JPH07267110A - 操舵トルク検出装置 - Google Patents

操舵トルク検出装置

Info

Publication number
JPH07267110A
JPH07267110A JP8400994A JP8400994A JPH07267110A JP H07267110 A JPH07267110 A JP H07267110A JP 8400994 A JP8400994 A JP 8400994A JP 8400994 A JP8400994 A JP 8400994A JP H07267110 A JPH07267110 A JP H07267110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
input shaft
neutral point
shaft
output shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8400994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Yamashita
豊 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP8400994A priority Critical patent/JPH07267110A/ja
Publication of JPH07267110A publication Critical patent/JPH07267110A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、電動パワーステアリング
装置の操舵トルク検出装置において、微小のトルク変動
を検知して中立点を挟んでのアシストレスの領域を高精
度に設定し、操舵感を向上し、違和感をなくし、また、
大きな操舵トルクまで検出して広いトルク領域にわたっ
て良好なアシスト特性を得ることにある。 【構成】 このため、この発明は、センシング溝130
は、ステアリングホイール8の操作量が小さな時に変位
量を大きくするとともにステアリングホイール8の操作
量が大きい時には変位量を小さくすべく中立点Pを通る
入力軸28の軸線28cに対し中立点P近傍では小なる
角度θ1 で且つ中立点Pから離間するに従って大なる角
度θ2 に形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、操舵トルク検出装置
に係り、特に電動パワーステアリング装置において微小
操舵トルクの変動を検出して操舵感を向上するととも
に、大きな操舵トルクまで検出して良好なアシスト特性
を得る操舵トルク検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、ステアリングホイール
の操作力、つまり、ステアリングの操舵力を軽減するた
めに、電動パワーステアリング装置を備えたものがあ
る。
【0003】この電動パワーステアリング装置には、ス
テアリングホイールに接続される入力軸とステアリング
ギヤに接続される出力軸とを弾性体により連結し且つ相
対回転可能に設け、入力軸と出力軸との相対回転による
変位量を操舵トルクとして検知させるステアリングセン
サを設け、入力軸と出力軸との相対回転による変位量が
設定値以下であると出力軸に対して離脱されるとともに
入力軸と出力軸との相対回転による変位量が設定値を越
えると出力軸に係合されるクラッチ機構を設け、クラッ
チ機構により出力軸への駆動力の伝達を断続される電動
機(モータ)を設け、電動機の駆動力をクラッチ機構を
介して出力軸に伝達することによりステアリングホイー
ルの操作力をアシストするものがある。
【0004】このような電動パワーステアリング装置に
おいて、図16、17に示す如く、ステアリングセンサ
202は、ポテンショメータ等が内蔵されたセンサ本体
204と、このセンサ本体204から突出したセンサ軸
206と、このセンサ軸206の一端側に固設された板
部材(レバー)208と、この板部材208の他端側に
固設されたセンシング部210とを有している。
【0005】また、センシング部210は、図16に示
す如く、スライダ212の周溝214に係合されてい
る。このスライダ212は、入力軸216に軸方向移動
可能に外嵌されている。
【0006】このスライダ212は、図18、19に示
す如く、入力軸216の溝形成部218に形成したセン
シング溝220で移動するボール(図示せず)の動作に
連動するものである。
【0007】このセンシング溝220は、図19に示す
如く、ステアリングホイール(図示せず)が左右に操作
されることを考慮し、一側センシング溝220−1、他
側センシング溝220−2が中立点Pを中心に対称に形
成され且つ一側センシング溝220−1と他側センシン
グ溝220−2とが中立点Pで連続され、スクリュのね
じ溝のように入力軸216の軸線216c(長手方向)
に対し一定の角度α(溝中心線CLと軸線216cとの
間)で傾斜して入力軸216の溝形成部218に形成さ
れている。なお、図16において、符号222は弾性体
である。
【0008】また、このような操舵トルク検出装置とし
ては、例えば、特開昭63−192656号公報に開示
されている。この公報に記載のものは、操舵トルクが入
力軸に印加されると、ピンの一端に固定されたベアリン
グがスライダに形成したらせん溝に沿って転動し、ベア
リングとらせん溝とのカム作用によってスライダを出力
軸上を軸方向に円滑に上下動させ、その変位を電気式検
出装置により電気的に検出することにより、入力軸に加
えられたトルクの大きさ及びその方向のトルク検出信号
出力を得るものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のステ
アリングセンサの構造にあっては、ボールが移動するセ
ンシング溝は、入力軸の軸線に対し一定の角度(α)で
入力軸に形成され、弾性体の円周方向のねじれを軸方向
の動きに一定比率で変換しているので、図20、21に
示す如く、ステアリング操作トルクと変位量とが比例関
係になっている。
【0010】しかし、このようなステアリングセンサが
機械的に電動機の駆動力を断続する3ウェイ方式のクラ
ッチ機構に使用された場合に、クラッチ機構のオンま
で、つまり接続までに一定の変位量が必要であり、且
つ、電動機によるアシストの開始から最大アシスト(M
AX)までのアシスト量の変化が大きく、このため、ス
テアリングセンサの特定レンジを大きくすると、違和感
が生じ、操舵感が低下し、また、ステアリングセンサの
特性レンジを小さくすると、大きな操舵トルクまで検出
できず、広いトルク領域にわたってアシスト特性を良好
に維持することができないという不都合があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、車両のステアリングホイ
ールに接続される入力軸とステアリングギヤに接続され
る出力軸とを弾性体により連結し且つ相対回転可能に設
け、前記入力軸にセンシング溝を設け、このセンシング
溝にボールを移動可能に係合して設け、このボールの動
作に連動して前記入力軸に軸方向移動可能に設けられた
スライダを設け、このスライダの動作によって前記入力
軸と前記出力軸との相対回転による変位量を操舵トルク
として検出させる操舵トルク検出装置において、前記セ
ンシング溝は前記ステアリングホイールの操作量が小さ
な時に前記変位量を大きくするとともに前記ステアリン
グホイールの操作量が大きい時には前記変位量を小さく
すべく中立点を通る前記入力軸の軸線に対し前記中立点
近傍では小なる角度で且つ前記中立点から離間するに従
って大なる角度に形成したことを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明の構成によれば、ステアリングホイー
ルが操作されて弾性体に円周方向のねじれが発生する
と、ボールがセンシング溝に沿って移動するが、このと
き、センシング溝が中立点を通る入力軸の軸線に対し中
立点近傍では小なる角度で且つ中立点から離間するに従
って大なる角度に形成されているので、弾性体の円周方
向のねじれを軸方向の動きに変換する際に、ステアリン
グホイールの操作量が小さな時に変位量を大きくすると
ともにステアリングホイールの操作量が大きい時には変
位量を小さくし、これにより、微小のトルク変動を検知
して中立点を挟んでのアシストレスの領域を高精度に設
定して操舵感を向上し、違和感をなくし、また、大きな
操舵トルクまで検出して広いトルク領域にわたって良好
なアシスト特性を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜図15は、この発明の実
施例を示すものである。図5において、2は車両、4は
前輪、6は後輪、8はステアリングホイール、10はス
テアリングコラム、12はステアリングギヤである。
【0014】ステアリングコラム10は、ステアリング
ホイール8に連結されたステアリング軸14と、ステア
リングギヤ12に連結されたジョイント軸16とを有し
ている。
【0015】ステアリングギヤ12は、ジョイント軸1
6の回転運動を直線運動に変換して左右のタイロッド1
8、18を往復動させ、ナックルアーム(図示せず)を
介して前輪4を操向するものである。
【0016】前記車両2には、電動パワーステアリング
装置20が設けられている。
【0017】この電動パワーステアリング装置20は、
ステアリングホイール8の操作力をアシストするもので
あり、直流の電動機(モータ)22とステアリングセン
サ24と制御手段26とを有している。
【0018】また、電動パワーステアリング装置20に
おいては、図6に示す如く、ステアリングホイール8に
ステアリング軸14を介して接続される入力軸28と、
ステアリングギヤ12にジョイント軸16を介して接続
される出力軸30と、入力軸28と出力軸30とを連絡
するトーションバー等の弾性部材からなる弾性体32と
が設けられている。
【0019】入力軸28は、アッパハウジング34によ
って被包されている。また、出力軸30は、ロアハウジ
ング36によって被包されている。このアッパハウジン
グ34とロアハウジング36とは、結合ボルト38によ
って一体的に結合されている。
【0020】入力軸28は、出力軸30側の端部位に形
成した小径部40を出力軸30の入力軸28側の端部位
の大径部42に形成した嵌合孔44に回転可能に嵌合し
且つアッパハウジング34の軸支部46に支持されるこ
とにより、出力軸30に対して相対回転可能に設けられ
る。
【0021】出力軸30は、ロアハウジング36に保持
させた出力軸用軸受48、48によって回転自在に支持
されている。
【0022】入力軸28には、軸心上に入力側装着孔5
0が形成されている。また、出力軸30の入力軸28側
の端部位には、前記入力側装着孔50に対応して軸心上
に出力側装着穴52が形成されている。これら入力側装
着孔50と出力側装着穴52とには、前記弾性体32が
内装される。
【0023】入力軸28側においては、弾性体32の一
端部32aに径方向の入力側部材固定孔54が形成され
るとともに、この入力側部材固定孔54に対応して入力
軸28には径方向に入力側軸固定孔56が形成されてい
る。この入力側部材固定孔54と入力側軸固定孔56と
には、入力側固定ピン58が装着される。
【0024】また、出力軸30側においては、弾性体3
2の他端部32bに径方向に出力側部材固定孔60が形
成されているとともに、この出力側部材固定孔60に対
応して出力軸28の大径部42には径方向に出力側軸固
定孔62が形成されている。この出力側部材固定孔60
と出力側軸固定孔62とには、出力側固定ピン64が装
着されている。
【0025】入力軸28の小径部40には、径方向にピ
ン挿着孔66が形成されている。また、出力軸30の大
径部42には、このピン挿着孔66に対応して径方向に
大径のポケット孔であるピン連絡孔68が形成されてい
る。
【0026】前記ピン挿着孔66には、ピン連絡孔68
に挿通された連結ピン70の一端側が挿着される。
【0027】前記ピン連絡孔68は、入力軸28と出力
軸30との相対回転による連結ピン70の所定の回転変
位を許容するように、連結ピン70の径よりも所定に大
きく形成されている。
【0028】出力軸30の大径部42には、前記連結ピ
ン70を含むクラッチ機構72が設けられる。
【0029】このクラッチ機構72は、例えば、機械的
に断続、つまり係合・離脱する3ウェイ方式のクラッチ
機構であり、前記連結ピン70と、出力軸30の大径部
42に嵌装された内側保持器74と、この内側保持器7
4に嵌装された外側保持器76と、内側保持器74と外
側保持器76間で動作する転動して転動体78と、外側
保持器76を嵌装するウォームホイール80と、外側保
持器76に固定されて転動体78を押圧付勢するバネ8
2とを有している。
【0030】内側保持器74は、前記出力軸30の大径
部42の出力側軸固定孔62に対応して内側保持器74
に形成した保持器側固定孔84に前記出力側固定ピン6
4が挿着することによって保持されている。また、この
内側保持器74には、前記出力軸30の大径部42のピ
ン連絡孔68に対応してピン挿通孔86が形成されてい
る。このピン挿通孔86には、図10に示す如く、前記
連結ピン70が回転可能に挿通されている。
【0031】外側保持器76には、前記内側保持器74
のピン挿通孔86に対応してピン嵌着孔88が形成され
ている。このピン嵌着孔88には、前記ピン挿通孔86
に挿通された前記連絡ピン70の他端側が固設される。
【0032】また、内側保持器74には、内側保持孔9
0が形成されている。外側保持器76には、この内側保
持孔90に対応して外側保持孔92が形成されている。
この内側保持孔90及び外側保持孔92内には、前記転
動体78が配設されている。
【0033】この転動体78は、略瓢箪形状に形成さ
れ、所定に動作されるように、長手方向の長さが出力軸
30の大径部42とウォークホイール80との長さより
も少許短かく形成されている。
【0034】このクラッチ機構72は、入力軸28と出
力軸30との相対回転による変位量が設定値以下の場合
に、図10に示す如く、転動体78が出力軸30の大径
部42及びウォームホイール80間に略垂直状態に配置
されることにより、転動体78を出力軸30の大径部4
2及びウォームホイール80に係合させず、断状態にな
っている。
【0035】一方、このクラッチ機構72は、入力軸2
8と出力軸30との相対回転による変位量が設定値を超
えると、図11に示す如く、転動体78がバネ82に押
圧されて出力軸30の大径部42及びウォームホイール
80間で傾斜して配置されることにより、転動体78が
出力軸30の大径部42及びウォームホイール80に係
合され、接続状態となる。
【0036】従って、クラッチ機構72は、入力軸28
と出力軸30との相対回転による変位量が設定値以下で
あると、出力軸30に対して離脱、つまり断状態になる
とともに、入力軸28と出力軸30との相対回転による
変位量が設定値以上になると、出力軸30に対して係
合、つまり接続状態になるものである。
【0037】このクラッチ機構72は、上述の如き所定
に作動し、出力軸30への電動機22の駆動力の伝達を
断続するものである。
【0038】電動機22は、図7に示す如く、モータ軸
94を有している。このモータ軸94は、アッパハウジ
ング34に保持させたモータ軸受96、96によって回
転可能に支持されている。
【0039】このモータ軸94には、図7に示す如く、
前記ウォームホイール80に噛合するウォームギヤ98
が設けられている。
【0040】電動機22の駆動力は、減速機構100を
構成するウォームホイール80とウォームギヤ98とに
よって減速され、クラッチ機構72を介して出力軸30
に伝達され、ステアリングホイール8の操作力をアシス
トするものである。
【0041】前記ステアリングセンサ24は、ステアリ
ングホイール8の操作力及びその方向を感知し、入力軸
28と出力軸30との相対回転による変位量を検知し、
この変位量を電圧信号に交換して制御手段26に出力す
るものである。
【0042】このステアリングセンサ24は、図8、9
に示す如く、ポテンショメータ等が内蔵されたセンサ本
体102と、このセンサ本体102から突出したセンサ
軸104と、このセンサ軸104の一端側に固定された
板部材(レバー)106と、この板部材106の他端側
に固設されたセンシング部108とを有している。
【0043】また、ステアリングセンサ24において
は、入力軸28に軸方向移動可能に外嵌された第1スラ
イダ110が設けられている。この第1スライダ110
には、前記センシング部108を係合する周溝112が
形成されている。
【0044】前記第1スライダ110には、第1Cリン
グ114によって第2スライダ116が固設される。
【0045】この第2スライダ116には、軸方向に案
内溝118が形成されている。この案内溝118には、
案内軸120が摺動可能に係合して設けられる。この案
内溝120は、出力軸30の大径部42に連設した突縁
部122に固設されている。
【0046】また、第2スライダ116には、ボール穴
124が形成されている。このボール穴124には、ボ
ール126が収納されている。このボール126は、入
力軸28の溝形成部128に形成したセンシング溝13
0に移動可能に係合して設けられている。
【0047】第2スライダ116には、ボール126を
覆うようにカバー132が装着されている。このカバー
132は、第2Cリング134によってリテーナ136
と共に第2スライダ116に固設されている。
【0048】リテーナ136とウォームホイール80間
には、入力軸28の軸心方向に指向するセンシングバネ
138が設けられている。
【0049】また、ステアリングセンサ24において
は、図13に示す如く、ステアリングホイール8が操作
されていないと、入力軸28と出力軸30間にねじれが
発生せず、よって、変位が発生せず、このため、ボール
126がセンシング溝130に沿って移動せず、よっ
て、第1、第2スライダ110、116も入力軸28の
軸方向に移動しないことにより、中立状態となり、セン
サ本体102が入力軸28と出力軸30との変位量を零
として検出する。
【0050】一方、ステアリングセンサ24において
は、図14、15に示す如く、ステアリングホイール8
の操作によって入力軸28と出力軸30間にねじれが発
生すると、ボール126がセンシング溝130に沿って
移動し、このボール216の移動に伴って第2スライダ
116が入力軸28の軸方向に移動し、第1スライダ1
10も入力軸28の軸方向に一体的に移動し、周溝11
2に係合されたセンシング部108が軸方向移動し、板
部材106の動作によってセンサ軸104が回動し、セ
ンサ本体102がこのセンサ軸104の回動量を入力軸
28と出力軸30との変位量として検出する。
【0051】このステアリングセンサ24のセンサ本体
102は、この変位量に応じた電圧を前記制御手段26
に出力する。
【0052】この制御手段26には、図12に示す如
く、ステアリングセンサ24と、エンジン回転数を検出
すべくイグニションコイル140と、車速を検出すべく
例えばスピードメータ(図示せず)に設けたロータ14
2aとリードスイッチ142bとからなる車速センサ1
42と、発電電圧を検出すべくジェネレータ144と、
イグニションスイッチ146を介してバッテリ148と
が連絡している。また、このバッテリ148と制御手段
26間には、ヒューズ150が介設されている。
【0053】前記制御手段26は、ステアリングホイー
ル8が操作された際に、ステアリングセンサ24からの
信号による入力軸28と出力軸30との変位量が設定値
を超えると、係合されたクラッチ機構72を介して電動
機22の駆動力を出力軸30に伝達させ、エンジン回転
数や車速等の諸要因も考慮し、ステアリングホイール8
の操作力をアシストするように電動機22の駆動力を制
御するものである。
【0054】この実施例においては、前記入力軸28の
溝形成部128のセンシング溝130は、図1、2に示
す如き形成されている。
【0055】即ち、センシング溝130は、ステアリン
グホイール8の操作量が小さな時に変位量を大きくする
とともにステアリングホイール8の操作量が大きい時に
は変位量を小さくすべく、中立点Pを通る入力軸28の
軸線28cに対し中立点P近傍では小なる角度θ1 で形
成されるとともに中立点Pから離間するに従って大なる
角度θ2 に形成される。
【0056】詳述すれば、センシング溝130は、入力
軸28の軸線28c上に中立点Pを有している。ステア
リングホイール8が左右に操作されず中立位置にある時
は、ボール126がこの中立点Pに位置している。ステ
アリングホイール8を左右に操作した時に、ボール12
6が移動できるように、センシング溝130は、中立点
Pを中心にして対称に一側センシング溝130−1と他
側センシング溝130−2とからなる。一側、他側セン
シング溝130−1、130−2は、共に、中立点P近
傍において中立点Pを通り且つ入力軸28の軸線28c
に対して小さな角度θ1 の第1直線C1 上に形成されて
いるとともに、中立点Pから離間するに従って入力軸2
8の軸線28cに対して上述の角度θ1 よりも大なる角
度θ2 の第2直線C2 上に形成され、湾曲である。これ
により、一側、他側センシング溝130−1、130−
2は、半径R1 、R2 の曲率に形成され、中立点Pで連
続している。この結果、センシング溝130は、全体と
してS字状の曲線に形成され、且つ、中立点Pを中心に
一側センシング溝30−1と他側センシング溝130−
2とが全く対称に形成されている。
【0057】また、前記ステアリングセンサ24の組立
てにあっては、図8、9に示す如く、センシング部10
8を中立点Pに設置し、そして、センサ本体102を仮
止めし、次いで、出力電圧が中間電圧(例えば、0−5
V出力するものであれば、2.5V)になるように、セ
ンサ本体102を本止めする。
【0058】次に、この実施例の作用を説明する。
【0059】ステアリングホイール8が所定に操作され
ると、弾性体32に円周方向のねじれが発生する。この
弾性体32のねじれにより、ボール126がセンシング
溝130に沿って移動する。
【0060】このとき、センシング溝130が入力軸2
8の軸線28cに対して一定の角度ではなく、曲線に形
成されているので、図3、4に示す如く、弾性体32の
円周方向のねじれを軸方向の動きに変換する際に、ステ
アリングホイール8の操作量が小さな時に変位量を大き
くし、一方、ステアリングホイール8の操作量が大きな
時に変位量を小さくする。
【0061】つまり、図3に示す如く、クラッチ機構7
2をオン(接続)するトルク値まで、センシング溝13
0の曲線の傾きが大きくされており、これにより、トル
ク特性を高くし、一方、クラッチ機構72がオン(接
続)してからは、センシング溝130の曲線の傾きが小
さく、これにより、トルク特性を低くする。なお、図3
のトルク特性図は、図4の片方向側の例であり、逆方向
にステアリングホイール8が操作された場合でも、同様
なトルク特性となる。
【0062】これにより、クラッチ機構72がオンする
までの軸方向の位置変位量及びトルク量の値を大きくす
ることができるとともに、クラッチ機構72がオンして
からの軸方向の位置変位量及びトルク量の値を小さくす
ることができる。
【0063】この結果、ステアリングセンサ8が微少な
トルク変動をも検出することができ、中立点Pを挟んで
のアシストレスの領域を高精度に、つまりセンシング精
度を高くすることができ、機械式のクラッチ機構72に
このステアリングセンサ24を使用した場合でも、アシ
スト開始から最大アシストまでのアシスト量の変化を小
さくし、違和感をなくし、操舵感を向上することができ
る。
【0064】また、中立点Pから離間するに従い変位量
が小さくなるので、大きな操舵トルクまで検出すること
ができ、よって、広いトルク領域にわたって良好なアシ
スト特性が得られる。
【0065】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、センシング溝はステアリングホイールの
操作量が小さな時に変位量を大きくするとともにステア
リングホイールの操作量か大きい時には変位量を小さく
すべく中立点を通る入力軸の軸線に対し中立点近傍では
小なる角度で且つ中立点から離間するに従って大なる角
度に形成したことにより、弾性体の円周方向のねじれを
軸方向の動きに変換する際に、ステアリングホイールの
操作量が小さな時に変位量を大きくするとともにステア
リングホイールの操作量が大きい時には操作量を小さく
し、これにより、微小のトルク変動を検知して中立点を
挟んでのアシストレスの領域を高精度に設定、つまりセ
ンシング精度を高くして操舵感を向上し、違和感をなく
し、また、大きな操舵トルクまで検出して広いトルク領
域にわたって良好なアシスト特性を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】センシング溝の斜視図である。
【図2】センシング溝の展開図である。
【図3】ステアリング操作トルクとステアリングセンサ
出力値との関係を示す図である。
【図4】ステアリング操作トルクとステアリング電圧値
との関係を示す図である。
【図5】電動パワーステアリング装置を備えた車両の斜
視図である。
【図6】電動パワーステアリング装置の断面図である。
【図7】図6の〓−〓線による断面図である。
【図8】図6の〓−〓線による断面図である。
【図9】ステアリングセンサの概略平面図である。。
【図10】図7の矢印〓におけるクラッチ機構の断状態
の拡大断面図である。
【図11】クラッチ機構の接続状態の拡大断面図であ
る。
【図12】電動パワーステアリング装置の電気回路図で
ある。
【図13】ステアリングホイールの中立位置におけるス
テアリングセンサの動作を説明する図である。
【図14】ステアリングホイールの左回転時におけるス
テアリングセンサの動作を説明する図である。
【図15】ステアリングホイールの左回転時におけるス
テアリングセンサの動作を説明する図である。
【図16】ステアリングセンサの断面図である。
【図17】ステアリングセンサの概略平面図である。
【図18】従来のセンシング溝の斜視図である。
【図19】従来のセンシング溝の展開図である。
【図20】従来においてステアリング操作トルクとステ
アリングセンサ出力値との関係を示す図である。
【図21】従来においてステアリング操作トルクとステ
アリングセンサ電圧値との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 車両 8 ステアリングホイール 10 ステアリングコラム 11 ステアリングギヤ 12 ステアリング軸 20 電動パワーステアリング装置 22 電動機 24 ステアリングセンサ 26 制御手段 28 入力軸 30 出力軸 32 弾性体 72 クラッチ機構 126 ボール 128 溝形成部 130 センシング溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図13】
【図6】
【図8】
【図9】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図10】
【図11】
【図12】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のステアリングホイールに接続され
    る入力軸とステアリングギヤに接続される出力軸とを弾
    性体により連結し且つ相対回転可能に設け、前記入力軸
    にセンシング溝を設け、このセンシング溝にボールを移
    動可能に係合して設け、このボールの動作に連動して前
    記入力軸に軸方向移動可能に設けられたスライダを設
    け、このスライダの動作によって前記入力軸と前記出力
    軸との相対回転による変位量を操舵トルクとして検出さ
    せる操舵トルク検出装置において、前記センシング溝は
    前記ステアリングホイールの操作量が小さな時に前記変
    位量を大きくするとともに前記ステアリングホイールの
    操作量が大きい時には前記変位量を小さくすべく中立点
    を通る前記入力軸の軸線に対し前記中立点近傍では小な
    る角度で且つ前記中立点から離間するに従って大なる角
    度に形成したことを特徴とする操舵トルク検出装置。
JP8400994A 1994-03-30 1994-03-30 操舵トルク検出装置 Pending JPH07267110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8400994A JPH07267110A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 操舵トルク検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8400994A JPH07267110A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 操舵トルク検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07267110A true JPH07267110A (ja) 1995-10-17

Family

ID=13818606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8400994A Pending JPH07267110A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 操舵トルク検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07267110A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6328128B1 (en) 1999-07-19 2001-12-11 Nsk Ltd. Electric power steering apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6328128B1 (en) 1999-07-19 2001-12-11 Nsk Ltd. Electric power steering apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6701792B2 (en) Torque sensing apparatus for measuring relative torque between two shafts
US6000491A (en) Electric power steering apparatus having steering torque sensor integrally assembled in steering device with variable steering ratio
EP0350817B1 (en) Motor-driven power steering apparatus
EP0860347A1 (en) Vehicle steering apparatus
US5927429A (en) Electric power steering apparatus
JP2904327B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
EP1291264A2 (en) Apparatus and method for detecting absolute position
WO2018055807A1 (ja) ステアリング装置
JP2001322554A (ja) 電動式舵取装置
US20060175121A1 (en) Electric preload for variable effort steering system
JP2002154474A (ja) 磁気検出型センサ
JPH07267110A (ja) 操舵トルク検出装置
EP1970290B1 (en) Center take-off rack-and-pinion steering apparatus
JP3541867B2 (ja) 舵角センサ異常検出装置およびこれを備えた車輌
US20220379950A1 (en) Steer-by-wire type steering apparatus
EP1304504A2 (en) Worm speed reduction apparatus and electric power steering apparatus
JPH07267108A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPS61191468A (ja) 電気式動力舵取装置
EP0728653B1 (en) Electrically operated type power steering apparatus
JPH07267112A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3184856B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2000074759A (ja) トルク検出機構
JPH08282522A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2020114735A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH0423107Y2 (ja)