JPH07266396A - 押出機のライナー式シリンダの製作方法 - Google Patents

押出機のライナー式シリンダの製作方法

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Publication number
JPH07266396A
JPH07266396A JP6061316A JP6131694A JPH07266396A JP H07266396 A JPH07266396 A JP H07266396A JP 6061316 A JP6061316 A JP 6061316A JP 6131694 A JP6131694 A JP 6131694A JP H07266396 A JPH07266396 A JP H07266396A
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JP
Japan
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liner
cylinder
hole
groove
joining
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6061316A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Konno
正志 紺野
Tatsuya Kamimura
達哉 上村
Yoichiro Yoneda
陽一郎 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JPH07266396A publication Critical patent/JPH07266396A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライナーとシリンダ間の熱伝達性能が従来の
ものと同等であるとともに、焼入れ用の熱処理炉のみを
使用し設備スペースを小さなものとすると同時に省エネ
ルギをもって製作し得る押出機のライナー式シリンダの
製作方法を提供する。 【構成】 ライナー3を接合材7を介在させてシリンダ
1の孔4内にセットするとともに、このセットされたシ
リンダ1をライナー3の焼き入れ温度に加熱し、ライナ
ー3に焼き入れを施すと同時に接合材7を溶融してシリ
ンダ孔4内にライナー3を接合して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂、ゴムまたは食品
などを混練して押し出すための押出機のライナー式シリ
ンダの製作方法に関し、詳細には、焼き入れによって耐
摩耗性を向上させたライナーを備える押出機のライナー
式シリンダの製作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特公昭52− 17541号公報には、押出機ケ
ーシング(シリンダ)孔内へ耐摩耗性材料からなる円筒
状のブッシュ(ライナー)を嵌入して所望の位置で予め
固定し、その後に、ライナー外壁とシリンダ孔との間に
残る中間ギャップ内へ、ライナー材料の溶融点およびシ
リンダ材料の溶融点に比して低い溶融点を有する注入可
能な材料を注入してライナーをシリンダ孔内に取付ける
方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記提案された方法に
より、ライナーをシリンダ孔内に取付けたシリンダは、
ライナーとシリンダが注入された材料によって一体的に
接合されているので押出機で使用した場合に、ライナー
孔内へのヒータによる加熱効率、あるいはジャケットか
らの冷却効率が向上でき熱伝達性能に優れる利点を有す
る。
【0004】しかしながら、上記提案された方法でライ
ナーをシリンダ孔内に取付ける場合、ライナーの材質は
工具鋼が一般的であるため硬度を上げ耐摩耗性を付与す
るために、取付け以前に焼入れ処理を施す必要があり、
また、このように熱処理したライナーをシリンダ孔内に
セットし、ライナーとシリンダの間隙に溶融した材料を
注入する必要があるため、焼入れ処理のためには焼入れ
用の熱処理炉が、また溶融した材料を得るためには溶融
炉がそれぞれ必要であり、これら2台の炉を必要とする
ことに加えてスペースの確保が必要となることからライ
ナー式シリンダの製作コストが高くなり、さらに2台の
炉の稼働により、熱エネルギ的にも不経済であると共に
製作コストがさらに高くなる。
【0005】そこで、本発明は上記の問題点を解消する
ためになしたものであって、その目的は、ライナーとシ
リンダ間の熱伝達性能が従来のものと同等であるととも
に、焼入れ用の熱処理炉のみを使用し設備スペースを小
さなものとすると同時に省エネルギをもって製作し得る
押出機のライナー式シリンダの製作方法を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係わる押出機のライナー式シリンダの製
作方法の一つは、ライナーを接合材を介在させてシリン
ダ孔内にセットするとともに、このセットされたシリン
ダをライナーの焼き入れ温度に加熱し、ライナーに焼き
入れを施すと同時に接合材を溶融してシリンダ孔内にラ
イナーを接合して設けるものである。
【0007】また一つは、シリンダ孔の一方の端面を拡
径して段状に溝を形成した後、このシリンダ孔内にライ
ナーを接合材を介在させてセットし、このセットされた
シリンダの前記溝を上向きにして溝内に接合材を装入
し、さらにシリンダをライナーの焼き入れ温度に加熱
し、ライナーに焼き入れを施すと同時に接合材を溶融し
てシリンダ孔内にライナーを接合して設けるものであ
る。
【0008】
【作用】本発明では、ライナーを接合材を介在させてシ
リンダ孔内にセットし、このセットされたシリンダをラ
イナーの焼き入れ温度に加熱するので、ライナーが焼き
入れされ、また同時に接合材が溶融しライナーの焼き入
れに伴う降温により固化してライナーがシリンダ孔内に
取付けられる。従って、ライナーとシリンダは、接合材
が溶融して固化することで接合材による拡散接合が図ら
れ従来の注入方法よりも接合強度に優れると同時に、熱
伝達性能も同等かそれ以上のものが製作できる。また、
このような接合状態をライナーの焼き入れと同時に行う
ものであるから、炉は焼入れ用の熱処理炉のみでよく設
備スペースが小さくて済むと同時に省エネルギを図るこ
とができる。
【0009】そして、上記本発明の作用をより確かなも
のとするためには、シリンダ孔の一方の端面を拡径して
段状に溝を形成し、このシリンダ孔内にライナーを接合
材を介在させてセットするとともに、このセットされた
シリンダの前記溝を上向きにして溝内に接合材を装入
し、この状態で焼入れすることが好ましい。この方法に
よれば、シリンダとライナーの間に介在させた接合材が
不足状態であっても、溝内に装入した接合材が焼入れ温
度に加熱された際に溶融し補充でき、シリンダとライナ
ーの接合をより確実なものとすることができ、熱伝達性
能もより確実に得られる。
【0010】上記の作用を享受するために接合材として
は、一般にライナーに使用される工具鋼より溶融温度の
低いろう材が望ましく、特に拡散容易なニッケルベース
のろう材が望ましい。またその形状は特に限定するもの
ではないが、シリンダとライナーの間の隙間に容易に装
入するためには粉末状が好ましく、またライナーの外周
面に巻付けて使用するには線またはシート状のろう材が
好ましい。またこれらを組み合わせて使用するとよい。
また請求項2の発明においては、一側端に上面に設けた
溝に装入し得る厚肉部を有するシートを用いることがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明方法を適用して製作した押出機の
ライナー式シリンダの説明図であって、aは正面図、b
は斜視図である。
【0012】シリンダ1は、両端にフランジ2が形成さ
れ、胴部には軸方向にライナー3を装入し得る孔4が開
けられている。また孔4の外側には孔4に平行して温度
調節媒体のための小孔5が開けられている。
【0013】上記ライナー3は、外形がシリンダ1の孔
4内に隙間を有して装入可能な大きさに形成され、その
胴部には軸方向に眼鏡状に形成した孔6が開けられてい
る。また、シリンダ1の孔4とライナー3の隙間( 0.1
〜 0.3mm)には接合材7の充填層が形成されている。
【0014】上記のようにセットされたシリンダ1を焼
入れ炉に装入し所定温度に加熱することで、シリンダ1
の孔4とライナー3の隙間で接合材7が溶融し接合され
る。
【0015】因みに、炭素鋼からなるシリンダ1、ステ
ンレス系工具鋼からなるライナー3、溶融温度が1010〜
1175℃である、Cr: 7wt%, B: 3wt%,Si: 5wt%,
Fe:3wt%を含有するNiベースろう材を接合材7として
用い、この箔状の接合材7をライナー3の外周面に巻付
けこれをシリンダ1にセットした後、真空加熱炉に装入
して1050℃×30分の加熱を行いライナー3の焼入れを行
ったところ、ライナー3の内面はHv700 以上に硬化し、
また良好な接合が行えた。
【0016】またこの時同時に、図2に示すようにシリ
ンダ1の孔4内にライナー3をセットした状態において
上面に溝8をリング状に形成したものも準備し、ライナ
ー3の外周面には箔状の接合材7を巻付け、また前記溝
8内には接合材7を切断したものを充填して焼入れた。
このものにおいても、上記実施例と同様にライナー3の
内面はHv700 以上に硬化し、また良好な接合が行えた。
なお、この方法においては焼入れ後、溝8の底面以下の
位置(一点鎖線Aで示す位置)で切断して製品とする。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる押
出機のライナー式シリンダの製作方法によれば、ライナ
ーとシリンダ間の熱伝達性能が従来のものと同等かそれ
以上に製作できる。また、接合材の前もっての溶融を必
要としないので焼入れ用の熱処理炉のみで製作ができ設
備スペースが小さく済むと同時にエネルギの省力ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用して製作した押出機のライナ
ー式シリンダの説明図であって、aは正面図、bは斜視
図である。
【図2】本発明方法を適用して製作した押出機のライナ
ー式シリンダの別の実施例の断面説明図である。
【符号の説明】
1:シリンダ 2:フランジ
3:ライナー 4:孔 5:小孔
6:眼鏡状に形成した孔 7:接合材 8:溝
A:切断位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライナーを接合材を介在させてシリンダ
    孔内にセットするとともに、このセットされたシリンダ
    をライナーの焼き入れ温度に加熱し、ライナーに焼き入
    れを施すと同時に接合材を溶融してシリンダ孔内にライ
    ナーを接合して設けることを特徴とする押出機のライナ
    ー式シリンダの製作方法。
  2. 【請求項2】 シリンダ孔の一方の端面を拡径して段状
    に溝を形成した後、このシリンダ孔内にライナーを接合
    材を介在させてセットし、このセットされたシリンダの
    前記溝を上向きにして溝内に接合材を装入し、さらにシ
    リンダをライナーの焼き入れ温度に加熱し、ライナーに
    焼き入れを施すと同時に接合材を溶融してシリンダ孔内
    にライナーを接合して設けることを特徴とする押出機の
    ライナー式シリンダの製作方法。
JP6061316A 1994-03-30 1994-03-30 押出機のライナー式シリンダの製作方法 Withdrawn JPH07266396A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100954540B1 (ko) * 2009-11-27 2010-04-22 주식회사 동방이엔지 압출성형기의 실린더 및 그 제조방법
JP2016533287A (ja) * 2013-09-26 2016-10-27 クラウスマッファイ ベルシュトルフ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングKraussMaffei Berstorff GmbH 溶融可能な材料を押し出すツインスクリューを収容する摩耗体
CN112643000A (zh) * 2020-11-27 2021-04-13 张正良 一种双螺杆筒体衬套的制作方法

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