JPS5810130Y2 - 気体試料の簡易低温捕集装置 - Google Patents
気体試料の簡易低温捕集装置Info
- Publication number
- JPS5810130Y2 JPS5810130Y2 JP1979109183U JP10918379U JPS5810130Y2 JP S5810130 Y2 JPS5810130 Y2 JP S5810130Y2 JP 1979109183 U JP1979109183 U JP 1979109183U JP 10918379 U JP10918379 U JP 10918379U JP S5810130 Y2 JPS5810130 Y2 JP S5810130Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- gas
- opening
- samples
- collection device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は気体試料の簡易低温捕集装置に関し、さらに
詳しくは、粉末状の冷却枚を充填してなる冷却槽に複数
のビーズ状吸着材充填の小型U字形気体試料捕集管を収
納し、各捕集管はそれぞれ独立して両端に開口部を有し
、試料捕集時に一方の開口部が開閉弁を介して試料吸込
管と連結され、他方の開口部が気体流量計を付設した吸
引ポンプと連結し得ると共に、両端の開口部が盲蓋で閉
鎖しうるよう構成された気体試料の簡易低温捕集装置に
関する。
詳しくは、粉末状の冷却枚を充填してなる冷却槽に複数
のビーズ状吸着材充填の小型U字形気体試料捕集管を収
納し、各捕集管はそれぞれ独立して両端に開口部を有し
、試料捕集時に一方の開口部が開閉弁を介して試料吸込
管と連結され、他方の開口部が気体流量計を付設した吸
引ポンプと連結し得ると共に、両端の開口部が盲蓋で閉
鎖しうるよう構成された気体試料の簡易低温捕集装置に
関する。
大気中に含まれる微量成分(ハロゲン化炭化水素その他
)を分析するため、その試料の捕集法として、例えばス
テンレス製容器に加圧ポンプを使用して大容積の大気試
料を採取することが知られている。
)を分析するため、その試料の捕集法として、例えばス
テンレス製容器に加圧ポンプを使用して大容積の大気試
料を採取することが知られている。
さらにこの試料ガスを液体酸素を用いた低温捕集法で濃
縮し、次いで加熱追出しを行ないガスクロマI・グラフ
に導入して分析される。
縮し、次いで加熱追出しを行ないガスクロマI・グラフ
に導入して分析される。
しかしながら、この方法では1試料当りの試料採取容器
の容積および重量が大きいので、移動しながら多数の測
定点における試料を採取する場合、採取して一度に持ち
帰れる試料数が制限され、また分析すべき物質の中には
保管中に変質するものもある。
の容積および重量が大きいので、移動しながら多数の測
定点における試料を採取する場合、採取して一度に持ち
帰れる試料数が制限され、また分析すべき物質の中には
保管中に変質するものもある。
特に飛行中の航空機内で高空の大気試料を採取し大気中
の微量成分を分析する際は一回の飛行によってできるだ
け多数の試料を簡便に採取し安全に持帰ることがとりわ
け要望される。
の微量成分を分析する際は一回の飛行によってできるだ
け多数の試料を簡便に採取し安全に持帰ることがとりわ
け要望される。
本考案の装置は、上記のような要望に合致するように考
案されたものであって、分析すべき大気中の微量成分と
不必要な気体(例えば大気中における酸素、窒素成分等
)とをそれらの沸点(凝固点)の差を利用し微量成分の
みを捕集するものである。
案されたものであって、分析すべき大気中の微量成分と
不必要な気体(例えば大気中における酸素、窒素成分等
)とをそれらの沸点(凝固点)の差を利用し微量成分の
みを捕集するものである。
本考案の装置は、コンパクトで比較的軽量であり、かつ
一時に多数の検体を採取できるものである。
一時に多数の検体を採取できるものである。
かくして本考案による構成上の特徴としては、第1に粉
末状の冷却材を充填してなる冷却槽が用いられることで
あり、第2にその冷却槽にピース゛状吸着材充填の小型
U字形の試料捕集管が多数収納されていることである。
末状の冷却材を充填してなる冷却槽が用いられることで
あり、第2にその冷却槽にピース゛状吸着材充填の小型
U字形の試料捕集管が多数収納されていることである。
この捕集管はそれぞれ独立して両端に開口部を有し、未
使用時および試料捕集後は盲蓋で閉鎖しうるよう構成さ
れている。
使用時および試料捕集後は盲蓋で閉鎖しうるよう構成さ
れている。
さらに試料捕集時は、一方の開口部が開閉弁を介して試
料吸込管に連結され、他方の開口部が気体流量計を付設
した吸引ポンプと連結され、吸引ポンプの作動で試料を
捕集しうるよう構成されている。
料吸込管に連結され、他方の開口部が気体流量計を付設
した吸引ポンプと連結され、吸引ポンプの作動で試料を
捕集しうるよう構成されている。
かようにして本考案の装置は1試料当り少容積でかつ少
重量の試料捕集管で所要量の分析すべき微量成分が捕集
可能であり、多数の試料を簡便に採取し試料を変質きせ
ることなく安全に持ち帰ることができる。
重量の試料捕集管で所要量の分析すべき微量成分が捕集
可能であり、多数の試料を簡便に採取し試料を変質きせ
ることなく安全に持ち帰ることができる。
粉末状の冷却材を用いているから液体のようにこぼれる
ことがなく、振動、傾斜、衝撃、加速度が加わる航空機
などに塔載するのに好適である。
ことがなく、振動、傾斜、衝撃、加速度が加わる航空機
などに塔載するのに好適である。
また、捕集管は小型U字形で両開口部が上にあるから、
粉末状の冷却材中に底部をつきさすように埋めておけば
よい。
粉末状の冷却材中に底部をつきさすように埋めておけば
よい。
冷却材が粉末状であるから、特別な治具を必要とせず保
持できる。
持できる。
さらに捕集管中のビーズ状吸着材は、加熱により捕集物
を放出させれば、つめかえずに何度も使用できるメリッ
トか゛ある。
を放出させれば、つめかえずに何度も使用できるメリッ
トか゛ある。
以下、第1図に示す実施例に基づいて本考案の装置を説
明する。
明する。
本考案の気体試料の簡易低温捕集装置1は、冷却材4と
して粉末状のドライアイスを充填した冷却槽5に、複数
の吸着材2充填の試料捕集管3図では2本、しかし10
〜20本、場合により50本程度の多数でもよいを収納
し、各捕集管はそれぞれ独立して両端に開口部を有し、
試料捕集時に一方の開口部が開閉弁6を介して試料吸込
管7に連結され、他方の開口部が気体流量計9を付設し
た吸引ポンプ8と連結されて吸引ポンプの作動で試料気
体が捕集される。
して粉末状のドライアイスを充填した冷却槽5に、複数
の吸着材2充填の試料捕集管3図では2本、しかし10
〜20本、場合により50本程度の多数でもよいを収納
し、各捕集管はそれぞれ独立して両端に開口部を有し、
試料捕集時に一方の開口部が開閉弁6を介して試料吸込
管7に連結され、他方の開口部が気体流量計9を付設し
た吸引ポンプ8と連結されて吸引ポンプの作動で試料気
体が捕集される。
試料捕集前および捕集後は前記捕集管3は両端開口部が
盲蓋10で閉鎖しうる構成を有している。
盲蓋10で閉鎖しうる構成を有している。
試料捕集管は、通常金属製のU字管が用いられ、−例と
して(株)島津製作所製M8P−1型試料捕集管(ステ
ンレス製U字管、長さ19Qmm、両端間の距離27m
m、管状部3X0.5 T)が挙げられ、この外耐熱性
ガラス製のものでもよい。
して(株)島津製作所製M8P−1型試料捕集管(ステ
ンレス製U字管、長さ19Qmm、両端間の距離27m
m、管状部3X0.5 T)が挙げられ、この外耐熱性
ガラス製のものでもよい。
また試料捕集管内に充填する吸着剤としては、例えばパ
ラパックQ等のごときポリマービーズの中から分析すべ
き物質の保持容量が大きいものが選択して用いられる。
ラパックQ等のごときポリマービーズの中から分析すべ
き物質の保持容量が大きいものが選択して用いられる。
また冷却材としては、通常粉末状のドライアイスを用い
、沸点が一30℃〜−78℃の範囲の微量気体試料が捕
集可能である。
、沸点が一30℃〜−78℃の範囲の微量気体試料が捕
集可能である。
ドライアイスの外に冷媒としてアセトンまたはエタノー
ルを加えてもよい。
ルを加えてもよい。
いずれも安全で取扱いやすく周辺を汚すことがない。
吸引ポンプとしては大気を0.1〜3.01/分で吸引
しうるものが用いられ、ダイアフラム型またはモーター
型のいずれのものでもよい。
しうるものが用いられ、ダイアフラム型またはモーター
型のいずれのものでもよい。
さらに流量計は通常の気体流量計が用いられるが、例え
ば(株)島津製作所製VPC−10型吸引ポンプを用い
る際は、流速を設定して吸引し吸引時間を測定して流量
が求められるので特に流量計を設ける必要がない。
ば(株)島津製作所製VPC−10型吸引ポンプを用い
る際は、流速を設定して吸引し吸引時間を測定して流量
が求められるので特に流量計を設ける必要がない。
次にこの装置を用いて大気中の微量成分を捕集し分析す
る操作を説明する。
る操作を説明する。
吸着剤2を充填し充分エージングさせ両端部を盲蓋10
で密閉した試料捕集管11を以後の試料ガス捕集時に好
都合なように間隔を置いて粉末状ドライアイス4を充填
した冷却槽5中に収容しておく。
で密閉した試料捕集管11を以後の試料ガス捕集時に好
都合なように間隔を置いて粉末状ドライアイス4を充填
した冷却槽5中に収容しておく。
次いで1本の試料捕集管の一方の開口端に開閉弁6を介
して試料吸込管7を連結し、他方の開口端に流量計9を
付設した吸引ポンプ8を連結し、前記開閉弁6を開き、
吸引ポンプ8を稼動させ試料捕集管3中を一定量の大気
を通過させて分析すべき微量成分を捕集する。
して試料吸込管7を連結し、他方の開口端に流量計9を
付設した吸引ポンプ8を連結し、前記開閉弁6を開き、
吸引ポンプ8を稼動させ試料捕集管3中を一定量の大気
を通過させて分析すべき微量成分を捕集する。
次いで試料捕集管3を両開口端部において試料吸込管7
、開閉弁6および気体流量計9の付随した吸引ポンプ8
をはずし両開口端部を盲蓋10で密閉しそのよ・保管す
る。
、開閉弁6および気体流量計9の付随した吸引ポンプ8
をはずし両開口端部を盲蓋10で密閉しそのよ・保管す
る。
次いで次の試料ガスを前記と同じ操作で別の試料捕集管
に捕集する。
に捕集する。
このようにして順次試料ガスを採取した多数の試料捕集
管を冷却槽に保管して持ち帰る。
管を冷却槽に保管して持ち帰る。
捕集した分析すべき微量成分は加熱追出し法、即ち捕集
管を冷却槽から取出し外部ヒーターで加熱しく例えば1
分付内に200℃まで)捕集成分を気化させてガスクロ
マトグラフに導入して分析される。
管を冷却槽から取出し外部ヒーターで加熱しく例えば1
分付内に200℃まで)捕集成分を気化させてガスクロ
マトグラフに導入して分析される。
このヒーターは袋状のものまたはヒーターが前記捕集管
に巻き込まれた形態のもの等が用いられるが後者は特に
追出し効果が良好である。
に巻き込まれた形態のもの等が用いられるが後者は特に
追出し効果が良好である。
以上のごとく、本考案の気体試料の簡易低温捕集装置は
、1試料当りの捕集管が少容積でかつ少重量であり、多
数の試料を簡便に採取し、試料を変質させることなく安
全に持帰ることができ、極めて有用な気体試料の捕集装
置といえる。
、1試料当りの捕集管が少容積でかつ少重量であり、多
数の試料を簡便に採取し、試料を変質させることなく安
全に持帰ることができ、極めて有用な気体試料の捕集装
置といえる。
第1図は本考案の気体試料の簡易捕集装置の機能説明図
である。 1・・・・・・気体試料の簡易捕集装置、2・・・・・
・吸着材、3゜11・・・・・・試料捕集管、4・・・
・・・冷却材、5・・・・・・冷却槽、6・・・・・・
開閉弁、7・・・・・・試料吸込管、8・・・・・・吸
引ポンプ、9・・・・・・流量計、10・・・・・・盲
蓋。
である。 1・・・・・・気体試料の簡易捕集装置、2・・・・・
・吸着材、3゜11・・・・・・試料捕集管、4・・・
・・・冷却材、5・・・・・・冷却槽、6・・・・・・
開閉弁、7・・・・・・試料吸込管、8・・・・・・吸
引ポンプ、9・・・・・・流量計、10・・・・・・盲
蓋。
Claims (1)
- 粉末状の冷却材を充填してなる冷却槽に複数のビーズ状
吸着材充填の小型U字形気体試料捕集管を収納し、各捕
集管はそれぞれ独立して両端に開口部を有し、試料捕集
時に一方の開口部が開閉弁を介して試料吸込管と連結さ
れ、他方の開口部が吸引ポンプと連結し得ると共に、両
端の開口部が盲蓋で閉鎖しうるよう構成された気体試料
の簡易低温捕集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979109183U JPS5810130Y2 (ja) | 1979-08-08 | 1979-08-08 | 気体試料の簡易低温捕集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979109183U JPS5810130Y2 (ja) | 1979-08-08 | 1979-08-08 | 気体試料の簡易低温捕集装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5627657U JPS5627657U (ja) | 1981-03-14 |
JPS5810130Y2 true JPS5810130Y2 (ja) | 1983-02-24 |
Family
ID=29341783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1979109183U Expired JPS5810130Y2 (ja) | 1979-08-08 | 1979-08-08 | 気体試料の簡易低温捕集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5810130Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58214249A (ja) * | 1982-06-07 | 1983-12-13 | Nec Corp | クライストロン用空胴共振器 |
JP2014059204A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Taiyo Nippon Sanso Corp | ガスサンプリング装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51119286A (en) * | 1975-04-10 | 1976-10-19 | Sagami Chem Res Center | Animal breathing continous sampling device |
JPS51119285A (en) * | 1975-04-10 | 1976-10-19 | Sagami Chem Res Center | Animal breathing sampling device |
-
1979
- 1979-08-08 JP JP1979109183U patent/JPS5810130Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51119286A (en) * | 1975-04-10 | 1976-10-19 | Sagami Chem Res Center | Animal breathing continous sampling device |
JPS51119285A (en) * | 1975-04-10 | 1976-10-19 | Sagami Chem Res Center | Animal breathing sampling device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5627657U (ja) | 1981-03-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Socki et al. | Extraction technique for the determination of oxygen-18 in water using preevacuated glass vials | |
Fitzgerald et al. | Subnanogram determination of mercury by two-stage gold amalgamation and gas phase detection applied to atmospheric analysis | |
CN103353409B (zh) | 具备温度调控功能的大气采样设备 | |
JPH05500114A (ja) | 分析用混合ガスの前処理方法及び装置、並びにその方法の応用 | |
CN103940640A (zh) | 一种用于样品中挥发性气体组分收集的快速真空脱附装置及其方法 | |
CN206032280U (zh) | 一种外浮顶储罐的主动安全防护和油气回收装置 | |
US4481297A (en) | Vapor detection tube and method of testing for a vapor | |
JPS5810130Y2 (ja) | 気体試料の簡易低温捕集装置 | |
Fabian | Atmospheric sampling | |
Lueb et al. | Balloon‐borne low temperature air sampler | |
KR900000696A (ko) | 저온성 액체를 샘플링하는 방법 및 장치 | |
GB1595672A (en) | Headspace-sampling apparatus | |
CN212410360U (zh) | 低温容器的吸氢剂评价装置 | |
US3776695A (en) | Scintillation analysis system | |
Taylor et al. | Sintered-Glass Valves. Application to Spectrometer Calibration and to Preparation of Known Mixtures | |
Honda et al. | Cryogenic air sampling system for measurements of the concentrations of stratospheric trace gases and their isotopic ratios over Antarctica | |
Ciccioli et al. | Quantitative determination of volatile organic compounds (VOC) in milk by multiple dynamic headspace extraction and GC—MS | |
CN203798635U (zh) | 一种用于样品中挥发性气体组分收集的快速真空脱附装置 | |
US4214473A (en) | Gaseous trace impurity analyzer and method | |
Bethune et al. | Determination of the Oxygen Content of Air in Beer by Gas‐Solid Chromatography | |
US4292042A (en) | Analysis of vinyl acetate | |
CN219030218U (zh) | 一种生物标本安全转运箱 | |
JPH03197834A (ja) | 有機溶剤の気化測定法及び気化測定前処理装置 | |
Greenhalgh et al. | Multi-Column Experimental Test Bed for Xe/Kr Separation | |
US20050274129A1 (en) | Cryogenic adsorption pump for the collection of airborne gases, particles, organic molecules and micro-organisms |