JPH07270726A - コンタクトレンズとその製造方法 - Google Patents

コンタクトレンズとその製造方法

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JPH07270726A
JPH07270726A JP5932594A JP5932594A JPH07270726A JP H07270726 A JPH07270726 A JP H07270726A JP 5932594 A JP5932594 A JP 5932594A JP 5932594 A JP5932594 A JP 5932594A JP H07270726 A JPH07270726 A JP H07270726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ions
contact lens
ion
pmma
silver
Prior art date
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Pending
Application number
JP5932594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Shimai
義侑 島居
Taiji Kunishima
泰治 国島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Erusoru Prod Kk
Original Assignee
Erusoru Prod Kk
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Publication date
Application filed by Erusoru Prod Kk filed Critical Erusoru Prod Kk
Priority to JP5932594A priority Critical patent/JPH07270726A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、コンタクトレンズと、そのコンタ
クトレンズの製造方法に関し、細菌等の繁殖を抑制し、
コンタクトレンズの洗浄や煮沸作業を不要若しくは軽減
化し、またレンズ装着時の装着感を良好にすることを課
題とするものである。 【構成】 コンタクトレンズ本体の表面に、イオンが注
入されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンタクトレンズと、
そのコンタクトレンズの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンタクトレンズにはハードコ
ンタクトレンズと、ソフトコンタクトレンズとがある
が、後者のコンタクトレンズは一般に含水率が高く、黴
や細菌が付着し易いという固有の問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、ソフトコン
タクトレンズの場合、保水性でキズが付き易く、涙中の
分泌物(たとえば蛋白質等)がレンズの表面に付着し、
黴がソフトコンタクトレンズの隙間に入って増殖し易
い。そして、一度増殖した黴はレンズに根づき、除去す
るのは困難であり、これが原因で失明する場合もごくま
れにある。
【0004】従って、定期的に煮沸殺菌等を行うことが
必要であり、その作業が煩雑となっていた。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、細菌等の繁殖を抑制し、コンタク
トレンズの洗浄や煮沸作業を不要若しくは軽減化し、ま
たレンズ装着時の装着感を良好にすることを課題とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、コンタクトレンズ
本体の表面に、イオンが注入されてなることを特徴とす
る。
【0007】注入されるイオンとしては、銀,銅等の金
属イオン又は酸素,窒素,アルゴン等の気体イオンがあ
げられる。
【0008】
【作用】本発明では、上記のようにコンタクトレンズ本
体の表面にイオン注入を行ったため、コンタクトレンズ
自身に細菌等の繁殖を抑制する作用が生じ、またコンタ
クトレンズの親水性が高められることとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0010】実施例1 本実施例では、コンタクトレンズ本体をポリメチルメタ
アクリレート(PMMA)で構成し、その表面に銀イオ
ンが注入されている。
【0011】銀イオンを注入した場合の抗菌効果につい
て、次のように試験を行った。
【0012】試料としてはPMMAを用い、試験方法と
しては、シェークフラスコ法を用いた。
【0013】試験結果は次表1のとおりである。
【0014】
【0015】上記表1の結果からも明らかなように、所
定量の銀イオンを注入することによって、菌の繁殖は全
くみられなかった。
【0016】実施例2 本実施例では、コンタクトレンズ本体をポリメチルメタ
アクリレート(PMMA)で構成し、その表面に酸素イ
オンが注入されている。
【0017】酸素イオンを注入した場合の接触角の変化
について、次のように試験を行った。
【0018】試料としてはPMMAを用い、試験方法と
してはSessile drop法を用いた。
【0019】また、溶媒としては水を用い、25℃の温度
条件下で試験を行った。
【0020】試験結果は次表2のとおりである。
【0021】
【0022】上記表2の結果からも明らかなように、所
定量の酸素イオンを注入することによって、接触角が小
さくなった。また、その接触角はイオンの注入量が多い
程小さくなった。
【0023】このように接触角が小さくなれば、親水性
が良好になることを意味する。従って、本実施例におい
ては、レンズの親水性を高めることにより、レンズ装着
時の装着感が良好となり、長期間使用が可能となる効果
が得られた。
【0024】イオン注入の装置について 次に、上記のようなイオンの注入は、図1に示すような
イオン注入のための装置によって行う。
【0025】すなわち、この装置について銀イオンを注
入する場合について説明すると、蒸気を発生させる蒸気
発生装置1と、イオンを生成するイオン生成部2と、生
成したイオンビームを引き出す引出電極3と、引き出し
たイオンを成形加速する電極群4と、所望の銀イオンの
み選別して取り出す質量分離装置5と、取り出したイオ
ンを任意のエネルギーで加速するための加速電極群6
と、注入すべきコンタクトレンズの素材であるPMMA
を収容したチャンバー7とで構成されたものである。
【0026】尚、このような構成からなるイオン注入の
装置は、真空排気装置(図示せず)により高真空に保持
されている。
【0027】そして、このような装置により、イオン注
入を行う操作について説明すると、先ず前記真空装置に
よって真空にされた領域内において蒸気発生装置1とし
ての加熱オーブンの中で銀を加熱して蒸気を生成し、そ
の蒸気をイオン生成部2に供給した後、引出電極3によ
ってイオンを引き出し、生成させる。
【0028】次に、生成したイオンビームを電極群4に
より成形し、質量分離装置5に導く。
【0029】そして、必要な銀イオンのみを分離して取
り出し、その後、その取り出されたイオンを加速電極群
6で加速してチャンバー7に導き、前記チャンバー7内
に収容されたPMMAに照射することによって、そのP
MMAにイオン注入がなされることとなる。
【0030】その他の実施例 尚、コンタクトレンズ本体の材質も上記実施例のPMM
Aに限定されるものではなく、これ以外の合成樹脂であ
ってもよい。また、本発明は主としてソフトコンタクト
レンズに適用することを主眼とするものであり、従っ
て、材質は主として合成樹脂であるが、合成樹脂以外の
ガラス等の材質からなるコンタクトレンズ本体にイオン
注入することも可能である。
【0031】さらにイオンの注入方法や注入装置の種類
も上記実施例に限定されるものではない。
【0032】さらに注入されるイオンの種類も上記実施
例の銀イオンや酸素イオンに限定されるものではなく、
たとえば白金,銅,亜鉛等の金属イオン、さらには窒素
やアルゴン等の気体イオン、その他のイオンを注入する
ことも可能である。
【0033】また、イオン注入の条件や注入されるイオ
ンの数も問うものではない。
【0034】
【発明の効果】叙上のように、本発明においては、コン
タクトレンズ本体の表面にイオンを注入したため、その
イオンが殺菌効果のあるものの場合には、コンタクトレ
ンズ自身に細菌等の繁殖を抑制する作用が生じ、その結
果、コンタクトレンズの洗浄や煮沸作業を不要若しくは
軽減化することができるという効果がある。
【0035】さらに、注入するイオンの種類によって
は、コンタクトレンズの親水性を高めることができ、そ
の結果、レンズ装着時の装着感を良好にすることができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオンをPMMAに注入するためのイオン注入
装置の概略図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズ本体の表面に、イオン
    が注入されてなることを特徴とするコンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】 前記イオンが、銀,銅等の金属イオン又
    は酸素,窒素,アルゴン等の気体イオンである請求項1
    記載のコンタクトレンズ。
  3. 【請求項3】 コンタクトレンズ本体の表面に、イオン
    を注入して製造することを特徴とするコンタクトレンズ
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記イオンが、銀,銅等の金属イオン又
    は酸素,窒素,アルゴン等の気体イオンである請求項3
    記載のコンタクトレンズの製造方法。
JP5932594A 1994-03-29 1994-03-29 コンタクトレンズとその製造方法 Pending JPH07270726A (ja)

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JP5932594A JPH07270726A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 コンタクトレンズとその製造方法

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JPH07270726A true JPH07270726A (ja) 1995-10-20

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JP5932594A Pending JPH07270726A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 コンタクトレンズとその製造方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100753888B1 (ko) * 2005-06-02 2007-09-03 염두성 나노 백금이 함유된 콘택트 렌즈
KR100917109B1 (ko) * 2008-01-25 2009-09-15 김영규 나노 콘택트렌즈 및 그 제조방법
US8425926B2 (en) 2003-07-16 2013-04-23 Yongxing Qiu Antimicrobial medical devices

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5365745A (en) * 1976-11-24 1978-06-12 Nippon Chemical Ind Soft contact lens including metal ion

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