JPH07273956A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像方法

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JPH07273956A
JPH07273956A JP6087656A JP8765694A JPH07273956A JP H07273956 A JPH07273956 A JP H07273956A JP 6087656 A JP6087656 A JP 6087656A JP 8765694 A JP8765694 A JP 8765694A JP H07273956 A JPH07273956 A JP H07273956A
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JP
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Application number
JP6087656A
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English (en)
Inventor
Makoto Furuki
真 古木
Kazuhisa Ichikawa
一寿 市川
Ryujun Fu
龍淳 夫
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入射光強度のコントラストが受光素子のダイ
ナミックレンジに比して過大な場合に所定範囲に調整す
る。 【構成】 受光素子とこの受光素子への入射光路上に設
けられたフィルタとを設けた撮像装置において、前記フ
ィルタが前記入射光の強度に応じて透過率を変化させる
とともに、かつ前記入射光の結像される位置に配置す
る。受光素子のダイナミックレンジに比して入射光強度
のコントラストが過大であっても、フィルタが局所的に
透過率を変化させて受光素子のダイナミックレンジ内に
コントラストを抑制する。フィルタにはフォロクロミズ
ムを利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学像を電気信号に変換
する撮像装置に関し、とくに受光素子に入射する光量を
自動的に調整する能動的なフィルタを具備した撮像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報は、一次元あるいは二次元のイ
メージセンサを用いて取り込まれる。ところが、自然界
の明るさのダイナミックレンジは非常に広く、通常の生
活環境においても1010倍程度の光強度の違いが存在す
る。したがって、イメージセンサを用いて画像を取り込
む場合、大きな光強度の違いが入力された視野の中に同
時に存在することがしばしばある。しかし、このような
状況に的確に応答するイメージセンサは今のところな
い。たとえば、ビデオカメラを用いて暗い部屋の中から
窓を通して明るい戸外を撮影する場合、部屋の内部に露
出を合わせると戸外の風景が全体的に白くなり、逆に戸
外に露出を合わせると部屋内部が全体的に暗くなってし
まう。これまでのイメージセンサは、視野全体の平均、
又は特定の領域の光強度を測定し、これに基づいてレン
ズ系内に置かれた絞りの透過面積を調整してイメージセ
ンサ全体に入射する光量を決めていた。これを図1によ
り説明する。図1Aはイメージセンサの応答特性であ
る。図1Bはイメージセンサの視野、すなわち受光部に
おける光の強度分布である。図1Bでは作図の便宜上明
暗の二段階のみで表現したが、それぞれの領域内で中間
の光強度も存在する。たとえば、図1Bの明るい領域a
に応答特性の中心を合わせように光量を調整するときは
領域bの明暗変化にレスポンスできず、一方暗い領域b
に露出を合わせると領域aの明暗変化にレスポンスでき
なくなる。
【0003】特開昭64−80934号公報記載のテレ
ビジョンカメラの光量自動調整装置では、上述した絞り
のように透過面積を調整する代わりにフォトクロミック
ガラスを用い、像の光量に応じてフォトクロミックガラ
スに紫外線を照射して発色させて透過率を変化させ、受
像素子に入射する光量の調整を行うものである。しか
し、この発明においてもフォトクロミックガラスの発色
度は、全面に均一に紫外線を照射しているため、全ての
像領域における明暗変化にレスポンスできない。特公平
3−46810号公報には、被写体像の各領域での透過
光量を調節するフィルタが示されている。このフィルタ
とは電圧印加により光透過率が各部分において可変なス
クリーンであって、感光材料の露光側前面に配置し、別
に設けた被写体の輝度分布を測定する多分割測光素子か
ら得られた信号により、感光材料が全領域で適正露出に
なるようスクリーンに不均一パターンを形成させる。カ
ラーリバーサルフィルムやインスタントプリントフィル
ムなど硬い階調の感光材料を用いた撮影においては陰影
部および高露光部における細部の描写に有効とのことで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の絞りやフィルタ
を用いた光量調整法では、入射画像内の一部または全体
の光量に応じて画像全面の光量を均一に調整しているた
め、部分的には露出不足になったり、露出オーバーにな
ったりする領域が発生する問題点があった。また特公平
3−46810号公報記載のスクリーンをイメージセン
サに適用した場合も、被写体の輝度分布を測定する多分
割測光素子を別に設ける必要があった。そこで本発明
は、従来技術の問題点を解決し、視野内の領域ごとの光
強度に順応したレスポンスの得られるイメージセンサを
実現するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は受光素子に入
射する被写体像の光路上に、入射光強度に依存して透過
光量を局所的に調整するフィルタを設けたことを特徴と
するもので、入射像の各領域においてフィルタの透過率
がそれぞれ独立に変化するため、全ての画像領域におい
て適正露出が実現される。この局所的調整機能を有する
フィルタには大別して2種類ある。前者はフィルタに入
射した被写体像の光強度分布により、フィルタ自体が局
所的にかつそれぞれ独立にその光透過率を変化させるも
のである。後者は、フィルタを通して受光素子に入射し
た被写体像の光強度分布信号を入射光路上前面に配置し
たフィルタにフィードバックし、フィルタの透過率を局
所的に変化させ、つまり被写体のネガ像に近いものをフ
ィルタに表示させたときに受光素子上に結像する被写体
像によってその受光素子からの信号を得るものである。
前者のフィルタとしては、入射光強度に依存して発色す
るフォトクロミックガラスがある。フォトクロミックガ
ラスとしては、還元ケイ酸塩ガラス系、ハロゲン化銀ガ
ラス系あるいは有機フォトクロミック色素をコーティン
グしたガラスが使用され、入射光量が強い領域ではフォ
トクロミックガラスが強く着色して透過光量が減少し、
入射像の光量分布に応じたフィルタが形成される。ま
た、入射光量が弱くなれば、局所的にフォトクロミック
ガラスが退色しフィルタが書き換えられる。
【0006】同様なフィルタは光半導性とエレクトロク
ロミズムとを組み合せても実現できる。2つの電極に挟
まれた光導電体・電解質並びにエレクトロクロミック材
料を積層構造にする。これにバイアス電圧をかけた状態
で、被写体像を入射すると入射光強度が高い領域ほど2
つの電極間に電流が流れ強いエレクトロクロミズムが起
こることになる。したがって、エレクトロクロミズムに
よるフィルタを受光素子への入射光の光路上に配置する
ことにより、全ての画像領域において適正露出が実現さ
れる。またこの場合のフィルタの書き換えには、適当な
タイミングで2つの電極間に逆バイアスを印加してエレ
クトロクロミック層を退色させると良い。
【0007】またさらなるフィルタとして光半導性と液
晶によって構成する場合は、2つの電極間に光導電体層
と液晶層を積層しその両側にクロスさせた偏光板を2枚
配置する。たとえば、ツイストネマチック型液晶を使用
した場合は、両電極間に液晶をON駆動するバイアス電
圧をかけた状態で被写体像を入射すると、入射光強度が
高い領域ほど光導電体の抵抗が下がり液晶層がON状態
となる。これによって入射光強度が高い領域ではフィル
タの透過率が下がり受光素子上に照射する入力光強度が
自動調整され、全ての画像領域において適正露出が実現
される。一方後者のフィルタは、入力信号に応じて透過
率を変化させることにより画像を表示するいわゆる透過
型表示素子であるエレクトロクロミック表示素子や液晶
表示素子と同様な構造のものである。かかるフィルタを
入射光に対して受光素子の前面の光路上に配置し、一旦
受光素子に入射した像に基づいてそのネガ画像に近いも
のを光学的に一致するように表示させる。これによっ
て、入射光強度が高い画素領域ほど対応するフィルタの
画素領域の透過率が下がり、全ての画像領域において入
射光強度に応じた受光素子のレスポンスの得られる適正
露出が達成される。
【0008】前者、後者のいずれの場合でも、本発明に
係るフィルタの配置は受光素子への入射光路上であっ
て、受光素子面上に結像するものと同一の像が結像する
位置であればよい。フィルタの厚みは結像レンズの焦点
深度程度であればよい。受光素子と同じ作用面積でかつ
結像レンズの焦点深度以下の厚みのフィルタを受光素子
の前面に密着させてもよい。また複数の結像レンズを用
いて2つ以上の結像面を有する光学系を使用した場合に
は、最終の結像位置に受光素子を配置し、それよりも前
方の結像位置にフィルタを配置してもよく、この場合に
はレンズ系の倍率を選択することにより受光素子とフィ
ルタの相対的な有効面積の比率を変えることができる。
またフィルタが多少厚くなっても受光素子と密着してい
なければ、透過率変化を起こす領域のみが焦点深度に収
まれば良い。さらに、多くのレンズを利用した光学系に
おいてもフィルタおよび受光素子を結像面に配置するこ
とによって同様な作用を得ることができる。フィルタが
局所的に透過率変化を生じる細かさ、すなわち必要な分
解能は受光素子の分解能と同等程度であればよいが、光
学系内でフィルタの位置を変化させてフィルタの焦点か
らのずれから調整したり、前述した表示素子を利用する
場合には画素数、密度による。前述した2つ以上の結像
面を有する光学系を使用した場合には、フィルタおよび
受光素子の作用面積はそれぞれへ入射する結像系の倍率
に依存して変えることが可能であり、例えばフィルタと
受光素子の画素分解能の違いを補正して一致させること
も可能である。フィルタの透過率は着色材料の選択や、
前述した表示素子を利用する場合には駆動方法、バイア
ス電圧や受光素子からのフィードバック信号の大きさを
変えることによって露出適正の範囲を調整できる。例え
ば入射光強度が1000の場所におけるフィルタの透過
率が1の場所に対して1/10から1/500になり、
透過光強度比として1対100から1対2程度に抑えら
れる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例について
説明する。図2Aは本発明の実施例における受光素子
4、フィルタ3および結像レンズ2の配置を示したもの
である。図2Bは図2Aの配置の場合であって、被写体
とこの被写体からの入射光によるフィルタの作動パター
ン模式的に示してある。図2Cは、入射光路上の2つの
結像面のそれぞれにフィルタ3と受光素子4を別々に配
置した場合の構成図である。
【0010】図2Bでは、1は入力画像、2は結像レン
ズであり、この結像レンズ2により結像された被写体像
は、フィルタ3を通して撮像管やCCD等の受光素子4
で映像信号に変換される。フィルタ3は結像レンズ2の
焦点深度程度の厚みであり、被写体1の入力画像は密着
して積層されたフィルタと受光素子の両方にほぼ結像す
る。この結像した入力画像1の局所的な光量分布に依存
してフィルタ3は透過光量を変化させるため、受光素子
4に入射する光の強度は各画像領域において独立に適正
露出となる。図2Cの場合も同様である。
【0011】一例として、まず本発明のフィルタを用い
ないで画像が受光素子に入力した場合、例えば室内およ
び窓を通しての明るい戸外の両方を含む場合を図3によ
って説明する。図3Iの画像が受光素子に入射した場合
を、フィルタを含まないCCDセンサで像内の入力光強
度分布を比較した。ここで、単一の絞りおよびシャッタ
ー速度ではCCDがリニアーに応答する範囲(約3ケ
タ)を越える領域が部分的に発生してしまうため、明る
い戸外の領域についてはシャッター速度を速めて露光時
間を短くし、暗い室内の領域については露光時間を長く
してCCDに蓄積される電荷量を測定した。電荷量と露
光時間の積から各領域における入射強度を比較すると、
明るい戸外の領域の中で最も明るい箇所と暗い室内の領
域中で最も暗い箇所の入射強度は105倍の違いがある
ことが解った。また、明るい戸外の領域に絞りおよびシ
ャッター速度を調整して画像を取り込んだところ、図3
Iを基準とすれば図3IIに示すような戸外の領域は景
色があるが暗い室内の領域は真っ黒でまったく濃淡のな
い出力像となった。一方暗い室内の領域に合わせて絞り
を開けシャッター速度を遅くして画像を取り込んだとこ
ろ、図3Iを基準とすれば図3IIIに示すような暗い
室内の領域は濃淡があるが戸外の領域のほとんどが情報
の欠落した真っ白な出力像となってしまった。したがっ
て、この例の画像おける本発明のフィルタを用いないC
CDセンサにおいては、絞りおよびシャッター速度をい
くら調整しても、明るい戸外の領域のCCDが飽和する
か、暗い室内の領域がノイズレベルに埋まるか、あるい
はその両方になってしまい、CCDセンサの出力をディ
スプレー上に表示しても真っ白か真っ黒な領域を含む出
力像しか得られなかった。
【0012】一方、本発明の実施例のフィルタに図3I
と同一の図4Iの被写体からの画像図4IVを入力し
た。この画像における光強度分布により、フィルタは明
るい戸外の画像が入力された領域では透過率が下がり、
暗い室内の領域ではほとんど変化しないため、その透過
光量分布は図4Vに示すものとなった。この実施例のフ
ォトクロミックガラスの場合には透過光量比は最大で約
100倍となった。この透過率の変化したフィルタを通
過した後の受光素子上に照射された画像図4VIは、最
も明るい箇所と最も暗い箇所の入射強度が103倍の違
いに収まり、単一の絞りおよびシャッター速度で、どの
像領域においても適正露出が達成されたためCCDがリ
ニアーに応答した。さらにCCDセンサの出力をディス
プレー上に表示すると真っ白な領域も真っ黒な領域もな
い全ての領域において高精細な出力像図4VIIが得ら
れた。
【0013】図5は、フォトクロミックフィルタを本発
明のフィルタとして用いた例で、フォトクロミックフィ
ルタ5が入力光に対して受光素子4の前面に配置されて
いる。このイメージセンサに画像が入力されると入射光
強度分布に応じてフォトクロミックフィルタ5がそれぞ
れ局所的に発色し透過率分布が形成される。これによっ
て、受光素子4に入射する映像を各画像領域において独
立に適正露出とすることができる。入射光強度比として
最大で104の分布のある画像を入力したところ、10
0倍の透過率比の分布がフォトクロミックフィルタ5に
形成された。これにより実際に受光素子4に入射する画
像の光強度比が100倍程度の範囲に収まり、全ての画
像領域で受光素子のリニアリティーの成り立つ露出に調
整された。またこの入力画像をディスプレー上に出力し
たところ、全ての像領域にコントラストのある非常に見
やすい映像が得られた。ただ、フィルタの書き換え速度
が数秒のレベルまでしか達成されず、入力画像が静止ア
ングルで比較的小さなな領域でのみ画像が変化する場合
には有効であったが、撮影箇所をスパンするような場合
にはフィルタの透過率変化が追いつかず出力画像には人
間の視覚と同様な残像が発生した。
【0014】図6はエレクトロクロミズムを用いたフィ
ルタの例で、このフィルタを作動させる時は、電源10
により2つの透明電極6の間にバイアス電圧を印加して
おく、局所的な入射画像の光量に応じて有機あるいは無
機光半導体によって形成される光導電層7を流れる電流
が大きくなり、この電流に依存して固体電界質層8を介
したエレクトロクロミック層9が発色しフィルタを透過
する光量が調整される。したがって、このエレクトロク
ロミズムを用いたフィルタもフォトクロミックガラスに
よるフィルタと同様に受光素子4に入射する映像を各画
像領域において独立に適正露出とすることができる。2
つの透明電極6の間に印加するバイアス電圧は入射光の
レベルで光導電層7が持つ抵抗に応じて充分にエレクト
ロクロミック層9が発色する電圧に制御する。また、こ
の場合のフィルタの書き換えには、2つの電極間に逆バ
イアスを印加する。さらに、このエレクトロクロミズム
を用いたフィルタでは、バイアス電圧を変えることによ
りエレクトロクロミック層の発色度を変化させることが
できた。発色のントラストを最もコ小さくしたときには
103倍の入射光強度比の画像を100倍の透過光強度
比に、また最もコントラストを大きくしたときには10
5倍の入射光強度比の画像を同じく100倍の透過光強
度比に抑えることができ、入力画像内の光強度分布に応
じて露出調整の度合いをバイアス電圧により制御でき
た。
【0015】図7は液晶を用いたフィルタの例で、エレ
クトロクロミズムを用いた場合と同様に、作動させる時
は電源10により2つの透明電極6の間にバイアス電圧
を印加しておく、偏光板11を通して入射する画像の局
所的な光量に応じて有機あるいは無機光半導体によって
形成される光導電層7を流れる電流が大きくなり、この
電流に依存して液晶層12がスイッチングし、背面の前
面とはクロスさせた偏光板を通りぬける光量が調整され
る。入射光量が高い領域ほど液晶のスイッチングにより
透過率が低くなるので、この液晶を用いても同様に受光
素子4に入射する映像を各画像領域において独立に適正
露出とすることができる。この液晶を用いたフィルタで
は約100倍の透過率比を作ることができ、透過光強度
比は入射光強度比より2けた抑えることができた。また
液晶を使ったこのフィルタでは、可視光領域で殆どスペ
クトル分布がないので特にフルカラーCCDに対して有
効に作用した。液晶や先のエレクトロクロミズムを利用
した場合にはフィルタの書き換え速度がミリ秒のオーダ
ーとなり、フォトクロミズムを利用した第1の例の様な
残像はほとんど見られず、撮影箇所をスパンする場合に
も充分対応できた。。
【0016】図8は受光素子に入射した画像信号により
フィルタを駆動する実施例である。受光素子4の前面に
2つの透明マトリクス電極13で固体電解質層8とエレ
クトロクロミック層9を挟んだエレクトロクロミック表
示素子であるところのフィルタ3を配置する。受光素子
4に入射した画像信号はケーブルを通してマトリクス電
極駆動電源14に送る。この画像信号をもとに受光素子
4の画素に対応するフィルタ3のエレクトロクロミック
層9をマトリクス電極駆動電源14により発色させる。
画像信号強度の高い画素ほどそれに対応するエレクトロ
クロミック層を強く発色させ透過率を下げることによ
り、フィルタには入力画像のネガ像が形成され全画素領
域において露出調整が達成された。このフィードバック
系を含むイメージセンサでは、今までの全自動型の露出
調整機構と異なり透過率変化を与える入射光強度範囲が
任意に選択できるため、ある光量範囲に限って露出調整
を行ったり、フィルタの駆動方法を変えて実質的な画素
数を減らすことによって輪郭抽出を行ったり、また例え
ば光量分布のあまり大きくない画像に対しては逆方向に
駆動してこれを積極的に強調したりすることができた。
【0017】図9はフィードバック系と液晶を利用した
フィルタを有するものである。受光素子4の前面に2つ
のクロスさせた偏光板11および2つの透明マトリクス
電極13で液晶層9を挟んだ液晶表示素子であるところ
のフィルタ3を配置する。受光素子4に入射した画像信
号はケーブルを通してマトリクス電極駆動電源14に送
る。この画像信号をもとに受光素子4の画素に対応する
フィルタ3の液晶層12をマトリクス電極駆動電源14
によりスイッチングする。画像信号強度の高い画素ほど
それに対応する液晶層を強くスイッチングさせ透過率を
下げることにより、2つのクロスさせた偏光板を有する
フィルタには透過率分布としての入力画像のネガ像が形
成され、全画素領域において露出調整が達成された。補
正できる強度比としては、同じく液晶を使った全自動型
のフィルタと同様に100倍であったが、露出補正する
光量範囲を選ぶことができた。また全自動型と同様に液
晶を使ったこのフィルタでは、フルカラーCCDに対し
ても有効に作用した。上述の実施例では受光素子として
二次元に画像を受光するものであったが、一次元に単位
受光素子を配列した一次元受光素子であってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、フィル
タが入射画像の光量分布に応じて透過率を下げ、受光素
子には全ての画像領域において独立に露出調整された像
が入射される。このため光量分布の大きな入射画像でも
全ての領域において微少なコントラストを維持した像を
得ることができる。また、絞りのように開口面積を変え
るものではないため、それぞれの像領域において独立に
行われる露出調整で焦点深度が変化せず広範囲の撮像条
件に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】受光素子の入射光の強度に対する応答特性を説
明する図である。
【図2】本発明の実施例のブロック構成図である。
【図3】本発明の実施例のフィルタを用いない場合に受
光素子に取込まれる画像である。
【図4】本発明の実施例における入力画像・出力画像お
よび露出調整プロセスにおける各画像である。
【図5】本発明の実施例におけるフォトクロミズムを用
いたフィルタと受光素子とのブロック構成図である。
【図6】本発明の実施例におけるエレクトロクロミズム
を用いたフィルタと受光素子とのブロック構成図であ
る。
【図7】本発明の実施例における液晶を用いたフィルタ
と受光素子とのブロック構成図である。
【図8】本発明の実施例におけるエレクトロクロミズム
を用いたフィードバック駆動型フィルタのブロック構成
図である。
【図9】本発明の実施例における液晶を用いたフィード
バック駆動型フィルタのブロック構成図である。
【符号の説明】 1は入力画像、2はレンズ、3はフィルタ、4は受光素
子、4は電源、5はフォトクロミックフィルタ層、6は
透明電極、7は光導電層、8は固体電界質層、9はエレ
クトロクロミック層、10はバイアス電源、11は偏光
板、12は液晶層、13は透明マトリクス電極、14は
マトリクス電極駆動電源、Iは入力画像、IIは従来技
術において明るい領域に露出調整した場合の出力画像、
IIIは従来技術において暗い領域に露出調整した場合
の出力画像、IVはフィルタに照射される画像、Vはフ
ィルタの透過率分布像、VIはフィルタを通して受光素
子に照射される画像、VIIは本発明による出力画像

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光素子とこの受光素子への入射光路上
    に設けられたフィルタとを有する撮像装置において、前
    記フィルタが前記入射光の強度に応じて透過率を変化さ
    せるとともに、かつ前記入射光の結像される位置に配置
    されたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタがフォトクロミック材料か
    ら成ることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタが互いに対向する電極間に
    光導電体層と電界質層とエレクトロクロミック材料層と
    を順次積層して成ることを特徴とする請求項1記載の撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタが互いに対向するそれぞれ
    一対の偏光板と電極との間に光導電体層と液晶材料層と
    を順次積層して成ることを特徴とする請求項1記載の撮
    像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の撮像装置において、前記
    受光素子の入射光の強度分布に応じた制御信号を出力す
    る透過率制御手段と、この制御手段の出力信号に応じて
    前記フィルタの透過率を変化させる印加手段とを有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の撮像装置において、前記
    フィルタが互いに対向するマトリクス電極間に電界質層
    とエレクトロクロミック材料層とを順次積層して成ると
    ともに、前記マトリクス電極間に前記制御信号に応じた
    電圧を印加する印加手段を有することを特徴とする請求
    項5記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の撮像装置において、前記
    フィルタが互いに対向するそれぞれ一対の偏光板とマト
    リクス電極との間に液晶材料層を設けて成るとともに、
    前記マトリクス電極間に前記制御信号に応じた電圧を印
    加する印加手段を有することを特徴とする請求項5記載
    の撮像装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7記載の撮像装置におい
    て、前記フィルタが前記受光素子の全面に密着して設け
    られることを特徴とする請求項1乃至7記載の撮像装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7記載の撮像装置におい
    て、前記フィルタが前記入射光の結像される対物レンズ
    の前方に設けられることを特徴とする請求項1乃至7記
    載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 受光素子とこの受光素子への入射光路
    上に設けられたフィルタとを設け、前記フィルタを前記
    入射光の結像される位置に配置し、前記フィルタを前記
    入射光の強度に応じて透過率を変化させ、このフィルタ
    の透過率の変化に応じて前記受光素子から画像信号を出
    力させることを特徴とする撮像方法。
  11. 【請求項11】 受光素子とこの受光素子への入射光路
    上に設けられたフィルタとを設け、前記フィルタを前記
    入射光の結像される位置に配置し、前記受光素子への入
    射光の強度分布に応じての透過率を変化させ、このフィ
    ルタの透過率の変化に応じて前記受光素子から画像信号
    を出力させることを特徴とする撮像方法。
JP6087656A 1994-04-01 1994-04-01 撮像装置及び撮像方法 Pending JPH07273956A (ja)

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