JPH0727170U - 太陽電池装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽電池モジュールの支持台への取り付け、
取り外しが容易な太陽電池装置を、提供することを目的
とする。 【構成】 裏面側に複数の突起部１３を有する太陽電池
モジュール１０と、前記突起部１３が挿脱可能な複数の
挿入部２３を有する支持台２０とを備えることを特徴と
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、太陽電池装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の太陽電池装置は、例えば、実開昭６３−１７２１５５号に開示されてい るように、裏面側に取り付け穴を有する太陽電池モジュールと、この取り付け穴 に重ね合わせて、ボルト、ナットで固定するための支持穴を有する支持台とから なり、太陽電池モジュールの受光面が入射光に対して直角になるように傾斜して 、太陽電池モジュールが支持台に取り付けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

以上の従来の太陽電池モジュールにおいては、次のような問題点があった。太 陽電池モジュールを支持台に取り付けるに際しては、太陽電池モジュールを、一 度、支持台上に載せた後、太陽電池モジュールの取り付け穴と、支持台の支持穴 とを重ね合わせ、ボルト、ナットで固定する。ここで、太陽電池モジュールの重 量が大きいこと、支持面が傾斜しており太陽電池モジュールがずり下がり易いこ と等により、上記両穴を重ね合わせ固定することは困難を要する。

【０００４】 また、故障等の理由により、太陽電池モジュールを支持台から取り外す際、ボ ルト、ナットを外すと、太陽電池モジュールがずり下がり易く、安全且つ容易に 取り外すことができない。

【０００５】 本考案は、このような問題点を解決するために成されたものであり、太陽電池 モジュールの支持台への取り付け、取り外しが容易な太陽電池装置を提供するこ とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案の太陽電池装置は、裏面側に複数の突起部を有する太陽電池モジュール と、前記突起部が挿脱可能な複数の挿入部を有する支持台とを備えることを特徴 とする。

【０００７】 また、本考案における前記支持台は、パイプを組み合せて作成されたことを特 徴とする。

【０００８】

【作用】

本考案は、以上の構成のため、 太陽電池モジュールの突起部と、支持台の挿 入部とを挿脱することにより、太陽電池モジュールを支持台に取り付け、取り外 すことができる。

【０００９】

【実施例】

以下に、本考案の一実施例を、図１〜３を用いて、詳細に説明する。

【００１０】 本実施例の太陽電池装置は、概略厚さが小さい直方体状の太陽電池モジュール １０と、これを支持する支持台２０とから構成される。

【００１１】 太陽電池モジュール１０において、１１は長方形で板状の太陽電池パネルであ って、その表面の受光面側の透光性強化ガラスと、裏面側のフィルムとの間に、 太陽電池素子を挟み、内部の隙間に透明樹脂を充填した構造を有する。

【００１２】 １２は太陽電池パネル１１の外周部に取り付けられたアルミニウム合金等から なる外枠、１３は太陽電池モジュール１０の裏面側において外枠１２の４コーナ ーに設けれた円柱状パイプよりなる突起部である。この突起部１３の側面には、 後述する固定用ボルト３０がパイプを貫通するための固定穴１４、１４が設けら れている。また、発電した出力は、太陽電池パネル１１の出力端子（図示せず） と接続された電気配線１５を介して出力コネクター１６より、取り出すことがで きる。なお、電気配線１５は、突起部１３の一つの中に挿通されている。

【００１３】 支持台２０は、円柱状パイプより作成され、設置地面より鉛直に立設する４本 の鉛直パイプ２１と、これらを外周側で連結する連結パイプ２２とよりなる。鉛 直パイプ２１の上端開口は、太陽電池モジュール１０の突起部１３をパイプ内面 に挿入し、嵌合する挿入部２３となっている。この挿入部２３の側面には、太陽 電池モジュール１０を支持台２０に取り付けたときに、突起部１３の固定穴１４ 、１４と重なり合って、後述する固定用ボルト３０が貫通するための固定穴２４ 、２４が設けられている。

【００１４】 また、一つの鉛直パイプ２１には、後述するように、パイプ内部より電気配線 １５及び出力コネクター１６を導出するための出力取り出し穴２５を有している 。

【００１５】 次に、図３に、太陽電池モジュール１０を支持台２０に取り付けた状態の太陽 電池装置を示す。取り付けに際しては、太陽電池モジュール１０の４つの突起部 １３を、支持台２０の挿入部２３に、挿入し嵌合することにより、容易に取り付 けることができる。

【００１６】 ここで、突起部１３の固定穴１４、１４と、挿入部２３の固定穴２４、２４と が重なり、ここに、固定用ボルト３０を通して、ナット（図示せず）を用い固定 することにより、太陽電池モジュール１０を支持台２０に確実に取り付けること ができる。

【００１７】 また、太陽電池モジュール１０の電気配線１５、出力コネクター１６は、パイ プ内部を通って、出力取り出し穴２５より導出される。これにより、電気配線１ ５は、屋外における長期間の設置によっても、風雨、日光に直接さらされず、設 置作業時又は修理時に、引っ掛けられ断線、脱落するようなこともない。

【００１８】 そして、図３においては、入射光を太陽電池モジュール１０の受光面に直角に 入射させるために、後側２本の鉛直パイプ２１を、前側２本のそれより長くし、 太陽電池モジュール１０に傾斜をつけて支持台２０に、取り付けている。

【００１９】 故障等の理由により取り外すに際しては、固定用ボルト３０とナットを外し、 支持体２０の挿入部２３より、突起部１３を外すことにより、太陽電池モジュー ル１０を支持台２０から、容易に、取り外すことができる。

【００２０】 本実施例においては、突起部１３及び挿入部２３を、円柱状パイプとしたが、 突起部１３と挿入部２３とが挿脱可能な形状であれば、どんな形状でも良い。

【００２１】

【考案の効果】

本考案は、以上のように、太陽電池モジュールの突起部と、支持台の挿入部と を挿脱することにより、太陽電池モジュールを支持台に容易に取り付け、取り外 すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例における太陽電池モジュール
を示す斜視図である。

【図２】本考案の一実施例における支持台を示す斜視図
である。

【図３】本考案の一実施例の太陽電池装置を示す斜視図
である。

【符号の説明】

１０ 太陽電池モジュール １１ 太陽電池パネル １２ 外枠 １３ 突起部 １４ 固定穴 １５ 電気配線 １６ 出力コネクター ２０ 支持台 ２１ 鉛直パイプ ２２ 連結パイプ ２４ 固定穴 ２５ 出力取り出し穴 ３０ 固定用ボルト

フロントページの続き (72)考案者 河上 真也 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 裏面側に複数の突起部を有する太陽電池
   モジュールと、前記突起部が挿脱可能な複数の挿入部を
   有する支持台とを備えることを特徴とする太陽電池装
   置。
2. 【請求項２】 前記支持台は、パイプを組み合せて作成
   されたことを特徴とする請求項１の太陽電池装置。