとなる場合を示している。Pモー
ドとは、a1 が現われる以前にb1 とb2 が現われる場
合である。Pモード符号化を行うと、b2 の真下が新し
いa0 となる。
【0056】(ロ)は、垂直モードの例である。Pモード
でなく、かつa1 とb1 の距離の絶対値(相対アドレス
差あるいは、差とも呼ぶ)が3以下の場合である。a1
とb1の差が「0」のとき、V(0)符号となり、a1
1 より左にある場合は、VL(差)符号となり、a1
1 より右にある場合は、VR(差)符号となる。図の
ケースでは、VR(2)と符号化される。符号化後は、a
1 が新しくa0 となる。(ニ)は、水平モードの例で、
Pモードでなくかつa1 とb1 の差が3を越える場合、
H符号出力後a0 とa1 間のRLをMH符号化し、次に
0 とa2 間のRLをMH符号化する。符号化後は、a
2が新しいa0 となる。
【0057】
【表6】
【0058】表6は、MR符号化時の各レジスタの機能
を示すものである。VARAは、符号化ラインの現在走
査中の仮想ワードアドレスとビットアドレスを記憶する
ものである。VARBは参照ラインの走査点の仮想ワー
ドアドレスとビットアドレスを記憶するものである。T
ARAは、a0 あるいはa1 の仮想ワードアドレスとビ
ットアドレスを記憶するものである。TARBは、b1
の仮想ワードアドレスとビットアドレスを記憶するもの
である。GRAは1ラインの総符号ビット数カウント用
である。GRBは、S/P変換器2507の8ビットカ
ウント用である。SARAは符号化ラインのデータを記
憶しているVMの走査開始点の実ワードアドレスであ
る。SARBは、参照ラインのデータを記憶しているV
Mの走査開始点の実ワードアドレスである。
【0059】図18から図23は、MR符号化時のマイ
クロプログラムのフローの一部である。VBus専有権
を持っているものとする。Codec は、マイコンからMR
符号化のマクロコマンドをIR2210に受けると、シーケン
サ2230は、処理6101を実行するアドレスを出力
してMR符号化処理を開始する。マイクロプログラムRO
M2240 は、シーケンサ2230によってアクセスされた
処理6101を行うマイクロプログラムのビットパター
ンをパイプラインレジスタ2250に出力し、処理が開
始される。処理6101は、イニシャライズで、例えば
ALU2350 の出力をゼロにしてALUの出力をVARAに
書き込みVARAをクリアしたり、a0の色を白とする
ことである。処理6102で、b1 検出モードに設定す
る。これは、EXOR2611への信号1 /b2を0とすること
を意味する(白=0とする)。処理6103では、VA
RBをAラッチ2320にラッチし、SARBとAラッ
チ2320の出力を加算してアドレスラッチ2430に
ラッチし、これをVABusに出力して、VR/信号をリ
ードにし、VDSを出力しVMをアクセスして、VDを
ラッチ2617にラッチする。この一連の動作を参照ラ
インのVD入力と呼ぶことにする。同様にして、処理6
104で符号化ラインのVDを入力し、これをラッチ2
624にラッチする。判定6105は変化点が存在した
か否かを判定するものである。プライオリテイエンコー
ダ2618及び2625は、入力したVDに変化点が存
在すればその旨シーケンサに知らせている。よってシー
ケンサは、変化点の有無を判定でき、各処理ブロックに
ジャンプできる。変化点がなければ、処理6106に移
り、変化があれば判定6109に移る。処理6106
は、VARA及びVARBのワードアドレスをインクリ
メントする。例えば、VARAの場合、これをAラッチ
2320にラッチし、Aマスク2341をONにしてこ
の出力をALU2350 のAポートに入力し、Bポートに8に
入力して(A+B)を実行し、ALU2360 の出力をVAR
Aに書き込む。これによりVARAのワードアドレスは
インクリメントされ、かつVARAのビットアドレスは
クリアされる。また、VARAをAラッチ2320にラ
ッチするとき、同時にTRABをBラッチ2330にラ
ッチしておくことにより、VARAをインクリメントし
たとき、同時にライン端か否かを等価比較器2370で
判定される。
【0060】VARBのインクリメントも同様にして行
われる。判定6107では、ライン端を判定し、Line E
ndでなければ、すなわち等価比較器2370のライン端
フラグがONになっていなければ、シーケンサは、処理
6103に戻り、今まで述べた処理をくり返す。ライン
端であれば、処理6108でV(0)符号出力サブルーチ
ンをコールした後、ライン端処理に移る。ライン端処理
は、Fillの制御等で、ここでは省略する。判定6109
及び判定6110で変化点の状態を判定する。符号化ラ
インのみに変化点があった場合は処理6201にジャン
プし、参照ラインのみに変化点があった場合は処理6301
ジャンプし、両方に変化点が存在する場合は処理640
1にジャンプする。このように、符号化ラインのビデオ
アドレスと参照ラインのビデオアドレスを交互に出力し
て走査するため、同一のVMに符号化ラインと参照ライ
ンが存在しても、あたかも符号化ラインと参照ラインを
同時に、かつ同じ相対位置で走査しているのと同等の効
果がある。もし、符号化ラインの変化点を検出してから
参照ラインの変化点を検出する方法をとると、パスモー
ドを符号化するのが遅くなる。また参照ラインの変化点
を検出してから符号化ラインの変化点を検出する場合、
1 がa1 より右の方に遠く離れて存在する場合、符号
化が遅れる。
【0061】処理6201では、符号化ラインの変化点
のビットアドレスを記憶する。これは、VARAの内容
をAラッチ2320にラッチし、これをALU2350 のAポ
ートに入力し(A+0)を実行し、ファイルレジスタ2
310への入力下位3ビットを変化点検出部2600か
らの符号化ライン変化点ビットアドレスとなるようにMP
X2381 を制御し、VARAに書き込むことによって実現
できる。これにより、VARAのビットアドレスだけ
が、符号化ラインの変化点ビットアドレスとなり、ワー
ドアドレスは変化をうけず、a1 の位置がVARAに記
憶されたことになる。処理6202は、VARBのワー
ドアドレスをインクリメントする。判定6203では、
参照ラインがライン端か否かを判定する。ライン端であ
れば、処理6207に移りインクリメントされた値をb
1 としてTARBに記憶する。ライン端でなければ、処
理6204に移り参照ラインのVDを入力する。判定62
05では参照ラインにb1 が存在したか否かを判定する。
変化点がなければ、a1 とb1 の差が8以上あることに
なるから、H符号化処理に移る。このように、符号化ラ
インと参照ラインを並行して走査できるため、参照ライ
ンの変化点を検出する以前に、Hモードと判定できる効
果がある。変化点があれば、処理6206に移り、b1
の位置をTARBに記憶する。これは、a1 をVARA
に記憶した場合と同様の方法で実現できる。処理620
8では、(b1−a1=差)を実行する。これは、VARA
をAラッチ2320にラッチし、TARBをBラッチ2
330にラッチし、マスクをオフしてこれらの出力をAL
U2350 のA及びBポートに入力し、(B−A)を実行す
ることにより実現する。
【0062】ALU2350 の出力はラッチ2501にラッチ
され、モード判定回路2502によって差が3以内であ
るか否かを判定される。差が3以内であればVL符号化
処理に移り、差が3を越えていればH符号化処理に移
る。
【0063】判定6110で参照ラインのみに変化点が
あった場合、処理6301に移る。処理6301では、
1 をTARBに記憶する。処理6302でb2 検出モ
ードを設定する。処理6303では、参照ライン変化点
検出器2610のラッチ2617にラッチパルスを出力する
ことにより、処理6103で入力した参照ラインのVD
にb1 以外にb2 も存在するかどうかを検出する。この
動作をワード内変化点検出と呼ぶことにする。この動作
は、図10,図11及び表4を用いて詳しく説明したも
のである。判定6304では、b2 が存在したか否かを
判定している。b2 が存在すれば、a1 以前にb1 とb
2 の両方が存在したことになり、P符号化処理に移る。
2 が存在しなければ処理6305に移る。処理630
5及び処理6306で、VARB及びVARAのワード
アドレスをインクリメントする。判定6307で、ライ
ン端を判定し、ライン端であれば処理6319へ移り、
ライン端でなければ処理6308に移る。処理6308
及び処理6309で、参照ラインのVD及び符号化ライ
ンのVDを変化点検出器2600に入力してb及びa
を検出する。変化点がなければ処理6305に移
る。参照ラインにのみ変化点があれば、a1 以前にb1
とb2 の変化点が存在したことになり、P符号化処理に
移る。符号化ラインのみに変化点が存在すれば、処理6
313に移る。処理6313では、a1 のビットアドレ
スをVARAに記憶する。処理6314でVARAとT
ARBの差を取ることにより(a1−b2=差)を求め
る。判定6315で差が3以下か否かを判定する。差が
3以下であればVR符号化処理へ移り、3を越えていれ
ばH符号化処理へ移る。判定6310から判定6312
で参照ラインと符号化ラインの両方に変化点があれば、
処理6316に移る。処理6316では、VARAにa
1 を記憶し、VARBにb2 を記憶する。処理6317で
(VARB−VARA)を実行し、a1 とb2 の位置関係
を検出する。(b2 −a1)が負、すなわちALU2350がア
ンダフローを起こしていれば、b2 はa1 より左にあっ
たと判定しP符号化処理に移る。アンダフローを起こし
ていなければ処理6314に移る。判定6307で、ラ
イン端と判定されたとき、処理6319に移る。処理6
319では、ライン端のアドレスをa1 の位置とみな
し、このアドレスをVARAに記憶し、(VARA−T
ARB)を実行して(a1−b1=差)を求める。差が3以
下であれば処理6327でVR符号出力サブルーチンを
コールした後、ライン端処理に移る。差が3を越えてい
れば、処理6321に移る。処理6321ではH符号出
力サブルーチンをコールする。処理6322で、(VARA
−TARA)を実行して(a1−a0=RL)を得る。このRL
はラッチ2501にラッチされる。処理6323ではM
H符号出力サブルーチンをコールする。処理6324でa0
の色を反転する。処理6325でALU2350 の出力をゼロ
にしてこれをラッチ2501にラッチさせることにより
(RL=0)を作り出す。処理6326でMH符号出力
サブルーチンをコールして(RL=0)を符号化し、ラ
イン端処理に移る。判定6110で、符号化ラインと参
照ライン共に変化点が存在した場合、処理6401に移
る。処理6401でa1 をVARAに記憶し、処理64
02でb1 をTARBに記憶する。処理6403で(V
ARA−TARB)を実行し、(a1−b1=差)を算出
する。差がゼロのとき、V(0)符号化処理に移る。差が
正であれば、b1 よりa1 が右に存在したこととなるた
め、a1 より前にb2が存在するか否かを検出する必要
がある。よって処理6407に移り、b2 検出モードと
し、処理6408で参照ラインのワード内の変化点を検
出する。変化点があれば処理6412に移らなければ処
理6410に移る。処理6412でb2をVARBに記
憶する。処理6413にて(VARB−VARA)を実
行することにより(b2−a1=差)を求める。差が負であ
れば、b2 はa1 より左に存在したことになるため、P
符号化処理に移る。差が負でなければ、b2はa1 以降に
存在したことになり、処理6410に移る。処理641
0では、a1 より左にb2が存在しないからPモードで
ないと判定でき、(VARA−TARB)を実行して
(a1−b1=差)を求める。差が3以下であればVL符
号化処理に移り、3を越えていればH符号化処理に移
る。判定6406で差が負であれば、b1 はa1より右
に存在したことになり処理6415に移る。処理641
5で、(TARB−VARA)を実行することにより、
(b1−a1=差)を求める。差が3以下であればVR符
号化処理に移り、3を越えていれば、H符号化処理に移
る。以上で、VMを走査して変化点を検出しモードを判
定する部分は終了した。次に各モードの符号化処理の説
明に移る。
【0064】H符号化処理は、処理6501から始め
る。処理6501でH符号出力サブルーチンをコールす
る。処理6502で、(VARA−TARA)を実行し
て(a1−a0=RL)を求め、これを符号化テーブル部
2500のラッチ2501にラッチする。処理6503
ではMH符号出力サブルーチンをコールする。処理65
04でa0 の色を反転する。処理6505でVARAの
内容をTARAに移し、a1 をTARAに記憶する。処
理6506で、符号化ラインのワード内の変化点を検出
する。変化点があれば処理6513に移る。変化点がな
ければ、処理6508に移る。処理6508で、VAR
Aのワードアドレスをインクリメントする。このとき、
Lin End であれば処理6511に移る。Line Endでなけ
れば、処理6510に移り符号化ラインのVDを入力し
て変化点の有無を検出し、処理6507に移る。処理6
511では、ライン端の点をa2 として、(VARA−
TARA)を実行し、(a2−a1=RL)を求める。処
理6512で、MH符号出力サブルーチンをコールし、
ライン端処理へと移る。判定6507で変化点が存在す
れば、処理6513に移る。処理6513で、符号化ラ
インの変化点のビットアドレスをVARAに記憶するこ
とにより、a2 の位置を記憶する。処理6514で、
(VARA−TARA)を実行し、(a2−a1=RL)
を求める。処理6514でMH符号出力サブルーチンを
コールする。処理6522から処理6527は、再び参
照ラインと符号化ラインを並行して走査し、モードの判
定処理に移るためのあと処理である。まず、処理652
2でa2 の色を反転する。処理6523でVARAの内
容をTARAに移すことにより、a1 あるいはa2 を新
しくa0 として記憶する。処理6524では、参照ライ
ンと符号化ラインの走査アドレスずれを元に戻すため
に、TARAの内容をVARBに移すことにより、a0
とb0 の位置を一致させる。処理6525でb1 検出モ
ードにする。処理6526では、TARAの内容をBラ
ッチ2330にラッチし、VARBの内容をAラッチ2
320にラッチし、参照ライン変化点検出器2610の
参照ラインアドレス戻しをONにして、参照ラインのV
Dをラッチ2617にラッチする。これにより、マスク
回路2616が動作し、Bラッチ2330のビットアド
レスすなわちa0 のビットアドレスまで入力した参照ラ
インのVDはマスクされてラッチ2617にラッチされ
る。これにより、a0 の真上すなわちb0 より右の変化
点を検出できる。処理6526により、参照ラインと符
号化ラインの走査開始アドレスをビット単位で正確にか
つ高速に一致させることができるという効果がある。処
理6527で、符号化ラインのワード内の変化点検出動
作を行い、判定6105に移り再びモード判定を開始す
る。次にVL符号化処理の説明を行う。VL符号化処理
は、処理6521から始まる。処理6521でVL符号
出力サブルーチンをコールし、処理6522に移る。処
理6522以下の処理は、すでに説明した。
【0065】次に、VR符号化処理を説明する。まず、
処理6531でVR符号出力サブルーチンをコールし、
処理6522に移る。処理6522以下は、すでに説明
した。
【0066】次に、V(0)符号化処理に移る。まず、処
理6541でV(0)符号出力サブルーチンをコールす
る。処理6542以下は、再びモード判定処理に移るた
めの後処理である。V(0)の場合、参照ラインと符号化
ラインの走査点は一致しているため、走査点を一致させ
るための特別な処理は不要である。処理6542でa0
の色を反転する。処理6543でVARAの内容をTA
RAに移すことにより、a1を新しくa0とする。処理6
544で、参照ラインのワード内の変化点を検出する。
処理6545で符号化ラインのワード内の変化点を検出
し、判定6105に戻り、再びモード判定処理を続け
る。
【0067】次に、P符号化処理の説明を行う。処理6
551でP符号出力サブルーチンをコールする。処理6
552で、VARBのビットアドレスにb2 のビットア
ドレスを書き込むことにより、b2 の位置をb0 の位置
としてVARBに記憶する。処理6553で、VARB
の内容をTARAに移すことにより、a0 とb0 を一致
させ、b2 の位置を新しくa0 としてTARAに記憶す
る。処理6555で、b1 検出モードとし、処理655
6で参照ラインのワード内変化点検出動作を行い、判定
6105に戻る。
【0068】以上で、各モードの符号化処理の説明を終
了する。次に、各モードの符号出力サブルーチンの説明
を行う。各符号の出力は全て、符号化テーブル部250
0を動作させることにより行う。すなわち、ラッチ25
01にラッチしたALU2350 の出力、すなわちRLあるい
は差と、モード判定を行った制御部2200からのモー
ド信号によりアドレス発生回路2503に特定のアドレ
スを発生させ、符号化テーブルROM2504 をアクセスする
ことにより実現する。ここでは、V(0)符号出力サブル
ーチンを例に説明し、他は省略する。
【0069】V(0)符号出力サブルーチンは、処理66
01から始まる。処理6601で、アドレス発生回路2
503にV(0)符号が格納されているアドレス(1000000
00)2を発生させる。処理6602で、符号化テーブルRO
M2504 の内容をシフトレジスタ2505にロードする。
V(0)符号は「1」と定義されているため、シフトレジ
スタ2505には(11000000000000)2 がロードされるこ
とになる。最上位ビットはV(0)符号で、2ビット目の
「1」は終了検出用である。判定6603で、シフトレ
ジスタ2505の出力が(10000000000000)2 であるか否
かを検出することにより、終了(Terminate)を検出する
ターミネート検出回路2506からのターミネートフラ
グにより、終了を判定する。終了であればリターンす
る。終了でなければ、処理6604に移る。処理660
4で、シフトレジスタ2505及びS/P変換器250
7にシフトパルスを出力し、シフトレジスタ2505の
最上位ビットすなわちこの場合、「1」をS/P変換器
2507にシフト入力させる。処理6605で、ファイ
ルレジスタ2310のGRAをAラッチ2320にラッ
チし、Aマスク2341をオフにしてALU2350に入力
し、ALU2350 で(A+1)を実行し、この出力をGRA
に書き込むことにより、GRAをインクリメントし、総
符号ビット数のカウントを実行する。処理6606で、
GRBの内容を、処理6606と同様な手法でデクリメ
ントする。GRBは、S/P変換器2507に符号が8
ビット生成されたか否かを判定するものである。判定6
607で、GRBの内容がゼロか否かを判定する。ゼロ
であれば、S/P変換器2507に符号が8ビット生成
されたと判定でき、判定6608に移る。判定6608
で、FIFOメモリ2508が入力レデイか否かを判定
する。入力レデイでなければ、待機(Wait)する。入力
レデイであれば、処理6609に移る。処理6609
で、FIFO2508にS/P変換器2507の符号8ビットを
ロードし、処理6610で、ALU2350 のBポートに8を
入力し、(O+B)を実行し、この出力をGRBに書き込
むことにより、GRBに8をセットする。次に判定66
03に移る。判定6603では、この場合、シフトレジ
スタ2505の内容が(10000000000000)2となっている
ため、終了と判定されリターンする。以上で、MR符号
化処理のマイクロプログラムフローの詳細な説明を終了
する。
【0070】次にMR復号化処理について表7,図24
から図27を用いて説明する。
【0071】
【表7】
【0072】表7は、MR復号化処理時の各レジスタの
機能を説明するものである。VARAは、復元データを復号
化ラインのVMに書き込む位置の仮想ワード及びビット
アドレスである。VARBは、参照ラインの走査位置の
仮想ワード及びビットアドレスである。TARAは、a
1 あるいはa2 の仮想ワード及びビットアドレスであ
る。GRBは、P/S変換器2511の8ビットカウン
ト用である。SARA及びSARBは、それぞれ復号化
ライン及び参照ラインの先頭の実ワードアドレスであ
る。TRABは、1ラインの画素数である(ワード単
位)。復号化処理と並行して、記録部とVM間でVDの
転送を行えるが、ここには、VARC,TRC,SAR
Cが割り当てられる。VARCは、転送ラインの仮想ワ
ードアドレス,TRCは、転送画素数で、ワード単位で
ある。SARCは、転送ラインの先頭の実ワードアドレ
スである。SARAとSARC及びTRABとTRCの
値を任意に選ぶことにより、復元したVDをワード単位
の任意の1部分を記録部に転送できる。
【0073】図24〜図27は、MR復号化処理のマイ
クロプログラムである。処理7102及びAで示した範囲の
処理はMR符号を復号化してモードを判定する部分であ
る。処理7101は、ラインの先頭でのイニシャライズ
である。たとえばVARA及びVARBのクリアといっ
た処理である。処理7102で、図19に示す復号化テ
ーブル部のアドレス発生回路2513にMR符号復号化
の先頭アドレスを発生させる。復号化テーブルROM2514
が、表3に示すような構成となっているので、A9 〜A
1 に「10000000」が発生する。判定7103で、GRB
の内容がゼロか否かを判定する。ゼロであればP/S変
換器2511に符号が存在しないと判定でき、判定71
04に移る。ゼロでなければ処理7107に移る。判定
7104で、FIFO2510に符号が存在するか否かを判定す
る。符号が存在しなければ待機する。符号が存在すれば
処理7105に移る。処理7105でP/S変換器2511
にFIFO2510の出力をロードする。処理7106で、処理
6610と同様にしてGRBに8をセットし、P/S変換
器2511に符号が8ビット存在することを記憶する。
処理7107で、P/S変換器2511にシフトパルス
を出力し、P/S変換器2511の先頭の符号をEOL
検出回路2512及びアドレス発生回路2513にロードす
る。処理7108で、P/S変換器2511の符号が1
ビット減少したことを記憶するために、GRBをデクリ
メントする。判定7109でEOLを判定する。これは
EOL検出回路2512で実行される。EOL検出回路
2512はP/S変換器2511から入力される符号の系列
が「000000000001」であるか否かを判定するもので、S/
P変換器とゲートで構成できる。EOLであればライン
端処理に移り、EOLでなければ処理7110に移る。
処理7110で、復号化テーブルROM2514 をアクセス
し、その出力をラッチ2515にラッチする。判定71
11で符号が完結したか否かを判定する。これは、復号
化テーブルROM2514が表3に示すように構成されている
ため、ラッチ2515にラッチした復号化テーブルROM2
514 の内容の最下位ビットが1か0かで判定できる。符
号として完結していない場合、処理7112に移る。処
理7112で、ラッチ2515にラッチされた復号化テ
ーブルROM2514 の内容のうち、D1 〜D7 をアドレス発
生回路2513にフィードバックしA1 〜A7 として用
いる。次に判定7103に戻り、符号が完結するまでA
で示される範囲の処理を続ける。判定7111で符号と
して完結したと判定されると、ラッチ2515にラッチ
された復号化テーブルROM2514 の内容からMR符号のモ
ードを判定し、各モードの復号化処理プログラムに移
る。
【0074】まず、P復号化処理を説明する。処理72
01では、参照ラインのVDを入力し、a0 より右にあ
る変化点b1 を検出する。この処理は、処理6526を
説明するときに詳しく述べた手法と同じである。変化点
が存在すれば処理7206に移る。変化点が存在しなけ
れば処理7203に移る。処理7203では、VARBのワ
ードアドレスをインクリメントする。判定7204で、
VARBのワードアドレスをインクリメントした値とT
RABの値が一致、すなわちライン端となったとき、エ
ラー処理に移る。ライン端でなければ、処理7205に
移る。処理7205で、参照ラインのVDを入力し、b1
出を行い、判定7202に戻る。b1 が検出されると処
理7206に移る。処理7206で、参照ラインのワー
ド内の変化点b2 を検出する。判定7207で変化点が
存在すれば処理7211に移り、存在しなければ処理7
208に移る。処理7208で、VARBのワードアド
レスをインクリメントする。判定7209でライン端を
判定し、ライン端であればエラー処理に移り、ライン端
でなければ処理7210に移る。処理7210で、参照
ラインのVDを入力しb2 の検出処理を行い判定720
7に移る。処理7211で、VARBのワードアドレスと、
参照ラインの変化点ビットアドレスをTARAに書き込む。
処理7212で画像信号復元サブルーチンをコールし、
処理7102に戻る。画像信号復元サブルーチンは、V
ARAの示す位置からTARAの示す位置まで画像信号
を復元するプログラムで、これについては後で詳細に説
明する。以上でP復号化処理は終了である。
【0075】次にV(0)復号化処理を説明する。処理7
213で、参照ラインのVDを入力し、a0 より右の変
化点b1 を検出する。判定7214で変化点の有無を判
定し、変化点が存在すれば処理7218に移り、存在し
なければ処理7215に移る。処理7215でVARB
のワードアドレスをインクリメントする。判定7216でラ
イン端を判定し、ライン端であれば、ライン端をb1
して処理7218に移る。ライン端でなければ処理72
17に移る。処理7217で、参照ラインのVDを入力
し、b1 検出を行い、判定7214に戻る。b1 が存在
すると、処理7218に移り、VARBのワードアドレ
スと参照ラインの変化点ビットアドレスをa1 としてT
ARAに書き込み、処理7219で画像信号復元サブル
ーチンをコールする。処理7220でa0 の色を反転
し、処理7102に戻る。以上でV(0)復号化処理は終
了である。
【0076】次にVL復号化処理について説明する。処
理7301で、参照ラインのVDを入力し、a0 より右
のb1 を検出する。判定7302で変化点が存在すれば
処理7306に移り、存在しなければ処理7303に移
る。処理7303では、VARBのワードアドレスをインク
リメントする。判定7304でライン端を判定し、ライ
ン端であれば、ライン端をb1 として処理7325に移
る。ライン端でなければ処理7305に移り、参照ライ
ンのVDを入力しb1 を検出して判定7302に移る。
変化点があれば処理7306に移り、参照ラインの変化
点ビットアドレスをVARBに記憶することにより、b
1 の位置をVARBに記憶する。処理7325で、ラッ
チ2515にラッチされているb1とa1の差をALU2350
のAポートに入力し、VARBの値をBラッチ2330
にラッチし、Bマスク2342をオフにしてALU23
50のBポートに入力し、(B−A)を実行することによ
り(b1 −差=a1 )を求め、これをTARAに記憶す
る。このように、復号化テーブルの出力が直接ALU2350
に入っているため、高速にa1 の位置を求めることがで
きるという効果がある。判定7326で、ALU2350 の演
算結果が負であればエラーと判定する。判定7307で
(TARA−VARA)を行い、結果が負であればエラ
ーと判定する。処理7308で画像信号復元サブルーチ
ンをコールする。処理7309で、VARAの内容をV
ARBに書き込むことにより、新しいa0 とb0 の位置
を一致させる。処理7310でa0 の色を反転し、処理
7102に戻る。以上でVLの処理は終了である。
【0077】次にVR復号化処理を説明する。処理73
11で参照ラインのVDを入力し、a0 より右の変化点
1 を検出する。判定7312で変化点が存在すれば処
理7315に移り、変化点が存在しなければ処理732
2に移る。処理7322で、VARBのワードアドレス
をインクリメントする。判定7313でライン端を判定
し、ライン端であればエラー処理に移る。ライン端でな
ければ、処理7314に移る。処理7314で、参照ライン
のVDを入力し、b1 を検出し、判定7312に移る。変化
点が存在すれば、処理7315で、参照ライン変化点の
ビットアドレスをVARBに記憶する。処理7316で
復号化テーブルからの差とVARBを加算し、a1 とし
てTARAに記憶する。判定7317で、加算した結果
がオーバフローであればエラー処理に移る。オーバフロ
ーでなければ、処理7318で画像信号復元サブルーチ
ンをコールし、処理7319でTARAの内容をVARBに
移し、新しいa0 とb0 を一致させる。処理7320で
0 の色を反転し、処理7102に戻る。以上でVR復
号化処理は終了である。
【0078】次にH復号化処理を説明する。処理740
1でアドレス発生回路2513に、MH符号の復号化の
先頭アドレスを発生させる。表3に示すような構成にな
っている場合、a0 の色が白であれば、A9〜A1を「00
0000000」とし、a0 の色が黒であれば「010000000」とす
ることである。処理7402でAで示す領域の処理を行
うことにより、MH符号を見つけ出す。判定7403
で、ラッチ2515にラッチされた復号化テーブルROM2
514 のD7 ビットの判定を行い、「0」であれば終了コ
ード(Terminating Code)と判定して処理7406に移
る。「1」であればメークアップコード(Make up Cod
e)と判定し、処理7404に移る。処理7404で、
ラッチ2515の出力D1 からD7 をRLの26 から2
11ビットとしてALU2350 のAポートに入力し、TARA
の内容と加算し、これをTARAに書き込む。判定74
05で、加算した結果がオーバフローか否かを判定し、
オーバフローであればエラー処理に移り、オーバフロー
でなければ処理7401に移る。
【0079】終了コードを検出すると、処理7406に
移り、ラッチ2515の出力D1〜D7 をRLの26
ら211ビットとしてALU2350 のAポートに入力し、TA
RAの内容と加算しその結果をTARAに書き込む。判
定7407で、加算した結果がオーバフローか否かを判
定し、オーバフローであればエラー処理に移り、オーバ
フローでなければ処理7408に移る。処理7408で
画像信号復元サブルーチンをコールし、処理7409で
0 の色を反転する。処理7410で、Bで示す領域の
処理を行う。処理7411でTARAの内容をVARB
に移し、新しいa0 とb0 を一致させ、処理7102に
移る。以上で全てのモードでの復号化処理の説明は終了
である。
【0080】次に画像信号復元サブルーチンの説明を行
う。ここでは、VARAにa0 が記憶され、TARAに
1 が記憶されている。よってVARAからTARAが
示す位置までa0 の色にすることである。処理7412
で、VARAとTARAのワードアドレス差を検出す
る。これは、VARAをAラッチ2320にラッチし、
TARAをBラッチ2330にラッチし、Aマスク23
41及びBマスク2342をオンにして、ALU2350 に入力
し、B−Aを実行する。結果がゼロであればワード差な
しである。このように、ビットアドレスをマスクする回
路が存在するため、高速にワードアドレス差が求まると
いう効果がある。また、このとき画像信号復元回路27
01にワード差有無信号及び書き込み開始、終了点のビ
ットアドレスが供給されているため、処理7413でラ
ッチ回路2704及び1時記憶レジスタ2702にラッ
チパルスを出力するだけで、ワード内の画像信号が高速
に復元できるという効果がある。判定7414でワード
アドレス差の有無を判定し、ワードアドレス差がなけれ
ばTARAが示すa1 の点まで画像信号が復元できてい
るため、リターンする。ワードアドレス差があれば、処
理7415に移る。ワードアドレス差があれば、1ワー
ドの画像信号がラッチ回路2704に復元できているた
め、処理7415でラッチ回路の出力を、(VARA+
SARA)のワードアドレスが示す番地に書き込むこと
により復号化ラインに画像信号を復元する。処理741
6で一時記憶レジスタ2702をクリアする。処理74
17でVARAのワードアドレスをインクリメントする。こ
れは、VARAの内容をAラッチ2320にラッチし、TR
ABの内容をBラッチ2330にラッチしAマスク23
41をONにしてALU2350 のAポートに入力し、ALU235
0 のBポートに8を入力して(A+B)を実行し、その結
果をVARAに書き込むため、VARAのワードアドレ
スのインクリメントと同時にVARAのビットアドレス
のクリア及び等価比較器2370によるライン端の検出
ができるという効果がある。判定7418でライン端か
否かを判定する。ライン端でなければ処理7412に戻
り、画像信号復元処理を続ける。ライン端であれば、判
定7419に移り、VARAとTARAが一致している
か否かを判定する。一致していなければエラー処理に、
一致していればライン端処理に移る。
【0081】以上でMR復号化処理のマイクロプログラ
ムフローの説明を終了する。
【0082】図28及び図29は、Codec とマイコン等
で、ファクシミリを構成した例である。
【0083】図28は、Codec 2000のVBusとマ
イコン8010のシステムバスを共用した場合の例であ
る。マイコン8010は、インテル社の8085やモト
ロール社の6800等の汎用マイコンで良い。マイコン
8010は、Codec 2000に対し適当なパラメータ設
定と、マクロコマンドを発行する。例えば符号化処理の
場合、まず読取部1000に走査命令を発行する。読取
部1000は、マイコン8010から走査命令を受ける
と原稿を走査し画像信号(VD)を生成する。そしてCode
c 2000に対し、TDRQTを出力する。Codec 20
00は、図16を用いて説明した方法で、読取部100
0からのVDをDMAでビデオメモリ(VM)8020に
転送する。1ライン分の転送を終了すると、Codec 20
00はマイコン8010に対し割り込み要求(IRQ)を
出力する。このようにして、マイコン8010は1Line
に1回の割でCodec 2000にパラメータを設定するだ
けで1ライン分のVDの転送できる。また、マイコン8
010は、Codec 2000に対し、符号化処理のマクロコマ
ンドを発行すると、Codec 2000は、VMからVDを
入力し、符号化処理を行い、符号をマイコン8010の
DBusに出力する。マイコン8010は、符号を符号
メモリ8030に格納する。また、マイコン8010は
符号メモリ中の符号を変復調装置3000に出力する。
このようにしてファクシミリ送信機が容易に構成でき
る。受信機も同様にこのシステムで構成できる。またマ
イコン8010のシステムバスとCodec のビデオバスが
共用されている。VM8020と符号メモリ8030が、同一
のチップで良く、小型化,低価格化の効果がある。
【0084】図29は、マイコン8010のシステムバ
スとCodec 2000のビデオバスとを分離したシステム
例である。画像信号はVBus上で転送し、符号はシス
テムバス上で転送するため、高速に符号化,復号化処理
ができるという効果がある。また、システムバス側にDM
AC8060を用い、符号の転送はこのDMAC8060によって行う
ことができるため、更にマイコン8010の負荷を軽減
できるという効果がある。また、VM8020は、マイコン8
010のアドレス空間に無関係であるため、8ビットマ
イコンの一般的なアドレス空間である64キロバイト
(K byte)の空間に制限されず、大規模なVMを持つこ
とができるという効果がある。例えば、VA発生部24
00内のハードウエアを24ビット構成とするだけで、
Codec 2000のVA空間を16メガバイト(M byte)
にすることができる。
【0085】以上、本発明をファクシミリに用いる場合
を例に説明したが、MH符号あるいはMR符号、または
その両方を扱うシステムであれば何んでも良く、例えば
画像ファイルシステムなどに応用できる。また、リフレ
シュタイミングを発生する回路及びリフレッシュアドレ
スを記憶するレジスタを設けると、VMにリフレッシュ
RAMを用いることができる。
【0086】
【発明の効果】本願の発明によって得られる効果は次の
通りである。
【0087】(1) 変化点検出及び画像信号復元がパラレ
ル処理であるため、高速処理ができる。
【0088】(2) マイコンバスI/Fを持つため、マイ
コンバスに直結でき、システムを小型でかつ容易に構成
できる。
【0089】(3) ビデオバス(VB)とシステムバス
(SB)を共用できるため、符号メモリと画像メモリを
共用できる。
【0090】(4) ビデオバス(VB)とシステムバス
(SB)を分離できるため、符号と画像が異なるバス上
を同時に移動できるため、高速処理ができる。また、マ
イコンのアドレス空間に制限されずに大きなVMを持つ
ことができる。
【0091】(5) Codec 内にマイクロプログラムとシー
ケンサを持っているため、マイコンからの1ライン又は
1ページ毎のマクロコマンドで動作でき、マイコンの負
荷が小さい。
【0092】(6) マイコンからCodec 内の各レジスタに
パラメータを設定できるため、柔軟な処理が可能であ
る。
【0093】(7) 水平画素数レジスタ(HWR),ライ
ン数レジスタ(LNR),スタートアドレスレジスタ
(SAR),ターミナルレジスタ(TR)を持つため、
1画面の任意の矩形領域を処理できる。
【0094】(8) 演算部のALUと,テーブル部,変化
点検出部,画像信号復元部が直結しているため、高速処
理できる。
【0095】(9) 演算部に、仮想アドレス方式を採用し
たため、演算部のハード量を小さくでき、かつ高速に演
算できる。
【0096】(10)ワードアドレスとビットアドレスの両
方を同時に扱えるため、変化点処理が高速に行える。
【0097】(11)タイミング制御は、マイクロプログラ
ムとシーケンサから成る制御部で一括して管理している
ため、設計が容易でかつLSI化が容易である。
【0098】(12)符号化,復号化処理用のチャネルと、
転送用のチャネルを独立に持っているため、読取部から
の画像信号の任意の一部分を符号化したり、復号化した
画像信号の任意の一部分を記録部に転送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリの全体ブロック図。
【図2】符号化,復号化処理の階層構成の説明図。
【図3】Codec の全体ブロック図。
【図4】制御部のブロック図。
【図5】演算部のブロック図。
【図6】ビデオアドレス発生部のブロック図。
【図7】ページモード処理の説明図。
【図8】符号化テーブル部のブロック図。
【図9】復号化テーブル部のブロック図。
【図10】変化点検出部のブロック図。
【図11】変化点検出部内のマスク回路の詳細回路図。
【図12】画像信号復元部のブロック図。
【図13】画像信号復元回路の詳細回路図。
【図14】符号化・復号化処理時のCodecの状態遷移
図。
【図15】マイコンがCodecを介してVMをアクセスす
るときのCodecの状態遷移図。
【図16】画像信号転送時のCodecの状態遷移図。
【図17】MR符号化方式の説明図。
【図18】MR符号化処理のマイクロプログラムフロ
ー。
【図19】MR符号化処理のマイクロプログラムフロ
ー。
【図20】MR符号化処理のマイクロプログラムフロ
ー。
【図21】MR符号化処理のマイクロプログラムフロ
ー。
【図22】MR符号化処理のマイクロプログラムフロ
ー。
【図23】MR符号化処理のマイクロプログラムフロ
ー。
【図24】MR復号化処理のマイクロプログラムフロ
ー。
【図25】MR復号化処理のマイクロプログラムフロ
ー。
【図26】MR復号化処理のマイクロプログラムフロ
ー。
【図27】MR復号化処理のマイクロプログラムフロ
ー。
【図28】Codecを用いたファクシミリシステムのブロ
ック図である。
【図29】Codecを用いたフアクシミリシステムのブロ
ック図である。
【符号の説明】
2100…MPUI/F、2200…制御部、2300
…演算部、2400…ビデオアドレス(Video Addres
s)発生部、2500…テーブル(Table)部、2600
…変化点検出部、2700…画像信号復元部、2800
…VBus I/F。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号を符号化した符号化信号を外部か
    ら受信する受信手段と、 前記受信した符号化信号を記憶する符号メモリと、 前記符号化信号を画像信号に復号化する復号化手段と、 前記復号化手段で復号化された画像信号を記憶する画像
    メモリと、 前記復号化された画像信号を記録する記録手段と、 前記復号化手段と前記画像メモリと前記記録手段とを接
    続して前記画像信号を転送する画像バスと、 システムを制御する制御手段と、 前記受信手段と前記符号メモリと前記復号化手段とを接
    続して符号化信号を転送する符号バスとを備えたファク
    シミリ。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5610774A (en) * 1979-07-09 1981-02-03 Ricoh Co Ltd Facsimile device
JPS56111370A (en) * 1980-02-07 1981-09-03 Ricoh Co Ltd Memory device of facsimile

Patent Citations (2)

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