JPH0727026A - キャニスタ - Google Patents

キャニスタ

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Publication number
JPH0727026A
JPH0727026A JP19291893A JP19291893A JPH0727026A JP H0727026 A JPH0727026 A JP H0727026A JP 19291893 A JP19291893 A JP 19291893A JP 19291893 A JP19291893 A JP 19291893A JP H0727026 A JPH0727026 A JP H0727026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
port
case
tank
canister
Prior art date
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Pending
Application number
JP19291893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yonezawa
宏之 米澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP19291893A priority Critical patent/JPH0727026A/ja
Publication of JPH0727026A publication Critical patent/JPH0727026A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの燃料蒸発ガス処理装置のキャニス
タにおいて、吸着効率を高めるとともに耐久性を向上さ
せる。 【構成】 吸着剤6を収容するケース2内に隔壁3を設
け、ケース2内の上部を内側室4と外側室5とに画成す
る。蓋部2bに、内側室4に連通するタンクポート7とパ
ージポート8と、外側室5に連通する第1の大気ポート
9を設け、底部2aに、温度感知弁13を有する第2の大気
ポート12を設ける。燃料蒸発ガスが多量に発生する高温
時には、温度感知弁13で第2の大気ポート12閉じ、タン
クポート7から導入した燃料蒸発ガスを内側室4、外側
室5で順次吸着させ吸着効率を高める。吸着した燃料蒸
発ガスは吸気負圧により、パージポート8から吸出して
燃焼させる。燃料蒸発ガスの発生が少ない低温時には、
温度感知弁13で第2の大気ポート12を開きケース2内に
溜った液状燃料や水分を排出して耐久性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク等の燃料貯
留室からの燃料蒸発ガスを吸着処理して大気への放出を
防止する燃料蒸発ガス処理装置のキャニスタに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車、自動二輪車等の燃料供
給装置には、燃料タンク等の燃料貯留室から燃料蒸発ガ
スが大気中に放出されるのを防止するために、燃料蒸発
ガス処理装置が設けられている。
【0003】燃料蒸発ガス処理装置は、燃料タンク内に
発生する燃料蒸発ガスをキャニスタ内の吸着剤に吸着さ
せて一時的に蓄え、エンジンの作動により、吸気負圧を
利用して吸着剤に蓄えられた燃料蒸発ガスを離脱して外
気と混合し、吸気管に導入して燃焼させるようになって
いる。
【0004】ところで、燃料蒸発ガス処理装置に用いら
れるキャニスタは、車両への搭載性を考慮して小型化が
望まれており、このため、吸着および離脱効率の向上が
課題となっている。そこで、従来、吸着剤を収容するケ
ース内の上部に円筒状の隔壁を挿入してケースを二重構
造とし、ケースの上部に隔壁の内側の室に連通するタン
クポートおよびパージポートと、隔壁の外側の室に連通
する大気ポートを設けキャニスタがある。
【0005】この構成により、タンクポートからケース
内に導入された燃料蒸発ガスは、まず隔壁の内側の吸着
剤に吸着され、隔壁内の上部から下部に向かって吸着が
進行し、続いて隔壁の外側の下部から上部へ向かって順
次吸着される。また、パージポートに吸気負圧が作用す
ると、ケース上部に設けられた大気ポートから外気が導
入され、吸着剤に吸着された燃料蒸発ガスは、隔壁の外
側の上部から下部へ向かって離脱が進行し、続いて隔壁
の内側の下部から上部へ向かって離脱される。このよう
にして、燃料蒸発ガスの吸着および離脱が均一に進行す
ることにより吸着および離脱効率が向上する。したがっ
て、ケースを小型化することができ車両への搭載性をよ
くすることができる。
【0006】このほかにも、例えば実開昭61-53554号、
実開平 3-87860号および特開昭1-159445 号公報に吸着
および離脱効率を向上させるようにしたキャニスタが記
載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のケース内に隔壁を設けて二重構造としたキャニスタ
では次のような問題がある。すなわち、ケース内に外気
を導入する大気ポートがケース上部に設けられているた
め、長期間の使用によりケース内の底部に液化した燃料
や水分が溜ってキャニスタの機能が低下することがあ
る。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、燃料蒸発ガスの吸着および離脱効率が高く、し
かも、耐久性に優れたキャニスタを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のキャニスタは、
上記の課題を解決するために、吸着剤を収容したケース
に、該ケース内の上部を2室に画成し該ケース内の下部
において前記2室を互いに連通させる隔壁を設け、前記
ケースの上部に、前記2室の一方に連通するタンクポー
トとパージポートと前記2室の他方に連通する第1の大
気ポートとを設け、さらに、前記ケースの下部に前記ケ
ース内に連通する第2の大気ポートを設け、該第2の大
気ポートに、該第2の大気ポートを所定温度以上で閉弁
し所定温度未満で開弁する温度感知弁を設けたことを特
徴とする。
【0010】
【作用】このように構成したことにより、燃料蒸発ガス
の発生が多い高温時には、温度感知弁によって第2の大
気ポートが閉じ、タンクポートから導入された燃料蒸発
ガスが隔壁によって画成された2室の吸着剤によって順
次吸着されて蓄えられ、また、パージポートに負圧が作
用すると、第1の大気ポートから大気が導入され、2室
の吸着剤に蓄えられた燃料蒸発ガスが順次離脱されてパ
ージポートから吸出されるため、吸着剤による吸着およ
び離脱が均一に進行して吸着および離脱効率が向上する
ので多量に発生した燃料蒸発ガスを処理することができ
る。燃料蒸発ガスの発生が少ない低温時には、温度感知
弁によって第2の大気ポートを開いてケース内の底部に
溜った液化した燃料や水分を第2の大気ポートから外部
へ排出する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細にする。
【0012】図1に示すように、本実施例のキャニスタ
1は、両端が底部2aと蓋部2bによって閉塞された円筒状
のケース2内に、円筒状の隔壁3が挿入されて二重筒構
造となっており、隔壁3によってケース2内の上部が内
側室4と外側室5の2室に画成されている。そして、隔
壁3は、一端が蓋部2bに取付けられ、他端が底部2aから
離れた位置に開口されており、内側室4と外側室5とは
ケース2内の下部において互いに連通されている。ま
た、ケース2内には、燃料蒸発ガスを吸着し、また、吸
着した燃料蒸発ガスを離脱できる活性炭等の吸着剤6が
満たされている。
【0013】ケース2の上部に設けられた蓋部2bには、
ケース2内の内側室4に連通するタンクポート7および
パージポート8が設けられ、また、外側室5に連通する
第1の大気ポート9が設けられている。そして、タンク
ポート7には、2ウェイチェックバルブ10が介装されて
おり、タンクポート7に接続されるタンク側の圧力が規
定値以上になるとタンク側から内側室4側への流通を許
容し、また、タンク側の圧力が規定値以下になると内側
室4側からタンク側への流通を許容するようになってい
る。また、蓋部2bの内側には、フィルタ11が設けられて
おり、タンクポート7、パージポート8および第1の大
気ポート9のそれぞれの流通がフィルタ11を介して行わ
れるようになっている。
【0014】ケース2の下部に設けられた底部2aには、
ケース2の内部に連通する第2の大気ポート12が設けら
れている。大気ポート12には、温度感知弁13が組込まれ
ている。温度感知弁13は、バイメタルスイッチまたは形
状記憶合金等を用いて温度に応じて開閉するもので、所
定温度T1℃以上で第2の大気ポート12を閉鎖し、所定温
度T1℃未満で第2の大気ポート12を連通させるようにな
っている。温度感知弁13の温度特性を図2に示す。ま
た、第2の大気ポート12にはフィルタ14が設けられてい
る。
【0015】次に、キャニスタ1の燃料供給装置への取
付けについて図2を用いて説明する。図2に示すよう
に、キャニスタ1のタンクポート7を燃料タンク15の上
部に接続し、パージポート8をエンジン16の吸気管17に
接続し、さらに、第1の大気ポート9および第2の大気
ポート12を大気へ開放する。図2中、18はエアクリーナ
である。なお、パージポート8に、キャニスタ1側から
吸気管17側への流通のみを許容して吸気の逆流を防止す
るチェック弁(図示せず)を設けてもよい。
【0016】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。
【0017】燃料タンク15内に発生する燃料蒸発ガス
は、タンクポート7から2ウェイチェックバルブ10を通
ってキャニスタ1の内側室4内に入り、吸着剤6に吸着
されて蓄えられる。エンジン16が作動している間、吸着
剤6に蓄えられた燃料蒸発ガスは、吸気負圧により第
1、第2の大気ポート9,10から導入される大気と混合
し、パージポート8から吸気管17に吸込まれて燃焼す
る。
【0018】また、燃料タンク15内の圧力が高くなり、
規定値以上になると、2ウェイチェックバルブ10の一側
が開いて燃料タンク15の燃料蒸発ガスがキャニスタ1に
入り、反対に、燃料タンク15内の圧力が低下して規定値
以下になると、2ウェイチェックバルブ10の他側が開い
てキャニスタ1に蓄えられた燃料蒸発ガスがタンク15へ
戻り、キャニスタ1内には外気が導入される。このよう
にして、燃料タンク15内の圧力が一定に保たれる。
【0019】そして、燃料蒸発ガスの発生量が多い場
合、すなわち、エンジン16の作動中、暖機後または外気
温が高い場合には、温度感知弁13の温度が高くなり、第
2の大気ポート12が閉鎖される。したがって、タンクポ
ート7から導入された燃料蒸発ガスは、内側室4の上部
から下部へ向かって吸着が進行し、続いて外側室5の下
部から上部へ向かって順次吸着される。また、パージポ
ート8に吸気負圧が作用すると、第1の大気ポート9か
ら大気が導入され、吸着剤6に吸着された燃料蒸発ガス
は、外側室5の上部から下部へ向かって離脱が進行し、
続いて内側室4の下部から上部へ向かって離脱される。
このように、燃料蒸発ガスの吸着および離脱が均一に進
行することにより吸着および離脱効率が向上するので、
多量に発生した燃料蒸発ガスを処理することができる。
【0020】一方、燃料蒸発ガスの発生量が少ない場
合、すなわち、エンジン停止時、暖機前または外気温の
低い場合には、温度感知弁13の温度が低くなり、第2の
大気ポート12が連通される。そして、ケース2内の底部
に溜った液化した燃料や水分が第2の大気ポート12を通
って外部へ排出される。したがって、長期間使用しても
キャニスタ1の内部に液化した燃料や水分が溜ることが
なくキャニスタ1の機能が低下することがない。なお、
第2の大気ポート12が開くと内側室4の下部付近が大気
に開放されるため、吸着効率が低下することになるが、
燃料蒸発ガスの発生量も少ないので充分処理することが
できる。
【0021】上記実施例において、図4に示すように、
温度感知弁13に保温材19を装着し、温度感知弁13の温度
を低下しにくくすることにより、エンジン停止後の開弁
を遅らせ、エンジン停止直後に第2の大気ポート12が開
いて燃料蒸発ガスが放出されるのを確実に防止すること
ができる。このほか、第2の大気ポート12からの燃料蒸
発ガスの放出を確実に防止するために、第2の大気ポー
ト12の通路面積を第1の大気ポート9よりも小さくする
ようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明のキャニスタは、以上詳述したよ
うに、ケース内の上部を隔壁によって2室に画成し、ケ
ースの下部に温度感知弁を有する第2の大気ポートを設
けたことにより、燃料蒸発ガスが多量に発生する高温時
には、第2の大気ポートを閉じて吸着剤による吸着およ
び離脱を均一に進行させ吸着および離脱効率を高めるこ
とができ、また、燃料蒸発ガスの発生が少ない低温時に
は、第2の大気ポートを開いてケース内の底部に溜った
液化した燃料や水分を外部へ排出することができる。そ
の結果、効率の向上によりケースを小型化することがで
き、また、ケース内に溜る液化した燃料や水分を排出す
ることにより耐久性を向上させることができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面の縦断面図である。
【図2】図1の装置の温度感知弁の温度特性を示す図で
ある。
【図3】図1の装置の燃料供給装置への接続を示す図で
ある。
【図4】図1の装置の温度感知弁に保温材を装着した状
態を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 キャニスタ 2 ケース 3 隔壁 4 内側室 5 外側室 6 吸着剤 7 タンクポート 8 パージポート 9 第1の大気ポート 12 第2の大気ポート 13 温度感知弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤を収容したケースに、該ケース内
    の上部を2室に画成し該ケース内の下部において前記2
    室を互いに連通させる隔壁を設け、前記ケースの上部
    に、前記2室の一方に連通するタンクポートとパージポ
    ートと前記2室の他方に連通する第1の大気ポートとを
    設け、さらに、前記ケースの下部に前記ケース内に連通
    する第2の大気ポートを設け、該第2の大気ポートに、
    該第2の大気ポートを所定温度以上で閉弁し所定温度未
    満で開弁する温度感知弁を設けたことを特徴とするキャ
    ニスタ。
JP19291893A 1993-07-07 1993-07-07 キャニスタ Pending JPH0727026A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19291893A JPH0727026A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 キャニスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19291893A JPH0727026A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 キャニスタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0727026A true JPH0727026A (ja) 1995-01-27

Family

ID=16299148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19291893A Pending JPH0727026A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 キャニスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0727026A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101271271B1 (ko) * 2007-12-12 2013-06-04 현대자동차주식회사 차량의 캐니스터 구조

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101271271B1 (ko) * 2007-12-12 2013-06-04 현대자동차주식회사 차량의 캐니스터 구조

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