JPH0727212B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH0727212B2
JPH0727212B2 JP62018085A JP1808587A JPH0727212B2 JP H0727212 B2 JPH0727212 B2 JP H0727212B2 JP 62018085 A JP62018085 A JP 62018085A JP 1808587 A JP1808587 A JP 1808587A JP H0727212 B2 JPH0727212 B2 JP H0727212B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、支持体上に、ハロゲン化銀、還元剤および重
合性化合物を含む感光層を有する感光材料と受像材料を
用いる画像形成方法に関する。さらに、本発明は、支持
体上に、光重合性組成物または光重合性化合物を含む感
光層を有する感光材料と受像材料を用いる画像形成方法
にも関する。
[発明の背景] 支持体上に、ハロゲン化銀、還元剤および重合性化合物
を含む感光層を有する感光材料を用いる画像形成方法
が、特公昭45-11149号、同47-20741号、同49-10697号、
特開昭57-138632号、同58-169143号各公報に記載されて
いる。これらの方法は、露光されたハロゲン化銀を現像
液を用いて現像する際、共存する重合性化合物(例、ビ
ニル化合物)が重合を開始し画像様の高分子化合物を形
成するものである。従って上記方法は、液体を用いた現
像処理が必要であり、またその処理には比較的長い時間
が必要であった。
上記方法の改良として、特開昭61-69062号公報に、乾式
処理で高分子化合物の形成を行なうことができる方法が
記載されている。この方法は、感光性銀塩(ハロゲン化
銀)、還元剤、架橋性化合物(重合性化合物)及びバイ
ンダーからなる感光層を支持体上に担持してなる記録材
料(感光材料)を、画像露光して潜像を形成し、次いで
熱現像することにより、感光性銀塩の潜像が形成された
部分に、高分子化合物を形成するものである。上記乾式
の画像形成方法については、特開昭61-73145号、同61-1
83640号、同61-188535号各公報にも記載がある。
これらの画像形成方法は、ハロゲン化銀の潜像が形成さ
れた部分の重合性化合物を重合させる方法である。
さらに、ハロゲン化銀の潜像が形成されない部分の重合
性化合物を重合させることができる方法が特開昭61-260
241号公報に記載されている。この方法は、加熱するこ
とにより、ハロゲン化銀の潜像が形成された部分に還元
剤を作用させて重合性化合物の重合を抑制すると同時
に、他の部分の重合を促進するものである。
支持体上に、光重合性組成物または光重合性化合物を含
む感光層を有する感光材料を用いる画像形成方法は、像
様露光によって露光された部分に高分子化合物を形成す
るものである。上記画像形成方法およびそれに用いる感
光材料については、特開昭52-89915号、同57-179836
号、同58-88739号、同58-88740号、同60-259490号各公
報に記載がある。
以上述べたような画像形成方法の一態様として、感光材
料上に高分子化合物を像様に形成した後、感光材料と受
像材料を重ね合せた状態で未重合の重合性化合物(ある
いは光重合性組成物または光重合性化合物、以下同様)
を受像材料に転写し、受像材料上に画像を形成する方法
がある。上記転写型の画像形成方法においては、ハロゲ
ン化銀および重合性化合物をマイクロカプセルに収容し
た感光材料、あるいは光重合性組成物または光重合性化
合物をマイクロカプセルに収容した感光材料が特に好ま
しく用いられる。上記転写型の画像形成方法について
は、特開昭61-73145号、同58-88739号、同58-88740号、
同60-259490号各公報に記載がある。
一方、受像材料の支持体としては、安価で使い捨てが容
易である点、軽量で取り扱いが容易である点等から、紙
を用いる場合がある。しかし、紙支持体を用いて上記の
転写型の画像形成方法によって受像材料上に画像を得る
場合、転写圧が低いと、重合性化合物が転写されるべき
領域に重合性化合物濃度が低い数mm程度の転写ムラが発
生する場合があった。また、転写圧が高くても像様露光
に用いる画像が階調を持ったものである場合、中間調か
ら高濃部の原稿から露光されて転写濃度の低い部分にて
転写ムラが発生する場合があった。
[発明の要旨] 本考案の目的は、受像材料に紙製の支持体を用いたにも
かかわらず、上記のような転写ムラがほとんど発生する
ことがない画像形成方法を提供することである。
本発明は、支持体上に、ハロゲン化銀、還元剤、重合性
化合物および色画像形成物質を含む感光層を設けてなる
感光材料を、 像様露光してハロゲン化銀の潜像を形成し、 像様露光と同時に、または像様露光後に、現像処理を行
ない、そして、 現像処理を行なった感光材料に、紙支持体上に受像層を
有する受像材料を重ね合せた状態で加圧することによ
り、未硬化の重合性化合物と共に色画像形成物質を受像
材料に転写する画像形成方法であって、 上記受像材料の紙支持体が、JIS-P-8207により規定され
る繊維長分布として24メッシュ残分の重量%と42メッシ
ュ残分の重量%との和が30乃至60%であるような繊維長
分布を有する原紙を用いた紙支持体であることを特徴と
する画像形成方法を提供するものである。
さらに、本発明は、支持体上に、光重合性組成物または
光重合性化合物および色画像形成物質を含む感光層を設
けてなる感光材料を、像様露光し、そして、 像様露光を行なった感光材料に、紙支持体上に受像層を
有する受像材料を重ね合せた状態で加圧することによ
り、未硬化の光重合性組成物または光重合性化合物と共
に色画像形成物質を受像材料に転写する画像形成方法で
あって、 上記受像材料の紙支持体が、JIS-P-8207により規定され
る繊維長分布として24メッシュ残分の重量%と42メッシ
ュ残分の重量%との和が30乃至60%であるような繊維長
分布を有する原紙を用いた紙支持体であることを特徴と
する画像形成方法も提供する。
なお、本発明は、ハロゲン化銀、重合性化合物および色
画像形成物質をマイクロカプセルに収容した感光材料、
あるいは光重合性組成物または光重合性化合物および色
画像形成物質をマイクロカプセルに収容した感光材料を
使用する態様において特に効果が顕著である。
[発明の効果] 本発明の画像形成方法は、受像材料の紙支持体に上記規
定の繊維長分布を有する原紙を使用したことを特徴とす
る。
本発明者等の研究により、紙支持体を有する受像材料を
用いた場合における前述したような転写ムラの発生は、
上記規定の繊維長分布を有する原紙を用いた紙支持体を
使用することにより解決することができる。すなわち、
24メッシュ残分の重量%と42メッシュ残分の重量%との
和が60%を越えるような長繊維分が多い原紙を使用する
と、紙支持体上にいわゆる地合ムラが発生する。このた
め、転写時の圧力が低い場合および転写圧が高くても像
様露光に用いる画像が階調を持ったものである場合は、
地合ムラを原因として転写の圧力分布にムラが生じて、
その結果、受像材料上に前述したような転写ムラが発生
することが判明した。
本発明の画像形成方法は、受像材料の紙支持体に、24メ
ッシュ残分の重量%と42メッシュ残分の重量%との和が
60%以下である長繊維分が少ない原紙を使用するため、
前述したような場合にも転写ムラの発生が少ない鮮明な
転写画像を得ることができる。
なお、上記24メッシュ残分の重量%と42メッシュ残分の
重量%との和が30%未満であるような長繊維分が極度に
少ない原紙は、前述したような画像形成方法に使用する
上で必要な紙支持体としての紙力を維持することが困難
となる。本発明は、画像形成処理が容易に実施できるこ
とを前提として、転写ムラの発生が少ない鮮明な転写画
像を得ることができる画像形成方法を提供するものであ
る。
また、ハロゲン化銀、重合性化合物および色画像形成物
質をマイクロカプセルに収容した感光材料、あるいは光
重合性組成物または光重合性化合物および色画像形成物
質をマイクロカプセルに収容した感光材料を使用する態
様は、画像形成時の転写圧により未硬化のマイクロカプ
セル(重合性化合物、あるいは光重合性組成物または光
重合性化合物が未重合の状態にある)を破壊するもので
ある。従って、上記のようにマイクロカプセルを用いた
態様は、転写の圧力分布にムラが生じると、マイクロカ
プセルの破壊状態についてもムラが生じるため、転写ム
ラが一段と増幅される。受像材料の支持体に本発明に従
う紙支持体を用いると、上記マイクロカプセルの破壊状
態ついてのムラの発生も減少させることができる。以上
の結果、本発明は、上記のようにマイクロカプセルを用
いた態様において特に顕著な効果を得ることができる。
[発明の詳細な記述] 本発明の画像形成方法に用いる受像材料は、紙支持体を
有する。本明細書において、『紙支持体』は木材パルプ
を主成分とする原紙(本明細書においては『原紙』と略
す)、または原紙上に任意の塗布層を設けたシート状物
を意味する。
本発明の受像材料の紙支持体に用いる原紙は、JIS-P-82
07により規定される繊維長分布として24メッシュ残分の
重量%と42メッシュ残分の重量%との和が30乃至60%で
あるような繊維長分布を有する。なお、24メッシュ残分
の重量%は、10%以下であることがさらに好ましい。
上記JIS-P-8207(製紙用パルプのフルイ分け試験方法)
により規定する繊維長分布は、絶乾重量として10gの試
料を標準離解機を用いて充分に離解したのち、パルプフ
ルイ分け試験機(東洋精機製作所(株)等により市販さ
れている)を用いて、15分間フルイ分けを行ない、24メ
ッシュ(呼び寸法;710μ)、42メッシュ(同350μ)、8
0メッシュ(同177μ)、150メッシュ(同105μ)の4層
における各残分をそれぞれ元の試料重量に対する百分率
(重量%)として求めたものである。従って、24メッシ
ュ残分および42メッシュ残分が少ないことは、原紙中に
長繊維分が少ないことを意味する。
以下、本発明に用いる紙支持体の構成、および繊維長分
布を前述した規定の範囲内とするための具体的手段につ
いて説明する。
紙支持体に用いる原紙は、木材パルプを主原料とし、こ
れを抄紙して製造する。木材パルプとしては、LBKP、NB
KP、LBSP、NBSP、LDP、NDP、LUKP、NUKPのいずれも使用
可能であるが、短繊維分の多いLBKP、LBSP、NBSP、LD
P、NDPを多く用いることが好ましい。特に叩解前から短
繊維分が多く、かつ叩解でより短繊維化されやすいLBSP
および/またはLDPを5重量%以上用いることが好まし
い。ただし、紙支持体としての紙力を維持するために、
LBSPおよび/またはLDPの使用量は、60重量%以下とす
ることが好ましい。
なお、必要に応じて、木材パルプの一部を、ワラ、エス
パルト、バガス、ケナフ等の他の植物繊維パルプ、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等からなる合成パルプ、ある
いはビニロン、ポリエステル、アクリル繊維等からなる
合成繊維に置き換えてもよい。
パルプの叩解においては、濾水度がCSFの規定で200乃至
400ccとなるように叩解することが好ましく、250乃至35
0ccとなるように叩解することがさらに好ましい。叩解
機としては、ビーター、コニカルリファイナー、あるい
はディスクリファイナーを用いることが好ましい。特に
ジョルダンタイプのコニカルリファイナーが好ましい。
なお、一般に使用されているディスクリファイナーを用
いる場合は、叩解プレート、ディスクの回転数、叩解負
荷、叩解時のパルプ濃度、パルプ流量等を調整すること
が好ましい。
原紙中には様々な内添薬品を添加することができる。内
添薬品の例としては、炭酸カルシウム、タルク、クレ
イ、カオリン、二酸化チタン、尿素樹脂微粒子等の填
料;ロジン、パラフィンワックス、高級脂肪酸塩、アル
ケニルコハク酸塩、脂肪酸無水物、アルキルケテンダイ
マー等の内添サイズ剤;ポリアクリルアミド、スター
チ、ポリビニルアルコール、メラミンホルムアルデヒド
縮合物等の紙力増強剤;無水マレイン酸共重合体とポリ
アルキレンポリアミンとの反応物、高級脂肪酸の四級ア
ンモニウム塩等の柔軟化剤;硫酸バンド等の定着剤;有
色染料;蛍光染料等を挙げることができる。
紙支持体に用いる原紙は、以上述べたような原紙を使用
し、長網抄紙機または円網抄紙機を用いて抄造すること
ができる。原紙の秤量は20乃至200g/m2であることが好
ましく、30乃至100g/m2であることが特に好ましい。原
紙の厚さは25乃至250μmであることが好ましく、40乃
至150μmであることが特に好ましい。
また、原紙には、平滑度の向上を目的として、抄紙機で
のオンマシンキャレンダーまたは抄紙後のスーパーキャ
レンダーのようなキャレンダー処理を実施することが好
ましい。上記キャレンダー処理より、原紙の密度は、JI
S-P-8118の規定で0.7乃至1.2g/m2となることが好まし
く、0.85乃至1.10g/m2となることが特に好ましい。
以上述べたような原紙の製造方法、特に原料パルプの種
類の選択、パルプの叩解方法の調整等により、製造され
る原紙の繊維長分布を、24メッシュ残分の重量%と42メ
ッシュ残分の重量%との和が30乃至60%である分布とす
ることができる。
本発明の画像形成方法に用いる受像材料は、以上述べた
ような原紙をそのまま紙支持体として用いることができ
るが、原紙の片側の面または両面に疎水性ポリマーの塗
布層を設けたものを紙支持体として用いることがさらに
好ましい。疎水性ポリマーの塗布層は、複数層を重ね合
せた構成として原紙の片側の面または両面に設けてもよ
い。
なお、原紙表面に公知の表面サイズ剤を塗布し、その上
に疎水性ポリマーの塗布層を設けてもよい。表面サイズ
剤の例としては、ポリビニルアルコール、スターチ、ポ
リアクリルアミド、ゼラチン、カゼイン、スチレン無水
マレイン酸共重合体、アルキルケテンダイマー、ポリウ
レタン、エポキシ化脂肪酸アミド等を挙げることができ
る。
塗布層に用いる疎水性ポリマーは、ガラス転移点が−20
℃乃至50℃のポリマーが好ましい。ポリマーはホモポリ
マーでもコポリマーでもよい。また、コポリマーの場
合、一部に親水性の繰り返し単位を有していても全体と
して疎水性であればよい。上記疎水性ポリマーの例とし
ては、ポリ塩化ビニリデン、スチレン−ブタジエン・コ
ポリマー、メチルメタクリレート−ブタジエン・コポリ
マー、アクリロニトリル−ブタジエン・コポリマー、ス
チレン−アクリル酸エステル・コポリマー、メチルメタ
クリレート−アクリル酸エステル・コポリマー、および
スチレン−メタクリレート−アクリル酸エステル・コポ
リマー等を挙げることができる。
上記疎水性ポリマーには、架橋構造を形成させることが
さらに好ましい。疎水性ポリマーに架橋構造を形成させ
るには、紙支持体の製造時に疎水性ポリマーと共に公知
の硬化剤(架橋剤)を使用すればよい。上記硬化剤の例
としては、1,3−ビス(ビニルスルホニル)−2−プロ
パノール、メチレンビスマレイミド等の活性ビニル系化
合物;2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリアジン
・ナトリウム塩、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S
−トリアジン、N,N′−ビス(2−クロロエチルカルバ
ミル)ピペラジン等の活性ハロゲン系化合物;ビス(2,
3−エポキシプロピル)メチルプロピルアンモニウム・
p−トルエンスルホン酸塩等のエポキシ系化合物;およ
び1,2−ジ(メタンスルホンオキシ)エタン等のメタン
スルホン酸エステル化合物等を挙げることができる。
疎水性ポリマーの塗布層には、塗布層の平滑性の向上、
製造時の層形成を容易にする等の目的で顔料を添加して
もよい。上記顔料としては、公知の塗被紙(コート紙、
アート紙、バライタ紙等)に用いられる顔料を使用する
ことができる。顔料の例としては、二酸化チタン、硫酸
バリウム、タルク、クレイ、カオリン、焼成カオリン、
水酸化アルミニウム、無定型シリカ、結晶型シリカ、合
成アルミナシリカ等の無機顔料;およびポリスチレン樹
脂、アクリル樹脂、尿素ホルマリン樹脂等の有機顔料を
挙げることができる。
疎水性ポリマーの塗布層には、さらに耐水化剤を添加し
てもよい。上記耐水化剤の例としては、ポリアミドポリ
アミンエピクロルヒドリン樹脂、ポリアミドポリウレア
樹脂、グリオキザール樹脂等を挙げることができる。こ
れらのうちでは、ホルマリンを含まないポリアミドポリ
アミンエピクロルヒドリン樹脂およびポリアミドポリウ
レア樹脂が特に好ましい。
以上述べたような疎水性ポリマーの塗布層は、疎水性ポ
リマー、硬化剤、顔料、耐水化剤等の成分を溶解、分
散、または乳化させたラテックス状の塗布液を原紙上記
塗布することにより容易に設けることができる。塗布液
を原紙上に塗布する方法としては、公知のディップコー
ト法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ロー
ラーコート法、ドクターコート法、グラビアコート法等
を用いることができる。
疎水性ポリマーの塗布層は、3g/m2以上の塗布量(複数
層設ける場合は合計量)にて原紙上に設けることが好ま
しい。より好ましい塗布量は5乃至30g/m2である。
なお、紙支持体の平滑性を向上させる目的で、上記塗布
層の塗布時、または塗布後、グロスキャレンダーまたは
スーパーキャレンダーのようなキャレンダー処理を実施
してもよい。
以下、以上述べたような紙支持体上に設ける受像層につ
いて説明する。
受像層は、後述する色画像形成物質の発色システム等に
従い、様々な化合物を使用して任意の形態に構成するこ
とができる。
例えば、発色剤と顕色剤よりなる発色システムを用いる
場合には、受像層に顕色剤を含ませることができる。ま
た、受像層に少なくとも1層の媒染剤を含む層として構
成することもできる。上記媒染剤としては、写真技術等
で公知の化合物から色画像形成物質の種類等の条件を考
慮して選択し、使用することができる。なお、必要に応
じて媒染力の異なる複数の媒染剤を用いて、2層以上の
受像層を構成してもよい。
受像層はバインダーとしてポリマーを含む構成とするこ
とが好ましい。上記バインダーとしては、後述する感光
材料の感光層に用いることができるバインダーを使用で
きる。また、特願昭61-53879号明細書記載の受像材料の
ように、バインダーとして酸素透過性の低いポリマーを
用いてもよい。
受像層には、特願昭61-124952号および同61-124953号各
明細書記載の受像材料のように、熱可塑性化合物の微粒
子を含ませてもよい。また、受像層に二酸化チタン等の
白色顔料を加えて、受像層が白色反射層として機能する
ようにしてもよい。さらに、未重合の重合性化合物を重
合化させる目的で、受像層に光重合開始剤または熱重合
開始剤を加えてもよい。光重合開始剤を含む受像層を有
する受像材料については、特願昭61-3025号明細書に、
熱重合開始剤を含む受像層を有する受像材料について
は、特願昭61-55502号明細書にそれぞれ記載がある。
なお、受像層が受像材料の表面に位置する場合には、さ
らに保護層を設けることが好ましい。また特願昭61-555
03号明細書記載の受像材料のように、受像層上に熱可塑
性化合物の微粒子の凝集体からなる層を設けてもよい。
以下、画像形成方法における感光材料の像様露光、現像
処理、および受像材料への画像の転写について順次説明
する。
感光材料の露光方法としては、様々な露光手段を用いる
ことができるが、一般に可視光を含む輻射線の画像様露
光によりハロゲン化銀の潜像を得る。光源の種類や露光
量は、ハロゲン化銀の感光波長(色素増感を実施した場
合は、増感した波長)や、感度に応じて選択することが
できる。また、原画は、白黒画像でもカラー画像でもよ
い。なお、光重合性組成物または光重合性化合物を用い
た感光材料は、上記像様露光により露光された部分の重
合性化合物が重合する。
感光層がハロゲン化銀を含む構成の感光材料は、上記像
様露光と同時に、または像様露光後に、現像処理を行
う。感光材料は、特公昭45-11149号公報等に記載の現像
液を用いた現像処理を行ってもよい。なお、前述したよ
うに、熱現像処理を行う特開昭61-69062号公報記載の方
法は、乾式処理であるため、操作が簡便であり、短時間
で処理ができる利点を有している。従って、感光材料の
現像処理としては、後者が特に優れている。
上記熱現像処理における加熱方法としては、従来公知の
様々な方法を用いることができる。また、特願昭60-135
568号明細書記載の感光材料のように、感光材料に発熱
体層を設けて加熱手段として使用してもよい。また、特
願昭61-55506号明細書記載の画像形成方法のように、感
光層中に存在する酸素の量を抑制しながら熱現像処理を
実施してもよい。加熱温度は一般に80℃乃至200℃、好
ましくは100℃乃至160℃である。また加熱時間は、一般
に1秒乃至5分、好ましくは5秒乃至1分である。感光
層がハロゲン化銀を含む構成の感光材料は、上記のよう
にして熱現像処理を行い、ハロゲン化銀の潜像が形成さ
れた部分またはハロゲン化銀の潜像が形成されない部分
の重合性化合物を重合化させることができる。なお、感
光材料においては一般に上記熱現像処理において、ハロ
ゲン化銀の潜像が形成された部分の重合性化合物が重合
するが、前述した特開昭61-260241号明細書記載の感光
材料のように、還元剤の種類や量等を調整することで、
ハロゲン化銀の潜像が形成されない部分の重合性化合物
を重合させることも可能である。
感光材料は、像様露光および/または現像処理を行なう
ことにより重合性化合物を重合硬化させ、これにより硬
化部分の色画像形成物質を不動化する。そして感光材料
と上記受像材料を重ねあわせた状態で加圧することによ
り、未硬化部分の色画像形成物質を受像材料に転写し、
受像材料上に色画像を得ることができる。上記加圧手段
については、従来公知の様々な方法を用いることができ
る。
なお、以上のようにして受像材料上に画像を形成後、特
願昭61-55501号明細書記載の画像形成方法のように、受
像材料を加熱してもよい。上記方法は、受像材料上に転
写された未重合の重合性化合物が重合化し、得られた画
像の保存性が向上する利点がある。
なお、本出願人は、感光材料を使用して上記説明した一
連の画像形成方法を実施するのに好適な種々の画像記録
装置について既に特許出願している。これらの中で代表
的な装置としては、像様露光して潜像を形成する露光装
置と、形成された潜像に対応する部分を硬化させて不動
化する加熱現像装置と、現像済みの感光材料に受像材料
を重ね合わせてこれらを加圧する転写装置とから構成さ
れてなるもの(特願昭60-289703号明細書)、および上
記構成にさらに画像が転写された受像材料を少なくとも
光照射、加圧または加熱のいずれかを行なう定着装置が
付設された構成のもの(特願昭60-289703号明細書)な
どがある。
本発明の画像形成方法は、白黒あるいはカラーの撮影お
よびプリント、印刷、刷版、X線撮影、医療用撮影(例
えば超音波診断機CRT撮影)、コンピューターグラフィ
ックハードコピー、複写機等の数多くの分野に適用する
ことができる。
以下、本発明の画像形成方法に用いる感光材料の感光
層、すなわち、ハロゲン化銀、還元剤、および重合性化
合物を含む感光層、および光重合性組成物または光重合
性化合物を含む感光層の各成分について順次説明する。
感光材料には、ハロゲン化銀として、塩化銀、臭化銀、
沃化銀あるいは塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、塩沃臭
化銀のいずれの粒子も用いることができる。
ハロゲン化銀粒子のハロゲン組成は、表面と内部とが均
一であっても不均一であってもよい。表面と内部で組成
の異なった多重構造を有するハロゲン化銀粒子について
は、特開昭57-154232号、同58-108533号、同59-48755
号、同59-52237号各公報、米国特許第4433048号および
欧州特許第100984号各明細書に記載がある。また、特願
昭61-25576号明細書記載の感光材料のように、シェル部
分の沃化銀の比率が高いハロゲン化銀粒子を用いてもよ
い。
ハロゲン化銀粒子の晶癖についても特に制限はない。例
えば、特願昭61-55509号明細書記載の感光材料のよう
に、アスペクト比が3以上の平板状粒子を用いてもよ
い。
なお、上記ハロゲン化銀粒子としては、特願昭61-21458
0号明細書記載の感光材料のように、比較的低カブリ値
のハロゲン化銀粒子を用いることが好ましい。
感光材料に用いるハロゲン化銀には、ハロゲン組成、晶
癖、粒子サイズ等が異なった二種以上のハロゲン化銀粒
子を併用することもできる。
ハロゲン化銀粒子の粒子サイズ分布についても特に制限
はない。例えば、特願昭61-55508号明細書記載の感光材
料のように、粒子サイズ分布がほぼ均一である単分散の
ハロゲン化銀粒子を用いてもよい。
感光材料において、ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ
は、0.001乃至5μmであることが好ましく、0.001乃至
2μmであることがさらに好ましい。
感光層に含まれるハロゲン化銀の量は、後述する任意の
成分である有機銀塩を含む銀換算で、0.1mg乃至10g/m2
の範囲とすることが好ましい。また、ハロゲン化銀のみ
の銀換算では、0.1g/m2以下とすることが好ましく、1mg
乃至90mg/m2とすることが特に好ましい。
感光材料に使用することができる還元剤は、ハロゲン化
銀を還元する機能および/または重合性化合物の重合を
促進(または抑制)する機能を有する。上記機能を有す
る還元剤としては、様々な種類の物質がある。上記還元
剤には、ハイドロキノン類、カテコール類、p−アミノ
フェノール類、p−フェニレンジアミン類、3−ピラゾ
リドン類、3−アミノピラゾール類、4−アミノ−5−
ピラゾロン類、5−アミノウラシル類、4,5−ジヒドロ
キシ−6−アミノピリミジン類、レダクトン類、アミノ
レダクトン類、o−またはp−スルホンアミドフェノー
ル類、o−またはp−スルホンアミドナフトール類、2
−スルホンアミドインダノン類、4−スルホンアミド−
5−ピラゾロン類、3−スルホンアミドインドール類、
スルホンアミドピラゾロベンズイミダゾール類、スルホ
ンアミドピラゾロトリアゾール類、α−スルホンアミド
ケトン類、ヒドラジン類等がある。上記還元剤の種類や
量等を調整することで、ハロゲン化銀の潜像が形成され
た部分、あるいは潜像が形成されない部分のいずれかの
部分の重合性化合物を重合させることができる。なお、
ハロゲン化銀の潜像が形成されない部分の重合性化合物
を重合させる系においては、還元剤として1−フェニル
−3−ピラゾリドン類を用いることが特に好ましい。
なお、上記機能を有する各種還元剤については、特開昭
61-183640号、同61-188535号、同61-228441号の各公
報、および、特願昭60-210657号、同60-226084号、同60
-227527号、同60-227528号、同61−42746号の各明細書
に記載(現像薬またはヒドラジン誘導体として記載のも
のを含む)がある。また上記還元剤については、T.Jame
s著“The Theory of the Photographic Process"第四
版、291〜334頁(1977年)、リサーチ・ディスクロージ
ャー誌Vol.170,1978年6月の第17029号(9〜15頁)、
および同誌Vol.176,1978年12月の第17643号(22〜31
頁)にも記載がある。また、特願昭61-55505号明細書記
載の感光材料のように、還元剤に代えて加熱条件下ある
いは塩基との接触状態等において還元剤を放出すること
ができる還元剤前駆体を用いてもよい。本明細書におけ
る感光材料にも、上記各明細書および文献記載の還元剤
および還元剤前駆体が有効に使用できる。よって本明細
書における『還元剤』には、上記各公報、明細書および
文献記載の還元剤および還元剤前駆体が含まれる。これ
らの還元剤は、単独で用いてもよいが、上記各明細書に
も記載されているように、二種以上の還元剤を混合して
使用してもよい。二種以上の還元剤を併用する場合にお
ける、還元剤の相互作用としては、第一に、いわゆる超
加成性によってハロゲン化銀(および/または有機銀
塩)の還元を促進すること、第二に、ハロゲン化銀(お
よび/または有機銀塩)の還元によって生成した第一の
還元剤の酸化体が共存する他の還元剤との酸化還元反応
を経由して重合性化合物の重合を引き起こすこと(また
は重合を抑制すること)等が考えられる。ただし、実際
の使用時においては、上記のような反応は同時に起こり
得るものであるため、いずれの作用であるかを特定する
ことは困難である。
上記還元剤の具体例としては、ペンタデシルハイドロキ
ノン、5−t−ブチルカテコール、p−(N,N−ジエチ
ルアミノ)フェノール、1−フェニル−4−メチル−4
−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−4−メチル−4−ヘプタデシルカルボニルオキシメチ
ル−3−ピラゾリドン、2−フェニルスルホニルアミノ
−4−ヘキサデシルオキシ−5−t−オクチルフェノー
ル、2−フェニルスルホニルアミノ−4−t−ブチル−
5−ヘキサデシルオキシフェノール、2−(N−ブチル
カルバモイル)−4−フェニルスルホニルアミノナフト
ール、2−(N−メチル−N−オクタデシルカルバモイ
ル)−4−スルホニルアミノナフトール、1−アセチル
−2−フェニルヒドラジン、1−アセチル−2−{(p
またはo)−アミノフェニル}ヒドラジン、1−ホルミ
ル−2−{(pまたはo)−アミノフェニル}ヒドラジ
ン、1−アセチル−2−{(pまたはo)−メトキシフ
ェニル}ヒドラジン、1−ラウロイル−2−{(pまた
はo)−アミノフェニル}ヒドラジン、1−トリチル−
2−(2,6−ジクロロ−4−シアノフェニル)ヒドラジ
ン、1−トリチル−2−フェニルヒドラジン、1−フェ
ニル−2−(2,4,6−トリクロロフェニル)ヒドラジ
ン、1−{2−(2,5−ジ−t−ペンチルフェノキシ)
ブチロイル}−2−{(pまたはo)−アミノフェニ
ル}ヒドラジン、1−{2−(2,5−ジ−t−ペンチル
フェノキシ)ブチロイル}−2−{(pまたはo)−ア
ミノフェニル}ヒドラジン・ペンタデシルフルオロカプ
リル酸塩、3−インダゾリノン、1−(3,5−ジクロロ
ベンゾイル)−2−フェニルヒドラジン、1−トリチル
−2−[{(2−N−ブチル−N−オクチルスルファモ
イル)−4−メタンスルホニル}フェニル]ヒドラジ
ン、1−{4−(2,5−ジ−t−ペンチルフェノキシ)
ブチロイル}−2−{(pまたはo)−メトキシフェニ
ル}ヒドラジン、1−(メトキシカルボニルベンゾヒド
リル)−2−フェニルヒドラジン、1−ホルミル−2−
[4−{2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブ
チルアミド}フェニル]ヒドラジン、1−アセチル−2
−[4−{2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)
ブチルアミド}フェニル]ヒドラジン、1−トリチル−
2−[{2,6−ジクロロ−4−(N,N−ジ−2−エチルヘ
キシル)カルバモイル}フェニル]ヒドラジン、1−
(メトキシカルボニルベンゾヒドリル−2−(2,4−ジ
クロロフェニル)ヒドラジン、1−トリチル−2−
[{2−(N−エチル−N−オクチルスルファモイル)
−4−メタンスルホニル}フェニル]ヒドラジン、1−
ベンゾイル−2−トリチルヒドラジン、1−(4−ブト
キシベンゾイル)−2−トリチルヒドラジン、1−(2,
4−ジメトキシベンゾイル)−2−トリチルヒドラジ
ン、1−(4−ジブチルカルバモイルベンゾイル)−2
−トリチルヒドラジン、および1−(1−ナフトイル)
−2−トリチルヒドラジン等を挙げることができる。
感光材料において、上記還元剤は銀1モル(前述したハ
ロゲン化銀および任意の成分である有機銀塩を含む)に
対して0.1乃至1500モル%の範囲で使用することが好ま
しい。
感光材料に使用できる重合性化合物は、特に制限はなく
公知の重合性化合物を使用することができる。なお、感
光材料の使用方法として、熱現像処理を予定する場合に
は、加熱時に揮発しにくい高沸点(例えば、沸点が80℃
以上)の化合物を使用することが好ましい。また、感光
層が後述する任意の成分として色画像形成物質を含む態
様は、重合性化合物の重合硬化により色画像形成物質の
不動化を図るものであるから、重合性化合物は分子中に
複数の重合性官能基を有する架橋性化合物であることが
好ましい。また、本発明のように、受像材料を用いて転
写画像を形成する場合には、特願昭61-150079号明細書
記載の感光材料のように、重合性化合物として高粘度の
物質を用いることが好ましい。
なお、感光材料に用いることができる重合性化合物につ
いては、前述および後述する一連の感光材料に関する出
願明細書中に記載がある。
感光材料に使用される重合性化合物は、一般に付加重合
性または開環重合性を有する化合物である。付加重合性
を有する化合物としてはエチレン性不飽和基を有する化
合物、開環重合性を有する化合物としてはエポキシ基を
有する化合物等があるが、エチレン性不飽和基を有する
化合物が特に好ましい。
感光材料に使用することができるエチレン性不飽和基を
有する化合物には、アクリル酸およびその塩、アクリル
酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリル酸および
その塩、メタクリル酸エステル類、メタクリルアミド
類、無水マレイン酸、マレイン酸エステル類、イタコン
酸エステル類、スチレン類、ビニルエーテル類、ビニル
エステル類、N−ビニル複素環類、アリルエーテル類、
アリルエステル類およびそれらの誘導体等がある。
感光材料に使用することができる重合性化合物の具体例
としては、アクリル酸エステル類に関し、n−ブチルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、フルフ
リルアクリレート、エトキシエトキシエチルアクリレー
ト、ジシクロヘキシルオキシエチルアクリレート、ノニ
ルフェニルオキシエチルアクリレート、ヘキサンジオー
ルジアクリレート、ブタンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、
ポリオキシエチレン化ビスフェノールAのジアクリレー
ト、ヒドロキシポリエーテルのポリアクリレート、ポリ
エステルアクリレートおよびポリウレタンアクリレート
等を挙げることができる。
また他の具体例としては、メタクリル酸エステル類に関
し、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、エ
チレングリコールジメタクリレート、ブタンジオールジ
メタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリス
リトールテトラメタクリレートおよびポリオキシアルキ
レン化ビスフェノールAのジメタクリレート等を挙げる
ことができる。
上記重合性化合物は、単独で使用しても二種以上を併用
してもよい。二種以上の重合性化合物を併用した感光材
料については、特願昭61-55504号明細書に記載がある。
なお、前述した還元剤または後述する任意の成分である
色画像形成物質の化学構造にビニル基やビニリデン基等
の重合性官能基を導入した物質も重合性化合物として使
用できる。上記のように還元剤と重合性化合物、あるい
は色画像形成物質と重合性化合物を兼ねた物質の使用も
感光材料の態様に含まれることは勿論である。
感光材料において、重合性化合物は、ハロゲン化銀1重
量部に対して5乃至12万重量部の範囲で使用することが
好ましい。より好ましい使用範囲は、10乃至10000重量
部である。
以上述べたようなハロゲン化銀、還元剤、重合性化合物
を含む感光層の構成に代えて、光重合性組成物を含む感
光層を用いてもよい。
上記光重合性組成物は、光重合開始剤と重合性化合物の
混合物を用いることができる。光重合性組成物に用いる
ことができる重合性化合物は、前述した重合性化合物と
同様である。
好ましい光重合開始剤の例としては、α−アルコキシフ
ェニルケトン類、多環式キノン類、ベンゾフェノン類お
よび置換ベンゾフェノン類、キサントン類、チオキサン
トン類、ハロゲン化化合物類(例、クロロスルホニルお
よびクロロメチル他各芳香族化合物類、クロロスルホニ
ルおよびクロロメチル複素環式化合物類、クロロスルホ
ニルおよびクロロメチルベンゾフェノン類、およびフル
オレノン類)、ハロアルカン類、α−ハロ−α−フェニ
ルアセトフェノン類、光還元性染料−還元性レドックス
カップル類、ハロゲン化パラフィン類(例、臭化または
塩化パラフィン)、ベンゾイルアルキルエーテル類、お
よびロフィンダイマー−メルカプト化合物カップル等を
挙げることができる。
好ましい光重合開始剤の具体例としては、ベンゾイルブ
チル、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、9,10−アントラキノン、ベンゾフェノン、ミヒラー
ケトン、4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノン、キサ
ントン、クロロキサントン、チオキサントン、クロロチ
オキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、クロロ
スルホニルチオキサントン、クロロスルホニルアントラ
キノン、クロロメチルアントラセン、クロロメチルベン
ゾチアゾール、クロロスルホニルベンゾキサゾール、ク
ロロメチルキノリン、クロロメチルベンゾフェノン、ク
ロロスルホニルベンゾフェノン、フルオレノン、四臭化
炭素、ベンゾインブチルエーテル、ベンゾインイソプロ
ピルエーテル、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−
4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾールと2−メ
ルカプト−5−メチルチオ−1,3,4−チアジアゾールの
組合せ等を挙げることができる。
光重合開始剤は、以上述べたような化合物を単独で使用
してもよいし、数種を組合せて使用してもよい。
感光材料において、上記光重合開始剤は、使用する重合
性化合物に対して0.5乃至30重量%の範囲で使用するこ
とが好ましい。より好ましい使用範囲は、2乃至20重量
%である。
また、光重合性組成物に代えて、化合物単独で光重合性
を示す光重合性化合物を用いてもよい。
光重合性化合物の例としては、アクリルアミド、アクリ
ル酸バリウム、グリセリントリアクリレート、N,N′−
メチレンビスアクリルアミド、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ビニルカ
ルバゾール、ポリビニルアルコールの珪酸エステル等を
挙げることができる。また、前述したような重合性化合
物に感光基を導入した化合物も光重合性化合物として用
いることができる。
感光材料は、以上述べたような成分を含む感光層を支持
体上に設けてなるものである。この支持体に関しては特
に制限はないが、感光材料の使用方法として熱現像処理
を予定する場合には、現像処理の処理温度に耐えること
のできる材料を用いることが好ましい。支持体に用いる
ことができる材料としては、ガラス、紙、上質紙、コー
ト紙、キャストコート紙、合成紙、金属およびその類似
体、ポリエステル、アセチルセルロース、セルロースエ
ステル、ポリビニルアセタール、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、ポリエチレンテレフタレート等のフィル
ム、および樹脂材料やポリエチレン等のポリマーによっ
てラミネートされた紙等を挙げることができる。
なお、感光材料の支持体が紙等の多孔性の材料からなる
場合は、特願昭61-52996号明細書記載の感光材料に用い
られている支持体のように、うねりによる規定方法に従
う一定の平滑度を有していることが好ましい。また、紙
支持体を用いる場合には、特願昭61-183050号明細書記
載の感光材料のように吸水度の低い紙支持体、特願昭61
-191273号明細書記載の感光材料のように一定のベック
平滑度を有する紙支持体、特願昭61-227766号明細書記
載の感光材料のように収縮率が低い紙支持体、特願昭61
-227768号明細書記載の感光材料のように透気性が低い
紙支持体、特願昭61-243552号明細書記載の感光材料の
ようにpH値が5乃至9である紙支持体等を用いることも
できる。
さらに、感光材料の支持体として紙支持体を用いる場
合、本発明に用いる受像材料の紙支持体と同様に、JIS-
P-8207により規定される繊維長分布として24メッシュ残
分の重量%と42メッシュ残分の重量%との和が30ないし
60%であるような繊維長分布を有する原紙を用いた紙支
持体であることが好ましい。上記規定の紙支持体を用い
た感光材料については、特願昭61-307206明細書に記載
がある。
以下、感光材料の様々な態様、感光層中に含ませること
ができる任意の成分、および感光材料に任意に設けるこ
とができる補助層等について順次説明する。
感光材料は、重合性化合物が油滴状に感光層内に分散さ
れていることが好ましい。重合性化合物が感光層中に油
滴状にて分散された感光材料の例については、特願昭60
-218603号明細書に記載がある。上記油滴内には、ハロ
ゲン化銀、還元剤、色画像形成物質等の感光層中の他の
成分が含まれていてもよい。油滴内にハロゲン化銀が含
まれている感光材料については、特願昭60-261888号お
よび同61-5751号各明細書に、油滴内に還元剤がさらに
含まれる感光材料については、特願昭61-25577号明細書
にそれぞれ記載がある。なお、油滴内にハロゲン化銀を
含ませる場合には、特願昭61-160592号明細書に記載さ
れているように、油滴内に含まれるハロゲン化銀粒子の
数を5個以上とすることが好ましい。
上記重合性化合物の油滴は、マイクロカプセルの状態に
あることがさらに好ましい。このマイクロカプセルにつ
いては、特に制限なく様々な公知技術を適用することが
できる。なお、重合性化合物の油滴がマイクロカプセル
の状態にある感光材料の例については特願昭60-117089
号明細書に記載がある。
マイクロカプセルの外殻を構成する壁材についても特に
制限はない。なお、ポリアミド樹脂および/またはポリ
エステル樹脂からなる外殻を有するマイクロカプセルを
用いた感光材料については特願昭61-53871号明細書に、
ポリウレア樹脂および/またはポリウレタン樹脂からな
る外殻を有するマイクロカプセルを用いた感光材料につ
いては特願昭61-53872号明細書に、アミノ・アルデヒド
樹脂からなる外殻を有するマイクロカプセルを用いた感
光材料については特願昭61-53873号明細書に、ゼラチン
製の外殻を有するマイクロカプセルを用いた感光材料に
ついては特願昭61-53874号明細書に、エポキシ樹脂から
なる外殻を有するマイクロカプセルを用いた感光材料に
ついては特願昭61-53875号明細書に、ポリアミド樹脂と
ポリウレア樹脂を含む複合樹脂外殻を有するマイクロカ
プセルを用いた感光材料については特願昭61-53877号明
細書に、ポリウレタン樹脂とポリエステル樹脂を含む複
合樹脂外殻を有するマイクロカプセルを用いた感光材料
については特願昭61-53878号明細書にそれぞれ記載があ
る。
なお、アルデヒド系のマイクロカプセルを用いる場合に
は、特願昭61-176415号明細書記載の感光材料のよう
に、残留アルデヒド量を一定値以下とすることが好まし
い。
マイクロカプセルにハロゲン化銀を収容する場合は、マ
イクロカプセルの外殻を構成する壁材中にハロゲン化銀
を存在させることが好ましい。マイクロカプセルの壁材
中にハロゲン化銀を含む感光材料については特願昭61-1
1556号明細書に記載がある。
また、ハロゲン化銀、還元剤、重合性化合物、後述する
任意の成分である色画像形成物質等のマイクロカプセル
に収容される成分のうち少なくとも一成分が異なる二以
上のマイクロカプセルを併用してもよい。特に、フルカ
ラーの画像を形成する場合には、収容される色画像形成
物質の発色色相が異なる三種類以上のマイクロカプセル
を併用することが好ましい。二種類以上のマイクロカプ
セルを併用した感光材料については、特願昭61-42747号
明細書に記載がある。
マイクロカプセルの平均粒子径は、3乃至20μmである
ことが好ましい。マイクロカプセルの粒子径の分布は、
特願昭61-150080号明細書記載の感光材料のように、一
定値以上に均一に分布していることが好ましい。また、
マイクロカプセルの膜厚は、特願昭61-227767号明細書
記載の感光材料のように、粒子径に対して一定の値の範
囲内にあることが好ましい。
なお、マイクロカプセルにハロゲン化銀を収容する場合
は、前述したハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズをマイ
クロカプセルの平均サイズの5分の1以下とすることが
好ましく、10分の1以下とすることがさらに好ましい。
ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズをマイクロカプセル
の平均サイズの5分の1以下とすることによって、平均
でなめらかな画像を得ることができる。
感光材料の感光層に含ませることができる任意の成分と
しては、色画像形成物質、増感色素、有機銀塩、各種画
像形成促進剤(例、オイル、界面活性剤、カブリ防止機
能および/または現像促進機能を有する化合物、熱溶
剤、酸素の除去機能を有する化合物等)、熱重合防止
剤、熱重合開始剤、現像停止剤、けい光増白剤、退色防
止剤、白色顔料、ハレーションまたはイラジエーション
防止染料、マット剤、スマッジ防止剤、可塑剤、水放出
剤、バインダー、重合性化合物の溶剤等がある。
感光材料は前述した感光層の構成によりポリマー画像を
得ることができるが、任意の成分として色画像形成物質
を感光層に含ませることで色画像を形成することもでき
る。
感光材料に使用できる色画像形成物質には特に制限はな
く、様々な種類のものを用いることができる。すなわ
ち、それ自身が着色している物質(染料や顔料)や、そ
れ自身は無色あるいは淡色であるが外部よりのエネルギ
ー(加熱、加圧、光照射等)や別の成分(顕色剤)の接
触により発色する物質(発色剤)も色画像形成物質に含
まれる。
それ自身が着色している物質である染料や顔料は、市販
のものの他、各種文献等(例えば「染料便覧」有機合成
化学協会編集、昭和45年刊、「最新顔料便覧」日本顔料
技術協会編集、昭和52年刊)に記載されている公知のも
のが利用できる。これらの染料または顔料は、溶解ない
し分散して用いられる。
一方、加熱や加圧、光照射等、何らかのエネルギーによ
り発色する物質の例としてはサーモクロミック化合物、
ピエゾクロミック化合物、ホトクロミック化合物および
トリアリールメタン染料やキノン系染料、インジゴイド
染料、アジン染料等のロイコ体などが知られている。こ
れらはいずれも加熱、加圧、光照射あるいは空気酸化に
より発色するものである。
別の成分と接触することにより発色する物質の例として
は二種以上の成分の間の酸塩基反応、酸化還元反応、カ
ップリング反応、キレート形成反応等により発色する種
々のシステムが包含される。例えば、森賀弘之著『入門
・特殊紙の化学』(昭和50年刊行)に記載されている感
圧複写紙(29〜58頁)、アゾグラフィー(87〜95頁)、
化学変化による感熱発色(118〜120頁)等の公知の発色
システム、あるいは近畿化学工業会主催セミナー『最新
の色素化学−機能性色素としての魅力ある活用と新展開
−』の予稿集26〜32頁、(1980年6月19日)に記載され
た発色システム等を利用することができる。
なお、色画像形成物質を用いた感光材料一般について
は、前述した特開昭61-73145号公報に記載がある。ま
た、色画像形成物質として染料または顔料を用いた感光
材料については特願昭61-29987号明細書に、ロイコ色素
を用いた感光材料については特願昭61-53876号明細書
に、トリアゼン化合物を用いた感光材料については特願
昭61-96339号明細書に、イエロー発色系ロイコ色素を用
いた感光材料については特願昭61-133091号および同61-
133092号各明細書に、シアン発色系ロイコ色素を用いた
感光材料については特願昭61-197963号明細書に、それ
ぞれ記載がある。
また、以上のべたような色画像形成物質として、接触状
態において発色反応を起す二種類の物質を用いる場合
は、上記発色反応を起す物質のうち一方の物質および重
合性化合物をマイクロカプセル内に収容し、上記発色反
応を起す物質のうち他の物質を重合性化合物を収容して
いるマイクロカプセルの外に存在させることにより感光
層上に色画像を形成することができる。上記のように受
像材料を用いずに色画像が得られる感光材料について
は、特願昭61-53881号明細書に記載がある。
感光材料に使用することができる増感色素は、特に制限
はなく、写真技術等において公知のハロゲン化銀の増感
色素を用いることができる。上記増感色素には、メチン
色素、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン
色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、
スチリル色素およびヘミオキソノール色素等が含まれ
る。これらの増感色素は単独で使用してもよいし、これ
らを組合せて用いてもよい。特に強色増感を目的とする
場合は、増感色素を組合わせて使用する方法が一般的で
ある。また、増感色素と共に、それ自身分光増感作用を
持たない色素、あるいは可視光を実質的に吸収しないが
強色増感を示す物質を併用してもよい。増感色素の添加
量は、一般にハロゲン化銀1モル当り10-8乃至10-2モル
程度である。増感色素は、ハロゲン化銀乳剤の調製段階
において添加することが好ましい。増感色素をハロゲン
化銀粒子の形成段階において添加して得られた感光材料
については、特願昭60-139746号明細書に、増感色素を
ハロゲン化銀粒子の形成後のハロゲン化銀乳剤の調製段
階において添加して得られた感光材料については、特願
昭61-55510号明細書にそれぞれ記載がある。また、感光
材料に用いることができる増感色素の具体例について
も、上記特願昭60-139746号および同61-55510号各明細
書に記載されている。
感光材料において有機銀塩の使用は、熱現像処理におい
て特に有効である。すなわち、80℃以上の温度に加熱さ
れると、上記有機銀塩は、ハロゲン化銀の潜像を触媒と
する酸化還元反応に関与すると考えられる。この場合、
ハロゲン化銀と有機銀塩とは接触状態もしくは近接した
状態にあることが好ましい。上記有機銀塩を構成する有
機化合物としては、脂肪族もしくは芳香族カルボン酸、
メルカプト基もしくはα−水素を有するチオカルボニル
基含有化合物、およびイミノ基含有化合物等を挙げるこ
とができる。それらのうちでは、ベンゾトリアゾールが
特に好ましい。上記有機銀塩は、一般にハロゲン化銀1
モル当り0.01乃至10モル、好ましくは0.01乃至1モル使
用する。なお、有機銀塩の代りに、それを構成する有機
化合物(例えば、ベンゾトリアゾール)を感光層に加え
ても同様な効果が得られる。有機銀塩を用いた感光材料
については特願昭60-141799号明細書に記載がある。
感光材料の感光層には、種々の画像形成促進剤を用いる
ことができる。画像形成促進剤にはハロゲン化銀(およ
び/または有機銀塩)と還元剤との酸化還元剤との酸化
還元反応の促進、感光材料から受像材料への染料または
顔料の移動の促進等の機能がある。画像形成促進剤は、
物理化学的な機能の点から、塩基または塩基プレカーサ
ー、オイル、界面活性剤、カブリ防止機能および/また
は現像促進機能を有する化合物、熱溶剤、酸素の除去機
能を有する化合物等にさらに分類される。ただし、これ
らの物質群は一般に複合機能を有しており、上記の促進
効果のいくつかを合わせ持つのが常である。従って、上
記の分類は便宜的なものであり、実際には一つの化合物
が複数の機能を兼備していることが多い。
塩基または塩基プレカーサーを用いた感光材料について
は特願昭60-227528号明細書に記載がある。
塩基として、第三級アミンを用いた感光材料については
特願昭61-13181号明細書に、融点が80〜180℃の疎水性
有機塩基化合物の微粒子状分散物を用いた感光材料につ
いては特願昭61-52992号明細書に、アルカリ金属または
アルカリ土類金属の水酸化物または塩を用いた感光材料
については特願昭61-96341号明細書に、溶解度が0.1%
以下のグアニジン誘導体を用いた感光材料については特
願昭61-215637号明細書に、それぞれ記載がある。
塩基プレカーサーとして、アセチレン銀を用いた感光材
料については特願昭61-167558号明細書に記載がある。
また、塩基プレカーサーとしてアセチレン・カルボン酸
塩を用い、さらに塩基プレカーサーの分解促進剤として
金属銀、金属銅、銀化合物、または銅化合物を含む感光
材料については特願昭61-191000号明細書に、塩基プレ
カーサーとしてアセチレン・カルボン酸塩を用い、さら
に塩基プレカーサーの分解促進剤として熱溶融性化合物
を含む感光材料については特願昭61-191001号明細書
に、塩基プレカーサーとしてスルホニル酢酸塩を用い、
さらに塩基プレカーサーの分解促進剤として熱溶融性化
合物を含む感光材料については特願昭61-193375号明細
書に、それぞれ記載がある。
感光材料に塩基または塩基プレカーサーを用いる場合、
前述したマイクロカプセル内にハロゲン化銀、還元剤お
よび重合性化合物を収容する態様とし、マイクロカプセ
ル外の感光層中に塩基または塩基プレカーサーを存在さ
せることが好ましい。あるいは、特願昭61-52988号明細
書記載の感光材料のように、塩基または塩基プレカーサ
ーを別のマイクロカプセル内に収容してもよい。塩基ま
たは塩基プレカーサーを収容するマイクロカプセルを用
いる感光材料は上記明細書以外にも、塩基または塩基プ
レカーサーを保水剤水溶液に溶解もしくは分散した状態
にてマイクロカプセル内に収容した感光材料が特願昭61
-52989号明細書に、塩基または塩基プレカーサーを担持
する固定微粒子をマイクロカプセル内に収容した感光材
料が特願昭61-52995号明細書に、融点が70乃至210℃の
塩基化合物をマイクロカプセル内に収容した感光材料が
特願昭61-212148号明細書に、それぞれ記載されてい
る。なお、塩基または塩基プレカーサーは、特願昭61-9
6340号明細書に記載されているように感光層以外の補助
層(後述する塩基または塩基プレカーサーを含む層)に
添加しておいてもよい。
カブリ防止機能および/または現像促進機能を有する化
合物として、カブリ防止剤を用いた感光材料については
特願昭60-294337号明細書に、環状アミド構造を有する
化合物を用いた感光材料については特願昭60-294338号
明細書に、チオエーテル化合物を用いた感光材料につい
ては特願昭60-294339号明細書に、ポリエチレングリコ
ール誘導体を用いた感光材料については特願昭60-29434
0号明細書に、チオール誘導体を用いた感光材料につい
ては特願昭60-294341号明細書に、アセチレン化合物を
用いた感光材料については特願昭61-20438号明細書に、
スルホンアミド誘導体を用いた感光材料については特願
昭61-25578号明細書にそれぞれ記載がある。また、酸素
の除去機能を有する化合物として、2以上のメルカプト
基を有する化合物を用いた感光材料については、特願昭
61-53880号明細書に記載がある。
感光材料の感光層に用いることができる熱重合開始剤
は、一般に加熱下で熱分解して重合開始種(特にラジカ
ル)を生じる化合物であり、通常ラジカル重合の開始剤
として用いられているものである。熱重合開始剤につい
ては、高分子学会高分子実験学編集委員会編「付加重合
・開環重合」1983年、共立出版)の第6頁〜第18頁等に
記載されている。熱重合開始剤は、重合性化合物に対し
て0.1乃至120重量%の範囲で使用することが好ましく、
1乃至10重量%の範囲で使用することがより好ましい。
なお、ハロゲン化銀の潜像が形成されない部分の重合性
化合物を重合させる系においては、感光層中に熱重合開
始剤を添加することが好ましい。また、熱重合開始剤を
用いた感光材料については特願昭60-210657号明細書に
記載がある。
感光材料に用いることができる現像停止剤は、適正現像
後、速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中の塩
基濃度を下げ現像を停止する化合物または銀および銀塩
と相互作用して現像を抑制する化合物である。
感光材料に用いるスマッジ防止剤としては、常温で固体
の粒子状物が好ましい。上記粒子の平均粒子サイズとし
ては、体積平均直径で3乃至50μmの範囲が好ましく、
5乃至40μmの範囲がさらに好ましい。前述したように
重合性化合物の油滴がマイクロカプセルの状態にある場
合には、上記粒子はマイクロカプセルより大きい方が効
果的である。
感光材料に用いることができるバインダーは、単独であ
るいは組合せて感光層あるいは受像層に含有させること
ができる。このバインダーには主に親水性のものを用い
ることが好ましい。なお、バインダーを用いた感光材料
については、特開昭61-69062号公報に記載がある。ま
た、マイクロカプセルと共にバインダーを使用した感光
材料については、特願昭61-52994号明細書に記載があ
る。ダーは、前述した受像材料に用いることができるバ
インダーと同様である。なお、バインダーを用いた感光
材料については、特開昭61-69062号公報に記載がある。
また、マイクロカプセルと共にバインダーを使用した感
光材料については、特願昭61-52994号明細書に記載があ
る。
感光材料に重合性化合物の溶剤を用いる場合は、重合性
化合物を含むマイクロカプセルとは別のマイクロカプセ
ル内に封入して使用することが好ましい。なお、マイク
ロカプセルに封入された重合性化合物と混和性の有機溶
媒を用いた感光材料については、特願昭61-52993号明細
書に記載がある。
以上述べた以外に感光層中に含ませることができる任意
の成分の例およびその使用態様についても、上述した一
連の感光材料に関する出願明細書、およびリサーチ・デ
ィスクロージャー誌Vol.170,1978年6月の第17029号
(9〜15頁)に記載がある。なお、感光層のpH値は特願
昭61-104226号明細書記載の感光材料のように7以下と
することが好ましい。
感光材料に任意に設けることができる層としては、発熱
体層、帯電防止層、カール防止層、はくり層、カバーシ
ートまたは保護層、塩基または塩基プレカーサーを含む
層、塩基バリヤー層等を挙げることができる。
なお、発熱体層を用いた感光材料については特願昭60-1
35568号明細書に、カバーシートまたは保護層を設けた
感光材料については特願昭61-55507号明細書に、塩基ま
たは塩基プレカーサーを含む層を設けた感光材料につい
ては特願昭61-96340号明細書にそれぞれ記載されてい
る。また、塩基バリヤー層についても、上記特願昭61-9
6340号明細書に記載がある。さらに、他の補助層の例お
よびその使用態様についても、上述した一連の感光材料
に関する出願明細書中に記載がある。
感光材料の製造方法としては様々な方法を用いることが
できるが、一般的な製造方法は感光層の構成成分を、適
当な溶媒中に溶解、乳化あるいは分散させた塗布液を調
製し、そして塗布液を支持体に塗布、乾燥することで感
光材料を得る工程よりなるものである。
一般に上記塗布液は、各成分についてそれぞれの成分を
含む液状の組成物を調製し、ついで各液状組成物を混合
することにより調製される。上記液状組成物は、各成分
毎に調製してもよいし、また複数の成分を含むように調
製してもよい。一部の感光層の構成成分は、上記液状組
成物または塗布液の調製段階または調製後に添加して用
いることもできる。さらに、一または二以上の成分を含
む油性(または水性)の組成物を、さらに水性(または
油性)溶媒中に乳化させて二次組成物を調製する方法を
用いることもできる。
以上のように調製された塗布液を前述した支持体上に塗
布、乾燥することにより、感光材料を製造することがで
きる。上記塗布液の支持体への塗布は、公知技術に従い
容易に実施することができる。
以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1] 紙支持体(a)の作成 LBSP10部とLBKP90部をジョルダンタイプのコニカルリフ
ァイナリーを用いてカナディアンフリーネス280ccに叩
解し、ロジンサイズ1.0部、硫酸バンド2.0部、およびポ
リアミドポリアミンエピクロルヒドリン0.5部をいずれ
も絶乾パルプに対する重量パーセントで添加した。次い
で、長網抄紙機を用いて上記紙料を秤量50g/m2、厚さ55
μmの原紙に抄造した。
使用したパルプの繊維長分布は、24メッシュ残分が5.4
重量%、42メッシュ残分が47.5重量%であった。
次いで、クレー300部およびSBRラテックス100部組成物
を、上記原紙上に塗布量が10g/m2となるように塗布し
た。
受像材料(A)の作成 125gの水に40%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液11g
を加え、さらに3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル
酸亜鉛34g、55%炭酸カルシウムスラリー82gを混合し
て、ミキサーで粗分散した。その液をダイナミル分散機
で分散し、得られた液の200gに対し50%SBRラテックス6
gおよび8%ポリビニルアルコール55gを加え均一に混合
した。次いでこの混合液を、以上のように作成した紙支
持体(a)の塗布層を設けた側の表面に30μmのウェッ
ト膜厚となるように均一の塗布した後、乾燥して受像材
料(A)を作成した。
ハロゲン化銀乳剤の調製 攪拌中のゼラチン水溶液(水1000ml中にゼラチン20gと
塩化ナトリウム3gを含み75℃に保温したもの)に、塩化
ナトリウム21gと臭化カリウム56gを含有する水溶液600m
lと硝酸銀水溶液(水600mlに硝酸銀0.59モルを溶解させ
たもの)を同時に40分間にわたって等流量で添加した。
このようにして平均粒子サイズ0.35μmの単分散立方体
塩臭化銀乳剤(臭素80モル%)を調製した。
上記乳剤を水洗して脱塩したのち、チオ硫酸ナトリウム
5mgと4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ
ザインデン20mgとを添加して60℃で化学増感を行なっ
た。乳剤の収量は600gであった。
ベンゾトリアゾール銀乳剤の調製 ゼラチン28gとベンゾトリアゾール13.2gを水3000ml中に
溶かした。この溶液を40℃に保ちながら攪拌し、硝酸銀
17gを水100ml中に溶かした溶液を2分間で加えた。得ら
れた乳剤のpHを調整することで、過剰の塩を沈降、除去
した。その後pHを6.30に調整し、ベンゾトリアゾール銀
乳剤を得た。乳剤の収量は400gであった。
感光性組成物の調製 トリメチロールプロパントリアクリレート100gに下記の
コポリマー0.40g、バーガススクリプトレッドI-6-B(チ
バガイギー製)6.00g、およびエマレックスNP-8(日本
エマルジョン(株)製)2gを溶解させた。上記溶液18.0
0gに下記のチオール誘導体0.002gを溶解させた。この溶
液に、さらに下記のヒドラジン誘導体(還元剤)0.16
g、下記の現像薬(還元剤)1.22gを塩化メチレン1.80g
に溶解した溶液を加えた。さらに、上記のように調製さ
れたハロゲン化銀乳剤3.50g、およびベンゾトリアゾー
ル銀乳剤3.35gを加えて、ホモジナイザーを用いて毎分1
5000回転で5分間攪拌し、感光性組成物を得た。
マイクロカプセル液の調製 イソバン(クラレ(株)製)の18.6%水溶液10.51g、ペ
クチンの2.89%水溶液48.56gを加え、10%硫酸を用いて
pH4.0に調整した水溶液中に前記の感光性組成物を加
え、ホモジナイザーを用いて7000回転で2分間攪拌し、
上記感光性組成物を水性溶媒中に乳化した。
この水性乳化物72.5gに尿素40%水溶液8.32g、レゾルシ
ン11.3%水溶液2.82g、ホルマリン37%水溶液8.56g、硫
酸アンモニウム8.00%水溶液3.00gを順次加え、攪拌し
ながら60℃で2時間加熱を続けた。その後10%水酸化ナ
トリウム水溶液を用いてpHを7.3に調整し、亜硫酸水素
ナトリウム30.9%水溶液3.62gを加えて、マイクロカプ
セル液を調製した。
感光材料(A)の作成 以上のように調製されたマイクロカプセル液10.0gに、
下記のアニオン界面活性剤1%水溶液1.0g、グアニジン
トリクロロ酢酸塩10%(水/エタノール=50/50容積
比)溶液1gを加え、ポリエチレンテレフタレート・フィ
ルムの表面に#40のコーティングロッドを用いて塗布
し、約40℃で乾燥して、感光材料(A)を作成した。
(アニオン界面活性剤) 画像形成およびその評価方法 以上のように作成した感光材料(A)を、タングステン
電球を用いて60ルクスで1秒間均一露光したのち、125
℃に加熱したホットプレート上で40秒間加熱した。次い
で感光材料を前述したように作成した受像材料(A)と
重ねて250kg/cm2の加圧ローラー、または700kg/cm2の加
圧ローラーを通したところ、マゼンタのポジ色像が受像
材料上に得られた。この色像について、直径4cmの円内
の色画像に存在する直径1mm以上の転写ムラの数を算出
した。
上記測定結果については、後述する第3表にまとめて示
す。
[実施例2] 紙支持体(b)および(c)の作成 実施例1の紙支持体(a)の作成において用いた木材パ
ルプの組成比、および叩解後の濾水度(カナディアンフ
リーネス)を下記第1表のように変更した以外は、実施
例1と同様にして、紙支持体(b)および(c)を作成
した。紙支持体(b)および(c)の原紙の繊維長分布
は、下記第1表に示す。
受像材料(B)および(C)の作成 以上のように作成した紙支持体(b)および(c)を用
いた以外は、実施例1と同様にして、受像材料(B)お
よび(C)を作成した。
画像形成およびその評価方法 以上のように作成した受像材料(B)および(C)を用
いた以外は、実施例1と同様にして画像を形成し、直径
4cmの円内の色画像に存在する直径1mm以上の転写ムラの
数を算出した。
上記測定結果については、後述する第3表にまとめて示
す。
[比較例1] 紙支持体(x)〜(z)の作成 実施例1の紙支持体(a)の作成において用いた木材パ
ルプの組成比、および叩解後の濾水度(カナディアンフ
リーネス)を下記第2表のように変更した以外は、実施
例1と同様にして、紙支持体(x)〜(z)を作成し
た。紙支持体(x)〜(z)の原紙の繊維長分布は、下
記第2表に示す。
受像材料(X)〜(Z)の作成 以上のように作成した紙支持体(x)〜(z)を用いた
以外は、実施例1と同様にして、比較用の受像材料
(X)〜(Z)を作成した。
画像形成およびその評価方法 以上のように作成した受像材料(X)〜(Z)を用いた
以外は実施例1と同様にして、画像を形成し、直径4cm
の円内の色画像に存在する直径1mm以上の転写ムラの数
を算出した。
上記測定結果については、後述する第3表にまとめて示
す。
[実施例3] 感光材料(B)の作成 上記感光材料(A)の作成において、ベンゾトリアゾー
ル銀乳剤を添加しなかった以外は、感光材料(A)と同
様にして、感光材料(B)を作成した。
画像形成およびその評価方法 以上のように作成した感光材料(B)を用いた以外は実
施例1と同様にして、受像材料(A)上に画像を形成
し、直径4cmの円内の色画像に存在する直径1mm以上の転
写ムラの数を算出した。
上記測定結果については、後述する第3表にまとめて示
す。
[実施例4] 感光材料(C)の作成 トリメチロールプロパントリアクリレート2gおよびメチ
ルメタクリレート7gもモノマー混合物に2−メルカプト
−5−メチルチオ1,3,4−チアジアゾール0.7gを加え、
超音波分散機を用いて溶解させた。塩化メチレン6g、4
−4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン0.7g、
2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5,5′−テ
トラフェニルイミダゾール2.1gおよび3−ジエチルアミ
ノ−6−クロル−7−アニリノフルオラン2.1gを溶解
し、上記溶液に加えてオイル相とした。
一方、10%アラビアガム水溶液17.0g、12%イソブチレ
ン/無水マレイン酸水溶液18.8gおよび蒸留水26.8gの混
合物を、硫酸を用いてpH3.5に調整し、さらに尿素4.6g
およびレゾルシン0.6gを加え、この溶液に上記オイル相
を乳化分散した。オイル相の液滴の平均粒子径は3μm
であった。次いで、36%ホルマリン12.9を加え攪拌しな
がら60℃まで昇温し、1時間後に5%硫酸アンモニウム
水溶液9.0gを加え、さらに60℃に保ちつつ1時間攪拌
後、冷却した。その後、水酸化ナトリウム水溶液を用い
てpHを7.0に調整した。
このようにして得たマイクロカプセル液5gに、15%ポリ
ビニルアルコール水溶液1.53g、蒸留水3。47gおよびデ
ンプン0.57gを加えて塗布液とした。この塗布液を#10
のコーティングロッドを用いて、ポリエチレンテレフタ
レート・フィルムの表面に塗布し、40℃で乾燥して感光
材料(C)を作成した。
画像形成およびその評価方法 感光材料(C)を400ワットの高圧水銀灯を用いて50cm
の距離から1秒間露光したのち、感光材料を実施例1に
おいて用いた受像材料(A)と重ねて250kg/cm2の加圧
ローラー、または700kg/cm2の加圧ローラーを通したと
ころ、マゼンタのポジ色像が受像材料上に得られた。こ
の色像について、直径4cmの円内の色画像に存在する直
径1mm以上の転写ムラの数を算出した。
実施例1〜4、および比較例1の測定結果を下記第3表
に示す。
第3表に示される結果より明らかなように、本発明に従
う受像材料を用いることで、転写ムラの発生を著しく減
少させることができる。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、ハロゲン化銀、還元剤、重合
    性化合物および色画像形成物質を含む感光層を設けてな
    る感光材料を、 像様露光してハロゲン化銀の潜像を形成し、 像様露光と同時に、または像様露光後に、現像処理を行
    ない、そして、 現像処理を行なった感光材料に、紙支持体上に受像層を
    有する受像材料を重ね合せた状態で加圧することによ
    り、未硬化の重合性化合物と共に色画像形成物質を受像
    材料に転写する画像形成方法であって、 上記受像材料の紙支持体が、JIS-P-8207により規定され
    る繊維長分布として24メッシュ残分の重量%と42メッシ
    ュ残分の重量%との和が30乃至60%であるような繊維長
    分布を有する原紙を用いた紙支持体であることを特徴と
    する画像形成方法。
  2. 【請求項2】上記受像材料の紙支持体に用いる原紙の繊
    維長分布において、24メッシュ残分の重量%が10%以下
    である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】上記受像材料の紙支持体に用いる原紙を構
    成するパルプのうち5乃至60重量%が、LBSPおよび/ま
    たはLDPである特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】上記受像材料の紙支持体に用いる原紙を構
    成するパルプが、CSFにより規定される濾水度が200乃至
    400ccのパルプである特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  5. 【請求項5】上記受像材料の紙支持体に用いる原紙が、
    0.85乃至1.10g/m2の範囲の密度を有している特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  6. 【請求項6】上記受像材料の紙支持体が、原紙の片側の
    面または両面に疎水性ポリマーを含む塗布層を設けてな
    るものである特許請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】上記感光材料において、ハロゲン化銀、重
    合性化合物および色画像形成物質がマイクロカプセルに
    収容された状態で感光層に含まれている特許請求の範囲
    第1項記載の方法。
  8. 【請求項8】加熱により、現像処理を行なう特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  9. 【請求項9】上記現像処理において、ハロゲン化銀の潜
    像が形成された部分の重合性化合物が重合する特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  10. 【請求項10】支持体上に、光重合性組成物または光重
    合性化合物および色画像形成物質を含む感光層を設けて
    なる感光材料を、像様露光して、そして、 像様露光を行なった感光材料に、紙支持体上に受像層を
    有する受像材料を重ね合せた状態で加圧することによ
    り、未硬化の光重合性組成物または光重合性化合物と共
    に色画像形成物質を受像材料に転写する画像形成方法で
    あって、 上記受像材料の紙支持体が、JIS-P-8207により規定され
    る繊維長分布として24メッシュ残分の重量%と42メッシ
    ュ残分の重量%との和が30乃至60%であるような繊維長
    分布を有する原紙を用いた紙支持体であることを特徴と
    する画像形成方法。
  11. 【請求項11】上記受像材料の紙支持体に用いる原紙の
    繊維長分布において、24メッシュ残分の重量%が10%以
    下である特許請求の範囲第10項記載の方法。
  12. 【請求項12】上記受像材料の紙支持体に用いる原紙を
    構成するパルプのうち5乃至60重量%が、LBSPおよび/
    またはLDPである特許請求の範囲第10項記載の方法。
  13. 【請求項13】上記受像材料の紙支持体に用いる原紙を
    構成するパルプが、CSFにより規定される濾水度が200乃
    至400ccのパルプである特許請求の範囲第10項記載の方
    法。
  14. 【請求項14】上記受像材料の紙支持体に用いる原紙
    が、0.85乃至1.10g/m2の範囲の密度を有している特許請
    求の範囲第10項記載の方法。
  15. 【請求項15】上記受像材料の紙支持体が、原紙の片側
    の面または両面に疎水性ポリマーを含む塗布層を設けて
    なるものである特許請求の範囲第10項記載の方法。
  16. 【請求項16】上記感光材料において、光重合性組成物
    または光重合性化合物および色画像形成物質がマイクロ
    カプセルに収容された状態で感光層に含まれている特許
    請求の範囲第10項記載の方法。
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