JPH07270924A - 焼付機 - Google Patents

焼付機

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JPH07270924A
JPH07270924A JP7969394A JP7969394A JPH07270924A JP H07270924 A JPH07270924 A JP H07270924A JP 7969394 A JP7969394 A JP 7969394A JP 7969394 A JP7969394 A JP 7969394A JP H07270924 A JPH07270924 A JP H07270924A
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JP
Japan
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roller
sheet body
printing machine
dust
plate
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Application number
JP7969394A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Matsuda
誠二 松田
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Ushio U Tech Inc
Original Assignee
Ushio U Tech Inc
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真製版などで用いられる焼付機であって、
高精細、高精度の焼付けに適した焼付機を提供すること
を目的とする。 【構成】 本発明の焼付機は、透光板上に原板と感光体
の組が載置され、当該原板と感光体の組がローラーに巻
回されたシート体を展張することにより覆われ、透光板
の下方に設置された光源よりの光照射により原板情報を
感光体に転写してなる焼付機であって、上記シート体に
は、シート体に付着したゴミを取り除くゴミ取りローラ
ー9が接触配置されてなることからなる。本発明によれ
ば、シート体に付着したゴミをゴミ取りローラー9によ
り除去することができるので、シート体に付着したゴミ
に起因する焼付け不良を防止でき、焼付け精度及び作業
効率の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼付機に関する。より詳
細には、写真製版などに用いられ、原板と感光体とを密
着させて焼付けを行う焼付機であって、特に高精細や高
精度が要求される焼付けに適した焼付機に関する。
【0002】
【従来の技術】透光板上に原板と感光体の組が載置さ
れ、当該原板と感光体の組がローラーに巻回されたシー
ト体を展張することにより覆われ、透光板の下方に設置
された光源よりの光照射により原板情報を感光体に転写
してなる焼付機は、例えば、特公昭63−18182号
「焼枠装置」や実公昭63−28416号「真空焼付
機」に開示されているように既知である。この種の焼付
機においては、内装するバネにより自転するように付勢
されたスプリングローラーにシート体を巻回し、シート
体の遊端を機台に固定し、スプリングローラーを透光板
上で後方に移動させることにより、シート体を展張させ
ることが行われている。
【0003】従来の焼付機の概要を図7をもって説明す
る。図7は従来の焼付機の側板を取り除いた概略説明図
である。なお、本明細書において、便宜上、前とはシー
ト体が巻き取られていく方向の側(図7においては左
側)を、また後とはその反対側(図7においては右側)
を意味するものとする。図に示されるように、焼付機は
箱状の本体50からなり、本体50の前方には一段低く
なった段部51が設けられている。本体50の内部には
露光用光源、真空吸引源及び駆動源(何れも図示せず)
が収容されており、また本体50の前面には操作パネル
(図示せず)が設けられている。本体50の上面には露
光用光源に対向して、ガラス板などの透明材料からなる
透光板52が設けられ、また透光板52には真空吸引用
の吸引孔53が穿設されている。本体50の両側面には
前後方向へ伸びる案内レール54がそれぞれ設けられて
おり、案内レール54には摺動体55が、当該案内レー
ル54に沿って前後方向に摺動可能に、当該摺動体55
に設けられた4つのローラー56で挟持されており、ま
た摺動体55にはローラー56で昇降杆57も上下方向
に摺動可能に挟持されている。案内レール54の下方に
は、前後にスプロケット58及び59が設けられてお
り、スプロケット58及び59の間にはチェーン60が
掛け回されている。チェーン60と昇降杆57とは、昇
降杆57の下端のやや上方の位置でピン61により枢着
されている。昇降杆57の上部には、シート体62を巻
回したスプリングローラー63及び透光板52上に展張
されたシート体62を押圧するためのしごきローラー6
4が取り付けられている。スプリングローラー63に巻
回されたシート体62の遊端は透光板52の前方に設け
られた軸部材65に回動自在に止着されている。スプリ
ングローラー63及びしごきローラー64は、昇降杆5
7に固定された金具66で支承されており、またローラ
ーカバー67により覆われている。なお、昇降杆57の
下端にはコロ68が取り付けられており、昇降杆57は
コロ68を介してガイドレール69上を走行する。
【0004】図7に示される焼付機を用いる焼付操作の
手順を説明する。まず、透光板52の上に原板と感光体
とを重ね合わせて載せる。次いで、チェーン60を後方
に走行させる。チェーン60の走行に伴い、昇降杆57
はスプリングローラー63、しごきローラー64及びロ
ーラーカバー67と共にスプロケット58の前方円弧に
沿って上昇し、点線で示される位置に達する。チェーン
60が更に後方に走行するにつれ、昇降杆57は後方に
移動し、摺動体55も案内レール54に沿って後方に走
行する。また、昇降杆57の後方への移動に伴い、軸部
材65に回動自在に止着されているシート体62の遊端
が反転し、次いでスプリングローラー63の後進によ
り、シート体62は透光板52の上に展張されて原板と
感光体を覆い、その上をしごきローラー64が押圧し、
シート体62と透光板52の間の空気を押し出す。昇降
杆57が後方に達し、透光板52がシート体62で覆わ
れるとチェーン60の走行を停止する。次いで、シート
体62と透光板52の間の空気を真空手段により排出
し、シート体62、感光体及び原板を透光板52に密着
させた後、光源を点灯し、焼付を行う。焼付終了後、チ
ェーン60を前方に走行させることにより、昇降杆57
を前進させる。昇降杆57の前進に伴い、スプリングロ
ーラー63は透光板52上に展張されているシート体6
2を巻き取りながら前進する。そして、段部51におい
て、昇降杆57は円弧状に下降し、緩衝部材70の上に
落下し、図7の状態にもどる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような焼付機に
おいては、原板の情報が正確に感光体に焼付けられる必
要があり、その間にズレのないことが重要である。特
に、カラー製版の場合には、4色の焼付け感光体が各々
重ね合わされたとき、同位置になるように焼付けされな
ければならない。最近は、高精細、高精度の焼付けに対
する要求も出始めており、このような焼付けにおいて
は、微細な網点を再現できることが必要である共に焼き
ムラ、ピンホールなどの焼付け不良についても厳しくチ
ェックされる。微細な網点を再現するためには光の質を
向上させることが肝要であることが指摘されている。し
かし、光の質を向上させても、微細なピンホールや焼き
ムラを防止することはできず、そのために焼付け不良を
生ずることが多々あり、作業効率の低下をきたしてい
た。本発明者は、この原因について検討した結果、原板
や感光体にゴミが付着していると、その部分がピンホー
ルとなって抜けたり、焼きムラを起こすことが判明し
た。即ち、原板や感光体に付着するゴミの原因として
は、まず焼付室外部から入ってくるゴミ(外部ゴミ)と
シート体が展張・巻き取りを繰り返すあいだにシート体
の摩耗・損傷により生ずるゴミのような装置から発生す
るゴミ(内部ゴミ)とが考えられる。外部ゴミは、焼付
機をクリーンルームに配設して作業すれば、実質的に防
止することができる。しかし、内部ゴミは、焼付機をク
リーンルームに配設したとしても防止することはできな
い。
【0006】このような内部ゴミは、通常、透光板やシ
ート体に付着する。透光板に付着したゴミは、煩雑では
あるが、焼付け作業のたびに透光板を清掃することによ
り除去することができる。しかし、シート体は柔軟性を
有するゴム材料からなり多少の粘着性を有するので、シ
ート体に付着したゴミは、容易には除去することができ
ない。そして、シート体を展張する際に、このシート体
に付着したゴミが原板及び/又は感光体に付着し、この
状態で焼付作業を行うと、ゴミが影響してピンホールや
焼きムラなどが生じ、焼付け不良となることが判明し
た。このような知見に基づいて、本発明者は、シート体
へのゴミの付着量の低減を図ったところ、ピンホールや
焼きムラの発生を著しく抑制できることを見出して本発
明を完成した。すなわち、本発明の目的は、シート体へ
のゴミの付着を防止し、焼付精度を著しく向上すること
ができる焼付機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の焼付機は、透光板上に原板と感光
体の組が載置され、当該原板と感光体の組がローラーに
巻回されたシート体を展張することにより覆われ、透光
板の下方に設置された光源よりの光照射により原板情報
を感光体に転写してなる焼付機であって、前記シート体
には、シート体に付着したゴミを取り除くゴミ取りロー
ラーが接触配置されてなることからなる。特に、シート
体に付着したゴミを取り除くゴミ取りローラーは、上記
ローラーに巻回されたシート体の表面と接するように配
置されることが好ましく、更に当該ゴミ取りローラーと
しては高粘着性ゴムローラーが好適である。
【0008】
【作用】ゴミ取りローラーは、シート体に付着したゴミ
を取り除く作用を有し、シート体の表面に付着したゴミ
に起因する焼付け不良を防止する。
【0009】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面に基づいて、本
発明をより詳細に説明する。図1は本発明の焼付機の一
実施例を示し、側板を取り除いた状態の概略説明図であ
り、2点鎖線は摺動体の移動状態を示す。なお、図示は
していないが、反対側にも図1と同様な装置が左右対称
的に設けられている。また、図2は図1における機台前
部の概要を示す部分概略図であり、図3は図1における
機台前部の一部を示す断面概略図であり、図4はローラ
ーカバーが機台前部にあるときのローラーカバー内の概
要を示す断面概略図であり、図5はシート体展張時のロ
ーラーカバー内の概要を示す断面概略図であり、図6は
ゴミ取りローラーの概要を示す一部切欠正面概略図であ
る。なお、図2〜図6は適宜拡大して示してある。
【0010】図1から図6に示されるように、本実施例
の焼付機は、従来の焼付機と同様に箱状の本体1からな
る。本体1の内部には露光用光源、真空吸引源及び駆動
源(何れも図示せず)が収容されており、また本体1の
前面には操作パネル(図示せず)が設けられている。本
体1の上面には露光用光源に対向して、ガラス板などの
透明材料からなる透光板2が設けられ、また透光板2に
は真空吸引用の吸引孔3が穿設されており、更に透光板
2の下方にはフレンネルレンズ(図示せず)が組み込ま
れている。フレンネルレンズは、光源からの光を平行光
に変換して透光板2に入射させる働きをし、これにより
焼付け精度の向上が図れる。
【0011】本体1の両側面には、透光板2の上面と略
平行で前後方向へ伸びる案内レール4がそれぞれ設けら
れている。案内レール4には摺動体5が、当該案内レー
ル4に沿って前後方向に摺動可能に、当該摺動体5に設
けられた4つのローラー6で挟持されており、また摺動
体5にはカバー支持部材7が固定されている。カバー支
持部材7の上部には、スプリングローラー8及びゴミ取
りローラー9を覆うローラーカバー10が固定されてい
る。ローラーカバー10の上部には、アクリル樹脂など
の透明なプラスチック材料で形成された蓋体11が脱着
自在に固定されており、ゴミ取りローラー9にゴミが多
量に付着した場合には、当該蓋体11を取り除き、ゴミ
取りローラー9を交換することができるようになってい
る。
【0012】また、カバー支持部材7には、ローラー支
持部材12が上下方向に摺動可能に一組のローラー13
により挟持されており、またカバー支持部材7に取り付
けられた金具14によりローラー支持部材12は押さえ
られ、その左右方向の変動が防止されている。ローラー
支持部材12の上端部には縦長孔15が設けられてお
り、ここにスプリングローラー8の端部が嵌め込まれて
おり、スプリングローラー8は上下方向に変位可能に支
持されている。スプリングローラー8には、織布強化ゴ
ムなどの軟質材料からなるシート体16が巻回されてい
る。スプリングローラー8に巻回されたシート体16の
遊端は、透光板2の前方に、左右方向にわたって設けら
れた軸部材17に回動自在に止着されている。シート体
16は、スプリングローラー8の前方から後方への転動
に伴い透光板2面上に展張され、またスプリングローラ
ー8の後方から前方への移動の際、自転するスプリング
ローラー8に巻き取られる。
【0013】また、ローラー支持部材12の上部には、
ジュラコンなどの合成樹脂からなり、2本の縦長溝18
が設けられている支持部材19が固定されている。各縦
長溝18には、ゴミ取りローラー9が挿入されている棒
体20の端部がそれぞれ嵌め込まれており、ゴミ取りロ
ーラー9は上下方向に変位可能である。棒体20には、
1本状又は複数本に分割されたゴミ取りローラー9が挿
入されており、ゴミ取りローラー9は、その下部がスプ
リングローラー8に巻回されているシート体16の上部
と接する位置に設けられている。
【0014】ゴミ取りローラー9は、肉厚管状の高粘着
性ゴム体21に金属パイプ22を支持軸として貫入した
構造からなり(図6A参照)、棒体20が金属パイプ2
2に挿入され、棒体20の端部が支持部材19の縦長溝
18に嵌め込まれている。
【0015】なお、ゴミ取りローラー9は複数に分割さ
れていてもよく、このような例を図6Bに示す。ゴミ取
りローラー9が1本ローラーの場合には、スプリングロ
ーラー8に巻回されているシート体16が凹凸を有する
と、ゴミ取りローラー9とシート体16との接触が少な
くなり、ゴミ取り効率が低下するという問題があるが、
複数本に分割されたゴミ取りローラー9を用いれば、各
ローラーが独立して作動するので、シート体16との接
触性を高めることができ、ゴミを効果的に除去すること
ができる。更に、ゴミ取りローラー9を備えた棒体20
を複数個所に設け且つゴミ取りローラー9が分割されて
いる場合には、それぞれの棒体20のゴミ取りローラー
9は長さが異なるように設定するのが好ましく、かかる
態様によれば、分割されたゴミ取りローラー間の隙間に
対応する位置に存在するシート体16上のゴミを、他の
棒体20に備えられたゴミ取りローラーで除去すること
ができる。
【0016】上記の高粘着性ゴム体21の材料として
は、粘着性除塵ローラーに用いられている慣用の材料が
例示され、例えば、粘着付与剤(例えば、ロジン樹脂、
テルペン系樹脂など)、軟化剤などを配合したゴム材料
が挙げられる。かかる材料からなるローラーは表面に付
着したゴミを水洗により取り除くことができ、また表面
が乾燥すると粘着性が復元するので再使用することがで
きる。なお、支持部材19には2本の縦長溝18を設け
るとして説明してきたが、この縦長溝18は1本であっ
てもよく、3本あるいはそれ以上であってもよい。
【0017】更に、ローラー支持部材12の下端やや上
方外側にはローラー23が設けられ、ローラー23は案
内レール4上を走行可能に取り付けられており、その際
にローラー支持部材12、スプリングローラー8及びゴ
ミ取りローラー9の重量を支える。ローラー支持部材1
2の下端やや上方内側には、ローラー23に対応する位
置に、ローラー23よりやや外径の大きいローラー24
が設けられている。ローラー24は、機台前方において
案内レール4の内側に設けられた補助レール25上を走
行し、ローラー支持部材12を上方へ押し上げる作用す
る。即ち、補助レール25は、案内レール4の内側に、
透光板2の前端部やや後方に対応する位置から前方へ徐
々に上昇し、次いで案内レール4よりやや高い位置で案
内レール4と略平行な状態となるように設けられてい
る。従って、ローラー支持部材12は、後方から前方へ
の移動に際して、当初はローラー23を介して案内レー
ル4上を走行するが、透光板2の前端部やや後方に対応
する位置からローラー24を介して補助レール25に引
き継がれて上昇し、シート体16を巻回したスプリング
ローラー8の下端(即ち、巻回されたシート体16の下
端)を透光板2の上面と略同じ高さに保持するようにな
っている。案内レール4の下方には、前後にスプロケッ
ト26及び27が設けられており、スプロケット26及
び27の間にはベルト28が掛け回されている。ベルト
28と摺動体5とは、金具29を介して固定されてお
り、ベルト28の移動により摺動体が5が移動し、それ
に伴いカバー支持部材7及びローラー支持部材12も移
動する。
【0018】図1から図5に示される焼付機を用いる焼
付操作の手順は、前述した従来の焼付機を用いる焼付操
作と実質的に同様に行うことができる。その概略を説明
すると、まず図1の状態において、透光板2の上に原板
と感光体とを重ね合わせて載せる。次いで、駆動スプロ
ケット(即ち、スプロケット26、27の何れか一方又
は両方)を回動させ、ベルト28を後方へ走行させる。
ベルト28の走行に伴い、摺動体5はカバー支持部材7
及びローラー支持部材12と共に後方へ移動する。ロー
ラー24を介して補助レール25で支えられていたロー
ラー支持部材12は、その後進により補助レール25上
を進み、透光板2の前端部の位置に到達した後、下降し
て案内レール4に引き継がれ、ローラー支持部材12は
ローラー23を介して案内レール4で支えられる。この
間、軸部材17に回動自在に止着されているシート体1
6の遊端は反転し、またシート体16を巻回したスプリ
ングローラー8は透光板2上にのった状態となり、それ
までローラー支持部材12で支えられていたスプリング
ローラー8は、ローラー支持部材12の下降に伴い、透
光板2で支えられることになる。ベルト28が更に後方
に走行するにつれ、摺動体5も案内レール4に沿って後
方に走行し、それによりカバー支持部材7及びローラー
支持部材12(並びにスプリングローラー8及びゴミ取
りローラー9)も後方へ移動する。
【0019】スプリングローラー8は、その後進により
透光板2上を転動し、シート体16は透光板2の上に展
張されて原板と感光体を覆う(図5参照)。この際、ゴ
ミ取りローラー9は、スプリングローラー8に巻回され
ているシート体16の表面(より具体的には、シート体
16の透光板2に接する表面)に接しており、回転しな
がらシート体16に付着しているゴミを除去する。従っ
て、シート体16が展張されたときに、原板及び/又は
感光体にゴミが付着することを防止することができる。
なお、上記のシート体16の展張操作において、スプリ
ングローラー8は、その両端がローラー支持部材12の
上部に設けられた縦長孔15に上下方向に変位可能に支
持されているので、シート体16が展張され、シート体
16を巻回したスプリングローラー8の直径が小さくな
るにつれて、スプリングローラー8はその自重により下
降する。この際、ゴミ取りローラー9も上下に変位可能
であるので、スプリングローラー8の下降に伴ってゴミ
取りローラー9も下降する。従って、ゴミ取りローラー
9は常にスプリングローラー8に巻回されたシート体1
6の表面と接することになり、スプリングローラー8が
透光板2を転動する間中、シート体16に付着している
ゴミを除去することができる。
【0020】摺動体5が後方まで到達し、透光板2上へ
のシート体16の展張が完了すると、駆動スプロケット
の回動を止め、ベルト28の走行を停止させる。次い
で、シート体16と透光板2の間の空気を真空手段によ
り排出し、シート体16、感光体及び原板を透光板2に
密着させた後、光源を点灯し、焼付を行う。焼付終了
後、駆動スプロケットを回動させ、ベルト28を前方に
走行させることにより、摺動体5を案内レール4に沿っ
て前進させる。摺動体5の前進に伴い、カバー支持部材
7及びローラー支持部材12(並びにスプリングローラ
ー8及びゴミ取りローラー9)も前進し、スプリングロ
ーラー8は自転して透光板2上に展張されているシート
体16を巻き取りながら前進する。この際、シート体1
6は、ゴミ取りローラー9と接しながらスプリングロー
ラー8に巻き取られていくので、このときにもシート体
16の表面に付着しているゴミを除去することができ
る。次いで、摺動体5が機台1前方の所定の位置に到達
すると、駆動スプロケットの回動を止め、ベルト28の
走行を停止することにより図1の状態にもどり、焼付け
作業が終了する。
【0021】なお、上述した摺動体5の前進過程におい
て、ローラー支持部材12は、ローラー23を介して案
内レール4上を前進し、透光板2の前端部付近におい
て、ローラー24を介して補助レール25に引き継がれ
て徐々に上昇したのち略水平に移動し、スプリングロー
ラー8に巻回されたシート体16の下端が透光板2の上
面と略同じ高さになるように、スプリングローラー8の
両端を支える。即ち、透光板2上をシート体16を巻き
取りながら前進してくるスプリングローラー8が、透光
板2前端部より前方で落下するのを防止するもので、か
かる機構を用いない場合には、スプリングローラー8の
落下による騒音の発生、スプリングローラー8を後方へ
移動させる際に透光板2の前端部が障害となるので大き
な駆動力が必要となるなどの問題が生ずるので、上記の
機構を設けるのが好ましい。
【0022】上述のように、本発明の焼付機によれば、
シート体16の表面に付着したゴミは、シート体16の
展張時及び巻き取り時のいずれにおいても、ゴミ取りロ
ーラー9により除去される。従って、シート体16に付
着したゴミが、シート体16の展張時に原板及び/又は
感光体に付着して生ずるピンホールや焼きムラなどの焼
付け不良を確実に防止することができる。
【0023】なお、上記実施例に示された焼付機によれ
ば、上記の効果に加えて、下記の効果をも得ることがで
きる。即ち、従来の焼付機においては、スプリングロー
ラー63は昇降杆57に固定されている。従って、シー
ト体62を透光板52上に展張する際、シート体62の
展張量の少ない機台前方においては、シート体62を巻
回したスプリングローラー63の直径は大きいので、シ
ート体62は透光板52に密着した状態で展張される。
しかし、シート体62の展張量の多い機台後方において
は、シート体62を巻回したスプリングローラー63の
直径は小さくなり、巻回されたシート体62の下端と透
光板52との距離が大きくなるので、展張されたシート
体62は浮き上がり気味となり、しごきローラー64で
押圧しても空気の排出を十分に行うことができず、焼付
け精度が低下する問題がある。
【0024】しかし、上記実施例の焼付機によれば、シ
ート体16の展張に伴って、シート体16を巻回したス
プリングローラー8の直径が小さくなっても、スプリン
グローラー8は自重により下降するので、シート体16
が浮き上がることを防止することができる。その結果、
シート体16を常に透光板2に密着した状態で展張させ
ることができ、その後の真空吸引操作が容易になり作業
効率が上がると共に焼付け精度の向上が図れる。更に、
スプリングローラー8の重量によりシート体16が押圧
されるので、空気の排出も行うことができ、従来から用
いられていたしごきローラーを用いなくともよいという
利点を有する。
【0025】また、上述のように、しごきローラーが不
要であることは別の効果をも奏する。即ち、スプリング
ローラー63が上下動しない従来の焼付機においては、
シート体62と透光板52との間の空気を排出するため
に、しごきローラー64は不可欠なものであるが、しご
きローラー64の押圧による焼付け精度の低下の問題も
ある。より具体的には、この種の焼付機においては、重
合させる各版(原板及び感光体)にピン穴を設け、この
ピン穴にピン又はピンバーを挿入して各版の位置関係を
保持させる方法が採用されている。一般に、ピン又はピ
ンバーのピンは、固定ピン1個とフリーピン2個の計3
個で構成され、外側にフリーピン、内側に固定ピンが設
けられており、使用するフィルムサイズによりこれらの
ピン間隔が異なり、またピンの高さも重合するフィルム
の枚数により、低いピンから高いピンまで用意されてい
る。このピン又はピンバーを用いた焼付けは、焼付機の
透光板上52にピン又はピンバーを配置し、あらかじめ
ピン穴を開けておいた原板及び感光体のピン穴をピン又
はピンバーに合わせておき、次いで前述のようにシート
体62で覆ってから真空密着させた後、露光する。
【0026】このようなピン又はピンバーを用いて位置
合わせを行う方法においては、シート体62を展張して
しごきローラー64で押圧する際に、ピン部分が高くな
っているため、しごきローラー64がピン部分を越える
ときに不規則な力がシート体62にかかり、原板と感光
体の位置をずらせてしまい、露光したときのフィルムの
ズレ(一般に、ピンズレと称される)を生じ易いという
問題がある。それに対して、上記実施例の焼付機によれ
ば、しごきローラーが用いられていないので、かかる問
題を回避することができる。
【0027】更に、従来の焼付機においては、前方に段
部51が設けられており、この部分で昇降杆57が大き
く上下運動するので、昇降杆57の移動に大きな力を要
する。そのため、大きな駆動装置が必要であると共にチ
ェーン60に大きな負担がかかるので損傷が著しく、更
に作動音も高くなるという問題がある。それに対して、
上記実施例の焼付機によれば、ローラー支持部材12が
大きく上下運動することがないので、動きがスムーズで
あると共に小さな駆動力で作動させることができ、作動
音の低減が図れ、また装置の保守・管理が容易になる。
また、上述のように、本発明の焼付機においては、焼付
け作業の間、ローラーカバー10の下端と透光板2との
距離は略一定に保たれ、しかもその距離を短くすること
ができるので、手を挾まれるおそれもなく、安全性が高
い。
【0028】なお、本発明の焼付機は上記実施例に限定
されるものではなく、適宜変更して実施することができ
る。例えば、ゴミ取りローラー9はシート体16に付着
したゴミを除去することができる位置であれば何れの位
置に設けてもよく、また実施例ではゴミ取りローラー9
を挿入・取り付ける棒体20は2本設けられているが1
本であってもよい。更に、シート体16に付着したゴミ
を取り除くゴミ取りローラー9としては、実施例に示さ
れた粘着ローラーに限定されるものではなく、例えば、
粘着シートを巻回したローラーであってもよい。
【0029】また、上記の実施例では、機台内に補助レ
ール25を設けているが、機台前部の段部の左右に透光
板2の上面と同じ高さにレールを設け、それによりシー
ト体16を巻回したスプリングローラー8を保持するよ
うな構成でもよい。また、真空吸引に際して、吸引孔3
からの吸引に代え、透光板2とその保持具との隙間を介
して真空吸引するような構成としてもよい。更に、作業
者がローラーカバー10に誤って触れたときなどに、自
動的にローラーカバー10の移動を停止するための安全
装置(例えば、磁気センサーを用いた非接触型スイッチ
など)を、ローラーカバー10内などに設けてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明においては、シート体に付着した
ゴミを確実に取り除くことができるので、シート体に付
着したゴミがシート体の展張時に原板及び/又は感光体
に付着することにより生ずるピンホールや焼きムラなど
の焼付け不良を著しく低減し、焼付け精度の向上を図る
ことができる。従って、本発明の焼付機によれば、高精
細、高精度の焼付けが可能になると共に作業効率を向上
させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼付機の一実施例を示す概略説明図で
ある。
【図2】図1における機台前部の部分概略図である。
【図3】図1における機台前部の一部を示す断面概略図
である。
【図4】ローラーカバー内の概要を示す断面概略図であ
る。
【図5】シート体展張時のローラーカバー内の概要を示
す断面概略図である。
【図6】ゴミ取りローラーの概要を示す一部切欠正面概
略図である。なお、同図Aはゴミ取りローラーが1本ロ
ーラーの場合を、Bはゴミ取りローラーが分割されてい
る場合を示す。
【図7】従来の焼付機の概略説明図である。
【符号の説明】
1 本体 2 透光板 4 案内レール 5 摺動体 7 カバー支持部材 8 スプリングローラー 9 ゴミ取りローラー 10 ローラーカバー 12 ローラー支持部材 15 縦長孔 16 シート体 17 軸部材 18 縦長溝 20 棒体 21 高粘着性ゴム体 22 金属パイプ 25 補助レール 26 スプロケット 27 スプロケット 28 ベルト 50 本体 51 段部 52 透光板 54 案内レール 55 摺動体 57 昇降杆 58 スプロケット 59 スプロケット 60 チェーン 62 シート体 63 スプリングローラー 64 しごきローラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光板上に原板と感光体の組が載置
    され、当該原板と感光体の組がローラーに巻回されたシ
    ート体を展張することにより覆われ、透光板の下方に設
    置された光源よりの光照射により原板情報を感光体に転
    写してなる焼付機であって、前記シート体には、シート
    体に付着したゴミを取り除くゴミ取りローラーが接触配
    置されてなることを特徴とする焼付機。
  2. 【請求項2】 ゴミ取りローラーが、シート体がロ
    ーラーに巻回された状態において、シート体の表面と接
    するように配置されてなる請求項1に記載の焼付機。
  3. 【請求項3】 ゴミ取りローラーが、高粘着性ゴム
    ローラーである請求項1又は2に記載の焼付機。
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