JPH0727373Y2 - ガソリンエンジンのシリンダー機構 - Google Patents

ガソリンエンジンのシリンダー機構

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JPH0727373Y2
JPH0727373Y2 JP1615191U JP1615191U JPH0727373Y2 JP H0727373 Y2 JPH0727373 Y2 JP H0727373Y2 JP 1615191 U JP1615191 U JP 1615191U JP 1615191 U JP1615191 U JP 1615191U JP H0727373 Y2 JPH0727373 Y2 JP H0727373Y2
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JP
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cylinder
exhaust
exhaust valve
end wall
guide pipe
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JP1615191U
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JPH0625521U (ja
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田熊国登
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田熊 国登
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガソリンを燃料とする
エンジンに関するもので、特に2サイクル式のガソリン
エンジンのシリンダー機構に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ピストンの下降限位置にシリンダ
―内と連通する空気吸入孔をシリンダ―周壁に多数有
し、且つシリンダ―の上壁周辺部に噴射弁付き燃料供給
管を有する、例えば自動車用2サイクル式のガソリンエ
ンジンのシリンダー機構においては、排気弁とスパ―ク
プラグとがシリンダ―に対して別個に設けられており、
またピストンの上端面は平坦面になっている。更に、エ
ンジンの1サイクル動作に対して、排気弁の下降動作に
よる排気操作から次の排気操作を、カム軸の1回転動作
によって行なっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の2サイクル式の
ガソリンエンジンのシリンダー機構は以上のように構成
されているので、シリンダ―に対して排気弁とスパ―ク
プラグとを別個に設けることは、シリンダ―自体のレイ
アウトが大型になること、また上記2つの部材の取付孔
をシリンダ―に穿設しなければならないので、シリンダ
―の製作および気密性確保に少なくとも2倍の手数を要
すること等の問題点があった。
【0004】また、ピストンの上端面が平坦面であるこ
とから、混合気の圧縮点火時における爆発圧力がシリン
ダ―の周壁方向に直接的に強く加わることで、シリンダ
―の周壁を損傷しやすく、且つシリンダ―の寿命を短縮
するという問題点があった。
【0005】更に、排気弁の下降動作による排気操作か
ら次の排気操作というエンジンの1サイクル動作を、カ
ム軸の1回転動作によって行なっていたため、高速回転
となり、音が大きく、且つ燃費が高いという問題点があ
った。
【0006】本考案は、上記従来の問題点を解決すべく
なしたガソリンエンジンのシリンダー機構を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、ピストンの下
降限位置にてシリンダ―内と連通する空気吸入孔を周壁
に多数有するシリンダ―と、該シリンダ―の上端壁から
一側方へ開口された排気通路と、前記シリンダ―の上端
壁中心を垂直に貫通した上下動可能のガイドパイプ下端
に設けられ、前記シリンダ―の上端壁の排気通路のシリ
ンダ―内排気口を開閉する排気弁と、該排気弁の中心に
シリンダ―内へ露出して貫通固定されたスパ―クプラグ
と、前記ガイドパイプを介して排気弁を上下動操作す
る、同一形状の2つの突起部を180度位相を異にして
備えた1対のカムと、前記シリンダ―の上端壁の周辺部
に設けたシリンダ―内へ燃料を噴射する燃料噴射弁と、
シリンダ―内を上下動し上端面が椀状の凹面に形成され
たピストンとを備え、エンジンの1サイクル動作に対し
て、排気弁の下降動作による排気操作から次の排気操作
を、カム軸の半回転動作によって行なえるようにすると
いう手段を採用することにより、上記問題点を解決し
た。
【0008】
【作用】上記構成よりなる本考案によれば、ガソリンエ
ンジンのシリンダ―の上端壁の中心に排気弁用の取付孔
を穿設するのみで、該取付孔に排気弁を上下動可能に挿
着し、該排気弁の中心にスパ―クプラグを貫通し支持す
ることができる。
【0009】また、ピストンの上端面を椀状の凹面に形
成したことで、混合気の圧縮点火時における爆発圧力を
椀状の凹面の中心部に最初に加え、順次凹面の外周側に
拡散させるようにして、シリンダ―の周壁部の損傷を防
止することができる。
【0010】また、エンジンの1サイクル動作に対し
て、排気弁の下降動作による排気操作から次の排気操作
をカム軸の半回転動作によって行なえるため、カム軸の
回転が従来のものに比べて低速の駆動機構で足りる。
【0011】
【実施例】本考案の実施の一例を図に就いて詳細に説明
するに、1はガソリンエンジンのシリンダ―であって、
該シリンダ―1の周壁2には、ピストン3の下降限位置
にてシリンダ―1内と連通する空気吸入孔4が多数設け
られている。なお、前記各空気吸入孔4からシリンダ―
1内へ入る空気は、好ましくはシリンダ―1の周壁2の
内面に沿って旋回しながら供給されるようにすることが
推奨される。
【0012】前記シリンダ―1の上端壁(シリンダ―ヘ
ッド)5には、その中心にガイド縦孔6が穿設され、且
つ該ガイド縦孔6に、ガイドパイプ7が上,下動可能に
貫挿され、該ガイドパイプ7の下端に、シリンダ―1内
から上端壁5側方へ開口した排気通路8のシリンダ―内
排気口9を開閉する排気弁10が、シリンダ―1内に臨
むように備えられている。前記ガイドパイプ7はシリン
ダ―1の上端壁5上面とガイドパイプ7の上端フランジ
11とに上下端を支持し、該ガイドパイプ7の外周に装
着したコイルスプリング12を介して弾発的に支持され
ている。
【0013】また、図示していない同期制御機構を介し
て回転制御されるカム軸13には、同一形状の2つの突
起部14′,14″を180度位相を異にして備えた1
対のカム14が固着され、該各カム14の突起部1
4′,14″によって、前記ガイドパイプ7がコイルス
プリング12のばね力に抗して押圧,下降され、カム1
4の各突起部14′,14″の通過後は、ガイドパイプ
7がコイルスプリング12の弾発力で上昇するという上
下動操作が行なえる。
【0014】上記ガイドパイプ7の上,下動に伴って排
気弁10も上,下動し、該排気弁10によってシリンダ
―1内から上端壁5側方へ開口した排気通路8のシリン
ダ―内排気口9を開閉する。
【0015】また、前記排気弁10の中心には、スパ―
クプラグ15がシリンダ―1内へ露出して配置され、該
スパ―クプラグ15に接続した点火ケ―ブル16が、前
記ガイドパイプ7内を貫通して外部に引出されている。
更に、前記シリンダ―1の上端壁5周辺に燃料噴射弁1
7が設けられ、且つ前記ピストン3の上端面は椀状の凹
面18に形成されていて、混合気の圧縮点火時における
爆発力を椀状の凹面18の中心部に最初に加え、順次に
椀状の凹面18の外周に拡散させることができ、このた
めにシリンダ―1の周壁2に爆発圧力が直接的に加わる
ことがなく、シリンダ―1の周壁2の損傷を防止でき
る。
【0016】次に前記のように構成したガソリンエンジ
ンのシリンダー機構の動作を図2〜図5に基づいて説明
する。図2は、ピストン3が下降限位置にあり、ガイド
パイプ7がカム14の一方の突起部14′で押圧されて
排気弁10が下降してシリンダ―内排気口9を開口した
状態を示す。この状態では、前記シリンダ―内排気口9
からシリンダ―1内の燃焼後の排気ガスが、排気通路8
を通って外部へ排出されると共に、シリンダ―1の周壁
2に設けた空気吸入孔4からシリンダ―1内に空気が吸
入される工程が同時に行なわれる。かくして、図2から
カム軸13の回転に伴うカム14の一方の突起部14′
の通過によって、ガイドパイプ7の上端フランジ11へ
の押圧が解除されると、コイルスプリング12の復元力
でガイドパイプ7が上動してシリンダ―内排気口9は排
気弁10で閉止された後、燃料噴射弁17から燃料がシ
リンダ―1内に噴射されてシリンダ―1内に所定量の混
合気を作ると同時に、ピストン3が上動し始める(図3
参照)。
【0017】その後ピストン3が上限位置に達して、シ
リンダ―1内の混合気が圧縮された時点で、スパ―クプ
ラグ15が点火され(図4参照)、混合気が爆発し、こ
れによってピストン3が押下げられて、図示していない
クランクを回転駆動する。前記混合気の爆発後は、カム
14の他方の突起部14″によってガイドパイプ7の上
端フランジ11が押圧されて排気弁10が下降し(図5
参照)、再び図2と同じ排気状態となり、カム軸13の
半回転駆動によりエンジンの1サイクル動作が完了す
る。
【0018】上述のように、本考案によるガソリンエン
ジンのシリンダー機構は、ピストン3が1往復動作、す
なわちクランク軸が1回転してエンジンの1サイクル動
作(吸入,圧縮,爆発,排気の4工程)が完了する、い
わゆる2サイクル式のガソリンエンジンとなる。
【0019】特に、本考案におけるガソリンエンジンの
シリンダー機構は、ガイドパイプ7と共に、排気弁10
を下降動作せしめるカム14は180度位相を異にして
同一形状の2つの突起部14′,14″を設けたことに
より、エンジンの1サイクル動作に対してカム軸13を
半回転駆動させることでよいので、カム軸13の回転数
を半減させることができる。
【0020】
【考案の効果】本考案ガソリンエンジンのシリンダー機
構によれば、シリンダ―の上端壁の中心に排気弁用の取
付孔を穿設するだけで、排気弁とスパ―クプラグとを同
一個所に設けることができるので、シリンダ―を小型化
できると共に、シリンダ―の製作および気密性確保の手
間を著しく節減でき、コストダウンに寄与できる。ま
た、ピストンの上端面を椀状の凹面に形成したことによ
り、混合気の圧縮点火時における爆発圧力を椀状の凹面
の中心部に最初に加え、順次に椀状の外周面に拡散させ
ることができるため、シリンダ―周壁に爆発圧力が直接
的に強く加わることがなく、従ってシリンダ―の周壁の
損傷を防止しシリンダ―の長寿命化が図れる。特に本考
案によるガソリンエンジンのシリンダー機構は、エンジ
ンの1サイクル動作に対してカム軸を半回転駆動させる
ことでよいので、カム軸の回転が従来の制御装置に比べ
て低速の駆動機構でよく、騒音が少なく、且つ燃費が節
約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カムと排気弁との構成を示す一部を切り欠いた
斜視図である。
【図2】本考案ガソリンエンジンのシリンダー機構の動
作を説明する断面図である。
【図3】本考案ガソリンエンジンのシリンダー機構の動
作を説明する断面図である。
【図4】本考案ガソリンエンジンのシリンダー機構の動
作を説明する断面図である。
【図5】本考案ガソリンエンジンのシリンダー機構の動
作を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ―、 2 周壁、 3 ピストン、 4
空気吸入孔、 5 上端壁、 7 ガイドパイプ、 8
排気通路、 9 シリンダ―内排気口、 10 排気
弁、 12 コイルスプリング、 13 カム軸、 1
4′,14″突起部、 15 スパ―クプラグ、 17
燃料噴射弁、 18 椀状の凹面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02F 1/42 B 8109−3G F02P 13/00 302 D 303 A

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンの下降限位置にてシリンダ―内
    と連通する空気吸入孔を周壁に多数有するシリンダ―
    と、該シリンダ―の上端壁から一側方へ開口された排気
    通路と、前記シリンダ―の上端壁中心を垂直に貫通した
    上下動可能のガイドパイプ下端に設けられ、前記シリン
    ダ―の上端壁の排気通路のシリンダ―内排気口を開閉す
    る排気弁と、該排気弁の中心にシリンダ―内へ露出して
    貫通固定されたスパ―クプラグと、前記ガイドパイプを
    介して排気弁を上下動操作する、同一形状の2つの突起
    部を180度位相を異にして備えた1対のカムと、前記
    シリンダ―の上端壁の周辺部に設けたシリンダ―内へ燃
    料を噴射する燃料噴射弁と、シリンダ―内を上下動し上
    端面が椀状の凹面に形成されたピストンとを備え、エン
    ジンの1サイクル動作に対して、排気弁の下降動作によ
    る排気操作から次の排気操作を、カム軸の半回転動作に
    よって行なえるようにしたことを特徴とするガソリンエ
    ンジンのシリンダー機構。
JP1615191U 1991-02-01 1991-02-01 ガソリンエンジンのシリンダー機構 Expired - Lifetime JPH0727373Y2 (ja)

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JPH0625521U JPH0625521U (ja) 1994-04-08
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JP3195234B2 (ja) * 1996-05-02 2001-08-06 日鍛バルブ株式会社 動弁機構

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