JPH07271138A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH07271138A
JPH07271138A JP6057471A JP5747194A JPH07271138A JP H07271138 A JPH07271138 A JP H07271138A JP 6057471 A JP6057471 A JP 6057471A JP 5747194 A JP5747194 A JP 5747194A JP H07271138 A JPH07271138 A JP H07271138A
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JP
Japan
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color
image forming
toner
control
patch
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JP6057471A
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English (en)
Inventor
Eiichi Sakai
栄一 坂井
Okuji Okuyama
奥士 奥山
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は画像形成装置に関し、2次色の色安
定性の向上と2次色の色バランスの向上を図ることがで
きるカラー画像形成装置を提供することを目的としてい
る。 【構成】 現像器により感光体上に1つの色の現像剤を
付着させる工程を複数回繰り返して、感光体上に複数種
類の色の顕像を形成せしめて、記録紙に多色像を一括転
写する構成のカラー画像形成装置であって、前記感光体
ドラム上に基準トナー像を形成せしめ、この基準トナー
像をパッチ検知手段で検知して該パッチ検知手段の出力
が所定の値になるように制御部により画像形成プロセス
にフィードバックをかけるようにしたカラー画像形成装
置において、前記制御部内にメモリを設け、該メモリ内
に2次色の基準色を得ることのできる1次色のトナー付
着量の値と、該トナー付着量の値を用いたポイント制御
が困難になった場合に次のステップで制御のねらい目と
する1次色のトナー付着量領域データを記憶するように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に関し、更
に詳しくは多色像一括転写方式のカラー画像形成装置の
現像部分の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりカラー画像形成装置は知られて
おり、カラー画像の形成方式には、種々の方法が用いら
れている。例えば、1色毎にトナー像の転写プロセスを
繰り返す方法,感光体ドラムを色の種類毎に用意し、そ
れぞれの感光体ドラムを記録紙が通過する間に各色が記
録紙に転写されてカラー画像が形成される方法,色の種
類毎のトナー像を1個の感光体ドラム上に積層形成せし
めて、記録紙にこれら多色像を一括転写する方法等が知
られている。本発明で用いる方法は、前記した多色像一
括転写方式のカラー画像形成装置に関するものである。
以下、多色像一括転写方式のカラー画像形成装置の動作
について説明する。
【0003】図9は多色像一括転写方式カラー画像形成
装置の構成例を示す図である。図において、1は像担持
体である感光体ドラムで、OPC感光体をドラム上に塗
布したもので、電気的に接地されており、時計方向に駆
動回転される。2はスコロトロン帯電器で、感光体ドラ
ム1の周面に対し、電位VH の一様な帯電を、電位VG
に保持されたグリッドとコロナ放電ワイヤによるコロナ
放電によって与える。このスコロトロン帯電器2による
帯電に先立って、前プリントまでの感光体の履歴をなく
すために、発光ダイオード等を用いた露光器(例えばP
CL)3による露光を行って感光体周面の除電をしてお
く。
【0004】感光体への一様帯電の後、像露光手段10
により画像信号に基づいた像露光が行われる。像露光手
段10は、図示しないレーザダイオードを発光光源と
し、回転するポリゴンミラー11,fθレンズ等を経て
反射ミラー12により光路を曲げられ走査を行なうもの
で、感光体ドラム1の回転(副走査)によって静電潜像
が形成される。ここでは、文字部に対して露光を行な
い、文字部の方が低電位VL となるような反転潜像を形
成する。
【0005】感光体ドラム1の周縁にはイエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒色(K)等
のトナーとキャリアとからなる現像剤をそれぞれ内蔵し
た現像器20が設けられていて、先ず1色目の現像がマ
グネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリー
ブ21によって行われる。現像剤は、フェライトをコア
としてその周囲に絶縁性樹脂をコーティングしたキャリ
アと、ポリエステルを主材料として色に応じた顔料と荷
電制御剤,シリカ,酸化チタン等を加えたトナーとから
なるもので、現像剤は層形成手段によって現像スリーブ
21上に100μm〜600μmの層厚(現像剤)に規
制されて現像域へと搬送される。
【0006】現像域における現像スリーブ21と感光体
ドラム1との間隙は層厚(現像剤)よりも大きい0.2
mm〜1.0mmとして、この間に電圧値VACのACバ
イアスと、電圧値VDCのDCバイアスが重畳して印加さ
れる。VDCとVH ,トナーの帯電は同極性であるため、
VACによってキャリアから離脱する契機を与えられたト
ナーは、VDCより電位の高いVH の部分には付着せず、
VDCより電位の低いVL 部分に付着し、顕像化(反転現
像)が行われる。
【0007】1色目の顕像化が終わった後、2色目の画
像形成工程に入り、再びスコロトロン帯電器2による一
様帯電が行われ、2色目の画像データによる静電潜像が
像露光手段10によって形成される。この時、1色目の
画像形成工程で行われた露光器3による除電は、1色目
の画像部に付着したトナーが周囲の電位の急激な低下に
より飛び散るため行わない。
【0008】再び、感光体ドラム1周面の全面にわたっ
てVH の電位となった感光体のうち、1色目の画像のな
い部分に対しては1色目と同様の静電潜像が作られ、現
像が行われるが、1色目の画像がある部分に対して再び
現像を行なう部分では、1色目の付着したトナーにより
遮光とトナー自身のもつ電荷によって電位VM の静電潜
像が形成され、VDCとVM の電位差に応じた現像が行わ
れる。この1色目と2色目の画像の重なりの部分では、
1色目の現像をVL の静電潜像を作って行なうと、1色
目と2色目とのバランスが崩れるため、1色目の露光量
を減らしてVH >VM >VL となる中間電位とすること
もある。
【0009】3色目,4色目についても2色目と同様の
画像形成工程が行われ、感光体ドラム1周面上には4色
の顕像が形成される。一方、給紙カセット15より半月
ローラ16を介して搬出された記録紙Pは、一旦停止
し、転写のタイミングの整った時点で、給紙ローラ17
の回転作動により転写域へと給紙される。
【0010】転写域においては、転写のタイミングに同
期して感光体ドラム1の周面に転写ローラ18が圧接さ
れ、給紙された記録紙Pを挟着して多色像が一括して転
写される。
【0011】次いで、記録紙Pはほぼ同時に圧接状態と
された分離ブラシ19によって除電され、感光体ドラム
1の周面により分離して定着装置30に搬送され、熱ロ
ーラ31と圧着ローラ32の加熱,加圧によってトナー
を溶着した後、排紙ローラ41を介して装置外部に排出
される。なお、前記の転写ローラ18及び分離ブラシ1
9は、記録紙Pの通過後、感光体ドラム1の周面より待
避離間して次なるトナー像の形成に備える。
【0012】一方、記録紙Pを分離した感光体ドラム1
は、クリーニング装置50のブレード51の圧接により
残留トナーを除去,清掃し、再び露光器3による除電と
スコロトロン帯電器2による帯電を受けて、次の画像形
成のプロセスに入る。なお、前記ブレード51は感光体
面のクリーニング後直ちに移動して感光体ドラム1の周
面より待避する。
【0013】なお、図に示す画像形成装置は自動給紙機
構による給紙の他に、手差しによる給紙もできるように
なっている。手差し給紙台60により手差しされた記録
紙Pはピックアップローラ61の回転により搬送され、
前述した給紙カセット15からの給紙と同様のプロセス
を経て転写域に給紙される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記したカラー画像形
成装置では、Y,M,Cの1次色を重ね合わせて作る2
次色(R,G,B等)の色を安定化するのがむつかし
い。2次色を安定化するためには、1次色のトナー付着
量を高精度にコントロールする必要があるが実現するの
が困難である。トナー付着量を高精度にコントロールす
るためには、現在の状態を高精度で検知して画像形成プ
ロセスにフィードバックする必要がある。このため、感
光体ドラム上にパッチ(基準トナー)を形成して、この
付着量を光学的に検知する方法が知られている(特開昭
61−14652号公報,特開昭63−106672号
公報,特開平3−135589号公報,特開平3−87
868号公報等)。
【0015】しかしながら、パッチ検知→画像形成プロ
セスへのフィードバックを行っても2次色の安定性は不
十分である。その理由は以下のとおりである。 フィードバックの精度に限界がある。実際には人間
の眼で見て色の変化が分からないことが必要であるが、
従来この基準がはっきりしなかった。
【0016】 1次色各色の現像状態がそろわず、色
バランスがくずれてしまう。例えば、Yのベタ画像を続
けて出した後、レッド(Red)を出す時、Yのトナー
濃度が極端に下がっていると、マゼンタ(Mgent
a)との間でバランスがくずれてしまう。
【0017】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、2次色の色安定性の向上と2次色の色バ
ランスの向上を図ることができるカラー画像形成装置を
提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
第1の発明は、現像器により感光体上に1つの色の現像
剤を付着させる工程を複数回繰り返して、感光体上に複
数種類の色の顕像を形成せしめて、記録紙に多色像を一
括転写する構成のカラー画像形成装置であって、前記感
光体ドラム上に基準トナー像を形成せしめ、この基準ト
ナー像をパッチ検知手段で検知して該パッチ検知手段の
出力が所定の値になるように制御部により画像形成プロ
セスにフィードバックをかけるようにしたカラー画像形
成装置において、前記制御部内にメモリを設け、該メモ
リ内に2次色の基準色を得ることのできる1次色のトナ
ー付着量の値と、該トナー付着量の値を用いたポイント
制御が困難になった場合に次のステップで制御のねらい
目とする2次色基準色領域に対応する1次色のトナー付
着領域データを記憶するようにしたことを特徴とし、第
2の発明は、現像器により感光体上に1つの色の現像剤
を付着させる工程を複数回繰り返して、感光体上に複数
種類の色の顕像を形成せしめて、記録紙に多色像を一括
転写する構成のカラー画像形成装置であって、前記感光
体ドラム上に基準トナー像を形成せしめ、この基準トナ
ー像をパッチ検知手段で検知して該パッチ検知手段の出
力が所定の値になるように制御部により画像形成プロセ
スにフィードバックをかけるようにしたカラー画像形成
装置において、前記制御部内にメモリを設け、該メモリ
内に2次色の所定の幅の色領域を得ることのできる1次
色のトナー付着量領域データを、以下に示すCMC色差
式で色差がある値以下となるような領域として求め記憶
するようにしたことを特徴としている。
【0019】
【数2】
【0020】
【作用】
(第1の発明)フィードバック制御部は、メモリに記憶
されている2次色の基準色を得るための1次色トナー付
着量に基づいて2次色が基準の1点に収束するようにポ
イント制御を行なう。そして、ポイント制御が困難にな
った時には、メモリに記憶されている2次色基準色領域
に対応する1次色のトナー付着量領域データに基づいて
2次色が基準の領域に収束するような領域制御を行な
う。このような制御により、2次色の色安定性の向上と
2次色の色バランスの向上を図ることができる。
【0021】(第2の発明)フィードバック制御部は、
メモリに記憶されている、2次色の所定の幅の色領域を
得ることのできる1次色のトナー付着量領域データを、
CMC色差式で色差がある値以下となるような領域とし
て求めておき、これら1次色のトナー付着領域データに
基づいて2次色が基準の領域に収束するような領域制御
を行なう。このような制御により、2次色の色安定性の
向上と2次色の色バランスの向上を図ることができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は第1の発明の一実施例を示す構成図
である。図9と同一のものは、同一の符号を付して示
す。図において、1は感光体ドラム、70は該感光体ド
ラム1上に画像を静電潜像として形成させるレーザ光
源、71は該レーザ光源70からの光を受けて感光体ド
ラム1上に入射させるミラーである。
【0023】50は転写が終わった後の感光体ドラム表
面をクリーニングするクリーニング装置、2は感光体ド
ラム1の表面を帯電させる帯電器、20は感光体ドラム
1の表面に静電潜像に対応した顕像を形成させる現像器
で、イエロー現像器20a,マゼンタ現像器20b,シ
アン現像器20c及びブラック現像器20dより構成さ
れている。21a〜21dはそれぞれの現像器内に設け
られたトナー形成用の現像スリーブである。72は、感
光体ドラム1表面に形成された顕像を記録紙上に転写す
る転写装置である。
【0024】感光体ドラム1上には、現像領域外に、1
次色の基準トナー(パッチ)が形成されている。このパ
ッチは、例えば図2に示すようにY,M,C,Kそれぞ
れ毎に形成されている。図の65がパッチである。80
はこのパッチに光を照射し、そのトナー付着量を検知す
るパッチ検知部である。このパッチ検知部は、図3に示
すように光照射用の発光素子80aと、トナー像(パッ
チ)65からの反射光を受光して電気信号に変換する受
光素子80bより構成されている。発光素子80aとし
ては、例えばLEDが用いられ、受光素子80bとして
は、例えばフォトトランジスタが用いられる。図1にお
いて、81はパッチ検知部80からの信号を受けてパッ
チ濃度を検出する検知回路である。これら発光素子80
a,受光素子80b及び検知回路81とでパッチ検知手
段を構成している。
【0025】90は、パッチ検知手段の出力を受けて、
トナー付着量が所定の値になるように各現像器20a〜
20dの現像スリーブ21a〜21dの周速を制御する
制御部である。91は制御部90内に設けられたメモリ
である。メモリ91において、91aはポイント制御用
の1次色基準値データが記憶される基準値記憶部、91
bは領域制御用の1次色の基準領域データが記憶される
基準領域記憶部である。このように構成された装置の動
作を説明すれば、以下のとおりである。
【0026】通常の動作状態では、制御部90はパッチ
検知部80で検知したトナー濃度が一定の値になるよう
なポイント制御を行なう。この時には、制御部90が判
断する基準となる1次色のトナー付着量は、基準値記憶
部91aに記憶されている。図4は色の制御範囲を示す
図である。(a)はレッド(Red)の、(b)はグリ
ーン(Green)の、(c)はブルー(Blue)の
制御範囲を示している。各色におけるC点が制御のポイ
ントである。つまり、2次色Redを得るためには、1
次色であるYのトナー付着量が0.6mg/cm2 、M
の付着量が0.6mg/cm2 となるようなポイント制
御を行なう。トナー付着量は、現像スリーブ21a,2
1bの周速を変えることにより容易に制御することがで
きる。即ち、現像スリーブの周速を増やすとトナー付着
量は増え、現像スリーブの周速を減らすとトナー付着量
は減る。他のGreen,Blueについても同様であ
る。
【0027】ポイント制御がうまくいっているかどうか
は、検知回路81の出力をモニタすることにより判定す
ることができる。図5は本発明の制御状態の説明図であ
る。縦軸は検知回路81の出力電圧(V)、横軸は経過
時間(t)である。例えば、(a)に示すイエロー
(Y)の場合、パッチ検知回路81の出力は特性曲線f
1に示すように基準値SYに収束していく。そして、制
御部90は、基準値SYからのずれがその上下に±ΔV
以内ならば基準値SYに収束したと判定する。この収束
幅±ΔVも基準変動幅としてメモリ91に記憶してお
く。このような収束状態の判定は、Y,M,C,Kの全
てについて行なう。そして、全ての1次色のトナー付着
量が基準値からの変動幅±ΔV以内に納まるならば、ポ
イント制御がうまく行われていることになる。この場合
には、通常のポイント制御を続行する。
【0028】次に、ポイント制御が困難になってきた時
の動作について説明する。ポイント制御が困難になる場
合としては、例えばY,M,C,Kの内のある色、例え
ばYのトナーが少なくなってきた場合等が考えられる。
この場合には、パッチ検知出力電圧は、図5の(a)の
f2に示すように基準電圧SYに収束しなくなる。制御
部90は、Yのパッチ検知部出力が基準電圧SYに収束
しないことを認識したら、フィードバック制御を時刻t
1に領域制御に切り替える。
【0029】領域制御は、図4の(a)の閉ループで囲
まれた領域Q1内にトナー付着量が納まるようにフィー
ドバック制御することをいう。この時、制御部90は基
準領域記憶部91bに記憶されている領域データを読み
出して、それぞれの2次色Red,Green,Blu
eを実現するための各1次色のトナー付着量が図で示す
閉ループQ1,Q2,Q3の領域内の値になるように現
像スリーブ21a〜21cの周速制御を行なう。
【0030】前述したように、イエロー(Y)のトナー
量が少なくなってきた場合、他の1次色M,C,Kのト
ナー濃度も薄くするような制御となる。例えば、イエロ
ーとマゼンタを混ぜてRedを実現する場合、図5の
(b)に示すようにそれまでマゼンタのトナー付着量が
基準電圧SMに収束するような制御となっていたのが、
時刻t1から領域制御に移るため、マゼンタのパッチ検
知部出力は、基準電圧SMから外れてくる。しかしなが
ら、2次色のRedとしては、色が薄いなりにバランス
のとれた色となり、安定する。このような制御特性は、
他の2次色Green,Blueについても同様であ
る。従来の制御では、Yのトナーが薄くなってきた場合
でも、他の色M,C,Kについてはポイント制御を続行
するため、2次色の色バランスはおかしくなっていた。
つまり、Yのポイント制御は不可能になっているにも拘
らず、他の色M,Cについてはポイント制御により基準
値に保持されるため、2次色のバランスはくずれる結果
となっていた。本発明によれば、色が薄くなってきた場
合には、薄いなりに全体の色バランスは保たれるため、
色安定性は大幅に向上するものとなる。
【0031】図6は第2の発明の一実施例を示す構成ブ
ロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付
して示す。図1の実施例と異なる部分は、制御部90に
基準領域記憶部91cを設けている部分のみである。こ
の基準領域記憶部91cには、2次色の所定の幅の色領
域を得ることのできる1次色のトナー付着量領域データ
を、次の(1)式で示されるCMC色差式の値がある値
(例えば4)以下となるような領域として求め記憶され
ている。
【0032】
【数3】
【0033】ここで、(1)式について詳細に説明す
る。 (1)色座標 色の安定性を定量的に評価するため色を座標空間の中の
点で表し、2つの色の差(色差)をこの2点間の距離で
表わすことが知られている。ここでは、CIELAB空
間において、L,C,habの3つの係数を用いて
色を表わすことにする。L,C,habはよく知ら
れているL,a,bを用いて以下のように表わす
ことができる。
【0034】 L=L ;明かるさ (2) Cab=(a*2 +b*2 1/2 ;彩度 (3) hab=arctan(b/a) ;色相 (4) (2)色差 色差を表わす式はいくつか知られているが、ここではC
MC(l:c)式(McLaren 1986)を用い
る。CMC(l:c)式では、2色のL,C ab,
ab(habと相関する値)の差に対して相対的に
重みづけを行なう点に特徴がある。ここに、Habの
差ΔH
【0035】
【数4】
【0036】で表される。記号Δは2つの色でのそれぞ
れの値の差を表わす。 (3)CMC(l:c)式 CMC(l:c)式での色差は前述したように、(1)
【0037】で表される。係数SL ,Sc,SH は以下
のとおりである。 SL =0.040975L/(1+0.01765L
)但しL<16の場合にはSL =0.511 Sc=0.0638Cab/(1+0.0131C
ab)+0.638 SH =(fT+1−f)Sc ここで、f={(Cab)4 /[(Cab)4 +1
900]}1/2 T=0.36+|0.4cos(hab+35)| 但しhabが164゜から345゜にある場合には T=0.56+|0.2cos(hab+168)|で
ある。
【0038】Lの差ΔLとCの差ΔCはそれぞ
れlとcという係数によって規格化される。例えばl=
2,c=1と決めれば、CMC(2:1)色差式とな
る。係数の値を変えることで色差式の性格(重みつけ)
を変えることが可能であるが、ここではl=2,c=1
を用いて評価を行った。
【0039】図7は第2の発明の色の制御範囲を示す図
である。(a)はRedの、(b)はGreenの、
(c)はBlueの2次色に対するY,M,Cのトナー
付着量の範囲を示している。それぞれの閉ループで囲ま
れた領域Q1〜Q3が制御範囲を示している。これら領
域は、(1)式のCMC色差式の値CMC(2:1)が
4以下になるような領域である。CMC(2:1)式の
計算は、(1)〜(5)式を用いて行った。第1の実施
例で用いた基準値(基準ポイント)Cは、いずれも領域
内に含まれている。このように構成された装置の動作を
説明すれば、以下のとおりである。
【0040】制御部90は、感光体ドラム1上に形成さ
れたパッチの濃度をパッチ検知部80で検知して検知回
路81を介して受ける。そして、検知回路81の出力が
各色Y,M,C,K毎に、基準領域記憶部91cに記憶
されている範囲に納まるように各現像器20a〜20d
の現像スリーブ21a〜21dの周速制御を行なう。こ
のような制御を行なうことにより、人間の眼で見た色の
バラツキが分からないような2次色を安定に得ることが
できる。
【0041】上述の実施例では、パッチ濃度が所定の値
になるような現像プロセスへのフィードバック制御を現
像スリーブの周速を変えることにより実現した。しかし
ながら、本発明はこれに限るものではない。パッチ濃度
に影響を与える部分としては、現像スリーブの他に、帯
電極や現像バイアスの印加電圧等があり、これらにフィ
ードバックをかけるようにしてもよい。
【0042】図8は本発明の効果の説明図である。実施
例1は図1に示す第1の発明の実施例であり、実施例2
は図6に示す第2の発明の実施例である。比較例1は、
1次色の作像条件のどれかが大きくずれて基準のトナー
付着量にならない場合でも2次色を考慮することを行な
わなかった従来の装置である。実写プリントテストを1
0万枚行った実験結果では、実施例1,実施例2とも色
安定性は良好であった。これに対して、比較例1は1次
色のベタを連続20枚プリントした後、2次色の色調が
変化した。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、第1に1次色トナー付着量に基づいて2次色が
基準の1点に収束するようにポイント制御を行ない、そ
して、ポイント制御が困難になった時には、メモリに記
憶されている2次色基準色領域に対応する1次色のトナ
ー付着量領域データに基づいて2次色が基準の領域に収
束するような領域制御を行なうことにより、2次色の色
安定性の向上と2次色の色バランスの向上を図ることが
できるカラー画像形成装置を提供することができ、第2
に1次色のトナー付着量領域データを、CMC色差式で
色差がある値以下となるような領域として求めておき、
これら1次色のトナー付着量領域データに基づいて2次
色が基準の領域に収束するような領域制御を行なうこと
により、2次色の色安定性の向上と2次色の色バランス
の向上を図ることができるカラー画像形成装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】パッチの配置例を示す図である。
【図3】パッチ検知部の構成例を示す図である。
【図4】色の制御範囲を示す図である。
【図5】本発明の制御状態の説明図である。
【図6】第2の発明の一実施例を示す構成図である。
【図7】色の制御範囲を示す図である。
【図8】本発明の効果の説明図である。
【図9】多色像一括転写方式カラー画像形成装置の構成
例を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電器 20a〜20d 現像器 21a〜21d 現像スリーブ 50 クリーニング装置 70 レーザ光源 71 ミラー 80 パッチ濃度検知部 81 検知回路 90 制御部 91 メモリ 91a 基準値記憶部 91b 基準領域記憶部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像器により感光体上に1つの色の現像
    剤を付着させる工程を複数回繰り返して、感光体上に複
    数種類の色の顕像を形成せしめて、記録紙に多色像を一
    括転写する構成のカラー画像形成装置であって、前記感
    光体ドラム上に基準トナー像を形成せしめ、この基準ト
    ナー像をパッチ検知手段で検知して該パッチ検知手段の
    出力が所定の値になるように制御部により画像形成プロ
    セスにフィードバックをかけるようにしたカラー画像形
    成装置において、 前記制御部内にメモリを設け、該メモリ内に2次色の基
    準色を得ることのできる1次色のトナー付着量の値と、
    該トナー付着量の値を用いたポイント制御が困難になっ
    た場合に次のステップで制御のねらい目とする1次色の
    トナー付着量領域データを記憶するようにしたことを特
    徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ内に、ポイント制御が確実に
    行われているかどうかを確認するための基準となるパッ
    チ検知手段出力の基準電圧値からの変動電圧幅(基準変
    動幅)を記憶するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、パッチ検知手段出力によ
    る基準電圧値からの変動電圧幅がメモリに記憶された基
    準変動幅以内に収束した時には、通常のフィードバック
    制御を行ない、パッチ検知手段出力による基準電圧値か
    らの変動幅がメモリに記憶された基準変動幅以内に収束
    しないと判断した時には、メモリに記憶されているトナ
    ー付着領域データに基づいて、パッチ検知手段出力が一
    定の幅以内になるように画像形成プロセスにフィードバ
    ックをかける領域制御を行なうようにしたことを特徴と
    する請求項2記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 現像器により感光体上に1つの色の現像
    剤を付着させる工程を複数回繰り返して、感光体上に複
    数種類の色の顕像を形成せしめて、記録紙に多色像を一
    括転写する構成のカラー画像形成装置であって、前記感
    光体ドラム上に基準トナー像を形成せしめ、この基準ト
    ナー像をパッチ検知手段で検知して該パッチ検知手段の
    出力が所定の値になるように制御部により画像形成プロ
    セスにフィードバックをかけるようにしたカラー画像形
    成装置において、 前記制御部内にメモリを設け、該メモリ内に2次色の所
    定の幅の色領域を得ることのできる1次色のトナー付着
    量領域データを、以下に示すCMC色差式で色差がある
    値以下となるような領域として求め記憶するようにした
    ことを特徴とするカラー画像形成装置。 【数1】
  5. 【請求項5】 前記画像形成プロセスへのフィードバッ
    クを、現像スリーブの周速制御で行なうようにしたこと
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカラー
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記パッチ検知手段は、パッチに光を照
    射する発光素子と、該発光素子によりパッチから反射し
    た光を受光する受光素子と、該受光素子の出力を受けて
    パッチ濃度を検知する検知回路より構成されることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカラー画像
    形成装置。
JP6057471A 1994-03-28 1994-03-28 カラー画像形成装置 Pending JPH07271138A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100500871B1 (ko) * 2001-11-09 2005-07-14 캐논 가부시끼가이샤 컬러 화상 형성 장치의 컬러 센서 출력치의 보정 방법, 및 그 방법을 구비한 컬러 화상 형성 장치
JP2012168248A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Canon Inc 画像形成装置

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