JPH07271353A - 鍵盤吹奏楽器 - Google Patents

鍵盤吹奏楽器

Info

Publication number
JPH07271353A
JPH07271353A JP7123058A JP12305895A JPH07271353A JP H07271353 A JPH07271353 A JP H07271353A JP 7123058 A JP7123058 A JP 7123058A JP 12305895 A JP12305895 A JP 12305895A JP H07271353 A JPH07271353 A JP H07271353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
lever
reed valve
valve
whistle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7123058A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Yamashita
茂夫 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP7123058A priority Critical patent/JPH07271353A/ja
Publication of JPH07271353A publication Critical patent/JPH07271353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外力に対するレバーの鍵付根部の機械的強度
を高めるとともに、鍵の取り外し、組み付け作業性を向
上させる。 【構成】 共鳴カバー11内に笛室14を形成する笛室
形成部材12の上面に、鍵22を上下方向に揺動自在に
配設する。鍵22に連動してリードバルブ28が笛室1
4のバルブ孔Bを開閉する。レバー26は、その上端が
鍵22に、下端部がリードバルブ28の上記バルブ孔対
向面の背面に、それぞれ連結する。鍵22、レバー26
およびリードバルブ28を合成樹脂で一体に成形する。
レバー26の断面形状は鍵22の基端側(支点24側)
に向かって開口した略コの字型形状に形成する。レバー
26の鍵22との連結部の側壁は鍵22に近づくに伴い
鍵基端側へ拡大形成する。レバー26のリードバルブ2
8の背面との連結部側壁はレバー26の下端に近づくに
伴い先細に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、部品点数の削減と、
取り付け、調整作業の簡素化とを計り、品質を向上させ
得るようにした鍵盤吹奏楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の鍵盤吹奏楽器は、各音
高の夫々に対応する複数個の笛室を設け、これを歌口に
空気室を介して連通させると共に各笛室の空気流入口に
リードを配設し、各笛室のバルブ孔を鍵操作に連動して
作動するリードバルブによって開閉制御し、バルブ孔か
ら排出される空気流により押鍵操作された当該鍵に対応
するリードを奏鳴させるように構成されている。図4は
鍵構造の従来例を示すもので、1は鍵、2はリードバル
ブ、3はレバーを示し、鍵1とリードバルブ2は通常プ
ラスチックによって形成され、レバー3はアルミニウム
等の軽金属によって形成されている。そのため、レバー
3は基部が鍵1の後端部下面に設けられた係合凹部4に
嵌合されると共に、接着剤で接着されたり、加熱溶着に
より鍵1に一体的に結合される一方、リードバルブ2は
レバー3の下端部に接着固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の鍵構造においては、3部材から構成されてい
るため、部品点数が多く、製造、組立作業が面倒で、コ
ストアップの大きな要因となっていた。また、レバー3
を鍵1に接着等により連結固定しているため、レバー3
の取付け角度の精度が非常に悪く、鍵1の高さ修正に多
大な工数がかかる。さらに、リードバルブ2等の接着時
に接着剤が接着箇所以外の部分あるいは他の構成部材等
に付着し易く、取扱いに注意を要する。また、アルミニ
ウム製のレバー3においては、鍵1を楽器本体に組み込
んだ際、レバー3が屈曲すると、鍵1をその分だけ持ち
上げてしまい鍵1の高さが不揃いになる等多くの不都合
があった。
【0004】なお、従来より、アームと弁体とを一体成
形し、アームの基端部の凸部を白鍵の凹部に嵌入し、接
着固定する実開昭56−35682号公報、中央部を支
持された鍵の一端をバルブに形成した実公昭38−15
26号公報、ピンで枢支されたバルブと一体の鍵の構造
である実開昭56−85892号公報等が提案されてい
る。
【0005】しかし、上記従来技術では、楽器演奏中の
鍵戻り時や、教育楽器特有の外力である、鍵先端部をさ
らに押し上げようとする外力の作用時、この外力に対す
るレバーの鍵付根部の機械的強度が不十分であった。さ
らに、楽器から鍵を取り外す際の作業性に関する配慮が
不十分であり、取り外し、組み付け作業性が悪いという
問題もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような点
に鑑みてなされたもので、笛室を形成する笛室形成部材
と、その基端側近傍を揺動支点として上下方向に揺動自
在にこの笛室形成部材の上面に配設され、その先端部が
押圧される鍵と、この鍵に連動して上記笛室のバルブ孔
を開閉するリードバルブと、上端が鍵に、下端部がリー
ドバルブの上記バルブ孔対向面の背面に、それぞれ連結
されたレバーと、を具備した鍵盤吹奏楽器において、
鍵、レバーおよびリードバルブを合成樹脂によって一体
に成形し、レバーの断面形状を鍵の基端側に向かって開
口した略コの字型形状に形成するとともに、このレバー
の鍵との連結部の側壁を鍵に近づくに伴い鍵基端側へ拡
大形成し、レバーのリードバルブの背面との連結部側壁
をレバー下端に近づくに伴い先細に形成することによ
り、上述した従来の不都合を一挙に解決してなる鍵盤吹
奏楽器を提供するものである。
【0007】
【作用】本発明に係る鍵盤吹奏楽器にあっては、鍵の先
端部を押圧すると、レバーを介してリードバルブがバル
ブ孔を開放する。その押圧を解除するとリードバルブは
バルブ孔を閉止する。この鍵に作用する外力は、鍵とレ
バーとの連結部に大きな力として作用するが、この鍵盤
吹奏楽器では、鍵と一体成形したレバーの鍵連結部(鍵
付根部)の断面を上記コの字形状とし、かつ、拡大形成
しているため、その連結部の機械的強度が高められて、
その耐久性、信頼性が増している。また、鍵先端部を押
上操作した場合でもその機械的強度は充分に高められて
いる。また、レバーの下端を先細に形成したため、一体
成形した鍵、レバー、リードバルブは楽器本体から抜取
り易い。さらに、断面コの字形状によりレバーの強度が
向上しているため、レバーの強度と上記抜取り易さとを
両立し得るものである。
【0008】
【実施例】以下、この発明に係る鍵盤吹奏楽器を図面に
示す実施例に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1、図2は、この発明に係る鍵盤吹奏楽
器の一実施例を示す縦断面図、および、II−II線矢
視拡大断面図である。図3はその鍵を取り出して示す斜
視図である。
【0010】これらの図において、鍵盤吹奏楽器10
は、合成樹脂等によって一体に形成され、上面が開口し
てなる長箱状の共鳴カバー11を備えている。この共鳴
カバー11の内部には同じく合成樹脂等によって一体に
形成された笛室形成部材12が収納固定されている。
【0011】上記笛室形成部材12の一端側(図2中左
側)には、隔壁13によって仕切られた複数個の笛室1
4が、該笛室形成部材12の長手方向に沿って並設され
ている。これらの笛室14は、それぞれ下方に開口する
空気流入口Aと、側方に開口するバルブ孔Bと、を備え
ている。また、笛室形成部材12の一端側下面には、各
笛室14に共通に延設されて、これら笛室14の空気流
入口Aを塞ぐリードプレート15と、該プレート15と
の間に空気室16を形成する空気カバー17と、が固定
されている。そして、リードプレート15は、各笛室1
4の空気流入口Aと空気室16を連通させる複数個のス
リット18を有し、これらのスリット18に各音高のリ
ード19がその一端をリードプレート15の下面に鋲止
めされて配設されている。上記空気室16は、空気導入
口20に連通されている。この空気導入口20は、笛室
形成部材12の奏者側端部、すなわち図1中左端部に、
これと一体に突設形成され、共鳴カバー11の外部に向
かって突出している。この空気導入口20には立奏用歌
口21(もしくは卓上用歌口)が着脱自在に接続されて
いる。
【0012】上記共鳴カバー11の上面開口部11aに
は、複数個の白鍵22Aおよび黒鍵22Bからなる鍵2
2が、各笛室14に対応して上下方向に揺動自在にそれ
ぞれ配設されている。すなわち、各鍵22は基部側下面
に形成された係合凹部23を、上記笛室形成部材12の
他端側上面に突設された突起24に係合させることによ
り、該突起24を支点として上下方向に揺動自在に支持
されている。また、各鍵22は、引張コイルばね25に
よって常時図2中時計回り方向の復帰習性が付与されて
いる。また、各鍵22の下面基部寄りにはレバー26が
一体に垂設されている。このレバー26は笛室形成部材
12に形成された開口27を貫通して垂下されており、
該レバー26の下端には、当該鍵22に対応するバルブ
孔Bを鍵操作に連動して開閉制御するリードバルブ28
が一体に形成されている。このリードバルブ28は、通
常上記引張コイルばね25によって鍵に与えられた回動
習性によってバルブ孔Bを閉塞しており、吹奏時に鍵操
作に連動してバルブ孔Bから離反することにより、立奏
用歌口21から空気室16およびスリット18を通って
当該鍵の笛室14に送り込まれた空気をバルブ孔Bから
排出し、この排出時の空気流がリード19を奏鳴させる
ようにしている。
【0013】この場合、鍵22と、レバー26およびリ
ードバルブ28は合成樹脂によって一体に形成され、鍵
22の下面に対するレバー26の傾斜角度θを小さく設
定することにより、開口27への挿入および該開口27
からの抜き出しを容易にしている。また、レバー26は
強度を増大させるため、鍵22との付根側の幅が太く、
リードバルブ28側に至るほど細くなるテーパ状に形成
されると同時に、全長に亘って鍵22の先端側の反対側
(すなわち基端側)に開放するコ字状の断面形状をなし
ている。そして、リードバルブ28の表面もしくはバル
ブ孔Bの開口端面にはスポンジ等からなるバルブパッキ
ン29が接着固定されて、リードバルブ28の表面がバ
ルブ孔Bの開口端面に密接される。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、鍵
と、レバーおよびリードバルブを一体に形成して構成し
たので、部品点数が少なく、1つの金型によって製作し
得るため、製造が容易である。また、組立作業において
も従来のように接着工程を一切必要としないため、工数
が少なく、コストの大幅な低減を計ることができる。
【0015】また、この発明はレバーの断面形状を鍵の
基端側に向かって開口した略コの字型形状としていると
ともに、このレバーと鍵との連結部の側壁を鍵に近づく
に伴い鍵基端側へ拡大形成し、レバーのリードバルブの
背面との連結部側壁をレバー下端に近づくに伴い先細に
形成しているため、楽器演奏中の鍵戻り時や、鍵先端部
をさらに押し上げようとする外力作用時に最大の作用力
を受ける等大きな外力が作用するレバーの鍵付根部に対
して充分に高い機械的強度を保障している。したがっ
て、この樹脂成形品の可動部材の耐久性、信頼性を飛躍
的に向上させることができる。
【0016】また、一体形成しているため、すべての鍵
にわたってレバーの傾斜角度を一定に保持し得、鍵の高
さ調整を殆んど行う必要がない。
【0017】さらに、レバーのリードバルブの背面との
連結部側壁をレバー下端に近づくに伴い先細に形成した
ので、一体成形した鍵、レバー、リードバルブの楽器本
体からの取り外し、取り付けを極めて容易にできる。す
なわち、断面略コの字型形状としてレバーの強度を向上
しているので、レバー下端を先細形成しても、鍵、レバ
ー、リードバルブの取り外し作業性の向上とレバー強度
の確保とを両立することが可能になる。
【0018】また、接着剤を使用しないため、構成部材
を汚したりすることがない等、その実用的効果は非常に
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鍵盤吹奏楽器の一実施例を示す
縦断面図である。
【図2】 図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】 本発明の一実施例に係る鍵盤吹奏楽器の鍵を
取り出して示す斜視図である。
【図4】 従来の鍵盤吹奏楽器における鍵構造を示す一
部破断側面図である。
【符号の説明】
10・・・鍵盤吹奏楽器、12・・・笛室形成部材、1
4・・・笛室、19・・・リード、22・・・鍵、26
・・・レバー、28・・・リードバルブ、B・・・バル
ブ孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 笛室を形成する笛室形成部材と、 その基端側近傍を揺動支点として上下方向に揺動自在に
    この笛室形成部材の上面に配設され、その先端部が押圧
    される鍵と、 この鍵に連動して上記笛室のバルブ孔を開閉するリード
    バルブと、 上端が鍵に、下端部がリードバルブの上記バルブ孔対向
    面の背面に、それぞれ連結されたレバーと、 を具備した鍵盤吹奏楽器において、 上記鍵、リードバルブおよびレバーを合成樹脂で一体に
    成形し、 上記レバーの断面形状を鍵の基端側に向かって開口した
    略コの字型形状に形成し、 このレバーと鍵との連結部側壁を鍵に近づくに伴い鍵基
    端側へ拡大形成し、 上記レバーの、上記リードバルブの背面との連結部側壁
    をレバー下端に近づくに伴い先細に形成したことを特徴
    とする鍵盤吹奏楽器。
JP7123058A 1995-04-25 1995-04-25 鍵盤吹奏楽器 Pending JPH07271353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7123058A JPH07271353A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 鍵盤吹奏楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7123058A JPH07271353A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 鍵盤吹奏楽器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07271353A true JPH07271353A (ja) 1995-10-20

Family

ID=14851164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7123058A Pending JPH07271353A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 鍵盤吹奏楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07271353A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54118023A (en) * 1978-03-03 1979-09-13 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd Sludge disposal car

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54118023A (en) * 1978-03-03 1979-09-13 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd Sludge disposal car

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10013959B2 (en) Reed for mouthpiece of wind instrument
CA2022267C (en) Sound-emitting and bubble-blowing toy
JPH07271353A (ja) 鍵盤吹奏楽器
US2517077A (en) Volume controlled saxophone mouthpiece
TWI300919B (en) Keyboard wind instrument
US5990398A (en) Key-pad operating mechanism of saxophone
JPH058594U (ja) 鍵盤吹奏楽器
JPH0337034Y2 (ja)
KR100620892B1 (ko) 오카리나
US6518489B2 (en) Harmonica comb
US2951414A (en) Secondary register hole for clarinets
CN111462715B (zh) 手风琴
US6242678B1 (en) Musical instrument open hole cup plug, plug removal/storage tool, and kit
WO2000062277A1 (fr) Instrument musical a clavier
US4619177A (en) Musical instrument pneumatic actuator
JPH0238317Y2 (ja)
KR200390550Y1 (ko) 오카리나
JP3792231B2 (ja) 湯沸かし器の吹鳴方法と吹鳴装置
CN214671765U (zh) 一种唢呐及芯子
JPH0844357A (ja) 電子打楽器
CN219575151U (zh) 一种可双头吹奏且内置可变形共鸣腔的卡祖笛
CN220672208U (zh) 一种电子卡祖笛
JPS5850369Y2 (ja) 鍵盤吹奏楽器
CN213241891U (zh) 具有储气功能的口风琴
CN217444058U (zh) 一种便于吹出高音的葫芦丝

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970107