JPH07268925A

JPH07268925A - 浴室排水口用ごみ捕集器

Info

Publication number: JPH07268925A
Application number: JP8584394A
Authority: JP
Inventors: Susumu Soeda; 進添田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-03-31
Filing date: 1994-03-31
Publication date: 1995-10-17

Abstract

(57)【要約】【目的】数種類の大きさの異なる排水口に取り付ける
ことができるように口径を任意に変更することができ、
排水口への着脱が容易である浴室排水口用ごみ捕集器を
提供する。【構成】口枠と、口枠の下端部に固着した袋体と、口
枠に架け渡した飾り物取付杆とからなり、前記口枠はそ
の一部を平面において外周面の接線に対して斜めに切断
し、切断によって形成された外側端部と内側端部とを摺
動可能に突き合わせてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、浴室洗い場の床に設
けた排水口に取り付けて使用する浴室排水口用ごみ捕集
器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、浴室洗い場の床の排水口に取り付
ける排水管には、悪臭が建物内に逆流してくるのを防止
するために各種トラップが設けられている。このような
トラップは常に一定の封水を溜めておき、これによって
臭気を遮断している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浴室洗
い場の排水口からは、小さな夾雑物、糸屑、あるいは毛
髪などが入り、トラップ封水を不完全にしたり喪失させ
ることがある。また、トラップ封水は完全であっても、
汚水の停滞や汚物の付着によってトラップ部分から臭気
が発生することがある。そこで、排水トラップ内は頻繁
に掃除することが必要であるが、蓋の取り外しが面倒で
あるとともに、蓋や排水管上端部に毛髪等が付着した
り、また、内面にヘドロ状の汚泥が付着し掃除に手間が
かかった。

【０００４】このために、排水口における各種のゴミ取
り具が提案されている。例えば、実開平０４−８２０７
０号公報に記載されている「洗い場流し用ゴミ受け器」
は、下部を網状にし、底部は丸型にし、本体を吸ばんや
置き台などにより固定するようにしたものである。ま
た、実開平０４−２６２８２号公報に記載されている
「排水用ごみ取り器」は、袋体の底部に薬剤収納箱を配
置し開口部に口枠を取り付けてなり、口枠を排水口に嵌
合させ排水管に薬剤収納箱を挿入することによって使用
するものである。これらの公知例はいずれも開口部を一
体的な枠体によって形成されている。しかしながら、現
在使用されている排水口の直径寸法は、数十種類にも及
んでいる。従って、上記公知例では口枠の大きさを変更
することができないから、排水口の直径寸法に合わせて
排水口の数だけ数十種類用意しなければならない。

【０００５】この発明はかかる現況に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、数種類の大きさの異な
る排水口に取り付けることができるように口径を任意に
変更することができ、排水口への着脱が容易であるとと
もに、装飾を楽しむことができる浴室排水口用ごみ捕集
器を提供せんとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために次のような構成とした。即ち、この発明に
係る浴室排水口用ごみ捕集器は、口枠と、口枠の下端部
に固着した袋体と、口枠に架け渡した飾り物取付杆とか
らなり、前記口枠はその一部を平面において外周面の接
線に対して斜めに切断し、切断によって形成された外側
端部と内側端部とを摺動可能に突き合わせてなることを
特徴とする。前記口枠は管部の上端にフランジを突設し
て形成することができ、また、前記フランジの外周縁に
は複数の切欠を設けてもよい。また、前記口枠の外側端
部と内側端部の突き合わせ面には、いずれか一方に溝ま
たは凸部を形成し、他方に前記溝または凸部と嵌合する
凸部または溝を形成することが好ましい。また、前記口
枠の外側端部と内側端部との摺動は、外側端部と内側端
部との間の袋体の上端部に切り込みを形成するか、非固
着部を設けることにより可能とすることができる。ま
た、前記飾り物取付杆には複数の小孔を穿設し、口枠に
着脱自在に架け渡せばよく、さらに、中央部にベル状体
を取り付けてもよい。

【０００７】

【発明の作用】口枠は一部を斜めに切断して摺動可能に
突き合わせてなるから、自在に拡径または縮径すること
ができる。口枠を管部とフランジによって形成し、フラ
ンジに複数の切欠を設けた場合には、口枠の円周方向の
可撓性を一層増大させることができる。また、前記口枠
の外側端部と内側端部の突き合わせ面に互いに嵌合する
溝または凸部を形成した場合には、前記溝と凸部との嵌
合によって上面のずれを防止することができる。

【０００８】

【実施例】以下に、この発明を図示する実施例に基づき
詳細に説明する。図１は第１実施例の上面斜視図であ
る。ごみ捕集器１は、口枠２と、口枠２の下端部に取り
付けた袋体３と、口枠２に掛け渡した飾り物取付杆４に
よって構成されている。前記口枠２は、管部２０の上端
にフランジ２１を設け、平面において前記フランジ２１
の接線に対して斜めに切断した切断面２２によって両端
部が突き合わされてなる。口枠２は合成樹脂、ゴム等の
可撓性材質によって直径を変更することができるように
形成されている。さらに、両端部の突き合わせ面には凹
凸を形成し、上下方向へのずれを防止している。

【０００９】即ち、外側に位置する端部２３は外側に向
かってとがっており、図２に示すように、端面には管部
２０の端面を切り欠くことによって溝２４が水平方向に
形成されている。一方、内側に位置する端部２５は内側
に向かってとがっており、図３に示すように、管部２０
の外面に前記溝２４に嵌合する凸部２６が突設されてい
る。前記凸部２６は円周方向に管部２０の上下部の肉厚
を盗むことによって形成されている。従って、凸部２６
の突出高さは管部２０の外周面より突出することはな
い。凸部２６の円周方向の長さは特に限定されないが、
切断面２２の長さと同一にすることができる。尚、上記
実施例とは反対に溝２４の部分を凸部となし、凸部２６
の部分を溝としてもよい。

【００１０】袋体３は網、すだれ、網目の粗い布、小孔
を多数穿設してなる可撓性材等のろ過材によって形成さ
れており、上端開口部が管部２０に固着されている。袋
体３の固着方法は使用時に不容易に脱落しない方法であ
れば、溶着、接着、ビス止め等のいずれの方法であって
もよい。口枠２の突き合わせ面となる端部２３、２５を
スライド可能とするために、袋体３の上端部には切断面
２２の位置に切り込み３０が設けられている。即ち、袋
体３の上端部に設けた切り込み３０によって形成された
切込端３１を端部２３の管部２０の端面と一致させ、一
方の切込端３３を端部２５の管部２０の端面と一致させ
てなる。従って、袋体３の上端部が分割されていること
によって口枠２の端部２３及び２５が切断面２２に沿っ
てスライドすることができ、口径を小さくしたときは袋
体３の上端部は一部重なり合うことになる。

【００１１】前記飾り物取付杆４は、薄い板状体であっ
て飾り物取付用小孔４０が複数穿設されており、先端部
４１を管部２０に穿設した透孔４３に差し込むことによ
って着脱自在に取り付けられている。口枠２の直径を小
さくするときは前記取付杆４を上方または下方に湾曲さ
せればよい。前記小孔４０に草花等の植物、人形などを
飾り立てることにより内部に収納されたゴミを見えない
ようにするとともに、排水口への装飾を楽しむことがで
きる。

【００１２】図７は第２実施例を示し、第１実施例とは
口枠２の端部２３の突き合わせ面の構造、及び袋体３の
管部２０への取付構造が異なっている。第１実施例と同
一構成については同一符号を付し、その説明は省略す
る。口枠２の端部２３ａの切断面２２ａには管体２０を
延長した延長部２７を設け、前記延長部２７に管体２０
の内面に開口する溝２４ａを形成したものである。ま
た、袋体３には端部２３ａと端部２５との間に折り返し
３５を設け、この折り返し３５の部分を管体２０への非
固着部としたものである。言い替えれば、端部２３ａと
端部２５との間には一定の幅で袋体３の上端部に管体２
０に取り付けないフリーな非取付部分を設けたものであ
る。この実施例の場合には、突き合わせ面の嵌合状態が
一層確実になり、袋体３への切り込みが不要である。
尚、この実施例の場合にも、溝と凸部の構造を反対にし
て、溝２４ａの部分を凸部となし、凸部２６の部分を溝
としてもよい。

【００１３】次に、前記実施例のごみ捕集器を床用排水
トラップに使用する場合を図８に基づいて説明する。ま
ず、取り付けられているトラップ５の蓋を取り外し、こ
の発明に係るごみ捕集器１をトラップ５に挿入するとと
もに、トラップ５の口径に合わせて口枠２の直径を縮小
させながら嵌着すればよい。毛髪などのごみは袋体３に
よって捕集されるから排水管６に流れ出ることがなく、
ごみで排水管６が詰まることがない。さらに、飾り物取
付杆４に草７や花８を取り付けた場合にはトラップ５内
のごみを見え難くするばかりでなく、排水口から草花が
生えているように見せることができる。また、袋体３に
はヘドロ落とし用の薬剤や臭い消し用の芳香剤、その他
の衛生用薬剤を入れておくことができる。取り外すとき
は、口枠２または飾り物取付杆４を持って引き上げれば
よい。

【００１４】図９及び図１０は第３実施例を示し、口枠
２ａはフランジ２１ａに複数の切欠２８を設けて形成さ
れており、取付杆４ａを伸縮自在とするとともに、この
取付杆４ａに排水管６の上部を被覆するベル状体３７を
一体に固着している。口枠２ａのフランジ２１ａに設け
た切欠２８によって口枠２ａの可撓性を一層良くするこ
とができる。前記切欠２８の数は多いほど可撓性は良く
なるが、フランジ２１の強度を低下させることになるか
ら、管部の大きさ、肉厚等を考慮して決定すればよい。

【００１５】前記取付杆４ａは、パイプ４ｂの両端部に
それぞれ固定杆４ｃの内側端を摺動自在に挿入してな
り、前記固定杆４ｃの外側端を口枠２ａに形成した溝２
９に嵌合することによって取り付けられる。取付杆４ａ
はパイプ４ｂと固定杆４ｃとを摺動させて伸縮させるこ
とにより、口枠２ａの直径の変化に対応させることがで
きる。ベル状体３７は前記パイプ４ｂに一体に垂下され
ており、下端部はトラップ５内の封水に沈み込むように
形成されている。

【００１６】この実施例の場合には、ベル状体３７を設
けたので排水管６から逆流してくる悪臭を遮断すること
ができる。尚、取付杆４ａに透孔またはフック等を設け
て第１実施例及び第２実施例と同様に、植物やその他の
飾り物を取り付けるようにしてもよい。また、第１実施
例及び第２実施例における口枠２のフランジ２１に切欠
２８を設け、あるいは取付杆４にベル状体３７を取り付
けるなど、上記実施例を適宜組み合わせたり、変形応用
することができることは当然である。

【００１７】

【発明の効果】この発明は口枠の一部を分割して突き合
わせ、突き合わせ部分の袋体上部には切り込みまたは折
り返しを設けたから、口枠の直径を適宜変更することが
可能である。従って、汎用品として直径の異なる排水口
に広く利用することができる。また、袋体は可撓性ろ過
材によって形成したから自由に変形し、簡単に取り付け
ることができる。さらに、口枠に架け渡した飾り物取付
杆に草花等を取り付けることによって内部を覆い隠すこ
とができるとともに、装飾として楽しむこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ごみ捕集器の上面斜視図である。

【図２】ごみ捕集器の突き合わせ側の一方を示す説明用
上面斜視図である。

【図３】ごみ捕集器の突き合わせ側の他方を示す説明用
上面斜視図である。

【図４】口枠と飾り物取付杆の取付方法を示す要部一部
断面斜視図である。

【図５】口枠の両端部を嵌合させた状態の断面図であ
る。

【図６】口枠の両端部における袋体の切り込みを示す要
部斜視図である。

【図７】口枠の外側端部の変形例と袋体に折り返しを設
けた第２実施例を示す要部斜視図である。

【図８】排水口に取り付けた使用例を示す説明用断面図
である。

【図９】ごみ捕集器の第３実施例を示す断面斜視図であ
る。

【図１０】第３実施例を排水口に取り付けた状態を示す
説明用断面図である。

【符号の説明】

１ごみ捕集器２口枠２ａ口枠３袋体４飾り物取付杆４ａ飾り物取付杆５トラップ２０管部２１フランジ２１ａフランジ２２切断面２２ａ切断面２３外側端部２３ａ端部２４溝２４ａ溝２５内側端部２６凸部２７延長部２８切欠３０切込３１切込端３３切込端３５折り返し

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】口枠と、口枠の下端部に固着した袋体
と、口枠に架け渡した飾り物取付杆とからなり、前記口
枠はその一部を平面において外周面の接線に対して斜め
に切断し、切断によって形成された外側端部と内側端部
とを摺動可能に突き合わせてなることを特徴とする浴室
排水口用ごみ捕集器。
【請求項２】前記口枠は管部の上端にフランジを突設
して形成したことを特徴とする請求項１に記載の浴室排
水口用ごみ捕集器。
【請求項３】前記口枠は管部の上端にフランジを突設
し、前記フランジの外周縁に複数の切欠を設けたことを
特徴とする請求項１に記載の浴室排水口用ごみ捕集器。
【請求項４】前記口枠の外側端部と内側端部の突き合
わせ面のいずれか一方に溝または凸部を形成し、他方に
前記溝または凸部と嵌合する凸部または溝を形成したこ
とを特徴とする請求項１、２または３に記載の浴室排水
口用ごみ捕集器。
【請求項５】前記口枠の外側端部と内側端部とは袋体
の上端部に形成した切り込みによって摺動可能としたこ
とを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれか１項に記
載の浴室排水口用ごみ捕集器。
【請求項６】前記口枠の外側端部と内側端部とは袋体
の上端部に設けた非固着部によって摺動可能としたこと
を特徴とする請求項１〜請求項４のいずれか１項に記載
の浴室排水口用ごみ捕集器。
【請求項７】前記飾り物取付杆は複数の小孔を穿設
し、口枠に着脱自在に架け渡したことを特徴とする請求
項１〜請求項６のいずれか１項に記載の浴室排水口用ご
み捕集器。
【請求項８】前記飾り物取付杆は口枠に着脱自在に架
け渡し、中央部にベル状体を取り付けたことを特徴とす
る請求項１〜請求項６のいずれか１項に記載の浴室排水
口用ごみ捕集器。