JPH0726682B2 - 金属ベースガスケットの製造方法 - Google Patents
金属ベースガスケットの製造方法Info
- Publication number
- JPH0726682B2 JPH0726682B2 JP62082572A JP8257287A JPH0726682B2 JP H0726682 B2 JPH0726682 B2 JP H0726682B2 JP 62082572 A JP62082572 A JP 62082572A JP 8257287 A JP8257287 A JP 8257287A JP H0726682 B2 JPH0726682 B2 JP H0726682B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- gasket
- metal base
- manufacturing
- seal portion
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属材料を主体とするガスケットに関し、特
にエンジンのフランジ間をシールするガスケツトに関す
る。
にエンジンのフランジ間をシールするガスケツトに関す
る。
エンジン用のガスケツトは、通気孔・油穴等が通るフラ
ンジ間に挿入されてこれらの間をシールする重要な部品
であり、これを構成する材質としてはネトルク保持力に
優れる金属板と安定した面圧を得られる弾性シール材と
を組合せて形成しているものが多い。
ンジ間に挿入されてこれらの間をシールする重要な部品
であり、これを構成する材質としてはネトルク保持力に
優れる金属板と安定した面圧を得られる弾性シール材と
を組合せて形成しているものが多い。
以下、図面を参照しつつ詳述する。
この異種材料の組合せ形状は、ガスケツト本体1の圧縮
性の必要箇所表面に単にシール部2を突出させて設ける
構造から、第3図に示す様に前記圧縮性の必要箇所表面
に凹溝5′を設けてその凹溝5′内へシール部2を充填
する構造に移りつつある。その理由としては、ガスケツ
ト本体1が充分なトルクを保持し、シール部2が前記凹
溝5′によって過大な締圧から保られ安定した反発力を
発揮するためである。
性の必要箇所表面に単にシール部2を突出させて設ける
構造から、第3図に示す様に前記圧縮性の必要箇所表面
に凹溝5′を設けてその凹溝5′内へシール部2を充填
する構造に移りつつある。その理由としては、ガスケツ
ト本体1が充分なトルクを保持し、シール部2が前記凹
溝5′によって過大な締圧から保られ安定した反発力を
発揮するためである。
しかしながら、この構造ではガスケット本体1に凹溝
5′を設けるのに簡単な方法としてプレス機等で圧縮せ
しめて溝状に凹ませる造形方法を用いるが、前記の様に
ガスケツト本体1が硬度の高い金属の主体物であるから
この造形には大きな圧縮力を必要とし、従って大型の装
置または設備を用いなければならない欠点がある。それ
故必要最小限の小さい幅と深さの凹溝5′で妥協してし
まう場合が多く、得られる性能もその構成からすれば満
足できるものでなかった。
5′を設けるのに簡単な方法としてプレス機等で圧縮せ
しめて溝状に凹ませる造形方法を用いるが、前記の様に
ガスケツト本体1が硬度の高い金属の主体物であるから
この造形には大きな圧縮力を必要とし、従って大型の装
置または設備を用いなければならない欠点がある。それ
故必要最小限の小さい幅と深さの凹溝5′で妥協してし
まう場合が多く、得られる性能もその構成からすれば満
足できるものでなかった。
本発明は、前記従来のガスケツトの有する欠点を解消
し、簡便な造形性を持って強い密封を働かさせしめる金
属ベースガスケツトを提供するものである。
し、簡便な造形性を持って強い密封を働かさせしめる金
属ベースガスケツトを提供するものである。
本発明は第1図の如く、金属を主体とする板状のガスケ
ット本体1に、合成ゴムまたは合成樹脂等の弾性体から
なるシール部2を配設した金属ベースガスケツトAであ
って、前記ガスケット本体1が有す通気孔または油穴等
の開口部3の周囲に第2図の様なスリット・小穴等の切
欠き部4を複数個設け、該切欠き部4を含むその周辺部
分を圧縮して片面あるいは両面に所望形状の溝5を形成
した後、該溝5内にシール部2を配設した製造方法を特
徴としている。
ット本体1に、合成ゴムまたは合成樹脂等の弾性体から
なるシール部2を配設した金属ベースガスケツトAであ
って、前記ガスケット本体1が有す通気孔または油穴等
の開口部3の周囲に第2図の様なスリット・小穴等の切
欠き部4を複数個設け、該切欠き部4を含むその周辺部
分を圧縮して片面あるいは両面に所望形状の溝5を形成
した後、該溝5内にシール部2を配設した製造方法を特
徴としている。
本発明は前記の様な構成によって次に示す多くの優れた
作用をもたらす。
作用をもたらす。
すなわち、第2図で表わす様にガスケット本体1の開口
部3周囲に溝5を形成するとき、該溝5の造形部6に切
欠き部4を設けることによって圧縮受面の接触面積を大
きく減じることができ当然圧縮質量も大巾に減少させ
る。従ってその圧縮力は小締付け力で事足りるものとな
って、しかも該切欠き部4は圧縮された部分が延び出せ
る空間を形成しているからさらに溝5の形成を容易にし
ている。勿論、この延び出し空間を有する構造は圧縮に
よる延び変形を他部分に及ぼさない吸収空間となり、該
溝5の近傍に位置する開口部3の寸法精度を聊かも脅か
さないから位置ずれのない正確な装着を約束するものと
なった。
部3周囲に溝5を形成するとき、該溝5の造形部6に切
欠き部4を設けることによって圧縮受面の接触面積を大
きく減じることができ当然圧縮質量も大巾に減少させ
る。従ってその圧縮力は小締付け力で事足りるものとな
って、しかも該切欠き部4は圧縮された部分が延び出せ
る空間を形成しているからさらに溝5の形成を容易にし
ている。勿論、この延び出し空間を有する構造は圧縮に
よる延び変形を他部分に及ぼさない吸収空間となり、該
溝5の近傍に位置する開口部3の寸法精度を聊かも脅か
さないから位置ずれのない正確な装着を約束するものと
なった。
なお、該圧縮の際前記切欠き部4を第1図の様に潰して
塞いでしまう形状の外に、空間を僅かに残す形状を造形
することも可能であって、この形状は後述するシール部
2の造形時に大きな影響を及ぼすものとなる。
塞いでしまう形状の外に、空間を僅かに残す形状を造形
することも可能であって、この形状は後述するシール部
2の造形時に大きな影響を及ぼすものとなる。
この溝5を造形した後、第1図に示す様に該溝5内に弾
性体、例えばフツ素ゴムまたはシリコーンゴム等からな
るシール部2を形成するが、このとき、断面形状でシー
ル部2の面積より溝5の面積を大きくすると、ガスケッ
ト本体1の剛性によって締付圧を規制されたシール部2
は溝5外に食み出して過圧縮されることなく適正な反発
力を保って良好な密封をなすので好ましい形状となる。
性体、例えばフツ素ゴムまたはシリコーンゴム等からな
るシール部2を形成するが、このとき、断面形状でシー
ル部2の面積より溝5の面積を大きくすると、ガスケッ
ト本体1の剛性によって締付圧を規制されたシール部2
は溝5外に食み出して過圧縮されることなく適正な反発
力を保って良好な密封をなすので好ましい形状となる。
このシール部2は通常接着剤を介してガスケツト本体1
に貼合せ接着あるいは加硫接着等で一体化を計るが、前
記の様に該溝5は切欠き部4の潰し合致線または間隙が
形成されており該凹部分が大きく接着力を増大させ特に
シール部2を上下に貫続せしめれば接着剤させ不要とす
る利点を有するものとなる。
に貼合せ接着あるいは加硫接着等で一体化を計るが、前
記の様に該溝5は切欠き部4の潰し合致線または間隙が
形成されており該凹部分が大きく接着力を増大させ特に
シール部2を上下に貫続せしめれば接着剤させ不要とす
る利点を有するものとなる。
本発明は前記の様な構造の他、ガスケット本体1の開口
部3の周囲に溝5を設けるとき、第2図の如く切欠き部
4の間部7だけを圧縮せしめて形成する造形の容易な方
法も可能で、この構造ではシール部2が該溝5内及び該
切欠き部4内に形成されるから接着固定性にさらに有利
となる。
部3の周囲に溝5を設けるとき、第2図の如く切欠き部
4の間部7だけを圧縮せしめて形成する造形の容易な方
法も可能で、この構造ではシール部2が該溝5内及び該
切欠き部4内に形成されるから接着固定性にさらに有利
となる。
以上の説明の様に、本発明は予め簡単な切欠き形状を造
形したことにより極めて高い寸法精度と成形性とを得、
強い一体性を持って長期間衰えることのない良好な密封
性を発揮せしめることに成功した画期的な金属ベースガ
スケツトである。
形したことにより極めて高い寸法精度と成形性とを得、
強い一体性を持って長期間衰えることのない良好な密封
性を発揮せしめることに成功した画期的な金属ベースガ
スケツトである。
第1図は本発明の金属ベースガスケツトの部分断面図で
ある。第2図は本発明を構成する一工程を表わした部分
平面図である。第3図は従来のガスケツトの部分断面図
である。 A……金属ベースガスケツト 1……ガスケット本体、2……シール部、3……開口
部、4……切欠き部、5……溝、6……造形部、7……
間部
ある。第2図は本発明を構成する一工程を表わした部分
平面図である。第3図は従来のガスケツトの部分断面図
である。 A……金属ベースガスケツト 1……ガスケット本体、2……シール部、3……開口
部、4……切欠き部、5……溝、6……造形部、7……
間部
Claims (2)
- 【請求項1】金属を主体とする板状のガスケット本体1
と、弾性体からなるシール部2を組合せた金属ベースガ
スケットAにおいて;前記ガスケット本体1の通気孔あ
るいは流体穴等の開口部3の周囲にスリット・小穴等の
切欠き部4を設け、この切欠き部4を含む周辺部分を圧
縮して環状の溝5を形成した後、該溝5内にシール部2
を配設したことを特徴とする金属ベースガスケットの製
造方法。 - 【請求項2】前記ガスケット本体1の開口部3の周囲に
切欠き部4を設け、この各々の切欠き部4の間部7を圧
縮して溝5を形成した後、該溝5及び切欠き部4内にシ
ール部2を配設したことを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の金属ベースガスケットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62082572A JPH0726682B2 (ja) | 1987-04-02 | 1987-04-02 | 金属ベースガスケットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62082572A JPH0726682B2 (ja) | 1987-04-02 | 1987-04-02 | 金属ベースガスケットの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63251668A JPS63251668A (ja) | 1988-10-19 |
JPH0726682B2 true JPH0726682B2 (ja) | 1995-03-29 |
Family
ID=13778199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62082572A Expired - Fee Related JPH0726682B2 (ja) | 1987-04-02 | 1987-04-02 | 金属ベースガスケットの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726682B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101506190B1 (ko) * | 2013-10-30 | 2015-03-25 | 제일 이엔에스 주식회사 | 금속제 o링 장착 고온고압용 절연가스켓 |
KR101506189B1 (ko) * | 2013-10-30 | 2015-03-25 | 제일 이엔에스 주식회사 | 밀봉시트 장착 고온고압용 절연가스켓 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53107705U (ja) * | 1977-02-05 | 1978-08-29 | ||
JPS5920062U (ja) * | 1982-07-29 | 1984-02-07 | 横河電機株式会社 | メタルガスケツト |
-
1987
- 1987-04-02 JP JP62082572A patent/JPH0726682B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101506190B1 (ko) * | 2013-10-30 | 2015-03-25 | 제일 이엔에스 주식회사 | 금속제 o링 장착 고온고압용 절연가스켓 |
KR101506189B1 (ko) * | 2013-10-30 | 2015-03-25 | 제일 이엔에스 주식회사 | 밀봉시트 장착 고온고압용 절연가스켓 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63251668A (ja) | 1988-10-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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