JPH07273232A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH07273232A
JPH07273232A JP7009960A JP996095A JPH07273232A JP H07273232 A JPH07273232 A JP H07273232A JP 7009960 A JP7009960 A JP 7009960A JP 996095 A JP996095 A JP 996095A JP H07273232 A JPH07273232 A JP H07273232A
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insulating film
forming
film
semiconductor device
gate insulating
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JP7009960A
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Tetsushi Hikawa
哲士 肥川
Toshibumi Asakawa
俊文 浅川
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MegaChips Corp
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MegaChips Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積度を上げ、分極特性を上げ、劣化を防
ぐ。 【構成】 ゲート絶縁膜34、活性領域38、ソース3
6およびドレイン37を単結晶膜で構成する。単結晶膜
の形成は、一旦アモルファスまたは多結晶構造に形成し
た後またはその途上で、指向性の高い軽い原子流を照射
し、ブラベーの法則にて各入射方向に垂直に最稠密面が
配向するように単結晶化する。 【効果】 単結晶化されることで、ゲート絶縁膜の外部
電界に対する分極電界特性が上り、活性領域、ソースお
よびドレインのゲートオン時とゲートオフ時のドレイン
電流比を増大できる。故にセル面積を小にできる。各部
の結晶欠陥を軽減することで劣化を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的にデータの書き
込みおよび消去が可能な不揮発性メモリとしての半導体
装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の大容量のメモリとしての半導体装
置(半導体記憶装置)は、揮発性のダイナミック型ラン
ダムアクセスメモリ(以下、DRAMと略す)や、電気
的に書き込み消去が可能なフラッシュEPROM等の不
揮発性メモリが挙げられる。
【0003】[第1の従来例]図36は第1の従来例と
しての一般的なDRAMのメモリアレイを構成するメモ
リセルの回路図である。図36中の2はトランジスタ
部、3はビット線、5はワード線、7は容量部(データ
保持部)である。第1の従来例の場合、1個のトランジ
スタ部と1個の容量部で1ビットのメモリセルが構成で
きるので、比較的大容量化が可能である。
【0004】しかし、かかるDRAMは揮発性メモリで
あるため、電力を取り除くと記憶情報が失われてしまう
ことから、記憶保持のためには電力を常時供給しておか
なければならず、使用範囲が限定されてしまうという問
題がある。
【0005】[第2の従来例]図37は第2の従来例と
しての一般的なフラッシュEPROMのメモリセル(メ
モリトランジスタ)の断面図である。図37中のf1は
半導体基板、f2は半導体基板f1の上方に形成された
フローティングゲート、f3はフローティングゲートf
2の上方に形成されたコントロールゲート、f4は半導
体基板f1の上面に選択的に形成されたソース拡散領
域、f5は同じくドレイン拡散領域である。また、フロ
ーティングゲートf2と半導体基板f1との間の間隙f
6には、トンネル現象を利用して電子移動を行うための
薄いゲート絶縁膜(酸化膜)が形成される。
【0006】フラッシュEPROMの動作を説明する。
まず、ソース拡散領域f4を接地し、ドレイン拡散領域
f5にプログラム電圧を印加するとともに、コントロー
ルゲートf3に電圧を印加すると、メモリセルはオン状
態となり電流が流れる。このとき、ドレイン拡散領域f
5の近傍でアバランシェ降伏が生じ、電子・正孔対が発
生する。この正孔は半導体基板f1を通じ接地電位に流
れ、電子はチャネル方向に流れてソース拡散領域f4に
流れ込む。しかし、一部の電子は、フローティングゲー
トf2〜ドレイン拡散領域f5間の電界によって加速さ
れ、フローティングゲートf2内に注入される。その結
果、メモリセルのしきい値電圧が上昇する。この状態を
情報“0”の記憶とする。一方、消去はドレイン拡散領
域f5をオープンにし、コントロールゲートf3を接地
し、ソース拡散領域f4に電圧を印加して行われる。す
ると、ソース拡散領域f4とフローティングゲートf2
との間に生じる電界のためトンネル現象が生じ、フロー
ティングゲートf2中の電子の引き抜きが起こる。その
結果、メモリセルのしきい値電圧は下降する。この状態
を情報“1”の記憶とする。
【0007】かかるフラッシュEPROMの場合、1個
のメモリトランジスタで1ビットのメモリセルが構成で
きるので、DRAMよりもさらに大容量化の可能性が高
いといえる。しかしながら、データの書き込み消去時間
が遅いと言う問題がある。また、書き込み消去時には、
メモリトランジスタに高電界を印加し、間隙f6内のゲ
ート絶縁膜を介してエレクトロンの注入あるいは引き抜
きを行なうので、データの書き込みおよび消去動作によ
って間隙f6内のゲート絶縁膜が疲労し、最終的に破壊
してしまうため、書き込み消去回数に制限があるという
問題がある。
【0008】[第3の従来例]上記第1のおよび第2の
従来例の問題を解決するために、DRAMの容量部の誘
電体膜を強誘電体で構成する不揮発性のDRAM(以
下、FRAMと称する)が米国ラムトロン社等にて開発
されている(日経マイクロデバイス1992年6月号第
78頁乃至第83頁、特開昭64−66897号公報、
特開昭64−66899号公報、特開平1−27806
3号公報、および特開平2−113496号公報参
照)。
【0009】図38は上述のように強誘電体をキャパシ
タ部(容量部)に用いた強誘電体DRAMの一例(第3
の従来例)を示す断面図、図39は同じくその内部回路
を示す図である。図38および図39中の1はp型半導
体基板、2はトランジスタ部、3はビット線、4はLO
COS酸化膜、5は多結晶(ポリシリコン/ポリサイ
ド)のワード線、6は第1の絶縁膜、7は容量部(デー
タ保持部)、8は前記トランジスタ部2と容量部7とを
結ぶ第1の配線、9は強誘電体からなる誘電体膜、10
は容量部7の上部電極、11はプレートである。
【0010】第3の従来例の強誘電体をキャパシタに用
いたメモリでは、容量部7の誘電率や分極による電荷量
バラツキが大きいために、図39に示すように2トラン
ジスタ、2キャパシタで1ビットのメモリセルを構成
し、キャパシタを夫々逆方向に分極して、その差分を検
出することによって、データを保証していた。
【0011】前記容量部7の誘電体膜9に用いられる強
誘電体膜は、結晶の誘電率が温度が低くなるとともに増
大し、ある臨界温度(キュリー温度)で発散して相転移
を起こし、低温相において自発誘電分極が発生するもの
であり、例えばPbZrO3とPbTiO3の混晶である
PZTや、BaTiO3とSrTiO3の混晶であるBS
T等が使用される。これらの材料はペロブスカイトとパ
イロクロールの2種があるが、パイロクロールは誘電率
が低いので、ペロブスカイトの結晶系を使用する必要が
ある。このペロブスカイト型結晶構造の強誘電体を実現
するために、一般には、強誘電体の電極に、Pt層を強
誘電体との界面に配した多層膜構造を使っている。これ
は、電極材料(特に金属材料)が強誘電体結晶中に入り
込み、リーク電流や膜特性の劣化を起こさないように
し、良好な強誘電体の結晶性を得るためである。そし
て、第3の従来例においては、前記強誘電体膜として一
般にアモルファス(非晶質)膜が使われていた。
【0012】[第4の従来例]図40は第4の従来例の
不揮発性メモリ(EPROM/FLASH EPRO
M)としての半導体装置を示す図である。本実施例の半
導体装置は、図40の如く、ゲート絶縁膜21に強誘電
体を用いたトランジスタ22でメモリセルを構成する強
誘電体ゲート電解効果トランジスタ(以下、MFSFE
Tと称す)である(例えば特開平4−192173号公
報参照)。図40中の23はp型半導体基板、24はゲ
ート電極、25はソース、26はドレインである。
【0013】ここでの強誘電体膜としても、ペロブスカ
イト結晶構造のPZT(PbZrO3とPbTiO3の混
晶)またはBST(BaTiO3とSrTiO3の混晶)
等が使用される。そして、第4の従来例においても、前
記強誘電体膜として一般にアモルファス(非晶質)膜が
使われていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
[第1の従来例の課題]前述の通り、第1の従来例で
は、DRAMは揮発性メモリであるため、電力を取り除
くと記憶情報が失われてしまうことから、記憶保持のた
めには電力を常時供給しておかなければならず、使用範
囲が限定されてしまうという欠点がある。
【0015】また、第1の従来例では、1のトランジス
タ部および1の容量部で1ビットのメモリセルを構成し
ているが、メモリセルのさらなる小型化を図るために
は、1のトランジスタ部のみで1ビットのメモリセルを
構成する具体的な方式が望まれていた。
【0016】[第2の従来例の課題]前述の通り、第2
の従来例では、データの書き込み消去時間が遅く、ま
た、データの書き込みおよび消去動作によって間隙f6
内のゲート絶縁膜が疲労し、最終的に破壊してしまうた
め、書き込み消去回数に制限があるという欠点がある。
【0017】[第3の従来例の課題]第3の従来例で
は、1ビットのメモリセルを、図39の如く、2トラン
ジスタ、2キャパシタで構成していたので、メモリセル
の小型化の限界となっていた。このため、上述のように
1のトランジスタ部のみで1ビットのメモリセルを構成
する具体的な方式が望まれていた。
【0018】また、第3の従来例では、Pt層を含む多
層膜構造をとっているため、多層膜形成工程が複雑にな
り、大量生産時の工程単純化の限界となっていた。
【0019】[第4の従来例の課題]第4の従来例のM
FSFETでは、1トランジスタで1ビットメモリセル
を構成しているものの、特に強誘電体からなるゲート絶
縁膜21にアモルファス膜を使用していたので、内部の
結晶性が悪く、故にその膜厚をある程度大にしなければ
ならない。このため、強誘電体で形成したゲート絶縁膜
21に一定の残留分極を確保しようとすると、一のトラ
ンジスタメモリセルの面積が大となる。そうすると、複
数のセルを並置する場合に、実用的な集積度を実現する
ことは不可能である。
【0020】本発明は、上記課題に鑑み、1のトランジ
スタ部のみで1ビットのメモリセルを構成することで、
集積度あるいは大容量を実現し得、しかもゲート酸化膜
の疲労を抑え得る電気的書き込み消去可能なメモリ半導
体装置の提供を目的とする。
【0021】また、第4の従来例のようなMFSFET
を実現するためには、下地層としてシリコン膜(S
i)、シリコン酸化膜(SiO2)、またはシリコン窒
化膜(Si−N)の上面に強誘電体のペロブスカイト結
晶膜を形成する必要があるが、現状では、強誘電体のペ
ロブスカイト膜を結晶化する有効な方法は発表されてお
らず、特にこれを単結晶化するのは極めて困難であっ
た。したがって、強誘電体の外部電界に対する分極電界
特性の向上が限界となっていた。特に、薄膜化しようと
する場合、特性の安定性が問題となっていた。
【0022】本発明は、上記課題に鑑み、セルサイズを
小さく保ちながらも残留分極を上げて誘電率を高く保ち
得る電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装置の提供
を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
モリ半導体装置であって、第1の基板と、該第1の基板
の上側に並列される複数個の第2の基板と、該各第2の
基板の上層部に選択的に形成される第1の拡散領域およ
び第2の拡散領域と、前記第1の拡散領域と前記第2の
拡散領域との間に形成される活性領域と、少なくとも前
記活性領域の上面に形成されるゲート絶縁膜と、該ゲー
ト絶縁膜の上面に形成されるゲート電極とを備え、前記
ゲート絶縁膜は強誘電体からなる単結晶膜で構成され
る。
【0024】本発明の請求項2に係る課題解決手段は、
不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装置で
あって、第1の基板と、該第1の基板の上側に並列され
る複数個の第2の基板と、該各第2の基板の上層部に選
択的に形成される第1の拡散領域および第2の拡散領域
と、該第1の拡散領域と前記第2の拡散領域との間に形
成される活性領域と、少なくとも前記活性領域の上面に
形成されるゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜の上面に形
成されるゲート電極とを備え、前記ゲート絶縁膜は強誘
電体で構成され、前記第1の拡散領域、前記第2の拡散
領域および前記活性領域は単結晶膜で構成される。
【0025】本発明の請求項3に係る課題解決手段は、
前記第2の基板に基板電極が形成され、該基板電極は単
結晶膜で構成される。
【0026】本発明の請求項4に係る課題解決手段は、
前記複数個の第2の基板同士の間に間隙が形成され、該
間隙に絶縁膜が形成され、前記単結晶膜は、予め形成さ
れたアモルファス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度以
下の低温度下で相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂直
な方向からビーム照射されて形成される。
【0027】本発明の請求項5に係る課題解決手段は、
前記複数個の第2の基板同士の間に間隙が形成され、該
間隙に絶縁膜が形成され、前記単結晶膜は、結晶化温度
以下の低温度下で反応ガスを供給すると同時に相異なる
複数方向の最稠密結晶面に垂直な方向からビーム照射さ
れて形成される。
【0028】本発明の請求項6に係る課題解決手段は、
不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリセル
を備えるメモリ半導体装置であって、半導体基板と、該
半導体基板の上側に互いに交互に形成される拡散領域お
よび活性領域と、少なくとも前記各活性領域の上面に形
成されるゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜の上面に形成
されるゲート電極とを備え、前記ゲート絶縁膜は強誘電
体からなる単結晶膜で構成される。
【0029】本発明の請求項7に係る課題解決手段は、
不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリセル
を備えるメモリ半導体装置であって、半導体基板と、該
半導体基板の上側に互いに交互に形成される拡散領域お
よび活性領域と、少なくとも前記各活性領域の上面に形
成されるゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜の上面に形成
されるゲート電極とを備え、前記拡散領域および活性領
域は単結晶膜で構成される。
【0030】本発明の請求項10に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装
置の製造方法であって、第1の基板の上面に互いに絶縁
膜を介して離間する複数個の第2の基板を並置形成する
工程と、前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を
介して離間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を
夫々形成する工程と、複数個の前記各活性領域、前記各
第1の拡散領域、前記各第2の拡散領域および前記絶縁
膜の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する工程と、前記
ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程とを備
え、前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、予めアモルフ
ァス薄膜または多結晶薄膜を形成し、該アモルファス薄
膜または多結晶薄膜の相異なる複数方向の最稠密結晶面
に垂直な方向から結晶化温度以下の低温度下でビーム照
射して単結晶膜からなる前記ゲート絶縁膜を形成する工
程を含む。
【0031】本発明の請求項11に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装
置の製造方法であって、第1の基板の上面に互いに絶縁
膜を介して離間する複数個の第2の基板を並置形成する
工程と、前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を
介して離間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を
夫々形成する工程と、複数個の前記各活性領域、前記各
第1の拡散領域、前記各第2の拡散領域および前記絶縁
膜の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する工程と、前記
ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程とを備
え、前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、結晶化温度以
下の低温度下で反応ガスを供給すると同時に相異なる複
数方向の最稠密結晶面に垂直な方向からビーム照射して
単結晶膜からなる前記ゲート酸化膜を形成する工程を含
む。
【0032】本発明の請求項12に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装
置の製造方法であって、第1の基板の上面に互いに絶縁
膜を介して離間する複数個の第2の基板を並置形成する
工程と、前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を
介して離間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を
形成する工程と、複数個の前記各活性領域、前記各第1
の拡散領域、前記各第2の拡散領域および前記絶縁膜の
上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲー
ト絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程とを備え、
前記第1の拡散領域および第2の拡散領域を形成する工
程は、予めアモルファス薄膜または多結晶薄膜を形成
し、該アモルファス薄膜または多結晶薄膜の相異なる複
数方向の最稠密結晶面に垂直な方向から結晶化温度以下
の低温度下でビーム照射して単結晶膜からなる前記活性
領域、前記第1の拡散領域および前記第2の拡散領域を
形成する工程を含む。
【0033】本発明の請求項13に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装
置の製造方法であって、第1の基板の上面に互いに絶縁
膜を介して離間する複数個の第2の基板を並置形成する
工程と、前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を
介して離間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を
夫々形成する工程と、複数個の前記各活性領域、前記各
第1の拡散領域、前記各第2の拡散領域および前記絶縁
膜の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する工程と、前記
ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程とを備
え、前記第1の拡散領域および第2の拡散領域を形成す
る工程は、結晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給
すると同時に相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂直な
方向からビーム照射して単結晶膜からなる前記活性領
域、前記第1の拡散領域および前記第2の拡散領域を形
成する工程を含む。
【0034】本発明の請求項14に係る課題解決手段
は、前記単結晶膜からなる前記活性領域、前記第1の拡
散領域および前記第2の拡散領域を形成する工程に、前
記第2の基板に接する基板電極を形成する工程を含み、
該基板電極を形成する工程において、前記活性領域、前
記第1の拡散領域および前記第2の拡散領域を単結晶化
するのと同時に前記基板電極を単結晶化する。
【0035】本発明の請求項15に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリ
セルを備えるメモリ半導体装置の製造方法であって、半
導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を互
いに交互に形成する工程と、複数個の前記拡散領域およ
び前記活性領域の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成す
る工程とを備え、前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、
予めアモルファス薄膜または多結晶薄膜を形成し、該ア
モルファス薄膜または多結晶薄膜の相異なる複数方向の
最稠密結晶面に垂直な方向から結晶化温度以下の低温度
下でビーム照射して単結晶膜からなるゲート絶縁膜を形
成する工程を含む。
【0036】本発明の請求項16に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリ
セルを備えるメモリ半導体装置の製造方法であって、半
導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を互
いに交互に形成する工程と、複数個の前記拡散領域およ
び前記活性領域の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成す
る工程とを備え、前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、
結晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給すると同時
に相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂直な方向からビ
ーム照射して単結晶膜からなる前記ゲート絶縁膜を形成
する工程を含む。
【0037】本発明の請求項17に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリ
セルを備えるメモリ半導体装置の製造方法であって、半
導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を互
いに交互に形成する工程と、複数個の前記拡散領域およ
び前記活性領域の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成す
る工程とを備え、前記拡散領域および活性領域を互いに
交互に形成する工程は、予めアモルファス薄膜または多
結晶薄膜を形成し、該アモルファス薄膜または多結晶薄
膜の相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂直な方向から
結晶化温度以下の低温度下でビーム照射して単結晶膜か
らなる前記拡散領域および前記活性領域を形成する工程
を含む。
【0038】本発明の請求項18に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリ
セルを備えるメモリ半導体装置の製造方法であって、半
導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を互
いに交互に形成する工程と、複数個の前記拡散領域およ
び前記活性領域の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成す
る工程とを備え、前記拡散領域および活性領域を互いに
交互に形成する工程は、結晶化温度以下の低温度下で反
応ガスを供給すると同時に相異なる複数方向の最稠密結
晶面に垂直な方向からビーム照射して単結晶膜からなる
前記拡散領域および前記活性領域を形成する工程を含
む。
【0039】そして、前記単結晶膜は、予め形成された
アモルファス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度以下の
低温度下で相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂直な方
向からビーム照射されて形成される。
【0040】あるいは、前記単結晶膜は、結晶化温度以
下の低温度下で反応ガスを供給すると同時に相異なる複
数方向の最稠密結晶面に垂直な方向からビーム照射され
て形成される。
【0041】本発明の請求項19に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装
置であって、第1の基板と、該第1の基板の上側に並列
される複数個の第2の基板と、該各第2の基板の上層部
に選択的に形成される第1の拡散領域および第2の拡散
領域と、前記第1の拡散領域と前記第2の拡散領域との
間に形成される活性領域と、少なくとも前記活性領域の
上面に形成されるゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜の上
面に形成されるゲート電極とを備え、前記ゲート絶縁膜
は強誘電体からなる軸配向多結晶膜で構成される。
【0042】本発明の請求項20に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装
置であって、第1の基板と、該第1の基板の上側に並列
される複数個の第2の基板と、該各第2の基板の上層部
に選択的に形成される第1の拡散領域および第2の拡散
領域と、該第1の拡散領域と前記第2の拡散領域との間
に形成される活性領域と、少なくとも前記活性領域の上
面に形成されるゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜の上面
に形成されるゲート電極とを備え、前記ゲート絶縁膜は
強誘電体で構成され、前記第1の拡散領域、前記第2の
拡散領域および前記活性領域は軸配向多結晶膜で構成さ
れる。
【0043】本発明の請求項21に係る課題解決手段で
は、前記第2の基板に基板電極が形成され、該基板電極
は軸配向多結晶膜で構成される。
【0044】本発明の請求項22に係る課題解決手段で
は、前記複数個の第2の基板同士の間に間隙が形成さ
れ、該間隙に絶縁膜が形成され、前記軸配向多結晶膜
は、予め形成されたアモルファス薄膜または多結晶薄膜
の結晶化温度以下の低温度下で一方向からビーム照射さ
れて形成される。
【0045】本発明の請求項23に係る課題解決手段で
は、前記複数個の第2の基板同士の間に間隙が形成さ
れ、該間隙に絶縁膜が形成され、前記軸配向多結晶膜
は、結晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給すると
同時に一方向からビーム照射されて形成される。
【0046】本発明の請求項24に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリ
セルを備えるメモリ半導体装置であって、半導体基板
と、該半導体基板の上側に互いに交互に形成される拡散
領域および活性領域と、少なくとも前記各活性領域の上
面に形成されるゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜の上面
に形成されるゲート電極とを備え、前記ゲート絶縁膜は
強誘電体からなる軸配向多結晶膜で構成される。
【0047】本発明の請求項25に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリ
セルを備えるメモリ半導体装置であって、半導体基板
と、該半導体基板の上側に互いに交互に形成される拡散
領域および活性領域と、少なくとも前記各活性領域の上
面に形成されるゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜の上面
に形成されるゲート電極とを備え、前記拡散領域および
活性領域は軸配向多結晶膜で構成される。
【0048】本発明の請求項26に係る課題解決手段で
は、前記軸配向多結晶膜は、予め形成されたアモルファ
ス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度以下の低温度下で
一方向からビーム照射されて形成される。
【0049】本発明の請求項27に係る課題解決手段で
は、前記軸配向多結晶膜は、結晶化温度以下の低温度下
で反応ガスを供給すると同時に一方向からビーム照射さ
れて形成される。
【0050】本発明の請求項28に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装
置の製造方法であって、第1の基板の上面に互いに絶縁
膜を介して離間する複数個の第2の基板を並置形成する
工程と、前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を
介して離間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を
夫々形成する工程と、複数個の前記各活性領域、前記各
第1の拡散領域、前記各第2の拡散領域および前記絶縁
膜の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する工程と、前記
ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程とを備
え、前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、予めアモルフ
ァス薄膜または多結晶薄膜を形成し、該アモルファス薄
膜または多結晶薄膜の結晶化温度以下の低温度下で一方
向からビーム照射して軸配向多結晶膜からなる前記ゲー
ト絶縁膜を形成する工程を含む。
【0051】本発明の請求項29に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装
置の製造方法であって、第1の基板の上面に互いに絶縁
膜を介して離間する複数個の第2の基板を並置形成する
工程と、前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を
介して離間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を
夫々形成する工程と、複数個の前記各活性領域、前記各
第1の拡散領域、前記各第2の拡散領域および前記絶縁
膜の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する工程と、前記
ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程とを備
え、前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、結晶化温度以
下の低温度下で反応ガスを供給すると同時に一方向から
ビーム照射して軸配向多結晶膜からなる前記ゲート酸化
膜を形成する工程を含む。
【0052】本発明の請求項30に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装
置の製造方法であって、第1の基板の上面に互いに絶縁
膜を介して離間する複数個の第2の基板を並置形成する
工程と、前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を
介して離間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を
形成する工程と、複数個の前記各活性領域、前記各第1
の拡散領域、前記各第2の拡散領域および前記絶縁膜の
上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲー
ト絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程とを備え、
前記第1の拡散領域および第2の拡散領域を形成する工
程は、予めアモルファス薄膜または多結晶薄膜を形成
し、該アモルファス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度
以下の低温度下で一方向からビーム照射して軸配向多結
晶膜からなる前記活性領域、前記第1の拡散領域および
前記第2の拡散領域を形成する工程を含む。
【0053】本発明の請求項31に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能なメモリ半導体装
置の製造方法であって、第1の基板の上面に互いに絶縁
膜を介して離間する複数個の第2の基板を並置形成する
工程と、前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を
介して離間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を
夫々形成する工程と、複数個の前記各活性領域、前記各
第1の拡散領域、前記各第2の拡散領域および前記絶縁
膜の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する工程と、前記
ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程とを備
え、前記第1の拡散領域および第2の拡散領域を形成す
る工程は、結晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給
すると同時に一方向からビーム照射して軸配向多結晶膜
からなる前記活性領域、前記第1の拡散領域および前記
第2の拡散領域を形成する工程を含む。
【0054】本発明の請求項32に係る課題解決手段で
は、前記軸配向多結晶膜からなる前記活性領域、前記第
1の拡散領域および前記第2の拡散領域を形成する工程
に、前記第2の基板に接する基板電極を形成する工程を
含み、該基板電極を形成する工程において、前記活性領
域、前記第1の拡散領域および前記第2の拡散領域を軸
配向多結晶化するのと同時に前記基板電極を軸配向多結
晶化する。
【0055】本発明の請求項33に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリ
セルを備えるメモリ半導体装置の製造方法であって、半
導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を互
いに交互に形成する工程と、複数個の前記拡散領域およ
び前記活性領域の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成す
る工程とを備え、前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、
予めアモルファス薄膜または多結晶薄膜を形成し、該ア
モルファス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度以下の低
温度下で一方向からビーム照射して軸配向多結晶膜から
なるゲート絶縁膜を形成する工程を含む。
【0056】本発明の請求項34に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリ
セルを備えるメモリ半導体装置の製造方法であって、半
導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を互
いに交互に形成する工程と、複数個の前記拡散領域およ
び前記活性領域の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成す
る工程とを備え、前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、
結晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給すると同時
に一方向からビーム照射して軸配向多結晶膜からなる前
記ゲート絶縁膜を形成する工程を含む。
【0057】本発明の請求項35に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリ
セルを備えるメモリ半導体装置の製造方法であって、半
導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を互
いに交互に形成する工程と、複数個の前記拡散領域およ
び前記活性領域の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成す
る工程とを備え、前記拡散領域および活性領域を互いに
交互に形成する工程は、予めアモルファス薄膜または多
結晶薄膜を形成し、該アモルファス薄膜または多結晶薄
膜の結晶化温度以下の低温度下で一方向からビーム照射
して軸配向多結晶膜からなる前記拡散領域および前記活
性領域を形成する工程を含む。
【0058】本発明の請求項36に係る課題解決手段
は、不揮発で電気的書き込み消去可能な複数個のメモリ
セルを備えるメモリ半導体装置の製造方法であって、半
導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を互
いに交互に形成する工程と、複数個の前記拡散領域およ
び前記活性領域の上面に渡ってゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成す
る工程とを備え、前記拡散領域および活性領域を互いに
交互に形成する工程は、結晶化温度以下の低温度下で反
応ガスを供給すると同時に一方向からビーム照射して軸
配向多結晶膜からなる前記拡散領域および前記活性領域
を形成する工程を含む。
【0059】本発明の請求項37に係る課題解決手段で
は、前記多結晶薄膜は、結晶化温度以下の低温度下で反
応ガスを供給すると同時に一方向からビーム照射されて
形成された軸配向多結晶薄膜である。
【0060】本発明の請求項38に係る課題解決手段で
は、前記多結晶薄膜は、予め形成されたアモルファス薄
膜または多結晶薄膜の結晶化温度以下の低温度下で一方
向からビーム照射されて形成された軸配向多結晶薄膜で
ある。
【0061】本発明の請求項39に係る課題解決手段で
は、前記軸配向多結晶薄膜を形成する際における前記ビ
ーム照射の方向と、前記軸配向多結晶薄膜を前記単結晶
膜へ転換する際における前記ビーム照射の複数方向の1
つとが、互いに同一である。
【0062】本発明の請求項40に係る課題解決手段で
は、予め形成される前記多結晶薄膜が、結晶化温度以下
の低温度下で反応ガスを供給すると同時に一方向からビ
ーム照射することによって、軸配向多結晶薄膜として形
成される。
【0063】本発明の請求項41に係る課題解決手段で
は、予め形成される前記多結晶薄膜が、予め形成された
アモルファス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度以下の
低温度下で一方向からビーム照射することによって、軸
配向多結晶薄膜として形成される。
【0064】本発明の請求項42に係る課題解決手段で
は、前記軸配向多結晶薄膜を形成する際における前記ビ
ーム照射の方向と、前記軸配向多結晶薄膜を前記単結晶
膜へ転換する際における前記ビーム照射の複数方向の1
つとが、互いに同一である。
【0065】
【作用】本発明請求項1、請求項6、請求項10、請求
項11、請求項15および請求項16では、データ書き
換え時等において、強誘電体からなるゲート絶縁膜を単
結晶膜で構成しているので、外部電界に対する分極電界
特性が大幅に向上する。また、薄形化を達成しながら特
性の安定性を保つことができる。さらに、結晶構造が稠
密で欠陥が少ないため、ゲート絶縁膜の膜疲労を最小限
に抑えることができる。
【0066】本発明請求項2、請求項7、請求項12、
請求項13、請求項17および請求項18では、ゲート
オン時において、活性領域等を単結晶膜で構成している
ことから活性領域内の電子の移動度が上がって低抵抗化
し、書き込み等の処理を高速化できる。また、ゲートオ
フ時には、各拡散領域および活性領域の結晶欠陥が少な
いため、リーク電流の発生を防止できる。これらのこと
から、ゲートオン時とゲートオフ時のドレイン電流比を
増大でき、半導体装置の電気的特性を大幅に向上し得
る。
【0067】本発明請求項3では、基板電極の結晶の稠
密度を上げることで経時的変化による劣化を防止でき
る。
【0068】本発明請求項4、請求項5および請求項8
乃至請求項18では、請求項1のようにゲート絶縁膜を
単結晶膜で構成したり、請求項2のように両拡散領域お
よび活性領域を単結晶膜で構成する場合、種結晶となる
下地層としての単結晶層を必要としないため、いかなる
下地層上にも、その上面に結晶方位の揃った単結晶の膜
を、自由な膜厚の設定で、しかも低温下で容易に形成で
きる。したがって、特に請求項4および請求項5のよう
に、第1の基板の上面に間隙および絶縁膜にて離間され
た複数個の第2の基板を成長形成した後、第2の基板の
上層部やその上面に単結晶膜を容易に形成できる。した
がって、隣合う第2の基板間の間隙を可及的に小幅に形
成でき、セルアレイの集積度を高め得る。
【0069】本発明請求項19ないし請求項36のいず
れかでは、請求項1ないし請求項18のいずれかにおけ
る単結晶膜が、軸配向多結晶膜に置き換えられる。軸配
向多結晶膜は、結晶粒の間で一つの結晶方位だけが揃っ
ている多結晶膜であり、結晶粒の方位が任意である通常
の多結晶膜に比べて規則性が高いので、あらゆる点で単
結晶膜に近い特性をもっている。したがって、単結晶膜
の代わりに軸配向多結晶膜を有する半導体装置において
も、単結晶膜を有する半導体装置に近い優れた特性が実
現する。
【0070】特に、本発明請求項22、請求項23、お
よび請求項26〜請求項36のいずれかでは、軸配向多
結晶膜が一方向からのビーム照射によって形成されるの
で、単結晶膜が複数方向からのビーム照射によって形成
される場合と同様に、下地層の結晶構造には無関係に、
その上面に軸配向多結晶膜を、自由な膜厚の設定で、し
かも低温下で容易に形成できる。
【0071】本発明請求項37ないし請求項42のいず
れかでは、一方向からのビーム照射によって軸配向多結
晶薄膜を一旦形成し、この軸配向多結晶薄膜にさらに複
数方向からのビーム照射を行ってこれを単結晶化するこ
とによって単結晶膜が得られる。このため、多結晶薄膜
から単結晶膜への転換が十分に行われない場合でも、少
なくとも軸配向多結晶膜が存在するために、単結晶膜を
有する半導体装置に近い特性が保証される。
【0072】特に、本発明請求項39または請求項42
によれば、軸配向多結晶薄膜を形成する際におけるビー
ム照射の方向と、軸配向多結晶薄膜を単結晶膜へと転換
する際におけるビーム照射の複数方向の1つとが、互い
に同一であるので、単結晶膜への転換が円滑に行われ
る。
【0073】
【実施例】
[第1の実施例] {構成}図1は本発明第1の実施例のメモリ半導体装置
のメモリセルを示す断面図である。本実施例の半導体装
置は、ゲート絶縁膜に強誘電体を用いた薄膜トランジス
タ(TFT)でメモリセルを構成するMFSFETであ
って、図1中のTRはメモリセル、31はSi基板(第
1の基板)、32はシリコン酸化膜(SiO2)、33
は前記シリコン酸化膜32上にメモリセルごとに形成さ
れるp-型Si基板(第2の基板)、34はゲート絶縁
膜、35はワード線としてのゲート電極、36はプレー
ト線としてのn+型ソース、37はビット線としてのn+
型ドレイン、38(斜線部)は前記n+型ソース36お
よび前記n+型ドレイン37に挟まれる活性領域(チャ
ネル)、39は隣合うメモリセルのp-型Si基板33
同士の間に形成される間隙である。そして、本実施例で
は、前記Si基板31およびシリコン酸化膜32の上に
さらにワード線方向に隣り合うメモリセルごとに分離さ
れるp-型Si基板33を形成することで、各トランジ
スタメモリセルごとの電気的絶縁を確実にするものであ
る。なお、前記p-型Si基板33、前記n+型ソース3
6、前記n+型ドレイン37、前記活性領域38、前記
ゲート絶縁膜34および前記ゲート電極35からなるト
ランジスタは薄膜トランジスタ(TFT)で構成され
る。このように、Si基板31およびシリコン酸化膜3
2上にTFT(薄膜トランジスタ)を積層することによ
って、隣合うp-型Si基板33同士を微細なサイズで
電気的に分離でき、あるp-型Si基板33を他のTF
T、すなわち他のメモリセルから容易に微細なサイズで
独立させ得、集積度の面から実用的なメモリセルサイズ
を実現できる。
【0074】前記ゲート電極35はポリシリコンやポリ
サイド等の多結晶構造とされ、また前記ゲート絶縁膜3
4は分極電界特性の強い誘電体膜(強誘電体膜)で構成
される。そして、前記ゲート絶縁膜34、前記n+型ソ
ース36、前記n+型ドレイン37および前記活性領域
38は、従来例のアモルファス構造に代えて単結晶構造
とされる。
【0075】該単結晶構造は図2のように構成される。
図2は、原理を説明する一例として、チタン酸バリウム
(BaTiO3)の結晶構造を示したもので、単位格子
の四隅にTi原子(白丸)が、立方格子の中央にBa原
子(斜線ハッチンク丸)が、立方格子の各面の中央に酸
素原子(黒丸)が位置している。ここで、酸素原子の安
定位置は四個のチタン原子が存在する平面上より少しは
ずれた位置にある。この酸素原子が平面より上に存在す
るか、下に存在するかで、格子面の上面がマイナスある
いはプラスの電荷を持つことになる。
【0076】これによって、例えば前記ゲート絶縁膜3
4のように強誘電体膜を単結晶膜とする場合、強誘電体
膜の残留分極が発生する。従って、図2に示す結晶構造
を実現することが強誘電体膜には必要である。該強誘電
体膜は実際にはPZT、BSTまたはPLZT等が使用
されて形成される。かかる単結晶化された強誘電体膜
は、図3に示すような外部電界/分極電界特性を持つ。
すなわち、ひずみの少ないPEヒステリシス特性とな
り、したがって、誘電率、分極による電荷量のバラツキ
を小さく抑えることができる。さらに、ゲート絶縁膜3
4を単結晶とすることで絶縁性も向上し、リーク電流が
低下する。このことから、ゲート絶縁膜34の膜厚を小
にしても一定の残留分極を確保できる。そうすると、一
のメモリセルの面積を小にしても 耐圧特性を劣化させ
ずに済むので、複数のセルを並置する場合に、実用的な
集積度を実現することが可能となる。また、ゲート絶縁
膜34を単結晶化することで強誘電体膜の膜疲労、すな
わち残留分極が徐々に小さくなるウェアアウト現象を軽
減できる。
【0077】また、活性領域等を単結晶膜で構成してい
ることから、ゲートオン時に活性領域内の電子の移動度
が上がって低抵抗化し、書き込み等の処理を高速化でき
る。さらに、各拡散領域および活性領域を単結晶膜で構
成することにより、その結晶欠陥を少なくでき、ゲート
オフ時にリーク電流の発生を防止できる。これらのこと
から、ゲートオン時とゲートオフ時のドレイン電流比を
増大でき、半導体装置の電気的特性を大幅に向上し得
る。さらに、基板電極の結晶の稠密度を上げることで経
時的変化による劣化を防止できる。
【0078】図4に本実施例のMFSFETのメモリセ
ルアレイの回路図を示す。図4の如く、複数のメモリセ
ルTRがマトリクス状に二次元配列される。各メモリセ
ルTRは、ゲート電極(ワード線)35、n+型ソース
(プレート線)36およびn+型ドレイン(ビット線)
37の3本の帯状電極で接続され、前記ゲート電極とな
るワード線35は図4中のX方向に共通の共通電極とさ
れ、前記プレート線となるn+型ソース36および前記
ビット線となるn+型ドレイン37は同じくY方向に共
通の共通電極とされている。すなわち、前記ワード線3
5と直交する方向に、前記ビット線37および前記プレ
ート線36が形成され、前記プレート線36には、プレ
ート線方向に並んだ1列のメモリセルTRのみの基板が
接続されている。該ゲート電極(ワード線)35、n+
型ソース(プレート線)36およびn+型ドレイン(ビ
ット線)37は夫々隣合う他のゲート電極(ワード線)
35、n+型ソース(プレート線)36およびn+型ドレ
イン(ビット線)37と独立して電位の制御が必要であ
る。
【0079】図5は実際のメモリセルアレイのレイアウ
トを示す図である。また、図5のA−A断面図を図6
に、B−B断面図を図7に示す。図6中の40はp-
Si基板33の基板電極、41は絶縁膜である。本実施
例では、A−A方向に隣合うメモリセルのn+型ソース
36およびn+型ドレイン37同士、p-型Si基板33
同士の間に形成される間隙39に、図6のように例えば
SiO2からなる絶縁膜41が埋め込み形成され、該絶
縁膜41にて電気的に分離されることで夫々独立に電位
を設定できる。ただし、図6のように一方向(図5中の
A−A方向)に隣合うメモリセルのゲート電極35はワ
ード線として一体的に連続形成されており、同様に一方
向に隣合うメモリセルのゲート絶縁膜34も一体的に連
続形成されている。
【0080】{製造方法}上記構成のメモリ半導体装置
は、以下のように製造される。まず、Si基板31を熱
酸化してシリコン酸化膜32を形成する。この後、図8
および図9の如く、多結晶もしくはアモルファス(非晶
質)シリコン膜42をCVD法等で積層した後、後述の
ラディカルビーム照射法にてシリコン単結晶膜43(図
10および図11参照)を形成する。
【0081】次に、図10および図11の如く、LOC
OS法等を用いて、前記シリコン単結晶膜43のうちセ
ル間の分離領域に酸化シリコンからなる絶縁膜41を形
成する。この酸化膜41の形成前もしくは後にイオン注
入法でボロンをシリコン単結晶膜43に注入、熱処理に
よる拡散/活性化を行ない、p型単結晶膜とする。
【0082】次に、リソグラフィー、イオン注入、拡散
工程を組み合わせて、図12の如く、トランジスタのn
+型ソース36、n+型ドレイン37、活性領域38およ
び基板電極40を形成する。
【0083】次に、図13および図14の如く、例えば
PbZrO3とPbTiO3の混晶であるPZTを用いた
強誘電体膜をCVD法あるいはゾルーゲル法、スパッタ
法とで積層した後、これを後述のラディカルビーム照射
法にて単結晶化し、Pt等の特殊な材料を用いないでペ
ロブスカイト結晶系の強誘電体膜のゲート絶縁膜34を
形成する。この場合、トランジスタとなるシリコン単結
晶膜43上に直接強誘電体膜を形成してもよいし、ある
いは、シリコン単結晶膜43上に熱酸化で薄く酸化膜
(図示せず)を成長させた後、かかる上面に強誘電体膜
を形成してもよい。
【0084】次に、ゲート絶縁膜34の上面に、ポリシ
リコンあるいは高融点金属とのポリサイド膜をCVD法
で積層した後、パターンニングしてワード線となるゲー
ト電極35を形成し、図5、図6および図7の如く、各
メモリセルTRを完成させる。この後、一般的なシリコ
ン半導体の配線プロセス等を経て、電気的に書き換えが
可能な強誘電体不揮発性メモリセルアレイが完成され
る。
【0085】{単結晶膜形成方法}上記製造方法のう
ち、例えばアモルファス薄膜をCVD法あるいはゾルー
ゲル法等を用いて形成した後、これを単結晶化する単結
晶膜形成方法(ラディカルビーム照射法)について詳述
する。
【0086】<単結晶膜形成装置の全体構成>図15は
この発明の実施例における単結晶膜形成方法を効果的に
実現するための単結晶膜形成装置の一例を示す正面断面
図である。この単結晶膜形成装置60では、反応容器6
1の上部に、電子サイクロトロン共鳴型(ECR)のイ
オン発生器62が組み込まれている。ECRイオン発生
器62は、プラズマ室64を内部に規定するプラズマ容
器63を備えている。プラズマ容器63の周囲には、プ
ラズマ室64に直流の高磁場を印加する磁気コイル65
が設置されている。プラズマ容器63の上面には、マイ
クロ波をプラズマ室64へ導入する導波管66、および
ネオン(Ne)、酸素(O)、ヘリウム(He)または
アルゴンAr等の不活性ガスを導入する不活性ガス導入
管67が設けられている。
【0087】反応容器61は、その内部に反応室68を
規定する。プラズマ容器63の底部はその中央部に、プ
ラズマが通過する引出口69を規定する。反応室68と
プラズマ室64とは、この引出口69を介して互いに連
通している。反応室68の内部には、引出口69の直下
の位置に試料台70が設置されている。試料台70の上
には、図15の如く、単結晶膜を積層すべき試料71が
載置され、さらに反射板72が試料71の上方に位置す
るように設置される。反射板72は、好ましくは金属で
構成される。試料台70は、図示しない回転駆動機構に
連結されており、水平面内で回転可能である。また、試
料台70は反射板72を固定したまま、試料71を水平
に移動し得る構造となっている。
【0088】反応室68には、反応ガス供給管73が連
通している。この反応ガス供給管73を通して、プラズ
マCVDにより試料71上に所定の物質の膜を形成する
ための反応ガスが供給される。図15の例では、3本の
反応ガス供給管73a、73b、および73cが設けら
れている。反応室68には、さらに真空排気管74が連
通している。この真空排気管74の一端には、図示しな
い真空装置が連結しており、真空排気管74を介して、
反応室68に存在する気体が排気されることにより、反
応室68における真空度が所定の高さに保持される。反
応室68における真空度を表示する真空計75が、反応
室68に連通して設置されている。
【0089】<反射板の構成>図16は、反射板72の
一例における斜視図である。この反射板72aは、ダイ
ヤモンド構造を有する単結晶膜を形成するための反射板
の一例である。反射板72aは、平板状の基台81の中
央部に開口部を規定する。この開口部の周囲に、3個の
直方体のブロック82が固定的に設置され、それらの内
側に夫々反射用ブロック83が固定されている。その結
果、基台81の中央部には、これらの反射用ブロック8
3で縁どりされた正三角形状の開口部84が形成され
る。反射用ブロック83において、開口部84に面する
斜面85が、気体ビームを反射する反射面として機能す
る。したがって、斜面85の傾斜角度は、形成すべき単
結晶の結晶軸の方向に対応して適切な大きさに設定され
る。
【0090】図17は、ブロック82と反射用ブロック
83とで構成される反射板72aの一部分の三面図であ
り、図17(a)、図17(b)、および図17(c)
は、夫々平面図、側面図、および正面図である。図17
(b)に図示するように、斜面85の傾斜角度は、4方
向の原子ビームが互いに35゜で隣合うような角度に設
定される。反射板72aは試料71を固定しない構造と
なっているので、試料71が反射板72aに相対的に水
平移動し得る。このため、反射板72aを試料台70に
固定したまま、試料71を水平に移動させることによっ
て、面積の大きい試料71の上に単結晶膜を形成するこ
とが可能である。
【0091】<ECRイオン発生器の動作>図15に戻
って、ECRイオン発生器62の動作について説明す
る。不活性ガス導入管67からプラズマ室64へ、N
e、O、He、Ar等の不活性ガスを導入しつつ、同時
に導波管66からプラズマ室64へマイクロ波が導入さ
れる。ここで、不活性ガスとして用いる原子は、先に形
成するアモルファス薄膜の原子より重くない原子を選択
しておく。さらに同時に、磁気コイル65に直流電流が
供給されることにより、プラズマ室64およびその周囲
に直流磁場が形成される。供給された気体は、マイクロ
波と直流磁場の作用でプラズマ状態に保たれる。このプ
ラズマは、マイクロ波と直流磁場とによってサイクロト
ロンの原理で螺旋運動する高エネルギーの電子によって
生成される。
【0092】この電子は、反磁性の特性を有するので、
磁場の弱い方に移動し、磁力線に沿った電子流を形成す
る。その結果、電気的中性を維持するために、電子流に
伴われて正イオンも、磁力線に沿ったイオン流を形成す
る。すなわち、引出口69から反応室68へ、下方向に
向かう電子流とイオン流とが形成される。イオン流は、
電子流と並行して流れるので、消イオン時間を経過する
と、互いに再結合することによって中性原子流となる。
したがって、引出口69から下方に所定距離以上離れた
位置では、殆ど中性の原子流のみが形成されている。
【0093】図18は、ECRイオン発生器62によっ
て、10eVのAr+イオンを引出口69より取り出し
たときの、イオン電流密度と引出口69からの距離との
関係を実測した結果を示すグラフである。このグラフに
よれば、イオン電流密度は、引出口から4〜5cmの距
離から急激に減少を始め、14cmの位置では1/10
〜1/12の大きさに減衰することが読み取れる。イオ
ン電流が減衰した分、中性原子流が増加しており、引出
口69から下方に14cm以上離れた位置では、殆ど中
性の原子流のみが下方向へ向かって流れている。
【0094】このように、ECRイオン発生器62は、
イオンを発生する装置でありながら、イオン流を電子流
に並行して形成するので、ECRイオン発生器62を用
いることにより、イオン流を中性化する他の手段を用い
ることなく、密度の高い中性の原子流を容易に得ること
ができるという利点がある。また、イオン流が電子流と
並行して形成されるので、進行方向があまり発散するこ
となく、進行方向の揃った平行流に近いイオン流が得ら
れる。また、平行なイオン流が中性の原子流に転換され
るので、原子流も進行方向の揃った平行流に近いものと
なる。
【0095】<単結晶膜形成装置の動作>再び図15に
戻って、装置60の動作について説明する。反射板72
として図16および図17に示した反射板72aを用
い、試料71の上面にアモルファス薄膜を形成後、これ
を単結晶化する例を取り上げる。反応ガス供給管73
a、73b、および73cの夫々から反応ガスを供給す
る。このとき、不活性ガス導入管67からは、アモルフ
ァス薄膜を構成する原子に比べて原子量の小さい原子の
不活性ガスを導入する。
【0096】ECRイオン発生器62の働きにより、引
出口69から下方に向かって+イオン流と電子流が形成
される。引出口69から反射板72a(72)までの距
離は、好ましくは、+イオン流が殆ど中性原子流に転換
されるのに十分なだけの大きさに設定される。また、反
射板72a(72)は、この下方向へ向かう原子流が降
り注ぐ位置に設置される。反応ガス供給管73から供給
されるガスは、これらの+イオン流あるいは原子流によ
って、試料71へ向かって叩きつけられる。その結果、
試料71の上面においてプラズマCVD反応が進行しア
モルファス薄膜が成長する。
【0097】このとき、試料71は加熱されず、略常温
度に保持される。したがって、アモルファス薄膜は略常
温度下で成長する。すなわち、プラズマCVDによって
結晶化が進行する温度以下の温度でアモルファス薄膜が
形成される。
【0098】前述の下方向へ向かうNe等の原子流の一
部は、反射板72aに形成されている3つの斜面85に
よって反射され、さらに開口部84を通って試料71の
上面へ入射する。また、原子流の他の一部は、斜面85
へ入射せずに開口部84を通過して試料71の上面へ直
接に入射する。すなわち、試料71の上面に形成されつ
つあるアモルファス薄膜には、引出口69から直進して
来た成分と、3つの斜面85によって反射されて来た3
成分とからなる4成分の原子流が照射される。斜面85
の傾斜角が所定角度に設定されているために、これら4
成分の原子流の入射方向は、35゜の入射角度で隣合う
ようになり、形成すべき単結晶の4個の独立な最稠密結
晶面、すなわち(111)面に上方から見て直交するよ
うな4方向に対応する。なお、膜表面に現われる結晶方
向は、照射方向、入射角度を変更することで自由に変え
ることができる。
【0099】ところで、ECRイオン発生器62によっ
て形成されるプラズマのエネルギーは、試料71に到達
する原子のエネルギーが、アモルファス薄膜においてス
パッタリングを引き起こさない大きさになるように、す
なわち原子の照射による例えばSiのスパッタリングに
おけるスレッショルド・エネルギーとして知られる値
(=27eV)よりも低くなるように設定される。した
がって、成長しつつあるアモルファス薄膜に、いわゆる
ブラベー(Bravais)の法則が作用する。すなわち、ア
モルファス薄膜に照射される原子流の入射方向に垂直な
面が、最稠密結晶面となるようにアモルファス薄膜内の
分子が再配列する。照射される原子流は4つの成分を有
しており、しかも各成分の入射方向は、単一の結晶方位
を有する単結晶膜の最稠密面に垂直な方向に対応するの
で、これらの各成分の入射方向に垂直な面がいずれも最
稠密面となるように分子が再配列する。互いに独立な入
射方向を有する複数の原子流の成分によって、(11
1)面の方向が規制されるので、分子が再配列すること
によって、単一の結晶方位を有する単結晶膜が形成され
る。すなわち、プラズマCVDによって成長しつつある
アモルファス薄膜は、結晶方位の揃った単結晶膜へ逐次
転換される。
【0100】前述のように試料71は加熱されず、プラ
ズマCVDによって結晶化が進行する温度よりも低い温
度下で単結晶膜が形成される。これは、原子流の照射が
なくともプラズマCVDのみで分子の結晶化が進行する
高温度の下では、その結晶方位は原子流の照射方向とは
無関係な任意の方向となり、方位を規制することができ
ず、しかも多結晶ができ上ってしまうからである。
【0101】また、前述のように単結晶膜に照射する原
子流を構成する元素として、照射される試料71上のア
モルファス薄膜の原子(Si)よりも相対的に軽い原
子、例えばNeを選択する。これは、原子流が単結晶膜
に照射された際に、比較的重い分子が比較的軽いNe原
子を後方へ散乱する確率が高いために、Ne原子が単結
晶膜の中に侵入し残留するということが起こりにくいか
らである。さらに、照射する原子流を構成する元素に不
活性元素を選択するのは、不活性元素が単結晶膜の中に
残留しても、この残留する不活性元素は、元の分子およ
びドープされた不純物等のいずれとも化合物を形成する
ことがなく、単結晶膜の電子物性には余り影響を及ぼさ
ず、しかもでき上がった単結晶膜をある程度昇温するこ
とによって、容易に外部へ除去され得るからである。
【0102】また、前述のように反射板72は金属で構
成されるのが望ましい。なぜならば、中性原子流にわず
かに混在するNe+イオン流が導電性の反射板72で反
射されたときに、Ne+イオンが、中性原子に変換さ
れ、試料71には変換された中性原子流が照射されるか
らである。中性原子流はイオン流と異なり、進行方向が
発散し難いので、方向の揃った流れとして試料71へ入
射するという利点がある。
【0103】装置60では、プラズマCVDによりアモ
ルファス薄膜が成長した直後に単結晶への転換が逐次進
行する。このため、どのような構造の膜の上にも低温下
で形成することが可能である。低温度下で単結晶膜を形
成できるので、例えば既に所定のデバイスが作り込まれ
た試料の上に、このデバイスの特性を変えることなく、
さらに新たな単結晶膜を形成することが可能である。
【0104】このように、上述したラディカルビーム照
射法によると、電極の材質あるいは結晶性に関係なく所
望の結晶方向の単結晶が得られる。なお、本実施例では
CVD法を用いていたが、Sol−Gel法で製造する
場合には、これらの成分元素の有機化合物の混合物のゲ
ル状液をスピナーで塗布し焼成したのち上記と同様ラデ
ィカルビームで照射すればよい。
【0105】また、本実施例のでは、全体の小型化、薄
形化に寄与するために、ゲート絶縁膜34、n+型ソー
ス36、n+型ドレイン37および活性領域38のいず
れの単結晶膜についても可及的に薄く形成するのが望ま
しく、故に上述した通り一回のアモルファス薄膜形成の
後にこれを単結晶化するだけでよかったが、単結晶膜に
一定の厚さが要求される場合は、上述の方法で単結晶薄
膜を形成した後、これを種結晶としてその上面に単結晶
膜を成長させるか、あるいは上述の方法を何度も繰り返
すことで単結晶膜を形成すれば、厚さを増しても均一性
の高い安定した単結晶膜を得ることができる。そして、
本実施例のように単結晶化することにより、リーク電流
や膜特性の劣化を防止できるため、第3の従来例のよう
にリーク電流防止用のPt層を含む多層膜構造をとる必
要がなくなり、製造工程の単純化に寄与する。
【0106】また、Si基板31の上面に間隙および絶
縁膜にて離間された複数個のp-型Si基板33を成長
形成した後、p-型Si基板33の上層部やその上面に
単結晶膜を容易に形成できるので、単結晶膜を一部に有
しながらも、隣合う第2の基板間の間隙を可及的に小幅
に形成でき、セルアレイの集積度を高め得る。
【0107】なお、上述の説明では、反応ガスを供給す
ることによって薄膜を堆積しつつ、これを単結晶化する
方法について説明したが、アモルファス薄膜あるいは多
結晶薄膜を一旦形成した後に、ビームを照射することに
よって、これを単結晶化してもよい。あらかじめアモル
ファス薄膜あるいは多結晶薄膜を形成するには、プラズ
マCVDの他に熱CVD、蒸着、その他多数の方法が利
用可能である。
【0108】また、反応ガスを供給しつつ単結晶化する
方法、一旦アモルファス薄膜あるいは多結晶薄膜を形成
した後に単結晶化する方法のいずれにおいても、単結晶
化の過程で試料71は結晶化温度以下の範囲で適宜加熱
してもよい。
【0109】{使用動作}上記方法によって製造された
半導体装置の使用時には、図3の如く、強誘電体膜から
なるゲート絶縁膜34の残留分極方向によってデータ
“1”、“0”を保持する。図3中、V(0)以上の電
界を強誘電体膜に印加した場合、この時点後に電界を除
いてもP(0)なる残留分極が発生する。これをデータ
の“0”とする。また、V(1)以下の電界を強誘電体
膜に印加した場合、この時点後に電界を除いてもP
(1)なる残留分極が発生する。これをデータの“1”
とする。
【0110】ここで、データが“0”、“1”の場合の
トランジスタのゲート電圧(Vg)とドレイン電流(I
d)との電圧/電流特性図を図19に示す。データが
“0”の場合、トランジスタは、図19中のα0のよう
にデプレッション型となり、データが“1”の場合はα
1のようにエンハンスメント型となる。なお、以下の説
明においてゲート電極(ワード線)35にかけられるゲ
ート電圧の“H”レベルは0V、“L”レベルはマイナ
スレベルであり、また、n+型ソース(プレート線)3
6にかけられる電圧の“H”レベルはプラスレベル、
“L”レベルは0Vである。
【0111】<読み出し動作>データ読み出し時には、
図4の読み出し対象のメモリセルに接続されたゲート電
極(ワード線)35を“H”レベル(0V)、n+型ソ
ース(プレート線)36を“L”レベル(0V)、n+
型ドレイン(ビット線)37をセンス回路のセンスレベ
ルとし、他のゲート電極(ワード線)35を“L”レベ
ル、すなわち図19中の−Vg(1)と0Vとの間に設
定してデプレッション型トランジスタの電流が十分小さ
い電圧とする。この際、動作スピードを高める目的で、
他のn+型ソース(プレート線)36およびn+型ドレイ
ン(ビット線)37をセンス回路のセンスレベルとする
のが最良であるが、メモリセルのデータが反転しない程
度でn+型ソース(プレート線)36およびn+型ドレイ
ン(ビット線)37を同程度の電位となればよい。そし
て、読み出し対象のメモリセルに接続されたn型ドレ
イン(ビット線)37の電位、あるいは、n型ドレイ
ン(ビット線)37を流れる電流をセンス回路で検出す
ることによって、データの“0”、“1”を検出する。
【0112】この際、データとして“1”が書き込まれ
ている場合は、メモリセルがデプレッション型であるの
で、n+型ドレイン(ビット線)37からn+型ソース
(プレート線)36へ電流が流れn+型ドレイン(ビッ
ト線)37の電位が下がる。また、データとして“0”
が書き込まれている場合は、メモリセルがエンハンスメ
ント型であるので、トランジスタは動作せず、電流/電
位とも変化しない。以上のような、電流もしくは電位変
化の差をセンス回路で検出すれば良い。
【0113】なお、ゲート電極(ワード線)35とn+
型ソース(プレート線)36の電位関係は、少なくと
も、残留分極が反転しない図3中のV(3)とV(1)
の中間からV(2)までの範囲とする。
【0114】<書き込み動作>データ書き込み時には、
図4の書き込み対象のメモリセルに接続されたゲート電
極(ワード線)35およびn+型ソース(プレート線)
36を、書き込みたいデータに応じて、ゲート電極(ワ
ード線)35およびn+型ソース(プレート線)36の
一方を“H”、他方を“L”レベルとする。他のゲート
電極(ワード線)35およびn+型ソース(プレート
線)36は、中間レベル、すなわち、書き込みを行なう
メモリセルのゲート電極35とn+型ソース36との電
位差の1/2程度の電位に設定することによって、他の
メモリセルに書き込みが発生しないようにする。具体的
には書き込み対象のメモリセルのゲート電極(ワード
線)35とn+型ソース(プレート線)36の電位差
を、図3に示すV(0)〜V(1)より絶対値を大きく
とることによって、また、他のゲート電極(ワード線)
35、n+型ソース(プレート線)36は上記中間レベ
ルに保持することによって、書き込み対象のメモリセル
のみ印加電界を除いたときに、印加電界の方向によって
P(0)あるいはP(1)なる残留分極を発生させて、
データを保持することができる。
【0115】すなわち、データとして“1”を書き込む
場合には、図4のゲート電極(ワード線)35を0Vに
し、n+型ソース(プレート線)36を図3で示すV
(1)より絶対値が大きい正の電圧V1を印加する。こ
の時、他のゲート電極(ワード線)35、n+型ソース
(プレート線)36、および全てのn+型ドレイン(ビ
ット線)37には、V1/2の電圧を印加しておく、こ
の結果、書き込み対象のメモリセルのみ、P(1)なる
残留分極が生じ、このメモリセルはデプレッション型と
なる。
【0116】また、データとして“0”を書き込み場合
には、ゲート電極(ワード線)35を図3に示すV
(0)より大きい電圧V0とし、n+型ソース(プレー
ト線)36を0Vとする。この時、他のゲート電極(ワ
ード線)35、n+型ソース(プレート線)36、およ
び全てのn+型ドレイン(ビット線)37には、V0/
2の電圧を印加しておく、この結果、書き込み対象のメ
モリセルのみ、P(0)なる残留分極が生じ、このメモ
リセルはエンハンスメント型となる。
【0117】このように、メモリセルのゲート絶縁膜と
しての強誘電体膜の分極は、データの書き換え時のみに
変化する可能性があり、データ読み出し時には、変化し
ないため、強誘電体膜の膜疲労を最小限に抑えることが
できる。そして、特に強誘電体膜を単結晶化すること
で、膜疲労の極めて少ない良質の膜を形成できる。
【0118】[第2の実施例] {構成}本発明第2の実施例のメモリ半導体装置は、ゲ
ート絶縁膜に強誘電体を用いた薄膜トランジスタ(TF
T)でメモリセルを構成するMFSFETである点で第
1の実施例と同様であるが、本実施例の半導体装置は、
メモリセルアレイのレイアウトが図20のように設定さ
れる点で第1の実施例と異なる。図20中の91はワー
ド線としてのゲート電極、92はプレート線としてのn
+型ソース、93はビット線としてのn+型ドレイン、9
4(斜線部)は前記n+型ソース92および前記n+型ド
レイン93に挟まれる活性領域(チャネル)である。
【0119】また、図21は図20のC−C断面図、図
22は図20のD−D断面図である。図21および図2
2中の95はn型Si基板、96はp+型シリコン酸化
膜(SiO2)、97は基板電極となるp+型拡散層、9
8はゲート絶縁膜である。そして、本実施例では、一の
メモリセルの前記n+型ソース92と、該一のメモリセ
ルに対してC−C方向に隣合うメモリセルの前記n+
ドレイン93とが共通に利用される。そして、図21の
ように一方向(図20中のC−C方向)に隣合うメモリ
セルのゲート電極91はワード線として一体的に連続形
成されており、同様に一方向に隣合うメモリセルのゲー
ト絶縁膜98も一体的に連続形成されている。なお、図
21ではp+型拡散層97と活性領域94とが互いに密
接して導通されているが、この部分に薄い絶縁膜を配し
てもよい。
【0120】そして、第1の実施例と同様、前記ゲート
電極はポリシリコンやポリサイド等の多結晶構造とさ
れ、前記ゲート絶縁膜98は強誘電体膜で構成される。
また、前記ゲート絶縁膜98、前記n+型ソース92、
前記n+型ドレイン93および前記活性領域94が前記
ラディカルビーム照射法により単結晶構造とされる点
も、第1の実施例と同様である。
【0121】{製造方法}上記構成のメモリ半導体装置
は、以下のように製造される。まず、LOCOS法を用
いてn型Si基板95を熱酸化し、その上面の所定位置
にp+型シリコン酸化膜96を選択的に形成する。この
後、図23および図24の如く、p+型シリコン酸化膜
96の形成されない領域にボロンまたはBF2のイオン
注入しその拡散工程を経て基板電極となるp+型拡散層
97を形成する。
【0122】この後、多結晶もしくはアモルファス(非
晶質)シリコンをCVD法等で積層した後、図25およ
び図26の如く、第1の実施例で説明したのと同様のラ
ディカルビーム照射法にてシリコン単結晶膜94aを形
成する。なお、ここでは、p+型拡散層97等の上に直
接多結晶もしくはアモルファスシリコンを積層してもよ
いし、あるいはp+型拡散層97等の上に図示しない薄
い酸化膜を形成した後、多結晶もしくはアモルファスシ
リコンを積層して単結晶化を施してもよい。ただし、後
者のようにp+型拡散層97等の上に薄い酸化膜を形成
する場合、基板電位はメモリセルのゲート絶縁膜98の
容量と前記薄い酸化膜の容量とのカップリングで決ま
る。また、p+型拡散層97上に薄い酸化膜を形成する
場合、Si基板95をp型とし、基板電極用拡散層97
をn+拡散としてもよい。
【0123】次に、図27および図28の如く、前記シ
リコン単結晶膜94aのうち前記p+型シリコン酸化膜
96の直上領域について、リソグラフィー、イオン注
入、拡散工程を組み合わせてn+拡散層を形成し、これ
らをn+型ソース92およびn+型ドレイン93とする。
また、n+型ソース92およびn+型ドレイン93に挟ま
れる領域を活性領域(チャネル)94とする。
【0124】次に、n+型ソース92、n+型ドレイン9
3および活性領域(チャネル)94を含むシリコン単結
晶膜94aの全上面に、CVD法あるいはゾルーゲル法
とスパッタ法とを組み合わせて強誘電体膜を積層した
後、第1の実施例で説明したのと同様のラディカルビー
ム照射法にてこれを単結晶化し、図29および図30の
如く、ゲート絶縁膜98を形成する。なお、ゲート絶縁
膜98はシリコン単結晶膜94a上に直接に形成しても
よく、あるいは、シリコン単結晶膜94a上に熱酸化で
薄く図示しない酸化膜を成長させた上に形成してもよ
い。
【0125】次に、ポリシリコンまたは高融点金属を含
むポリサイドをCVD法で積層してゲート電極91を形
成した後、図21および図22の如く、ゲート電極91
およびゲート絶縁膜98をパターニングしてメモリセル
アレイのトランジスタを構成する。しかる後、一般的な
シリコン半導体の配線プロセス等を経て、電気的に書き
換えが可能な強誘電体不揮発性メモリを完成する。本実
施例によっても、第1の実施例と同様の作用、効果を得
られる。
【0126】[第3の実施例] {構成}本発明第3の実施例のメモリ半導体装置は、ゲ
ート絶縁膜に強誘電体を用いた薄膜トランジスタ(TF
T)でメモリセルを構成するMFSFETである点で第
1および第2の実施例と同様であるが、本実施例の半導
体装置は、メモリセルアレイの断面構造が図31に示し
た構造とされる点で第1および第2の実施例と異なる。
すなわち、本実施例では、単結晶膜としての強誘電体か
らなるゲート絶縁膜101が、ゲート電極102の下面
の一部のみに形成され、ゲート絶縁膜101とp型半導
体基板103との間、およびゲート電極102とp型半
導体基板103との間にシリコン酸化薄膜104が形成
されている。図31中の105はソース、106はドレ
インである。なお、本実施例のメモリセルアレイのレイ
アウトは、図20に示した第2の実施例と同様である。
【0127】図32は、本実施例の半導体装置のゲート
電圧/ドレイン電流特性図である。図32中のα0はデ
ータが“0”の場合、α1はデータが“1”の場合を夫
々示している。ゲート電圧/ドレイン電流特性は、図3
2のようにデータ“1”“0”のどちらの場合でもしき
い値は異なるもののエンハンスメント型となる。
【0128】図33は本実施例の半導体装置としてのメ
モリセルアレイの回路図、図34は同じくその周辺回路
図を示す。本実施例のメモリセルアレイMAは、メモリ
セルアレイをバンクと呼ぶ小ブロックに分割して、動作
中1つのバンクのみが選択され、他のバンクは電気的に
分離されるようにすることで、ビットラインの負荷容量
を大幅に低減し、処理の高速化を図るものである。すな
わち、図33および図34の如く、高速化のために、複
数の同種のメモリセルアレイMAを一のバンク(集合
体)Bank0〜Bank3として配線し、さらに複数
の前記バンクBank0〜Bank3を自動切り換え方
式で電気的に接続すよう構成している。図33の如く、
必ずいずれか1個のバンク(例えばBank2)内の全
メモリセル(TR1を含む)のみがいずれかの主ビット
線(例えばBL2)に共通に接続され、他のバンク(B
ank0,Bank1,Bank3)のメモリセルは前
記主ビット線(BL1)に接続されない構造とし、各主
ビット線BL0〜BL4の負荷容量を低減している。図
33中のTR0は隣合うバンク(Bank1,Bank
2)間に介装されるメモリセル、TR2は他の隣合うバ
ンク(Bank2,Bank3)間に介装されるメモリ
セルである。また、Q01,Q02,Q1,Q2はバン
クBank0〜Bank3を選択するセレクト素子(セ
レクトゲートトランジスタ)であり、そのゲート電極は
3本のセレクトラインSE0,SE1,SE2に夫々接
続される。このうち、一のセレクト素子Q01の一方の
ソース/ドレイン電極p1は、いずれかのバンク(Ba
nk2)内のn個の全メモリセル(TR1を含む)のソ
ース105に接続されるとともに、隣接するバンク(B
ank1)との間のメモリセル(TR0)のドレイン1
06に接続される。他のセレクト素子Q02の一方のソ
ース/ドレイン電極p2は、前記いずれかのバンク(B
ank2)内のn個の全メモリセル(TR1を含む)の
ドレイン106に接続されるとともに、隣接するバンク
(Bank3)との間のメモリセル(TR2)のソース
105に接続される。該セレクト素子Q01,Q02の
他方のソース/ドレイン電極p3,p4は、前記いずれ
かのバンク(Bank2)に対応する主ビット線BL2
に接続される。さらに他のセレクト素子Q1の一方のソ
ース/ドレイン電極p5は、前記いずれかのバンク(B
ank2)内のn個の全メモリセル(TR1を含む)の
ドレイン106に接続されるとともに、隣接するバンク
(Bank3)との間のメモリセルTR2のソース10
5に接続される。該他のセレクト素子Q1の他方のソー
ス/ドレイン電極p6は、前記いずれかのバンク(Ba
nk2)に対応する主ビット線BL2に接続される。さ
らに他のセレクト素子Q2の一方のソース/ドレイン電
極p7は、前記いずれかのバンク(Bank2)内のn
個の全メモリセル(TR1を含む)のソース105に接
続されるとともに、隣接するバンク(Bank1)との
間のメモリセルTR0,TR2のドレイン106に接続
される。該他のセレクト素子Q2の他方のソース/ドレ
イン電極p8は、隣接するバンク(Bank1)に対応
する主ビット線BL1に接続される。
【0129】なお、図33中のQ3,Q4はトランジス
タであって、そのゲート電極はセレクトラインSE3,
SE4に夫々接続される。前記Q3の一方のソース/ド
レイン電極p9は、前記隣接するバンク(Bank1)
に対応する主ビット線BL1に接続され、前記Q4の一
方のソース/ドレイン電極p10は、前記いずれかのバ
ンク(Bank2)に対応する主ビット線BL2に接続
される。
【0130】そして、各メモリセルのゲート電極102
すなわちワード線WL0〜WLnおよびセレクトライン
SE0〜SE2は、図34の如く、ワードライン(W
L)バンク・デコーダ・ドライバ111に接続されてセ
レクト制御される。また、全ての主ビット線BL0〜B
L4は、トランジスタQm,Qnを介してバイアス発生
回路112に接続される。各トランジスタQm,Qnの
ゲート電極は、バイアスを印加すべきビットラインをセ
レクトするバイアスセレクタ回路113に接続される。
これにより、各メモリセルは一定の電位にプリチャージ
される。
【0131】また、各主ビット線BL0〜BL4は、図
34の如く、ドライバ回路114の一対のトランジスタ
Qc,Qdの一方のソース/ドレイン電極p11,p1
2に接続される。該ドライバ回路114の各トランジス
タQc,Qdのゲート電極はビット線(BL)プレート
線(PL)デコーダ115に接続される。また、前記Q
cの他方のソース/ドレイン電極p13はセンスアンプ
(SA)/書き込みバイアスセレクタ回路116を介し
てセンスアンプ(SA)117および書き込みバイアス
発生回路118に接続され、通常センスアンプ(SA)
のセンスレベルにプリチャージされる。前記Qdの各他
方のソース/ドレイン電極p14はグランド接続され
る。
【0132】{使用動作}上記構成の半導体装置の使用
(読み出し、書き込み)時には、対象となるメモリセル
について、図34の如く、ワードライン(WL)バンク
・デコーダ・ドライバ111にてセレクトラインSE0
〜SE2およびセレクト素子Q01,Q02,Q1,Q
2を通じてセレクト制御し、対応するバンクBank0
〜Bank3の主ビットラインBL0〜BL3のみを、
対象となるビット線またはプレート線に接続して行う。
このとき、他のバンクに対応する主ビットラインをこれ
に対応するビット線およびプレート線から電気的に切り
離す。そして、データの読み出し/書き込みが行なわれ
ていないビット線またはワード線を、センスアンプの
“0”,“1”の判定しきい値程度の中間電位にバイア
スしておくことによって、データの読み出し、あるいは
書き込みを高速で行なう。以下、その具体的な動作を説
明する。
【0133】<読み出し動作>読み出し時には、まず、
セレクトラインSE0〜SE2に信号を送信してセレク
ト素子Q01,Q02,Q1,Q2を駆動する。例えば
TR1から読み出しする場合、SE1,SE2をライン
を“H“レベルとし、セレクト素子Q1,Q2をON状
態とする。また、各メモリセルのソース/ドレイン電極
は夫々BL1とBL2に接続されている。このとき、バ
ンク内のソースおよびドレインの端から端までの拡散抵
抗値をR0,R1とすると、トランジスタのソース/ド
レインにR0+R1の抵抗が、直列につながることにな
る。そして、ワード線WL0〜WLnのうち読み出しト
ランジスタのワード線のみをWLバンク・デコーダ・ド
ライバ111にて“H”レベルとする。さらに、BL・
PLデコーダ115にて、一方のソース/ドレイン電極
を接続している主ビット線(BL0)のドライバ回路1
14のトランジスタQdをオンにし、該主ビット線(B
L0)をグランドに接続するとともに、他方のソース/
ドレイン電極に接続している主ビット線(BL1)のド
ライバ回路114のトランジスタQcをオンにし、該主
ビット線(BL1)をSA/書き込みバイアスセレクタ
回路116に接続し、該SA/書き込みバイアスセレク
タ回路116にてSA117のバイアスを選択してデー
タの読み出しを行なう。
【0134】各メモリセルにおける個々の読み出し動作
については、メモリセルの電流電圧特性が図19のよう
な場合に、図33中のメモリセルTR0のデータの読み
出しは次の手順で行えばよい。
【0135】「1」 初期状態は、全ての主ビット線B
L0〜BL3が図34中のバイアス発生回路112に接
続され、SA117のセンスレベルにプリチャージされ
る。この電圧レベルをVrefとする。このとき、全て
のワード線WL0〜WLnはメモリセルを“OFF”状
態に保つためVref−Vg(2)なる電圧レベルとし
ておく。
【0136】「2」 次に、WL0をVrefレベルに
すると同時に、セレクトラインSE0を“H”レベル
(ON状態)とする。他のセレクトラインSE1〜SE
4は“L”レベル(OFF状態)とする。ここで、ビッ
トライン/プレートライン・デコーダ・ドライバ115
によってBL1をGNDに接続すると共に、BL2をS
A117に接続する。また、バイアスセレクタ回路11
3によって、BL1はバイアス発生回路112から切り
離される。
【0137】「3」 TR0がデプレッション型の場
合、BL2からBL1に電流が流れ、BL2の電位が下
がる。また、TR0がエンハンスメント型の場合、BL
2からBL1には電流が流れず、BL2の電位は変化し
ない。この電流もしくは電圧の変化量をSA117で検
出することによって、データの読み出しが行なわれる。
【0138】また、図33中のTR1の読み出しは、S
E1、SE2を“H”レベル(ON状態)とし、他のセ
レクトラインを“L”レベル(OFF状態)とすること
によって可能となる。
【0139】<書き込み動作>データの書き込み時に
は、まず、セレクトラインSE0〜SE2に信号を送信
してセレクト素子Q01,Q02,Q1,Q2を駆動す
る。例えばTR1に書き込みする場合、SE1,SE2
をラインを“H“レベルとし、セレクト素子Q1,Q2
をON状態とする。また、各メモリセルのソース/ドレ
イン電極は夫々BL1とBL2に接続されている。この
とき、バンク内のソースおよびドレインの端から端まで
の拡散抵抗値をR0,R1とすると、トランジスタのソ
ース/ドレインにR0+R1の抵抗が、直列につながる
ことになる。そして、書き込みトランジスタの基板電極
と一方のソース/ドレイン電極を接続している主ビット
線(BL1)がプレート線となり、BL・PLデコーダ
115にて、前記主ビット線(BL1)のドライバ回路
114のトランジスタQcをオンにして該主ビット線
(BL1)をSA/書き込みバイアスセレクタ回路11
6に接続し、該SA/書き込みバイアスセレクタ回路1
16にてSA117のバイアスを選択し、書き込みトラ
ンジスタのワード線WL0〜WLnとの間に所望のバイ
アスを印加してデータを書き込む。
【0140】各メモリセルにおける個々の書き込み動作
について、図33中のTR0にデータを書き込む場合に
は、 「1」 初期状態は、読み出し動作と同様に、全ての主
ビット線BL0〜BL3が図34中のバイアス発生回路
112に接続され、SA117のセンスレベルにプリチ
ャージされる。この電圧レベルをVrefとする。この
とき、全てのワード線WL0〜WLnはメモリセルを
“OFF”状態に保つためVref−Vg(2)なる電
圧レベルとしておく。
【0141】「2」 BL1のみを書き込みバイアス発
生回路118に接続する。
【0142】「3」 SE1を“H”レベル(ON状
態)とし、他のSEラインを“L”レベル(OFF状
態)とする。
【0143】「4」 データとして“0”を書き込む場
合、WL0をVref−Vg(1)/2に、BL1をV
ref+Vg(1)/2にバイアスする。なお、Vg
(1)は図19に示す電圧値である。
【0144】「5」 データとして“1”を書き込む場
合、WL0をVref+Vg(0)/2に、BL1をV
ref−Vg(0)/2にバイアスする。なお、Vg
(0)は図19に示す電圧値である。
【0145】図33のTR1にデータを書き込む場合に
ついては、SE2を“H“レベル(ON状態)とし、他
のSEラインを“L”レベル(OFF状態)とすること
で可能となる。
【0146】このように、プレート線を、読み出し時に
はGNDのみに、書き込み時には書き込みバイアス発生
回路のみに接続するので、他への電流パスがなく、故に
安定した動作を保証できる。
【0147】[第4の実施例] {構成}本発明第4の実施例のメモリ半導体装置は、ゲ
ート絶縁膜に強誘電体を用いた薄膜トランジスタ(TF
T)でメモリセルを構成するMFSFETである点で第
3の実施例と同様であるが、本実施例の半導体装置は、
メモリセルアレイの回路構造が図35に示した構造とさ
れる点で第3の実施例と異なる。すなわち、第3の実施
例では、バンクセレクトラインが、SE0,SE1,S
E2の3本であったのに対し、本例では、SE0,SE
1,SE2,SE3の4本とされている。なお、図33
中のσはバンク領域を示している。また、Qa0,Qa
1,Qa2,Qa3はバンクBank0〜Bank3を
選択するセレクト素子(セレクトゲートトランジスタ)
であり、そのゲート電極は前記4本のセレクトラインS
E0,SE1,SE2,SE3に夫々接続される。この
うち、一のセレクト素子Qa0の一方のソース/ドレイ
ン電極p21は、いずれかのバンク(Bank2)内の
n個の全メモリセル(TR1を含む)のドレイン106
に接続されるとともに、隣接するバンク(Bank3)
との間のメモリセル(TR2)のソース105に接続さ
れる。他のセレクト素子Qa1の一方のソース/ドレイ
ン電極p22は、前記いずれかのバンク(Bank2)
内のn個の全メモリセル(TR1を含む)のソース10
5に接続されるとともに、隣接するバンク(Bank
1)との間のメモリセル(TR0)のドレイン106に
接続される。該セレクト素子Qa0,Qa1の他方のソ
ース/ドレイン電極p23,p24は、前記いずれかの
バンク(Bank2)に対応する主ビット線BL2に接
続される。さらに他のセレクト素子Qa2の一方のソー
ス/ドレイン電極p25は、前記いずれかのバンク(B
ank2)内のn個の全メモリセル(TR1を含む)の
ソース105に接続されるとともに、隣接するバンク
(Bank1)との間のメモリセルTR0のドレイン1
06に接続される。該他のセレクト素子Qa2の他方の
ソース/ドレイン電極p26は、隣接するバンク(Ba
nk1)に対応する主ビット線BL1に接続される。さ
らに他のセレクト素子Qa3の一方のソース/ドレイン
電極p27は、前記いずれかのバンク(Bank2)内
のn個の全メモリセル(TR1を含む)のドレイン10
6に接続されるとともに、隣接するバンク(Bank
3)との間のメモリセルTR2のソース105に接続さ
れる。該他のセレクト素子Qa3の他方のソース/ドレ
イン電極p28は、前記いずれかのバンク(Bank
2)に対応する主ビット線BL2に接続される。
【0148】なお、図33中のQa4,Qa5はトラン
ジスタであって、そのゲート電極はセレクトラインSE
4,SE5に夫々接続される。前記Qa4の一方のソー
ス/ドレイン電極p29は、前記いずれかのバンク(B
ank2)に対応する主ビット線BL2に接続され、前
記Qa5の一方のソース/ドレイン電極p30は、前記
隣接するバンク(Bank1)に対応する主ビット線B
L1に接続される。
【0149】{読み書き動作}例えば、TR1を読み書
きする場合、セレクトラインSE0,SE2を“H”レ
ベルにしてQa0,Qa2をON状態とし、メモリセル
のソース/ドレイン電極を夫々BL1とBL2に接続す
るので、抵抗R0とR1がほぼ等しいとすると、メモリ
セルのソース/ドレインに直列につながる抵抗値は常に
R0(R1)となり、さらに高速化を図ることができ
る。
【0150】[変形例] (1)上記各実施例におけるラディカルビーム照射法で
は、予めアモルファス薄膜を形成し、結晶化温度以下の
低温度下で相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂直な方
向からビーム照射して単結晶膜を形成していたが、予め
多結晶薄膜を形成し、結晶化温度以下の低温度下で相異
なる複数方向の最稠密結晶面に垂直な方向からビーム照
射して単結晶膜を形成してもよい。
【0151】(2)あるいは、ラディカルビーム照射法
において、結晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給
すると同時に相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂直な
方向からビーム照射して単結晶膜を形成してもよい。
【0152】(3)第3の実施例では、図31の如く、
nチャネル型のMFSFET構造をとっているが、pチ
ャネル型のMFSFETで構成することも可能である。
【0153】(4)メモリセルが十分なドライブ能力が
ある場合、図34のバイアスセレクタ回路113を省略
して、常時バイアス(Vref)が印加される回路構成
としてもよい。
【0154】(5)上記各実施例ではゲート絶縁膜を単
層膜で構成していたが、多層膜で構成してもよい。
【0155】(6)第1の実施例では、第1の基板とし
てシリコンを用いた半導体基板の上にシリコン酸化膜お
よびTFTを積層していたが、上述のラディカルビーム
照射法では、下地層の材質を一切考慮する必要がなくな
るため、例えばガラス材等の安価な基板を用いてもよ
い。
【0156】(7)上記各実施例において、単結晶膜で
構成されるゲート絶縁膜、拡散領域、その他の部分を、
軸配向多結晶膜で置き換えてもよい。軸配向多結晶膜
は、各結晶粒の間で一つの結晶方位のみが揃った多結晶
膜であり、各結晶粒の方位が任意である通常の多結晶膜
に比べて規則性が高いので、あらゆる点において単結晶
膜に近い特性を有している。このため、ゲート絶縁膜な
どが単結晶膜の代わりに軸配向多結晶膜で構成された半
導体装置においても、単結晶膜で構成された半導体装置
がもつ上述した優れた特性に近い特性が得られる。
【0157】軸配向多結晶膜を形成するには、例えば図
41の正面断面図に示す装置60aを用いるとよい。図
41において、図15に示す装置60と同一部分には同
一符号を付して、その詳細な説明を略する。図41に示
す軸配向多結晶薄膜形成装置60aは、装置60と同様
に反応ガスを供給することによって試料71の上にアモ
ルファス薄膜または多結晶薄膜を堆積しつつ、それと同
時に一方向からNe原子流等の気体のビームを照射する
ことによって、堆積しつつある薄膜を軸配向多結晶薄膜
へと逐次的に転換する。
【0158】装置60aは、装置60において、あたか
も反射板72が除去された構造をなしており、そのこと
によって、気体のビームが試料71の上へ一方向から照
射される。気体のビームを照射することによってブラベ
ーの法則が作用するが、照射が一方向から行われるの
で、この照射方向に直交するように一つの最稠密面の方
向のみが規制され、他の最稠密面の方向は規制されな
い。このため、装置60aによって形成される薄膜は、
一般には単結晶構造ではなく、一軸方向のみが揃った軸
配向多結晶構造となる。
【0159】このように、装置60aを用いて軸配向多
結晶膜を形成する方法は、装置60を用いて単結晶膜を
形成する方法において、単に照射方向を一方向に限定す
るのみであるので、装置60を用いて単結晶膜を形成す
る方法よりも一層容易であるという利点がある。
【0160】(8)変形例(7)では、軸配向多結晶膜
を形成するのに、結晶化温度以下の低温度下で反応ガス
を供給すると同時に、一方向からビーム照射して軸配向
多結晶膜を形成したが、予めアモルファス薄膜または多
結晶薄膜(各結晶粒が任意の方向に配向した通常の多結
晶構造であってよい)を形成し、その後に、結晶化温度
以下の低温度下で、一方向からビーム照射することによ
って、軸配向多結晶膜を形成しても良い。
【0161】(9)変形例(1)において、予め多結晶
薄膜を形成した後に複数方向からのビーム照射を行って
単結晶膜へと転換する際に、予め形成される多結晶薄膜
は特に軸配向多結晶薄膜であると一層望ましい。この軸
配向多結晶薄膜は、例えば変形例(7)または(8)で
述べた方法を用いれば、容易に形成可能である。
【0162】上述したように軸配向多結晶膜の形成は単
結晶膜の形成に比べて容易であり、しかもその特性は単
結晶膜の特性に近い。このため、ゲート絶縁膜その他と
して単結晶膜を形成する際に、まず軸配向多結晶薄膜を
形成することによって、軸配向多結晶薄膜に相応する良
好な特性を確保することができる。その後、軸配向多結
晶薄膜へ複数方向からのビームを照射することによっ
て、軸配向多結晶薄膜が単結晶膜へ転換される度合いに
応じて、さらに良好な特性へと向上する。すなわち、こ
の方法では、例えば複数方向からのビーム照射にむらが
あるなど、軸配向多結晶薄膜から単結晶膜への転換が十
分に行われない場合でも、ゲート絶縁膜などが単結晶膜
で構成される半導体装置に近い特性が保証される。
【0163】(10)変形例(9)において、軸配向多
結晶薄膜を形成する際におけるビーム照射の方向と、軸
配向多結晶薄膜を単結晶膜へと転換する際におけるビー
ム照射の複数方向の1つとを、互いに同一にするとさら
に望ましい。このとき、軸配向多結晶薄膜における方位
の揃った最稠密面については、単結晶化に際してその方
向が維持されるので、単結晶膜への転換が円滑に進行す
る。
【0164】
【発明の効果】本発明請求項1、請求項6、請求項1
0、請求項11、請求項15および請求項16による
と、データ書き換え時等において、強誘電体からなるゲ
ート絶縁膜を単結晶膜で構成しているので、外部電界に
対する分極電界特性が大幅に向上する。また、薄形化を
達成しながら特性の安定性を保つことができる。さら
に、結晶構造が稠密で欠陥が少ないため、ゲート絶縁膜
のウェアアウトによる膜疲労を最小限に抑えることがで
きる。そして、ゲート絶縁膜を単結晶とすることで絶縁
性も向上し、リーク電流が低下するという効果がある。
【0165】本発明請求項2、請求項7、請求項12、
請求項13、請求項17および請求項18によると、ゲ
ートオン時において、活性領域を単結晶膜で構成してい
ることから、活性領域内の電子の移動度が上がって低抵
抗化し、書き込み等の処理を高速化できる。また、ゲー
トオフ時には、各拡散領域および活性領域の結晶欠陥が
少ないため、リーク電流の発生を防止できる。これらの
ことから、ゲートオン時とゲートオフ時のドレイン電流
比を増大でき、半導体装置の電気的特性を大幅に向上し
得るという効果がある。
【0166】本発明請求項3によると、基板電極の結晶
の稠密度を上げることで経時的変化による劣化を防止で
きるという効果がある。
【0167】本発明請求項4、請求項5および請求項8
乃至請求項18によると、請求項1のようにゲート絶縁
膜を単結晶膜で構成したり、請求項2のように両拡散領
域および活性領域を単結晶膜で構成する場合、種結晶と
なる下地層としての単結晶層を必要としないため、いか
なる下地層上にも、その上面に結晶方位の揃った単結晶
の膜を、自由な膜厚の設定で、しかも低温下で容易に形
成できる。したがって、特に請求項4および請求項5の
ように、第1の基板の上面に間隙および絶縁膜にて離間
された複数個の第2の基板を成長形成した後、第2の基
板の上層部やその上面に単結晶膜を容易に形成できる。
したがって、単結晶膜を一部に有しながらも、隣合う第
2の基板間の間隙を可及的に小幅に形成でき、セルアレ
イの集積度を高め得るという効果がある。
【0168】本発明請求項19ないし請求項36のいず
れかでは、請求項1ないし請求項18のいずれかにおけ
る単結晶膜が、軸配向多結晶膜に置き換えられる。軸配
向多結晶膜はあらゆる点で単結晶膜に近い特性をもって
いるので、単結晶膜の代わりに軸配向多結晶膜を有する
半導体装置においても、単結晶膜を有する半導体装置に
近い優れた特性が得られる。
【0169】特に、本発明請求項22、請求項23、お
よび請求項26〜請求項36のいずれかでは、軸配向多
結晶膜が一方向からのビーム照射によって形成されるの
で、下地層の結晶構造には無関係に、その上面に軸配向
多結晶膜を、自由な膜厚の設定で、しかも低温下で容易
に形成できる。加えて、ビーム照射方向が単一であるた
めに複数方向のビーム照射を要する単結晶膜よりも容易
に形成可能である。
【0170】本発明請求項37ないし請求項42のいず
れかでは、一方向からのビーム照射によって軸配向多結
晶薄膜を一旦形成し、この軸配向多結晶薄膜にさらに複
数方向からのビーム照射を行ってこれを単結晶化するこ
とによって単結晶膜が得られる。このため、多結晶薄膜
から単結晶膜への転換が十分に行われない場合でも、単
結晶膜を有する半導体装置に近い特性が保証される。
【0171】特に、本発明請求項39または請求項42
によれば、軸配向多結晶薄膜を形成する際におけるビー
ム照射の方向と、軸配向多結晶薄膜を単結晶膜へと転換
する際におけるビーム照射の複数方向の1つとが、互い
に同一であるので、単結晶膜への転換が円滑に行われ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例の半導体装置を示す断面図
である。
【図2】本発明第1の実施例の半導体装置においてBa
TiO3の結晶構造を示す斜視図である。
【図3】本発明第1の実施例の半導体装置における誘電
体膜の外部電界と分極電界の対応を示す図である。
【図4】本発明第1の実施例の半導体装置を示す内部回
路図である。
【図5】本発明第1の実施例の半導体装置を示す平面図
である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図5のB−B断面図である。
【図8】本発明第1の実施例の半導体装置の製造工程を
示す一方向で切断した断面図である。
【図9】本発明第1の実施例の半導体装置の製造工程を
示す他方向で切断した断面図である。
【図10】本発明第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す一方向で切断した断面図である。
【図11】本発明第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す他方向で切断した断面図である。
【図12】本発明第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す一方向で切断した断面図である。
【図13】本発明第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す一方向で切断した断面図である。
【図14】本発明第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す他方向で切断した断面図である。
【図15】本発明第1の実施例の製造方法を実行するの
に適した装置の構成を示す正面断面図である。
【図16】本発明第1の実施例における反射板の斜視図
である。
【図17】本発明第1の実施例における反射板の三面図
である。
【図18】本発明第1の実施例におけるECRイオン発
生器の特性を示すグラフである。
【図19】本発明第1の実施例の半導体装置における電
圧電流特性を示す図である。
【図20】本発明第2の実施例の半導体装置を示す平面
図である。
【図21】図20のC−C断面図である。
【図22】図21のD−D断面図である。
【図23】本発明第2の実施例の半導体装置の製造工程
を示す一方向で切断した断面図である。
【図24】本発明第2の実施例の半導体装置の製造工程
を示す他方向で切断した断面図である。
【図25】本発明第2の実施例の半導体装置の製造工程
を示す一方向で切断した断面図である。
【図26】本発明第2の実施例の半導体装置の製造工程
を示す他方向で切断した断面図である。
【図27】本発明第2の実施例の半導体装置の製造工程
を示す一方向で切断した断面図である。
【図28】本発明第2の実施例の半導体装置の製造工程
を示す他方向で切断した断面図である。
【図29】本発明第2の実施例の半導体装置の製造工程
を示す一方向で切断した断面図である。
【図30】本発明第2の実施例の半導体装置の製造工程
を示す他方向で切断した断面図である。
【図31】本発明第3の実施例の半導体装置を示す断面
図である。
【図32】本発明第3の実施例の半導体装置のゲート電
圧/ドレイン電流特性図である。
【図33】本発明第3の実施例の半導体装置を示す内部
回路図である。
【図34】本発明第3の実施例の半導体装置の周辺回路
を示す説明図である。
【図35】本発明第4の実施例の半導体装置を示す内部
回路図である。
【図36】第1の従来例の半導体装置のメモリセルを示
す回路図である。
【図37】第2の従来例の半導体装置のメモリセルを示
す断面図である。
【図38】第3の従来例の半導体装置のメモリセルを示
す断面図である。
【図39】第3の従来例の半導体装置のメモリセルを示
す内部回路図である。
【図40】第4の従来例の半導体装置のメモリセルを示
す断面図である。
【図41】本発明変形例(7)を実施するのに適した装
置の構成を示す正面断面図である。
【符号の説明】
31 第1の基板 33 第2の基板 34 ゲート絶縁膜 35 ゲート電極 36 第1の拡散領域 37 第2の拡散領域 38 活性領域 39 間隙 40 基板電極 41 絶縁膜 91 ゲート電極 92 第1の拡散領域 93 第2の拡散領域 94 活性領域 95 半導体基板 97 基板電極 98 ゲート絶縁膜 101 ゲート絶縁膜 102 ゲート電極 103 半導体基板 105 第1の拡散領域 106 第2の拡散領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/20 27/10 451 29/78

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメモ
    リ半導体装置であって、 第1の基板と、 該第1の基板の上側に並列される複数個の第2の基板
    と、 該各第2の基板の上層部に選択的に形成される第1の拡
    散領域および第2の拡散領域と、 前記第1の拡散領域と前記第2の拡散領域との間に形成
    される活性領域と、 少なくとも前記活性領域の上面に形成されるゲート絶縁
    膜と、 該ゲート絶縁膜の上面に形成されるゲート電極とを備
    え、 前記ゲート絶縁膜は強誘電体からなる単結晶膜で構成さ
    れたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメモ
    リ半導体装置であって、 第1の基板と、 該第1の基板の上側に並列される複数個の第2の基板
    と、 該各第2の基板の上層部に選択的に形成される第1の拡
    散領域および第2の拡散領域と、 該第1の拡散領域と前記第2の拡散領域との間に形成さ
    れる活性領域と、 少なくとも前記活性領域の上面に形成されるゲート絶縁
    膜と、 該ゲート絶縁膜の上面に形成されるゲート電極とを備
    え、 前記ゲート絶縁膜は強誘電体で構成され、 前記第1の拡散領域、前記第2の拡散領域および前記活
    性領域は単結晶膜で構成されたことを特徴とする半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の基板に基板電極が形成され、 該基板電極は単結晶膜で構成される、請求項1または請
    求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記複数個の第2の基板同士の間に間隙
    が形成され、 該間隙に絶縁膜が形成され、 前記単結晶膜は、予め形成されたアモルファス薄膜また
    は多結晶薄膜の結晶化温度以下の低温度下で相異なる複
    数方向の最稠密結晶面に垂直な方向からビーム照射され
    て形成される、請求項1、請求項2または請求項3記載
    の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記複数個の第2の基板同士の間に間隙
    が形成され、 該間隙に絶縁膜が形成され、 前記単結晶膜は、結晶化温度以下の低温度下で反応ガス
    を供給すると同時に相異なる複数方向の最稠密結晶面に
    垂直な方向からビーム照射されて形成される、請求項
    1、請求項2または請求項3記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複数
    個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置であって、 半導体基板と、 該半導体基板の上側に互いに交互に形成される拡散領域
    および活性領域と、 少なくとも前記各活性領域の上面に形成されるゲート絶
    縁膜と、 該ゲート絶縁膜の上面に形成されるゲート電極とを備
    え、 前記ゲート絶縁膜は強誘電体からなる単結晶膜で構成さ
    れたことを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複数
    個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置であって、 半導体基板と、 該半導体基板の上側に互いに交互に形成される拡散領域
    および活性領域と、 少なくとも前記各活性領域の上面に形成されるゲート絶
    縁膜と、 該ゲート絶縁膜の上面に形成されるゲート電極とを備
    え、 前記拡散領域および活性領域は単結晶膜で構成されたこ
    とを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記単結晶膜は、予め形成されたアモル
    ファス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度以下の低温度
    下で相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂直な方向から
    ビーム照射されて形成される、請求項1、請求項2、請
    求項3、請求項6または請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記単結晶膜は、結晶化温度以下の低温
    度下で反応ガスを供給すると同時に相異なる複数方向の
    最稠密結晶面に垂直な方向からビーム照射されて形成さ
    れる、請求項1、請求項2、請求項3、請求項6または
    請求項7記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
    モリ半導体装置の製造方法であって、 第1の基板の上面に互いに絶縁膜を介して離間する複数
    個の第2の基板を並置形成する工程と、 前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を介して離
    間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を夫々形成
    する工程と、 複数個の前記各活性領域、前記各第1の拡散領域、前記
    各第2の拡散領域および前記絶縁膜の上面に渡ってゲー
    ト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、予めアモルファス
    薄膜または多結晶薄膜を形成し、該アモルファス薄膜ま
    たは多結晶薄膜の相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂
    直な方向から結晶化温度以下の低温度下でビーム照射し
    て単結晶膜からなる前記ゲート絶縁膜を形成する工程を
    含む半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
    モリ半導体装置の製造方法であって、 第1の基板の上面に互いに絶縁膜を介して離間する複数
    個の第2の基板を並置形成する工程と、 前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を介して離
    間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を夫々形成
    する工程と、 複数個の前記各活性領域、前記各第1の拡散領域、前記
    各第2の拡散領域および前記絶縁膜の上面に渡ってゲー
    ト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、結晶化温度以下の
    低温度下で反応ガスを供給すると同時に相異なる複数方
    向の最稠密結晶面に垂直な方向からビーム照射して単結
    晶膜からなる前記ゲート酸化膜を形成する工程を含む半
    導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
    モリ半導体装置の製造方法であって、 第1の基板の上面に互いに絶縁膜を介して離間する複数
    個の第2の基板を並置形成する工程と、 前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を介して離
    間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を形成する
    工程と、 複数個の前記各活性領域、前記各第1の拡散領域、前記
    各第2の拡散領域および前記絶縁膜の上面に渡ってゲー
    ト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記第1の拡散領域および第2の拡散領域を形成する工
    程は、予めアモルファス薄膜または多結晶薄膜を形成
    し、該アモルファス薄膜または多結晶薄膜の相異なる複
    数方向の最稠密結晶面に垂直な方向から結晶化温度以下
    の低温度下でビーム照射して単結晶膜からなる前記活性
    領域、前記第1の拡散領域および前記第2の拡散領域を
    形成する工程を含む半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
    モリ半導体装置の製造方法であって、 第1の基板の上面に互いに絶縁膜を介して離間する複数
    個の第2の基板を並置形成する工程と、 前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を介して離
    間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を夫々形成
    する工程と、 複数個の前記各活性領域、前記各第1の拡散領域、前記
    各第2の拡散領域および前記絶縁膜の上面に渡ってゲー
    ト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記第1の拡散領域および第2の拡散領域を形成する工
    程は、結晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給する
    と同時に相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂直な方向
    からビーム照射して単結晶膜からなる前記活性領域、前
    記第1の拡散領域および前記第2の拡散領域を形成する
    工程を含む半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記単結晶膜からなる前記活性領域、
    前記第1の拡散領域および前記第2の拡散領域を形成す
    る工程に、前記第2の基板に接する基板電極を形成する
    工程を含み、 該基板電極を形成する工程において、前記活性領域、前
    記第1の拡散領域および前記第2の拡散領域を単結晶化
    するのと同時に前記基板電極を単結晶化する、請求項1
    2または請求項13記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複
    数個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置の製造方法
    であって、 半導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を
    互いに交互に形成する工程と、 複数個の前記拡散領域および前記活性領域の上面に渡っ
    てゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、予めアモルファス
    薄膜または多結晶薄膜を形成し、該アモルファス薄膜ま
    たは多結晶薄膜の相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂
    直な方向から結晶化温度以下の低温度下でビーム照射し
    て単結晶膜からなるゲート絶縁膜を形成する工程を含む
    半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複
    数個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置の製造方法
    であって、 半導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を
    互いに交互に形成する工程と、 複数個の前記拡散領域および前記活性領域の上面に渡っ
    てゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、結晶化温度以下の
    低温度下で反応ガスを供給すると同時に相異なる複数方
    向の最稠密結晶面に垂直な方向からビーム照射して単結
    晶膜からなる前記ゲート絶縁膜を形成する工程を含む半
    導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複
    数個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置の製造方法
    であって、 半導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を
    互いに交互に形成する工程と、 複数個の前記拡散領域および前記活性領域の上面に渡っ
    てゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記拡散領域および活性領域を互いに交互に形成する工
    程は、予めアモルファス薄膜または多結晶薄膜を形成
    し、該アモルファス薄膜または多結晶薄膜の相異なる複
    数方向の最稠密結晶面に垂直な方向から結晶化温度以下
    の低温度下でビーム照射して単結晶膜からなる前記拡散
    領域および前記活性領域を形成する工程を含む半導体装
    置の製造方法。
  18. 【請求項18】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複
    数個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置の製造方法
    であって、 半導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を
    互いに交互に形成する工程と、 複数個の前記拡散領域および前記活性領域の上面に渡っ
    てゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記拡散領域および活性領域を互いに交互に形成する工
    程は、結晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給する
    と同時に相異なる複数方向の最稠密結晶面に垂直な方向
    からビーム照射して単結晶膜からなる前記拡散領域およ
    び前記活性領域を形成する工程を含む半導体装置の製造
    方法。
  19. 【請求項19】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
    モリ半導体装置であって、 第1の基板と、 該第1の基板の上側に並列される複数個の第2の基板
    と、 該各第2の基板の上層部に選択的に形成される第1の拡
    散領域および第2の拡散領域と、 前記第1の拡散領域と前記第2の拡散領域との間に形成
    される活性領域と、 少なくとも前記活性領域の上面に形成されるゲート絶縁
    膜と、 該ゲート絶縁膜の上面に形成されるゲート電極とを備
    え、 前記ゲート絶縁膜は強誘電体からなる軸配向多結晶膜で
    構成されたことを特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
    モリ半導体装置であって、 第1の基板と、 該第1の基板の上側に並列される複数個の第2の基板
    と、 該各第2の基板の上層部に選択的に形成される第1の拡
    散領域および第2の拡散領域と、 該第1の拡散領域と前記第2の拡散領域との間に形成さ
    れる活性領域と、 少なくとも前記活性領域の上面に形成されるゲート絶縁
    膜と、 該ゲート絶縁膜の上面に形成されるゲート電極とを備
    え、 前記ゲート絶縁膜は強誘電体で構成され、 前記第1の拡散領域、前記第2の拡散領域および前記活
    性領域は軸配向多結晶膜で構成されたことを特徴とする
    半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記第2の基板に基板電極が形成さ
    れ、 該基板電極は軸配向多結晶膜で構成される、請求項19
    または請求項20記載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記複数個の第2の基板同士の間に間
    隙が形成され、 該間隙に絶縁膜が形成され、 前記軸配向多結晶膜は、予め形成されたアモルファス薄
    膜または多結晶薄膜の結晶化温度以下の低温度下で一方
    向からビーム照射されて形成される、請求項19ないし
    請求項21のいずれかに記載の半導体装置。
  23. 【請求項23】 前記複数個の第2の基板同士の間に間
    隙が形成され、 該間隙に絶縁膜が形成され、 前記軸配向多結晶膜は、結晶化温度以下の低温度下で反
    応ガスを供給すると同時に一方向からビーム照射されて
    形成される、請求項19ないし請求項21のいずれかに
    記載の半導体装置。
  24. 【請求項24】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複
    数個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置であって、 半導体基板と、 該半導体基板の上側に互いに交互に形成される拡散領域
    および活性領域と、 少なくとも前記各活性領域の上面に形成されるゲート絶
    縁膜と、 該ゲート絶縁膜の上面に形成されるゲート電極とを備
    え、 前記ゲート絶縁膜は強誘電体からなる軸配向多結晶膜で
    構成されたことを特徴とする半導体装置。
  25. 【請求項25】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複
    数個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置であって、 半導体基板と、 該半導体基板の上側に互いに交互に形成される拡散領域
    および活性領域と、 少なくとも前記各活性領域の上面に形成されるゲート絶
    縁膜と、 該ゲート絶縁膜の上面に形成されるゲート電極とを備
    え、 前記拡散領域および活性領域は軸配向多結晶膜で構成さ
    れたことを特徴とする半導体装置。
  26. 【請求項26】 前記軸配向多結晶膜は、予め形成され
    たアモルファス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度以下
    の低温度下で一方向からビーム照射されて形成される、
    請求項19、請求項20、請求項21、請求項24、ま
    たは請求項25記載の半導体装置。
  27. 【請求項27】 前記軸配向多結晶膜は、結晶化温度以
    下の低温度下で反応ガスを供給すると同時に一方向から
    ビーム照射されて形成される、請求項19、請求項2
    0、請求項21、請求項24、または請求項25記載の
    半導体装置。
  28. 【請求項28】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
    モリ半導体装置の製造方法であって、 第1の基板の上面に互いに絶縁膜を介して離間する複数
    個の第2の基板を並置形成する工程と、 前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を介して離
    間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を夫々形成
    する工程と、 複数個の前記各活性領域、前記各第1の拡散領域、前記
    各第2の拡散領域および前記絶縁膜の上面に渡ってゲー
    ト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、予めアモルファス
    薄膜または多結晶薄膜を形成し、該アモルファス薄膜ま
    たは多結晶薄膜の結晶化温度以下の低温度下で一方向か
    らビーム照射して軸配向多結晶膜からなる前記ゲート絶
    縁膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
    モリ半導体装置の製造方法であって、 第1の基板の上面に互いに絶縁膜を介して離間する複数
    個の第2の基板を並置形成する工程と、 前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を介して離
    間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を夫々形成
    する工程と、 複数個の前記各活性領域、前記各第1の拡散領域、前記
    各第2の拡散領域および前記絶縁膜の上面に渡ってゲー
    ト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、結晶化温度以下の
    低温度下で反応ガスを供給すると同時に一方向からビー
    ム照射して軸配向多結晶膜からなる前記ゲート酸化膜を
    形成する工程を含む半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
    モリ半導体装置の製造方法であって、 第1の基板の上面に互いに絶縁膜を介して離間する複数
    個の第2の基板を並置形成する工程と、 前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を介して離
    間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を形成する
    工程と、 複数個の前記各活性領域、前記各第1の拡散領域、前記
    各第2の拡散領域および前記絶縁膜の上面に渡ってゲー
    ト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記第1の拡散領域および第2の拡散領域を形成する工
    程は、予めアモルファス薄膜または多結晶薄膜を形成
    し、該アモルファス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度
    以下の低温度下で一方向からビーム照射して軸配向多結
    晶膜からなる前記活性領域、前記第1の拡散領域および
    前記第2の拡散領域を形成する工程を含む半導体装置の
    製造方法。
  31. 【請求項31】 不揮発で電気的書き込み消去可能なメ
    モリ半導体装置の製造方法であって、 第1の基板の上面に互いに絶縁膜を介して離間する複数
    個の第2の基板を並置形成する工程と、 前記各第2の基板の上層部に互いに活性領域を介して離
    間する第1の拡散領域および第2の拡散領域を夫々形成
    する工程と、 複数個の前記各活性領域、前記各第1の拡散領域、前記
    各第2の拡散領域および前記絶縁膜の上面に渡ってゲー
    ト絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記第1の拡散領域および第2の拡散領域を形成する工
    程は、結晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給する
    と同時に一方向からビーム照射して軸配向多結晶膜から
    なる前記活性領域、前記第1の拡散領域および前記第2
    の拡散領域を形成する工程を含む半導体装置の製造方
    法。
  32. 【請求項32】 前記軸配向多結晶膜からなる前記活性
    領域、前記第1の拡散領域および前記第2の拡散領域を
    形成する工程に、前記第2の基板に接する基板電極を形
    成する工程を含み、 該基板電極を形成する工程において、前記活性領域、前
    記第1の拡散領域および前記第2の拡散領域を軸配向多
    結晶化するのと同時に前記基板電極を軸配向多結晶化す
    る、請求項30または請求項31記載の半導体装置の製
    造方法。
  33. 【請求項33】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複
    数個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置の製造方法
    であって、 半導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を
    互いに交互に形成する工程と、 複数個の前記拡散領域および前記活性領域の上面に渡っ
    てゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、予めアモルファス
    薄膜または多結晶薄膜を形成し、該アモルファス薄膜ま
    たは多結晶薄膜の結晶化温度以下の低温度下で一方向か
    らビーム照射して軸配向多結晶膜からなるゲート絶縁膜
    を形成する工程を含む半導体装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複
    数個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置の製造方法
    であって、 半導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を
    互いに交互に形成する工程と、 複数個の前記拡散領域および前記活性領域の上面に渡っ
    てゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、結晶化温度以下の
    低温度下で反応ガスを供給すると同時に一方向からビー
    ム照射して軸配向多結晶膜からなる前記ゲート絶縁膜を
    形成する工程を含む半導体装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複
    数個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置の製造方法
    であって、 半導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を
    互いに交互に形成する工程と、 複数個の前記拡散領域および前記活性領域の上面に渡っ
    てゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記拡散領域および活性領域を互いに交互に形成する工
    程は、予めアモルファス薄膜または多結晶薄膜を形成
    し、該アモルファス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度
    以下の低温度下で一方向からビーム照射して軸配向多結
    晶膜からなる前記拡散領域および前記活性領域を形成す
    る工程を含む半導体装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 不揮発で電気的書き込み消去可能な複
    数個のメモリセルを備えるメモリ半導体装置の製造方法
    であって、 半導体基板の上側に複数個の拡散領域および活性領域を
    互いに交互に形成する工程と、 複数個の前記拡散領域および前記活性領域の上面に渡っ
    てゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上面にゲート電極を形成する工程と
    を備え、 前記拡散領域および活性領域を互いに交互に形成する工
    程は、結晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給する
    と同時に一方向からビーム照射して軸配向多結晶膜から
    なる前記拡散領域および前記活性領域を形成する工程を
    含む半導体装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記多結晶薄膜は、結晶化温度以下の
    低温度下で反応ガスを供給すると同時に一方向からビー
    ム照射されて形成された軸配向多結晶薄膜である請求項
    4または請求項8記載の半導体装置。
  38. 【請求項38】 前記多結晶薄膜は、予め形成されたア
    モルファス薄膜または多結晶薄膜の結晶化温度以下の低
    温度下で一方向からビーム照射されて形成された軸配向
    多結晶薄膜である請求項4または請求項8記載の半導体
    装置。
  39. 【請求項39】 前記軸配向多結晶薄膜を形成する際に
    おける前記ビーム照射の方向と、前記軸配向多結晶薄膜
    を前記単結晶膜へ転換する際における前記ビーム照射の
    複数方向の1つとが、互いに同一である請求項37また
    は請求項38記載の半導体装置。
  40. 【請求項40】 予め形成される前記多結晶薄膜が、結
    晶化温度以下の低温度下で反応ガスを供給すると同時に
    一方向からビーム照射することによって、軸配向多結晶
    薄膜として形成される、請求項10、請求項12、また
    は請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 予め形成される前記多結晶薄膜が、予
    め形成されたアモルファス薄膜または多結晶薄膜の結晶
    化温度以下の低温度下で一方向からビーム照射すること
    によって、軸配向多結晶薄膜として形成される、請求項
    10、請求項12、または請求項15に記載の半導体装
    置の製造方法。
  42. 【請求項42】 前記軸配向多結晶薄膜を形成する際に
    おける前記ビーム照射の方向と、前記軸配向多結晶薄膜
    を前記単結晶膜へ転換する際における前記ビーム照射の
    複数方向の1つとが、互いに同一である、請求項40ま
    たは請求項41に記載の半導体装置の製造方法。
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