JPH07264788A - モータ - Google Patents

モータ

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JPH07264788A
JPH07264788A JP7032480A JP3248095A JPH07264788A JP H07264788 A JPH07264788 A JP H07264788A JP 7032480 A JP7032480 A JP 7032480A JP 3248095 A JP3248095 A JP 3248095A JP H07264788 A JPH07264788 A JP H07264788A
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coil
coil bobbin
plate
bobbin
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Katsuyoshi Fukaya
勝義 深谷
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Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータをコンパクトにする。 【構成】 本発明に係るモータは、コイルボビンを有
し、このコイルボビンは筒部と該筒部両端から張り出す
鍔部とを有する。さらにコイルボビンには該鍔部間で該
筒部周囲に巻装されているコイルを有する。該コイルボ
ビンには導電性コネクタ板の一端が固定され、該導電性
コネクタ板の他端は該モータのコネクタにおける端子板
として作用する。そして該導電性コネクタ板には、該コ
イルの端末線が接続されており、かつ、該導電性コネク
タ板は該鍔部の反筒部側に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの構造に関し、
特にステータコイルの端末線の接続ならびに電源との接
続が、容易かつ確実になしえるモータ構造を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、コイルの端末線と給電部からの電
力線との接続には、種々の方法が用いられている。これ
らの方法の一部が実開昭62−160508号公報、実
開昭62−132262号公報に示されている。先ず実
開昭62−160508号公報に示されている発明は、
コイルボビンの一対の鍔部間に、環状溝と直交する方向
にプリント板を架橋し、プリント板上に設けられたプリ
ント箔を中継端子として、コイル線端末と電力線とを接
続する。次に実開昭62−132262号公報に示され
ている発明は、コイルボビンに巻装されたコイルの端末
線をコイルボビンの固定された端子板に接続する一方、
給電部から電力を得るコネクタ端子を用意し、端子板と
コネクタ端子とを接触させることにより通電を確保す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法によると以下の問題を有する。先ず実開昭62−
160508号公報に記載の構造によると、プリント板
がコイルボビンの一対の鍔部間に、環状溝と直交する方
向に架橋されているため、プリント板はコイル線の巻装
が終了した後でなければ取付けることができない。この
ため作業工程としては、コイル線巻装、プリント板取付
け、結線の各工程が必要であり、時間的ロスが大きい。
さらに、コイル線及び電力線の端末結線時には、複数の
端末結線を行なうため、作業者の作業ミスによる誤結線
が発生することがある。また、コイル線側及び電力線側
の両方のハンダ付けが必要なため作業工数がかかるとい
う問題を有している。次に実開昭62−132262号
公報に記載の構造によると、コイル線を結線するための
端子板とコネクタの端子とが別体であるために、部品点
数が多くなり、これを組付けるための工数が多く必要と
なる。さらに部品間の接続箇所が多くなるため、接触不
良による故障が生じやすいという問題を有している。本
発明は、上記諸問題を解決すること、すなわち、先ずコ
イルの巻装及び結線が効率的に行なえること、さらに部
品点数を減らすこと、誤配線を防止すること、さらには
接続不良による障害を防止することを解決すべき課題と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用、効果】
〔課題を解決するための請求項1に係る手段〕上記した
課題は、以下の特徴を有するモータによって解決され
る。即ち、請求項1に係るモータは、コイルボビンを有
し、このコイルボビンは筒部と該筒部両端から張り出す
鍔部とを有する。さらにコイルボビンには該鍔部間で該
筒部周囲に巻装されているコイルを有する。該コイルボ
ビンには導電性コネクタ板の一端が固定され、該導電性
コネクタ板の他端は該モータのコネクタにおける端子板
として作用する。そして該導電性コネクタ板には、該コ
イルの端末線が接続されており、かつ、該導電性コネク
タ板は該鍔部の反筒部側に位置している。 〔請求項1に記載された発明の作用〕上記構成による
と、コネクタ板はコイルボビンの筒部外周には存在しな
いために、コイルボビンにコネクタ板が固定された状態
でコイル線の巻装が可能である。このためコイル線の巻
始めに、コイル線の一端を所定のコネクタ板に結線し、
コイル線の巻装が完了した段階でコイル線の他端を別の
所定のコネクタ板に結線を行なうことができる。これに
より、結線が分り易くなり、巻装が効率的に実行でき
る。さらにコネクタ板は、コイルの端末を結線する端子
とコネクタの端子とを兼ねているため、部品点数が減少
し、かつ接触不良も生じにくい。 〔請求項1に記載された発明の効果〕本発明によると、
コイルの巻始めに一端を結線し、コイルを巻装後に、コ
イルの他端を結線する方法を採用することができるた
め、結線作業が確実になり、誤結線の発生率が低減す
る。さらにコネクタ板はコイルの端末線を結線する端子
とコネクタの端子とを兼ねているため部品点数が減少
し、組立ての簡素化が図れる。また部品間の接続部分が
少ないため、接触不良による故障発生率が低減する。
【0005】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係るステッピン
グモータのコイルボビン及びコネクタ板の取付け斜視図
を示している。コイルボビン2は筒部と筒部両端から張
出す鍔部とを有し、コイル線4(図2参照)を巻装する
環状溝2aが形成されている。鍔部2bには3本の導電
性のコネクタ板3a、3b、3cが固定されている。コ
ネクタ板3a、3b、3cは、その一端が鍔部2b中に
インサート形成されて、コイルボビン2に固定されてい
る。
【0006】コネクタ板3a、3b、3cの先端には雄
型コネクタ8(図4参照)の端子部分となる板状端子部
3a2、3b2、3c2が形成されている。さらに、コ
ネクタ板3a、3b、3cの、コイルボビン2の鍔部2
b直近には、コイル線4の端末を結線するための端子部
3a1、3b1、3c1が配置されている。
【0007】コネクタ板3a、3b、3cの側面形状
は、全体がコイルボビン2の鍔部2bの外側(筒が存在
しない側)に配置されるように、端子部3a1、3b
1、3c1と板状端子部3a2、3b2、3c2の間で
段差状の曲部が設けられている。さらに、コネクタ板3
a、3b、3cの平面形状において、板状端子部3a
2、3b2、3c2は略L形状をしている。これは、2
台のコイルボビン2が、図3に示すようにコネクタ板3
a、3b、3cが存在する側の鍔部2bを対向させて組
合わされて、お互いのコネクタ板3a、3b、3cが交
差することになっても、お互いのコネクタ板3a、3
b、3cが接触しないように配慮しているためである。
【0008】図2は、本発明に係るコイルボビン2及び
コネクタ板3a、3b、3cにコイル線4を巻装した状
態を示している。ここで前述のように、コネクタ板3
a、3b、3cはコイルボビン2の鍔部2bの外側に位
置しているため、コネクタ板3a、3b、3cはコイル
ボビン2にコイル線4を巻くときの邪魔にはならない。
このため、コイル線4を巻く前に、コネクタ板3a、3
b、3cを固定することができ、さらに、コイル線4の
一端を結線しておくことも可能である。
【0009】本実施例においては、1台のコイルボビン
2には2本のコイル線4が巻装される。ここで便宜上、
一本のコイル線4の一端を4a、他端を4bとし、他の
コイル線4の一端を4c、他端を4dとする。先ず、一
本のコイル線4の一端4aをコネクタ板3aに結線し、
他のコイル線4の一端4cをコネクタ板3bに結線す
る。次に2本のコイル線4をコイルボビン2に巻装す
る。そして、巻装が終了した段階で、一本のコイル線4
の終端4bをコネクタ板3bに結線し、他のコイル線4
の終端4dをコネクタ板3cに結線するのである。
【0010】この方法によると、結線作業が分り易く、
確実に実行できるため、誤結線の発生率が低減する。さ
らに、この順序でコイル線の巻装及び結線を行なうこと
により、全工程を機械で自動的に行なうことも可能であ
り、確実、かつ効率的に巻線、結線が実行できる。図3
は、本発明の一実施例に係るステッピングモータ30の
断面図を示している。ステッピングモータ30の固定子
40はコイル線4を巻装された2台のコイルボビン2
と、コイルボビン2の内周部分に装備された爪形磁極
(図示されていない)から構成されている。そして、固
定子40の内周空間部分に、多極着磁された永久磁石5
4を備える円筒形の回転子50が回転自在に収納されて
いる。固定子40及び回転子50は樹脂製のモータケー
ス32に収納されており、モータケース32の一部に
は、雄型コネクタ8が一体で成形されている。
【0011】ここで、2台のコイルボビン2はコネクタ
板3a、3b、3cが固定されている鍔部2bの反筒部
側の面が互いに密着して組合わされている。そして、コ
イルボビン2に固定されているコネクタ板3a、3b、
3cは、お互いに接触することなく交差して、雄型コネ
クタ8に導かれている。図4は、第3図のIV−IV矢視図
であり、雄型コネクタ8内のコネクタ板3a、3b、3
cの配置を表している。2台のコイルボビン2のコネク
タ板3a、3b、3cが、お互いに交差して雄型コネク
タ8に導かれる構造のため、コネクタ板3a、3b、3
cの配列を2段に出来、雄型コネクタ8は小型でコンパ
クトなものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るステッピングモータの
コイルボビン及びコネクタ板の取付け斜視図である。
【図2】コイルボビンにコイルを巻装した状態図であ
る。
【図3】本発明の一実施例に係るステッピングモータの
断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV矢視図である。
【符号の説明】
2 コイルボビン 3a コネクタ板 3b コネクタ板 3c コネクタ板 4 コイル線 8 雄型コネクタ 40 固定子 50 回転子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 モータ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】発明は、筒部の両端に鍔部が形成
されたコイルボビンが二個同軸に組み込まれており、さ
らに、各々のコイルボビンの隣合う鍔部にはコネクタを
構成する複数の導電性コネクタ板の基端部が固定されて
いるモータに関する。
【0002】
【従来の技術】これに関する従来のモータのコイルボビ
ンが、実願昭58−138826号(実開昭60−48
352号)の願書に添付した明細書及び図面のマイクロ
フィルムに記載されている。このコイルボビンは、筒部
とその筒部の両端に設けられた鍔部とを備えており、一
方の前記鍔部の外側にコネクタが固定されている。前記
コネクタには、所定の間隔で棒状の端子(以下、導電性
コネクタ板という)が平行に一列に装着されており、そ
れらの導電性コネクタ板の基端部に筒部の周囲に巻装さ
れたコイル線の端末が接続されるようになっている。こ
こで、前記コイルボビンは二個が一組で使用され、前記
コネクタが固定された鍔部が背中合わせに組み合わされ
た状態でモータに組み込まれるようになっている。この
ため、前記コネクタは互いに干渉しないように位置をず
らした状態で鍔部に取付けられており、両コイルボビン
が組み合わされた状態で各々のコネクタを構成する導電
性コネクタ板は前記鍔部と平行に一列に配置されるよう
になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たコイルボビンでは、コネクタを構成する導電性コネク
タ板は曲部を設けずに棒状に成形されているため、接続
される相手側のコネクタが大型であればそれに合わせて
導電性コネクタ板の相互間距離を大きく設定する必要が
ある。このため、コイルボビンに固定されるコネクタが
大型化し、そのコネクタのサイズが大きくなった分だけ
モータの外観寸法は大きくなる。逆に、接続される相手
側のコネクタが小型であればそれに合わせて導電性コネ
クタ板の相互間距離を小さく設定する必要があるため、
コイル線の端末を接続し難くなるという問題がある。さ
らに、コイルボビンの幅方向におけるコネクタ寸法を小
さくするため、仮に、このコイルボビンを使用して導電
性コネクタ板を二列に配列しようとすれば、配列が一列
増える分だけモータの軸方向の寸法は大きくなる。本発
明の技術的課題は、導電性コネクタ板を折り曲げて所定
形状に成形することにより、コイルボビンに固定される
導電性コネクタ板の基端部においては導電性コネクタ板
の相互間隔を変えることなく、その先端部において相互
間隔を変えられるようにし、モータの外観寸法を変える
ことなくコネクタのサイズを希望のサイズに変更できる
ようにするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用、効果】 〔課題を解決するための請求項1に係る手段〕上記した
課題は、以下の各部構造を有するモータによって解決さ
れる。即ち、請求項1に係るモータは、筒部の両端に鍔
部が形成されたコイルボビンが二個同軸に組み込まれて
おり、さらに、各々のコイルボビンの隣合う鍔部にはコ
ネクタを構成する複数の導電性コネクタ板の基端部が固
定されているモータにおいて、前記導電性コネクタ板に
は、その導電性コネクタ板の先端部が他方のコイルボビ
ンの側に所定寸法だけ張り出して配置されるように、段
差状の第一曲部が軸方向に形成されているとともに、他
方のコイルボビンに固定された導電性コネクタ板と接触
することなく互い違いに交差できるように、前記第一曲
部に対してほぼ直角に所定形状の第二曲部が形成されて
いることを特徴とする。 〔請求項1に記載された発明の作用〕本発明によると、
導電性コネクタ板には段差状の第一曲部が形成されてい
るため、その導電性コネクタ板の先端部は他方のコイル
ボビンの側に所定寸法だけ張り出した状態で配置され
る。即ち、前記導電性コネクタ板は、自身が固定される
コイルボビンの軸方向外側に張り出すようになるため
に、そのコイルボビンにコイル線を巻装する際に邪魔に
なることはない。また、前記導電性コネクタ板には第一
曲部に対してほぼ直角に、即ち、コイルボビンの幅方向
に第二曲部が形成されているため、他方のコイルボビン
に固定された導電性コネクタ板と接触することなく互い
違いに交差した状態で、その他方のコイルボビンの側に
張り出すことができるようになっている。したがって、
一方のコイルボビンに固定された導電性コネクタ板の先
端部と、他方のコイルボビンに固定された導電性コネク
タ板の先端部とが二列に配置されるようになり、さら
に、前記段差状の第一曲部の寸法を変更することにより
列の幅を変えることが可能になる。また、列の幅を変え
たとしても導電性コネクタ板の基端部の位置は変わらな
いため、モータの外観寸法が変化することはない。この
ため、モータの外観寸法を変えずに相手側のコネクタの
サイズに合わせてモータのコネクタを製作することが可
能になる。また、前述のように、コネクタのサイズが変
わっても導電性コネクタ板の基端部においては各導電性
コネクタ板の相互間隔が変わらないため、コイル線の結
線が困難になることはない。 〔請求項1に記載された発明の効果〕本発明によると、
モータの外観寸法を変えずにコネクタを希望するサイズ
に製作できるために、導電性コネクタ板を備えたコイル
ボビンの利用範囲が広くなる。
【0005】〔課題を解決するための請求項2に係る手
段〕上記した課題は、以下の各部構造を有するモータに
よって解決される。即ち、請求項2に係るモータは、請
求項1に記載されたモータにおいて、第二曲部は、一方
のコイルボビンに固定された導電性コネクタ板の先端部
と、他方のコイルボビンに固定された導電性コネクタ板
の先端部とが軸方向において互いに対向して配置される
ように成形されている。 〔請求項2に記載された発明の作用〕本発明によると、
一方のコイルボビンに固定された導電性コネクタ板の先
端部と、他方のコイルボビンに固定された導電性コネク
タ板の先端部とが軸方向において互いに対向して二列に
配置されるため、コイルボビンの幅方向におけるコネク
タ寸法を小さくすることができる。さらに、コネクタが
コンパクトになっても請求項1の場合と同様に導電性コ
ネクタ板の基端部において相互間隔が変わらないため
に、コイル線の結線が困難になることはない。 〔請求項2に記載された発明の効果〕本発明によると、
モータのコネクタを小さくできるために、コネクタの配
置上の制約が緩和され、さらに、コストの低減を図るこ
とができる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係るステッピン
グモータ30に使用される一方のコイルボビン2及びコ
ネクタ板3a、3b、3cの取付け斜視図を示してい
る。ここで、前記ステッピングモータ30には、二個の
コイルボビン2、12が同軸に並べられた状態で組み込
まれるが、両者2、12は等しい構造であるために、代
表して一方のコイルボビン2及びコネクタ板3a、3
b、3cの説明を行う。前記コイルボビン2は、筒部と
その筒部の両端に設けられた鍔部2bとを有しており、
前記筒部の外周がコイル線4(図2参照)を巻装する環
状溝2aになっている。さらに、前記鍔部2bの一方に
は3本の導電性のコネクタ板3a、3b、3cが前記筒
部の中心線に対してほぼ直角に固定されている。前記コ
ネクタ板3a、3b、3cは、その一端が鍔部2b中に
インサート成形されることによりコイルボビン2に固定
されている。即ち、鍔部2bにインサート成形されるコ
ネクタ板3a、3b、3cの端部が本発明における導電
性コネクタ板の基端部に相当する。
【0007】前記コネクタ板3a、3b、3cの先端に
は雄型コネクタ8(図4参照)の端子部分となる板状端
子部3a2、3b2、3c2が形成されている。さら
に、前記コイルボビン2の鍔部2bに埋め込まれるコネ
クタ板3a、3b、3cの基端部近傍には、コイル線4
の端末を接続するための端子部3a1、3b1、3c1
が形成されている。即ち、前記板状端子部3a2、3b
2、3c2が本発明における導電性コネクタ板の先端部
に相当する。
【0008】前記コネクタ板3a、3b、3cの側面形
状は、板状端子部3a2、3b2、3c2がコイルボビ
ン2の鍔部2bの外側(筒が存在しない側)に配置され
るように、端子部3a1、3b1、3c1と板状端子部
3a2、3b2、3c2の間で段差状の第一曲部xが設
けられている。さらに、コネクタ板3a、3b、3cの
平面形状において、板状端子部3a2、3b2、3c2
には略L形状の第二曲部yが設けられている。これは、
一方のコイルボビン2と他方のコイルボビン12とが、
図3に示されるように、軸方向に組み合わされた状態で
前記ステッピングモータ30に組み込まれる際に、お互
いのコネクタ板3a、3b、3c及びコネクタ板13
a、13b、13cが接触しないで互い違いに交差でき
るように配慮したためである。図2は、本発明に係る一
方のコイルボビン2及びコネクタ板3a、3b、3cに
コイル線4を巻装した状態を示している。
【0009】ここで前述のように、コネクタ板3a、3
b、3cはコイルボビン2の鍔部2bの外側に位置して
いるため、コネクタ板3a、3b、3cはコイルボビン
2にコイル線4を巻くときの邪魔にはならない。このた
め、コイル線4を巻く前に、コネクタ板3a、3b、3
cを固定することができ、さらに、コイル線4の一端を
結線しておくことも可能である。
【0010】本実施例においては、1台のコイルボビン
2には2本のコイル線4が巻装される。ここで便宜上、
一本のコイル線4の一端を4a、他端を4bとし、他の
コイル線4の一端を4c、他端を4dとする。先ず、一
本のコイル線4の一端4aをコネクタ板3aに結線し、
他のコイル線4の一端4cをコネクタ板3bに結線す
る。次に2本のコイル線4をコイルボビン2に巻装す
る。そして、巻装が終了した段階で、一本のコイル線4
の終端4bをコネクタ板3bに結線し、他のコイル線4
の終端4dをコネクタ板3cに結線するのである。
【0011】この方法によると、結線作業が分り易く、
確実に実行できるため、誤結線の発生率が低減する。さ
らに、この順序でコイル線の巻装及び結線を行なうこと
により、全工程を機械で自動的に行なうことも可能であ
り、確実、かつ効率的に巻線、結線が実行できる。図3
は、本発明の一実施例に係るステッピングモータ30の
断面図を示している。ステッピングモータ30の固定子
40は、コイル線4を巻装された一方のコイルボビン2
と、コイル線14を巻装された他方のコイルボビン1
2、及びこれらのコイルボビン2、12の内周部分に装
着された爪形磁極(図示されていない)から構成されて
いる。そして、固定子40の内周空間部分に、多極着磁
された永久磁石54を備える円筒形の回転子50が回転
自在に収納されている。固定子40及び回転子50は樹
脂製のモータケース32に収納されており、モータケー
ス32の一部には、雄型コネクタ8が一体で成形されて
いる。
【0012】ここで、一方のコイルボビン2と他方のコ
イルボビン12とはそれぞれのコネクタ板3a、3b、
3c及びコネクタ板13a、13b、13cが固定され
ている鍔部の反筒部側の面が互いに密着した状態で組み
合わされている。そして、一方のコイルボビン2に固定
されているコネクタ板3a、3b、3cと、他方のコイ
ルボビン12に固定されているコネクタ板13a、13
b、13cとは、互いに接触することなく交差して、雄
型コネクタ8に導かれている。第4図は、第3図のIV-I
V 矢視図であり、雄型コネクタ8内のコネクタ板3a、
3b、3cとコネクタ板13a、13b、13cとの配
置を表している。一方のコイルボビン2と他方のコイル
ボビン12とのそれぞれのコネクタ板3a、3b、3c
及びコネクタ板13a、13b、13cが、お互いに交
差して雄型コネクタ8内に導かれる構造のため、コネク
タ板3a、3b、3c、コネクタ板13a、13b、1
3cの配列を2段に、かつ、相互間の距離を極力小さく
することができる。このため、雄型コネクタ8は小型で
コンパクトなものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るステッピングモータの
コイルボビン及びコネクタ板の取付け斜視図である。
【図2】コイルボビンにコイルを巻装した状態図であ
る。
【図3】本発明の一実施例に係るステッピングモータの
断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV矢視図である。
【符号の説明】 2 コイルボビン 2b 鍔部 3a コネクタ板(導電性コネクタ板) 3b コネクタ板(導電性コネクタ板) 3c コネクタ板(導電性コネクタ板) 3a2 板状端子部(先端部) 3b2 板状端子部(先端部) 3c2 板状端子部(先端部) x 第一曲部 y 第二曲部 4 コイル線 8 雄型コネクタ 40 固定子 50 回転子
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部と該筒部両端から張り出す鍔部とを
    有するコイルボビンと、 該鍔部間で該筒部周囲に巻装されているコイルとを有す
    るモータであって、 一端が該コイルボビンに固定され、他端が該モータのコ
    ネクタにおける端子板として作用する導電性コネクタ板
    を備え、 該導電性コネクタ板には、該コイルの端末線が接続され
    ており、かつ、該導電性コネクタ板は該鍔部の反筒部側
    に位置していることを特徴とするモータ。
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