JPH07268778A - 繊維処理剤 - Google Patents

繊維処理剤

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JPH07268778A
JPH07268778A JP7536994A JP7536994A JPH07268778A JP H07268778 A JPH07268778 A JP H07268778A JP 7536994 A JP7536994 A JP 7536994A JP 7536994 A JP7536994 A JP 7536994A JP H07268778 A JPH07268778 A JP H07268778A
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JP
Japan
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group
compound
organopolysiloxane
polysaccharide
fiber
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JP7536994A
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English (en)
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Yoshio Shimizu
喜雄 清水
Masahiro Takizawa
正博 滝沢
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟性でかつ反撥性又は保形性に富み、しか
も滑沢性に優れ、さらに生分解性が期待される繊維処理
剤及び繊維の処理方法を提供する。 【構成】 多糖化合物からなる主鎖とオルガノポリシロ
キサンからなる側鎖とから構成されているオルガノポリ
シロキサン含有多糖化合物からなる繊維処理剤。蛋白質
化合物からなる主鎖とオルガノポリシロキサンからなる
側鎖とから構成されているオルガノポリシロキサン含有
蛋白質化合物からなる繊維処理剤。前記繊維処理剤を溶
解状又は分散状で含む処理液に繊維を接触させことを特
徴とする繊維の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オルガノポリシロキサ
ンを側鎖として含有する多糖化合物又は蛋白質化合物か
らなる繊維処理剤及びそれを用いる繊維の処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維製品は洗濯を繰り返すと形が崩れて
風合いが粗硬になるから、これを防ぐために多数の柔軟
処理剤や風合改良剤が提案されている。これらのうち、
オルガノポリシロキサン鎖を含む繊維処理剤は性能面で
特に優れており、特開昭58−126378号公報に
は、ビニル基含有オルガノポリシロキサンとSi−H基
含有オルガノポリシロキサンとビニルモノマーとの共重
合物から成る繊維処理剤が開示されている。しかし、こ
の繊維処理剤では充分満足できる柔軟な風合いが得られ
ないため、柔軟性と反撥性の両者を備えた繊維処理剤の
開発が進められ、特開平1−168971号公報、特開
平1−168972号公報及び特開平4−89813号
公報には、ラジカル反応性基を持つ高分子量オルガノポ
リシロキサンにアクリル系モノマーとビニル系モノマー
をグラフト共重合させたエマルジョンからなる繊維処理
剤が提案されている。これらの繊維処理剤は、いずれも
主鎖が合成高分子であるため、生分解性は期待できず、
自然環境破壊の原因となる危険性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、以下
の通りである。 (1)柔軟性でかつ反撥性又は保形性に富み、しかも滑
沢性に優れ、さらに生分解性が期待される繊維処理剤を
提供すること。 (2)オルガノポリシロキサン鎖を側鎖として有する高
分子からなり、水及び/又はアルコール水溶液に可溶性
或いは水分散性の繊維処理剤を提供すること。 (3)オルガノポリシロキサン鎖からなる側鎖を有する
高分子からなる繊維処理剤を提供すること。 (4)前記処理剤を溶解状又は分散状で含む処理液を用
いる繊維の処理方法を提供すること。 本発明の他の課題は、以下の説明において明らかに理解
されるであろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明によれば、多糖化合物から
なる主鎖とオルガノポリシロキサンからなる側鎖とから
構成されているオルガノポリシロキサン含有多糖化合物
からなる繊維処理剤が提供される。また、本発明によれ
ば、蛋白質化合物からなる主鎖とオルガノポリシロキサ
ンからなる側鎖とから構成されているオルガノポリシロ
キサン含有蛋白質化合物からなる繊維処理剤が提供され
る。さらに、本発明によれば、前記繊維処理剤を溶解状
又は分散状で含む処理液に繊維を接触させことを特徴と
する繊維の処理方法。
【0005】以下、本発明のオルガノポリシロキサンを
含有する多糖化合物及び蛋白質化合物について詳述す
る。 (オルガノポリシロキサン含有多糖化合物)多糖化合物
としては、従来公知の各種のもの、例えば、セルロー
ス、ヘミセルロース等の木質系多糖類;アラビアガム、
トラガカントガム、トロロアオイ等の植物粘質物;ペク
チン、でんぷん、こんにゃく、マンナン等の果肉根茎由
来の多糖類;グアーガム、ローカストビーンガム、タマ
リンドガム、クインスシードガム等のマメ科多糖類;ア
ルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系多糖類;キサ
ンタンガム、デキストラン、プルラン、レバン等の微生
物系多糖類;キチン、キトサン、ヒアルロン酸、コンド
ロイチン硫酸等の動物由来の多糖類;前記多糖類の水溶
性誘導体、例えば、カルボキシメチル化、硫酸化、リン
酸化、メチル化、エチレングリコール付加、エチレンオ
キサイドやプロピレンオキサイド等のアルキレンオキサ
イド付加、ヒドロキシプロピル化、アシル化、カチオン
化、低分子化等の処理による各種誘導体;等を挙げるこ
とができる。これらの多糖化合物は、その多糖化合物の
種類に応じて水酸基、カルボキシル基、アミノ基、イミ
ノ等の反応基を1種又は2種以上含有する。多糖化合物
の重量平均分子量は、通常、1×103〜5×106、好
ましくは1×103〜1×106である。
【0006】前記多糖化合物にオルガノポリシロキサン
からなる側鎖を導入するには、多糖化合物に直接又はス
ペーサー化合物を介して、オルガノポリシロキサン化合
物を反応させればよい。オルガノポリシロキサン化合物
は、その末端に反応基を有するもので、例えば、下記一
般式(I)で表されるものを用いることができる。
【0007】
【化3】
【0008】前記式中に示した符号は次のことを意味す
る。A'は、多糖化合物に対し直接又はスペーサー化合
物を介して反応結合し得る反応基である。このような反
応基としては、エポキシ基、イソシアネート基、ビニル
基、ビニルエーテル基、ビニルエステル基、(メタ)ア
クリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、アミノ
基、イミノ基、水酸基、メルカプト基、カルボキシル基
等を挙げることができる。Bは、2価脂肪族基を示す。
該脂肪族基としては、アルキレン基、主鎖中に酸素原
子、窒素原子、イオウ原子等を持つアルキレン基、主鎖
中にフェニレン基等のアリーレン基を含むアルキレン
基、主鎖中にカルボニルオキシ基又はオキシカルボニル
基を含むアルキレン基等が挙げられる。また、脂肪族基
の末端原子は、酸素、窒素、イオウ原子等のヘテロ原子
であることができる。さらに、これらの脂肪族基はヒド
ロキシ基やアルコキシ基、アルキル基等を置換基として
持つことができる。二価脂肪族基Bとしては以下のもの
を例示することができる。
【0009】
【化4】 (1) -(CH2)x- (2) -(CH2)x-O-(CH2)y- (3) -NH-(CH2)x- (4) -(CH2)x-NR-(CH2)y-(NH)b-(CH2)s- (5) -(CH2)s-(NR)b-(CH2)v-C6H4-(CH2)w- (6) -(CH2)x-(NR)-CO-NR-C6H4-(CH2)p- (7) -CH2-CH(OH)-(CH2)x-NR-L (8) -CH2-CH(OH)-(CH2)x-O-L (9) -NR-CH2-CH(OH)-L (10) -(CH2)x-(CHR6)b-O-CH2-CH(OH)-L (11) -(CH2)x-OCO-(CH2)y-COO-CH2-CH(OH)-L (12) -(CH2-CHR6-O)x-(CH2-CHR7-O)s-CH2-CH(OH)-L 前記した(1)〜(12)の各式中、bは0又は1;p
は1〜8;sは0〜12;vは0〜12;wは0〜1
2;xは1〜12;yは1〜12の整数を示す。R、R
6、R7は水素又は炭素数1〜12のアルキル基を示す。
Lは式(1)〜(6)の中から選ばれるいずれかの2価
脂肪族基を示す。
【0010】前記一般式(I)中のR1、R2、R3、R4
及びR5は同一でも異なっていてもよく、脂肪族基や芳
香族基を示す。脂肪族基には、メチル基、エチル基、メ
トキシ基、エトキシ基等の低級アルキル基や低級アルコ
キシ基が包含される。芳香族基には、フェニル基、トリ
ル基、ベンジル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基等
のアリール基、アリールアルキル基、アリールオキシ
基、アリールアルコキシ基等が包含される。また、これ
らの置換基はアルキル基やアルコキシ基等の置換基を持
っていてもよい。一般式(I)におけるpは0又は1;
mは0又は1;nは5〜500の整数を示す。
【0011】前記したオルガノポリシロキサン化合物
は、その反応基A’を介して多糖化合物に反応結合させ
ることができる。例えば、A’がエポキシ基やイソシア
ネート基等の活性水素に対して反応性を持つ基であれ
ば、多糖化合物中に含まれている水酸基、カルボキシル
基、アミノ基、イミノ等の反応基に結合する活性水素と
反応させることで多糖化合物に結合させることができ
る。この場合の反応は、水中又は極性有機溶媒中で酸や
塩基を触媒として行うことができる。A’がアミノ基や
イミノ基等の塩基性反応基であれば、多糖化合物中に含
まれるエポキシ基やイソシアネート基等との反応で、多
糖化合物に結合させることができる。A’が水酸基、メ
ルカプト基、カルボキシル基の場合には、多糖化合物中
に含まれるカルボキシル基やエポキシ基、イソシアネー
ト基、ハロゲン基、アルデヒド基等と反応させることで
多糖化合物に結合させることができる。
【0012】A’がビニル基、ビニルエーテル基、ビニ
ルエステル基、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アク
リロイルオキシ基等の重合性二重結合を有する反応基の
場合は、グラフト共重合法により多糖化合物に反応結合
させることができる。このグラフト共重合反応は、硝酸
セリウムアンモニウム塩のようなセリウム塩を触媒とし
て酸性条件下、20〜60℃で行うことができる。この
グラフト共重合反応については、「工業化学雑誌」64
巻、213〜218頁(1961年)に詳記されてい
る。このグラフト共重合反応では、多糖化合物中から主
に水素原子が引抜かれ、ここに重合性二重結合を有する
オルガノシロキサン化合物がグラフト重合する。
【0013】オルガノポリシロキサン化合物と多糖化合
物との反応生成物において、オルガノポリシロキサン化
合物に非重合性の化合物〔一般式(I)において、A’
が重合性2重結合を持たない反応基〕を用いた場合に
は、下記一般式(II)で表されるオルガノポリシロキ
サン鎖が側鎖として多糖化合物に結合する。
【化5】 式中、Aは前記一般式(I)における反応基A’由来の
2価結合基であり、例えば、エポキシ基由来の結合基、
イソシアネート基由来の結合基、アミノ基由来の結合
基、イミノ基由来の結合基、水酸基由来の結合基、メル
カプト基由来の結合基、カルボキシル基由来の結合基等
である。
【0014】一般式(I)における反応基A’と一般式
(II)における2価結合基Aとの関係についてさらに
詳記すると、エポキシ基の場合は多糖化合物中の活性水
素と反応して結合基:−CH2−CH(OH)−が形成
される。イソシアネート基の場合は多糖化合物中の活性
水素と反応して結合基:−CONH−が形成される。ア
ミノ基の場合は多糖化合物中のエポキシ基、イソシアネ
ート基、ハロゲン基、アルデヒド基等と反応して結合
基:−NH−が形成される。イミノ基の場合は多糖化合
物中のエポキシ基、イソシアネート基、ハロゲン基、ア
ルデヒド基等と反応して結合基:−NR−(R:アルキ
ル基)が形成される。水酸基の場合は多糖化合物中のカ
ルボキシル基と反応して結合基:−O−が形成される。
メルカプト基の場合は多糖化合物中のエポキシ基、イソ
シアネート基、ハロゲン基、ビニル基等と反応して結合
基:−S−が形成される。
【0015】オルガノポリシロキサン化合物と多糖化合
物との反応生成物において、オルガノポリシロキサン化
合物にラジカル重合性化合物〔一般式(I)において、
A’が重合性2重結合を含む反応基〕を用いた場合に
は、下記一般式(III)で表されるオルガノポリシロキ
サン鎖が側鎖として多糖化合物に結合する。
【化6】 前記式中、Dは重合性化合物から炭素−炭素2重結合部
を除いた残基であり、−COO−、−CO−、−O−、
−OCO−、−Ph−(Ph:フェニル基)等である。
1は水素、アルキル基、−COOR(R:アルキル
基)、フェニル基、シアノ基等である。X2はラジカル
重合反応の停止末端を示し、水素、水酸基、アルコキシ
基、重合開始剤残基等である。dは1〜300の整数を
示す。B、R1〜R5、p、m及びnは前記一般式(I)
に関して示したものと同じである。
【0016】前記重合開始剤残基を重合開始剤との関連
で具体的に示すと次の通りである。 (1)重合開始剤として、硫酸セリウム・アンモニウム
や硝酸セリウム・アンモニウム等の金属塩を使う場合の
重合開始反応は、酸化反応なので重合開始剤残基が生成
物中に残らず、この場合のX2は溶媒残基を示し、溶媒
が水の場合は水素又は水酸基である。 (2)重合開始剤として、過硫酸塩(M228)とハロ
ゲン化リチウム(LiX、X:Br、Cl、I等)との
組合せ、又は過硫酸塩と酸性亜硫酸塩(MHSO3
M:Na、K、NH4等)との組合せを用いる場合に
は、重合開始剤残基X2として前者では−SO4と−X、
後者では−SO4と−SO3Hを示す。
【0017】(3)重合開始剤として、下記一般式(I
V)で表されるものを使用する場合は、その重合開始剤
残基X2は下記一般式(V)で表される。
【化7】 (式中、Rは水素、低級アルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基、フェニル基、置換フェニル基等を示す)
【化8】 〔式中、Rは一般式(IV)のRと同じ意味を有する〕
【0018】多糖化合物にオルガノポリシロキサン化合
物を反応結合させる場合、多糖化合物がオルガノポリシ
ロキサン化合物と反応し易いように、あらかじめ多糖化
合物に所望の反応基をスペーサー化合物を介して導入す
ることができる。スペーサー化合物としては、多糖化合
物に結合し得る反応基とオルガノポリシロキサン化合物
の反応基と結合し得る反応基を有する化合物が用いられ
る。スペーサー化合物としては、例えば、エピクロルヒ
ドリンやグリシドール、(メタ)アクリル酸グリシジ
ル、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ化合物;エ
チレンオキサイドやプロピレンオキサイド等のアルキレ
ンオキサイド;臭化シアン等のハロゲン化シアン;(メ
タ)アクリル酸クロライド等の重合性2重結合を持つ酸
ハライド等が挙げられる。
【0019】スペーサー化合物にエピクロルヒドリンを
用いる場合は、多糖化合物中の水酸基、カルボキシル
基、アミノ基、スルホン基等の反応基に含まれる活性水
素とエポキシ基又は塩素原子が反応し、塩素原子又はエ
ポキシ基が多糖化合物に導入される。この場合、更にア
ミノ基、水酸基、メルカプト基等を分子内に2個以上有
する第2のスペーサーを結合してもよい。このような第
2スペーサー化合物の例としては、エチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ヘキサメチレングリコール、エチレン
メルカプタン、ヘキサメチレンメルカプタン、アミノエ
タノール等がある。グリシドールをスペーサー化合物に
する場合は、多糖化合物中の活性水素とエポキシ基が反
応して水酸基が導入される。
【0020】(メタ)アクリル酸グリシジルやアリルグ
リシジルエーテルをスペーサー化合物にする場合は、多
糖化合物中の活性水素とそのエポキシ基が反応して、多
糖化合物中に重合性2重結合が導入される。アルキレン
オキサイドをスペーサー化合物にする場合は、多糖化合
物中のカルボキシル基、メルカプト基、アミノ基等とオ
キシラン環が反応して多糖化合物中に水酸基が導入され
る。ハロゲン化シアンをスペーサー化合物にする場合
は、多糖化合物中の活性水素とスペーサー化合物のハロ
ゲン原子が反応して、多糖化合物中にシアノ基が導入さ
れ、該シアノ基は加水分解によりカルボキシル基に変え
ることができる。重合性2重結合を持つ酸ハライドをス
ペーサー化合物にする場合は、多糖化合物中の活性水素
とスペーサー化合物中のハロゲン原子が反応して、多糖
化合物中に重合性2重結合が導入される。
【0021】前記のようにしてスペーサー化合物を介し
て導入された反応基は、多糖化合物による立体障害を受
けないので、多糖化合物中に含まれる反応基よりも高い
反応性を持っている。また、スペーサー化合物はオルガ
ノポリシロキサン化合物よりも分子量の低いものであ
り、オルガノポリシロキサン化合物よりも容易に多糖化
合物と反応する。そして、多糖化合物に導入された反応
基は、その反応基と反応性を持つ反応基を末端に有する
オルガノポリシロキサン化合物と反応させることによ
り、オルガノポリシロキサンからなる側鎖を持つ多糖化
合物を得ることができる。多糖化合物中に導入された反
応基が重合性2重結合の場合は、該2重結合に重合性2
重結合を持つオルガノポリシロキサン化合物〔一般式
(I)におけるA’が重合性2重結合を有する反応基〕
をラジカル共重合させることにより、多糖化合物にオル
ガノポリシロキサン鎖を導入することができる。この場
合のラジカル重合反応は、従来公知の方法に従って行う
ことができる。
【0022】オルガノポリシロキサン鎖を持つ多糖化合
物の重量平均分子量は、2×103〜1×107、好まし
くは2×103〜2×106である。また、この多糖化合
物中に含まれるオルガノポリシロキサン鎖の含有率は、
0.01〜50重量%、好ましくは0.05〜40重量
%である。なお、オルガノポリシロキサン鎖の含有率
は、下記一般式(VI)で表されるオルガノポリシロキサ
ンの含有率である。
【化9】 (式中、R1〜R5及びnは前記と同じ意味を有する)
【0023】(オルガノポリシロキサン含有蛋白質化合
物)蛋白質化合物としては、ゼラチン、ニカワ、カゼイ
ン、大豆タンパク、コラーゲン、ケラチン、フィブロイ
ン、アルブミン、プロタミン、グロブリン、プロラミ
ン、グルテリン、ヒストン、糖蛋白質、リン又はリポ蛋
白質、前記蛋白質化合物の水溶性誘導体、例えば、カル
ボキシメチル化、硫酸化、リン酸化、メチル化、エチレ
ングリコール付加、アルキレンオキサイド付加、ヒドロ
キシプロピル化、アシル化、カチオン化、低分子化等の
処理による誘導体等を挙げることができる。これらの蛋
白質化合物は、その蛋白質化合物の種類に応じて、アミ
ノ基、イミノ基、カルボキシル基、水酸基等を1種又は
2種以上含有するものである。蛋白質化合物の重量平均
分子量は、1×103〜5×106、好ましくは1×10
3〜1×106である。
【0024】前記蛋白質化合物にオルガノポリシロキサ
ンからなる側鎖を導入するには、蛋白質化合物に直接又
はスペーサー化合物を介してオルガノポリシロキサン化
合物を反応させればよい。オルガノポリシロキサン化合
物は末端に反応基を有するもので、前記一般式(I)で
表されるものを用いることができる。前記一般式(I)
で表されるオルガノポリシロキサン化合物は、反応基
A’を介して蛋白質化合物に反応結合させることができ
る。この場合のオルガノポリシロキサン化合物を反応さ
せる方法としては、前記した糖化合物にオルガノポリシ
ロキサン化合物を反応させる場合と同じ方法を採用する
ことができる。オルガノポリシロキサン鎖を有する蛋白
質化合物の重量平均分子量は、2×103〜1×107
好ましくは2×103〜2×106である。また、この蛋
白質化合物中に含まれるオルガノポリシロキサンの含有
率は、0.01〜50重量%、好ましくは0.05〜4
0重量%である。
【0025】本発明の繊維処理剤は、前記オルガノポリ
シロキサンをII含有する多糖化合物又は蛋白質化合物
からなるもので、これを水、アルコール、アルコール/
水混合物等の媒体中に溶解させた溶液の形態で用いるこ
とができる。アルコールとしては、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール等の低級アルコー
ルが用いられる。溶液中の繊維処理剤濃度は、0.1〜
40重量%、好ましくは0.1〜20重量%である。
【0026】本発明の繊維処理剤は、これを水又はアル
コール/水混合物中に分散させた分散液(水性エマルジ
ョン)の形態で用いることができる。この場合、分散液
中には界面活性剤や保護コロイドを添加することができ
る。分散液中の繊維処理剤濃度は0.01〜90重量
%、好ましくは0.1〜70重量%である。本発明の繊
維処理剤は、前記溶液や分散液に、ジメチルエーテルや
CO2、液化石油ガス等の噴射剤を配合したエアゾール
組成物として用いることができる。本発明の繊維処理剤
で繊維を処理するには、本発明の繊維処理剤を前記した
形態において繊維と接触させればよい。この場合の接触
処理法としては、浸漬法、塗布法、スプレー法、洗濯機
内処理法等が用いられる。繊維としては、ポリエステル
やポリアミド等の各種の合成繊維及び羊毛、木綿、絹等
の各種の天然繊維が挙げられる。また、繊維は、糸、織
物、不織布、シート状繊維製品、衣服、その他の製品等
各種の形態であることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の繊維処理剤を含む処理液に繊維
を接触させると、処理液中に含まれていた処理剤がその
繊維表面に析出し、薄い高分子被膜が形成される。本発
明の繊維処理剤の場合、そのオルガノポリシロキサン鎖
が処理液中からの繊維表面上への析出性に優れているこ
とから、低濃度の処理液からでも繊維表面への薄い高分
子被膜の形成が可能である。本発明の繊維処理剤で処理
された繊維は、柔軟性と反撥性又は保形性に優れると共
に、優れた滑沢性(すべり性)を有するものであり、優
れた風合い及び感触を示すものである。本発明の繊維処
理剤は、繊維に対して前記した柔軟性、反撥性、滑沢
性、保形性等を与えるために適用される他、縫製工程中
において糸の滑り性を向上させるための繊維処理剤等と
して適用される。
【0028】
【実施例】次に、本発明を実施例によってさらに詳細に
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されな
い。なお、以下の%は重量%を示す。
【0029】参考例1 カチオン化でんぷん(でんぷんにグリシジルトリメチル
アンモニウムクロライドを付加反応させたもの)20g
を水20g、水酸化ナトリウム0.3g、イソプロピル
アルコール(IPA)80gを含有する溶液に分散後、
75〜80℃で30分間撹拌した。次にこの液を50℃
に冷却して、下記(VII)式で示されるオルガノポリシロ
キサン8gを加え、7時間撹拌して分散液を得、これを
室温に冷却してから、中和し、ろ過により固形分を回収
した。この固形分をIPAで洗浄後、乾燥させて、オル
ガノポリシロキサン基をでんぷん中の水酸基を介してグ
ラフト結合したカチオン化でんぷんを得た。
【0030】このオルガノポリシロキサン含有カチオン
化でんぷんの重量平均分子量は約5万であり、そのオル
ガノポリシロキサン含有率は1.0%であった。また、
該化合物は水に可溶であった。
【化10】
【0031】参考例2 カチオン化でんぷんの代りにヒドロキシエチルでんぷん
を用いた以外は、参考例1と同様にして実験を行った。
ここに得られたオルガノポリシロキサン含有ヒドロキシ
エチルでんぷんの重量平均分子量は約10万で、そのオ
ルガノポリシロキサン含有率は2.0%であった。ま
た、該化合物は水や50%エタノール水溶液に可溶であ
った。
【0032】参考例3 参考例1で示した(VII)式の化合物と同じ構造を持ち、
その分子量が約5,000(n=66)のオルガノポリ
シロキサン10gをIPA200gに溶解し、これに水
20gと水酸化カリウム0.3gを混合した溶液にグア
ーガム20gを分散した。この分散液を70℃に加温し
て3時間撹拌した。この液を参考例1に記載した方法と
同様に処理して、オルガノポリシロキサンをグアーガム
中の水酸基を介してグラフト結合させたグアーガムを得
た。ここに得られたオルガノポリシロキサン含有グアー
ガムの重量平均分子量は約25万であり、そのオルガノ
ポリシロキサン含有率は4.5%であった。また、該化
合物は水や15%ラウリルポリオキシエチレン硫酸エス
テルナトリウム塩水溶液に可溶であった。
【0033】参考例4 カチオン化でんぷんの代りにキトサン(重量平均分子
量:約10万、脱アセチル化度:約50%)を用いると
ともに、オルガノポリシロキサン15gを用いた以外
は、参考例1と同様にして実験を行った。ここに得られ
たオルガノポリシロキサン含有キトサンの重量平均分子
量は約12万であり、そのオルガノポリシロキサン含有
率は15%であった。また、該化合物は水や15%ラウ
リルポリオキシエチレン硫酸エステルナトリウム塩水溶
液に可溶であった。
【0034】参考例5 酸処理法で製造したゼラチン(重量平均分子量:約15
万、等電点pH:7〜9)20gと、水酸化ナトリウム
0.5gを水50gに40℃で溶解し、これを参考例1
で示したオルガノポリシロキサン10gを含む40℃の
IPA溶液200ml中に分散させた。該分散液を50
℃に昇温して7時間撹拌後に室温まで冷却の後、中和
し、静置して上層のIPA相を除去した。これに水50
gを混合し、IPA500ミリリットルを加えて高分子
を再沈した。この再沈操作を2回繰り返してからIPA
で洗浄後乾燥し、オルガノポリシロキサン基をアミノ基
を介してグラフト結合させたゼラチンを得た。該オルガ
ノポリシロキサン含有ゼラチンの重量平均分子量は約1
7万であり、そのオルガノポリシロキサン含有率は11
%であった。また、該化合物はエタノールに可溶な上
に、35℃以下の温度でも水中でゲル化せずに溶解する
性質を示した。従って、このものは非ゲル性ゼラチンと
して有用である。
【0035】参考例6 ゼラチンの代りに加水分解コラーゲン(重量平均分子
量:約15,000、等電点pH:7〜9)を用いると
ともに、参考例1で示した(VII)式化合物と同じ構造を
持ち、分子量が約1,000(n=13)のオルガノポ
リシロキサンを用いた以外は、参考例5と同様にして実
験を行った。ここに得られたオルガノポリシロキサン含
有コラーゲンの重量平均分子量は約17,000であ
り、そのオルガノポリシロキサン含有率は10重量%で
あった。また、該化合物は水溶性及び5%エタノール水
溶液に可溶性を示した。
【0036】参考例7 ヒドロキシプロピルでんぷん10g、硝酸セリウムアン
モニウム塩0.6g及び0.1N硝酸25ミリリットル
を水100gに混合・溶解させた。この溶液に窒素ガス
を吹き込みながら下記(VIII)式で示されるポリシロキサ
ン1.0gを分散し、35℃で5時間撹拌した。室温に
冷却後、反応液をアセトン3リットル中に添加して高分
子を析出させた。沈殿をアセトン及びIPAで洗浄後乾
燥して、オルガノポリシロキサン基をグラフト結合した
ヒドロキシプロピルでんぷんを得た。該オルガノポリシ
ロキサン含有ヒドロキシプロピルでんぷんの重量平均分
子量は約100万であり、そのオルガノポリシロキサン
含有率は8%であった。また、該化合物は水や50%エ
タノール水溶液に可溶性を示した。
【化11】
【0037】参考例8 でんぷん20g、水酸化ナトリウム9g及び水80gを
混合し、70〜80℃に加温して糊化後、60℃に冷却
した。次に、これにイソプロパノール(IPA)35g
とエピクロルヒドリン20gを加えて60℃で2時間撹
拌した。この混合物を室温に冷却し、IPA500gを
加えた後、デカンテーションによって該混合物に含まれ
る固形分をIPAで洗浄した。このような方法で、でん
ぷん分子中の水酸基とエピクロルヒドリン分子中の塩素
原子及び一部のエポキシ基が反応し、分子中に反応活性
基としてエポキシ基、部分的に塩素原子を有するでんぷ
んを合成した。次に、この固形分に水20g、IPA8
0g及び下記構造のオルガノポリシロキサン(化合物A
〜H)6gを加えて50℃で5時間撹拌した。この反応
液を室温に冷却後、濾過により固形分を回収してIPA
で洗浄後に乾燥した。このようにして、オルガノポリシ
ロキサン基をスペーサー化合物を介してでんぷん中の水
酸基にグラフト結合させた生成物の分子量等を表1に示
す。
【0038】(1)化合物A
【化12】 (2)化合物B
【化13】
【0039】(3)化合物C
【化14】 (4)化合物D
【化15】
【0040】 (5)化合物E
【化16】
【0041】(6)化合物F
【化17】 (7)化合物G
【化18】 (8)化合物H
【化19】
【0042】
【表1】
【0043】参考例9 でんぷんに、グリシジルトリメチルアンモニウムクロラ
イドを付加反応させて得られるカチオン化でんぷん20
gを、水20g、ジメチルスルホキシド80gに溶解
し、これに水酸化ナトリウム0.3gと参考例1で使用
したものと同一構造のポリシロキサン[前記(VII)式の
構造でnが132、分子量が約10,000のポリシロ
キサン]8.5gを混合後、70℃で5時間撹拌した。
この混合液を室温に冷却し、希塩酸で中和してからIP
A約2リットルと混合し、析出した固形分をIPAで洗
浄後に乾燥させた。このようにして、オルガノポリシロ
キサン基をカチオン化でんぷん中の水酸基を介してグラ
フト結合したオルガノポリシロキサン含有カチオン化で
んぷんを得た。このオルガノポリシロキサン含有カチオ
ン化でんぷんの重量平均分子量は約3万で、そのオルガ
ノポリシロキサン含有率は0.2%であった。
【0044】参考例10 グァーガムに、グリシジルトリメチルアンモニウムクロ
ライドを付加反応させて得られるカチオン化グァーガム
20gと、水酸化ナトリウム0.3gを80%IPA水
溶液105gに分散後、参考例1で使用したものと同一
構造で分子量が約30,000(n=403)のポリシ
ロキサン0.5gを混合し、50℃で2時間撹拌した。
この混合液を室温に冷却し、希塩酸で中和してからろ過
により液体を除き、固形分をIPA約100ミリリット
ルで5回洗浄後に乾燥させた。このようにして、オルガ
ノポリシロキサン基を、グァーガム中の水酸基を介して
グラフト結合させたオルガノポリシロキサン含有グァー
ガムを得た。このオルガノポリシロキサン含有グァーガ
ムの平均分子量は約25万であり、そのオルガノポリシ
ロキサン含有率は0.05%であった。
【0045】参考例11 ヒドロキシエチルでんぷん20gと水酸化カリウム0.
5gを80%IPA水溶液100gと混合し、参考例1
で使用したポリシロキサンと同じ構造で分子量約5,0
00(n=65)のポリシロキサン0.8gを加え、5
0℃で3時間撹拌した。生成した液を参考例10に記載
した方法と同じ方法で分離・精製し、オルガノポリシロ
キサン基を側鎖に持つオルガノポリシロキサン含有ヒド
ロキシエチルでんぷんを得た。このポリマーの重量平均
分子量は約10,000であり、そのオルガノポリシロ
キサン含有率は0.1%であった。
【0046】参考例12 酸処理ゼラチン60gと水酸化ナトリウム1.5gを3
0%IPA水溶液に溶解し、これに参考例9で使用した
ものと同じポリシロキサン3gを加えて50℃で5時間
撹拌した。この液を室温に冷却してから希塩酸で中和
し、さらにIPA約1リットルと混合して高分子を析出
させた。この析出物をIPAとヘキサンで洗浄してから
乾燥し、オルガノポリシロキサン基を側鎖に持つオルガ
ノポリシロキサン含有ゼラチンを得た。このポリマーの
重量平均分子量は約3万で、そのオルガノポリシロキサ
ン含有率は0.3%であった。該ポリマーの水溶液は冷
却するとゲル化するゼラチン本来の水溶液物性を保有し
ていた。
【0047】参考例13 でんぷん20gと水酸化ナトリウム6g、水80gを混
合し、70〜80℃に加熱して糊化後、60℃に冷却し
た。これにIPA35g、エピクロルヒドリン2gを加
えて70℃で2時間撹拌後、室温に冷却してからIPA
500gを加え、さらにデカンテーションによって該混
合物に含まれる固形分をIPAで洗浄した。このような
方法により、でんぷん分子中の水酸基とエピクロルヒド
リン分子中の主に塩素原子、部分的にエポキシ基が反応
し、分子中に反応活性基としてエポキシ基、部分的に塩
素原子を有するでんぷんを合成した。次に、この固形分
に水20g、IPA80g及び下記化合物I〜Kに示さ
れる構造のオルガノポリシロキサン0.2gを加え、5
0℃で7時間撹拌した。この反応液を室温に冷却してか
ら希塩酸で中和し、固形分を炉別・回収してIPAで洗
浄後に乾燥した。このようにして、オルガノポリシロキ
サン基を、スペーサー化合物を介してでんぷん中の水酸
基にグラフト結合させた反応生成物の分子量及びオルガ
ノポリシロキサン含有率を表2に示す。
【0048】(1)化合物I
【化20】 (2)化合物J
【化21】 (3)化合物K
【化22】
【0049】
【表2】
【0050】比較例1 市販酢酸ビニルエマルジョン〔カネボウ製:商品名ヨド
ゾール、ポリ酢酸ビニル含有率40%〕を精製水で2%
に希釈して比較例1の繊維処理剤を調製した。
【0051】比較例2 市販ヒドロキシプロピルデンプン〔日澱化学製:商品名
バイオスターチ〕の2%水溶液を比較例2の繊維処理剤
とした。 比較例3 SH−200の40%水分散液を比較例3の繊維処理剤
とした。なお、SH−200はトーレ・シリコーン製ジ
メチルポリシロキサンである。
【0052】実施例1 溶媒60ミリリットル当り2gの繊維処理剤を含む各種
原液を噴射剤と共にエアゾール缶に充填してエアゾール
製品を作製した。この場合、原液/噴射剤比は60/4
0(容量比)とした。このエアゾール製品は、原液と噴
射剤の体積の和100ミリリットル当り2gの繊維処理
剤(ポリマー)を含むものであった。このようにして作
製したエアゾール製品の内容を表3に示す。
【0053】
【表3】
【0054】次に、下記の各種試験布(20cm×20
cm)に前記エアゾール製品を4秒間均一噴霧してから
温度25℃、相対湿度50%の恒温恒湿室に6時間入れ
て乾燥した。この方法で処理しされた試験布を官能評価
した結果を表4に示す。 (試験布) 試験布A:アクリル 試験布B:テトロン/綿混紡 試験布C:ナイロン 試験布D:綿ブロード(#60) 前記試験布のうち試験布A〜Cは、ドライクリーニング
テスター(テスター産業社製)を用い、布1kgをパー
クロルエチレン10ミリリットルで30分間前処理して
から使用した。試験布Dは、家庭用洗濯機を使って粉末
洗剤(ハイトップ:ライオン社製)25gで布1kgを
洗浄し、これを試験布とした。各試験布は、風乾後、2
0cm×20cmに裁断して用いた。
【0055】処理された試験布に対する前記の官能評価
は、剛軟性、アイロン滑り、風合いの2項目について以
下の基準で行った。 (剛軟性) 1点:スプレー糊処理並みの硬さ 2点:ソフト糊処理並みの硬さ 3点:やや硬い感じがする 4点:未処理布と同じ 5点:シリコーンオイル処理並みの柔らかさ 6点:カチオン柔軟剤処理並みの柔らかさ (アイロン滑り) ◎:非常になめらか ○:なめらか △:若干なめらか ×:未処理布と同じ (風合い) ◎:柔軟性で反撥性に富む ○:やや柔軟性で反撥性がある △:柔軟性か反撥性の一方に劣る ×:未処理と同じ
【0056】
【表4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多糖化合物からなる主鎖と、オルガノポ
    リシロキサンからなる側鎖とから構成されているオルガ
    ノポリシロキサン含有多糖化合物からなる繊維処理剤。
  2. 【請求項2】 オルガノポリシロキサン含有多糖化合物
    における側鎖が、下記一般式で表されるオルガノポリシ
    ロキサン鎖であることを特徴とする請求項1に記載の繊
    維処理剤。 【化1】 (式中、Aは2価結合基、Bは2価脂肪族基を示し、R
    1、R2、R3、R4及びR5は同一でも異なっていてもよ
    く、脂肪族基又は芳香族基を示し、pは0又は1、mは
    0又は1、nは5〜500の整数を示す)
  3. 【請求項3】 蛋白質化合物からなる主鎖と、オルガノ
    ポリシロキサンからなる側鎖とから構成されているオル
    ガノポリシロキサン含有蛋白質化合物からなる繊維処理
    剤。
  4. 【請求項4】 オルガノポリシロキサン含有蛋白質化合
    物における側鎖が、下記一般式で表されるオルガノポリ
    シロキサン鎖であることを特徴とする請求項3に記載の
    繊維処理剤。 【化2】 (式中、Aは2価結合基、Bは2価脂肪族基を示し、R
    1、R2、R3、R4及びR5は同一でも異なっていてもよ
    く、脂肪族基又は芳香族基を示し、pは0又は1、mは
    0又は1、nは5〜500の整数を示す)
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの繊維処理剤を
    溶解状又は分散状で含む処理液に繊維を接触させること
    を特徴とする繊維の処理方法。
JP7536994A 1994-03-03 1994-03-22 繊維処理剤 Pending JPH07268778A (ja)

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PCT/JP1995/000353 WO1995023889A1 (fr) 1994-03-03 1995-03-03 Traitement de fibres, cosmetique, compose polymère a chaines laterales organopolysiloxane et procede de production d'un copolymere de silicone

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545838A (ja) * 2005-05-23 2008-12-18 ダウ・コーニング・コーポレイション サッカリド−シロキサンコポリマーを含む表面処理組成物
US7528101B2 (en) 2003-06-16 2009-05-05 Conopco, Inc. Laundry treatment compositions

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