JPH072676B2 - ビシクロ〔4.3.0〕ノネン誘導体 - Google Patents

ビシクロ〔4.3.0〕ノネン誘導体

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JPH072676B2
JPH072676B2 JP61287731A JP28773186A JPH072676B2 JP H072676 B2 JPH072676 B2 JP H072676B2 JP 61287731 A JP61287731 A JP 61287731A JP 28773186 A JP28773186 A JP 28773186A JP H072676 B2 JPH072676 B2 JP H072676B2
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正勝 柴崎
剛 青木
敦男 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は下記一般式(I) 〔式中、R1は水素原子又は炭素数1〜12の直鎖もしくは
分枝鎖アルキル基、又は炭素数7〜12のアラルキル基、
又は置換されていないか少なくとも1個の炭素数1〜4
のアルキル基で置換されている炭素数4〜7のシクロア
ルキル基又は置換もしくは非置換のフェニル基を表わ
し、Xは−O−CH2−又は−CH2−O−であり、R2は水素
原子又は水酸基の保護基である。〕で表わされるビシク
ロ〔4.3.0〕ノネン誘導体に関する。前記一般式(I)
で表わされるビシクロ〔4.3.0〕ノネン誘導体はプロス
タサイクリン類縁体の有用な中間体となりうる。
〔従来の技術〕
プロスタサイクリン(以下PGI2と記す。)は天然生理活
性物質として知られ、次式により示される構造を有し、 その化学名は(5Z,13E)−(9α,11α,15S)−6,9−エ
ポキシ−11−15−ジヒドロキシプロスタ−5,13−ジエン
酸である。PGI2は動脈壁中に存在し、強力な血小板凝集
抑制作用および末梢動脈平滑筋弛緩作用を有している
〔ネイチャー(Nature).263,663(1976)〕。かかる
作用を示すPGI2は血小板凝集の亢進、さらには血栓性傾
向の増大により誘発される脳血栓、心筋梗塞、急性狭心
症の予防および治療に有用であり、動脈硬化性疾患の予
防および治療に応用できるものと期待され、いわゆる血
流改善薬としての開発が期待される。また、PGI2を含む
プロスタグランジン類には、胃粘膜保護作用および胃粘
膜血流増加作用が知られており〔′83炎症セミナー「プ
ロスタグランジン」予稿集50ページ(日本炎症学会主
催)〕、かかる作用を示すPGI2は胃潰瘍に代表される消
化管潰瘍の予防および治療に応用できるものと期待され
る。
しかしながら、PGI2は非常に不安定な物質であり、この
ことは医薬品としての実用化に対し障害となっている。
かかる障害を解決すべくPGI2の6.9位炭素間の酸素原子
を炭素原子に置き換えに安定類縁体の研究が行われてき
た。OP−41483〔特開昭54−130543〕に代表される一般
式(III)で示されるカルバサイクリン系化合物(特開
昭54−130543〕、化学式(IV)で示される9(O)−メ
タノ−Δ−PGI1〔特開昭56−32436〕はいずれも化学
的に安定なPGI2類縁体化合物である。また9(O)−メ
タノプロスタサイクリン(カルバサイクリン)5位二重
結合を6(9α)位に移した9(O)−メタノ−Δ
6(9α)−PGI1(イソカルバサイクリン、化学式
(V))も化学的に十分安定であり、強力な生理活性を
有するPGI2類縁体化合物として報告されている〔特開昭
59−137445〕。
〔OP−41483A=シクロペンチル〕 このように化学的に安定なPGI2類縁化合物を合成するた
めの鍵中間体としては、下記一般式(VIやVII)で表わ
される化合物が使用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者らは、室温においてほとんど分解が起こらない
安定で且つ優れた薬理的性質を有するプロスタサイクリ
ン類の提供を目的として幅広い研究を行なった結果、前
記一般式(I)で表わされるシス−ビシクロ〔4.3.0〕
ノネン誘導体が優れた安定プロスタサイクリン類縁体を
合成するための重要中間体になり得ることを見い出し、
本発明を完成した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前記一般式(I)で表わされるシス−ビシクロ
〔4.3.0〕ノネン誘導体である。本発明におけるR1とし
ては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、を
例示することができ、R2の水酸基の保護基としてはトリ
メチルシリル基、トリエチルシリル基、トリベンジルシ
リル基、t−ブチルジメチルシリル基、ジフェニル−t
−ブチルシリル基、p−メトキシベンジル基、1−メチ
ル−1−メトキシエチル基、ベンジル基、テトラヒドロ
ピラニル基、1−エトキシエチル基、メトキシメチル基
等を例示することができる。前記一般式(I)で表わさ
れるシス−ビシクロ〔4.3.0〕ノネン誘導体は、一級水
酸基をアルデヒドへ酸化後Wittig反応によりω−チェイ
ンを導入し、高い生理活性を有する新規安定プロスタサ
イクリン類縁体へ導くことができる(下記参考例参
照)。
本発明の前記一般式(I)で表わされるシス−ビシクロ
〔4.3.0〕ノネン誘導体は下記の反応式に従い製造する
ことができる。
下記式中のR7は水酸基の保護基であり、R7の水酸基の保
護基としてはt−ブチルジメチルシリル基、トリエチル
シリル基、トリメチルシリル基、ジフェニル−t−ブチ
ルシリル基、トリベンジルシリル基、p−メトキシベン
ジル基、1−メチル−1−メトキシエチル基、ベンジル
基等を例示することができる。
本発明の前記一般式(I)で表わされるビシクロ〔4.3.
0〕ノネン誘導体 (X=−O−CH2−)は、下記の反応式に従い製造する
ことができる。
本工程は、前記一般式(VIII)で表わされるエナール
〔日本薬学会第106年会(1986,千葉)講演要旨集、p381
(講演番号3J 11−3)に従って合成〕を還元し、前記
一般式(IX)で表わされるアリルアルコールを製造する
ものである。本工程の還元剤としては、ナトリウムボロ
ヒドリド、リチウムアルミナムヒドリド、ジイソブチル
アルミナムヒドリド等を用いることができ反応温度は−
78℃から50℃の範囲である。還元反応は、溶媒中で行う
ものである。用いる溶媒は、還元剤の種類により異なる
が、ナトリウムボロヒドリドの時は、メタノールやエタ
ノール等のアルコール系溶媒をジイソブチルアルミナム
ヒドリドの時は、トルエンやメチレンクロリド等を使用
することができる。
〔第2工程〕 本工程は、前記第一工程で得られた前記一般式(IX)で
表わされるアリルアルコールから前記一般式(X)で表
わされるアリルエーテルを製造するものである。反応
は、アリルブロミドと前記一般式(IX)で表わされるア
リルアルコールを水酸化ナトリウム及び相間移動触媒の
存在下縮合させるものである。相間移動触媒としては、
テトラブチルアンモニウムハイドロジエンスルフェイト
等を使用し、反応温度は0℃から80℃を選択することが
できる。反応溶媒は、水−メチレンクロリドの二相系を
用いる。
〔第3工程〕 本工程は、前記第二工程で得られた前記一般式(X)で
表わされるアリルエーテルをヒドロホウ素化続いて酸化
反応を行うことにより前記一般式(XI)で表わされる一
級アルコールを製造するものである。
本ヒドロホウ素化には、ジシアミルボランや9−BBNの
ごときヒドロホウ素化剤を用いることができる。反応を
行うにあたっては溶媒中で行うことが望ましく、例えば
テトラヒドロフラン、ジグライム、ジエチルエーテル等
のエーテル系溶媒を用いることができる。ヒドロホウ素
化後の酸化にあたっては、例えば過酸化水素等の酸化剤
を塩基性条件下使用することができる。
〔第4工程〕 本工程は、前記第3工程で得られた前記一般式(XI)で
表わされる一級アルコールを酸化反応に付し、続いてエ
ステル化することにより、前記一般式(XII)で表わさ
れるγ−オキサエステルを製造するものである。酸化反
応は、二段階で行うものであり、第一段階は、トリエチ
ルアミン存在下三酸化イオウ・ピリジン錯体、第二段階
は、水酸化ナトリウム−硝酸銀の系で行う。第一段階の
酸化反応は、DMSO等の溶媒を用いる。続いて行うエステ
ル化反応は、例えばメチルエステルの場合、エーテル中
ジアゾメタンという条件で実施する。
〔第5工程〕 本工程は、前記第4工程で得られた前記一般式(XII)
で表わされるγ−オキサエステルの一級水酸基の保護基
を除去することにより、前記一般式(I)で表わされる
ビシクロ〔4.3.0〕ノネン誘導体を製造するものであ
る。本脱保護反応の反応条件は、R7の種類により異なる
が、R7がt−ブチルジメチルシリルの如きトリアルキル
シリル基で、R2がテトラヒドロピラニル基の如きアセタ
ール型保護基の場合には、テトラヒドロフラン中テトラ
−n−ブチルアンモニウムフルオリドという条件を用い
ることができる。
本発明の前記一般式(I)で表わされるビシクロ〔4.3.
0〕ノネン誘導体 (X=−CH2−O−)は、下記の反応式に従い製造する
ことができる。
〔第6工程〕 本工程は、前記一般式(XIII)で表わされるヒドロキシ
エチル体〔日本薬学会第106年会(1986,千葉)講演要旨
集、p381(講演番号3J 11−3)に従って合成〕から前
記一般式(XIV)で表わされるβ−オキサエステルを製
造するものである。反応は、t−ブチルブロモアセテー
トと前記一般式(XIII)を水酸化ナトリウム及び相間移
動触媒の存在下縮合させるものである。相間移動触媒と
しては、テトラブチルアンモニウムハイドロジエンスル
フェイト等を使用し、反応温度は0℃から80℃を選択す
ることができる。反応溶媒は、水−メチレンクロリドの
二相系を用いる。
〔第7工程〕 本工程は、前記第6工程で得られた前記一般式(XIV)
で表わされるβ−オキサエステルの一級水酸基の保護基
を除去することにより、前記一般式(I)で表わされる
ビシクロ〔4.3.0〕ノネン誘導体を製造するものであ
る。本脱保護反応の反応条件は、R7の種類により異なる
が、R7がt−ブチルジメチルシリルの如きトリアルキル
シリル基でR2がテトラヒドロピラニル基の如きアセター
ル型保護基の場合には、テトラヒドロフラン中テトラ−
n−ブチルアンモニウムフルオリドという条件を用いる
ことができる。
以下、実施例、参考例及び試験例により本発明を更に詳
細に説明する。
参考例 1 アルゴン雰囲気下、〔3−ホルミル−7−エキソ−t−
ブチルジメチルシリルオキシメチル−8−エンド−テト
ラヒドロピラニルオキシ−シス−ビシクロ〔4.3.0〕ノ
ナ−2−エン〕500mg(1.267mmol)をトルエン3mlに溶
解し、−78℃でジイソブチルアルミニウムヒドリド1Mト
ルエン溶液1.27ml(1.27mmol)を滴下し同温度で30分間
撹拌した。
その後、メタノールを加え徐々に室温まで昇温させた。
飽和食塩水2ml及び酢酸エチル2mlを加え激しく撹拌した
後酢酸エチル層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後溶媒留去し、淡黄色油状物質と
して〔3−ヒドロキシメチル−7−エキソ−t−ブチル
ジメチルシリルオキシメチル−8−エンド−テトラヒド
ロピラニルオキシ−シス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2
−エン〕を495mg(98.5%)得た。
IRνmax(neat):3480,2950,2880,1470,1390,1360,126
0,1200,1100,1080,1030,920,840,780,750,700cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.05(6H,s.),0.90(9H,s.),1.05−
2.60(16H,m.),3.30−4.30(7H,m.),4.65(1H,br−
s.),5.66(1H,br−s.). MASS(m/z)(%):85(100),145(42),159(80),23
7(10),312(2,M+−84). 参考例 2 アルゴン雰囲気下、〔3−ヒドロキシメチル−7−エキ
ソ−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−8−エン
ド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス−ビシクロ〔4.
3.0〕ノナ−2−エン〕483mg(1.243mmol)を塩化メチ
レン4mlに溶解し、室温でアリルブロミド3.7ml(42.3mm
ol)、50%水酸化ナトリウム水溶液2.8g及び硫酸水素テ
トラブチルアンモニア42mgを加え七日間撹拌した。
その後、エーテル抽出を行い、水及び飽和食塩水で洗浄
したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒留去し、淡
黄色油状物を得た。
精製はシリカゲルカラムクロマトを行い、無色油状物と
して〔3−アリルオキシメチル−7−エキソ−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシメチル−8−エンド−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−シス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−
2−エン〕を290mg(53.4%)得た。
IRνmax(neat):2950,2870,1470,1390,1360,1260,120
0,1120,1080,1035,920,840,780cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.04(6H,s.),0.90(9H,s.),1.35−
2.60(15H,m.),3.30−4.35(9H,m.),4.65(1H,br−
s.),5.10−5.45(2H,m.),5.66(1H,br−s.),5.70−
6.20(1H,m.). MASS(m/z)(%):41(100),75(100),85(100),14
5(100),159(100),162(41),210(41),237(73),
351(13,M+−85),4362,M+). 参考例 3 アルゴン雰囲気下、〔3−アリルオキシメチル−7−エ
キソ−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−8−エ
ンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス−ビシクロ
〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕286mg(0.655mmol)をTHF2m
lに溶解し、9−BBN190mg(0.786mmol)のTHF溶液7mlを
−10℃で滴下し、室温で1時間30分間撹拌した。更に、
氷冷し6N−水酸化ナトリウム水溶液0.54ml及び30%過酸
化水素水0.4mlを加え、室温で2時間撹拌した。その
後、エーテル抽出を行い飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液
及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後溶媒留去し、無色油状物を得た。
精製はシリカゲルカラムクロマトを行い、無色油状物と
して〔3−(2−オキサ−5−ヒドロキシペンチル)−
7−エキソ−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−
8−エンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス−ビシ
クロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕を273mg(91.3%)得
た。
IRνmax(neat):3480,2950,2860,1465,1440,1380,136
0,1250,1200,1100,1080,1030,980,910,840,780cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.05(6H,s.),0.90(9H,s.),1.35−
2.60(18H,m.),3.35−4.25(11H,m.),4.66(1H,br−
s.),5.66(1H,br−s.). MASS(m/z)(%):85(100),91(39),145(65),159
(56),210(33),237(24),370(5,M+−84). 実施例 1 アルゴン雰囲気下、〔3−(2−オキサ−5−ヒドロキ
シベンチル)−7−エキソ−t−ブチルジメチルシリル
オキシルメチル−8−エンド−テトラヒドロピラニルオ
キシ−シス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕271mg
(0.595mmol)をジメチルスルホキシド3mlに溶解し、室
温でトリエチルアミン0.833ml(5.96mmol)及びジメチ
ルスルホキシド4mlに溶解した三酸化イオウ・ピリジン
錯体948mg(5.96mmol)を滴下し、同温度で1時間撹拌
した。
その後、氷水30mlを加え酢酸エチル抽出し、水及び飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒留
去し、黄色油状物を得た。
この黄色油状物をメタノール−THF(1:1)の混液2.8ml
に溶解し、硝酸銀272mg(1.6mmol)、水0.74ml及び5N−
水酸化ナトリウム水溶液0.61mlの混合液に室温で加え、
同温度で2時間撹拌した。
エーテル10mlを加えた後、10%塩酸によりpH4に調整し
エーテル抽出し飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後溶媒留去し、無色油状物を得た。
この無色油状物をジアゾメタンで処理して、〔3−(2
−オキサ−4−メトキシカルボニルブチル)−7−エキ
ソ−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−8−エン
ド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス−ビシクロ〔4.
3.0〕ノナ−2−エン〕を淡黄色油状物として138mg(4
8.0%)得た。
IRνmax(neat):2950,2880,1750,1470,1440,1360,126
0,1200,1180,1110,1080,1030,915,840,780cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.05(6H,s.),0.90(9H,s.),1.15−
2.70(15H,m.),2.60(2H,t.,J=6Hz),3.30−4.25(7
H,m.),3.70(3H,s.),3.89(3H,s.),4.66(1H,br−
s.),5.66(1H,br−s.). MASS(m/z)(%):85(100),145(100),159(100),
162(29),237(55),277(12),398(8,M+−84). 実施例 2 アルゴン雰囲気下、〔3−(2−オキサ−4−メトキシ
カルボニルブチル)−7−エキソ−t−ブチルジメチル
シリルオキシメチル−8−エンド−テトラヒドロピラニ
ルオキシ−シス−ビシクロ(4.3.0〕ノナ−2−エン〕1
37mg(0.284mmol)をTHF0.5mlに溶解し、室温で1M−テ
トラブチルアンモニウムフルオリド0.57ml(0.57mmol)
を加え、同温度で12時間撹拌した。
その後、飽和食塩水10mlを加えエーテル抽出を行い無水
硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒留去し、淡黄色油状物を
得た。
精製は、シリカゲルカラムクロマトを行い、〔3−(2
−オキサ−4−メトキシカルボニルブチル)−7−エキ
ソ−ヒドロキシメチル−8−エンド−テトラヒドロピラ
ニルオキシ−シス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エ
ン〕を淡黄色油状物として52mg(49.7%)得た。
IRνmax(neat):3500,2950,2880,1740,1440,1360,126
0,1200,1180,1120,1075,1025,975,910,870,810,750,700
cm-1. NMR(CDCl3)δ:1.05−2.70(16H,m.),2.60(2H,t.,J
=6Hz),3.30−4.25(7H,m.),3.72(3H,s.),3.89(2
H,s.),4.50−4.80(1H,m.),5.65(1H,m.). MASS(m/z)(%):85(100),91(77),105(63),145
(77),162(60),180(27),195(53),266(15),284
(45),368(2,M+). 参考例 4 アルゴン雰囲気下、〔3−(2−オキサ−4−メトキシ
カルボニルブチル)−7−エキソ−ヒドロキシメチル−
8−エンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス−ビシ
クロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕50mg(0.136mmol)をジ
メチルスルホキシド1mlに溶解しトリエチルアミン0.113
ml(0.816mmol)及び三酸化イオウ・ピリジン錯体129mg
(0.816mmol)のジメチルスルホキシド溶液1mlを加え室
温で1時間撹拌した。
その後、氷水20mlを加え酢酸エチルで抽出を行い、飽和
食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒留去
し、淡黄色油状物を得た。
一方、60%水素化ナトリウム8mg(0.2mmol)をTHF2mlに
懸濁させ、これにTHF2mlに溶解したジメチル(2−オキ
ソ−3、7−ジメチル−5−ヘプチニル)ホスホネート
59mg(0.24mmol)を加え室温で40分間撹拌した。更に、
先に得られた淡黄色油状物をTHF1mlに溶解して室温で滴
下し同温度で45分間撹拌した。その後、飽和塩化アンモ
ニウム水溶液30mlを加えエーテル抽出し、飽和食塩水で
洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒留去し、黄色
油状物を得た。
精製は、PTLCを用いて行い、〔3−(2−オキサ−4−
メトキシカルボニルブチル)−7−エキソ−(3−オキ
ソ−4,8−ジメチル−1−トランス−オクテン−6−イ
ニル)−8−エンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シ
ス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕淡黄色油状物
として41.5mg(62.7%)を得た。
IRνmax(neat):2950,1740,1700,1670,1620,1440,136
0,1320,1200,1180,1130,1080,1030,975,915,870,815,75
0,700cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.80−3.20(28H,m.),3.20−4.40(5
H,m.),3.73(3H,s,),3.90(2H,s.),4.40−4.75(1H,
m.),5.63(1H,br−s.),6.30(1H,d.d.,J=15Hz,3H
z),6.70−7.10(1H,m.). MASS(m/z)(%):85(100),91(27),105(16),190
(16),210(15),213(6),298(7),402(3,M+−8
4). 参考例 5 〔3−(2−オキサ−4−メトキシカルボニルブチル)
−7−エキソ−(3−オキソ−4,8−ジメチル−1−ト
ランス−オクテン−6−イニル)−8−エンド−テトラ
ヒドロピラニルオキシ−シス−ビシクロ〔4.3,0〕ノナ
−2−エン〕41mg(0.0843mmol〕をメタノール1.5mlに
溶解し、−25℃で大過剰の水素化ホウ素ナトリウムを加
え同温度で1時間撹拌した。
その後、アセトン1mlを加え室温まで昇温し飽和塩化ア
ンモニウム水溶液2mlを加えメタノールを留去し、更に
飽和塩化アンモニウム水溶液10mlを加え酢酸エチルで抽
出を行い、無水硫酸アグネシウムで乾燥後溶媒留去し、
淡黄色油状物を得た。
精製はシリカゲルカラムクロマトを行い、〔3−(2−
オキサ−4−メトキシカルボニルブチル)−7−エキソ
−(3−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−1−トランス−
オクテン−6−イニル)−8−エンド−テトラヒドロピ
ラニルオキシ−シス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エ
ン〕を無色油状物として33.8mg(82.1%)得た。
IRνmax(neat):3500,2940,1740,1440,1355,1325,126
0,1200,1180,1125,1075,1030,975,915,870,810cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.85−2.70(27H,m.),2.60(2H,t.,J
=6Hz),3.35−4.30(6H,m.),3.72(3H,s.),3.86(2
H,s.),4.69(1H,br−s.),5.50−5.75(3H,m.). MASS(m/z)(%):85(100),107(74),145(31),17
4(39),215(19),342(38),372(4),386(4,M+−1
02). 参考例 6 アルゴン雰囲気下、〔3−(2−オキサ−4−メトキシ
カルボニルブチル)−7−エキソ−(3−ヒドロキシ−
4,8−ジメチル−1−トランス−オクテン−6−イニ
ル)−8−エンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス
−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕33.8mg(0.069mm
ol)に酢酸−THF−水(3:1:1)の混液0.8mlを加え、50
℃で6時間撹拌した。その後、酢酸エチル4mlを加え飽
和重曹水にてpH8に調整し、酢酸エチル抽出し飽和食塩
水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒留去し、
淡黄色油状物を得た。
精製は、シリカゲルカラムクロマトを行い、〔3−(2
−オキサ−5−メトキシカルボニルブチル)−7−エキ
ソ−(3−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−1−トランス
−オクテン−6−イニル)−8−エンド−ヒドロキシ−
シス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕の高極性物
質としてα−異性体7.1mg(25.4%)、低極性物質とし
てβ−異性体1mg(3.6%)を得た。
以下に、α−異性体のスペクトルデータを示す。また、
β−異性体のスペクトルデータもほぼ同様である。
IRνmax(neat):3450,2940,1740,1435,1360,1320,126
0,1200,1180,1100,1070,1015,970,850cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.80−2.40(22H,m.),2.60(2H,t.,J
=6Hz),3.35−4.35(4H,m.),3.73(3H,s.),3.89(2
H,s.),5.50−5.75(3H,m.). MASS(m/z)(%):91(100),105(87),107(82),11
7(39),131(51),145(50),159(29),187(29),19
5(26),215(11),342(16),386(2,M+−18). 参考例 7 アルゴン雰囲気下、〔3−(2−オキサ−4−メトキシ
カルボニルブチル)−7−エキソ−(3α−ヒドロキシ
−4,8−ジメチル−1−トランス−オクテン−6−イニ
ル)−8−エンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス
−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕7.1mg(0.018mmo
l)をメタノール0.2mlに溶解し、0℃で10%水酸化ナト
リウム0.2mlを加え、同温度で14時間撹拌した。その
後、IN−塩酸でpH8に調整しメタノールを留去後、水層
をペンタン1mlで洗浄し1N−塩酸でpH4とした後、酢酸エ
チル抽出を行い飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後溶媒留去し、〔3−(2−オキサ−4−カル
ボキシブチル)−7−エキソ−(3α−ヒドロキシ−4,
8−ジメチル−1−トランス−オクテン−6−イニル)
−8−エンド−ヒドロキシ−シス−ビシクロ〔4.3.0〕
ノナ−2−エン〕を無色油状物として7.1mg(100%)得
た。
IRνmax(neat):3450,2950,1730,1440,1380,1355,132
0,1270,1190,1100,1070,970,840cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.80−1.40(6H,m.),1.40−2.80(18
H,m.),3.60−4.40(2H,m.),3.70(2H,t.,J=6Hz),3.
91(2H,s.),5.56−5.75(3H,m.). MASS(m/z)(%):41(100),55(78),67(74),79
(78),91(94),107(76),131(42),145(42),187
(35),205(25),328(10),372(3,M+−18). 実施例 3 アルゴン雰囲気下、〔3−(2−ヒドロキシエチル)−
7−エキソ−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−
8−エンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス−ビシ
クロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕295mg(0.718mmol)を
塩化メチレン3mlに溶解し、室温でtert−ブチルブロモ
アセテート3.6ml(22.2mmol)、50%水酸化ナトリウム
水溶液1.4ml及び硫酸水素テトラブチルアンモニア71mg
を加え同温度で三日間撹拌した。
その後氷水10mlを加え、エーテル抽出し飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒留去し、無色
油状物を得た。
精製は、シリカゲルカラムクロマトを行い、〔3−(3
−オキサ−4−t−ブトキシカルボニルブチル)−7−
エキソ−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−8−
エンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス−ビシクロ
〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕を無色油状物として346mg
(91.8%)得た。
IRνmax(neat):2950,1750,1460,1390,1370,1300,125
5,1215,1130,1080,1030,940,910,840,780cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.05(6H,s.),0.90(9H,s.),1.50(9
H,s.),1.30−2.06(13H,m.),2.15−2.45(4H,m.),3.
40−3.78(7H,m.),4.12(2H,s.),4.65(1H,br−s.),
5.47(1H,br−s.). MASS(m/z)(%):85(100),159(100),251(15),3
84(12),440(3,M+−84). 実施例 4 アルゴン雰囲気下、〔3−(3−オキサ−4−t−ブト
キシカルボニルブチル)−7−エキソ−t−ブチルジメ
チルシリルオキシメチル−8−エンド−テトラヒドロピ
ラニルオキシ−シス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エ
ン〕345mg(0.675mmol)をTHF1mlに溶解し、室温にて1M
−テトラブチルアンモニウムフルオリド1.3ml(1.3mmo
l)を加え、11時間30分間撹拌した。
その後、飽和食塩水10mlを加え、エーテル抽出を行い、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒留去し、淡黄色油状
物を得た。
精製は、シリカゲルカラムクロマトを行い、淡黄色油状
物として〔3−(3−オキサ−4−t−ブトキシカルボ
ニルブチル)−7−エキソ−ヒドロキシメチル−8−エ
ンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス−ビシクロ
〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕を202mg(74.9%)得た。
IRνmax(neat):3500,2950,1750,1440,1370,1300,123
0,1200,1130,1080,1020,975,910,865,845,810cm-1. NMR(CDCl3)δ:1.10−2.60(16H,m.),1.50(9H,s.),
2.31(2H,t.,J=6Hz),3.35−4.20(5H,m.),3.61(2H,
t.,J=6Hz),3.96(2H,s.),4.55−4.83(1H,m.),5.45
(1H,br−s.). MASS(m/z)(%):85(100),104(31),105(30),17
6(44),252(16),270(25),326(2,M+−84). 参考例 8 アルゴン雰囲気下、〔3−(3−オキサ−4−t−ブト
キシカルボニルブチル)−7−エキソ−ヒドロキシメチ
ル−8−エンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シス−
ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕68mg(0.166mmol)
をジメチルスルホキシド1mlに溶解し、室温でトリチル
アミン0.138ml(0.996mmol)を加え、ジメチルスルホキ
シド1mlに溶解した三酸化イオウ・ピリジン錯体158mg
(0.996mmol)を滴下し同温度で1時間30分間撹拌し
た。
その後、氷水20mlを加え酢酸エチル抽出を行い、水及び
飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒
留去し、淡黄色油状物を得た。
一方、60%水素化ナトリウム10mg(0.25mmol)をTHF2ml
に懸濁させ、THF2mlに溶解したジメチル(2−オキソ−
3,7−ジメチル−5−ヘプチニル)ホスホネート74mg
(0.300mmol)を加え室温で40分間撹拌した。更に、先
に得られた淡黄色油状物をTHF2mlに溶解して滴下し1時
間撹拌した。その後飽和塩化アンモニウム水溶液30mlを
加えエーテル抽出を行い、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸
マグネシウムで乾燥後溶媒留去し、黄色油状物を得た。
精製は、PTLCを用いて行い、淡黄色油状物として〔3−
(3−オキサ−4−t−ブトキシカルボニルブチル)−
7−エキソ−(3−オキソ−4,8−ジメチル−1−トラ
ンス−オクテン−6−イニル)−8−エンド−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−シス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−
2−エン〕を63.1mg(71.9%)得た。
IRνmax(neat):2950,1750,1700,1670,1615,1450,137
0,1230,1135,1080,1030,980,915,870,850,820cm-1. NMR(CDCl3)δ:1.00−2.70(25H,m.),1.50(9H,s.),
2.30(2H,t.,J=6Hz),3.30−4.25(4H,m.),3.61(2H,
t.,J=6Hz),3.96(2H,s.),4.50−4.75(1H,m.),5.43
(1H,br−s.),6.30(1H,d.d.,J=15Hz,3Hz),6.70−7.
10(1H,m.). MASS(m/z)(%):85(100),190(94),344(32),37
0(35),388(37),444(2,M+−84). 参考例 9 〔3−(3−オキサ−4−t−ブトキシカルボニルブチ
ル)−7−エキソ−(3−オキソ−4,8−ジメチル−1
−トランス−オクテン−6−イニル)−8−エンド−テ
トラヒドロピラニルオキシ−シス−ピシクロ〔4.3.0〕
ノナ−2−エン〕60.8mg(0.115mmol)をメタノール1.5
mlに溶解し、−25℃で大過剰の水素化ホウ素ナトリウム
を加え、同温度で1時間撹拌した。その後アセトン1ml
を加え室温まで昇温し、飽和塩化アンモニウム水溶液2m
lを加えメタノールを留去し、更に飽和塩化アンモニウ
ム水溶液10mlを加え酢酸エチルで抽出を行い無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後溶媒留去し、淡黄色油状物を得た。
精製は、シリカゲルカラムクロマトを行い、〔3−(3
−オキサ−4−t−ブトキシカルボニルブチル)−7−
エキソ−(3−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−1−トラ
ンス−オクテン−6−イニル)8−エンド−テトラヒド
ロピラニルオキシ−シ−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−
エン〕を無色油状物として56.0mg(91.8%)得た。
IRνmax(neat):3500,2950,1750,1450,1370,1230,113
0,1080,1030,975,915,870,850,810cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.80−2.70(29H,m.),1.48,1.53(eac
h 4.5H,s.),3.30−4.30(4H,m.),3.60(2H,t.,J=6H
z),3.96(2H,s.),4.69(1H,br−s.),5.40(1H,br−
s.),5.50−5.75(2H,m.). MASS(m/z)(%):85(100),107(26),174(11),25
2(9),328(5),354(1),372(4,M+−158). 参考例 10 アルゴン雰囲気下、〔3−(3−オキサ−4−t−ブト
キシカルボニルブチル)−7−エキソ−(3−ヒドロキ
シ−4,8−ジメチル−1−トランス−オクテン−6−イ
ニル)−8−エンド−テトラヒドロピラニルオキシ−シ
ス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕54.8mg(0.103
mmol)に酢酸−THF−水(3:1:1)の混液1.1mlを加え、5
0℃で6時間撹拌した。その後、酢酸エチル5mlを加え飽
和重曹水にてpH8に調整し、酢酸エチル抽出し、飽和食
塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒留去
し、淡黄色油状物を得た。
精製は、シリカゲルカラムクロマトを行い、〔3−(3
−オキサ−4−t−ブトキシカルボニルブチル)−7−
エキソ−(3−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−1−トラ
ンス−オクテン−6−イニル)−8−エンド−ヒドロキ
シ−シス−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕の高極
性物質としてα−異性体23.7mg(51.4%)、低極性物質
としてβ−異性体13.2mg(28.6%)を得た。
以下にα−異性体のスペクトルデータを示す。また、β
−異性体のスペクトルデータもほぼ同様である。
IRνmax(neat):3400,2900,1750,1440,1370,1225,113
0,1080,1020,970,845cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.70−2.70(22H,m.),1.46,1.53(eac
h 4.5H,s.),2.23(2H,t.,J=6Hz),3.63(2H,t.,J=6
Hz),3.80−4.30(2H,m.),3.92(2H,m.),5.45(1H,br
−s.),5.50−5.70(2H,m.). MASS(m/z)(%):57(100),107(76),174(23),20
1(16),252(10),328(12),355(1),373(4,M+−7
3). 参考例 11 アルゴン雰囲気下、〔3−(3−オキサ−4−t−ブト
キシカルボニルブチル)−7−エキソ−(3α−ヒドロ
キシ−4,8−ジメチル−1−トランス−オクテン−6−
イニル)−8−エンド−ヒドロキシ−シス−ビシクロ
〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕27mg(0.06mmol)に7%水
酸化カリウム−メタノール溶液を加え、室温で20時間撹
拌した。
その後、1N−塩酸でpH8に調整しメタノールを留去後、
水層をペンタン1mlで洗浄し1N−塩酸でpH4とした後、酢
酸エチルで抽出を行い飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後溶媒留去し、〔3−(3−オキサ−
4−カルボキシブチル)−7−エキソ−(3α−ヒドロ
キシ−4,8−ジメチル−1−トランス−オクテン−6−
イニル)−8−エンド−ヒドロキシ−シス−ビシクロ
〔4.3.0〕ノナ−2−エン〕を淡黄色油状物として15.08
mg(76.6%)得た。
IRνmax(neat):3400,2950,1730,1430,1220,1130,108
0,1010,970cm-1. NMR(CDCl3)δ:0.80−1.40(6H,m.),1.40−2.80(18
H,m.),3.35−4.30(4H,m.),4.10(2H,s.),5.40−5.7
0(3H,m.). MASS(m/z)(%):41(100),55(67),67(65),79
(64),91(70),107(69),145(30),174(17),201
(14),328(10),372(2,M+−18). 各種スペクトルデータは、15β−異性体もほぼ同様であ
る。
試 験 例 以上の方法で合成された化合物は、以下に示すうさぎ血
小板凝集抑制作用、エタノールによる胃傷害抑制作用を
示す。
尚、血小板凝集剤としては、表1に示す如くADPないし
コラーゲンを用いた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、R1は水素原子又は炭素数1〜12の直鎖もしくは
    分枝鎖アルキル基、又は炭素数7〜12のアラルキル基、
    又は置換されていないか少なくとも1個の炭素数1〜4
    のアルキル基で置換されている炭素数4〜7のシクロア
    ルキル基又は置換もしくは非置換のフェニル基であり、
    Xは、−O−CH2−又は −CH2−O−であり、R2は水素原子又は水酸基の保護基
    である。〕で表わされるビシクロ〔4.3.0〕ノネン誘導
    体。
JP61287731A 1986-12-04 1986-12-04 ビシクロ〔4.3.0〕ノネン誘導体 Expired - Lifetime JPH072676B2 (ja)

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