JPH0726700Y2 - 油中ガス計測用標準油収納装置 - Google Patents
油中ガス計測用標準油収納装置Info
- Publication number
- JPH0726700Y2 JPH0726700Y2 JP8626689U JP8626689U JPH0726700Y2 JP H0726700 Y2 JPH0726700 Y2 JP H0726700Y2 JP 8626689 U JP8626689 U JP 8626689U JP 8626689 U JP8626689 U JP 8626689U JP H0726700 Y2 JPH0726700 Y2 JP H0726700Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- gas
- standard oil
- standard
- storage device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は油中ガス計測用標準油収納装置に関する。
(従来の技術) 絶縁油のような油の劣化の状態を知るために、その油の
なかのガス、例えば水素ガスの量を計測することが行な
われている。
なかのガス、例えば水素ガスの量を計測することが行な
われている。
第3図はその計測装置の一例を示し、1は容器で、内部
に計測対象の油2が密閉されてあり、3は油中にエアー
を吹き込むためのパイプ、4は容器1内のガスを回収す
るためのパイプ、5はパイプ4によって回収されたガス
に含有されている水素ガスを計測する計測器である。
に計測対象の油2が密閉されてあり、3は油中にエアー
を吹き込むためのパイプ、4は容器1内のガスを回収す
るためのパイプ、5はパイプ4によって回収されたガス
に含有されている水素ガスを計測する計測器である。
パイプ3からのエアーによって油をバブリングし、油中
に溶存している水素ガスを気泡中に取り込み、その注出
ガスを計測器5を回収して水素ガスを計測する。
に溶存している水素ガスを気泡中に取り込み、その注出
ガスを計測器5を回収して水素ガスを計測する。
ところでこのようなガスを計測するとき、その計測にさ
きだって容器1内に、既知の濃度の水素ガスが溶存して
いる標準油を入れ、計測時と同じようにバブリングし
て、計測器5が所定の水素濃度値を支持するかどうかを
確認し、もしそうでない場合は、計測器5の指示計を較
正するなどの処置をとることがある。
きだって容器1内に、既知の濃度の水素ガスが溶存して
いる標準油を入れ、計測時と同じようにバブリングし
て、計測器5が所定の水素濃度値を支持するかどうかを
確認し、もしそうでない場合は、計測器5の指示計を較
正するなどの処置をとることがある。
そのために前記標準油を予め用意しておくことが必要で
ある。従来では脱気処理を施した絶縁油を金属セルに注
入し、その中に所定量の水素ガスを注入し封じ切る。そ
して絶縁水素ガスに温度サイクルをかけることにより、
溶解、拡散させ、標準油としたものを用意していた(公
開技報88−5035号参照。)。
ある。従来では脱気処理を施した絶縁油を金属セルに注
入し、その中に所定量の水素ガスを注入し封じ切る。そ
して絶縁水素ガスに温度サイクルをかけることにより、
溶解、拡散させ、標準油としたものを用意していた(公
開技報88−5035号参照。)。
あるいは脱気処理を施した絶縁油を注射器に入れ、その
中に所定量の水素ガスを注入し、先端のストップコック
バルブを閉じる。そして前記水素ガスに温度サイクルを
かけることにより、溶解、拡散させ、標準油としたもの
を用意していた。
中に所定量の水素ガスを注入し、先端のストップコック
バルブを閉じる。そして前記水素ガスに温度サイクルを
かけることにより、溶解、拡散させ、標準油としたもの
を用意していた。
(考案が解決しようとする課題) しかし前者の金属セル方式の場合、ガス注入状態が目視
できず、規定量のガスが封入されたかどうかを、確認す
ることができない不便がある。またガスを封入すると
き、他からガスが混入し易いので、ガス濃度のバラツキ
が大きくなる欠点がある。
できず、規定量のガスが封入されたかどうかを、確認す
ることができない不便がある。またガスを封入すると
き、他からガスが混入し易いので、ガス濃度のバラツキ
が大きくなる欠点がある。
また後者の注射器方式の場合、輸送時に空気を吸込み易
く、そのためガス濃度にバラツキが生じ易いし、また割
れ易いため、扱いにくいといった欠点がある。
く、そのためガス濃度にバラツキが生じ易いし、また割
れ易いため、扱いにくいといった欠点がある。
この考案は、取扱いの容易な容器に、指定濃度を維持し
た状態で収納可能とすることを目的とする。
た状態で収納可能とすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) この考案は、金属製またはプラスチックで覆った金属製
のチューブに、指定濃度の溶存ガスを含んだ標準油を注
入し、密閉してなることを特徴とする。
のチューブに、指定濃度の溶存ガスを含んだ標準油を注
入し、密閉してなることを特徴とする。
(作用) 溶存ガスを含んだ標準油をチューブ内に密閉しておく
と、濃度の変化をもたらすことなく、長期にわたって保
存することができる。チューブであるため、取扱いが極
めて容易かつ簡便となる。
と、濃度の変化をもたらすことなく、長期にわたって保
存することができる。チューブであるため、取扱いが極
めて容易かつ簡便となる。
(実施例) この考案の実施例を第1図によって説明する。
6はチューブで、これはアルミニューム、真ちゅう、銅
などの金属、あるいはこれらの金属に、ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート、エポキシなどのプラスチ
ックをラミネートまたはコーティングするなどして覆っ
たものを使用し、これをチューブ状に製作したものであ
る。
などの金属、あるいはこれらの金属に、ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート、エポキシなどのプラスチ
ックをラミネートまたはコーティングするなどして覆っ
たものを使用し、これをチューブ状に製作したものであ
る。
あらかじめ、指定濃度のガスが溶存されている標準油を
多量に製造しておき、これを初期には開放されている折
曲げ部7から所定量を注入し、直ちに折り曲げ加工して
密閉する。
多量に製造しておき、これを初期には開放されている折
曲げ部7から所定量を注入し、直ちに折り曲げ加工して
密閉する。
蓋8の部分は密閉されており、使用時にはこの蓋8を取
り外し、その反対側に附属されてある開放ピン9によ
り、チューブ6の開口端に孔をあけ、内部の標準油を取
り出す。
り外し、その反対側に附属されてある開放ピン9によ
り、チューブ6の開口端に孔をあけ、内部の標準油を取
り出す。
金属またはこれらをプラスチックで覆った金属によって
チューブとしたものを容器として使用し、これに標準油
を注入、密閉したので、指定濃度にバラツキがなくなる
とともに、長期にわたって保存が可能となる。またその
取扱いは極めて簡便かつ容易となる。
チューブとしたものを容器として使用し、これに標準油
を注入、密閉したので、指定濃度にバラツキがなくなる
とともに、長期にわたって保存が可能となる。またその
取扱いは極めて簡便かつ容易となる。
次にこの考案による実験例について説明する。指定濃度
が500ppmの水素ガスを溶存した標準油を10個のチューブ
6に注入、密閉したとき、その溶存ガスの濃度は次の通
りであった。
が500ppmの水素ガスを溶存した標準油を10個のチューブ
6に注入、密閉したとき、その溶存ガスの濃度は次の通
りであった。
500ppm,500ppm,490ppm.500ppm,490ppm, 500ppm,500ppm,500ppm.500ppm,490ppm, 平均値x=497ppm 標準偏差σn−1=4.8ppm 3σn−1=14.5ppm(±3%) 以上の結果のように、3σ管理で±3%以内となり、標
準油として充分使用が可能なものが得られることが確認
できた。
準油として充分使用が可能なものが得られることが確認
できた。
またこの考案によるチューブ容器方式についての長期保
存特性を、前記した金属セル方式、注射器方式と比較す
ると、次の通りとなる。
存特性を、前記した金属セル方式、注射器方式と比較す
ると、次の通りとなる。
平均濃度 3 σ 保証期間 金属セル方式 470ppm ±15% 1.5ケ月 注射器方式 480ppm ±10% 6ケ月以上 チューブ容器方式 500ppm ± 3% 6ケ月以上 また前記した各方式による標準油の濃度の、放置月数に
対する変化を示したのが第2図である。これらのことか
らこの考案によるものが、他の方式のものに比較して優
れていることが明白となる。
対する変化を示したのが第2図である。これらのことか
らこの考案によるものが、他の方式のものに比較して優
れていることが明白となる。
なお前記した各実験に使用したチューブは、アルミニュ
ームにエポキシをコーティングしたものを使用して製作
したものである。
ームにエポキシをコーティングしたものを使用して製作
したものである。
(考案の効果) 以上詳述したようにこの考案によれば、指定濃度のガス
が溶存している標準油を、濃度の変化をもたらすことな
く維持できるとともに、取扱いを容易とすることができ
るといった各種の効果を奏する。
が溶存している標準油を、濃度の変化をもたらすことな
く維持できるとともに、取扱いを容易とすることができ
るといった各種の効果を奏する。
第1図はこの考案の実施例を示す側面図、第2図は放置
月数に対する濃度を示す特性図、第3図は油中ガス計測
装置の一例を示す配置図である。 6……チューブ、7……折曲げ部、8……蓋、
月数に対する濃度を示す特性図、第3図は油中ガス計測
装置の一例を示す配置図である。 6……チューブ、7……折曲げ部、8……蓋、
Claims (1)
- 【請求項1】金属製またはプラスチックで覆った金属製
のチューブに、指定濃度の溶存ガスを含んだ標準油を注
入し、密閉してなる油中ガス計測用標準油収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8626689U JPH0726700Y2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 油中ガス計測用標準油収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8626689U JPH0726700Y2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 油中ガス計測用標準油収納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0325145U JPH0325145U (ja) | 1991-03-14 |
JPH0726700Y2 true JPH0726700Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=31635755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8626689U Expired - Lifetime JPH0726700Y2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 油中ガス計測用標準油収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726700Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-07-21 JP JP8626689U patent/JPH0726700Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0325145U (ja) | 1991-03-14 |
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