JPH07273078A - ウエハの洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents

ウエハの洗浄方法及び洗浄装置

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JPH07273078A
JPH07273078A JP6171594A JP6171594A JPH07273078A JP H07273078 A JPH07273078 A JP H07273078A JP 6171594 A JP6171594 A JP 6171594A JP 6171594 A JP6171594 A JP 6171594A JP H07273078 A JPH07273078 A JP H07273078A
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Hisashi Habutsu
恒 土生津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ウエハの洗浄装置の小規模化および処理液の使
用量を低減させるものである。 【構成】ウエハ1を洗浄する洗浄室12と、この洗浄室
12内のウエハ1に気化状態の剥離液を供給可能な処理
液供給装置21と、気化状態のリンス液を供給可能な処
理液供給装置31と、水蒸気を供給可能な水蒸気供給装
置41と、ウエハ1に噴き付けるようにクリーニングガ
スを供給するクリーニングガス供給部51とを備えて洗
浄装置10を構成する。そして処理液供給装置21,3
1および41が気化状態の剥離液26,リンス液36,
水蒸気46をこの順番で処理室12に供給する。最後
に、クリーニングガスを噴き付けて、ウエハ1上に残っ
た反応生成物の残渣を吹き飛ばす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエハ上の金属膜を選
択的にエッチングする際に発生する反応生成物を除去す
るウエハの洗浄方法および洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウエハ(半導体基板)上に所望の配線パ
ターンを形成する場合、一般的には次のような処理が行
われている。すなわち、ウエハ上に形成した層間絶縁膜
上に、配線材料である金属膜を形成し、次に、前記金属
膜上にフォトレジスト膜を堆積し、このフォトレジスト
膜に選択露光・現像を行ってレジストパターンを形成
し、その状態でエッチングを行って、配線パターンを形
成する。
【0003】この配線形成工程では、前記フォトレジス
トパターンをマスクとして金属膜をエッチングする際
に、フォトレジストパターンの側壁および配線の側壁
に、反応生成物が生じる。この反応生成物は、前記エッ
チング時に、フォトレジストパターンや配線の側壁を保
護するため、高精度な異方性エッチングが行われるとい
う利点がある。
【0004】しかしながら、前記反応生成物は、前記エ
ッチング工程後に行われるアッシングで除去することが
できず、前記フォトレジストパターンを除去した後に、
配線上やその側壁に残渣として残るという欠点がある。
そして、この反応生成物が大量に残ると、後の工程で前
記配線上に形成する層間絶縁膜の形状に悪影響を及ぼす
という問題がある。
【0005】そこで、一般的には、前記アッシング後の
ウエハを、たとえば、100°Cのアミン系剥離液に1
0分間浸漬し、次いで、これを室温のIPA(イソプロ
ピルアルコール)等のリンス液に5分間浸漬してIPA
置換等の中和処理を行った後5分間の水洗を行う、いわ
ゆる『ウエットプロセス』を行うことで、前記反応生成
物の除去を行っている。
【0006】ここで、前記IPA置換を行う理由は、以
下の通りである。すなわち、前記ウエハをアミン系剥離
液に浸漬した後、これに連続して水洗を行うと、このア
ミン系剥離液と水とが反応を起こし、配線の側壁や上面
が腐食されて削れてしまう。従って、寸法精度に優れた
配線を形成することができないという問題が生じる。こ
の配線の側壁が腐食されることを防止するためには、前
記アミン系剥離液と水とを直接接触させないようにする
必要があるので、ウエハを水洗いする前にIPA置換を
行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の
『ウエットプロセス』においては、アミン系剥離液、リ
ンス液、水という3種類の液体それぞれに順番に浸漬す
る必要があるため、各処理毎に洗浄槍を個別に設ける必
要がある。したがって、洗浄槍全体が大型になり、その
設置に大きなスペースを要すると共に、ウエハを各洗浄
槍に移し換える手間がかかる分、洗浄処理全体の処理時
間が長くなるという問題がある。
【0008】また、前記各洗浄槍にウエハを充分に浸漬
させるには、大量のアミン系剥離液、リンス液、水が必
要であり、1つのウエハの洗浄処理単位のコストが大き
いという欠点がある。このため、上記アミン系剥離液、
リンス液、水の有効利用のため、これら処理液を1回の
ウエハ浸漬で交換せずに複数回のウエットプロセスに使
用することになるが、これでは、上記処理液を変えた直
後に浸漬して洗浄されたウエハと、数回の使用後の処理
液に浸漬して洗浄されたウエハでは、反応生成物の除去
効果が一定しないため、製品間のバラツキが大きくなる
という不具合が生じる。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、洗浄装置設置の小型
化が図られると共に、反応生成物除去のためのアミン系
剥離液、リンス液、水の使用量を低減し、しかも常に反
応生成物の除去効果を一定にすることが可能なウエハの
洗浄方法および洗浄装置を提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を解決するため
に、請求項1記載の発明では、ウエハ上に形成した金属
膜を選択的にエッチングした後に行うウエハの洗浄方法
であって、前記ウエハを洗浄室内に載置し、その洗浄室
内に気化状態の剥離液と気化状態のリンス液と水蒸気と
をこの順番で供給することを特徴とする。
【0011】さらに、請求項2記載の発明では、前記水
蒸気を供給した後で、前記ウエハの表面に噴き付けられ
るように前記洗浄室内に不活性ガスを供給することを特
徴とする。そして、請求項3記載の発明では、前記剥離
液がアミン系の溶液であることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明では、洗浄室と、この
洗浄室内に配設されたウエハ載置台と、を備えたウエハ
の洗浄装置において、前記洗浄室内に気化状態の剥離液
を供給可能な剥離液供給手段と、前記洗浄室内に気化状
態のリンス液を供給可能なリンス液供給手段と、前記洗
浄室内に水蒸気を供給可能な水蒸気供給手段と、を設け
たことを特徴とする。
【0013】さらに、請求項5記載の発明では、前記ウ
エハ載置台上に載置された前記ウエハ表面に不活性ガス
を噴き付ける不活性ガス噴出手段を設けたことを特徴と
する。そして、請求項6記載の発明では、前記剥離液が
アミン系の溶液であることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、金属膜を選択的
にエッチングする際に反応生成物が生じたウエハが洗浄
室内に載置され、その洗浄室内に剥離液とリンス液と水
とがこの順序で供給される。すると最初に供給される剥
離液によって反応生成物が剥離され、次に供給されるリ
ンス液によって剥離液の置換を行い、最後に供給される
水によってウエハ上のリンス液が除去される。そして、
ウエハを浸漬して洗浄を行うのではなく、気化状態の剥
離液と気化状態のリンス液と水蒸気とを洗浄室に供給す
るから、これら剥離液,リンス液および水の供給量が少
量となるとともに、ウエハを移動させず同一の洗浄室に
てウエハの洗浄が行われる。
【0015】そして、請求項2記載の発明によれば、水
蒸気による洗浄を行った状態のウエハの表面に不活性ガ
スが噴き付けられるから、その勢いにより反応生成物が
吹き飛ばされて、ウエハ上から反応生成物の残渣が除去
される。さらに、請求項3記載の発明によれば、剥離液
にアミン系の溶液を使用するため、反応生成物はより効
率よく剥離される。
【0016】ここで、請求項4〜6記載の発明はそれぞ
れ請求項1〜3記載の洗浄方法に係る発明を実施するの
に好適な装置に係る発明である。すなわち、請求項4記
載の発明は、最初に洗浄室に剥離液供給手段から気化状
態の剥離液を供給し、次に洗浄室にリンス液供給手段か
ら気化状態のリンス液を供給し、最後に洗浄室に水蒸気
供給手段から水蒸気を供給するという具合に使用すれ
ば、上記請求項1記載の発明と同様の作用が得られる。
【0017】そして、請求項5記載の発明によれば、水
蒸気による洗浄を行った後に、不活性ガス噴出手段から
洗浄室に不活性ガスを供給するという具合に使用すれ
ば、上記請求項2記載の発明とどうようの作用が得られ
る。さらに、請求項6記載の発明によれば、剥離液にア
ミン系の溶液を使用するため、反応生成物はより効率よ
く剥離される。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を伴って説明す
る。すなわち、図1は、本発明に係るウエハの洗浄方法
を実施するのに好適なウエハの洗浄装置に概略を示す断
面図、図2は本発明のウエハの洗浄工程を示す部分断面
図である。
【0019】図1を伴って洗浄装置10の構造を説明す
る。この洗浄装置10は、装置本体11と、この装置本
体11内に剥離液、リンス液、水の各処理液をそれぞれ
気化した状態で供給可能な処理液供給装置21,31お
よび41と、図示しないクリーニングンガス供給装置か
らクリーニングガスを装置本体11に供給するクリーニ
ングガス供給部51と、を含んで構成されている。
【0020】前記装置本体11は、その内部にウエハ1
を収納可能な密閉型の洗浄室12と、この洗浄室12の
外側を包囲するように配設されて洗浄室12内部の温度
を調節するヒータ13と、洗浄室12内に配設されてウ
エハ1を載置するウエハ載置台14とを備えている。前
記ウエハ載置台14の内部にはヒータ15が設けられて
いて、このヒータ15は、外部に配設された図示しない
温度調節装置を操作することにより発熱するものであっ
て、その発熱によりウエハ載置台14を加熱して、その
上に載置されたウエハ1の温度を調節するように構成さ
れている。
【0021】前記洗浄室12には、洗浄室12内のガス
および処理液等を外部に排気する排気口16が設けられ
ている。この排気口16には、図示しない排気ポンプが
接続されており、この排気ポンプを制御することで洗浄
室12内の圧力をコントロールするようになっている。
また洗浄室12には処理液供給装置21に接続された供
給用ノズル17と、処理液供給装置31に接続された供
給用ノズル18と、処理液供給装置41に接続された供
給用ノズル19が設けられている。なお、排気口16
は、ウエハ載置台14を挟んで供給用ノズル17〜19
とは逆側の底面に設けられている。
【0022】前記クリーニングガス供給部51は、ウエ
ハ載置台14の上部に配置されるとともに、図示しない
側の端部は、洗浄室12外部に設置されているクリーニ
ングガス供給装置に接続されている。そして、このクリ
ーニングガス供給部51のクリーニングガス噴き出し側
は分岐して、複数の噴出口52が構成されている。した
がって、クリーニングガス供給装置から供給されるクリ
ーニングガスはクリーニングガス供給部51に供給さ
れ、噴射口52を介して装置本体11のウエハ1の表面
に、上部からクリーニング用の不活性ガスを噴き付ける
ように構成されている。
【0023】また、一端側は分岐して上記処理液供給装
置21,31および41それぞれに底側から接続され、
他端側は図示しないキャリアガス供給装置に接続されて
いる接続管61が設けられており、このキャリアガス供
給装置から不活性のキャリアガスが処理液供給装置2
1,31および41に供給されるようになっている。こ
こで処理液供給装置21,31および41はそれぞれ剥
離液27,リンス液37および水47が収容されるもの
であるが、その点を除いてはそれら処理液供給装置2
1,31および41は同じ構造を有し、個別に駆動でき
るように構成されている。すなわち、前記処理液供給装
置21,31および41には、処理液を収容可能な容器
22,32および42と、容器22,32および42の
外側にこれを包囲するように配設され且つ容器22,3
2および42を加熱して、その内部の処理液を気化状態
にするヒータ23,33および43と、接続管61の各
容器22,32および42側端部近傍に設けられて、そ
れら容器22,32および42内に供給されるキャリア
ガスの流通を個別に断続するバルブ24,34および4
4とがそれぞれ設けられている。
【0024】また、処理液供給装置21,31および4
1の上部のそれぞれには配管25,35および45が接
続され、それら配管25,35および45の逆端は、バ
ルブ26,36および46を介して、洗浄室12内に挿
入された供給用ノズル17〜19に接続されている。次
に、本実施例の動作を説明する。
【0025】ここで、図2(1)は、所望の処理が行わ
れたウエハ1上に、絶縁膜2および配線材料である金属
膜を形成し、そしてこの金属膜上にフォトレジスト膜を
堆積し、このフォトレジスト膜に選択露光・現像を行っ
てレジストパターンを形成し、その後エッチングを行っ
て配線3を形成した状態を示している。そして、このエ
ッチングの際に、フォトレジストパターンおよび配線3
の側壁に反応生成物が生じ、フォトレジストパターンを
除去した後も配線3の側壁および配線3上に反応生成物
が残渣4として残っている。
【0026】そこで、図2(1)の状態のウエハ1を図
1に示す洗浄装置10のウエハ載置台14に載置する。
すなわち、洗浄装置10は以下のように使用する。図1
の処理液供給装置21には処理液としてアミン系の剥離
液27,処理液供給装置31には処理液としてIPA
(イソプロヒルアルコール)であるリンス液37および
処理液供給装置41には処理液として水47を収容す
る。また、接続管61に設けられた各装置のバルブ2
4,34および44と、配管25,35および45に設
けられたバルブ26,36および46とを、閉じてお
く。さらにヒータ13,23,33および43は発熱し
ていない状態であり、ヒータ15はウエハ載置台14上
のウエハ1の温度が最適値を保つように制御されてい
る。
【0027】そして、この状態で排気口16から洗浄室
12内のガスを排気し、洗浄室12を真空にする。次
に、ヒータ23,33および43を制御して容器22,
32および42内の処理液(剥離液27,リンス液37
および水47)を気化状態にするとともに、接続管61
を介して不活性のキャリアガスを容器22,32および
42に供給する。
【0028】このときバルブ24,34おび44により
所定流量の上記キャリアガスが容器22,32および4
2に流れるように調節する。そして、ヒータ23,33
および43による容器22,32および42内の温度上
昇と、キャリアガス供給により容器22,32および4
2内の圧力が増加する。したがって、バルブ26,36
および46を開くと、配管25,35および45を介し
てそれぞれの供給用ノズル17〜19に気化状態の処理
液が供給されるようになる。なお、各容器22,32お
よび42内圧力はバルブ24,34および44により個
別に制御され、所定の圧力を保つように調節されてい
る。
【0029】ここで、まずバルブ26を開いて、所定の
流量の剥離液27を装置本体11に供給する。これによ
り、配管25を介して供給用ノズル17から気化状態の
剥離液27が洗浄室12に供給される。同時に、ヒータ
13により洗浄室12内の温度が最適になるように設定
され、排気口16に接続した図示しない排気ポンプを制
御して洗浄室12内の圧力が最適値に設定される。ここ
では圧力の最適値を200Toorと設定している。
【0030】この状態で、例えば1分間剥離液27を洗
浄室12に供給した後、処理液供給装置21側のバルブ
26を閉めて剥離液27の供給を止めるとともに、排気
口16から洗浄室12内のガスを排気し、洗浄室12を
真空にする。すると、上記剥離液27による処理により
反応生成物が剥離され、反応生成物の残渣4が配線3の
側壁から剥がれる(図2(2)参照)。なお、この時点
では、例えば配線3の側壁に排気口16から排気されな
かった剥離液5が残る。
【0031】次いで、処理液供給装置31側のバルブ3
6を開いて、所定の流量のリンス液37を装置本体11
に供給する。これにより、配管35を介して供給用ノズ
ル18から気化状態のリンス液37が洗浄室12に供給
される。同時に、ヒータ13により洗浄室12内の温度
が最適値に設定され、排気口16に接続した図示しない
排気ポンプを制御して洗浄室12内の圧力が最適値にな
るように設定される。ここでは圧力の最適値を760T
oorと設定している。
【0032】この状態から、リンス液37供給によるI
PA置換が行われると、洗浄室12内に残った剥離液5
が置換される。そして、例えば30秒間リンス液37を
供給した後で、処理液供給装置31側のバルブ36の供
給量を閉じてリンス液37供給を止めるとともに、排気
口16から洗浄室12内のガスを排気し、洗浄室12を
真空にする。
【0033】次いで、処理液供給装置41側のバルブ4
6を開き、所定の流量の水蒸気が装置本体11に供給で
きるように調節する。これにより、配管45を介して供
給用ノズル19から水蒸気が洗浄室12に供給される。
同時に、ヒータ13により洗浄室12内の温度が最適値
に設定され、排気口16に接続した図示しない排気ポン
プを制御して洗浄室12内の圧力が最適値に設定され
る。ここでは、圧力の最適値を200Toorに設定す
る。
【0034】そして、ウエハ1が水蒸気により水洗いさ
れて、リンス液や残留有機物成分等が除去される(図2
(3)参照)。この状態で、例えば10秒間水蒸気を洗
浄室12に供給した後で、処理液供給装置41側のバル
ブ46を閉じて、水蒸気の供給を止めるとともに、排気
口16から洗浄室12の蒸気を排気し、洗浄室12を真
空にする。
【0035】次いで、図示しないクリーニングガス供給
装置からクリーニングガス供給部51に不活性のクリー
ニング用のガスを供給し、噴射口52を介して洗浄室1
2内のウエハ1の表面に上記ガスを噴き付ける。したが
って、配線3上またはその付近に残った反応生成物の残
渣4が噴き飛ばされる(図2(4)参照)。このとき、
ヒータ13により洗浄室12内の温度が最適値に設定さ
れ、排気口16に接続した図示しない排気ポンプを制御
して洗浄室12内の圧力が最適値に設定されている。
【0036】その後、例えば30秒間この状態を保つ
と、洗浄装置10の駆動を止めで洗浄処理を終了し、ウ
エハ1を洗浄装置10から取り出す。その後は、公知の
所望の工程を行いウエハ1を完成させる。そして、次に
洗浄するウエハ1を設置し、上述した方法でウエハ1の
洗浄を行う。なお、処理液供給装置21,31および4
1内の処理液(剥離液27,リンス液37および水4
7)はバルブ26,36および46を開くことで本体1
1に供給される状態になっているので、上述した処理液
供給装置21,31および41を加熱して処理液を気化
させる工程、および接続管61に配置されているバルブ
24,34および44を調節する工程を省略する。
【0037】以上に説明したように、剥離液27、リン
ス液37、水47は気化させた状態で順番に洗浄室12
内に供給されるため、短時間且つ少量の処理液にて各処
理工程を実行することができる。また、各処理工程開始
前に洗浄室12内を真空にして、処理液の残存を除去す
るため、各処理工程に対応した洗浄装置を設けず、ウエ
ハ1を移動させずに全工程を行うことができる。
【0038】さらに、剥離液27、リンス液37、水4
7による洗浄処理後に、クリーニング用の不活性ガスを
ウエハ1の表面に噴き付けるため、確実にウエハ1上の
残渣4を除去することができる。なお、ウエハ載置台1
4の温度(すなわち、ウエハ1の加熱温度)と、洗浄室
12の温度および圧力、剥離液27、リンス液37、水
47およびクリーニング用の不活性ガスを供給する時間
と、処理液供給装置21,31および41の加熱温度と
を、任意に設定することが可能である。
【0039】また、本発明の実施例において処理液供給
装置21,31および41は、それぞれ剥離液、リンス
液、水を収容したが、それに限るものではなく他の溶液
に適用することも可能である。さらに、本実施例におい
ては、配線3やその側壁に生じた反応生成物の残渣4を
除去する場合について説明したが、配線に限らず、本発
明はウエハ1上の素子等の汚染物を除去する場合にも応
用することができることは勿論である。
【0040】また、本実施例においては、洗浄装置10
の駆動を人為的に行った場合について説明したが、モー
タやマイコン等による制御装置を設けることで自動化で
きることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上に説明してきたように、請求項1お
よび請求項4に係る発明によれば、ウエハの表面に気化
状態の剥離液と気化状態のリンス液と水蒸気とを、この
順番で供給するため、上記剥離液とリンス液と水とに順
番に浸漬場合に比べて、処理液の使用量を低減でき、ま
た、同一の洗浄装置内で、剥離液による反応生成物の剥
離処理と、リンス液による中和処理と、水に反応生成物
の水洗と、不活性のガスによる反応生成物の除去ができ
るため、上記各処理工程毎に洗浄装置を設置することが
不要となって洗浄装置の小規模化が図れるとともに、各
処理工程に対応した洗浄装置にウエハを移動させる手間
が不要となるため、洗浄処理全体の処理時間を短縮させ
るという種々の効果がある。
【0042】そして、請求項2および請求項5に係る発
明によれば、ウエハの表面に水蒸気を供給してウエハを
水洗いした後で、ウエハの表面に不活性のガスを噴き付
けるため、ウエハ上またはその側壁や周辺に残った反応
生成物を吹き飛ばし、確実に反応生成物の残渣を除去す
ることができるという効果がある。さらに、請求項3お
よび請求項6に係る発明によれば、剥離液としてアミン
系の溶液を使用するため、エッチングの際に配線の側壁
等に生じた反応生成物を、より効率よく剥離することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるウエハの洗浄装置の概略を示す
断面図である。
【図2】本発明の実施例にかかるウエハの洗浄工程を示
す部分断面図である。
【符号の説明】
1 ウエハ 2 絶縁膜 3 配線 4 残渣 5 剥離液 10 洗浄装置 11 装置本体 12 洗浄室 13 ヒータ 14 ウエハ載置台 15 ヒータ 16 排気口 17〜19 供給用ノズル 21,31,41 処理液供給装置 22,32,42 容器 23,33,43 ヒータ 24,34,44 バルブ 25,35,45 配管 26,36,46 バルブ 27 剥離液 37 リンス液 47 水 51 クリーニングガス供給部 52 噴射口 61 接続管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ上に形成した金属膜を選択的にエ
    ッチングした後に行うウエハの洗浄方法であって、前記
    ウエハを洗浄室内に載置し、その洗浄室内に気化状態の
    剥離液と気化状態のリンス液と水蒸気とをこの順番で供
    給することを特徴とするウエハの洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記水蒸気を供給した後で、前記ウエハ
    の表面に噴き付けられるように、前記洗浄室内に不活性
    ガスを供給する請求項1記載のウエハの洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記剥離液がアミン系の溶液である請求
    項1または請求項2記載のウエハ洗浄方法。
  4. 【請求項4】 洗浄室と、この洗浄室内に配設されたウ
    エハ載置台と、を備えたウエハの洗浄装置において、前
    記洗浄室内に気化状態の剥離液を供給可能な剥離液供給
    手段と、前記洗浄室内に気化状態のリンス液を供給可能
    なリンス液供給手段と、前記洗浄室内に水蒸気を供給可
    能な水蒸気供給手段と、を設けたことを特徴とするウエ
    ハの洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記ウエハ載置台上に載置された前記ウ
    エハ表面に不活性ガスを噴き付ける不活性ガス噴出手段
    を設けた請求項3記載のウエハの洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記剥離液がアミン系の溶液である請求
    項4または請求項5記載のウエハ洗浄装置。
JP6171594A 1994-03-30 1994-03-30 ウエハの洗浄方法及び洗浄装置 Pending JPH07273078A (ja)

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