JPH0726715U - レーザ測量システム - Google Patents

レーザ測量システム

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JPH0726715U
JPH0726715U JP6036993U JP6036993U JPH0726715U JP H0726715 U JPH0726715 U JP H0726715U JP 6036993 U JP6036993 U JP 6036993U JP 6036993 U JP6036993 U JP 6036993U JP H0726715 U JPH0726715 U JP H0726715U
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JP
Japan
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laser
light
wavelength
laser beam
position sensor
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Application number
JP6036993U
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English (en)
Inventor
栄一 北島
Original Assignee
株式会社ニコン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のレーザビームを同時に使用可能で、且
つ相互干渉に起因する誤動作、測定誤差の少ないレーザ
測量システム。 【構成】 レーザ投光器12、19からのレーザビーム
14、21を受光する受光部37の前に、それぞれバン
ドパスフィルタ39等が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、レーザ測量システムに関するものである。更に詳しくは水平方向、 鉛直方向等の位置決め、墨出し作業、位置制御等に使用するレーザ測量システム に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザ測量システムには、レーザ投光器及び位置センサの組合せからな るものがある。その例として、建築の墨出し作業に使用するレーザ測量システム がある。墨出し作業は建築物に水平方向又は鉛直方向等に線を記入する作業であ る。
【0003】 従来の建築の墨出し作業用のレーザ測量システムは図6から図8に示すような ものであった。部屋のほぼ中央に、レーザ面投光装置1が床2の上に据えられた 三脚3に載置されている。レーザ面投光装置1に搭載されている光源から出射す るレーザビーム4によりレーザ面Hが形成される。一方部屋の中央に面した壁5 のレーザ面Hと交差する位置には、位置センサ6が当接して配置されている。位 置センサ6には受光器7が設けられ、受光器7にはレーザ光を受光すると点灯す る表示器8と墨出し用の指標9とが設けられている。
【0004】 図7は位置センサ6の受光部10の断面図、図8は位置センサ6の受光部10 の正面図及び回路図をそれぞれ示している。レーザビーム4は受光部10に入射 するようになっている。受光部10は、下より上に広がるクサビ形形状の受光素 子10aと上より下に広がるクサビ形形状の受光素子10bとの対により構成さ れた受光素子でり、レーザビーム4の入射する位置により受光素子10a及び受 光素子10bの受光量の割合が変化するようになっていて、一定の出力比の位置 で表示器7が点灯するようになっている。
【0005】 壁2の面に例えば水平方向に線を墨出しする場合、先ずレーザ面投光装置1を 部屋の床2の上に設置し、所定の位置にレーザ面Hが形成されるように位置を決 める。又位置センサ6を壁に当接させ、アライメント調整後、光源を点灯する。 レーザ面投光装置1からレーザ光が位置センサ6に向けて投光される。 レーザビーム4が受光部10に入射すると、受光器7の表示器8が点灯するか ら、指標9に合わせて壁5に鉛筆11でマークをつけ、この作業を数回繰り返し 、マークを結び墨出し作業を行っていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来のレーザ測量システムによる墨出し作業は、一定波長のレーザ光 を出射する投光器とそのレーザ光を受光する受光器との組合せが1組の場合だけ 行うことが可能であった。もし複数の組合せで同時に同じ場所で作業を行おうと すると、各受光器は、どの投光器から出射したレーザ光を受光したのか不明確で 判断することができず、誤作業が惹起してしまった。そのために、同時に2種類 以上の墨出し作業を行うことはできないという問題があった。
【0007】 しかしながら、近時は、作業日程の短縮が厳しく要求され、同じ場所で同時に 2種類以上の墨出し作業を行わなければ、作業日程の短縮が不可能な状況になっ てきている。 本考案は上記の課題に鑑み、複数のレーザビームを相互干渉せずに並行使用可 能にして、相互干渉に起因する誤動作・測定誤差の少ないレーザ測量システムを 提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、レーザ光を投光し、前記レーザ光を検出して基準点からの位置の変 位を計測するレーザ測量システムにおいて、 第1のレーザ投光機と第1の変位計測器とを備えた第1のレーザ測量装置と、第 2のレーザ投光機と第2の変位計測器とを備えた第2のレーザ測量装置とを具備 し、前記第1のレーザ投光機は第1の波長域のレーザ光を投光し、前記第2のレ ーザ投光機は前記第1の波長域と重複しない第2の波長域のレーザ光を投光し、 前記第1の変位計測器は前記第1の波長域のレーザ光を選択する第1の波長選択 手段と、前記第1の波長選択手段に選択された前記第1の波長域のレーザ光を受 光する第1の受光手段とを有し、前記第2の変位計測器は前記第2の波長域のレ ーザ光を選択する第2の波長選択手段と、前記第2の波長選択手段に選択された 前記第2の波長域のレーザ光を受光する第2の受光手段とを有するものである。
【0009】 前記第1のレーザ投光器は、前記第1の波長域のレーザ光を第1の平面内に回 転投光して第1のレーザ面を形成する第1の投光手段を有し、前記第2のレーザ 投光器は、前記第1の平面と空間的に任意の角度で交わる第2の平面内に前記第 2の波長域のレーザ光を回転投光して第2のレーザ面を形成する第2の投光手段 を有することが望ましい。
【0010】 前記波長選択手段はバンドパスフィルタデあることが好ましい。
【0011】 前記波長選択手段はダイクロイックミラーであることが好ましい。
【0012】
【作用】
本考案にかかるレーザ測量システムでは、投光手段は所定の波長範囲のレーザ 光を投射し、受光手段はその波長範囲でそれぞれ互いに重複しない波長域の光を 選択して受光する。しかし他の波長域の光を受光せず、相互に干渉を受けない。
【0013】
【実施例】
本考案の一実施例を図1から図5により説明する。本実施例にかかるレーザ測 量システムは、建築の墨出し作業用のレーザ測量システムであり、水平レーザ面 投光器、鉛直レーザ面投光器、高さ位置センサ及び平面位置センサから構成され ている。 図1に示すように、部屋のほぼ中央に、水平レーザ面投光装置12が床2の上 に据えられた三脚3に載置されている。水平レーザ面投光装置12には波長78 0nmのレーザ光L1を出射するレーザダイオード13が搭載されている。そし て、内蔵されている自動レベル補正機構により、本体の大まかなレベル出しをす ると自動的に10秒程度の角度の精度で、レーザビーム14により水平レーザ面 Hが形成される。一方部屋の中央に面した壁5の水平レーザ面Hの高さ位置には 、高さ位置センサ15が当接して配置されている。高さ位置センサ15には受光 器16が設けられ、受光器16にはレーザ光L1を受光すると点灯する表示器1 7と墨出し用の指標18とが設けられている。
【0014】 又、鉛直レーザ面投光装置19が部屋の床2の上に据えられた固定金具20に 載置されている。鉛直レーザ面投光装置19は水平レーザ面投光装置12とほぼ 同様な構造を有し、異なる主要な点は、レーザビームを鉛直方向に偏角するミラ ーが設けられて、レーザビームはレーザビーム21となり、これが回転すること により鉛直レーザ面Vが形成されるように配置されていることである。 鉛直レーザ面投光装置19に搭載されたレーザダイオード(不図示)は波長6 80nmのレーザ光L2を投光し、鉛直レーザ面Vを形成する。部屋の中央に面 した壁5の鉛直レーザ面Vと交差する位置には、平面位置センサ22が当接して 配置されている。平面位置センサ22は高さ位置センサ15と受光波長と検出方 向が異なるが、その他はほぼ同様である。受光器23が設けられ、又受光器23 にはレーザ光L2を受光すると点灯する表示器24と墨出し用の指標25が設け られている。
【0015】 図2はこのレーザ測量システムを構成する水平レーザ面投光装置12の投光機 構部を示す断面図である。本体27より移動シリンダ28が3本の細いワイヤー 29で吊設されている。移動シリンダ28にはレーザダイオード13の光をほぼ 平行光束にするためのコリメートレンズ30が設けらている。移動シリンダ28 の外側には本体27に固設された固定シリンダ31が設けられている。移動シリ ンダ28の外周面と固定シリンダ31の内周面の間には僅少の空隙32が設けら れている。移動シリンダ28の下方に設けられた回転体33には、レーザビーム 14を90°偏角して反射する反射ミラー34が固設されている。また回転体3 3をベルト35を介して回転するモータ36が設けられている。
【0016】 移動シリンダ28は、3本のワイヤー29に吊設されているから、本体27が 傾いて相対的に吊設位置が移動すると、重力の作用で常に水平方向に平行移動す る。そしてコリメートレンズ30は移動シリンダ28に固設されているので、レ ーザダイオード13からの光はコリメートレンズ30の光軸に沿って本体の傾き と同量だけ逆方向に傾く。光束はコリメートレンズ30により常に鉛直方向に補 正され、次いで反射ミラー34により偏角して水平に指向する。レーザビーム1 4は回転体33の回転により水平レーザ面Hを形成する。
【0017】 図3は高さ位置センサ15の受光部37の断面図、図4は高さ位置センサ15 の受光部37の正面図及び回路図をそれぞれ示している。受光部37は、下より 上に広がるクサビ形形状の受光素子37aと上より下に広がるクサビ形形状の受 光素子37bとの対により構成された受光素子で、レーザビーム14の入射する 高さ位置により受光素子37a及び受光素子37bの受光量の割合が変化するよ うになっている。受光部37の前にはバンドパスフィルタ39が設けられている 。バンドパスフィルタ39の特性曲線は、図5に透過率を実線で示すように、強 度を点線で示す波長780nmのレーザ光L1のみを透過する。
【0018】 検出回路40は受光素子37aからの出力信号S1Aと受光素子37bからの 出力信号S1Bとが入力し、内蔵している増巾回路、ピークホールド回路、比較 回路等により出力信号S1Aと出力信号S1Bとの差から、受光部37がレーザ ビーム14を受光する高さ位置を検出し、変位計測信号を出力する回路である。 出力回路41は変位計測信号S2を受け、高さ位置信号を出力する。高さ位置信 号は表示器17に点灯表示される。
【0019】 平面位置センサ22に使用されるバンドパスフィルタ(不図示)の特性曲線4 2は、図5に実線で示す通りであり、点線で示す波長680nmのレーザ光L2 のみを透過する。
【0020】 次に動作について説明する。 先ず、水平レーザ面投光装置12と鉛直レーザ面投光装置19とを部屋の床2 に設置し、所定の高さ又は位置に水平レーザ面H及び鉛直レーザ面Vが形成され るように位置を決める。高さ位置センサ15及び平面位置センサ22を壁に当接 させる。アライメント調整後、光源を点灯する。
【0021】 水平レーザ面投光装置12のレーザダイオード13から出射するレーザ光L1 は、波長780nmの水平レーザビーム14として、高さ位置センサ15に向け て投光される。同様に鉛直レーザ面投光装置19のレーザダイオード(不図示) から出射するレーザ光L2は、波長680nmのレーザビーム21として、平面 位置センサ22に向けて投光される。
【0022】 光源の点灯後レーザビーム14が直ちに、受光部37に入射すると、受光器1 6の表示器17が点灯するから、指標18に合わせて壁5に鉛筆11でマークを つける。 直ぐ受光器16の表示器17が点灯しないときは、高さ位置センサ15を壁面 に沿って移動させる。受光部37にレーザビーム14が入射すると、高さ位置セ ンサ15に設けられた受光器16の表示器17が点灯するから、高さ位置センサ 15の移動を停止する。そして指標18に合わせて壁5に鉛筆11でマークをつ ける。数カ所マークをつけてこれを直線で結び、所定の高さに水平方向の墨出し 作業が完了する。 同様に、平面位置センサ19に設けられた受光器23の表示器24の表示に従 って、マークつけをして、壁5の面の鉛直方向の墨出し作業を行う。又必要に応 じて、天井42及び床2に墨出し作業を行う。
【0023】 この墨出し作業の間、レーザビーム14は高さ位置センサ15に設けられたバ ンドパスフィルタ39を透過して、受光される。レーザビーム21は平面位置セ ンサ22に設けられたバンドパスフィルタ(不図示)を透過して、受光される。 しかし高さ位置センサ15は鉛直レーザビーム21を受光せず、又平面位置セン サ22は水平レーザビーム14を受光することはない。
【0024】 このように、水平方向の墨出し作業と鉛直方向の墨出し作業とは、異なる波長 域の光を使用しているから、相互干渉はなく同時に作業を進めることができる。
【0025】 本実施例では、レーザ光の波長域の選択にバンドパスタフィルタを用いたが、 代わりにダイクロイックミラーやダイクロイックプリズムを使用することも可能 である。
【0026】 又、本実施例により説明したものは水平・鉛直の2軸測量の例であるが、複数 の水平面又は複数の鉛直面で同時に計測するときにも、相互干渉することなく、 同様に位置情報を得ることができることは言うまでもない。
【0027】 又、建築の墨出し作業に限定されることなく、建設重機のマシンコントロール システム、トンネルのシールドマシンコントロール、、鉄道の軌道測量、各種支 柱の鉛直出し等各種の測量システムにおいて応用できる。
【0028】 尚、レーザ光源に代替可能な光源にも適用可能なことも言うまでもない。
【0029】
【考案の効果】
本考案にかかるレーザ測量システムでは、投光手段は異なる波長域の光学的に 分離されたレーザ光を出射し、変位計測手段はそのレーザ光の波長域を選択して 検出するから、それぞれ出射したレーザ光に対応する変位計測手段は、対応する レーザ光だけを検出して基準点からの位置の変位を計測する。従って複数のレー ザビームが相互干渉し、相互干渉に起因する誤動作や測定誤差がなく同時に作業 を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成を説明する図。
【図2】本考案の一実施例にかかる水平レーザ面投光装
置の投光機構部を示す断面図。
【図3】本考案の一実施例にかかる高さ位置センサの受
光部の側面図を示す図。
【図4】本考案の一実施例にかかる高さ位置センサの受
光部の正面図及び回路図。
【図5】本考案の一実施例にかかるバンドパスフィルタ
の特性曲線。
【図6】従来例にかかる水平レーザ面投光装置によるレ
ーザ面形成を示す断面図。
【図7】従来例にかかる位置センサの受光部の側面図を
示す図。
【図8】従来例にかかる高さ位置センサの受光部の立面
及びブロックを示す図。
【符号の説明】
12・・・・・水平レーザ面投光装置 13・・・・・レーザダイオード 15・・・・・高さ位置センサ 16、23・・・・・受光器 19・・・・・鉛直レーザ面投光装置 22・・・・・平面位置センサ 37・・・・・受光部 39・・・・・バンドパスフィルタ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光を投光し、前記レーザ光を検出し
    て基準点からの位置の変位を計測するレーザ測量システ
    ムにおいて、 第1のレーザ投光機と第1の変位計測器とを備えた第1
    のレーザ測量装置と、第2のレーザ投光機と第2の変位
    計測器とを備えた第2のレーザ測量装置とを具備し、前
    記第1のレーザ投光機は第1の波長域のレーザ光を投光
    し、前記第2のレーザ投光機は前記第1の波長域と重複
    しない第2の波長域のレーザ光を投光し、前記第1の変
    位計測器は前記第1の波長域のレーザ光を選択する第1
    の波長選択手段と、前記第1の波長選択手段に選択され
    た前記第1の波長域のレーザ光を受光する第1の受光手
    段とを有し、前記第2の変位計測器は前記第2の波長域
    のレーザ光を選択する第2の波長選択手段と、前記第2
    の波長選択手段に選択された前記第2の波長域のレーザ
    光を受光する第2の受光手段とを有することを特徴とす
    るレーザ測量システム。
  2. 【請求項2】前記第1のレーザ投光器は、前記第1の波
    長域のレーザ光を第1の平面内に回転投光して第1のレ
    ーザ面を形成する第1の投光手段を有し、前記第2のレ
    ーザ投光器は、前記第1の平面と空間的に任意の角度で
    交わる第2の平面内に前記第2の波長域のレーザ光を回
    転投光して第2のレーザ面を形成する第2の投光手段を
    有することを特徴とする請求項1に記載のレーザ測量シ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記波長選択手段はバンドパスフィルタで
    あることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ
    測量システム。
  4. 【請求項4】前記波長選択手段はダイクロイックミラー
    であることを特徴とする請求項1または2に記載のレー
    ザ測量システム。
JP6036993U 1993-10-15 1993-10-15 レーザ測量システム Pending JPH0726715U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013524248A (ja) * 2010-04-13 2013-06-17 ライカ・ジオシステムズ・アクチェンゲゼルシャフト 自動目標検出を有する座標測定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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