JPH0726939Y2 - 鮎釣り用曳き舟 - Google Patents

鮎釣り用曳き舟

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JPH0726939Y2
JPH0726939Y2 JP13374389U JP13374389U JPH0726939Y2 JP H0726939 Y2 JPH0726939 Y2 JP H0726939Y2 JP 13374389 U JP13374389 U JP 13374389U JP 13374389 U JP13374389 U JP 13374389U JP H0726939 Y2 JPH0726939 Y2 JP H0726939Y2
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JP
Japan
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tugboat
water
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adjusting valve
opening
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秀俊 重藤
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Ryobi Ltd
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は鮎釣り用曳き舟に関するもので、更に詳細に
は、例えば友釣りする場合、おとり鮎や釣り上げた鮎の
生魚を収容し、渓流に泳がせた状態にして生かしておく
のに用いられる鮎釣り用曳き舟の改良に係るものであ
る。
[従来の技術] 一般にこの種の曳き舟は、魚投入口の他に、流入口や排
水孔等を設けた構造となっており、渓流において曳き舟
が水中に沈んだ状態で曳き舟の内部に適当な水流を生じ
せしめて友鮎等を泳がせた状態にて収容できるようにな
っている。
上記のように構成される従来のこの種の曳き舟におい
て、曳き舟本体の後方部から前方方向に向けて迂回状の
バイパス水路を形成すると共に、バイパス水路の排水口
を曳き舟本体の上面部前方寄りに配置したものが知られ
ている(特開昭64-39918号公報参照)。また、上記のも
のと同様に迂回状に形成されたバイパス水路中に排水量
を調整する調整弁を水平方向に開閉可能に配設すると共
に、曳き舟本体の上面に配設された操作部によって調節
可能にしたものも知られている(実開平1-118658号公報
参照)。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前者すなわち曳き舟本体の後方部に迂回
状のバイパス水路を形成したものは、曳き舟本体の先端
部を水面より持ち上げた状態においても曳き舟本体内に
水を貯留して、収容されているおとり用鮎が空気中に晒
されるのを防止することができるが、曳き舟本体内に多
くの水を確保するためには可及的に曳き舟本体の前方よ
りに排水口を設けなければならず、排水口を前方寄りに
設けるほど水の循環が悪化するという問題が生じる。ま
た、前者のものは排水量の調整ができないため、水流の
強弱に応じた排水ができず、収容されている鮎を適正状
態で収容することができないという問題がある。
これに対し、後者すなわちバイパス水路中に調整弁を配
設したものは、調整弁を閉塞することによって曳き舟本
体内に水を貯留することができると共に、水流の強弱に
よって排水量の調整を行うことができるが、調整弁の開
閉方向が水平方向であるため、全開及び全閉状態の場合
は問題はないが、例えば45度のような中間状態において
は水が左右のいずれかの方向に流れ、曳き舟を水の流れ
方向と反対側に移動させるローリング現象が生じ、収容
されている鮎が弱るばかりか、釣人に疲労の原因を与え
るという問題がある。すなわち、第7図に示すように曳
き舟100の上面には、ノブ102が設けられ、このノブ102
を回転することによりそれに連動する調整弁103を回動
せしめた場合に、例えば調整弁103が実線位置で示す45
°の中間位置にある場合には、水流が調整弁103の傾斜
方向とは逆の方向へ曳き舟を移動させようとしてローリ
ング現象が生じる。
この考案は上記事情に鑑みなされたもので、必要に応じ
て曳き舟本体内に水を貯留することができると共に、水
流の強弱に応じて適正な排水量調節が行え、かつ、曳き
舟を安定した状態で使用できるようにした鮎釣り用曳き
舟を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この考案の鮎釣り用曳き舟
は、中空状の曳き舟本体の上面に魚投入口を具備し、曳
き舟本体の前部に流入口を具備すると共に、後部には迂
回状の排水通路を介して後方へ排水する排水口を具備す
る鮎釣り用曳き舟を前提とし、上記排水通路中に排出方
向と直交する回転軸まわりに揺動可能な水量調整弁を配
設すると共に、上記曳き舟本体の上部に水量調整弁の開
閉を司る操作手段を形成して成るものである。
この考案において、上記操作手段は水量調整弁の垂直方
向の開閉を司るものであれば任意のものであっても差し
支えないが、好ましくは、曳き舟本体の上部に旋回可能
に装着される操作摘み部と、この操作摘み部に設けられ
て水量調整弁の上部に突設される開閉操作突子と係合す
るカム部とで構成し、開閉操作突子とカム部の係合状態
を開放位置、閉塞位置及び自動開閉位置に選択的に切換
え可能に形成して成るものである方がよい。
また、上記排水通路は曳き舟本体の後部において後方へ
排出する排水口に連通する迂回状のものであれば、曳き
舟本体に装着される仕切り板等によって形成してもよ
く、あるいは、曳き舟本体を互いに嵌合結合される上部
半体と下部半体とで形成し、この上部半体と下部半体と
を組み付ける際に組み付けられる上部バイパス体と下部
バイパス体とによって排水通路を形成するようにしても
よい。なお、後者の場合、上部半体に、前部に開口を有
すると共に後端に排水口を有する上部凹溝を形成し、上
部バイパス体を上部半体の上部凹溝の上面に被着させ、
上部半体及び下部半体間に挾持される下部バイパス体
に、上部半体の開口に連通する下部凹溝を形成すると共
にこの下部凹溝の後端に連なる湾曲状の後端壁に複数の
通水孔を穿設して、これら通水孔、下部凹溝、開口及び
上部凹溝によって迂回状排水通路を形成することができ
る。
〔作用〕
上記のように構成することにより、操作手段によって水
量調整弁を開放位置、閉塞位置及び自動開閉位置に選択
的に切換えることができ、釣り場を移動する場合には、
水量調整弁を閉塞状態にすれば、曳き舟本体内に水を貯
留でき収容されている鮎を空気中に晒すことがない。ま
た、水流の強弱状態に応じて操作手段によって水量調整
弁を開放位置、閉塞位置及び自動開閉位置に選択的に切
換えることができ、安定した状態で曳き舟を曳航させる
ことができる。
なお、水量調整弁を自動開閉状態にした場合、水流によ
って水量調整弁が中間状態に開放して、水を下方側に流
すことによって曳き舟本体が下方に押し下げられるが、
この力は曳き舟の浮力に比して僅かな力であるので、無
視することができる。
[実施例] 以下にこの考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図はこの考案の曳き舟の概略側断面図、第2図はそ
の要部平面図、第3図は第2図の側断面図が示されてい
る。
この考案の曳き舟は、中空状の曳き舟本体10の上面に魚
投入口11を具備し、曳き舟本体10の前部に流入口12を具
備すると共に、後部には迂回状の排水通路14を介して後
方へ排水する排出口16を具備している。また、排水通路
14中に水量調整弁20を配設すると共に、曳き舟本体10の
上部に水量調整弁20の開閉を司る操作手段30を形成した
構造となっている。
なお、符号13はフロート、15はスタビライザである。
曳き舟本体10は、互いにい嵌合連結される耐水性を有す
る合成樹脂製の上部半体40と、この上部半体40と同様に
耐水性を有する合成樹脂製の下部半体42とで構成されて
いる。この場合、上部半体は前方側に魚投入口11を設
け、また、後方側においては前部に開口44を有すると共
に後端に排出口16を有する上部凹溝46が形成され、更
に、両側にはフロート13,13が形成されている。一方、
下部半体42は、舟形中空状に形成され、前壁には複数の
流入口12が設けられ、また、側面には複数の排水孔18が
設けられており、更に、両側面の下部にはスタビライザ
15が突設されている。このように構成される上部半体40
と下部半体42とは、下部半体42の上端面に設けられた嵌
合凹溝48に上部半体40の下端面に突設される嵌合凸条49
を嵌合させることによって互いに嵌合連結されるように
なっている(第4図参照)。
排水通路14は、上部半体40の上部凹溝46の底面に起立す
るきのこ形の係止突起50にスナップ係合して上部半体40
の上部凹溝46を被覆する上部バイパス体52と、上部半体
40及び下部半体42間に挾持され、かつ、上部半体40の開
口44に連通する下部凹溝54を有する下部バイパス体56と
で構成されている(第4図参照)。この場合、下部バイ
パス体56の下部凹溝54の後端に下方に向って湾曲する後
端壁58が連なり、この後端壁58に複数の通水孔60が穿設
されて、これら通水孔60、下部凹溝54、開口44及び上部
凹溝46によって迂回状排水通路14が形成されている。
なお、符号62は上部半体40の下面に突設された係止突起
(図示せず)にスナップ係合するスペーサ兼用の係止受
部である。
水量調整弁20は、上部凹溝46の内面寸法より僅かに小さ
い幅及び高さ寸法を有する板状弁本体22と、弁本体22の
長手方向の一側に固着されると共に上部凹溝46の両側に
設けられた軸受24に回転自在に支承される回転軸26と、
回転軸26の中央部から上方に向ってほぼ逆L字状に突出
する開閉操作突子28とで構成されて垂直方向に揺動可能
になっている。なおこの場合、弁本体22の下端及び左右
端にシール部材を固着しておけば、水密性の向上が図れ
る点で望ましい。
操作手段30は、曳き舟本体10の上部すなわち上部半体40
の上面に旋回可能に装着される摘み部32と、この摘み部
32の下面側に設けられて、水量調整弁20の開閉操作突子
28と係合するカム部34とで構成されている。この場合、
摘み部32は取付けピン33をもって上部半体40の上面に旋
回可能に装着されている。また、カム部34は、第2図に
破線で示すように、内部カム面35と外部カム面36とで構
成されるカム溝37を有しており、かつ、カム溝37には水
量調整弁20を開放状態に維持する開放位置Oと、水量調
整弁20を閉塞状態に維持する閉塞位置C及び水量調整弁
20を自由な状態に維持する2つの自動開閉状態位置A,A
とが90度の間隔をおいて設けられている。
なお、水量調整弁20の調整位置は、カム溝の形状を変更
することにより任意に定められる。
上記のように構成されるこの考案の曳き舟において、操
作手段30の摘み部32を開放位置Oに設定すると、操作手
段30のカム部34によって水量調整弁20の開閉操作突子28
が開放位置に移動されて弁本体22が上部凹溝46の上方側
に移動し、排水通路14が開口される(第6図(a)参
照)。したがって、流入口12から曳き舟本体10内に供給
される水が通水孔60、下部凹溝54、開口44及び上部凹溝
46を通って排出口16から排出される。次に、操作手段30
の摘み部32を閉塞位置Cに設定すると、操作手段30のカ
ム部34によって水量調整弁20の開閉操作突子28が閉塞位
置に移動されて弁本体22が上部凹溝46を閉塞して排水通
路14が閉塞される(第6図(b)参照)。したがって、
釣り場を移動する際に排水通路14を閉塞すれば、曳き舟
本体10内に水を貯留した状態で曳き舟を水面から引き上
げることができる。また、操作手段30の摘み部32を自動
開閉位置Aに設定すると、操作手段30のカム部34によっ
て開閉操作突子28が制約されない状態となるため、弁本
体22が水圧を受けて開閉する(第6図(c)参照)。し
たがって、水流の強弱に応じて水量調整弁20が開閉し
て、流入口12から曳き舟本体10内に供給された水を水流
の強弱に応じて排水することができる。この場合、水量
調整弁20の弁本体22が半開状態となって水が下方側に流
れる際に曳き舟を下方側に押し下げようとする力が作用
するが、この力は微々たるものであり、しかも、曳き舟
が有するフロート13の浮力によって無視することができ
る。
[考案の効果] 以上に説明したように、この考案の曳き舟によれば、上
記のように構成されているので、以下のような効果が得
られる。
1)水量調整弁を開放位置、閉塞位置及び自動開閉位置
に選択的に切換えることができるので、必要に応じた適
正状態で曳き舟本体内の水の循環及び貯留を行うことが
できる。
2)水量調整弁を垂直方向に開閉可能に形成したので、
水量調整弁の半開き状態においても曳き舟がローリング
現象を起こす虞がなく、安定した状態で曳航させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の曳き舟の概略側断面図、第2図はこ
の考案の要部の平面図、第3図は第2図の側断面図、第
4図は要部分解斜視図、第5図はこの考案における水量
調整弁の斜視図、第6図(a)乃至(c)は水量調整弁
の開閉状態を示す断面図、第7図は従来の曳き舟の平面
図である。 10……曳き舟本体、12……流入口、14……排水通路、16
……排水口、20……水量調整弁、28……開閉操作突子、
30……操作手段、32……摘み部、34……カム部、40……
上部半体、42……下部半体、52……上部バイパス体、56
……下部バイパス体。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空状の曳き舟本体の上面に魚投入口を具
    備し、曳き舟本体の前部に流入口を具備すると共に、後
    部には迂回状の排水通路を介して後方へ排水する排水口
    を具備する鮎釣り用曳き舟において、上記排水通路中に
    排水方向と直交する回転軸まわりに揺動可能な水量調整
    弁を配設すると共に、上記曳き舟本体の上部に水量調整
    弁の開閉を司る操作手段を形成して成ることを特徴とす
    る鮎釣り用曳き舟。
  2. 【請求項2】前記操作手段を、曳き舟本体の上部に旋回
    可能に装着される操作摘み部と、この操作摘み部に設け
    られて水量調整弁の上部に突設される開閉操作突子と係
    合するカム部とで構成し、上記開閉操作突子とカム部の
    係合状態を開放位置、閉塞位置及び自動開閉位置に選択
    的に切換え可能に形成して成ることを特徴とする請求項
    1記載の鮎釣り用曳き舟。
JP13374389U 1989-11-17 1989-11-17 鮎釣り用曳き舟 Expired - Lifetime JPH0726939Y2 (ja)

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