JPH07266323A - 高強度コンクリート管の製造方法 - Google Patents

高強度コンクリート管の製造方法

Info

Publication number
JPH07266323A
JPH07266323A JP7007467A JP746795A JPH07266323A JP H07266323 A JPH07266323 A JP H07266323A JP 7007467 A JP7007467 A JP 7007467A JP 746795 A JP746795 A JP 746795A JP H07266323 A JPH07266323 A JP H07266323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
centrifugal
amount
molding
molding mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7007467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2694723B2 (ja
Inventor
Ki-Dong Yuk
基 棟 陸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPH07266323A publication Critical patent/JPH07266323A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2694723B2 publication Critical patent/JP2694723B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B21/00Methods or machines specially adapted for the production of tubular articles
    • B28B21/76Moulds
    • B28B21/80Moulds adapted to centrifugal or rotational moulding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B13/00Feeding the unshaped material to moulds or apparatus for producing shaped articles; Discharging shaped articles from such moulds or apparatus
    • B28B13/02Feeding the unshaped material to moulds or apparatus for producing shaped articles
    • B28B13/0215Feeding the moulding material in measured quantities from a container or silo
    • B28B13/027Feeding the moulding material in measured quantities from a container or silo by using a removable belt or conveyor transferring the moulding material to the moulding cavities
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B1/00Producing shaped prefabricated articles from the material
    • B28B1/08Producing shaped prefabricated articles from the material by vibrating or jolting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B13/00Feeding the unshaped material to moulds or apparatus for producing shaped articles; Discharging shaped articles from such moulds or apparatus
    • B28B13/02Feeding the unshaped material to moulds or apparatus for producing shaped articles
    • B28B13/0215Feeding the moulding material in measured quantities from a container or silo
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B15/00General arrangement or layout of plant ; Industrial outlines or plant installations

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は遠心回転による水とコンクリートの
飛散がなく、また、コンクリートスラッジの発生がなく
て、環境汚染を誘発せず、最短時日内に優れた物性と均
一な製品の肉厚及び外観を有する高強度コンクリート管
の製造方法を提供することにある。 【構成】 制御された条件の下で成形モールドの胴体部
とソケット部に遠心回転と同時に外部から振動を加えな
がら、水噴射と同時にコンクリートを定量投入する遠心
回転及び外部振動による成形工程と、遠心回転と同時に
段階的に転圧成形する遠心回転及び転圧による成形工程
及び仕上げ工程として高速遠心回転による成形工程とで
構成されることを特徴とする高強度コンクリート管の製
造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高強度コンクリート管
の改良された製造方法に関するものであって、さらに具
体的には、遠心回転と外部振動及び転圧による成形方法
を適切に制御された条件の下に組み合わせてなる、特
に、遠心回転及び外部振動による成形工程と遠心回転及
び転圧による成形工程及び遠心成形工程の組み合わせに
より構成された、遠心力鉄筋コンクリート管(いわゆ
る、ヒューム管)などの高強度コンクリート管の改良さ
れた製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遠心力鉄筋コンクリート管は、鉄筋より
なるケージ(cage)を管状の成形モールドの内周辺部に
固定し、このモールドを水平に回転しながら、コンクリ
ートを投入して強力な遠心力を加えて緻密なパイプを成
形した後、養生してなるものであって、一般的にはパイ
プ、ポール、パイルなどとして製造されている。しかし
ながら、上記のような一般的な遠心力コンクリート管の
製造方法においては、水分含有量が多いコンクリートを
使用することにより、成形途中水分が多量に流出し、こ
の水分がそのまま外部へ放出されて環境汚染を引き起こ
すようになり、なお、投入したコンクリート中の一部が
遠心力により成形モールドから離脱して、無駄なスラッ
ジとして廃出されるので、これによる環境汚染も深刻な
問題となっている。また、遠心力のみでは所要の物性を
有する満足な製品を製造することができなかった。
【0003】このような問題を解決するために、種々の
試みが行なわれた。即ち、日本国特許公報昭55−51
722号によると、水:セメントの比が22〜33%の
コンクリートを成形モールド内に投入し、遠心回転と同
時に転圧ローラで成形モールドの内周面全体を一次的に
粗充填した後、残りのコンクリートを一定段階毎に投入
しながら、転圧ローラで精充填する2段階の成形方式に
よるコンクリート管の遠心、転圧成形方式を開示してい
る。この方法は、ストレインゲージが内装された転圧ロ
ーラを用いて精充填する方法であり、ストレインゲーシ
の感度を大きくするためには転圧ローラの管壁の厚さを
薄くしなければならないので、これによる転圧ローラ自
体の機械的強度が小さくて、所要の転圧による成形圧力
を発生することができず、破損の恐れが大きく、また転
圧ローラが胴体部用とソケット部用の2部分に区分され
ているので均一な成形が難かしい。なお、重要な事項で
ある所要の遠心力と転圧力及びこれらの回転数などに対
しては、その具体的な記載がなく、特に、この方法によ
って製造された製品の物性に対しては、その具体的な記
載が全くないので、この方法による効果の程度を見計ら
うことが不可能である。
【0004】また、日本国特許公報昭57−42011
号は、上記記載の遠心、転圧成形方法を改良したもので
あって、水:セメント比が20〜28%のコンクリート
を成形モールドに投入しながら30g以上(250〜2
70r.p.m.)の遠心力を加えると同時にパイプの内周面
速度より10%以上の速度で転圧ローラを回転させて、
一定部分においてのコンクリートの締固めを完了し、次
に充填位置にコンクリート投入機を移動させる遠心力ロ
ーラ転圧パイプの製造方法である。この方法において
は、転圧ローラによるコンクリートの締固め状態を電流
計でモーターの負荷を検出し制御機により制御する方式
であり、このため転圧ローラの圧力は直接的に確めるこ
とが出来ず、また上記方法と同じく胴体部とソケット部
の成形のための2つの転圧ローラを使用するため、均一
な成形を期待することができない。更にこの方法による
製品の物性に関する記載も全くないため、その効果もわ
からない。
【0005】一方、日本国特許公報昭58−49371
号は、上記記載の2つの製造方法を改良した遠心、振動
及び転圧成形方法を開示している。即ち、水:セメント
比が28%以下のコンクリートを全体投入量に対し95
%にして回転している成形モールド全長に亘って投入し
て、遠心力で粗充填した後、回転状態において衝撃発生
機構による衝撃を下部から成形モールドに加えた後、残
りのコンクリート(5%)を転圧ローラで前記の方法と
同じく精充填するものである。この方法においては、衝
撃発生機構はカムを用いた衝撃システムであり、衝撃の
振幅と強度、即ち、衝撃度は任意多様に変化させること
が出来ず、高衝撃、即ち、高振動を加えられないので、
均一なコンクリートの締固めが期待できない。また、製
品の種類も多様にすることができない。従って、この方
法は高遠心力と高衝撃、即ち、高振動を適切に組み合す
ことが出来ないという欠点を有している。また、精充填
方式においても、前記方法などと同じ欠点を有してい
る。
【0006】なお、日本国特許公報昭60−46005
号は、遠心、振動打撃成形に関する技術であって、コン
クリートを充填した成形モールドを遠心回転した後、振
動打撃を加えるだけでコンクリートパイプを製造する技
術に関するものである。ここで開示された振動発生機構
は、外周面に複数の突起を一定間隔に形成した起振ホイ
ル(wheel )と偏心円板を用いたものであり、高速の高
振動を加えるのには不適合であり、または、転圧ローラ
による成形でないので、コンクリートの締固めが不充分
になるばかりでなく、製造されたパイプの内面が平滑で
なく、管壁の厚さが不均一になるなど、所要の製品の物
性を付与することができないという欠点を有している。
一方、日本国公開特許公報昭60−217110号に
は、コンクリート遠心成形時水とコンクリートとの飛散
を防止する飛散カバーを遠心成形装置に構成しているの
で効率的な遠心成形といえない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明のとおり従
来のコンクリート管の製造方法は、胴体部とソケット部
との2部分に区分され、それぞれの該当転圧ローラで各
々成形しており、遠心成形時水とコンクリートとが多量
飛散し、振動装置が不完全であって振動効果が小さく、
成形モールドとコンクリートの重量が転圧ローラに作用
するので転圧力が不足し、また、コンクリートを部分的
に強制転圧することから、成形が不安定なため製品の外
観が不良であり、管壁の厚さも不均一であって気泡も大
きく発生している。特に、製造方法または製造装置の特
性上、転圧ローラと投入コンベヤが同時に成形モールド
内で作動するような場合には、小径管、例えば、内径5
00mm以下の管の生産は困難であるか、殆んど不可能
である。また、遠心回転と振動を併行する場合、高速遠
心回転においては、この単なる機械的な振動メカニズム
ではその効果は小さい。要約すると、上記従来の技術等
は、遠心回転、振動及び転圧を単に組合わせたものに過
ぎず、期待以上の効果は発揮されないものであった。
【0008】本発明は、従来の技術はコンクリートの投
入方式に欠点を有すると共に、成形方法において遠心回
転と振動及び転圧を適切に組み合わせられなかった点に
大きな欠点があり、所要の物性、例えば、所要の強度と
均一な製品の肉厚さ及び美麗な外観を有する製品を製造
することができなかったことを見出し、この従来の技術
が有する欠点を解消するために工夫を重ねた結果、上記
のような欠点を解消することによって、本発明を完成す
るに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は制御され
た条件の下で、成形モールドの胴体部とソケット部に遠
心回転と同時に外部振動を加えながら、水の噴射と同時
にコンクリートを定量投入する遠心回転及び外部振動に
よる成形工程と、遠心回転と同時に段階的に転圧成形す
る遠心回転及び転圧による成形工程及び仕上工程として
高速遠心回転による成形工程などの単位工程を適切に組
み合わせた成形工程及び上記単位工程のための単位装置
を適切に制御された条件の下で操作することにより、遠
心回転時水とコンクリートが飛散せず、また、コンクリ
ートスラッジ発生もなく、環境汚染を誘発せずに、最短
日時内に優れた物性と外観及び均一な肉厚を有する小径
ないし大径のコンクリート管を高生産性で自動化システ
ムにより製造することのできる高強度コンクリート管の
改良された製造方法に関するものである。
【0010】従って、本発明の第1の目的は、美麗な外
観、均一な製品の肉厚、最短日時内に高強度の発現及び
高生産性を発揮すると共に、コンクリートスラッジが生
じない高強度コンクリート管の改良された製造方法を提
供することにある。本発明の第2の目的は、自動定量投
入メカニズムによる乾式コンクリートの投入方法を用い
た高強度コンクリート管の改良された製造方法を提供す
ることにある。本発明の第3の目的は、コンクリート管
の胴体部とソケット部を別々に成形せず、水とコンクリ
ートの飛散がない遠心回転と同時に高周波振動(外部振
動)による1次成形と、遠心回転と同時に段階的転圧に
よる2次成形及び高速遠心回転による仕上げ成形の工程
より成る高強度コンクリート管の製造方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【実施例】上記のような本発明の長所と目的を達成する
ために、本発明で採用している乾式コンクリートの投入
方法、遠心回転、高周波振動(外部振動)及び段階的転
圧などに対し図面に基づき説明する。 イ.乾式コンクリートの投入 まず、本発明による乾式コンクリートの投入方法を図1
及び図4によって説明する。即ち、セメントに対する水
の比(以下、“水:セメント比”という)が25〜30
%である乾式コンクリートCを、上・下ロードセル(lo
ad cell )式2段計量ホッパ(hopper)8,8’が設け
られた自動投入機Fより一定量をロードセル式計量ベル
トコンベヤMCにより、インバーター式水噴射装置10
が先端に構成された作動中の定量投入コンベヤ7上に吐
出を開始すると共に、定量投入コンベヤ7を、インバー
ター式高周波振動発生装置4に装着された振動発生機5
で外部から振動を加えながら遠心回転中の成形モールド
11内に前進させることにより、成形モールド11の胴
体部Bに対し100mmの間隔毎に乾式コンクリートの
定量投入を開始する。
【0012】この場合において、投入される乾式コンク
リートに対しインバーター式水噴射装置10から水を噴
射する。定量投入コンベヤ7の先端部が成形モールド1
1のソケット部S付近のP地点直前(図1−1における
実線で示す定量投入コンベヤ7の位置)に到達すると、
胴体部Bに対する1次投入工程が完了し、この際、定量
投入コンベヤ7と自動投入機Fの作動を一時停止させ
る。次いで、位置検出システム(図1のPS)により定
量投入コンベヤ7の先端部をソケット部Sの開口部O直
前(図4における破線で示す定量投入コンベヤ7の位
置)まで移動(この時には、コンクリートの投入及び水
噴射はない)させた後、ソケット部Sの円滑な定量投入
のため、計量コンベヤベルトMCの速度をソケット部の
大きさ(size)にそれぞれ該当する速度に自動減速させ
てコンクリートを定量投入コンベヤ7上に吐出すること
により、ソケット部Sに対する所要量のコンクリートを
制御された量で、水噴射と共に制御された時間内に投入
を完了する。このようにして、乾式コンクリートの1次
投入(全体量の50〜60%)である胴体部Bとソケッ
ト部Sへの投入が終了する。
【0013】一方、上記ソケット部Sへの投入時におい
て、遠心回転と同時に外部振動中の胴体部Bに対して定
量投入コンベヤ7のベルト7’速度30〜80m/mi
nで、ソケット部投入量の50〜80%を投入する。次
いで、定量投入コンベヤ7のベルト7’速度を約60〜
70%減速しながら残りの一部の乾式コンクリート(1
0〜15%)を投入した後、ソケット部傾斜開始点Pま
で定量投入コンベヤ7を速度0.1〜1m/minに後
進させながら、残りのコンクリート(10〜35%)を
投入する。このようにすることにより、遠心回転時ソケ
ット部からのコンクリートの外部への飛散を防止するこ
とができる。ソケット部Sまでのコンクリートの1次投
入工程が完了すると水の噴射は中断され、定量投入コン
ベヤ7の後進開始と同時にコンクリート(全体量の40
〜50%)を成形モールド11の胴体部Bに上記1次投
入工程と同じ方式により定量投入して乾式コンクリート
の2次投入工程を完了し、成形モールド11に対する乾
式コンクリートの全体投入工程が完了する。
【0014】上記の場合において、計量コンベヤベルト
MCの速度は10〜80m/minであり、定量投入コ
ンベヤ7の成形モールド11内への前進速度は2〜5m
/minである。なお、定量投入コンベヤ7の前進時胴
体部Bに対するコンクリートの総投入量は55〜7,1
25kgであり、またソケット部Sに対するコンクリー
トの総投入量は10〜1,750kgであって、この際
の胴体部Bのコンクリート投入時の水噴射量は0.2〜
50lであり、ソケット部Sのコンクリート投入時の水
噴射量は0.1〜20lである。なお、定量投入コンベ
ヤ7のベルト7’速度は胴体部Bにおいて30〜80m
/minであり、ソケット部Sにおいて10〜30m/
minである。
【0015】一方、コンクリートの1次投入工程を完了
した後、2次投入工程のための定量投入コンベヤ7の後
進時における胴体部Bに対するコンクリートの総投入量
は55〜7,125kgであり、また定量投入コンベヤ
7の後進速度は2〜5m/minであって、定量投入コ
ンベヤ7のベルト7’速度は30〜80m/minであ
る。なお、定量投入コンベヤ7の前進時胴体部Bとソケ
ット部Sに対する水噴射量は、合計0.3〜70lであ
って、コンクリートの投入が完了した後の水:セメント
の比は26〜32%になる。
【0016】また、定量投入コンベヤ7の前・後進時に
おいて、定量投入コンベヤ7が100mm間隔に移動す
る間は、コンクリートを一定量ずつ投入する〔2段計量
ホッパー8,8’に設けられたロードセル9を通じて感
知、例えば、300mm管の場合には100mm当り2
〜3kg、内径1,000mm管の場合には100mm
当り33〜34kg〕。投入量が不足する場合には、こ
れを定量投入コンベヤ7と機能的に接続されて作動する
2段計量ホッパー8,8’に設けられたロードセル9で
感知して定量が投入される時まで定量投入コンベヤ7は
停止し、所要の投入量が投入された後には、定量投入コ
ンベヤ7が次の投入位置に移動する。同じく、ソケット
部S投入の場合にも、設定された量だけ投入が完了する
とコンクリートの2次投入工程のために定量投入コンベ
ヤ7が移動(後進)する。
【0017】上記コンクリート投入の場合において、定
量投入コンベヤ7の前進時(1次投入工程)、胴体部B
の投入時間は1.5〜2.0分、ソケット部Sの投入時
間は0.5〜1分であり、後進時(胴体部に対する2次
投入工程)には1.5〜2分であって、総投入所要時間
は3.5〜5分である。
【0018】次には、本発明による遠心回転、外部振動
及び転圧によるコンクリート管の成形方法について図1
ないし図3を参照しながら説明する。 ロ.遠心回転、外部振動及び転圧の組み合わせによるコ
ンクリート管の成形 1.遠心回転及び外部振動による成形 図1及び図3を参照しながら説明する。鉄筋からなるケ
ージが内周辺り部に固定設置された成形モールド11
を、成形モールド11の上昇、下降装置及び前・後進メ
カニズムで構成された第1移送台車1で、回転軸がない
分離式回転駆動ホイル2,2’が装置された第1遠心回
転装置に移送して、上記装置の駆動ホイル2,2’上に
載置する。次いで、上記のコンクリートの投入方法
(“イ.乾式コンクリートの投入”)に従いコンクリー
トを投入しながら成形モールド11の遠心回転とともに
外部振動による成形を実施する。即ち、乾式コンクリー
トを自動投入機Fの2段計量ホッパー8,8’より作動
中の定量投入コンベヤ7上に吐出開始と同時に第1遠心
回転装置で成形モールド11を低速遠心回転、即ち、3
0〜200r.p.m.(遠心力:3〜5g)で1次遠心回転
させる。
【0019】このとき、第1遠心回転装置の上部に設け
られたインバーター式高周波振動発生装置4を下降させ
て、振動発生機5の振動伝達ローラ6を成形モールドの
タイヤ3,3’に密着させると同時に、乾式コンクリー
トの遠心回転及び外部振動による成形工程が完了する時
まで16〜300KNの高周波振動力(周波数:3,6
00〜12,000Hz、振幅:0.2〜0.7mm)
を継続的に加える。コンクリートの定量投入が完了する
と、上記と同じ外部振動条件の下に振動を継続的に加え
ながら第1遠心回転装置で成形モールド11を1〜2分
間中速遠心回転、即ち、50〜400r.p.m.(遠心力:
5〜20g)にて、2次遠心回転させて投入された乾式
コンクリートの均一配分化と締固めとをすることによ
り、本発明の遠心回転及び外部振動による成形工程を完
了する。
【0020】2.遠心回転及び転圧による成形 図2及び図3を参照しながら説明する。遠心回転及び外
部振動による成形工程を完了した後、成形モールド11
を第1移送台車1と同じ構造と機能を有する第2移送台
車Eによって、回転軸がない分離式回転駆動ホイルW,
W’が装置された第2遠心回転装置側に移送して、第2
遠心回転装置の分離式回転駆動ホイルW,W’上に載置
した後、第2遠心回転装置で遠心回転(50〜275r.
p.m.;遠心力:5〜10g)させながら転圧装置Rの転
圧ローラDを成形モールド11の胴体部B内に進入させ
て、転圧ローラDの先端部をブラケットI内に挿着す
る。
【0021】これと同時に、転圧ローラDとブラケット
Iを成形モールド11内の成形コンクリート管Tの内面
より5〜10mmの位置まで同期下降させ、成形モール
ド11及び転圧ローラDの回転と同時に転圧成形を開始
する。成形モールド11の遠心回転(50〜275r.p.
m.)と同時に行なわれる転圧成形において、転圧ローラ
Dの線圧力を第1段階:10〜20kg/cm、第2段
階:21〜30kg/cm、第3段階:31〜40kg
/cm及び第4段階:41〜50kg/cmにし、これ
と同時に、転圧ローラDの線速度を第1段階:65〜9
60m/min、第2段階:70〜1,050m/mi
n、第3段階:75〜1,080m/min及び第4段
階:80〜1,130m/minにして段階的に加圧す
る。この場合各段階における時間は2秒〜60秒とし、
合計8秒〜240秒にする。
【0022】このような遠心回転及び転圧による成形が
完了すると、転圧ローラDを上昇させて成形モールド1
1の胴体部Bより後退させる。次いで、成形モールド1
1を第2遠心回転装置により100〜600r.p.m.(遠
心力:20〜50g)にて1〜10分間高速遠心回転さ
せて仕上工程を実施することにより、本発明のコンクリ
ート管の成形を完了する。上記成形方法を同じ条件の下
で手順を変えて実施することも可能である。即ち、コン
クリートの投入方法は、上記“イ.乾式コンクリートの
投入”と同様にして、上記ロ−2の“遠心回転及び転圧
による成形”の後にロ−1の“遠心回転及び外部振動に
よる成形”の工程を実施してもよい。但し、この場合に
おいては遠心回転及び転圧による成形の最終仕上げ段階
での高速遠心回転を省略し、ロ−1の最終工程で実施す
ることも可能である。
【0023】ハ.蒸気養生及び脱型 上記成形工程を完了した成形モールド11内の成形され
たコンクリート管Tを蒸気養生室に入れ、周囲温度で3
0分ないし1時間放置する。次いで、養生室の温度を毎
時間15〜20℃の昇温速度で蒸気加熱して60〜80
℃まで上昇させた後、この温度の下で3〜5時間蒸気養
生し、次いで、毎時間15〜25℃の冷却速度で温度を
徐々に下降させ、室温まで冷却して養生室より取り出し
脱型することによって、本発明による製品を得る。
【0024】本発明を実施するにおいて、各条件の数値
限定理由は次のとおりである。上記各工程において、乾
式コンクリート投入時の好ましい条件は、定量投入コン
ベヤの前進時における成形モールドの胴体部に対して
は、計量ベルトコンベヤの吐出量:55〜7,125k
g/min、定量投入コンベヤの投入量:55〜7,1
25kg、定量投入コンベヤの前進移動速度:2〜5m
/min、定量投入コンベヤのベルト速度:30〜80
m/minであり、成形モールドのソケット部に対して
は、計量ベルトコンベヤの吐出量:20〜3,500k
g/min、定量投入コンベヤの投入量:10〜1,7
50kg、定量投入コンベヤの前進移動速度:0.1〜
1m/min、定量投入コンベヤのベルト速度:10〜
30m/minであって、定量投入コンベヤの後進時に
おける成形モールドの胴体部に対しては、計量ベルトコ
ンベヤの吐出量:55〜7,125kg/min、定量
投入コンベヤの投入量:55〜7,125kg、定量投
入コンベヤの後進移動速度:2〜5m/min、定量投
入コンベヤのベルト速度:30〜80m/minである。
上記の各数値の下限値以下であれば生産性が低下し、上
限値以上であると機械的操作や維持管理が難しくなる。
【0025】なお、定量投入コンベヤの100mm当り
定量投入において、2〜272kgの吐出量が望ましい
範囲である。吐出量が2kg以下の場合にはコンクリー
ト管成形時、コンクリート管の肉厚が薄くなるとか、内
面不良状態が生じ、272kg以上の場合にはコンクリ
ート管の肉厚が厚過ぎて成形工程に支障を期たす。ま
た、定量投入コンベヤの先端に位置するインバーター式
水噴射装置の水噴射ノズルからの水噴射量において0.
3〜0.8l(内径250mm管の場合)ないし57〜
70l(内径3,000mm管の場合)が望ましい。上
記のそれぞれの下限値0.3lまたは57l以下である
とソケット部の成形が困難であって、コンクリート管の
外面は気泡が生じた粗悪な状態となり、それぞれの上限
値0.8lまたは70l以上であると、ソケット部と胴
体部に気泡含入現象が生じてコンクリート管の内面にむ
らが形成される。
【0026】成形モールドの遠心回転及び外部振動によ
る成形段階における1次遠心回転が30r.p.m.(遠心
力:3g)以下であると、コンクリートの成形モールド
内壁に対する成形性が悪くなって、モールド内面より剥
がれ落ち、200r.p.m.(遠心力:5g)以上であると
セメントモルタルが集塊を形成するので、骨材との分離
現象が生ずる。従って、遠心回転数は30〜200r.p.
m.(遠心力:3〜5g)の範囲であるのが望ましい。一
方、遠心回転及び外部振動による成形段階における2次
遠心回転が50〜40r.p.m.(遠心力:5〜20g)の
場合においては、50r.p.m.(遠心力:5g)以下であ
ると締固め効果が不十分であって、所要強度に及ばず、
400r.p.m.(遠心力:20g)以上であると所要の転
圧効果が生じない。
【0027】インバーター式高周波振動発生機より成形
モールドに加えられる振動(外部振動)において好まし
い振動条件は、周波数3,600〜12,000Hz、
振幅0.2〜0.7mm、振動力16〜300KNにて
振動時間3〜10分間である。周波数3,600Hz以
下、振幅0.2mm以下、振動力16KN以下及び振動
時間3分以下であると、セメントモルタルが集塊を形成
して、コンクリートの締固め効果が低下し、周波数1
2,000Hz以上、振幅0.7mm以上、振動力30
0KN以上及び振動時間10分以上であると、セメント
モルタルと骨材との分離現象が生ずる。
【0028】一方、転圧を加える場合における、遠心回
転装置の遠心力は5〜10g(50〜275r.p.m.)で
あり、成形モールド内面の線速度は65〜1,130m
/minであることが好ましい。また、上記のような遠
心回転範囲に対する転圧ローラの線速度と線圧力は、第
1段階転圧時には、それぞれ65〜960m/min及
び10〜20kg/cm、第2段階転圧時には、それぞ
れ70〜1,050m/min及び21〜30kg/c
m、第3段階転圧時には、75〜1,080m/min
及び31〜40kg/cm、また、第4段階転圧時に
は、80〜1,130m/min及び41〜50kg/
cmの範囲であることが好ましい。なお、転圧後高速遠
心において、遠心回転装置の遠心力は、20〜50g
(100〜600r.p.m.)の範囲が好ましい。
【0029】上記遠心回転及び転圧による成形におい
て、上記各条件の下限値以下であると、コンクリートが
壁面から落下したり、付着力が低下してコンクートの締
固め力が弱くなり、各条件の上限値以上であると、加速
された遠心力により、成形モールドが遠心回転装置外に
跳ね飛ばされるとか、セメントモルタルと骨材との分離
現象が生ずる。なお、本発明の製造方法により、乾式コ
ンクリートが定量投入され、遠心回転、振動及び転圧を
組み合わせて成形するので、乾式コンクリートが成形モ
ールド内に均一分散され、締固め効果が十分であり、水
とコンクリートが飛散することもなく、成形工程も段階
別に区分して台車移送、自動制御システムを用いるか
ら、成形効率が高く、成形時間も短縮され、完成した製
品の外観、即ち、内面と外面が極めて平滑であるなどの
長点を有するのみでなく、このようにして製造された本
発明の高強度コンクリート管は、従来品に比べて短い材
齢で高強度を示す特徴を有する。
【0030】以下、本発明を実施例によって具体的に説
明する。 実施例1(内径400mmの高強度コンクリート管製
造) (イ)コンクリート投入及び遠心回転と外部振動による
成形 補強鉄筋骨組(cage)が周囲内壁近く設けられた成形モ
ールド11を第1移送台車1で第1遠心回転装置に移送
して、上記遠心回転装置の駆動ホイル2,2’上に載置
した。次いで、遠心回転装置を駆動させることにより成
形モールド11を111r.p.m.にて遠心回転(遠心力:
3g)させると同時に振動発生装置4を下降させ、振動
発生機5の振動伝達ローラ6を成形モールドのタイヤ
3,3’に密着させて48KNの外部振動力(周波数
7,200Hz、振幅0.31mm)を成形モールド1
1に加える即時に、成形モールド11の胴体部Bに対す
るコンクリート投入と水の噴射を開始した。
【0031】即ち、成形モールド11の遠心回転と外部
振動が開始する即時、上・下2段式計量ホッパー8,
8’が設けられた自動投入機Fの下部計量ホッパー8’
から計量ベルトコンベヤMC上にセメントに対する水の
比(水:セメント)が25%の乾式コンクリートを成形
モールド11の胴体部Bに対して137kg/minの
吐出量で吐出した。次いで、計量ベルトコンベヤMC上
に吐出した乾式コンクリートを成形モールド11の胴体
部B内に3m/minの速度で移動(前進)する定量投
入コンベヤ7に装置された移送速度60m/minの定
量投入ベルトコンベヤ7’の上に投入した。計量ベルト
コンベヤMCより投入されたコンクリートが積載された
定量投入コンベヤ7が成形モールド11の胴体部B内に
進入して、胴体部Bに対し100mm当り、コンクリー
トを表1に示す投入量で定量投入を開始する即時、定量
投入コンベヤ7の先端に装置されたインバーター式水噴
射装置10のノズルから水を下記表1に示す噴射量でコ
ンクリートに噴射した。
【0032】成形モールド11の胴体部Bに対する乾式
コンクリートの1次投入工程が完了して、定量投入コン
ベヤ7の先端部が成形モールドのソケット部Sに到達す
ると一応停止し(この時、自動投入機F、コンクリート
投入及び水噴射も中止、遠心回転及び振動は継続)、表
2に示すソケット部Sの投入条件下でコンクリートを投
入した。即ち、ソケット部Sに対する計量ベルトコンベ
ヤMCの吐出量を60kg/minの量として吐出し、
定量投入ベルトコンベヤ7’の速度20m/minでソ
ケット部Sに対し、水噴射と同時にコンクリートを18
kg(ソケット部全体投入量の60%)投入した後、定
量投入ベルトコンベヤ7’の速度を18m/minに減
速しながら、コンクリートを4.0kg投入した。
【0033】その後ソケット部の傾斜開始点Pまで定量
投入コンベヤ7を速度0.5m/minで後進させなが
ら、残りのコンクリート8kgを投入した。このような
ソケット部Sに対するコンクリート投入時において、ソ
ケット部Sに対し水を表1に示す条件で噴射した。これ
で、胴体部Bとソケット部Sに対する乾式コンクリート
の1次投入工程(全体量の55%)を完了(1次投入所
要時間:胴体部1分、ソケット部0.8分、外部振動5
分、遠心回転5分)した。
【0034】下記表1には、上記内径400mmの遠心
力鉄筋コンクリート管の製造時のコンクリートの1次投
入工程(定量投入コンベヤ7の前進)において、定量投
入コンベヤ7の成形モールド胴体部B100mm当り、
コンクリートの定量投入と水噴射量がそれぞれ示されて
いる。
【0035】
【表1】
【0036】ソケット部Sまでコンクリートの1次投入
工程が完了すると、上記のような条件における遠心回転
と外部振動を継続しながら自動投入機F、定量投入コン
ベヤ7及び水噴射の作動を一旦中断した後、定量投入コ
ンベヤ7の後進を開始した。即ち、この場合は水の噴射
は省き、計量コンベヤベルトMCのコンクリート吐出量
137kg/min、定量投入コンベヤ7の移動(後
進)速度3m/min及び定量投入ベルトコンベヤ7’
の移動速度60m/minの制御された条件の下で表1
に示したコンクリート投入量(2次投入:後進)によっ
て成形モールド100mm当り一定量ずつを投入するこ
とによって乾式コンクリートの2次投入工程を完了した
(2次投入所要時間:1分)(セメントに対する水の最
終比:約27%)。上記のようにして、コンクリートの
投入が完了すると成形モールド11に48KNの外部振
動力(周波数7,200Hz、振幅0.31mm)を継
続して加えながら203r.p.m.で2分間遠心回転(遠心
力:10g)させた。
【0037】(ロ) 遠心回転及び転圧による成形 上記(イ) の工程を完了した成形モールド11を第2移
送台車Eを用いて遠心回転及び転圧成形装置に移送し
て、遠心回転及び転圧による成形工程を実施した。即
ち、遠心回転及び外部振動による成形が完了した成形モ
ールド11を第2遠心回転装置の駆動ホイルW,W’上
に安置した後、遠心回転(143r.p.m.;遠心力:5
g)させながら、転圧装置の転圧ローラDを回転中の成
形モールド11内に6m/minの速度で前進させて、
上記転圧ローラの先端部をブラケットIに結合すると同
時に、転圧ローラDとブラケットIを成形したコンクリ
ート管Tの内面から5mmの位置まで同期下降させた
後、成形モールド11の遠心回転と共に転圧ローラDの
回転と同時に表3に示す条件下で段階別転圧成形を開始
した。即ち、転圧ローラDの線圧を第1段階:15kg
/cm(線速度:153m/min)で15秒、第2段
階:25kg/cm(線速度:162m/min)で1
5秒、第3段階:35kg/cm(線速度:171m/
min)で15秒、第4段階:45kg/cm(線速
度:180m/min)で5秒の条件の下において4段
階の転圧成形を実施した。上記のようにして遠心回転及
び転圧による成形が完了すると、転圧ローラDを成形モ
ールド11から後進させ、次いで、成形モールド11を
第2遠心回転装置にて406r.p.m.で2分間高速遠心回
転(遠心力:40g)させることによって、本発明の内
径400mmのコンクリート管の成形を完了した。上記
工程においては、コンクリートスラッチが全然排出され
なかった。
【0038】(ハ) 養生及び脱型 上記の成形工程を経た成形モールド11内のコンクリー
ト管Tを蒸気養生室に入れ、周囲温度で60分間放置し
た後、養生室を20℃/hrの昇温速度で蒸気加熱して
70℃にし、この温度で4時間維持した。次いで、20
℃/hrの冷却速度で徐冷して周囲温度まで冷却した
後、脱型することによって本発明の内径400mmの高
強度コンクリート管を製造した。上記実施例1の製造条
件を要約すると表2、表2−1、表2−2及び表3に示
すとおりである。 実施例2〜10 下記表2ないし表3に示す条件を用いる以外は実施例1
と同じ方法で実施例2ないし10による本発明の各種内
径の高強度コンクリート管を製造した。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】
【表7】
【0045】比較例1〜4 従来例の遠心力鉄筋コンクリート管を従来方法により製
造し、対照に使用して本発明の方法による製品と比較し
た。即ち、上記各実施例2、3、5及び7にそれぞれ対
応する大きさの補強鉄筋骨組と成形モールドを使用し、
セメントに対する水の比が45%である従来の湿式コン
クリートをスクリューコンベアーを使用して投入しなが
ら、遠心回転装置で、下記表4に示す各条件によりそれ
ぞれ遠心回転によって成形し、実施例1と同じ方法で蒸
気養生した後、脱型することによって比較例1〜比較例
4の対照用遠心力鉄筋コンクリート管を製造した。遠心
回転による成形済みのコンクリート管の内面は、水分が
多量浸出しており、セメントと骨材との分離現象がはな
はだしく、なお、遠心成形の際コンクリートスラッチが
全体投入量の約5%が排出された。
【0046】
【表8】
【0047】試験例 実施例1ないし実施例10と比較例1ないし比較例4で
製造したそれぞれのコンクリート管に対し、韓国工業規
格〔KS F 4403 (遠心力鉄筋コンクリート
管)〕により、外圧強度試験をして比較した。その結果
は表5、表6及び表7にそれぞれ示されている。
【0048】
【表9】
【0049】
【表10】
【0050】
【表11】
【0051】
【表12】
【0052】表5と表6により明らかなように、本発明
によるコンクリート管は、材齢 3日でKS基準値に殆ん
ど接近した外圧強度を示し、材齢7日からはKS基準値
をはるかに上回る外圧強度を示しているのに反し、従来
の方法によるコンクリート管(比較例)は、材齢28日
でも、殆んどが KS 基準値に達しない外圧強度を示して
いる。特に、表7よりわかるように、同種の製品におい
て、本発明と比較例(従来例)を比較してみても、本発
明は比較例(従来例)に対し各各の材齢において、外圧
強度の顕著な増加率を示している。
【0053】
【発明の効果】従って、以上の結果より、本発明の方法
では従来の方法より短時間の製造工程で高生産性と、短
い材齢での大きい外圧強度を示すことをわかり、また、
本発明による製品は、材齢7日目より十分に使用可能で
あるため、短い材齢で商品化が可能である。以上説明し
たとおり、本発明は自動化された一貫生産工程ラインを
構成して、単位工程を継続的に実施することができ、遠
心回転、振動及び転圧による成形方法を適切りに組み合
わせて、制御された条件の下で実施することができるの
で、水とコンクリートの飛散がなく、美麗な外観、最短
日時内の高強度発現、コンクリートスラッジ生成防止、
均一な製品の肉厚、高生産性等を有する高強度コンクリ
ート管の大量生産が可能であるため、産業上の利用にお
いて、その意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の成形モールドに対する乾式コ
ンクリート投入及び遠心回転・振動による成形のための
装置の断面構成図である。
【図2】本発明の実施例の遠心回転・転圧による成形の
ための装置の断面構成図である。
【図3】本発明の実施例を示す製造工程図である。
【図4】図1の成形モールドのソケット部の開口部断面
図である。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心、振動及び転圧成形によるコンクリ
    ート管の製造において、(イ)セメントに対する水の比
    が25〜30%のコンクリートをロードセル式2段計量
    ホッパーが装置された自動投入機の計量コンベヤベルト
    から所定量ずつ定量投入コンベヤに吐出し、上記定量投
    入コンベヤを、成形モールド内に前進させながら、上記
    吐出されたコンクリートを、第1遠心回転装置で低速遠
    心回転と同時に外部振動中の上記成形モールド内の胴体
    部に、一定間隔毎に定量投入すると同時に、インバータ
    ー式水噴射装置から制御された量で水噴射をして、上記
    胴体部に対するコンクリート投入を行ない、上記定量投
    入コンベヤが、上記成形モールドのソケット部の開口部
    直前に到達すると、上記計量コンベヤベルトの速度を減
    速させてコンクリートを、上記定量投入コンベヤに吐出
    し、上記インバーター式水噴射装置よりの水噴射と同時
    に、定量投入コンベヤの制御された速度で所定量のコン
    クリートを上記ソケット部に投入することにより、全体
    コンクリート投入量の50〜60%を投入するコンクリ
    ートの1次投入工程と、上記コンクリートの1次投入工
    程後、水噴射を中断し、成形モールドの低速遠心回転と
    外部振動を継続しながら、定量投入コンベヤの後進開始
    と同時に残りのコンクリートを上記胴体部に一定間隔毎
    に定量投入するコンクリートの2次投入工程を行い更に
    これら工程の完了した後、外部振動を継続的に加えなが
    ら、成形モールドを中速遠心回転させる遠心回転及び外
    部振動成形工程と、(ロ)上記遠心回転及び外部振動成
    形工程の完了後、上記成形モールドを第2遠心回転装置
    で遠心回転させながら、転圧装置の転圧ローラを、上記
    成形モールド内に進入させ、上記成形されたコンクリー
    ト管内面より5〜10mmの位置まで下降させて、4段
    階の圧力及び速度で遠心回転と同時に段階的に転圧成形
    する遠心回転及び転圧成形工程と、(ハ)上記遠心回転
    及び転圧成形工程の完了後、上記成形モールドを上記第
    2遠心回転装置で高速遠心回転させる仕上工程としての
    高速遠心回転成形工程より成ることを特徴とする高強度
    コンクリート管の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記計量ベルトコンベヤより定量投入コ
    ンベヤへのコンクリート吐出において、上記ベルトの速
    度が10〜80m/minであることを特徴とする請求
    項1記載の高強度コンクリート管の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記定量投入コンベヤの成形モールド内
    への前進速度が2〜5m/minであることを特徴とす
    る請求項1記載の高強度コンクリート管の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記遠心回転及び外部振動成形工程の第
    1遠心回転装置での低速遠心回転は30〜200r.p.m.
    であり、この場合の遠心力が3〜5gであることを特徴
    とする請求項1記載の高強度コンクリート管の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記遠心回転及び外部振動成形工程での
    振動はインバーター式高周波振動発生装置を用いて、振
    動力16〜300KNを加え、この場合の周波数は3,
    600〜12,000Hz、振幅は0.2〜0.7mm
    であることを特徴とする請求項1記載の高強度コンクリ
    ート管の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記定量投入コンベヤの成形モールド内
    への前進時の胴体部に対するコンクリート投入は、計量
    ベルトコンベヤのコンクリート吐出量55〜7,125
    kg/min、上記定量投入コンベヤの前進速度2〜5
    m/min、上記定量投入コンベヤのベルト速度30〜
    80m/min、上記定量投入コンベヤのコンクリート
    投入量55〜7,125kg及び投入時間1.5〜2.
    0分であることを特徴とする請求項1記載の高強度コン
    クリート管の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記定量投入コンベヤの成形モールド内
    への前進と同時のコンクリート投入時の胴体部に対する
    水噴射量は0.2〜50lであることを特徴とする請求
    項1記載の高強度コンクリート管の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記定量投入コンベヤの成形モールド内
    への前進時のソケット部に対するコンクリート投入は、
    胴体部内への前進時の上記定量投入コンベヤのベルト速
    度30〜80m/minでソケット部投入量の50〜8
    0%を投入し、上記定量投入コンベヤのベルト速度を6
    0〜70%減速しながら10〜15%投入した後、ソケ
    ット部傾斜開始点まで、上記定量投入コンベヤを0.1
    〜1m/minの速度で後進しながら、残りのコンクリ
    ート10〜35%を投入することを特徴とする請求項1
    記載の高強度コンクリート管の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記ソケット部に対するコンクリート投
    入は、上記定量投入コンベヤのベルト速度10〜30m
    /min、コンクリート投入量10〜1,750kg及
    び投入時間0.5〜1分とすることを特徴とする請求項
    1または8記載の高強度コンクリート管の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記ソケット部に対するコンクリート
    投入時の水噴射量は0.1〜20lであることを特徴と
    する請求項9記載の高強度コンクリート管の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記定量投入コンベヤの成形モールド
    内への前進時、胴体部とソケット部に対する水噴射総量
    を0.3〜70lにして、コンクリートの水:セメント
    の比を25〜30%とすることを特徴とする請求項1、
    6、7または8のいずれか1項に記載の高強度コンクリ
    ート管の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記コンクリート1次投入後、胴体部
    に対する2次投入のための、上記定量投入コンベヤの後
    進速度が2〜5m/minであり、上記コンベヤのベル
    ト速度が30〜80m/minであって、上記定量投入
    コンベヤ後進時の胴体部に対するコンクリート総投入量
    が55〜7,125kgであることを特徴とする請求項
    1記載の高強度コンクリート管の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記定量投入コンベヤの一定間隔毎の
    コンクリート投入量は、上記定量投入コンベヤが成形モ
    ールド内で100mm移動する間、2段計量ホッパーに
    設けられたロードセルで感知しながら、一定量を投入す
    ることを特徴とする請求項1、3、6、7または12の
    いずれか1項に記載の高強度コンクリート管の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 上記定量投入コンベヤの100mm当
    りのコンクリートの投入量は2〜272kgであること
    を特徴とする請求項13記載の高強度コンクリート管の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 上記定量投入コンベヤのソケット部に
    対するコンクリート投入は、2段計量ホッパーに設けら
    れたロードセルで感知しながら、一定量を投入すること
    を特徴とする請求項1または8記載の高強度コンクリー
    ト管の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記成形モールドに対するコンクリー
    トの2次投入工程が完了した後、第1遠心回転装置で成
    形モールドを振動力16〜300KN(周波数3,60
    0〜12,000Hz、振幅0.2〜0.7mm)の外
    部振動を加えながら50〜400r.p.m.(遠心力:5〜
    20g)で遠心回転させることを特徴とする請求項1記
    載の高強度コンクリート管の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記第2遠心回転装置での遠心回転条
    件が50〜275r.p.m.(遠心力:5〜10g)である
    ことを特徴とする請求項1記載の高強度コンクリート管
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記第2遠心回転装置での遠心回転と
    同時の転圧ローラによる成形は、転圧ローラの圧力と速
    度をそれぞれ第1段階:10〜20kg/cm及び65
    〜960m/min、第2段階:21〜30kg/cm
    及び70〜1050m/min、第3段階:31〜40
    kg/cm及び75〜1080m/min、第4段階:
    41〜50kg/cm及び80〜1130m/minに
    して成形し、各段階別転圧時間は2秒〜60秒とする遠
    心回転及び転圧成形を特徴とする請求項1または17記
    載の高強度コンクリート管の製造方法。
  19. 【請求項19】 上記遠心、転圧成形後、成形モールド
    を第2遠心回転装置で100〜600r.p.m.(遠心力:
    20〜50g)で1〜10分間高速遠心回転させること
    を特徴とする請求項18記載の高強度コンクリート管の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 上記自動投入機、定量投入コンベヤ、
    第1遠心回転装置と振動発生装置、第2遠心回転装置と
    転圧装置で構成された一貫生産ラインを用いることを特
    徴とする請求項1記載の高強度コンクリート管の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 上記第1遠心回転装置と第2遠心回転
    装置とが回転軸がない分離式回転駆動ホイルをそれぞれ
    有する遠心回転装置を用いることを特徴とする請求項1
    または20記載の高強度コンクリート管の製造方法。
  22. 【請求項22】 上記第1遠心回転装置に対する成形モ
    ールドの移送、載置は、第1移送台車を用い、第2遠心
    回転装置に対する成形モールドの移送、載置は、第2移
    送台車を用いることを特徴とする請求項1または20記
    載の高強度コンクリート管の製造方法。
  23. 【請求項23】 上記移送台車は成形モールドの上昇、
    下降装置及び前後進メカニズムが具備されたものである
    ことを特徴とする請求項22記載の高強度コンクリート
    管の製造方法。
JP7007467A 1994-01-25 1995-01-20 高強度コンクリート管の製造方法 Expired - Fee Related JP2694723B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR94-1280 1994-01-25
KR94001280A KR970002021B1 (en) 1994-01-25 1994-01-25 Process for preparing high strength concrete pipes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07266323A true JPH07266323A (ja) 1995-10-17
JP2694723B2 JP2694723B2 (ja) 1997-12-24

Family

ID=19376178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7007467A Expired - Fee Related JP2694723B2 (ja) 1994-01-25 1995-01-20 高強度コンクリート管の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2694723B2 (ja)
KR (1) KR970002021B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103033440A (zh) * 2012-12-14 2013-04-10 中国水利水电第十四工程局有限公司 一种测试混凝土拌和物含气量的方法
CN112277148A (zh) * 2020-11-03 2021-01-29 滕治富 一种混凝土管桩自动化生产线
CN113043447A (zh) * 2021-03-30 2021-06-29 江苏江桥机械制造有限公司 一种悬辊翻转竖脱制管设备的工作方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100407181B1 (ko) * 2001-09-25 2003-11-28 주식회사 태신 처짐방지용 이송관을 갖는 원심성형관용 콘크리트투입기
KR100467295B1 (ko) * 2001-09-27 2005-01-24 김정모 원심력을 이용한 수지 콘크리트관의 제조방법 및 그제조장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103033440A (zh) * 2012-12-14 2013-04-10 中国水利水电第十四工程局有限公司 一种测试混凝土拌和物含气量的方法
CN112277148A (zh) * 2020-11-03 2021-01-29 滕治富 一种混凝土管桩自动化生产线
CN113043447A (zh) * 2021-03-30 2021-06-29 江苏江桥机械制造有限公司 一种悬辊翻转竖脱制管设备的工作方法
CN113043447B (zh) * 2021-03-30 2022-04-08 江苏江桥机械制造有限公司 一种悬辊翻转竖脱制管设备的工作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2694723B2 (ja) 1997-12-24
KR970002021B1 (en) 1997-02-21
KR950023496A (ko) 1995-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2873563B2 (ja) 内部振動が付加された高強度コンクリート管の改良された製造方法
US20150096594A1 (en) Apparatus and a method for reclaiming foundry sand
CN105643975A (zh) 超声波振动辅助下的粉体材料压制成型安全设备
JP2694723B2 (ja) 高強度コンクリート管の製造方法
CN105437355B (zh) 一种人造石的干湿成型方法及其干湿成型装置
CN105619867A (zh) 超声波振动辅助下的粉体材料压制成型方法
NO165384B (no) Fremgangsmaate og apparat for tilvirkning av hule byggeprodukter.
CN103612320B (zh) 挡渣镖生产设备
JP4067659B2 (ja) シェル中子の造型法
CN100531963C (zh) 离心浇铸机组
CN107486926A (zh) 一种全自动液压灰砂砖砖机
CN205466696U (zh) 筒形耐火砖全自动压机模具及全自动液压压砖机
US1684858A (en) Method of and apparatus for forming concrete pipe
KR102173219B1 (ko) 주물사 분리장치의 라이너 회전속도 제어 방법 및 회전속도 제어 구조
CN104107884B (zh) 一种防止消失模施涂变形的夹具
CN207764021U (zh) 混凝土抗折强度压力试模
CN219294560U (zh) 一种塑料分水器的注塑检测回收一体化设备
US2392568A (en) Method of forming silicious bodies
KR200260606Y1 (ko) 원심력을 이용한 수지 콘크리트관의 제조장치
JP2539731B2 (ja) コンクリ―ト管の製造方法
JP2607899B2 (ja) 凝固成形品の製造装置における打設装置
KR950009191B1 (ko) 흄관의 제조방법
US3239906A (en) Process for making centrifugated pipes, and machine for realization thereof
CN205325923U (zh) 一种倒浆机
JP3756830B2 (ja) コンクリート製品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees