JPH07269135A

JPH07269135A - リビングガーデン構造

Info

Publication number: JPH07269135A
Application number: JP6320894A
Authority: JP
Inventors: Ryuichi Sato; 隆一佐藤
Original assignee: Sekisui House Ltd
Current assignee: Sekisui House Ltd
Priority date: 1994-03-31
Filing date: 1994-03-31
Publication date: 1995-10-17

Abstract

(57)【要約】【目的】施工を徹底的にシンプルにし、生活の場とし
て積極的に活用することができるリビングガーデンを提
供することを目的とする。【構成】住宅の外部空間におけるリビングルームに面
する庭に形成するリビングガーデンの構成であって、ツ
ーバイフォー工法で使用する規格木材を基本的なフレー
ムとしてデッキ、フェンス３及びパーゴラ４を構成し、
このデッキ、フェンス３及びパーゴラ４との組み合わせ
によりリビングガーデンを構成し、前記デッキをローデ
ッキ１とハイデッキ２とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、住宅の外部空間におけ
るリビングルームに面する庭に形成するリビングガーデ
ンの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、住宅の外部空間にはアプローチ、
庭、ガレージ及びサービスヤード等が構成されている
が、それら外部空間を構成する為の外構部材は多種多様
にわたり存在し、その中でも木製の構成物だけで外構を
構成することは少なく、その外部空間、即ち、家屋と敷
地に合わせて構成され、前記アプローチ、庭、ガレージ
及びサービスヤード等の施工には、専門的な施工技術を
必要としていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術におい
て、アプローチ、庭、ガレージ及びサービスヤード等を
構成する為の外構部材は、そのほとんどが単品部品とし
て流通し、好みに合わせて選択していたので、互いに関
連性がなく、トータル的な外部空間を容易に構成するこ
とができず、また、例えば木製の外構部材を用いた場合
には、そのほとんどが材料的な部材であるので、木の種
類や木目が合わなかったり、板厚が異なったりして、釘
や軸組でうまく組み付けることができなかった。また、
専門的な施工技術を必要としていたので、誰もがそのラ
イフサイクルの変化に対応した外部空間を得るために自
作することは困難であった。

【０００４】その為に、アプローチ、庭、ガレージ及び
サービスヤード等をトータル的に構成することができる
外構部材が望まれるところとなる。そこで、本発明は、
ツーバイフォー工法にて使用する規格木材を利用して、
デッキ、フェンス及びパーゴラからなる基本的なフレー
ムにより組み立ての簡単な外部空間ユニットシステムを
構成し、外部空間全般にわたりトータルな生活の場を容
易に実現することができるようにし、前記外部空間ユニ
ットシステムを用いて施工を徹底的にシンプルにしたリ
ビングルームに面した庭に形成するリビングガーデンを
提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、次のような手段を用いるものである。即ち、本発
明は住宅の外部空間におけるリビングルームの面する庭
に形成するリビングガーデンの構成であって、ツーバイ
フォー工法で使用する規格木材を用いて基本的なフレー
ムとしてデッキ、フェンス及びパーゴラを構成し、この
デッキ、フェンス及びパーゴラとの組み合わせによりリ
ビングガーデンを構成し、前記デッキをローデッキとハ
イデッキとで構成したものである。

【０００６】

【作用】このように構成したことによって、住宅のリビ
ングルーム（及びダイニングルーム）に面する庭にデッ
キを配置して、その上方にパーゴラを立設してリビング
ガーデンが構成され、ローデッキとハイデッキとを組み
合わせたり、所望の位置にフェンスを設けることでリビ
ングガーデンに変化をあたえることができ、また、リビ
ングガーデンを形成することによってリビングルームの
延長として庭を活用することができる。

【０００７】

【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面により説
明すると、図１は、本発明の実施例を示す斜視図、図２
は、同じく平面図、図３は、基礎、柱及び梁等の組み立
て手順を示す斜視図、図４は、デッキの基本構成を示す
斜視図、図５は、コンロ孔付ワイドテーブル２７の斜視
図、図６は、キッチンカウンター２８の斜視図、図７
は、他の実施例を示す斜視図である。

【０００８】図１・図２において、住宅Ｈの外部空間の
中でリビングルームＦ及びダイニングルームＧに面する
庭に本発明のリビングガーデンＢが形成されており、前
記リビングルームＦに面する地面にはローデッキ１が配
置され、ダイニングルームＧの面する地面にはローデッ
キ１より一段高くしたハイデッキ２が配置されている。
該ハイデッキ２の上方には、パーゴラ柱１９・１９・・
・等を介してパーゴラ４が配設されている。

【０００９】前記ローデッキ１及びハイデッキ２からな
るデッキの基本構成は、図４に示す如く、デッキ床材１
１、デッキエンド材１２、デッキ束１３及びデッキ根太
１４からなり、前記デッキ束１３の長短によりローデッ
キ１とハイデッキ２の高さが異なるように構成されてい
る。すなわち、ローデッキ束１３ａを用いることによ
り、ローデッキ１を形成し、ハイデッキ束１３ｂを用い
ることにより、ハイデッキ２を形成することができるよ
うに構成されている。

【００１０】前記パーゴラ４は、パーゴラ柱１９、パー
ゴラ受梁２０、パーゴラ材２１及びパーゴラつなぎ材２
２にて構成され、また、後述するフェンス３は、パーゴ
ラフェンス柱１５、フェンス頭つなぎ材１６、下桟１
７、中柱１８及びフェンスパネル９にて構成されてお
り、前記デッキ１・２、フェンス３及びパーゴラ４の構
成部材のすべては、ツーバイフォー工法にて使用する規
格木材を利用して、それぞれ規定寸法に設定された基本
的なフレームとし、長手方向に所望の長さに切断して組
み立てるだけでよいようにして、外部空間ユニットシス
テムとしている。ただし、これらそれぞれの部材は一定
の長さの整数倍で切断するようにしており、プレカット
されている。

【００１１】次に、図３において、デッキ１・２、フェ
ンス３及びパーゴラ４の組み立て手順について説明する
と、柱脚基礎２５・２５・・・と束石２６・２６・・・
を設計プランに合わせて配置し、前記柱脚基礎２５・２
５・・・にパーゴラフェンス柱１５・１５・・・とパー
ゴラ柱１９・１９・・・をそれぞれの所定位置に立設
し、前記束石２６・２６・・・にローデッキ束１３ａ・
１３ａ・・・とハイデッキ束１３ｂ・１３ｂ・・・をそ
れぞれの所定位置に立設する。そして、前記パーゴラフ
ェンス柱１５・１５・・・の上下位置にフェンス頭つな
ぎ材１６・１６・・・と下桟１７・１７・・・を架設
し、前記パーゴラ柱１９・１９・・・の頂部にパーゴラ
受梁２０・２０・・・を架設し、前記ローデッキ束１３
ａとハイデッキ束１３ｂそれぞれの所定位置にデッキ根
太１４・１４・・・を架設する。

【００１２】そして、前記デッキ根太１４・１４・・・
に外周方向にデッキエンド材１２・１２・・・、上面に
デッキ床材１１・１１・・・を取付固定し、ローデッキ
１及びハイデッキ２を形成する。前記フェンス頭つなぎ
材１６と下桟１７との間の中央の上下方向に中柱１８を
架設し、フェンスパネル９・９・・・を嵌め込み固定
し、フェンス３を形成する。前記パーゴラ受梁２０・２
０・・・上にパーゴラ材２１・２１・・・とパーゴラつ
なぎ材２２・２２・・・を取付固定し、格子状のパーゴ
ラ４を形成する。このように外部空間ユニットシステム
を用いることによってリビングルームＦ及びダイニング
ルームＧに面する庭にローデッキ１、ハイデッキ２、フ
ェンス３及びパーゴラ４からなるリビングガーデンＢを
形成することができるように構成されている。

【００１３】また、ハイデッキ２の上面で、前記キッチ
ンＫに近い位置には図６に示すキッチンカウンター２８
を配置して屋外での簡単な調理を可能とし、該キッチン
カウンター２８にはシンク５５及びカラン５６が取り付
けられて、このキッチンカウンター２８と内外を隔てて
外部からの視線を遮るために、パーゴラフェンス柱１５
・１５・・・の間にフェンス３を配置し、そのフェンス
３の中央部のキッチンカウンター２８の上方には、棚６
１を配設できるようにしている。また、その他のハイデ
ッキ２上の任意位置にワイドテーブル２７や椅子４０を
配置すれば、屋外をリビングと同様に活用できて簡単に
外で食事等を楽しむことができる。

【００１４】前記ワイドテーブル２７には、図５に示す
ようにコンロ取付用孔２７ａが開口されており、これら
コンロ孔付ワイドテーブル２７、キッチンカウンター２
８及び棚６１の構成部材は、ツーバイフォー工法にて使
用する規格木材を利用して、規定寸法に設定されパーツ
化された組み立て簡単なキットにて構成されており、外
部空間ユニットシステムとして構成されている。なお、
前記パーゴラ４にはスポットライト３９・３９・・・を
配設して任意位置に照明をあてることができるように
し、家本体側の壁面には照明用ブラケット３５・３５を
配設している。

【００１５】また、リビングガーデンＢは前記構成に限
られるものではなく、図７に示すように庭の木を組み合
わせることができ、リビングルームにつながる地面にハ
イデッキ２を設置して、このハイデッキ２に連続して、
樹を中央にしてローデッキ１を設置し、更に、樹を囲む
ようにスリムテーブル２９・２９・・・とベンチ７・７
・・・を配置して、前記ハイデッキ２、ローデッキ１の
外周の所定位置には外部との境界とするフェンス３と手
摺り１０・１０・・・や階段６を設けることができる。

【００１６】そして、前記ハイデッキ２は、掃き出し窓
や勝手口からの床面の高さに合わせており、気軽に出入
りできるとともに、室内から見ると床面が外まで延びて
いるように見えて部屋が広くなったように感じるように
設置されている。前記手摺り１０、階段６、スリムテー
ブル２９及びベンチ７の構成部材は、ツーバイフォー工
法にて使用する規格木材を利用して、規定寸法に設定さ
れパーツ化された組み立て簡単なキットにて構成されて
おり、外部空間ユニットシステムとして構成されてい
る。このように前記デッキ１・２及びフェンス３と、ス
リムテーブル２９、ベンチ７、手摺り１０及び階段６と
を組み合わてリビングガーデンＢ’を形成することによ
り、いろいろな人を招いてパーティーを開くことがで
き、パブリックスペースとして積極的に活用することが
できる。なお、前記樹を利用した構成では、パーゴラ４
は設けられていない。

【００１７】

【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、ツーバイフォーの
規格部材を使用するので、入手し易くコストも低く抑え
られ、所望長さに切断するだけでよく、その規格木質部
材を組み立てるだけで、デッキ、フェンス及びパーゴラ
等の組み合わせからなるリビングガーデンを形成するこ
とができ、専門の業者によらずとも一般の個人でも組立
可能で、その設計も規格の組み合わせなので簡単に立案
することができる。また、木質材で構成するので、和風
・洋風にかかわらず、家屋と調和したリビングガーデン
を形成することができる。また、前記デッキ上にテーブ
ルや椅子を配置することにより、家族や友人達と簡単に
食事を楽しむ空間とすることができ、リビングガーデン
をより生活の場として積極的に活用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す斜視図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】基礎、柱及び梁等の組み立て手順を示す斜視図
である。

【図４】デッキの基本構成を示す斜視図である。

【図５】コンロ孔付ワイドテーブル２７の斜視図であ
る。

【図６】キッチンカウンター２８の斜視図である。

【図７】他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】１ローデッキ２ハイデッキ３フェンス４パーゴラ１０手摺り２７コンロ孔付ワイドテーブル２８キッチンカウンターＢリビングガーデン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】住宅の外部空間におけるリビングルーム
に面する庭に形成するリビングガーデンの構成であっ
て、ツーバイフォー工法で使用する規格木材を用いて、
床部分となるデッキ、屋根部分となるパーゴラ及び壁部
分となるフェンスを形成し、このデッキ、フェンス及び
パーゴラを組み合わせてなるリビングガーデン構造。
【請求項２】前記請求項１に記載のデッキをローデッ
キとハイデッキとで構成したことを特徴とするリビング
ガーデン構造。